JP3929820B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー液晶表示装置に係り、いわゆるバックライト方式と称されるカラー液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
いわゆるバックライト方式と称されるカラー液晶表示装置は、液晶層を挟んで配置された一対の透明基板を外囲器として備える液晶表示パネルの背面に、バックライトユニットを配置させて構成されている。
【0003】
そして、液晶表示パネルは、その液晶層側の表面において、前記液晶層に光透過の程度をそれぞれ独立に制御できる多数の画素がマトリックス状に配置されて表示部が構成されているとともに、この表示部に前記バックライトユニットからの放射光を入射できるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように構成されたカラー液晶表示装置は、その長所の一つとして低消費電力が挙げられるが、さらなる低消費電力化への構成と、高画質化、特に色の均一化の両立が要望されている。
【0005】
そこで、本願発明者等は、液晶表示パネルに対して、広い視野方向、すなわち液晶表示パネルに対する法線方向と大きくずれた角度から該液晶表示パネルを観察した場合に表示面の色が変化してしまうことに着目して、バックライトユニットの低消費電力化と、高画質化、特に色の均一化の両立を図ることを考察した。
【0006】
それ故、本発明の目的は、消費電力量の低減と、高画質化、特に色の均一化の両立を図ったカラー液晶表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0008】
手段1.
3原色に対応するカラーフィルタを備えた液晶表示パネルと、この液晶表示パネルの背面に配置されるバックライトユニットとを少なくとも備えるカラー液晶表示装置において、
色ずれが許容レベル以下である視角範囲より、前記バックライトユニットのそれから放射される光の輝度が正面輝度に対して半減する角度を示す半値幅角が小さくなる任意の観察方向を有し、かつ、前記視角範囲は、最大輝度で表示した場合の色のC.I.E.1931xy色度座標での液晶表示パネル法線方向での値に対するずれの絶対値が、赤原色においてx座標が0.0314以下、緑原色においてy座標が0.0273以下、青原色においてx座標が0.0177以下である角度範囲として設定したことを特徴とするものである。
【0009】
手段2.
3原色に対応するカラーフィルタを備えた液晶表示パネルと、この液晶表示パネルの背面に配置されるバックライトユニットとを少なくとも備えるカラー液晶表示装置において、
バックライトユニットから液晶表示パネルへ放射される光の輝度が液晶表示パネル法線方向で測った輝度の50%となる方向を該法線に対して測った角度で表し、これを輝度半値角と定義し、
液晶表示パネルに表示される赤、緑、青原色および白色点について、前記法線方向から観察した場合の色度のずれをC.I.E.1931xy色度座標による座標値で、(xr、yr)、(xg、yg)、(xb、yb)、(xw、yw)とし、
液晶表示パネルに表示される赤、緑、青原色を該法線方向から或る角度ずれた任意の方向から観察した場合の色度のずれをC.I.E.1931xy色度座標による座標値で表し、この色度座標値のずれが、
赤原色に対しては、x座標のずれがΔxr、y座標のずれがΔyrとし、緑原色に対しては、x座標のずれがΔxg、y座標のずれがΔygとし、青原色に対しては、x座標のずれがΔxb、y座標のずれがΔybとしたとき、
【0010】
【数1】
【0011】
【数2】
【0012】
【数3】
【0013】
を満足する前記法線方向からの観察角度の範囲を同色視角範囲と定義した場合、
前記同色視角範囲>輝度半値角を満足することを特徴とする。
【0014】
手段3.
