JP3933873B2 - ケースの排水構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋外使用の車両に搭載する車両用メータに用いて好適なケースの排水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の車両用メータに用いられるケースの排水構造として、図3に示すものがある。図3に示すように、ケース1のケース本体2には部品収容室3が設けられ、この部品収容室3にはLCD4等の電気部品が収容されている。また、ケース本体2の開口部2aは例えばカバーガラス5にて閉塞され、外部から水やゴミ等が部品収容室3に浸入しないようになっている。さらに、ケース本体2の下面側にはグロメット6が装着され、このグロメット6内に外部から導かれた電線束(ワイヤーハーネス)7の一端とコネクタ8が配置されている。
【0003】
そして、部品収容室3内の電気部品は、コネクタ8と電線束7を介して外部と電気的に接続されている。さらに、ケース本体2の底壁部には排水孔9が設けられ、この排水孔9は外部と連通する位置に開口されている。
【0004】
上記構成のケース1の防水構造において、ケース本体2の部品収容室3の内部と外気との温度差や、ケース本体2と他の電気部品との隙間からの浸入等により該部品収容室3内に水蒸気が発生すると、この水蒸気は水滴7となって水滴自らの自重や車両振動によってケース本体2の底壁部の上面を図3中矢印Dのように流れ、最終的に排水孔9より外部に排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のケース1の排水構造では、ケース本体2に設けられた排水孔9が外部と連通する位置にあるため、この排水孔9より外部の異物Bや水蒸気Cが部品収容室3内に浸入して、LCD4の表示部の汚れやくもりの原因になった。また、排水孔9から浸入した異物Bが排水孔9を塞ぎ、本来の水抜き機能が低下した。さらに、ケース本体2内に付着した水滴Aが場所によっては排水孔9から排水されずに該ケース本体2内に残ってしまった。
【0006】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、外部の異物や水蒸気が排水孔から部品収容室に浸入することがなく、排水性と防塵性及び防曇性をそれぞれ向上させることができるケースの排水構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、電気部品を収容する部品収容室をケース本体に設け、このケース本体の下部にグロメットを装着し、このグロメット内に外部から導かれた電線束を配索し、この電線束を介して前記部品収容室内の前記電気部品と外部との電気的接続を行うと共に、前記ケース本体の下部に設けられた排水孔より排水するようにしたケースの排水構造において、前記排水孔を、前記ケース本体の下部の前記グロメットの内部に対向する位置に設けたことを特徴とする。
【0008】
このケースの排水構造では、排水孔がケース本体の下部に装着されたグロメットの内部に対向する位置に設けられて該ケース本体の外部に連通する位置にないので、ケース本体の部品収容室内で発生した水蒸気は、水滴となってケース本体の下部を伝って排水孔よりグロメット内に落下し、この落下した水滴は電線束の各電線間の隙間を伝って下方に流れて最終的に外部に排出される。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載のケースの排水構造であって、前記排水孔を前記ケース本体の下部の最下方位置に設け、このケース本体の下部の内面を前記排水孔に向かって下方に傾斜する傾面としたことを特徴とする。
【0010】
このケースの排水構造では、ケース本体の部品収容室内で発生した水蒸気が水滴となった場合に、その自重や車両振動によって該水滴がケース本体の下部の内面である傾面により排水孔に向かってスムーズに流れて排水される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は本発明の一実施形態のケースの排水構造を車両用メータのケースに適用した場合の同ケースの斜視図、図2は同ケースの断面図である。
【0013】
図1,図2に示すように、ケース10の上面側が開口した箱形で樹脂製のケース本体11には部品収容室12が設けられ、この部品収容室12内には部品装着部12aが適所に突設されている。この各部品装着部12aにはメータ表示部としてのLCD13等の電気部品が組み付けられるようになっていて、複数のメータ部品が部品収容室12内に収容されるようになっている。また、ケース本体11の開口部11aは例えばカバーガラス14にて閉塞されていて、開口部11aから外部の水蒸気やゴミ等の異物が部品収容室12内に浸入しないようになっている。
【0014】
さらに、ケース本体11の底壁部(下部)11bにはグロメット装着部11cが一体突出形成されていて、このグロメット装着部11cにグロメット15が装着されている。このグロメット15は、グロメット装着部11cに嵌合される嵌合部15aと、この嵌合部15aの下方に一体的に設けられた大径部15bと、この大径部15bの下方に一体的に設けられた円錐部15cと、この円錐部15cの下方に一体的に設けられた小径部15dとで略円錐筒状になっている。また、グロメット15はゴム等の弾性部材にて形成され、該グロメット15内には外部から配索された電線束(ワイヤーハーネス)16の一端側と該一端に接続されたコネクタ17とが配置されている。
【0015】
電線束16は複数の電線16aが寄り集まって収束されていて、グロメット15の小径部15dは複数の電線16aからなる電線束16を余裕を持って挿入できる程度の大きさに形成されている。さらに、コネクタ17はケース本体11の底壁部11bの下面(外面)11dの所定位置に設けられたコネクタ装着部11eに装着されている。そして、部品収容室12内のLCD13等の電気部品は、コネクタ17と電線束16を介して外部と電気的に接続されるようになっている。
