JP3934435B2 - カラー陰極線管 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー陰極線管を動作させると、電子ビームがシャドウマスク(色選別電極)に射突し、シャドウマスクとそのフレームが熱膨張してシャドウマスク上の開孔がシャドウマスク構体の周縁部に向かって微動し、画面に色ずれを生じる。この色ずれを補正するため、シャドウマスクをパネルに固定する支持部材にシャドウマスクの開孔位置の修正機構をもたせる手法が一般に行われている。
【0003】
この支持部材として、従来より、略V字形のスプリング(支持部材)が用いられている。これを用いると、シャドウマスク等の熱膨張時にスプリングが弾性変形して、シャドウマスクが蛍光面側に接近することで、シャドウマスクの開孔位置が修正されるようになるため、例えばバイメタルスプリングを用いたときのようにシャドウマスクを回転させる問題もない。
【0004】
上記従来技術の一例として、特開昭62−2432号公報に、略V字形のスプリングを用い、電子ビームの偏向半角に応じてスプリングが管軸から傾斜した角度を変えることにより、シャドウマスクの開孔位置を修正する技術が開示されている。
【0005】
図7に、この技術を用いたカラー陰極線管のスプリング部の拡大断面図を示す。4はパネルであり、その内側に蛍光面9を有する。3はシャドウマスク構体であり、シャドウマスク10とフレーム10aよりなる。1は、シャドウマスク構体3をパネル4に固定する略V字形のスプリングである。スプリング1は、弾性を有する可動部2、フレーム10aに溶接点18と溶接点19において溶接された固定部2a、およびパネル4に固着したパネルピン5に係止された係止部2bからなる。
【0006】
この構造によれば、スプリング1の可動部2が管軸6から傾斜した角をαとした場合、スプリング1の弾性変形量を増加させ、シャドウマスクの開孔位置の修正効果を高めるため、傾斜角αの大きなスプリングを用いると、パネルとフレーム側壁の間に形成される空間が小さい場合、製造工程でシャドウマスク構体の着脱を繰り返したとき、スプリング1の頂点部の近傍にかかる応力が過大となってスプリングが塑性変形することがあった。
【0007】
この問題に対して、特開平11−329272号公報には、固定部2aの熱膨張係数を、可動部2とフレーム10aのそれぞれの熱膨張係数より小さいスプリング1を用いることにより、パネルとフレーム側壁の間に形成される空間が小さい場合においても、色ずれの補正効果を高める技術が開示されている。
【0008】
また、従来より、固定部2aに、高熱膨張材と低熱膨張材を張り合わせてなるバイメタル材を適用する技術によって、スプリングの弾性変形量を増加させ、こうした問題を解決する試みもなされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平11−329272号公報開示の技術では、スプリングの固定部とフレームの熱膨張係数の差異によりシャドウマスクの開孔位置の修正効果を得ることから、修正量が不足する場合があった。一方、固定部2aに、バイメタル材を用いる技術では、材料自体が高価であり、実用性に欠ける面があった。
【0010】
本発明の目的は、安価かつ十分な色ずれ補正効果を有する支持部材を用いることにより、従来技術におけるこのような問題点を解決し、高精細度が実現されたカラー陰極線管を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した問題を解決するため、本発明のカラー陰極線管は、次の構成を有する。即ち、蛍光面が形成されたパネルと、パネルに接合されたファンネルと、蛍光面に対向して設置されたシャドウマスク構体とを備える。シャドウマスク構体は、固定部と可動部を備え、略V字の形状を有する支持部材を介して前記パネルに固定されている。ここで、支持部材は、その両端部近傍の少なくとも2点において固定部と止着された板状体を介してシャドウマスク構体に固定され、板状体は、その管軸方向の略中心点においてシャドウマスク構体に固定されている。板状体の熱膨張係数をα1、シャドウマスク構体のフレームの熱膨張係数をα2、固定部の熱膨張係数をα3 、可動部の熱膨張係数をα 4 としたとき、α3<α1かつα3<α2 かつα 3 <α 4 の関係を満たす。
