JP3933628B2 - マルチキャリア通信システムおよびこのシステムに用いられる送信装置、受信装置、送信方法、受信方法 - Google Patents

マルチキャリア通信システムおよびこのシステムに用いられる送信装置、受信装置、送信方法、受信方法 Download PDF

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この発明は、直交周波数符号分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)と符号拡散を組み合わせたマルチキャリア通信システム、およびこのシステムで用いられる送信装置、受信装置、送信方法、受信方法に関する。
周波数選択性フェージング環境下での高速伝送技術として、OFDMが知られている。(例えば、非特許文献1参照。)
OFDMは、周波数空間上で各サブキャリアを直交させることで、サブキャリアの周波数間隔を狭くすることができる。このため、通信路の周波数特性の影響を受けにくく、高速伝送を実現し易い。図6に隣接するサブキャリアの模式図を示す。二つのサブキャリアは直交しているため、図6の(a)に示したようにあるサブキャリアの中心周波数では、隣接するサブキャリアの周波数成分は0になっている。
松江英明、守倉正博、"802.11高速無線LAN教科書" IDGジャパン、2003年3月29日、P.127−130、183−1866
ところで、送信機と受信機が備える発信器にはそれぞれ固有の公称発振周波数に対する周波数誤差が存在する。送信機と受信機の発振周波数の間にオフセットが存在する場合、図6の(b)に示すように、受信機における受信信号の周波数成分は周波数軸上でどちらかにオフセットすることになる。このとき、隣接サブキャリアの周波数成分は0ではなくなり、この影響を「サブキャリア間干渉」と呼ぶ。
図6からも分かる通り、各サブキャリアの信号成分は中心周波数を離れるほど減衰していくため、特に隣接するサブキャリアによる影響が大きい。サブキャリア間干渉があると、高速フーリエ変換(FFT)後の各サブキャリアの信号成分に、他のサブキャリアの信号成分が混入することとなり、受信特性の劣化を引き起こす。
本願発明は、この問題点に鑑みてなされたものであり、サブキャリア間干渉を軽減することのできるマルチキャリア通信システム、およびこのシステムで用いられる送信装置、受信装置、送信方法、受信方法を提供するものである。
本願発明の第1の観点によると、直交周波数多重分割(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)方式で通信を行う送信装置と受信装置よりなるマルチキャリア通信システムにおいて、前記送信装置は、一つの変調シンボルをいくつのOFDMシンボルで送信するかを示す拡散率を設定し、サブキャリア毎に変調された変調シンボルを前記拡散率に対応する回数コピーし、それぞれにランダムパターンをかけて符号拡散を行う第1の手段と、拡散後の信号に逆フーリエ変換を施す第2の手段と、逆フーリエ変換後の信号を、前記変調シンボルを構成するOFDMシンボル毎に前記拡散率に応じた位相量だけ位相シフトする第3の手段とを備え、前記送信装置から送信された信号を受信し、前記変調シンボルを復調する受信装置は、フーリエ変換してサブキャリア毎に分離する第4の手段と、送信側でシフトされた位相量に応じた量だけ前記サブキャリアの位相をそれぞれ回転させる第5の手段と、送信側で使用し
たランダムパターンをサブキャリア毎に乗算し、前記変調シンボルを構成する複数のOFDMシンボルを加算する第6の手段とを備えたことを特徴とするマルチキャリア通信システムが提供される。
本願発明の第2の観点によると、直交周波数多重分割方式で通信を行うマルチキャリア通信システムに用いられる送信装置において、一つの変調シンボルをいくつのOFDMシンボルで送信するかを示す拡散率を設定し、サブキャリア毎に変調された変調シンボルを前記拡散率に対応する回数コピーし、それぞれにランダムパターンをかけて符号拡散を行う第1の手段と、拡散後の信号に逆フーリエ変換を施す第2の手段と、逆フーリエ変換後の信号を、前記変調シンボルを構成するOFDMシンボル毎に前記拡散率に応じた位相量だけ位相シフトして送信する第3の手段、とを備えたことを特徴とする送信装置が提供される。
本願発明の第3の観点によると、直交周波数多重分割方式で通信を行うマルチキャリア通信システムに用いられ、一つの変調シンボルをいくつのOFDMシンボルで送信するかを示す拡散率を設定し、サブキャリア毎に変調された変調シンボルを前記拡散率に対応する回数コピーし、それぞれにランダムパターンをかけて符号拡散を行う第1の手段と、拡散後の信号に逆フーリエ変換を施す第2の手段と、逆フーリエ変換後の信号を、前記変調シンボルを構成するOFDMシンボル毎に前記拡散率に応じた位相量だけ位相シフトする第3の手段とを備えた送信装置から送信された信号を受信し、前記変調シンボルを復調する受信装置において、フーリエ変換してサブキャリア毎に分離する第4の手段と、
