JP2019012785A - 筐体及び電気機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】内部に配線を通すことができる筐体に納められた電気部品が、その筐体の内部に侵入した液体に触れる蓋然性を低くする。【解決手段】筐体100は、電気部品10が収容される筐体である。電気部品10は、配線を介して、筐体100の外部に設けられている他の電気部品と接続される。筐体100の内部には、第1壁102及び第2壁104が設けられている。第1壁102は、筐体100において、筐体100の使用時に略上方を向く側に設けられている。第2壁104は、筐体100において、筐体100の使用時に略下方を向く側に設けられている。第1壁102は、1つ以上の第1開口106を有する。また、第2壁104は、1つ以上の第2開口108を有する。第1開口106と第2開口108はいずれも、配線を通すための開口である。第2開口108の少なくとも一つは、いずれの第1開口106よりも、液体が通過しやすいように構成される。【選択図】図1
Description
本発明は電気部品の筐体及びその筐体を含む電気機器に関する。
電気機器を収容するための様々な筐体が開発されている。その一つの例として、蓄電池の制御などに利用される回路基板を納める筐体がある。例えば特許文献1は、蓄電池と回路基板が納められる電池パックを開示している。
電気部品を筐体に納める目的の一つとして防水がある。電気部品を筐体に納めることで、その電気部品が水などの液体に触れて故障することを防止する。
しかしながら、内部に配線を通すことができる筐体では、配線を通すための開口から、少なからず液体が侵入してしまう可能性があるため、内部に液体が侵入することを完全に防ぐことが難しい。
本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、内部に配線を通すことができる筐体に納められた電気部品が、その筐体の内部に侵入した液体に触れる蓋然性を低くする技術を提供することをその目的の一つとする。
本発明の筐体は、電気部品を収容する筐体である。当該筐体は、1)上側の第1壁に設けられた1つ以上の第1開口と、2)下側の第2壁に設けられた1つ以上の第2開口と、
を有する。前記第1開口及び前記第2開口は、配線を通すために設けられている。配線が通された状態において、前記第2開口の少なくとも一つは、いずれの前記第1開口よりも、液体が通過しやすいように構成される。
を有する。前記第1開口及び前記第2開口は、配線を通すために設けられている。配線が通された状態において、前記第2開口の少なくとも一つは、いずれの前記第1開口よりも、液体が通過しやすいように構成される。
本発明の電気機器は、上述した本発明の筐体と、前記電気部品と、前記配線と、を備える。
本発明によれば、内部に配線を通すことができる筐体に納められた電気部品が、その筐体の内部に侵入した液体に触れる蓋然性を低くする技術が提供される。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、本実施形態の筐体100を例示する斜視図である。筐体100は、電気部品10が収容される筐体である。電気部品10は、筐体100の外部に設けられている他の電気部品と接続される任意の電気部品である。電気部品10と他の電気部品の接続には、配線が用いられる。例えば図1の例において、電気部品10は回路基板である。図2は、筐体100に納められた電気部品10に配線20が接続されている様子を例示するXZ平面図である。
筐体100は、例えば硬質の樹脂や金属を用いて形成されている。図1において、筐体100は、略直方体の一つの主面(最も大きい面)に開口を設けた形状をしている。そして、筐体100の開口に、電気部品10が取り付けられている。さらに具体的には、筐体100の開口は、上記した一つの主面の全体を取り除いた形状を有している。
ただし、筐体100の形状は図1に示す例に限定されない。例えば筐体100は、蓋を有していてもよい。この場合、この蓋を外した状態で電気部品10は筐体100の内側に配置される。また、筐体100は、略直方体以外の任意の多面体とすることができる。また、筐体100の形状は、任意の多面体の辺や頂点などを面取りした形状であってもよい。さらに、筐体100の各面は平面である必要は無く、曲面であってもよい。
筐体100の内部には、第1壁102及び第2壁104が設けられている。第1壁102は、筐体100において、筐体100の使用時に略上方を向く側に設けられている。図1において、第1壁102は、筐体100の外壁の一つである。ただし、後述するように、第1壁102は必ずしも筐体100の外壁である必要はない。