【0012】
この構成により、スプリングの弾性変形量が増加し、シャドウマスクが蛍光面側に接近する寸法を大きくすることができ、カラー陰極線管において色ずれの補正効果が高められるようになる。
【0014】
また、α 3 <α 4 の関係を満たすので、蛍光面方向への可動部の膨張寸法が、蛍光面から離れる方向への固定部の膨張寸法よりも大きくなり、色ずれの補正効果が高められる。
【0016】
また、板状体が、その長手方向の略中心点においてシャドウマスク構体に固定されているので、固定部および板状体の湾曲量が増大し、色ずれの補正効果が高められる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0018】
(実施の形態1)
図1に、本実施の形態によるカラー陰極線管の断面図を示す。本実施の形態によるカラー陰極線管は、フラット化された画面を有するものであり、フラットな形状のパネル4とファンネル17より構成されている。パネル4の内面には、蛍光面9が形成されている。3はシャドウマスク構体であり、表面に多数の開孔が形成されたシャドウマスク10と、シャドウマスク10を支持して張力を付与するフレーム10aより構成されている。シャドウマスク構体3は、略矩形形状のフレーム10aの長手方向側面のほぼ中央部において、スプリング1とパネルピン5を介してパネル4に固定されている。ファンネル17のネック部16には電子銃(図示せず)が備えられており、この電子銃から出射された電子ビームが、シャドウマスク10の開孔を通過し、パネル4の蛍光面9に照射され、カラー陰極線管の画面に像が表示される。6は管軸であり、カラー陰極線管のほぼ中心を通る。
【0019】
図2に、本実施の形態によるシャドウマスク構体3がパネル4に取り付けられた部分の拡大断面図を示す。スプリング1は、折り曲げた2枚の板状体の一端側の溶接点13で溶接することにより略V字形に形成されている。スプリング1は、弾性を有する可動部2、固定部2a、および係止部2bから構成されている。スプリング1は、係止部2bにおいてパネルピン5に係止されている。スプリング1の側部には、その端部近傍の2個所の溶接点18、19において固定部2aに溶接された板状体20が設けられている。板状体20の長手方向の略中央部の溶接点21においてフレーム10aに溶接されることによって、スプリング1がシャドウマスク構体3に固定されている。スプリング1の係止部2bは、パネルピン5にパネルピン係止部8において係止され、可動部2は、管軸6から角α傾斜している。
【0020】
本実施の形態では、板状体20の熱膨張係数をα1、シャドウマスク構体3のフレーム10aの熱膨張係数をα2、固定部2aの熱膨張係数をα3としたとき、α3<α1かつα3<α2の関係を満たすようにする。また、スプリング1の可動部2の熱膨張係数をα4としたとき、スプリング1の固定部2aの熱膨張係数α3に対して、α3<α4の関係を満たすようにする。
【0021】
本実施の形態において、カラー陰極線管を動作させると、電子銃から出射された電子ビームがシャドウマスク10を通過した際に発生する熱が伝導し、フレーム10a、板状体20、スプリング1の温度が上昇する。また、シャドウマスク構体3がシャドウマスク10の表面に沿って周辺に向かう方向に熱膨張する。このとき、スプリング1にパネル壁面に向かう力が働き、図3に示すように、可動部2が弾性変形して、スプリング1が蛍光面側に接近し、シャドウマスク構体3が、実線で示した状態から破線で示した状態になるように移動する。この作用は、従来技術の略V字形のスプリングにより得られるものである。本作用によるシャドウマスク構体3の蛍光面方向への移動寸法(スプリング1の移動寸法と実質的に一致する)をZ1(mm)とする。Z1(mm)は図中の傾斜角αに比例して大きくなる。
【0022】