送信側でシフトされた位相量に応じた量だけ前記サブキャリアの位相をそれぞれ回転させる第5の手段と、送信側で使用したランダムパターンをサブキャリア毎に乗算し、前記変調シンボルを構成する複数のOFDMシンボルを加算する第6の手段とを備えたことを特徴とする受信装置が提供される。
本願発明の第4の観点によると、直交周波数多重分割方式で通信を行うマルチキャリア通信システムに用いられる送信方法において、一つの変調シンボルをいくつのOFDMシンボルで送信するかを示す拡散率を設定し、サブキャリア毎に変調された変調シンボルを前記拡散率に対応する回数コピーし、それぞれにランダムパターンをかけて符号拡散を行う第1のステップと、拡散後の信号に逆フーリエ変換を施す第2のステップと、逆フーリエ変換後の信号を、前記変調シンボルを構成するOFDMシンボル毎に前記拡散率に応じた位相量だけ位相シフトして送信する第3のステップとを備えたことを特徴とする送信方法が提供される。
本願発明の第5の観点によると、直交周波数多重分割方式で通信を行うマルチキャリア通信システムに用いられ、一つの変調シンボルをいくつのOFDMシンボルで送信するかを示す拡散率を設定し、サブキャリア毎に変調された変調シンボルを前記拡散率に対応する回数コピーし、それぞれにランダムパターンをかけて符号拡散を行う第1のステップと、拡散後の信号に逆フーリエ変換を施す第2のステップと、逆フーリエ変換後の信号を、前記変調シンボルを構成するOFDMシンボル毎に前記拡散率に応じた位相量だけ位相シフトする第3のステップを経て送信された信号を受信し、前記変調シンボルを復調する受信方法において、フーリエ変換してサブキャリア毎に分離する第4のステップと、
送信側でシフトされた位相量に応じた量だけ前記サブキャリアの位相をそれぞれ回転させる第5のステップと、送信側で使用したランダムパターンをサブキャリア毎に乗算し、前記変調シンボルを構成する複数のOFDMシンボルを加算する第6のステップとを備えたことを特徴とする受信方法が提供される。
本願発明の第6の観点によると、直交周波数多重分割方式で通信を行う送信装置と受信装置よりなるマルチキャリア通信システムにおいて、前記送信装置は、入力される送信情
報列を直並列変換する直並列変換手段と、直並列変換後の送信情報列を変調して変調シンボルを生成する変調手段と、一つの変調シンボルをいくつのOFDMシンボルで送信するかを示す拡散率を設定し、前記変調シンボルを、1OFDMシンボル長に前記拡散率を乗じた時間保持する変調シンボル保持手段と、前記1OFDMシンボル時間長毎にパターンが更新されるランダムパターンを生成する第1のランダムパターン生成手段と、前記変調シンボル保持手段で保持された変調シンボルに対して前記ランダムパターンを乗算する乗算手段と、ランダムパターン乗算後の変調シンボルを逆フーリエ変換して時間波形に変換する逆フーリエ変換手段と、逆フーリエ変換後の信号を、OFDMシンボル毎に位相シフトする位相シフト手段と、位相シフト後の時間波形に前記OFDMシンボル毎にガードインターバルを付加するガードインターバル付加手段と、ガードインターバルが付加された信号を高周波帯に周波数変換して外部に送信する送信手段とを備え、前記受信装置は、前記送信手段より送信された信号を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した信号から前記ガードインターバルを除去して有効シンボルを抽出するガードインターバル除去手段と、前記有効シンボルをフーリエ変換し、サブキャリア成分に分離するフーリエ変換手段と、前記サブキャリア成分毎に前記位相シフト手段でシフトした位相量に応じて、前記サブキャリア成分の位相を回転させる位相回転手段と、前記第1のランダムパターン生成手段で生成したランダムパターンと同じ系列のランダムパターンを生成する第2のランダムパターン生成手段と、前記位相回転手段で位相が回転されたサブキャリア成分と前記ランダムパターンとを変調シンボル単位で乗算し、1OFDMシンボル長に前記拡散率を乗じた時間分の変調シンボルを積分する積分手段と、前記積分手段の出力を復調して受信情報を取得するする復調手段と、前記復調手段で取得した受信情報を直列受信情報列に変換する並列直列変換手段とを備えたことを特徴とするマルチキャリア通信システムが提供される。
本願発明の第7の観点によると、ひとつの変調シンボルをK個(Kは自然数)のOFDMシンボルで送信する場合に、前記位相シフト手段は、OFDMシンボルごとに、逆フーリエ変換後の時間波形長の1/Kずつ位相シフト量を増加させることを特徴とするマルチキャリア通信システムが提供される。