第2壁104は、筐体100において、筐体100の使用時に略下方を向く側に設けられている。図1において、第2壁104は、筐体100の外壁の一つである。ただし、後述するように、第2壁104は必ずしも筐体100の外壁である必要はない。
筐体100は、第1壁102が略上方を向き、なおかつ第2壁104が略下方を向く姿勢で使用される。例えば筐体100に納められる電気部品10が蓄電池を制御する回路基板である場合、筐体100は蓄電池と共に電池パックなどに納められ、蓄電池の放電時に(蓄電池から放電される電力を利用して電気機器を動作させる時に)、筐体100が上記姿勢となるように使用される。
第1壁102は、1つ以上の第1開口106を有する。また、第2壁104は、1つ以上の第2開口108を有する。第1開口106と第2開口108はいずれも、配線20を通すための開口である。配線20は、筐体100の内側において電気部品10と接続されている。第2開口108の少なくとも一つは、いずれの第1開口106よりも、液体が通過しやすいように構成される。このような構成する方法には、例えば以下の2つの例がある。
<<第1の例>>
配線20が通された状態において、第1開口106のうち配線が占めていない部分(空隙となる部分)の面積が、第2開口108のうち配線が占めていない部分の面積よりも小さくなるようにする。例えば、Z方向に平面視した第1開口106のサイズ(口径)が、Z方向に平面視した第2開口108のサイズよりも小さくなるように、第1開口106と第2開口108を形成する。以下、Z方向に平面視することをXY平面視とも表記する。同様に、X方向に平面視することをYZ平面視とも表記し、Y方向に平面視することをXZ平面視とも表記する。
配線20が通された状態において、第1開口106のうち配線が占めていない部分(空隙となる部分)の面積が、第2開口108のうち配線が占めていない部分の面積よりも小さくなるようにする。例えば、Z方向に平面視した第1開口106のサイズ(口径)が、Z方向に平面視した第2開口108のサイズよりも小さくなるように、第1開口106と第2開口108を形成する。以下、Z方向に平面視することをXY平面視とも表記する。同様に、X方向に平面視することをYZ平面視とも表記し、Y方向に平面視することをXZ平面視とも表記する。
ただし、XY平面視における第1開口106のサイズと第2開口108のサイズは互いに同一にし、第1開口106を通す配線と第2開口108を通す配線の太さを互いに異ならせるようにしてもよい。具体的には、第2開口108に通す配線を、第1開口106に通す配線よりも細いものにする。
<<第2の例>>
配線20が通された第1開口106と第2開口108を、封止材などで封止するとする。この場合、第1開口106については全て封止し、第2開口108については少なくとも1つを封止しないようにする。ここで、第2開口108の少なくとも一つにおいて、封止材を設けるが完全には封止しないようにしてもよい。
配線20が通された第1開口106と第2開口108を、封止材などで封止するとする。この場合、第1開口106については全て封止し、第2開口108については少なくとも1つを封止しないようにする。ここで、第2開口108の少なくとも一つにおいて、封止材を設けるが完全には封止しないようにしてもよい。
<作用・効果>
筐体100には配線20を通すために開口が設けられているため、筐体100の内部に液体が侵入することを完全に防ぐことは難しい。そして、筐体100の内部に液体が侵入してしまった場合、その液体が筐体100の内部に滞留してしまうと、電気部品10がその液体に触れて故障等してしまう蓋然性が高くなってしまう。
筐体100には配線20を通すために開口が設けられているため、筐体100の内部に液体が侵入することを完全に防ぐことは難しい。そして、筐体100の内部に液体が侵入してしまった場合、その液体が筐体100の内部に滞留してしまうと、電気部品10がその液体に触れて故障等してしまう蓋然性が高くなってしまう。
そこで本実施形態の筐体100では、その使用時に略下方を向く第2壁104に設けられた第2開口108が液体を通過させやすい構成としている。このようにすることで、筐体100の内部に侵入してしまった液体が筐体100の内部に滞留してしまうことを防ぐことができるため、電気部品10がその液体に触れてしまう蓋然性を低くすることができる。
