JP3930646B2 - エレベーターの戸閉制御装置及び戸閉制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、出入口の障害物にかごからの投光が反射する現象によって作動するエレベーターの戸閉制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7及び図8は、例えば特開平6−179589号公報に示された従来のエレベーターの戸閉制御装置を示す図で、図7はエレベーター装置の要部横断平面図、図8は図7のかご側外面の正面図である。図において、1は昇降路、2は昇降路1を昇降するかご、3はかご2の出入口、4は出入口3を開閉する両引き戸の一方を形成する第一かごの戸、5は出入口3を開閉する両引き戸の他方を形成し第一かごの戸4とは反対方向へ開閉動作する第二かごの戸である。6は昇降路1に設けられてかご2が停止する乗場で、乗場出入口7が設けられている。
【0003】
8は乗場出入口7を開閉する両引き戸の一方を形成する第一乗場の戸、9は乗場出入口7を開閉する両引き戸の他方を形成し第一乗場の戸8とは反対方向へ開閉動作する第二乗場の戸である。10は第一かごの戸4の戸閉方向縁部に設けられて赤外線を放射する投光器で、光軸が水平面において戸閉方向から乗場6側に傾斜して配置されている。11は第二かごの戸5の戸閉方向縁部に設けられた受光器で、受光光軸が水平面において戸閉方向から乗場6側に傾斜して配置されている。12は受光器11に接続された制御器である。
【0004】
従来のエレベーターの戸閉制御装置は上記のように構成され、開放した第一かごの戸4、第二かごの戸5が戸閉する場合に、乗場6に障害物(図示しない)があるとすると、投光器10の投光が障害物、例えば幼児に当たって反射して受光器11に受光される。このときに、受光器11の受光量が通常時よりも増すことによって制御器12が動作し、第一かごの戸4等の戸の戸閉を中止したり、反転戸開したりすること等の異常時制御が行われるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のエレベーターの戸閉制御装置では、戸の戸閉動作時に、特定季節、特定時刻によって太陽光が乗場6に入射する等の常時にはない異常事象が生じることがある。この場合に、乗場6に障害物がないにも係わらず、異常事象のために受光器11の受光量が通常時よりも増加して、制御器12により誤って第一かごの戸4等の戸が異常時制御されるという問題点があった。
【0006】
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、異常事象による受光器の受光量差異に起因する戸の異常時制御を防止するエレベーターの戸閉制御装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベーターの戸閉制御装置においては、かごの出入口を開閉するかごの戸と、かごの戸に対向した出入口の縁部を構成する部材と、かごの戸及び部材の両者の一方に設けられ、かごの戸の戸閉時に乗場側へ投光する投光器と、両者の他方に設けられ、かごの戸の戸閉時に乗場側からの光を受光する受光器と、かごの戸が戸閉行程の途中に設定された第一の所定区間に移動した状態で、受光器の受光値が第一所定値を超えたときに、かごの戸の戸閉動作を、出入口に障害物がある場合に対応した異常時制御する制御器と、を備え、制御器は、戸閉時のかごの戸が第一の所定区間に到達する前であって戸閉行程の初期段階に設定された第二の所定区間にある場合に、受光器の受光値が第一所定値を超えた第二所定値以上であるときは、異常時制御を控えるものである。
【0008】