本願発明の第8の観点によると、直交周波数多重分割方式で通信を行うマルチキャリア通信システムで用いられる送信装置において、前記送信装置は、入力される送信情報列を直並列変換する直並列変換手段と、直並列変換後の送信情報列を変調して変調シンボルを生成する変調手段と、一つの変調シンボルをいくつのOFDMシンボルで送信するかを示す拡散率を設定し、前記変調シンボルを、1OFDMシンボル長に前記拡散率を乗じた時間保持する変調シンボル保持手段と、前記1OFDMシンボル時間長毎にパターンが更新されるランダムパターンを生成するランダムパターン生成手段と、前記変調シンボル保持手段で保持された変調シンボルに対して前記ランダムパターンを乗算する乗算手段と、ランダムパターン乗算後の変調シンボルを逆フーリエ変換して時間波形に変換する逆フーリエ変換手段と、逆フーリエ変換後の信号を、OFDMシンボル毎に位相シフトする位相シフト手段と、位相シフト後の時間波形に前記OFDMシンボル毎にガードインターバルを付加するガードインターバル付加手段と、ガードインターバルが付加された信号を高周波帯に周波数変換して外部に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする送信装置が提供される。
本願発明の第9の観点によると、直交周波数多重分割方式で通信を行うマルチキャリア通信システムに用いられ、入力される送信情報列を直並列変換する直並列変換手段と、直並列変換後の送信情報列を変調して変調シンボルを生成する変調手段と、一つの変調シンボルをいくつのOFDMシンボルで送信するかを示す拡散率を設定し、前記変調シンボルを、1OFDMシンボル長に前記拡散率を乗じた時間保持する変調シンボル保持手段と、前記1OFDMシンボル時間長毎にパターンが更新されるランダムパターンを生成する第
1のランダムパターン生成手段と、前記変調シンボル保持手段で保持された変調シンボルに対して前記ランダムパターンを乗算する乗算手段と、ランダムパターン乗算後の変調シンボルを逆フーリエ変換して時間波形に変換する逆フーリエ変換手段と、逆フーリエ変換後の信号を、OFDMシンボル毎に位相シフトする位相シフト手段と、位相シフト後の時間波形に前記OFDMシンボル毎にガードインターバルを付加するガードインターバル付加手段と、ガードインターバルが付加された信号を高周波帯に周波数変換して外部に送信する送信手段とを備えた送信装置と通信を行う受信装置において、前記受信装置は、前記送信手段から送信された信号を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した信号からガードインターバルを除去して有効シンボルを抽出するガードインターバル除去手段と、前記有効シンボルをフーリエ変換し、サブキャリア成分に分離するフーリエ変換手段と、前記サブキャリア成分毎に前記位相シフト手段でシフトした位相量に応じて、前記サブキャリア成分の位相を回転させる位相回転手段と、前記第1のランダムパターン生成手段で生成したランダムパターンと同じ系列のランダムパターンを生成する第2のランダムパターン生成手段と、前記位相回転手段で位相が回転されたサブキャリア成分と前記ランダムパターンとを変調シンボル単位で乗算し、1OFDMシンボル長に前記拡散率を乗じた時間分の変調シンボルを積分する積分手段と、前記積分手段の出力を復調して受信情報を取得するする復調手段と、前記復調手段で取得した受信情報を直列受信情報列に変換する並列直列変換手段とを備えたことを特徴とする受信装置が提供される。
本願発明によれば、サブキャリア間干渉を軽減することができる。
以下、図面を参照しながら本願発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1および図2は本願発明に係る第1の実施形態を示すブロック図であり、図1は送信機の構成例を示す。図2はこの送信機に対応する受信機の構成例を示す。
本願発明の送信機および受信機は、OFDMに符号拡散方式を組み合わせた方式を採用している。符号拡散方式には、時間拡散方式、周波数拡散方式、および両方式を組み合わせた方式があるが、本願発明では時間拡散方式を用いる。
OFDMでは、サブキャリア毎に変調された一つの変調シンボルは、一つのOFDMシンボル時間で送信される。これに対し、本願発明で採用している方式は、変調シンボルを複数コピーし、それぞれにランダムパターンをかけて符号拡散を行い、拡散後の信号にIFFT(逆高速フーリエ変換)を施して、時間波形を生成するものである。
一方、受信機は、FFT処理までは通常のOFDMと同じように受信処理するが、FFT後サブキャリア毎に、送信側で使用したランダムパターンに基づいた乗算と複数のOFDMシンボル分の合成による逆拡散処理を行い、その後の検波により変調シンボルを復調するものである。
図1の送信機は、直列並列変換部101、変調部102、コピー部103、ランダムパターン生成部104、乗算部105、逆フーリエ変換部106、位相シフト部107、ガードインターバル付加部108、送信部109より構成されている。
図2の受信機は、受信部200、ガードインターバル除去部201、フーリエ変換部202、回転量制御部203、位相回転部204、ランダムパターン生成部205、乗算部206、合成部207、検波部208、並列直列変換部209より構成されている。なお
、送信機、受信機ともに誤り訂正符号化・復号化部やインタリーブ部は本願発明と直接関係のない部分であるため、記載を省略している。