以下、筐体100についてさらに詳細に説明する。
<筐体100の使用環境の例>
筐体100は、例えば、電池パックに納める回路基板を保護する保護ケースとして利用される。この電池パックは、内部に納められた二次電池から、電動式の任意の機械に対して電力を供給する。例えば電動式の機械としては、電動機付き自転車などが挙げられる。
筐体100は、例えば、電池パックに納める回路基板を保護する保護ケースとして利用される。この電池パックは、内部に納められた二次電池から、電動式の任意の機械に対して電力を供給する。例えば電動式の機械としては、電動機付き自転車などが挙げられる。
図3は、電池パック40を例示する斜視図である。電池パック40は、電池セル50、筐体100、電気部品10、及び保護カバー60が、電池パックのケースに収められたものである。電池パックのケースは、ケース前部62及びケース後部64から成る。ケース前部62とケース後部64とを嵌め合わせることで、電池パック40の内部に電池セル50などが納められる。
電池セル50は、リチウムイオン電池などの2次電池のセルである。なお、電池パック40に納められる電池セル50は、1つであってもよいし、複数であってもよい。そして電池セル50は、ケース後部64と筐体100の間に位置している。なお、筐体100のうち電気部品10とは逆側の主面が、電池セル50に対向している。
電気部品10は、電池セル50を制御する制御回路が実装されている回路基板である。電気部品10は、筐体100に納められ、配線20を介して電池セル50と接続される。
保護カバー60は、電気部品10を保護するためのカバーである。保護カバー60は、XZ平面視において、筐体100のうちの電気部品10が納められる領域と重なるように、電気部品10が納められた筐体100に取り付けられる。例えば筐体100が略直方体の一つの主面を取り除いた形状を有している場合、保護カバー60はこの主面の代わりに設けられている。言い換えると、筐体100の本体と保護カバー60によって形成される空間の中に、電気部品10が配置されている。なお、電気部品10のうち保護カバー60に対向する面にスイッチが設けられている場合、保護カバー60には、このスイッチを露出するための開口が設けられている。
<電気部品10を保持するリブ>
筐体100は、電気部品10が遊動しにくいように構成されることが好ましい。そこで例えば、平面視における筐体100のサイズが電気部品10のサイズよりも大きい場合、筐体100の内部に電気部品10を保持するリブを設けることが好適である。リブの平面形状は線状(すなわち壁状)であってもよいし、ドット状であってもよい。リブが壁状である場合、第1壁102は筐体100の使用時において略上方に位置するリブとなり、第2壁104は筐体100の使用時において略下方に位置するリブとなる。また、第1開口106は、筐体100の使用時において略上方に位置するリブに設けられる開口となり、第2開口108は、筐体100の使用時において略下方に位置するリブに設けられる開口となる。
筐体100は、電気部品10が遊動しにくいように構成されることが好ましい。そこで例えば、平面視における筐体100のサイズが電気部品10のサイズよりも大きい場合、筐体100の内部に電気部品10を保持するリブを設けることが好適である。リブの平面形状は線状(すなわち壁状)であってもよいし、ドット状であってもよい。リブが壁状である場合、第1壁102は筐体100の使用時において略上方に位置するリブとなり、第2壁104は筐体100の使用時において略下方に位置するリブとなる。また、第1開口106は、筐体100の使用時において略上方に位置するリブに設けられる開口となり、第2開口108は、筐体100の使用時において略下方に位置するリブに設けられる開口となる。
図4は、リブが設けられた筐体100の斜視図である。図5は、リブが設けられた筐体100のXZ平面図である。第1壁102は、筐体100の使用時において略上方に位置するリブである。また、第1開口106は、このリブに設けられる開口である。一方、第2壁104は、筐体100の使用時において略下方に位置するリブである。また、第2開口108は、このリブに設けられる開口である。
電気部品10は、上方のリブ(第1壁102)と下方のリブ(第2壁104)との間の領域112に納められる。そのため、正面視において、領域112の面積は電気部品10の面積と略同一となることが好適である。こうすることで、電気部品10が遊動しにくくなる。
