JP3932455B2 - 微粒子分離処理システム - Google Patents

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この発明は、不純物を除去して高純度の微粒子、溶液を得る微粒子分離処理システムに関するものである。
例えば、薬品、化学品、半導体、機能材料等の生産の過程では、溶液に含まれる特定の微粒子を濾過し、微粒子を得るものがある。また、機械加工では、供給タンクから切削液を供給しながら切削加工が行なわれ、微粉末状の切削クズが含まれる切削液をフィルタ装置に供給し、このフィルタ装置で切削クズを除去して切削液を供給タンクに戻すものがある(例えば特許文献1)。
特開2001−137743号公報
このように、溶液に含まれる特定の微粒子を濾過して得たり、切削液から切削クズを濾過して除去するものでは、処理経路においてタンク、配管等の不純物が微粒子に付着し、所定の純度の微粒子や切削液等の溶液とするには限界がある。このため、例えばフィルタ装置とイオン交換装置等を組み合わせることによって、純度を向上させることが可能になるが、別途イオン交換装置を設置する分、構造が複雑で、コストが嵩む等の問題がある。
この発明は、かかる実情に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、かつ低コストで高純度の微粒子、溶液を得ることが可能な微粒子分離処理システムを提供することを目的としている。
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
請求項1に記載の発明は、
溶液を貯留する貯留タンクと、
前記貯留タンクの溶液を循環させる溶液循環経路と、
前記溶液循環経路に配置され溶液中の微粒子を分離するサイクロン型遠心分離装置とを備え、
前記サイクロン型遠心分離装置は、
前記貯留タンクの溶液出口側と連通する導入通路と、
前記貯留タンクの溶液入口側と連通する流出通路と、
前記導入通路から微粒子を含む溶液を供給して所定流速で渦巻きを生じさせ、遠心状態で微粒子を外側へ移動させて前記流出通路から微粒子を分離した溶液を排出し、前記渦巻きを減速させて分離された微粒子を沈降させるサイクロン部と、
前記サイクロン部で沈降する微粒子を連通孔を通して沈殿させる粒子捕集箱とを有し、
前記粒子捕集箱の中心位置に電極棒を配置し、
前記電極棒の上端部に円錐電極部を設け、この円錐電極部を前記連通孔に臨むように位置させ、
前記電極棒と前記粒子捕集箱の電極とに電位を印加して電気分離を行なうことを特徴とする微粒子分離処理システムである。
請求項2に記載の発明は、前記電極棒に前記微粒子の電荷と同じ電荷を付与し、
前記粒子捕集箱の電極に前記微粒子の電荷とは反対の電荷を付与して電気分離を行なうことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記溶液循環経路に、溶液を用いて作動または作業を行なう各種装置を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記電極棒の上端部を、前記サイクロン部の下部まで延長したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記サイクロン部は、上方に位置する円筒部と、この円筒部に連続して下方に絞られるテーパ部を有し、
前記円筒部の直径より前記電極棒の長さを長くしたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記粒子捕集箱の電極と前記電極棒との間隔が、前記連通孔の直径以上であることを特徴とする。
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
請求項1に記載の発明では、貯留タンクの溶液を循環させる溶液循環経路に溶液中の微粒子を分離するサイクロン型遠心分離装置を備え、このサイクロン型遠心分離装置のサイクロン部で渦巻きを減速させて分離された微粒子を沈降させるとともに、サイクロン部で沈降する微粒子を連通孔を通して粒子捕集箱に沈殿させ、粒子捕集箱の中心位置に配置した電極棒と、粒子捕集箱の電極とに電位を印加することで、溶液中の不純物イオンが電場の影響によって移動する電気泳動で電極棒または電極に付着し、微粒子の表面に付着することが軽減し、簡単な構造で、かつ低コストで高純度の微粒子、または溶液を得ることができる。また、電極棒の上端部に円錐電極部を設け、この円錐電極部を連通孔に臨むように位置させることで、液体の流速が遅いサイクロン部の下部から粒子捕集箱に沈殿した微粒子が連通孔から浮き上がることを防止することができる。