まず送信機の動作を説明する。図1において、誤り訂正符号化などを施された送信情報列は、直列並列変換部101でサブキャリアに分割され、サブキャリア毎の変調部102で変調処理が施される。サブキャリア数が100個で、変調方式がQPSK(Quadrature Phase Shirt Keying)であれば、送信情報列から200個を取り出し、各サブキャリアに2ビットずつ割当て変調シンボルを生成する。
各サブキャリアのコピー部103では、ひとつの変調シンボルを拡散率分だけコピーする。ここで、拡散率とは、一つの変調シンボルをいくつのOFDMシンボルで送信するかを意味する。なお、実装上は、拡散率分のOFDM信号生成処理ごとに直列並列変換および変調処理を行い、拡散率分の時間だけ変調シンボルを保持しておくことで実現できる。例えば、拡散率=4の場合には、4つOFDMシンボルを生成する間、同一の変調シンボルの値を保持しておけばよい。
ランダムパターン生成部104は、1つ以上パターンの位相がずれたときの相関性が十分低い系列の擬似ランダムパターンを生成する。例えば符号長の長いM系列の擬似ランダムパターンが使用できる。また、他局間干渉を低減する目的で拡散処理を行うため、送信局ごとに使用するランダムパターンの系列または位相は異なるものとする。
乗算部105は、ランダムパターン生成部104で生成したランダムパターンと、コピー部103で保持する変調シンボルを乗算する。変調信号が複素信号と考え、ランダムパターンも実数成分、虚数成分がそれぞれ異なる複素ランダム系列とした場合、乗算部105では複素乗算を行うことになる。ランダムパターンの複素振幅を1と考え、乗算後の変調シンボルは、変調シンボルに対して例えば±45度、±135度のいずれかの角度で位相回転したものとなる。
逆フーリエ変換部106では、各サブキャリアの乗算部105の出力を一括してIFFT処理をし、時間波形を生成する。
生成された時間波形は、位相シフト部107にてOFDMシンボル毎に異なるシフト量の位相シフトが施される。この位相シフトについては後で述べる。
ガードインターバル付加部108では、OFDMシンボル毎に終端部分の規定長が始端部分に付加される。
ガードインターバルが付加された信号は送信部109において、RF帯に周波数変換され、増幅されてアンテナから送信される。
以上が送信機の動作概要であるが、以下に図面を参照して本願発明に係る送信機の特徴部分である位相シフト部107の動作を詳細に説明する。
図3は、時間拡散処理と位相シフトの関係を説明する図である。図3は、拡散率=4とした場合の例である。図1の直並列変換手段101で、送信情報列はN個のサブキャリアに分割されるが、図上段の一点鎖線で囲まれた部分がサブキャリア#1の変調シンボルであり、4つのOFDMシンボル時間で(図3ではS1からS4)で送信される。ランダムパターン生成部104で生成されたランダムパターンの連続する4つ(r1、r2、r3、r4)をS1からS4に適用する。一つのOFDMシンボル内のすべてのサブキャリアには、同じランダムパターンが適用される。すなわち、時間S1のOFDMシンボル内の
全てのサブキャリアにはランダムパターンr1が、時間S2のOFDMシンボル内の全てのサブキャリアにはランダムパターンr2が、時間S3のOFDMシンボル内の全てのサブキャリアにはランダムパターンr3が、時間S4のOFDMシンボル内の全てのサブキャリアにはランダムパターンr4が乗算される。
図3の下段は位相シフトとガードインターバル付加の関係を示したものである。位相シフト部107における位相シフトは、拡散率=4に従い、IFFT後の時間波形を4分割し、その単位で位相シフトを行う。図では1/4ごとの時間波形をa、b、c、dの4つで示した。見やすくするために先頭の1/4部分の波形(aと表示)に下線を引いている。
一つの変調シンボルの先頭に相当するOFDMシンボルS1は位相シフト量を0とし、S2は1/4、S3は2/4、S4は3/4として位相シフトを行う。位相シフト後の波形の終端部分をガードインターバルの信号としてコピーするので、S1はd、S2はc、S3はb、S4はaの波形がガードインターバルの波形となる。
この位相シフトによるIFFT後のサブキャリア毎の位相回転の様子を、図4を用いて説明する。
IFFT後の時間波形は、全サブキャリア成分の時間波形が加算された波形となっているが、簡単のためにIFFT後の時間波形のもっとも低い周波数成分(サブキャリア#1と記す)と次に高い周波数成分(サブキャリア#2と記す)を個別に示した。図3に合わせてa、b、c、dの4つの区切りも合わせて示した。
図4の上段に示したように、IFFT出力の時間波形には、サブキャリア#1は1波長、サブキャリア#2は2波長が収まる。この状態の各サブキャリアの位相を0度とする。位相シフト量=1/4の処理を行った場合の波形(図4の下段)には、同様にそれぞれ1波長、2波長の波形が含まれているが、上段の波形に対して、サブキャリア#1では−90度、サブキャリア#2では−180度の位相回転が生じている。つまり、同じ位相シフト量(図4では全長の1/4)でも、サブキャリア毎に位相回転量が異なることになる。