このとき、フレーム10a、スプリング1の固定部2a、板状体20がそれぞれの長手方向に熱膨張し、溶接点18、19、21が蛍光面から離れる方向に移動する。フレーム10aは管軸の方向にも僅かながら移動する。
【0023】
なお、スプリングは、シャドウマスク構体3のフレーム10aの長手方向側面やコーナー部等のいずれの部位に設けられていても良い。
【0024】
本実施の形態では、フレーム10aの縦方向の寸法は、板状体20のそれよりも長く、かつ、フレーム10aの熱膨張係数α2は、板状体20の熱膨張係数α1と等しく(α1=α2)、また、それら構成部材の熱膨張係数α1、α2は、固定部2aの熱膨張係数α3よりも大きい(α3<α1=α2)。よって、この場合、フレーム10aの膨張寸法は、固定部2aと板状体20のそれぞれの膨張寸法よりも大きくなる。また、スプリング1の可動部2の熱膨張係数をα4としたとき、固定部2aの熱膨張係数α3に対して、α3<α4の関係があるため、可動部2の蛍光面方向への膨張寸法が、固定部2aの蛍光面から離れる方向への膨張寸法よりも大きくなる。したがって、図4に示すように、全体として、シャドウマスク構体3が蛍光面側に移動するようになる。このような作用は、本実施の形態のスプリングにより得られるものである。本作用によるシャドウマスク構体3の蛍光面方向への移動寸法をZ2(mm)とする。
【0025】
また、本実施の形態では、板状体20は、その両端部近傍の2点において固定部2aと溶接されており、また、板状体20の熱膨張係数α1は固定部2aの熱膨張係数α3よりも大きい(α3<α1)。また、板状体20は、その長手方向の中心点においてシャドウマスク構体3のフレーム10aに溶接され固定されている。したがって、このとき、図5に示すように、固定部2aおよび板状体20はフレーム10a側に凸になるように湾曲する。このとき、スプリング1にパネル壁面に向かう力が働き、可動部2が弾性変形してシャドウマスク構体3が蛍光面側に移動する。このような作用は、本実施の形態のスプリングにより得られるものである。本作用によるシャドウマスク構体3の蛍光面方向への移動寸法(パネルピン係止部8の移動寸法と実質的に一致する)をZ3(mm)とする。
【0026】
なお、固定部2aの熱膨張係数α3と板状体20の熱膨張係数α1との差(α3―α1)が大きいことが好ましい。これにより、固定部2aと板状体20のフレーム10a側への湾曲量が増加してZ3(mm)を大きくすることができる。
【0027】
以上のような、本実施の形態によるスプリング1の作用によって、カラー陰極線管の動作時に、シャドウマスク構体3が蛍光面側に接近する移動寸法Zaは、Za=Z1+Z2+Z3となる。
【0028】
本実施の形態では、フレーム10aと板状体20は異種の材料からなるものでも良い。この場合、フレーム10aの熱膨張係数α2が板状体20の熱膨張係数α1よりも大きくなるとき(α1<α2)は、Z2>0、Z3>0となる。一方、その逆の場合(α2<α1)は、Z2<0となるときがあるが、このときZ3が増加してZ2の減少分が補填され、Z2+Z3>0となる。
【0029】
したがって、本実施の形態では、スプリング1の作用によるシャドウマスク構体3の移動寸法Zaは、従来技術による移動寸法Z1よりも大きなものとなる(Za>Z1)。
【0030】
本実施の形態によれば、従来技術と比べてより小さな傾斜角αで、より大きな移動寸法Zaが得られることになる。したがって、パネルとフレーム側壁の間に形成される空間が小さい場合に、製造工程でシャドウマスク構体の着脱を繰り返したときのスプリング1の塑性変形を防止するために傾斜角αの小さなスプリングを用いた場合でも、十分な色ずれの補正効果が得られる。また、スプリングの傾斜角αを小さくすることで、スプリングの剛性が高められ、フラットパネルを採用する場合のように、重量のあるシャドウマスク構体を確実に支持することも可能となる。
【0031】
(実施の形態2)