この発明に係るエレベーターの戸閉制御方法においては、かごの出入口を開閉するかごの戸と、かごの戸に対向した出入口の縁部を構成する部材と、かごの戸及び部材の両者の一方に設けられ、かごの戸の戸閉時に乗場側へ投光する投光器と、両者の他方に設けられ、かごの戸の戸閉時に乗場側からの光を受光する受光器と、かごの戸の戸閉時に受光器の受光値が第一所定値を超えたときに、かごの戸の戸閉動作を、出入口に障害物がある場合に対応した異常時制御する制御器と、を備えたエレベーターの戸閉制御方法であって、かごの戸の戸閉時における戸閉動作の初期までの間に、投光器を消勢した状態で受光器による受光量を検出するステップと、投光器の消勢時における受光器の受光値が異常事象所定値を超えている場合に、受光器を消勢してかごの戸の戸閉を行うステップと、投光器の消勢時における受光器の受光値が異常事象所定値を超えていない場合に、投光器を付勢して異常時制御に対応した通常動作を行うステップと、を備えたものである。
【0009】
また、この発明に係るエレベーターの戸閉制御装置においては、かごの出入口を開閉するかごの戸と、かごの戸に対向した出入口の縁部を構成する部材と、かごの戸及び部材の両者の一方に設けられ、かごの戸の戸閉時に乗場側へ投光する投光器と、両者の他方に設けられ、かごの戸の戸閉時に乗場側からの光を受光する受光器と、かごの戸が戸閉行程の途中に設定された第一の所定区間に移動した状態で、受光器の受光値が所定値を超えたときに、かごの戸の戸閉動作を、出入口に障害物がある場合に対応した異常時制御する制御器と、を備え、制御器は、戸閉時のかごの戸が第一の所定区間に到達する前であって戸閉行程の初期段階に設定された第二の所定区間にある場合に、受光器の受光値が所定値を超えたときは、異常時制御を控えるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態の一例を示す図で、受光器の受光状況を示すグラフである。なお、図1の他は前述の図7及び図8と同様にエレベーター装置が構成されている。図において、Aは戸開したかごの戸が戸閉するときの戸閉行程の途中に設定された所定区間で、全開位置から戸閉方向へ設定されたB区間の次に30cm程度設定されている。
【0011】
上記のように構成されたエレベーターの戸閉制御装置において、制御器12が次に述べるように動作する。すなわち、戸開した第一かごの戸4等の戸の戸閉行程の図1に示す所定区間Aに移動した状態で、第一かごの戸4に対向した出入口の縁部を構成する部材、すなわち第二かごの戸5に設けられた受光器11の受光値が、乗場6に障害物(図示しない)がある場合に第一かごの戸4に設けられた投光器10の投光がその障害物、例えば幼児に当たって反射して受光器11の受光量が通常時よりも増加する。
【0012】
そして、この受光量の増加量が第一所定値を越えたときに制御器12が動作し、第一かごの戸4等の戸の戸閉を中止したり、反転戸開したりすること等の異常時制御が行われる。
【0013】
また、戸開した第一かごの戸4等の戸の戸閉行程の所定区間Aに到達する前、すなわち、戸閉行程の初期段階である図1に示すB区間に第一かごの戸4等の戸がある場合に、特定季節、特定時刻によって太陽光が乗場6に入射する等の異常光入射、すなわち常時にはない異常事象が発生して受光器11の入光量が通常時よりも増加したときには、次に述べるように制御器12が動作する。
【0014】
すなわち、B区間に第一かごの戸4等の戸がある状態で、異常事象のために受光器11の入光量が通常時よりも増加して、前述の第一所定値を越えた第二所定値以上であるときには制御器12により異常事象発生と判定される。そして、乗場6に障害物がある場合に対応した異常時制御が差し控えられて、第一かごの戸4等の戸の戸閉が行われる。
【0015】
したがって、異常事象時に徒に戸閉動作の異常時制御が行われて、エレベーターが運転不能になったり、エレベーターの運行能率が低下したりする不具合の発生を未然に防止することができる。なお、異常事象のために受光器11の入光量増加が、前述の第一所定値を越えた第二所定値以上であるときには、念のため第一かごの戸4等の戸が低速で戸閉するように制御することも可能である。
【0016】
また、図1の実施の形態において、出入口3を開閉する片引き戸からなるかごの戸が設けられて、このかごの戸の戸閉方向縁部及び出入口3の戸当たり側縁部の一方に投光器10が設けられ、他方に受光器11が設けられた構成であっても、図1の実施の形態と同様な作用を得ることができる。
【0017】
実施の形態2.