このように、図1の送信機は、変調シンボルを拡散率に相当する数だけ複数コピーし、それぞれにランダムパターンをかけて符号拡散を行い、全てのサブキャリアの変調シンボルを使ってIFFTを行い時間波形に変換した後、位相シフト部107にてOFDMシンボルごとに異なるシフト量の位相シフトを施しているので、IFFT後に送信される時間波形の各サブキャリア成分は、それぞれ位相が異なる量だけ回転されたものとなっている。
次に図2を参照しながら、受信機の動作について説明する。
送信機から送信された信号はアンテナで受信され、受信部200で周波数変換される。受信部200を経由した受信信号は、ガードインターバル除去部201に入力される。
ガードインターバル除去部201では、受信信号から前後のOFDMシンボルの影響を受けていない部分から、OFDMシンボル長からガードインターバル長を引いた有効シンボル長の受信信号を取り出してフーリエ変換部202に渡す。
フーリエ変換部202は、入力された有効シンボルの波形を高速フーリエ変換してサブキャリア成分に分離する。
分離した各サブキャリア成分はそれぞれ位相回転部204に入力され、回転量制御部203から指示される回転量に従い、サブキャリア成分の位相を回転させる。
回転量制御部203は、送信側の位相シフト量に基づいて各サブキャリアの回転量を決定する。送信側の位相シフト量は、受信機が送信機とのネゴシエーションを取るときに、送信機側から送られてくる。あるいは、位相シフト量または拡散率を送信機と受信機の間で予め固定にしていてもよい。この場合は、通信のネゴシエーションごとに送信機が受信機に対して位相シフト量を送る必要はない。
送信機側で有効シンボル長の1/Mだけ位相シフトした場合、1波長が有効シンボル長に等しい最も低い周波数のサブキャリアは、−360/M度だけ位相が回転する(Mは自然数)。有効シンボル長にN波長入る周波数のサブキャリアについては、−360/M×N度だけ位相が回転する。回転量制御部203は位相シフトの影響を打ち消すために、サブキャリアに応じて、+360/M×Nだけ位相を逆回転させる制御情報を生成し、位相回転部204に送る。
位相シフトの影響を除去した後の信号は、送信機で使用したものと同じパターンを生成するランダムパターン生成部205で生成したパターンと乗算部206にて乗算される。ただし、送信側の処理とは位相回転を逆にする。
その後合成部207でパターン乗算後の信号を拡散率分加算し、復調部208で検波処理を行い、並列直列変換部209で直列信号に変換して受信情報列を得る。復調部208において同期検波を行うためには、サブキャリア毎の伝搬路歪みを求めておき、その値を使用して振幅・位相補償を行う。
図5を用いて、受信機における位相回転とサブキャリア間干渉の関係を説明する。図5では、1つの変調シンボルが4つのOFDMシンボルに渡って拡散処理される場合の例である。図5は一つのサブキャリアについてのみ示したものである。ただし、説明を簡単にするためにランダムパターンによる位相回転は行わないものとし、雑音の影響も無いものとする。
変調シンボルの拡散により得られた4つの拡散後ベクトルをSa、Sb、Sc、Sdとする。同じシンボルなのですべて等しいベクトルSとなる。また周波数オフセットが存在するときの、周波数が高い側の隣接サブキャリアによる干渉成分をIa、Ib、Ic、Idとする。4つのOFDMシンボル時間での周波数オフセットの変動が無視できるとすると、干渉成分もすべて等しい(Iとする)。したがって、位相シフトを行わない場合には、受信信号は図6(a)のようになる。受信機では4シンボル分をベクトル合成して一つの変調シンボルに戻すので、
Figure 0003933628
となっている。
次に位相シフトを行った場合を考える。ある位相シフト量を行ったとき、今注目しているサブキャリアでは45度の位相回転が発生するとする。図6(b)に示すように、最初
のOFDMシンボルでは位相シフトを行わないので図6(a)と同じであるが、2番目以降は45度ずつ回転し、Sdは180度のところになる。隣接サブキャリアでは45度の2倍の位相回転が発生するために、このサブキャリアに漏れこんでくる成分も同じ回転量になっている。したがって、Ibは45×1×2=90度、Icは45度×2×2=135度、Idは45度×3×2=270度の位相回転が発生する。
受信機では、サブキャリア毎に位相回転を施す。この場合にはOFDMシンボル時間ごとに0度、−45度、−90度、−135度の位相回転を施す。この際、隣接サブキャリアからの干渉成分も注目しているサブキャリア成分と同じだけ位相回転が施されるため、図6(c)に示すように、Sa〜Sdは同一のベクトルに戻るが、Ia〜Idは元と同じベクトルには戻らない。したがって、4シンボル分をベクトル合成の結果は、
Figure 0003933628
となり、変調シンボル成分と干渉成分の電力比は、
Figure 0003933628
となり、本願発明の処理により変調シンボル成分と干渉成分の電力比を改善、すなわち隣接サブキャリアによる干渉の影響を低減することができる。
