JP3933075B2 - 電動過給機構の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の過給装置に関し、特に排気ガスによって駆動するターボ過給機と、電動機によって駆動する電動過給機とを備える過給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からエンジンの出力を上げる技術として、排気圧力により吸入空気を加圧するターボ過給機が知られている。しかしながら、ターボ過給機にはエンジン低回転域では過給できないことや、過給に遅れが生じる、いわゆるターボラグが欠点として知られている。
【0003】
そこで、ターボ過給機の他に電動機によって駆動する電動過給機を設置し、ターボ過給機の欠点を補う方法が特許文献1に開示されている。
【0004】
特許文献1では、電動過給機のコンプレッサーとターボ過給機のコンプレッサーとの間の吸気経路を切換えるバイパス弁を配置し、電動過給機の運転状態に応じてバイパス弁の動作を制御することで電動過給の圧力を調整している。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−21573号公報
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1にはバイパス弁が閉じた状態で固着(以下、閉固着という)した場合の故障検知方法や、閉固着検知時の電動過給機の制御方法については記載されていない。
【0007】
電動過給機とターボ過給機とを吸気通路中に並列に有する過給システムの場合、ターボ過給機の過給圧が高まると、電動過給機を停止する。このとき前記両過給機の間に設けられたバイパス弁が閉固着していると、ターボ過給機のコンプレッサーを通過した吸入空気が電動過給機およびバイパス弁によってそれぞれ堰き止められるのでエンジンの吸入空気量が著しく低下し、ショックやエンスト等が発生する。また、車両停止時に、水の浸入等によるバルブ駆動回路のショートや、異物付着等が原因で閉固着した場合には、エンジン始動時に吸入空気量が著しく低下、もしくは全く吸入されなくなり、エンジン始動不可能になる場合もある。
【0008】
そこで、本発明ではエンジン始動時にバイパス弁が閉固着している場合であっても、エンジンの始動を可能にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の電動過給機構の制御装置は、ターボ過給機の下流の吸気通路に電動機によって駆動される電動過給機を設け、前記電動過給機を迂回して前記電動過給機の上流と下流の吸気通路をつなぐバイパス通路と、前記バイパス通路を開閉するバイパス弁とを設け、前記電動過給機からターボ過給機へ過給切り替えを行う時に、前記電動過給機と前記バイパス弁とを関連づけて制御する電動過給機構の制御装置であって、エンジン始動時にはエンジンを始動する前に前記電動過給機を駆動する電動過給機駆動手段を有し、前記電動過給機駆動手段は、エンジン始動時に前記バイパス弁の閉固着を検知するための始動時故障診断を行う始動時故障診断手段と、前記始動時故障診断によってバイパス弁の閉固着が検出された場合の電動過給機の駆動を制御する故障判定時制御手段とを備える
【0010】
【作用・効果】
本発明によれば、エンジン始動前に電動過給機を駆動するので、バイパス弁が故障して閉固着した場合にも、エンジンに空気を供給してエンジン始動することが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
第1実施形態の構成を図1に示す。
【0013】
図1は車両に搭載した本発明のシステムを示す図であり、11はエンジン、3はエンジン11の排気ガスによって駆動するターボ過給機である。
【0014】
ターボ過給機3の上流の吸気通路7には、エアクリーナ1と、エアクリーナ1から吸入した吸気量Qaを計測するエアフロメータ(AFM)2を設置する。
【0015】
ターボ過給機3の下流の吸気通路8には、電動機4bによってコンプレッサー4aを駆動して過給を行う電動過給機4と、電動過給機4を迂回して電動過給機4上流の吸気通路8と電動過給機4下流の吸気通路9をつなぐバイパス通路10およびバイパス通路10を開閉するバイパス弁6を設置する。
【0016】
なお、本実施形態において電動過給機4はルーツタイプの容積型過給機とする。
【0017】