図2及び図3は、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図2はエレベーター装置の要部横断平面図、図3は図2におけるエレベーターの戸閉制御装置の動作を説明するフローチャートである。図において、1は昇降路、2は昇降路1を昇降するかご、3はかご2の出入口、4は出入口3を開閉する両引き戸の一方を形成する第一かごの戸、5は出入口3を開閉する両引き戸の他方を形成し第一かごの戸4とは反対方向へ開閉動作する第二かごの戸である。
【0018】
6は昇降路1に設けられてかご2が停止する乗場で、乗場出入口7が設けられている。8は乗場出入口7を開閉する両引き戸の一方を形成する第一乗場の戸、9は乗場出入口7を開閉する両引き戸の他方を形成し第一乗場の戸8とは反対方向へ開閉動作する第二乗場の戸である。10は第一かごの戸4の戸閉方向縁部に設けられて赤外線を放射する投光器で、光軸が水平面において戸閉方向から乗場6側に傾斜して配置されている。
【0019】
11は第二かごの戸5の戸閉方向縁部に設けられた受光器で、受光光軸が水平面において戸閉方向から乗場6側に傾斜して配置されている。12は受光器11に接続された制御器である。13は乗場6に入射した太陽光等であって常時にはない異常事象に起因する入射光である。
【0020】
上記のように構成されたエレベーターの戸閉制御装置において、戸開した第一かごの戸4等の戸の戸閉時に、遅くとも戸閉動作の初期までの間に受光器11のみが付勢されて、制御器12によって図3に示すフローチャートによる制御が行われる。すなわち、ステップ101において受光器11による受光量が検出される。そして、ステップ102へ進み受光量が所定値を越えていなければステップ103へ進んで次に述べる通常動作が行われ、また入射光が異常光入射を事由とする異常事象に起因する受光量であって異常事象所定値を越えていればステップ104へ進む。
【0021】
すなわち、ステップ103による通常動作では、戸開した第一かごの戸4等の戸の戸閉時において、受光器11の受光値が乗場6に障害物がある場合に、投光器10の投光がその障害物に当たって反射して受光器11の受光量が通常時よりも増加する。そして、この受光量の増加量が第一所定値を越えたときに制御器12が動作し、第一かごの戸4等の戸の戸閉を中止したり、反転戸開したりすること等の異常時制御が行われる。
【0022】
また、ステップ104において、異常光入射を事由とする異常事象発生と判定されて制御器12により前述の異常時制御とは異なる異常事象時制御が行われる。すなわち、少なくとも受光器11が消勢されて受光量を検出しないようにして、第一かごの戸4等の戸の戸閉が行われる。したがって、異常事象時に徒に戸閉動作の異常時制御が行われて、エレベーターが運転不能になったり、エレベーターの運行能率が低下したりする不具合の発生を未然に防止することができる。なお、異常事象発生の判定時には、念のため第一かごの戸4等の戸が低速で戸閉するように制御することも可能である。
【0023】
実施の形態3.
図4及び図5も、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図4は前述の図2におけるC−C線断面相当図、図5は図4におけるエレベーターの戸閉制御装置の動作を説明するフローチャートである。図において、前述の図2及び図3と同符号は相当部分を示し、111は受光器11を形成する複数個の受光素子で、第二かごの戸5の高さ方向に沿って互いに離れて等間隔に配置されて、第二かごの戸5に装着されている。なお、111aは第二かごの戸5の上端部に配置された上端受光素子、111bは第二かごの戸5の下端部に配置された下端受光素子である。
【0024】
上記のように構成されたエレベーターの戸閉制御装置において、戸開した第一かごの戸4等の戸の戸閉時に、遅くとも戸閉動作の初期までの間に受光器11のみが付勢されて、制御器12によって図5に示すフローチャートによる制御が行われる。すなわち、ステップ201において受光器11による受光量が検出される。
【0025】
そして、ステップ202へ進み第二かごの戸5の上端受光素子111a又は下端受光素子111bの受光量検出値が少なくなければステップ203へ進み、また上端受光素子111a又は下端受光素子111bの受光量検出値が少なければ、図4に示すようにかご2の停止位置が乗場6に対してずれを生じているとしてステップ204へ進む。
【0026】
すなわち、ステップ203による通常動作では、戸開した第一かごの戸4等の戸の戸閉時において、受光器11の受光値が乗場6に障害物がある場合に、投光器10の投光がその障害物に当たって反射して受光器11の受光量が通常時よりも増加する。そして、この受光量の増加量が第一所定値を越えたときに制御器12が動作し、第一かごの戸4等の戸の戸閉を中止したり、反転戸開したりすること等の異常時制御が行われる。
【0027】
また、ステップ204において着床ずれを事由とする異常事象発生と判定されて制御器12により異常事象時制御が行われる。すなわち、少なくとも受光器11が消勢されて受光量を検出しないようにして、第一かごの戸4等の戸の戸閉が行われる。したがって、異常事象時に徒に戸閉動作の異常時制御が行われて、エレベーターが運転不能になったり、エレベーターの運行能率が低下したりする不具合の発生を未然に防止することができる。
【0028】
なお、着床ずれが発生した場合には、例えば図4における最下端の受光素子111に、対応した投光器10素子の光線が乗場6床の縁部に反射して入射する。これにより、受光器11の受光量が通常時よりも増加して乗場6に障害物ありと誤認されるので、戸閉動作が異常時制御されることになる。また、着床ずれを事由とする異常事象発生の判定時にも、念のため第一かごの戸4等の戸を低速で戸閉するように制御することも可能である。
【0029】
実施の形態4.