請求項2に記載の発明では、電極棒に微粒子の電荷と同じ電荷を付与し、粒子捕集箱の電極に微粒子の電荷とは反対の電荷を付与して電気分離を行なうことで、溶液中の不純物イオンが電場の影響によって移動する電気泳動で粒子捕集箱の面積の広い電極に付着し、微粒子の表面に付着することが軽減し、簡単な構造で、かつ低コストで高純度の微粒子、または溶液を得ることができる。
請求項3に記載の発明では、溶液循環経路に各種装置を備え、高純度の溶液を用いて作動または作業を行なうことができる。
請求項4に記載の発明では、電極棒の上端部を、サイクロン部の下部まで延長したことで、液体の流速が遅いサイクロン部の下部から粒子捕集箱までの微粒子を中心位置から外側へ移動させ、サイクロン部の下部及び粒子捕集箱に付着させ、あるいは飛散することを防止し、効率よく微粒子を粒子捕集箱内に捕集することができる。
請求項5に記載の発明では、サイクロン部の円筒部の直径より電極棒の長さを長くしたことで、電極棒による電荷が大きくなって微粒子をサイクロン部の下部から粒子捕集箱に移動させ、かつ飛散することを防止し、効率よく微粒子を粒子捕集箱内に捕集することができる。
請求項6に記載の発明では、粒子捕集箱の電極と電極棒との間隔が、連通孔の直径以上であり、粒子捕集箱の電極と電極棒との間隔が狭いことで、微粒子をサイクロン部の下部から粒子捕集箱に移動させ保持でき、飛散することを防止し、効率よく微粒子を粒子捕集箱内に捕集することができる。この時、連通孔の直径より狭くすると微粒子を粒子捕集箱内に捕集するスペースがなくなり、間隔を連通孔の直径以上とすると捕集するスペースを確保することができる。



以下、この発明の微粒子分離処理システムの実施の形態について説明するが、この発明は、この実施の形態に限定されない。また、この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明の用語はこれに限定されない。
この実施の形態の微粒子分離処理システムは、薬品、化学品、半導体、機能材料等の生産の過程で、溶液に含まれる特定の微粒子を分離し、微粒子を得るもの、あるいは溶液を得るもの等に広く使用される。
この実施の形態の微粒子分離処理システムの一例を、図1に示す。図1は微粒子分離処理システムの概略構成図である。この実施の形態の微粒子分離処理システム100は、溶液を貯留する貯留タンク101と、貯留タンク101の溶液を循環させる溶液循環経路102と、溶液循環経路102に配置され溶液中の溶液中の微粒子を分離するサイクロン型遠心分離装置1とを備える。この溶液循環経路102には、循環ポンプ103を備え、この循環ポンプ103で溶液を循環させる。
このサイクロン型遠心分離装置1は、貯留タンク101の溶液出口側と連通する導入通路5と、貯留タンク101の溶液入口側と連通する流出通路4と、導入通路5から微粒子を含む溶液を供給して所定流速で渦巻きを生じさせ、遠心状態で微粒子を外側へ移動させて流出通路4から微粒子を分離した溶液を排出し、渦巻きを減速させて分離された微粒子を沈降させるサイクロン部2と、サイクロン部2で沈降する微粒子を連通孔を通して沈殿させる粒子捕集箱3とを有する。
この粒子捕集箱3の中心位置には電極棒10を配置し、この電極棒10と粒子捕集箱3の電極11とに電位を印加して電気分離を行なう。この微粒子分離装置1では、サイクロン部2で渦巻きを減速させて分離された微粒子を沈降させるとともに、サイクロン部2で沈降する微粒子を連通孔を通して粒子捕集箱3に沈殿させ、粒子捕集箱3の中心位置に配置した電極棒10に微粒子の電荷と同じ電荷を付与し、粒子捕集箱3の電極11に微粒子の電荷とは反対の電荷を付与することで、溶液中の不純物イオンが電場の影響によって移動する電気泳動で粒子捕集箱3の面積の広い電極11に付着し、微粒子の表面に付着することが軽減し、簡単な構造で、かつ低コストで高純度の微粒子、または溶液を得ることができる。 また、粒子捕集箱3の中心位置に配置した電極棒10に微粒子の電荷と逆の電荷を付与し、粒子捕集箱3の電極11に微粒子の電荷と同じ電荷を付与し、溶液中の不純物イオンが電場の影響によって移動する電気泳動で電極棒10に付着するようにしてもよく、電極棒10の清掃や交換が容易である。