上記は45度ずつずらした場合を説明したが、位相シフトを90度とした場合には、受信機における逆回転後のOFDM時間ごとの干渉成分はそれぞれ90度ずつ位相がことなるため、4シンボルのベクトル合成により干渉成分は互いに打ち消しあい0となる。したがって、位相シフト量を適切に選択することで、隣接サブキャリアによる干渉成分を0にすることができる。
隣接サブキャリアによる干渉成分を0にするための位相シフト量は、次のように求めることができる。OFDMシンボルごとに、有効シンボル長の1/Mだけ位相シフトした場合には、あるサブキャリアにおいて−360/M×N度回転し、隣接するサブキャリアは、−360/M×(N+1)度だけ回転する(Mは自然数)。したがってその差は−360/M度である。受信機において、サブキャリア毎の位相回転を施すとここで発生した位相回転がキャンセルされるが、干渉成分については−360/M度の回転量だけ残留することになる。一つの変調シンボルをK個のOFDMシンボル時間で送信する場合には、最初のOFDMシンボルから0度、−360/M度、・・・、−360/M×(K−1)度の残留となる。これらのベクトル合成後の成分が0になるのはK=Mのときである。
したがって、一つの変調シンボルをK個のOFDMシンボルに拡散する場合には、OFDMシンボルごとに、有効シンボル長の1/Kずつ位相シフト量を増やしていけばよいことになる。
以上説明したように、本願発明では、送信装置で変調シンボルを拡散率に対応する回数コピーし、それぞれにランダムパターンを乗算して符号拡散を行う。符号拡散後の信号に逆フーリエ変換を施し、変調シンボルを構成するOFDMシンボル毎に拡散率に応じた位相量だけ位相シフトして受信装置に送信する。受信側では送信側でシフトされた位相量に応じた量だけサブキャリアの位相をそれぞれ回転させ、ランダムパターンをサブキャリア毎に乗算して、変調シンボルを構成する複数のOFDMシンボルを加算することにより、隣接サブキャリアによる干渉の影響を低減させる。
本願発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本願発明の実施形態に係る送信機の構成を示すブロック図。 本願発明の実施形態に係る受信機の構成を示すブロック図。 拡散処理と位相シフトとの関係を説明する図。 位相シフトによるサブキャリア毎の位相回転の様子を示す図。 受信機における位相回転とサブキャリア間干渉の関係を説明する図。 OFDM通信における周波数オフセットとサブキャリア干渉を説明するための図。
符号の説明
101・・・直列並列変換部、102・・・変調部、103・・・コピー部、104,205・・・ランダムパターン生成部、105・・・乗算部、106・・・逆フーリエ変換部、107・・・位相シフト部、108・・・ガードインターバル付加部、109・・・送信部、200・・・受信部、201・・・ガードインターバル除去部、202・・・フーリエ変換部、203・・・回転量制御部、204・・・位相回転部、206・・・乗算部、207・・・合成部、208・・・検波部、209・・・並列直列変換部

Claims (9)

  1. 直交周波数多重分割(Orthogonal Frequency Division
    Multiplexing:OFDM)方式で通信を行う送信装置と受信装置よりなるマルチキャリア通信システムにおいて、
    前記送信装置は、
    一つの変調シンボルをいくつのOFDMシンボルで送信するかを示す拡散率を設定し、サブキャリア毎に変調された変調シンボルを前記拡散率に対応する回数コピーし、それぞれにランダムパターンをかけて符号拡散を行う第1の手段と、
    拡散後の信号に逆フーリエ変換を施す第2の手段と、
    逆フーリエ変換後の信号を、前記変調シンボルを構成するOFDMシンボル毎に前記拡散率に応じた位相量だけ位相シフトする第3の手段とを備え、
    前記送信装置から送信された信号を受信し、前記変調シンボルを復調する受信装置は、
    フーリエ変換してサブキャリア毎に分離する第4の手段と、
    送信側でシフトされた位相量に応じた量だけ前記サブキャリアの位相をそれぞれ回転させる第5の手段と、
    送信側で使用したランダムパターンをサブキャリア毎に乗算し、前記変調シンボルを構成する複数のOFDMシンボルを加算する第6の手段とを備えたことを特徴とするマルチキャリア通信システム。
  2. 直交周波数多重分割(Orthogonal Frequency Division
    Multiplexing:OFDM)方式で通信を行うマルチキャリア通信システムに用いられる送信装置において、
    一つの変調シンボルをいくつのOFDMシンボルで送信するかを示す拡散率を設定し、サブキャリア毎に変調された変調シンボルを前記拡散率に対応する回数コピーし、それぞれにランダムパターンをかけて符号拡散を行う第1の手段と、
    拡散後の信号に逆フーリエ変換を施す第2の手段と、