図6も、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、エレベーターの戸閉制御装置の動作を説明するフローチャートである。なお、図6の他は前述の図4及び図5の実施の形態と同様にエレベーター装置が構成されている。このエレベーターの戸閉制御装置において、戸開した第一かごの戸4等の戸の戸閉時に、遅くとも戸閉動作の初期までの間に受光器11のみが付勢されて、制御器12によって図6に示すフローチャートによる制御が行われる。
【0030】
すなわち、ステップ301において受光器11による受光量が検出される。そして、ステップ302へ進み第二かごの戸5の上端受光素子111a又は下端受光素子111bの受光量検出値が少なくなければステップ303へ進み、また上端受光素子111a又は下端受光素子111bの受光量検出値が少なければ、前述の図4に示すようにかご2の停止位置が乗場6に対してずれを生じているとしてステップ304へ進む。
【0031】
そして、ステップ304において図示が省略してあるが着床ずれ検出器の着床状況データと比較し、相違すればステップ303へ進んで次に述べる通常動作が行われ、また着床ずれ検出器の着床状況データと比較して同じであればステップ305へ進む。
【0032】
すなわち、ステップ303による通常動作では、戸開した第一かごの戸4等の戸の戸閉時において、受光器11の受光値が乗場6に障害物がある場合に、投光器10の投光がその障害物に当たって反射して受光器11の受光量が通常時よりも増加する。そして、この受光量の増加量が第一所定値を越えたときに制御器12が動作し、第一かごの戸4等の戸の戸閉を中止したり、反転戸開したりすること等の異常時制御が行われる。
【0033】
また、ステップ305において、第二かごの戸5端部の上端受光素子111a又は下端受光素子111bの受光量検出値低下と着床ずれ検出器の着床状況データの両者を照合し、その結果によって上記両者が一致することにより、着床ずれを事由とする異常事象発生と判定されて制御器12により異常事象時制御が行われる。すなわち、少なくとも受光器11が消勢されて受光量を検出しないようにして、第一かごの戸4等の戸の戸閉が行われる。
【0034】
したがって、上記両者の照合により着床ずれを事由とする異常事象発生が正確に判定され、異常事象時に徒に戸閉動作の異常時制御が行われて、エレベーターが運転不能になったり、エレベーターの運行能率が低下したりする不具合の発生を一層正確に未然に防止することができる。
【0035】
なお、着床ずれが発生した場合には、例えば前述の図4における最下端の受光素子111に、対応した投光器10素子の光線が乗場6床の縁部に反射して入射する。これにより、受光器11の受光量が通常時よりも増加して乗場6に障害物ありと誤認されるので、戸閉動作が異常時制御されることになる。また、着床ずれを事由とする異常事象発生の判定時にも、念のため第一かごの戸4等の戸を低速で戸閉するように制御することも可能である。
【0036】
実施の形態5.