この実施の形態の微粒子分離処理システムの他の一例を、図2に示す。図2は微粒子分離処理システムの概略構成図である。この実施の形態の微粒子分離処理システム100は、溶液を貯留する貯留タンク101と、貯留タンク101の溶液を循環させる溶液循環経路102と、溶液循環経路102に配置され溶液中を不純物を除去するサイクロン型遠心分離装置1と各種装置110を備える。このサイクロン型遠心分離装置1は図1と同様に構成され、各種装置110は放電加工機等であり、溶液を用いて作動または作業を行なうが、サイクロン型遠心分離装置1を備えることで、高純度の溶液を用いて作動または作業を行なうことができる。
次に、サイクロン型遠心分離装置1の構成を、図3及び図4に基づいて説明する。図3はサイクロン型遠心分離装置の断面図、図4はサイクロン型遠心分離装置の平面図である。この実施の形態のサイクロン型遠心分離装置1は、鉛直方向にサイクロン部2と粒子捕集箱3とを有する。サイクロン部2は、樹脂等の絶縁体、あるいはSUS等の導体金属で形成される。このサイクロン部2の上部には、軸芯に流出通路4を有し、軸芯から偏位した位置に導入通路5を有する。流出通路4は、サイクロン部2の上部を貫通した管体6により形成され、導入通路5は、サイクロン部2の上部に一体成形した管体7により形成される。
サイクロン部2は、上下2段のテーパ部2a1,2a2を有し、下部のテーパ部2a2は連通孔8を介して粒子捕集箱3に連通している。このサイクロン部2で導入通路5から微粒子90を含む溶液を供給して所定流速で渦巻きを生じさせ、遠心状態で微粒子90を外側へ移動させて流出通路4から微粒子90を分離した溶液を排出し、渦巻きを減速させて分離された微粒子90を沈降させる。
このサイクロン部2で沈降する分離された微粒子90は、連通孔8を通して粒子捕集箱3に落下して溜る。粒子捕集箱3は、下部の排出孔3aにドレンバルブ9が接続され、このドレンバルブ9によって粒子捕集箱3に溜る微粒子90のドレンが排出される。
この実施の形態のサイクロン型遠心分離装置置1は、粒子捕集箱3の中心位置に電極棒10を配置し、この電極棒10は粒子捕集箱3の底蓋3bから連通孔8に臨むように上方へ延びている。また、粒子捕集箱3の底蓋3bは粒子捕集箱円筒3cに取り付けられ、この粒子捕集箱円筒3cはサイクロン部2の下部に取り付けられている。この粒子捕集箱円筒3cは、樹脂等の絶縁体で形成され、粒子捕集箱円筒3cの内部に金属リングの電極11が設けられている。
電圧印加手段12は、電極棒10に微粒子90の電荷と同じ電荷を付与し、粒子捕集箱3の電極11に微粒子90の電荷とは反対の電荷を付与する。この実施の形態では、溶液に含まれる微粒子90が処理工程で静電気が生じて負に帯電するために、電極棒10に負の電位をかけて負極として負の電荷を与え、粒子捕集箱3の電極11に正の電位をかけて正極として正の電荷を与えている。
また、サイクロン部2は、上方に位置する円筒部2cに連続して下方に絞られるテーパ部2a2を有し、円筒部2cの直径D1より電極棒10の長さL1を長くしている。このように電極棒10の長さL1を設定することで、電極棒10による電荷が大きくなって微粒子90をサイクロン部2の下部から粒子捕集箱3に移動させ、かつ飛散することを防止し、効率よく微粒子90を粒子捕集箱3内に捕集することができる。
また、粒子捕集箱3の電極11と電極棒10との間隔D2が、連通孔8の直径D3以上である。この粒子捕集箱3の電極11と電極棒10との間隔D2が、連通孔8の直径D3以上である。この粒子捕集箱3の電極11と電極棒10との間隔D2が狭いと、微粒子をサイクロン部2の下部から粒子捕集箱3に移動させ保持でき、飛散することを防止し、効率よく微粒子90を粒子捕集箱3内に捕集することができる。この時、連通孔8の直径D3より狭くすると微粒子90を粒子捕集箱3内に捕集するスペースがなくなり、間隔D2を連通孔8の直径D3以上とすると、微粒子90を捕集するスペースを確保することができる。