図6に、本実施の形態によるカラー陰極線管の断面図を示す。本実施の形態は、シャドウマスク構体3の側面に、凹部を開孔領域の周縁部3aを通過する電子ビーム7の軌道を遮らないように設け、当該凹部に板状体20を内設した以外は実施の形態1と同様な構成である。7は、開孔領域の周縁部3aを通過する電子ビームである。凹部の深さは、板状体20の厚み以下とするのが良い。
【0032】
本実施の形態によれば、実施の形態1と同様な効果が得られる上、傾斜角αが大きくでき、スプリング1の弾性変形量を増加させ、シャドウマスクの開孔位置の修正効果をさらに高めることができる。
【0033】
【実施例】
以下、実施例により、本発明をさらに具体的に説明する。以下に示す実施例、比較例では、カラー陰極線管として、スクリーンサイズ34インチ(80cm)、シャドウマスクピッチ0.58mm、厚さ1.8mmのものを用い、カラー陰極線管のコーナー部でのパネル壁面とフレーム側壁との間隔寸法は12mmとした。また、シャドウマスク構体のフレームには、高さ50mm、肉厚1.8mmのものを用いた。
【0034】
シャドウマスクピッチが0.58mmのカラー陰極線管の色ずれ裕度(シャドウマスクの開孔領域の周縁部における電子ビームのスポット位置の基準値からのシフト量の許容値)は、約60μmであるが、この色ずれ裕度には、熱膨張によるものの他、外部衝撃によるマスク位置のずれ、地磁気の影響等が含まれている。ここで、熱膨張による色ずれ裕度は15μm未満、より望ましくは10μm以下に抑えることである。
【0035】
(実施例1)
本例では、可動部の幅30mm、厚み0.5mm、固定部の幅34mm、厚み1.4mmの略V字形のスプリングを用い、全長20mm、厚さ1.8mmの板状体を介して、シャドウマスク構体を、そのコーナー部の4個所でパネルに固定した。シャドウマスク構体をパネルピンで係止した状態での可動部の傾斜角αは、シャドウマスク構体の着脱時にスプリングが塑性変形しないようにα=35°とし、スプリングの高さ(シャドウマスク構体から係止部までの寸法)は10mmとした。
【0036】
また、各構成部材の材料としては、固定部には36%Ni-Fe(1×10-6)を、板状体およびフレームにはSUS410(10×10-6)を、スプリングの可動部にはSUS304(18×10-6)を用いた。ここで()内の数値は各構成部材の30℃での熱膨張係数を示す。
【0037】
スプリングの可動部と固定部は、蛍光面側で溶接した。固定部と板状体は、蛍光面から離れた側の固定部と板状体のそれぞれの端部から2mmの位置と、蛍光面側の板状体の端部から2mm離れた位置の2点において溶接して互いに固定し、両溶接点の間隔は16mmとした。また、板状体とフレームは、板状体の長手方向の中心点で溶接して互いに固定した。
【0038】
この状態でカラー陰極線管を動作させた所、電子ビームのスポット位置の基準値からの熱膨張によるシフト量はシャドウマスクの開孔領域の周縁部において5μmとなり、優れた色ずれ補正効果が得られた。
【0039】
(比較例1)
本例では、スプリングとシャドウマスク構体の固定に板状体を用いず、さらに、スプリングは、蛍光面から離れた側の、固定部とフレームのそれぞれの端部から2mm離れた位置の1点のみで溶接して互いに固定した以外は、実施例1と同様にしてシャドウマスク構体をパネルに固定した。このとき、シャドウマスク構体をパネルピンで係止した状態での可動部の傾斜角αはα=40°であり、スプリングの高さは11.8mmとした。
【0040】
この状態でカラー陰極線管を動作させた所、電子ビームのスポット位置の基準値からの熱膨張によるシフト量はシャドウマスクの開孔領域の周縁部において20μmとなり、色ずれ補正効果が不足していた。
【0041】
(比較例2)
本例では、板状体に熱膨張係数α1がα1=18×10-6のSUS304を用い、スプリングの固定部と板状体は、蛍光面から離れた側の固定部と板状体のそれぞれの端部から2mmの位置の1点のみで溶接して互いに固定し、また、板状体とフレームは、蛍光面側の板状体の端部から2mm離れた位置の1点のみで溶接して互いに固定した以外は、実施例1と同様にしてシャドウマスク構体をパネルに固定した。
【0042】