前述の図1の実施の形態を応用して容易に次に述べるように構成することができる。すなわち制御器12を、戸開したかごの戸4の戸閉行程の所定区間において、受光器11の受光値が所定値を越えたときにかごの戸4の戸閉動作を異常時制御すると共に、戸閉するかごの戸4が所定区間到達前に受光器11の受光値が所定値を越えたときに、常時にはない異常事象発生と判定して異常時制御を控える機能を有するものとする。
【0037】
これによって、戸閉するかごの戸4が戸閉行程の所定区間到達前に、異常事象に起因して受光器11の受光値が所定値を越えたときに異常時制御が否定される。したがって、異常事象による受光器11の受光量差異に起因する戸の異常時制御を、一つの所定値を介して防止することができて、異常事象時に徒に戸閉動作が異常時制御されてエレベーターが運転不能になったり、エレベーターの運行能率が低下したりする不具合の発生を、簡易な構成の制御器12によって未然に防止することができる。
【0038】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、かごの出入口を開閉するかごの戸と、かごの戸に対向した出入口の縁部を構成する部材と、かごの戸及び部材の両者の一方に設けられ、かごの戸の戸閉時に乗場側へ投光する投光器と、両者の他方に設けられ、かごの戸の戸閉時に乗場側からの光を受光する受光器と、かごの戸が戸閉行程の途中に設定された第一の所定区間に移動した状態で、受光器の受光値が第一所定値を超えたときに、かごの戸の戸閉動作を、出入口に障害物がある場合に対応した異常時制御する制御器と、を備え、制御器は、戸閉時のかごの戸が第一の所定区間に到達する前であって戸閉行程の初期段階に設定された第二の所定区間にある場合に、受光器の受光値が第一所定値を超えた第二所定値以上であるときは、異常時制御を控えるものである。
【0039】
これによって、戸閉するかごの戸が戸閉行程の所定区間到達前に、異常事象に起因して受光器の受光値が第一所定値を越えた第二所定値以上であるときに異常時制御が否定される。したがって、異常事象による受光器の受光量差異に起因する戸の異常時制御を防止することができ、異常事象時に徒に戸閉動作が異常時制御されてエレベーターが運転不能になったり、エレベーターの運行能率が低下したりする不具合の発生を未然に防止する効果がある。
【0040】
また、この発明は以上説明したように、かごの出入口を開閉するかごの戸と、かごの戸に対向した出入口の縁部を構成する部材と、かごの戸及び部材の両者の一方に設けられ、かごの戸の戸閉時に乗場側へ投光する投光器と、両者の他方に設けられ、かごの戸の戸閉時に乗場側からの光を受光する受光器と、かごの戸の戸閉時に受光器の受光値が第一所定値を超えたときに、かごの戸の戸閉動作を、出入口に障害物がある場合に対応した異常時制御する制御器と、を備えたエレベーターの戸閉制御方法であって、かごの戸の戸閉時における戸閉動作の初期までの間に、投光器を消勢した状態で受光器による受光量を検出するステップと、投光器の消勢時における受光器の受光値が異常事象所定値を超えている場合に、受光器を消勢してかごの戸の戸閉を行うステップと、投光器の消勢時における受光器の受光値が異常事象所定値を超えていない場合に、投光器を付勢して異常時制御に対応した通常動作を行うステップと、を備えたものである。
【0041】
これによって、戸閉するかごの戸の遅くとも戸閉動作の初期までの間に受光器のみが付勢され、異常光入射を事由とする異常事象のために受光器の受光量検出値が所定値以上であるときに異常時制御が否定される。したがって、異常事象による受光器の受光量差異に起因する戸の異常時制御を防止することができ、異常事象時に徒に戸閉動作が異常時制御されてエレベーターが運転不能になったり、エレベーターの運行能率が低下したりする不具合の発生を未然に防止する効果がある。
【0042】
また、この発明は以上説明したように、かごの出入口を開閉するかごの戸と、かごの戸に対向した出入口の縁部を構成する部材と、かごの戸及び部材の両者の一方に設けられ、かごの戸の戸閉時に乗場側へ投光する投光器と、両者の他方に設けられ、かごの戸の戸閉時に乗場側からの光を受光する受光器と、かごの戸が戸閉行程の途中に設定された第一の所定区間に移動した状態で、受光器の受光値が所定値を超えたときに、かごの戸の戸閉動作を、出入口に障害物がある場合に対応した異常時制御する制御器と、を備え、制御器は、戸閉時のかごの戸が第一の所定区間に到達する前であって戸閉行程の初期段階に設定された第二の所定区間にある場合に、受光器の受光値が所定値を超えたときは、異常時制御を控えるものである。
【0043】