電動過給機4は、電動機4bにより駆動されるため、回転数がエンジン11の回転数に依存せず、過給圧が高まるまでの時間がターボ過給機3よりも短い。
【0018】
そこでこの特性を生かして、エンジン11が低回転域にある状況や、過給に遅れが生じるターボラグといったターボ過給機3が過給を行えない状況で、ターボ過給機3の過給が高まるまでの過給を賄うために電動過給機4を稼働させる。
【0019】
電動過給機4と連動してバイパス通路10を開閉するバイパス弁6は、アクチュエータ6bとアクチュエータ6bによって駆動される開閉弁6aとで構成される。
【0020】
これら電動過給機4とバイパス弁6を制御するためにコントロールユニット(ECM)5が備えられる。ECM5は、車両の加速要求があったとき、特に加速初期にターボ過給機3によるターボラグのある間、電動過給機4を作動させると共にバイパス弁6を開閉させて過給圧のつながりが滑らかになるように過給を行わせる。この制御のために、まず、電動過給機4の上流の吸気通路8に圧力センサー12、下流の吸気通路9に圧力センサー13を配置してそれぞれの吸気通路内の圧力を検出し、この検出結果を圧力検出信号P1、P2としてECM5に読み込まれる。
【0021】
電動過給機4の回転シャフト4cの近傍に回転速度センサー15を配置してコンプレッサ4aの回転速度を検出し、測定結果を回転速度検出信号NcとしてECM5に読み込まれる。
【0022】
また、ECM5には加速要求検出手段からの加速要求検出信号Thも読み込まれる。加速要求検出手段16は吸気通路9に介装したスロットルバルブ16aの開度(あるいはアクセル開度)を検出するもので、スロットルバルブ16aの開度が予め定めたしきい値を超えた場合に、車両が加速要求状態であると判断し、加速要求検出信号ThをECM5に送る。ただし、前記しきい値は一定の値、もしくはエンジン回転数に応じて徐々に大きくなるように決められる値となっている。
【0023】
上記の圧力検出信号P1、P2、回転数検出信号Ncおよび加速要求検出信号Thに基づいて、ECM5は電動過給機4の電動機4bおよびバイパス弁6のアクチュエータ6bを制御する。
【0024】
具体的には、加速要求を検知すると、バイパス弁6を開いたままで電動機4bを駆動し、電動過給機4の下流の吸気通路9の圧力P2が同じく上流の圧力P1と略同等になった瞬間にバイパス弁6を閉じる。電動過給機4の下流の吸気通路9の圧力P2が同じく上流の圧力P1よりも高くなった状態でバイパス弁6を開いたままにしておくと、空気がバイパス通路10を逆流して吸気通路9から吸気通路8に流れてしまい、エンジン11へ供給される空気が不足し、空燃比のずれやトルク段差を生じる。したがって、前記問題を防止するために、電動過給機4の上流の圧力P1と下流の圧力P2が略同等になった瞬間にバイパス弁6を閉じる。
【0025】
そしてターボ過給機3の過給圧が高まったら電動過給機4を停止し、バイパス弁6を開く。
【0026】
また、ECM5は、エンジン11運転時に本来バイパス弁6が開いているべき状態にもかかわらず閉じたままの状態(閉固着)であることを検知すると、たとえ加速要求を検知しなくても電動過給機4を駆動する。
【0027】
これは、前述したように電動過給機4はルーツ式であるので、電動過給機4が停止、かつバイパス弁6が閉じていると、エンジン11には空気がほとんど供給されなくなり運転不能になるので、電動過給機4を駆動させてエンジン11の運転に必要な空気量を確保するためである。
【0028】
また、本実施形態ではエンジン11の始動時にもバイパス弁6の故障診断を行う。図2のフローチャートに示すように、まずステップS001で始動時故障診断を行い、その後ステップS002で前記診断結果に基づいてエンジン11を始動する。
【0029】
ところで、電動過給機構において、始動時にバイパス弁6が故障により閉じたままの状態になった場合には、前述のようにエンジンが運転不能になるので、ECM5は次のように故障を判定している。
【0030】
第1には、バイパス弁6が閉固着した状態で電動過給機4を駆動させると、吸気通路9の圧力が上昇して一定時間経過後に予め定めたしきい値よりも大きくなる。これは、エンジン11が停止している状態で電動過給機4を駆動すれば、吸入空気がエンジン11に供給されないので吸気通路9内の圧力が上昇するためである。また、エンジン11が運転中であっても、バイパス弁6が開いている場合に比べると圧力が上昇する。そこで、バイパス弁6が開いている場合と閉じている場合の圧力変化を予め求めておき、電動過給機4の下流の吸気通路9に設けた圧力センサー13からの圧力検出信号P2をECM5に読み込み、前述した所定値と比較することにより判定可能である。これを第1の故障判定とする。