なお、筐体100にリブが設けられる場合、リブと共に筐体100の外壁にも配線20を通すための開口が設けられる。具体的には、筐体100の使用時において略上方に位置する外壁(外壁130)及びリブ(第1壁102)の双方に、互いに同じ配線を通すための開口が設けられる。同様に、筐体100の使用時において略下方に位置する外壁(外壁134)及びリブ(第2壁104)の双方に、互いに同じ配線を通すための開口が設けられる。
なお互いに同じ配線が通される外壁とリブには、同様の開口が設けられることが好適である。すなわち、筐体100にリブを設ける場合、筐体100の略下方の外壁134に設けられる開口136の内の少なくとも一つについても、筐体100の略上方の外壁130に設けられるいずれの開口132よりも、液体が通過しやすいように構成されることが好適である。その方法には、第2開口108の内の少なくとも一つをいずれの第1開口106よりも液体が通過しやすいに様に構成する方法と同様の方法を採用できる。
[実施形態2]
図6は、実施形態2の筐体100を例示するXZ平面図である。以下で説明する点を除き、実施形態2の筐体100は、実施形態1の筐体100と同様の構成を有する。
図6は、実施形態2の筐体100を例示するXZ平面図である。以下で説明する点を除き、実施形態2の筐体100は、実施形態1の筐体100と同様の構成を有する。
図6では、図1と同様に、第1壁102と第2壁104がそれぞれ、筐体100の略上方の外壁と略下方の外壁である。実施形態2の筐体100において、第2壁104の内側の面114は、第2開口108に向かって下がる傾斜を有する。例えば第2壁104の内側の面114が有する傾斜は、第2開口108を中心として略V字型の形状となる。言い換えると、略V字型の底部に第2開口108が設けられている。こうすることで、筐体100の内部に侵入した液体が第2開口108に向かって流れやすくなる。よって、筐体100の内部に侵入した液体を、より確実に第2開口108から外部へ排出できるようになる。
ここで、第2壁104の内側の面のうち、傾斜を構成する部分は、平面であってもよいし、曲面であってもよい。
なお図6において、第2壁104の外側の面は水平方向(X方向)に平坦な平面となっている。しかしながら、第2壁104の外側の面は、第2壁104の内側の面と略平行な面となるように、第2壁104の内側の面と同様の傾斜を有していてもよい。図7は、第2壁104の内側の面と外側の面が略平行な面として形成されている実施形態2の筐体100を例示するXZ平面図である。
<筐体100がリブを有する形態>
前述したように、筐体100は電気部品10を保持するリブを有してもよい。そしてこの際、第1壁102と第2壁104はそれぞれ、筐体100の使用時において略上方に位置するリブと、筐体100の使用時において略下方に位置するリブとなる。よって、実施形態2の筐体100では、筐体100の使用時において略下方に位置するリブ(第2壁104)の内側の面が、そのリブに設けられた開口(第2開口108)に向かって下がる傾斜を有する様に構成される。
前述したように、筐体100は電気部品10を保持するリブを有してもよい。そしてこの際、第1壁102と第2壁104はそれぞれ、筐体100の使用時において略上方に位置するリブと、筐体100の使用時において略下方に位置するリブとなる。よって、実施形態2の筐体100では、筐体100の使用時において略下方に位置するリブ(第2壁104)の内側の面が、そのリブに設けられた開口(第2開口108)に向かって下がる傾斜を有する様に構成される。
図8は、リブを有する実施形態2の筐体100を例示するXZ平面図である。図8において、第2壁104は、筐体100の使用時において略下方に位置するリブである。そして、このリブの内側の面114が、そのリブに設けられた第2開口108に向かって下がる傾斜を有している。
なお、筐体100がリブを有する場合、筐体100の使用時において略下方に位置するリブに、そのリブに設けられた開口に向かって下がる傾斜を設けることに加え、筐体100の使用時において略下方に位置する外壁134の内側の面138にも、その外壁134に設けられた開口136に向かって下がる傾斜を設けることが好適である(図8参照)。
[実施形態3]
図9は、実施形態3の筐体100を例示するXZ平面図である。以下で説明する点を除き、実施形態3の筐体100は、実施形態1の筐体100又は実施形態2の筐体100と同様の構成を有する。
図9は、実施形態3の筐体100を例示するXZ平面図である。以下で説明する点を除き、実施形態3の筐体100は、実施形態1の筐体100又は実施形態2の筐体100と同様の構成を有する。