【0016】
また、ケース本体11の底壁部11bの最下方位置に矩形の排水孔18が設けられ、且つ、該底壁部11bの上面(内面)11fは全域に亘って排水孔18に向かって下方に傾斜する傾面19になっている。即ち、ケース本体11内の底壁部11bの上面11fの水滴Aは、どの位置でも排水孔18に流れ込むようになっている。また、排水孔18はケース本体11の底壁部11bのグロメット15の内部に開口する位置に設けられており、排水孔18より落下する水滴Aはグロメット15の内部に落下するようになっている。さらに、ケース本体11の底壁部11bの排水孔18のコネクタ17側には垂下壁部11gが突設され、排水孔18より落下する水滴Aがコネクタ17側に飛散しないようになっている。
【0017】
以上実施形態のケース10の排水構造によれば、ケース本体11の部品収容室12の内部と外気との温度差や、ケース本体11と他の電気部品との隙間からの浸入等により部品収容室12内で水蒸気が発生すると、この水蒸気は水滴Aとなって水滴自らの自重や車両振動によってケース本体11の底壁部11bの傾面19を伝って排水孔18よりグロメット15内に落下する。この落下した水滴Aは水滴自らの自重や車両振動によって電線束16の各電線16a間の隙間や各電線16aとグロメット15の内面との間を伝って下方に流れ、最終的に外部に排出される。そして、排水孔18はグロメット15内に開口して外部と連通する位置に開口していないため、外部の異物や水蒸気が排水孔18から部品収容室12に浸入することがなく、防塵性及び防曇性をより一段と向上させることができる。また、排水孔18から異物が浸入しないため、従来例のように浸入した異物が排水孔18を塞ぎ、本来の水抜き機能を低下させることもなく、常に良好な排水性を得ることができる。
【0018】
さらに、ケース本体11の底壁部11bの上面11fを排水孔18に向かって下方に傾斜する傾面19として、図1に矢印で示すように、ケース本体11の底壁部11bの上面11f上に排水孔18までの水の経路を設けたので、部品収容室12内で発生した水蒸気が水滴Aとなった場合に、その自重や車両振動によって水滴Aがケース本体11の底壁部11bの上面11f上を排水孔18に向かってスムーズに流れる。これにより、水滴Aをグロメット15及び電線束16を介して外部に確実に且つ迅速に排出することができる。即ち、従来例はケース本体の底面がフラット面であったため、水滴が容易に排水孔から排出されずに該底面に残り易かったが、前記実施形態ではこのような事態を確実に防ぐことができる。
【0019】
尚、前記実施形態では、ケースの排水構造を、自動車や自動二輪車のデジタルメータ等の車両用メータに適用した場合について説明したが、電気接続箱のアンダーケース等の他のケースの排水構造に前記実施形態を適用できることは勿論である。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、排水孔をケース本体の下部のグロメットの内部に対向する位置に設けたので、ケース本体の部品収容室内で発生した水蒸気が水滴となった場合に、該水滴をケース本体の下部の排水孔よりグロメット内に落下させることができ、この落下した水滴を電線束の各電線間の隙間を介して外部に確実に排水することができる。また、外部の異物や水蒸気等が排水孔からケース本体の部品収容室内に浸入することがなく、防塵性及び防曇性をより一段と向上させることができる。
【0021】
請求項2の発明によれば、排水孔をケース本体の下部の最下方位置に設け、このケース本体の下部の内面を排水孔に向かって下方に傾斜する傾面としたので、ケース本体の部品収容室内で発生した水蒸気が水滴となった場合に、その自重や車両振動によって該水滴をケース本体の下部の内面である傾面を介して排水孔に確実に且つ迅速に流してグロメットより外部に確実に排水することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、車両用メータに用いて好適な排水構造を有したケースの斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、排水構造を有したケースの断面図である。
【図3】従来例の車両用メータのケースの断面図である。
【符号の説明】
10 ケース
11 ケース本体
11b 底壁部(下部)
11f 上面(内面)
12 部品収容室
13 LCD(電気部品)
15 グロメット
16 電線束
17 コネクタ
18 排水孔
19 傾面
Claims (2)
- 電気部品を収容する部品収容室をケース本体に設け、このケース本体の下部にグロメットを装着し、このグロメット内に外部から導かれた電線束を配索し、この電線束を介して前記部品収容室内の前記電気部品と外部との電気的接続を行うと共に、前記ケース本体の下部に設けられた排水孔より排水するようにしたケースの排水構造において、
前記排水孔を、前記ケース本体の下部の前記グロメットの内部に対向する位置に設けたことを特徴とするケースの排水構造。 - 請求項1記載のケースの排水構造であって、
前記排水孔を前記ケース本体の下部の最下方位置に設け、このケース本体の下部の内面を前記排水孔に向かって下方に傾斜する傾面としたことを特徴とするケースの排水構造。
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JP2001014361A Expired - Lifetime JP3933873B2 (ja) | 2001-01-23 | 2001-01-23 | ケースの排水構造 |
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2001
- 2001-01-23 JP JP2001014361A patent/JP3933873B2/ja not_active Expired - Lifetime
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