【0031】
第2として、バイパス弁6に開弁信号が出ているにもかかわらず、開閉センサー21からの検出信号は閉状態を示す。これは開閉センサー21からの信号をECM5に読み込むことで判定可能である。これを第2の故障判定とする。
【0032】
なお、本実施形態において始動前故障診断には電動過給機4を所定の高回転速度、例えば3000〜4000rpmで駆動する。これにより、電動過給機4の下流の吸気通路9の圧力上昇が早まり、短時間で故障診断を行うことが可能となる。
【0033】
上記のステップS001で行う始動時故障診断の制御をタイムチャートに表したものが図3、4、5である。図3はバイパス弁6が正常な場合、図4、5は故障している場合である。
【0034】
図3では、t10でキースイッチ、スタートスイッチがONになると、バイパス弁6には開指令が入力される。そしてバイパス弁6が開き始めると、開閉センサ21はバイパス弁6の開度に応じた信号を出力する。
【0035】
また、電動過給機4による過給もt10の時点で開始されるが、バイパス弁6が開いているので、一定時間経過したt11の時点でも吸気通路9の圧力はしきい値に達しない。したがってバイパス弁6は正常であると判断して始動時故障診断を終了する。
【0036】
図4はt20でキースイッチ、スタートスイッチがONになり、バイパス弁6に開指令の信号が入力されても、開閉センサ21は閉状態を検知しているので、故障判定手段2が成立し、この時点で閉固着と判断して故障フラグFを1にする。
【0037】
図5はt30でキースイッチ、スタートスイッチがONになり、バイパス弁6に開指令の信号が入力されると、開閉センサー21はバイパス弁6の開状態を検知している信号を出力しているので、故障判定手段2は成立しない。しかし、吸気通路9の圧力が上昇しており、t31でしきい値Pに達している。ここで故障判定手段1が成立するので、閉固着していると判断する。
【0038】
これにより仮に開閉センサー21が故障していてもバイパス弁6の閉固着を検出できる。
【0039】
次に、ステップS001の始動時故障診断について図6のフローチャートを参照して説明する。
【0040】
ステップS100ではキースイッチおよびスタートスイッチがONになったか否かの判定を行う。前記2つのスイッチがONであれば運転者が運転の意思有りと判断してステップS101へ進み、始動時故障診断フラグSを1としてステップS102へ進む。ステップS100で2つのスイッチがONでない時は処理を終了する。
【0041】
ステップS102では前述した故障判定手段2が成立するか否かの判定を行い、成立する場合はステップS108へ進み故障判定フラグFを1にして処理を終了する。成立しない場合はステップS103へ進み、電動過給機4を駆動してステップS104へ進む。
【0042】
ステップS104では故障判定手段1が成立するか否かの判定を行い、成立する場合はステップS108へ進み故障判定フラグFを1にして処理を終了し、成立しない場合はステップS105に進み、一定時間経過するのを待つ。一定時間経過しても故障判定1が成立しない場合は、バイパス弁6は正常であると判断してステップS106に進み電動過給機4を停止して、ステップS107で始動時故障診断フラグSをゼロにして処理を終了する。
【0043】
故障診断フラグSが1の状態、つまり閉固着が検出された状態でエンジン11を始動する際の制御を図7のフローチャートを用いて説明する。
【0044】
ステップS300で始動時故障診断フラグSが1(故障診断中)であることを読み込む。次にステップS301に進み、故障判定フラグFが1であるか否かの判定を行う。
【0045】
ステップS301で故障判定フラグFが1である場合はステップS302に進み、故障判定フラグFが1以外である場合、つまりバイパス弁6が閉固着していない場合は処理を終了し、通常のエンジン始動を行う。
【0046】
ステップS302ではエンジン11が始動しているか否かの判定を行う。これは始動時故障診断が前述した図6のフローチャートに示した方法の場合は必要ない判定であるが、後述する始動時故障診断ではエンジン11を始動して故障診断を行うので、その診断方法にも対応させるために設けたステップである。ステップS302でエンジン11が既に始動している場合はステップS303に進み、電動過給機4による過給を継続する。ステップS302でエンジン11が始動していない場合はステップS306に進み、エンジン11を始動してからステップS303に進む。これによりバイパス弁6が閉固着していても、エンジン11には空気が供給される。