図9において、第1壁102と第2壁104はいずれも、筐体100の外壁である。本実施形態の筐体100は、第1壁102の内側の面116が、筐体100の側壁に向かうにつれて下がっている。このように第1壁102の内側の面116に傾斜を設けることで、第1開口106から侵入した液体の少なくとも一部が、電気部品10を避けるように筐体100の中を流れるようになる。
図10は、第1開口106から侵入した液体の流れを例示するXZ平面図である。図10に示すように、第1開口106から侵入した液体30は、第1壁102の内側の面116を伝って、側壁115へ向かう。側壁115へ到達した液体30は、側壁115を伝って、第2壁104の内側の面114へ向かう。面114へ到達した液体30は、第2開口108から筐体100の外部へ排出される。なお、面114は、実施形態2で説明したように、第2開口108へ向かう傾斜を有することが好適である。
このように、液体30が、第1壁102の内側の面116に設けられた傾斜を伝って流れるようにすることで、電気部品10が液体30に触れる蓋然性をさらに低くすることができる。よって、電気部品10が故障する蓋然性をより低くすることができる。
なお図9において、第1壁102の外側の面は水平方向(X方向)に平坦な平面となっている。しかしながら、第1壁102の外側の面は、第1壁102の内側の面116と略平行な面となるように、側壁115に向かうにつれて下がる傾斜が形成されていてもよい。図11は、第1壁102の内側の面と外側の面が略平行な面として形成されている実施形態3の筐体100を例示するXZ平面図である。
ここで、側壁115から液体30を外部に排出するため、側壁115に開口を設けることが好適である。この開口を第3開口と呼ぶ。図12は、側壁115に第3開口120が設けられた筐体100を例示するXZ平面図である。第3開口120を設けることにより、第1壁102の内側の面116を伝って側壁115へ流れる液体の少なくとも一部が、側壁115から排出される。よって、電気部品10が液体30に触れる蓋然性をさらに低くすることができる。
なお、第3開口120には配線20を通す必要がないため、第3開口120の口径は、第1開口106や第2開口108の口径よりも小さくすることができる。
第3開口120は、側壁115の上方寄りの位置に設けられることが好適である。すなわち、第3開口120と側壁115の上端との間の距離が、第3開口120と側壁115の下端との間の距離よりも短くなることが好適である。こうすることで、筐体100の内部に侵入した液体が電気部品10に触れる蓋然性をさらに低くすることができる。例えば図12において、第3開口120は側壁115の上端に設けられており、第3開口120の一端が面116と繋がっている。
しかしながら、第3開口120は必ずしも側壁115の上端に設けられる必要はない。また、第3開口120は必ずしも側壁115の上方寄りの位置に設けられる必要はなく、側壁115の下方寄りの位置に設けられてもよい。
なお、YZ平面視における第3開口120の位置は任意である。ただし、第3開口120の一端は、側壁115と交わる筐体100の他の側壁115に繋がっていることが好適である。
<筐体100がリブを有する形態>
前述したように、筐体100は電気部品10を保持するリブを有してもよい。そしてこの際、第1壁102は、筐体100の使用時において略上方に位置するリブとなる。よってこの場合、筐体100の使用時において略上方に位置するリブ(第1壁102)の内側の面の少なくとも一部が、筐体100の側壁115に向かうにつれて下がるように構成される。
前述したように、筐体100は電気部品10を保持するリブを有してもよい。そしてこの際、第1壁102は、筐体100の使用時において略上方に位置するリブとなる。よってこの場合、筐体100の使用時において略上方に位置するリブ(第1壁102)の内側の面の少なくとも一部が、筐体100の側壁115に向かうにつれて下がるように構成される。
図13は、リブを有する実施形態3の筐体100を例示するXZ平面図である。図13において、筐体100の使用時において略上方に位置するリブの内側の面116が、側壁115に向かって下がる傾斜を有している。なお、この場合においても、側壁115において、第1壁102と側壁115とが交わる位置又はその位置よりも下方に、第3開口120を設けることが好適である。