この実施の形態のサイクロン型遠心分離装置1は、サイクロン部2で沈降する分離された微粒子90は、連通孔8を通して粒子捕集箱3に落下して溜る。溶液の流速が遅い粒子捕集箱3内では、中心付近で微粒子90が浮き上がる現象が生じるが、粒子捕集箱3の中心位置に電極棒10を配置し、電極棒10に微粒子90の電荷と同じ電荷を付与し、さらに粒子捕集箱3の金属リングの電極11に微粒子90の電荷とは反対の電荷を付与することで、中心位置から外側へ移動させて粒子捕集箱3の金属リングの電極11の内壁へ付着させ、あるいは飛散することを防止し、効率よく微粒子90を粒子捕集箱3内に捕集することができる。
また、溶液中の不純物イオンが電場の影響によって移動する電気泳動で粒子捕集箱3の面積の広い電極11に付着し、微粒子の表面に付着することを軽減し、簡単な構造で、かつ低コストで高純度の微粒子、または溶液を得ることができる。なお、この実施の形態では、電極棒10に微粒子90の電荷と同じ電荷を付与し、粒子捕集箱3に微粒子90の電荷とは反対の電荷を付与するようにしているが、少なくともいずれか一方に電荷を付与する構造であればよい。
次に、他の実施の形態のサイクロン型遠心分離装置の一例を、図5に示す。図5はサイクロン型遠心分離装置の断面図である。この実施の形態のサイクロン型遠心分離装置1は、図3及び図4の実施の形態と同じ構成は同じ符号を付して説明を省略する。
この実施の形態のサイクロン型遠心分離装置1は、電極棒10の上端部10aを、サイクロン部2の下部まで延長している。この電極棒10の上端部10aがサイクロン部2の下部まで延長していることで、液体の流速が遅いサイクロン部の下部から粒子捕集箱3までの微粒子90を中心位置から外側へ移動させ、サイクロン部2の下部及び粒子捕集箱3の内壁へ付着させ、あるいは飛散することを防止し、効率よく微粒子90を粒子捕集箱3内に捕集することができる。
次に、他の実施の形態のサイクロン型遠心分離装置の一例を、図6に示す。図6はサイクロン型遠心分離装置の断面図である。この実施の形態のサイクロン型遠心分離装置1は、図3及び図4の実施の形態と同じ構成は同じ符号を付して説明を省略する。
この実施の形態のサイクロン型遠心分離装置1は、電極棒10の上端部に電極円錐部13を設け、この電極円錐部13を連通孔8に臨むように位置させており、電極円錐部13によって粒子捕集箱3の内部に沈殿した微細物が連通孔8から浮き上がることを防止することができる。
[実施例]
図1の微粒子分離処理システムにおいて、図7(a)に示す電極がない図3及び図4と同じ構成のサイクロン型遠心分離装置と、図7(b)に示す図1及び図2のサイクロン型遠心分離装置と、図7(c)に示す図5のサイクロン型遠心分離装置と、図7(d)に示す図6のサイクロン型遠心分離装置とを用い、微粒子を含む溶液は、シリカ粒子を含むイオン交換水の分散媒を試料として用い、シリカ粒子に不純物が付着する測定を行なった。
この測定結果を図8及び図9に示す。図8は二酸化ケイ素原粉のシリカ(Si)100%に対し、図7(a)に示す電極なし、図7(b)に示す標準電極50V印加、図7(c)に示す延長電極50V印加、図7(d)に示す円錐電極50V印加で分離処理した場合について、それぞれ粗粉、微粉の組成を数値で示し、図9は円グラフで示した。
図7(a)に示す電極なしでは、粗粉はシリカ(Si)100%であるが(図9(a))、微粉はシリカ(Si)99.348%にカルシウム(Ca)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)の不純物が多く付着した(図9(b))。微粉に不純物の付着が顕著であった。
図7(b)に示す標準電極50V印加では、粗粉はシリカ(Si)99.8%に鉄(Fe)、ニッケル(Ni)が付着し(図9(c))、微粉はシリカ(Si)99.901%で鉄(Fe)のみが僅かに付着した(図9(d))。 微粉と粗粉でほとんど差はなく、微粉に不純物の付着は殆ど見られない。
図7(c)に示す延長電極50V印加では、粗粉はシリカ(Si)100%であり(図9(e))、微粉もシリカ(Si)100%であり(図9(f))、不純物の付着は粗粉、微粉ともになかった。
図7(d)に示す円錐電極50V印加では、粗粉はシリカ(Si)99.885%で、鉄(Fe)が付着し(図9(g))、微粉はシリカ(Si)99.969%で、ジルコニウム(Zr)の不純物が付着した(図9(h))。粗粉と微粉で有意差はなかった。
また、試料粉体のシリカ粒子の分離効率を測定した。この結果を図10に示した。図10に示す測定条件は、以下の通りである。