3原色に対応するカラーフィルタを備えた液晶表示パネルと、この液晶表示パネルの背面に配置されるバックライトユニットとを少なくとも備えるカラー液晶表示装置において、
液晶表示パネルは、液晶層に接して配置される基板の液晶側の面の各画素領域に表示電極と基準電極とが設けられ、これらの電極に印加する電圧によって該液晶層内に前記基板とほぼ平行な電界を発生せしめ、これにより該液晶層を透過する光を変調させるものであって、前記表示電極は、走査信号線からの走査信号の供給によってオンされるスイッチング素子を介した映像信号線からの映像信号が供給されるとともに、前記基準電極は、基準信号線からの基準信号が供給されるように構成され、
バックライトユニットから液晶表示パネルへ放射される光の輝度が液晶表示パネル法線方向で測った輝度の50%となる方向を該法線に対して測った角度で表し、これを輝度半値角と定義し、
液晶表示パネルに表示される各原色について、前記法線方向から観察した場合の色度に対する、該法線方向から或る角度ずれた任意の方向から観察した場合の色度ずれをC.I.E.1931xy色度座標による座標値で表し、この色度座標値のずれが、
赤原色に対してはx座標のずれが0.0314、緑原色に対してはy座標のずれが0.0273、青原色に対してはx座標のずれが0.0177を越えない前記法線方向からの観察角度の範囲を同色視角範囲と定義した場合、前記同色視角範囲>輝度半値角を満足することを特徴とするものである。
【0015】
このように構成されたカラー液晶表示装置は、その液晶表示パネルがその法線方向とずれた角度から観察した場合に表示面の色の変化が許容できる角度範囲にバックライトユニットからの光の放射の角度を制限するようにしたものである。
【0016】
この場合、液晶表示パネルのその法線方向とずれた角度から観察した場合に表示面の色の変化が許容できる角度範囲は、液晶表示パネル自体の特性となっていることから、それを同色視角範囲として定義し、この角度範囲よりも少なくとも一つの観察方向でバックライトユニットからの光の放射の半値幅角を小さく設定している。
【0017】
これによって、バックライトユニットからの不要な光の放射を行う必要がなくなることから、その消費電力の低減を図ることができるようになる。
【0018】
また、バックライトユニットから光が放射される角度範囲では、色が均一となるため、高画質化も同時に実現できるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施例1.
図1は、本発明による液晶表示装置の一実施例を示す側面図である。
【0020】
同図において、まず、液晶表示パネル100がある。この液晶表示パネル100は、液晶層を挟んで配置された一対の透明基板を外囲器として備えるもので、その液晶層側の表面において表示部を構成している。そして、この表示部は、前記液晶層に光透過の程度をそれぞれ独立に制御できる多数の画素がマトリックス状に配置されて形成されたものとなっている。
【0021】
さらに、各画素には、3原色の一つに対応するカラーフィルタが設けられている。
【0022】
そして、この液晶表示パネル100は、いわゆる横電界方式と称されているもので、その表示面法線に対して大きな視角から観察しても鮮明な映像を認識でき、いわゆる広角度視野に優れたものとして知られている。なお、この液晶表示パネル100の詳細な構成については後述する。
【0023】
また、この液晶表示パネル100の背面には、バックライトユニット103が配置されている。本実施例のバックライトユニット103は、冷陰極線管103B、反射板103C、導光板103Aを有し、さらに導光板103A上に拡散板102、波型シート101が順次積層された構造となっている。
【0024】
このように構成されることによって、冷陰極線管103Bからの光は導光板103Aの内部に導かれ、液晶表示パネル100に対向する面から拡散板102、波型シート101を通して放射され、液晶表示パネル100を透過するようになっている。
【0025】
液晶表示パネルによるカラー表示においては、同一場所で同一色を表示していても、これを観察する角度により色差が生じてしまう。一方、本来は同一色に表示すべき二つの表示色であっても、実際にはこれらの表示色の間に、ある量以下の色差があっても許容できる。
【0026】
したがって、或る色に対する許容色差を定義すれば、その色に対する、実質的に同一な表示色が得られる視角範囲が定まる。この視角範囲を本明細書では、同色視角範囲と称しθ2で示す。