さらに、第3開口120に加えて、又は第3開口120に代えて、側壁115が筐体100の上側の外壁と交わる位置と、側壁115が筐体100の上側のリブと交わる位置との間に開口を設けることが好適である。この場合、筐体100の上側の外壁の内側の面にも、側壁115に向かって下がる傾斜を設ける。こうすることで、外壁とリブとの間の空間に液体が溜まることを防ぐことができる。
図14は、開口140が設けられた筐体100を例示するXZ平面図である。開口132から侵入した液体の少なくとも一部は、外壁130の内側の面131を伝って側壁115に向かう可能性がある。この液体は開口140から筐体100の外部へ排出される。これにより、空間142に液体が滞留することを防ぐことができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記各実施形態を任意に組み合わせた構成や、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 電気部品
20 配線
30 液体
40 電池パック
50 電池セル
60 保護カバー
62 ケース前部
64 ケース後部
100 筐体
102 第1壁
104 第2壁
106 第1開口
108 第2開口
112 領域
114 面
115 側壁
116 面
120 第3開口
130 外壁
131 面
132 開口
134 外壁
136 開口
138 面
140 開口
142 空間
20 配線
30 液体
40 電池パック
50 電池セル
60 保護カバー
62 ケース前部
64 ケース後部
100 筐体
102 第1壁
104 第2壁
106 第1開口
108 第2開口
112 領域
114 面
115 側壁
116 面
120 第3開口
130 外壁
131 面
132 開口
134 外壁
136 開口
138 面
140 開口
142 空間
Claims (14)
- 電気部品を収容する筐体であって、
上側の第1壁に設けられた1つ以上の第1開口と、
下側の第2壁に設けられた1つ以上の第2開口と、
を有し、
前記第1開口及び前記第2開口は、配線を通すために設けられており、
配線が通された状態において、前記第2開口の少なくとも一つは、いずれの前記第1開口よりも、液体が通過しやすい、筐体。 - 配線が通された状態において、前記第1開口のうち配線が占めていない部分の面積は、前記第2開口のうち配線が占めていない部分の面積よりも小さい請求項1に記載の筐体。
- 前記第2開口の内の少なくとも1つが封止されておらず、前記第1開口の全てが封止されている、請求項1に記載の筐体。
- 前記第2壁の内側の面の少なくとも一部は、前記第2開口に向かって下がる方向の傾斜を有している、請求項1乃至3いずれか一項に記載の筐体。
- 前記第1壁の内側の面の少なくとも一部は、前記筐体の側面に向かうにつれて下がっている、請求項1乃至4いずれか一項に記載の筐体。
- 前記第1壁は前記筐体の上側の外壁であり、
前記第2壁は前記筐体の下側の外壁である、請求項1乃至5いずれか一項に記載の筐体。 - 前記第1壁は、前記筐体の内側かつ上側に設けられているリブであり、
前記第2壁は、前記筐体の内側かつ下側に設けられているリブである、請求項1乃至5いずれか一項に記載の筐体。 - 前記筐体の側面に設けられた第3開口を備え、
前記第3開口は、前記第1壁と前記側面とが交わる位置又はその位置よりも下方に設けられる、請求項6に記載の筐体。 - 前記筐体の側面に設けられた第3開口を備え、
前記第3開口は、前記筐体の上側の外壁が前記側面と交わる位置と、前記第1壁が前記側面と交わる位置との間に設けられている、請求項7に記載の筐体。 - 前記第3開口の一端は、前記第3開口が設けられている側面と交わる前記筐体の他の側面に繋がっている、請求項8又は9に記載の筐体。
- 前記電気部品は回路基板である請求項1乃至10いずれか一項に記載の筐体。
- 前記回路基板は2次電池の制御用の回路基板である、請求項11に記載の筐体。
- 請求項1乃至12いずれか一項に記載の筐体と、
前記電気部品と、
前記配線と、
を備える電気機器。 - 前記配線を介して前記電気部品と接続される2次電池をさらに備え、
前記電気部品は前記2次電池の制御用の回路基板である、請求項13に記載の電気機器。
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- 2017-06-30 JP JP2017129220A patent/JP2019012785A/ja active Pending
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