試料粉体:シリカ粒子
分散媒:イオン交換水
分散媒の温度T:34℃
分散媒の流量Q:420l/h
分散媒の濃度Cp:0.2wt%
入り側と出側の圧力差△P:0.2Kg/m2
pH:7
図8及び図9に示す測定結果では、図7(a)に示す電極がない図3及び図4と同じ構成のサイクロン型遠心分離装置より、図7(b)に示す図3及び図4のサイクロン型遠心分離装置と、図7(c)に示す図5のサイクロン型遠心分離装置と、図7(d)に示す図6のサイクロン型遠心分離装置とが分散媒の小さい粒子径を分離でき、かつ分離効率が向上した。特に、図7(d)に示す図6のサイクロン型遠心分離装置が分散媒の小さい粒子径を分離でき、かつ分離効率が特に向上し好ましい結果が得られた。
この微粒子分離システムでは、薬品、化学品、半導体、機能性材料等の生産の過程で、溶液に含まれる特定の微粒子を分離する場合、純度の高い微粒子を選択的に得ることができる。また、溶液中の不純物イオンを除去する場合にも広く使われる。
微粒子分離処理システムの概略構成図である。 他の実施の形態の微粒子分離処理システムの概略構成図である。 サイクロン型遠心分離装置の断面図である。 サイクロン型遠心分離装置の平面図である。 サイクロン型遠心分離装置の断面図である。 サイクロン型遠心分離装置の断面図である。 比較例と実施例のサイクロン型遠心分離装置を示す図である。 微粒子の純度を数値で示す図である。 微粒子の純度を円グラフで示す図である。 粒子捕集箱に印加する電位が分離性能に及ぼす影響を示す図である。
符号の説明
1 サイクロン型遠心分離装置
2 サイクロン部
4 流出通路
5 導入通路
10 電極棒
11 電極
100 微粒子分離処理システム
101 貯留タンク
102 溶液循環経路
103 循環ポンプ
110 各種装置

Claims (6)

  1. 溶液を貯留する貯留タンクと、
    前記貯留タンクの溶液を循環させる溶液循環経路と、
    前記溶液循環経路に配置され溶液中の微粒子を分離するサイクロン型遠心分離装置とを備え、
    前記サイクロン型遠心分離装置は、
    前記貯留タンクの溶液出口側と連通する導入通路と、
    前記貯留タンクの溶液入口側と連通する流出通路と、
    前記導入通路から微粒子を含む溶液を供給して所定流速で渦巻きを生じさせ、遠心状態で微粒子を外側へ移動させて前記流出通路から微粒子を分離した溶液を排出し、前記渦巻きを減速させて分離された微粒子を沈降させるサイクロン部と、
    前記サイクロン部で沈降する微粒子を連通孔を通して沈殿させる粒子捕集箱とを有し、
    前記粒子捕集箱の中心位置に電極棒を配置し、
    前記電極棒の上端部に円錐電極部を設け、この円錐電極部を前記連通孔に臨むように位置させ、
    前記電極棒と前記粒子捕集箱の電極とに電位を印加して電気分離を行なうことを特徴とする微粒子分離処理システム。
  2. 前記電極棒に前記微粒子の電荷と同じ電荷を付与し、
    前記粒子捕集箱の電極に前記微粒子の電荷とは反対の電荷を付与して電気分離を行なうことを特徴とする請求項1に記載の微粒子分離処理システム。
  3. 前記溶液循環経路に、溶液を用いて作動または作業を行なう各種装置を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の微粒子分離処理システム。
  4. 前記電極棒の上端部を、前記サイクロン部の下部まで延長したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の微粒子分離処理システム。
  5. 前記サイクロン部は、上方に位置する円筒部と、この円筒部に連続して下方に絞られるテーパ部を有し、
    前記円筒部の直径より前記電極棒の長さを長くしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の微粒子分離処理システム。
  6. 前記粒子捕集箱の電極と前記電極棒との間隔が、前記連通孔の直径以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の微粒子分離処理システム。
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