    逆フーリエ変換後の信号を、前記変調シンボルを構成するOFDMシンボル毎に前記拡散率に応じた位相量だけ位相シフトして送信する第3の手段、とを備えたことを特徴とする送信装置。
  3. 直交周波数多重分割(Orthogonal Frequency Division
    Multiplexing:OFDM)方式で通信を行うマルチキャリア通信システムに用いられ、一つの変調シンボルをいくつのOFDMシンボルで送信するかを示す拡散率を設定し、サブキャリア毎に変調された変調シンボルを前記拡散率に対応する回数コピーし、それぞれにランダムパターンをかけて符号拡散を行う第1の手段と、拡散後の信号に逆フーリエ変換を施す第2の手段と、逆フーリエ変換後の信号を、前記変調シンボルを構成するOFDMシンボル毎に前記拡散率に応じた位相量だけ位相シフトする第3の手段とを備えた送信装置から送信された信号を受信し、前記変調シンボルを復調する受信装置において、
    フーリエ変換してサブキャリア毎に分離する第4の手段と、
    送信側でシフトされた位相量に応じた量だけ前記サブキャリアの位相をそれぞれ回転させる第5の手段と、
    送信側で使用したランダムパターンをサブキャリア毎に乗算し、前記変調シンボルを構成する複数のOFDMシンボルを加算する第6の手段とを備えたことを特徴とする受信装置。
  4. 直交周波数多重分割(Orthogonal Frequency Division
    Multiplexing:OFDM)方式で通信を行うマルチキャリア通信システム
    に用いられる送信方法において、
    一つの変調シンボルをいくつのOFDMシンボルで送信するかを示す拡散率を設定し、サブキャリア毎に変調された変調シンボルを前記拡散率に対応する回数コピーし、それぞれにランダムパターンをかけて符号拡散を行う第1のステップと、
    拡散後の信号に逆フーリエ変換を施す第2のステップと、
    逆フーリエ変換後の信号を、前記変調シンボルを構成するOFDMシンボル毎に前記拡散率に応じた位相量だけ位相シフトして送信する第3のステップとを備えたことを特徴とする送信方法。
  5. 直交周波数多重分割(Orthogonal Frequency Division
    Multiplexing:OFDM)方式で通信を行うマルチキャリア通信システムに用いられ、一つの変調シンボルをいくつのOFDMシンボルで送信するかを示す拡散率を設定し、サブキャリア毎に変調された変調シンボルを前記拡散率に対応する回数コピーし、それぞれにランダムパターンをかけて符号拡散を行う第1のステップと、拡散後の信号に逆フーリエ変換を施す第2のステップと、逆フーリエ変換後の信号を、前記変調シンボルを構成するOFDMシンボル毎に前記拡散率に応じた位相量だけ位相シフトする第3のステップを経て送信された信号を受信し、前記変調シンボルを復調する受信方法において、
    フーリエ変換してサブキャリア毎に分離する第4のステップと、
    送信側でシフトされた位相量に応じた量だけ前記サブキャリアの位相をそれぞれ回転させる第5のステップと、
    送信側で使用したランダムパターンをサブキャリア毎に乗算し、前記変調シンボルを構成する複数のOFDMシンボルを加算する第6のステップとを備えたことを特徴とする受信方法。
  6. 直交周波数多重分割(Orthogonal Frequency Division
    Multiplexing:OFDM)方式で通信を行う送信装置と受信装置よりなるマルチキャリア通信システムにおいて、
    前記送信装置は、
    入力される送信情報列を直並列変換する直並列変換手段と、
    直並列変換後の送信情報列を変調して変調シンボルを生成する変調手段と、
    一つの変調シンボルをいくつのOFDMシンボルで送信するかを示す拡散率を設定し、前記変調シンボルを、1OFDMシンボル長に前記拡散率を乗じた時間保持する変調シンボル保持手段と、
    前記1OFDMシンボル時間長毎にパターンが更新されるランダムパターンを生成する第1のランダムパターン生成手段と、
    前記変調シンボル保持手段で保持された変調シンボルに対して前記ランダムパターンを乗算する乗算手段と、
    ランダムパターン乗算後の変調シンボルを逆フーリエ変換して時間波形に変換する逆フーリエ変換手段と、
    逆フーリエ変換後の信号を、OFDMシンボル毎に位相シフトする位相シフト手段と、
    位相シフト後の時間波形に前記OFDMシンボル毎にガードインターバルを付加するガードインターバル付加手段と、
    ガードインターバルが付加された信号を高周波帯に周波数変換して外部に送信する送信手段とを備え、
    前記受信装置は、
    前記送信手段より送信された信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した信号から前記ガードインターバルを除去して有効シンボルを抽出するガードインターバル除去手段と、
    前記有効シンボルをフーリエ変換し、サブキャリア成分に分離するフーリエ変換手段と、