【0027】
なお、本明細書における表示色は、液晶表示パネルに備えられている原色フィルタのみならず、バックライトの冷陰極線管等の分光特性の影響も含めたもので評価している。
【0028】
バックライトユニット103においては、その放射光量の半値幅を示す角度θ1を定めることができる。この実施例では、特に、液晶表示パネル100の同色観察角度範囲θ2に対して、バックライトユニット103の半値幅θ1が小さくなるように構成されている。
【0029】
ここで、バックライトユニット103の放射光の半値幅を示す角度θ1とは、該バックライトユニット103から放射される光の輝度が正面輝度に対して半減する角度を示す値として定義する。
【0030】
まず、表示色のずれが視覚的に最も目立つのは、最大輝度を与える状態での、赤、緑、青のそれぞれの色を表示した場合のそれぞれの色(すなわち表示3原色)の色ずれであることは確認されている。このため、赤、緑、青のそれぞれの色を最大輝度で表示した場合(3原色表示)の視角方向変化による色ずれの度合を色の均一性を判断する目安とすることができる。
【0031】
図2は、いわゆるC.I.E.1931色度図を示しており、液晶表示パネル100の法線方向での赤、緑、青、白のそれぞれの色の最大輝度を与える表示での色度座標、すなわち表示のための3原色および白色点の色度座標を、それぞれ図中において、R’、G’、B’、W’として示している。そして、R’、G’、B’を示す点を結んだ三角形に囲まれる領域が、液晶表示パネルの法線方向で該液晶表示装置が再現可能な色の範囲となることになる。
【0032】
カラー液晶表示装置は、その視角方向により、3原色R’、G’、B’の座標が変動してしまうが、その変動がW’の点に近づく方向であった場合、再現できる色の範囲は狭まることになる。例えば、図2に示すように、R”、G”、B”に変動した場合、その視角方向で液晶表示装置が再現できる色の範囲はそれらを結んだ三角形に囲まれる領域内となってしまう。このとき、R’、G’、B’のそれぞれの色が再現できなくなってしまうことはもちろんのこと、表示可能な色の範囲が大幅に狭くなってしてしまうことになる。
【0033】
このことから、R’、G’、B’のW’に向かう側への視角方向による変動の度合の評価が、カラー液晶表示装置の色の均一性範囲の評価に対応できることが判る。
【0034】
図3は、図2に対応して、3原色R’、G’、B’および白色のそれぞれのxy座標を示しているとともに、表中、Δx、Δyは、R’、G’、B’のx座標、y座標と、W’のx座標、y座標との差の絶対値を示している。したがって、R’、G’、B’とW’の色度図上での差は√(Δx2+Δy2)で表すことができる。
【0035】
図2から明らかとなるように、R’、G’、B’各色はW’方向にずれたときに、再現可能な色の範囲の減少が顕著に生じることから、R’、G’は、それぞれx座標、y座標の変化、すなわちΔx、Δyをもって、赤、緑、青各色の変動の度合いは、赤、緑、青それぞれを表示したときの色の、R’、G’、B’からW’方向へのずれ量をもって評価できる。
【0036】
液晶表示パネルの視角方向変化による色のずれ量を判定する統一的な規定はなされていない。これは、その定量的な定義が困難であることによる。しかし、階調毎の輝度の視角方向による変動に関しては、その測定法が非反転視角の測定方法としてEIAJED−2522(マトリックス型液晶表示モジュール測定方法)に規定されている。そこでは実際の液晶表示モジュールの表示可能階調数に関わらず、全階調を8つに分割した時の各階調の輝度の大小関係が、逆転しない角度範囲を非反転視野角としている。
【0037】
そこで、本実施例では、以下のように色のずれを判定することとした。
【0038】
まず、液晶表示パネルでの色の基準は3原色である赤、緑、青の3色である。したがって、この3色のずれを判定することとした。なぜなら、全ての表示色はこの3色の組合せにより実現されるため、この3色での色のずれを判定することにより実質的に全ての色のずれを判定したこととなるからである。
【0039】
次に、色のずれの判定に際しては、表示原色に対しては輝度が最大となるレベル、かつ他の2原色に対しては輝度が最小となるレベルとした。すなわち、赤、緑、青のそれぞれの色を、最大輝度を与えるレベルで表示した場合の色のずれとして判定した。なぜなら、このときの色のずれが視覚的に最も目立つこと、ならびにこのときの色のずれは色再現範囲の減少につながるという2点において、この条件で色のずれを判定することが実用上有効であるからである。