これによって、戸閉するかごの戸が戸閉行程の所定区間到達前に、異常事象に起因して受光器の受光値が所定値を越えたときに異常時制御が否定される。したがって、異常事象による受光器の受光量差異に起因する戸の異常時制御を、一つの所定値を介して防止することができて、異常事象時に徒に戸閉動作が異常時制御されてエレベーターが運転不能になったり、エレベーターの運行能率が低下したりする不具合の発生を、簡易な構成の制御器によって未然に防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、受光器の受光状況を示すグラフ。
【図2】 この発明の実施の形態2を示す図で、エレベーター装置の要部横断平面図。
【図3】 図2におけるエレベーターの戸閉制御装置の動作を説明するフローチャート。
【図4】 この発明の実施の形態3を示す図で、前述の図2におけるC−C線断面相当図。
【図5】 図4におけるエレベーターの戸閉制御装置の動作を説明するフローチャート。
【図6】 この発明の実施の形態4を示す図で、エレベーターの戸閉制御装置の動作を説明するフローチャート。
【図7】 従来のエレベーターの戸閉制御装置を示す図で、エレベーター装置の要部横断平面図。
【図8】 図7のかご側外面の正面図。
【符号の説明】
2 かご、3 出入口、4 第一かごの戸、6 乗場、10 投光器、11受光器、111 受光素子、12 制御器、A 所定区間。
Claims (3)
- かごの出入口を開閉するかごの戸と、
上記かごの戸に対向した上記出入口の縁部を構成する部材と、
上記かごの戸及び上記部材の両者の一方に設けられ、上記かごの戸の戸閉時に乗場側へ投光する投光器と、
上記両者の他方に設けられ、上記かごの戸の戸閉時に上記乗場側からの光を受光する受光器と、
上記かごの戸が戸閉行程の途中に設定された第一の所定区間に移動した状態で、上記受光器の受光値が第一所定値を超えたときに、上記かごの戸の戸閉動作を、上記出入口に障害物がある場合に対応した異常時制御する制御器と、
を備え、
上記制御器は、戸閉時の上記かごの戸が上記第一の所定区間に到達する前であって戸閉行程の初期段階に設定された第二の所定区間にある場合に、上記受光器の受光値が上記第一所定値を超えた第二所定値以上であるときは、上記異常時制御を控えることを特徴とするエレベーターの戸閉制御装置。 - かごの出入口を開閉するかごの戸と、
上記かごの戸に対向した上記出入口の縁部を構成する部材と、
上記かごの戸及び上記部材の両者の一方に設けられ、上記かごの戸の戸閉時に乗場側へ投光する投光器と、
上記両者の他方に設けられ、上記かごの戸の戸閉時に上記乗場側からの光を受光する受光器と、
上記かごの戸の戸閉時に上記受光器の受光値が第一所定値を超えたときに、上記かごの戸の戸閉動作を、上記出入口に障害物がある場合に対応した異常時制御する制御器と、
を備えたエレベーターの戸閉制御方法であって、
上記かごの戸の戸閉時における戸閉動作の初期までの間に、上記投光器を消勢した状態で上記受光器による受光量を検出するステップと、
上記投光器の消勢時における上記受光器の受光値が異常事象所定値を超えている場合に、上記受光器を消勢して上記かごの戸の戸閉を行うステップと、
上記投光器の消勢時における上記受光器の受光値が上記異常事象所定値を超えていない場合に、上記投光器を付勢して上記異常時制御に対応した通常動作を行うステップと、
を備えたことを特徴とするエレベーターの戸閉制御方法。 - かごの出入口を開閉するかごの戸と、
上記かごの戸に対向した上記出入口の縁部を構成する部材と、
上記かごの戸及び上記部材の両者の一方に設けられ、上記かごの戸の戸閉時に乗場側へ投光する投光器と、
上記両者の他方に設けられ、上記かごの戸の戸閉時に上記乗場側からの光を受光する受光器と、
上記かごの戸が戸閉行程の途中に設定された第一の所定区間に移動した状態で、上記受光器の受光値が所定値を超えたときに、上記かごの戸の戸閉動作を、上記出入口に障害物がある場合に対応した異常時制御する制御器と、
を備え、
上記制御器は、戸閉時の上記かごの戸が上記第一の所定区間に到達する前であって戸閉行程の初期段階に設定された第二の所定区間にある場合に、上記受光器の受光値が上記所定値を超えたときは、上記異常時制御を控えることを特徴とするエレベーターの戸閉制御装置。
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JP22429198A JP3930646B2 (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | エレベーターの戸閉制御装置及び戸閉制御方法 |
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