【0047】
ステップS304ではエンジン11の始動に必要な空気量を電動過給機4によって確保する。これによりバイパス弁6が閉固着していても車両は自走可能となる。この時の電動過給機4の回転数は、車両が自走する為に必要最低限の空気量を供給できる回転数とする。これによりバッテリーの電力消費を抑え、自走可能な距離を長くすることが可能である。
【0048】
以上により、本実施形態ではバイパス弁6が故障して閉固着した場合であってもエンジン11を始動することが可能となるので、自走によってサービスセンター等まで車両を移動することが可能である。また、エンジン始動時に故障診断を行うので、閉固着した場合に迅速な対応が可能である。
【0049】
始動時故障診断において、電動過給機4を高回転で駆動するので電動過給機4下流の吸気管9の圧力変化が早くなり、故障診断を短時間で終了することが可能である。
【0050】
バイパス弁6の閉固着を検出した場合には、電動過給機4の回転数を必要最低限に抑えるので、自走可能な距離を長くすることが可能である。
【0051】
第2実施形態について説明する。
【0052】
本実施形態のシステム構成は第1実施形態と同様である。
【0053】
図8はエンジン11始動時の故障診断のフローチャートである。基本的には第1実施形態と同様であるが、第1実施形態のステップS102に相当するステップの後に、本実施形態ではステップS203でエンジン11を始動している部分が異なる。
【0054】
本実施形態ではステップS202で故障判定手段2が成立しなかった場合、ステップS203に進みエンジン11を始動してステップS204に進む。ステップS204では電動過給機4による過給を開始する。このとき電動過給機4は第1実施形態よりも低い回転速度、例えば3000rpm以下で駆動する。そして、圧力センサー13の検出値から電動過給機4下流の吸気通路9内の圧力の変化速度を算出し、予め求めておいたバイパス弁6が開いている状態と閉じている状態の圧力の変化速度を参照すれば、閉固着の検出が可能となる。さらに、電動過給機4の回転速度が低いので、騒音の低減が可能となる。
【0055】
次に、始動時故障診断終了後、エンジン11を始動するための制御について図9のフローチャートを用いて説明する。図9のステップS400〜S403までは図8のステップS300〜S303に相当し、同様の内容である。
【0056】
エンジン11を始動し、電動過給機4を駆動した後、ステップS404に進みバッテリ容量の判定をおこなう。バッテリ容量が電動過給気4を駆動させるのに十分である場合はステップS405に進み、不十分である場合には、ステップS409に進む。
【0057】
ステップS405ではアクセル開度に応じて目標車速を決定して、ステップS406では電動過給機4を駆動させ、ステップS407で目標車速に応じた空気量をエンジン11に供給する。
【0058】
ステップS404でバッテリ容量が不十分であった場合は、ステップS409でオルタネータの発電量を判定する。発電量が電動過給気4を駆動させるのに十分である場合はステップS405に進み、不十分である場合には、ステップS410に進む。
【0059】
ステップS410ではアクセル開度から算出される車速を低速側に補正し、ステップS406に進み電動過給機4を駆動させて、ステップS407で目標車速に応じた空気量をエンジン11に供給する。
【0060】
以上により、本実施形態では第1実施形態と同様の効果に加えて、バイパス弁6が故障して閉固着した場合でもバッテリ容量もしくはオルタネータの発電量の少なくともいずれか一方が目標車速を維持するのに十分であれば、電動過給機4を稼働させることによって吸入空気量を確保するので、エンジン吸入空気が著しく低下することで発生するショックやエンストを防止し、アクセル開度に応じた車速、つまり運転者の意図に応じた速度で走行可能である。
【0061】
走行中にバッテリ容量およびオルタネータの発電量のいずれもが目標車速を維持するのに不十分になった場合においても、オルタネータの発電量に応じて電動過給気4の回転速度を徐々に下げて電動過給機4への負荷を低減するので、走行中突然エンストすることはなく、故障を解消できる場所まで自走で車両を移動することが可能である。