    前記サブキャリア成分毎に前記位相シフト手段でシフトした位相量に応じて、前記サブキャリア成分の位相を回転させる位相回転手段と、
    前記第1のランダムパターン生成手段で生成したランダムパターンと同じ系列のランダムパターンを生成する第2のランダムパターン生成手段と、
    前記位相回転手段で位相が回転されたサブキャリア成分と前記ランダムパターンとを変調シンボル単位で乗算し、1OFDMシンボル長に前記拡散率を乗じた時間分の変調シンボルを積分する積分手段と、
    前記積分手段の出力を復調して受信情報を取得するする復調手段と、
    前記復調手段で取得した受信情報を直列受信情報列に変換する並列直列変換手段とを備えたことを特徴とするマルチキャリア通信システム。
  7. ひとつの変調シンボルをK個(Kは自然数)のOFDMシンボルで送信する場合に、前記位相シフト手段は、OFDMシンボルごとに、逆フーリエ変換後の時間波形長の1/Kずつ位相シフト量を増加させることを特徴とする請求項1または6記載のマルチキャリア通信システム。
  8. 直交周波数多重分割(Orthogonal Frequency Division
    Multiplexing:OFDM)方式で通信を行うマルチキャリア通信システムで用いられる送信装置において、
    前記送信装置は、
    入力される送信情報列を直並列変換する直並列変換手段と、
    直並列変換後の送信情報列を変調して変調シンボルを生成する変調手段と、
    一つの変調シンボルをいくつのOFDMシンボルで送信するかを示す拡散率を設定し、
    前記変調シンボルを、1OFDMシンボル長に前記拡散率を乗じた時間保持する変調シンボル保持手段と、
    前記1OFDMシンボル時間長毎にパターンが更新されるランダムパターンを生成するランダムパターン生成手段と、
    前記変調シンボル保持手段で保持された変調シンボルに対して前記ランダムパターンを乗算する乗算手段と、
    ランダムパターン乗算後の変調シンボルを逆フーリエ変換して時間波形に変換する逆フーリエ変換手段と、
    逆フーリエ変換後の信号を、OFDMシンボル毎に位相シフトする位相シフト手段と、
    位相シフト後の時間波形に前記OFDMシンボル毎にガードインターバルを付加するガードインターバル付加手段と、
    ガードインターバルが付加された信号を高周波帯に周波数変換して外部に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする送信装置。
  9. 直交周波数多重分割(Orthogonal Frequency Division
    Multiplexing:OFDM)方式で通信を行うマルチキャリア通信システムに用いられ、入力される送信情報列を直並列変換する直並列変換手段と、直並列変換後の送信情報列を変調して変調シンボルを生成する変調手段と、一つの変調シンボルをいくつのOFDMシンボルで送信するかを示す拡散率を設定し、前記変調シンボルを、1OFDMシンボル長に前記拡散率を乗じた時間保持する変調シンボル保持手段と、前記1OFDMシンボル時間長毎にパターンが更新されるランダムパターンを生成する第1のランダムパターン生成手段と、前記変調シンボル保持手段で保持された変調シンボルに対して前記ランダムパターンを乗算する乗算手段と、ランダムパターン乗算後の変調シンボルを逆フ
    ーリエ変換して時間波形に変換する逆フーリエ変換手段と、逆フーリエ変換後の信号を、OFDMシンボル毎に位相シフトする位相シフト手段と、位相シフト後の時間波形に前記OFDMシンボル毎にガードインターバルを付加するガードインターバル付加手段と、ガードインターバルが付加された信号を高周波帯に周波数変換して外部に送信する送信手段とを備えた送信装置と通信を行う受信装置において、
    前記受信装置は、
    前記送信手段から送信された信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した信号からガードインターバルを除去して有効シンボルを抽出するガードインターバル除去手段と、
    前記有効シンボルをフーリエ変換し、サブキャリア成分に分離するフーリエ変換手段と、
    前記サブキャリア成分毎に前記位相シフト手段でシフトした位相量に応じて、前記サブキャリア成分の位相を回転させる位相回転手段と、
    前記第1のランダムパターン生成手段で生成したランダムパターンと同じ系列のランダムパターンを生成する第2のランダムパターン生成手段と、
    前記位相回転手段で位相が回転されたサブキャリア成分と前記ランダムパターンとを変調シンボル単位で乗算し、1OFDMシンボル長に前記拡散率を乗じた時間分の変調シンボルを積分する積分手段と、
    前記積分手段の出力を復調して受信情報を取得するする復調手段と、
    前記復調手段で取得した受信情報を直列受信情報列に変換する並列直列変換手段とを備えたことを特徴とする受信装置。

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