この状態でカラー陰極線管を動作させた所、電子ビームのスポット位置の基準値からのシフト量はシャドウマスクの開孔領域の周縁部において15μmとなり、色ずれ補正効果が不足していた。
【0043】
また、本実施の形態では、スプリングには、板状体をその2個所で折り曲げた形状のものを用いたが、略V字形になる限り、例えば、三箇所以上で折り曲げられた形状のものを用いても良いし、弓なりに湾曲した形状のものを用いても良い。また、スプリングはシャドウマスク構体のコーナー部に設けたが、安定に固定される限り、それ以外の個所に設けても良く、用いるスプリングの数も限定されない。
【0044】
また、本実施の形態では、色選別電極にシャドウマスクを用いたが、例えばスリット状の開孔を有する、いわゆるアパーチャグリルを用いることもできる。
【0045】
また、本実施の形態では、画面をフラット化するため、シャドウマスクが平板状のシャドウマスク構体を用いたが、プレス等によりドーム状に成形した通常のシャドウマスクでも良い。また、フレームは、略矩形状のものを用いたが、三角状のフレームや、L字状等の長辺フレームと、コの字等の短辺フレームとを溶接した枠組みフレームを用いても良い。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、パネルとフレーム側壁の間に形成される空間が小さい場合に、製造工程でシャドウマスク構体の着脱を繰り返したときのスプリングの塑性変形を防止するために傾斜角αの小さなスプリングを用いた場合でも、十分な色ずれの補正効果が得られ、高精細度のカラー陰極線管を提供することができる。また、スプリングの傾斜角αを小さくすることができ、スプリングの剛性が高められ、フラットパネルを採用する場合のように、重量のあるシャドウマスク構体を確実に支持することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるカラー陰極線管の断面図
【図2】 実施の形態1におけるカラー陰極線管のコーナー部の拡大断面図
【図3】 本発明によるスプリングの作用を示す断面図
【図4】 本発明によるスプリングの別の作用を示す断面図
【図5】 本発明によるスプリングのさらに別の作用を示す断面図
【図6】 実施の形態2におけるカラー陰極線管のコーナー部の拡大断面図
【図7】 従来技術によるカラー陰極線管ののコーナー部の拡大断面図
【符号の説明】
1 スプリング
2 可動部
2a 固定部
2b 係止部
3 シャドウマスク構体
3a 開孔領域の周縁部
4 パネル
5 パネルピン
6 管軸
7 電子ビーム
8 パネルピン係止部
9 蛍光面
10 シャドウマスク
10a フレーム
13、18、19、21 溶接点
16 ネック部
17 ファンネル
20 板状体

Claims (3)

  1. 蛍光面が形成されたパネルと、前記パネルに接合されたファンネルと、前記蛍光面に対向して設置されたシャドウマスク構体とを備え、当該シャドウマスク構体は、固定部と可動部を備え、略V字の形状を有する支持部材を介して前記パネルに固定されているカラー陰極線管において、前記支持部材は、その両端部近傍の少なくとも2点において前記固定部と止着された板状体を介して前記シャドウマスク構体に固定され、前記板状体は、その管軸方向の略中心点において前記シャドウマスク構体に固定され、前記板状体の熱膨張係数をα1、前記シャドウマスク構体のフレームの熱膨張係数をα2、前記固定部の熱膨張係数をα3 、前記可動部の熱膨張係数をα 4 としたとき、α3<α1かつα3<α2 かつα 3 <α 4 の関係を満たすことを特徴とするカラー陰極線管。
  2. 前記支持部材は弾性を有し、かつ、当該支持部材の頂点部は、前記パネルの側に向けて配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカラー陰極線管。
  3. 前記板状体が、前記シャドウマスク構体の側面に形成された凹部に内設されていることを特徴とする請求項1または2に記載のカラー陰極線管。
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