【0062】
バイパス弁6の故障判定の際にバッテリ容量を検出することになるので、バッテリ容量不足を早期に検知することが可能となり、バッテリ上がり等の不具合を予防することも可能となる。
【0063】
なお、エンジン始動前に始動時故障診断を実行せずに電動過給機4を駆動し、エンジン11を始動する手段も考えられる。これによれば、バイパス弁6が閉固着していても確実にエンジン11を始動することが可能である。また、エンジン11始動後に故障判定1、2のいずれか一方、または両方を実行し、閉固着を検出した場合には図7のステップS304〜S305または図9のステップS404〜S410の制御を実行すれば、バイパス弁6が閉固着していた場合にも自走することが可能で、かつ始動時の制御の簡素化を図れる。
【0064】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のシステム構成を表す図である。
【図2】第1実施形態のエンジン始動時の制御フローである。
【図3】第1実施形態の故障診断をタイムチャートにしたものである(正常時)。
【図4】第1実施形態の故障診断をタイムチャートにしたものである(故障時)。
【図5】第1実施形態の故障診断をタイムチャートにしたものである(故障時)。
【図6】第1実施形態の始動前故障診断のフローチャートである。
【図7】第1実施形態のエンジン始動のフローチャートである。
【図8】第2実施形態の始動前故障診断のフローチャートである。
【図9】第2実施形態のエンジン始動のフローチャートである。
【符号の説明】
1 エアクリーナ
2 エアフロメータ
3 ターボ過給機
4 電動過給機
4a コンプレッサ
4b 電動機
4c シャフト
5 コントロールユニット(ECM)(始動時故障判定手段、故障時制御手段)
6 バイパス弁
6a 開閉弁
6b アクチュエータ
7 吸気通路
8 吸気通路
9 吸気通路
10 バイパス通路
11 エンジン
12 圧力センサ
13 圧力センサ
15 回転速度センサ
16 スロットルバルブ(加速要求検出手段)
21 開閉センサ

Claims (7)

  1. ターボ過給機の下流の吸気通路に電動機によって駆動される電動過給機を設け、
    前記電動過給機を迂回して前記電動過給機の上流と下流の吸気通路をつなぐバイパス通路と、前記バイパス通路を開閉するバイパス弁とを設け、
    前記電動過給機からターボ過給機へ過給切り替えを行う時に、前記電動過給機と前記バイパス弁とを関連づけて制御する電動過給機構の制御装置であって、
    エンジン始動時にはエンジンを始動する前に前記電動過給機を駆動する電動過給機駆動手段を有し
    前記電動過給機駆動手段は、
    エンジン始動時に前記バイパス弁の閉固着を検知するための始動時故障診断を行う始動時故障診断手段と、
    前記始動時故障診断によってバイパス弁の閉固着が検出された場合の電動過給機の駆動を制御する故障判定時制御手段とを備えることを特徴とする電動過給機構の制御装置。
  2. 前記始動時故障診断手段は、エンジン停止状態で前記電動過給機を所定の高回転で駆動して故障診断を行う請求項1に記載の電動過給機構の制御装置。
  3. 前記始動時故障診断手段は、エンジン始動後に前記電動過給機を所定の低回転で駆動して故障診断を行う請求項1に記載の電動過給機構の制御装置。
  4. 前記始動時故障診断手段は、前記電動過給機を駆動してから一定時間後に、下流の吸気通路の圧力が所定値以上である場合に、バイパス弁が閉固着していると判定する請求項2または3に記載の電動過給機構の制御装置。
  5. 前記始動時故障診断手段は、前記バイパス弁の開度を検知するバイパス弁開度検知手段を用いて閉固着を検出する請求項2または3に記載の電動過給機構の制御装置。
  6. 前記故障判定時制御手段は、前記始動時故障診断によってバイパス弁の閉固着が検知された場合には、エンジン始動後も前記電動過給機の駆動を継続する請求項1から5のいずれか一つに記載の電動過給機構の制御装置。
  7. 前記故障判定時制御手段は、前記始動時故障診断によってバイパス弁の閉固着が検知された場合に、エンジン始動後直ちに前記電動過給機を駆動し、前記電動過給機を駆動するバッテリの劣化状態に応じて電動過給機の駆動力を徐々に低下させる請求項6に記載の電動過給機構の制御装置。
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