【0040】
上記条件での赤、緑、青各色の法線方向のR’、G’、B’の色度座標(xr、yr)、(xg、yg)、(xb、yb)と、それぞれの色の最小輝度を与えるレベルでの色(すなわち白色)W’の色度座標(xw、yw)との距離は、
それぞれ
【0041】
【数4】
【0042】
【数5】
【0043】
【数6】
【0044】
と示すことができる。そして、前述の非反転視野角の測定方法に倣って、各色毎に上記距離を8分割する。その際、本実施例では単純に8等分し、その8等分された値を許容ずれ量ΔCとした。そして、3原色の各色の、視覚方向変化による色のずれがこの量以下であれば、色が均一であると判定した。この判定方法を判定基準1とする。
【0045】
このような設定に基づいて、本実施例で適用される液晶表示パネル100の色の視角特性を実験で調べた結果を図3、図4、図5、図6によって説明する。
【0046】
図3に、W’、R’、G’、B’のそれぞれのx、y座標と、赤、緑、青各色の許容ずれ量ΔCを図3の判定基準1として示した。
【0047】
上記判定基準1による許容色ずれ量に換えて、R’はx方向に、G’はy方向にずれたときに再現可能な色の範囲の減少が顕著に生じるので、R’はx座標のみの変化、G’はy座標のみの変化、B’はx、y座標、同等の影響であるが、厳しく判定するためにx座標の変化に対して許容値を設けて、色変化を判定することも可能なので、この判定方法を判定基準2として図3に示した。
【0048】
そして、液晶表示パネル100の同色視角範囲θ2は、最大輝度で表示した場合の色のC.I.E.1931 xy色度座標での液晶表示パネル法線方向での値に対するずれの絶対値が、赤色においてx座標が0.0314以下、緑色においてy座標が0.0273以下、青色においてx座標が0.0177以下である角度範囲の値として設定される。
【0049】
この判定基準2によるΔCを基に図4ないし図6に赤、緑、青各色の色均一範囲を示す。
【0050】
図4は赤表示における視角特性、図5は緑表示における視角特性、図6は青表示における視角特性をそれぞれ示している。ここで、各図に用いられている視角を表すθ、φは、図7に示すように、それぞれ液晶表示パネル面に対して周方向の角度、法線方向に対する角度として定義している。
【0051】
図4、図5、図6にそれぞれ示すように、赤、緑、青の各色の表示で、ほぼ全方位角方向でφが40°を超える範囲までは色ずれが生じないことが明らかとなる。このことは、本実施例の液晶表示パネルにおいて、その同色視角範囲θ2は80°(40°×2)になることが判明する。また、上下方向では100°以上(50°×2以上)になることが判明する。
【0052】
次に、この実施例で適用されるいわゆる横電界方式の液晶表示パネル100の一実施例の構成について、以下説明する。
【0053】
まず、本発明の対象となるいわゆる横電界方式の液晶表示基板の概略について説明する。
【0054】
図13に示すように、液晶表示パネル100があり、この液晶表示パネル100の液晶を介して互いに対向配置される透明基板のうち一方の透明基板1Aの液晶側の面に、そのx方向(行方向)に延在しy方向(列方向)に並設される走査信号線2および基準信号線4とが形成されている。
【0055】
この場合、同図では、透明基板1Aの上方から、基準信号線4、この基準信号線4と比較的大きく離間された走査信号線2、この走査信号線2と近接された基準信号線4、この基準信号線4と比較的大きく離間された走査信号線2、…というように配置されている。
【0056】
そして、これら走査信号線2および基準信号線4とそれぞれ絶縁されてy方向に延在しx方向に並設される映像信号線3が形成されている。
【0057】
ここで、走査信号線2、基準信号線4、および映像信号線3のそれぞれによって囲まれる矩形状の比較的広い面積の各領域が単位画素として形成される領域となり、これら各単位画素がマトリックス状に配置されて表示面を構成するようになっている。なお、これら各単位画素の詳細な構成については後に説明する。
【0058】
液晶表示パネル100には、その外部回路として垂直走査回路5および映像信号駆動回路6が備えられ、該垂直走査回路5によって前記走査信号線2のそれぞれに順次走査信号(電圧)が供給され、そのタイミングに合わせて映像信号駆動回路6は映像信号線3に映像信号(電圧)を供給するようになっている。
【0059】
なお、垂直走査回路5および映像信号駆動回路6は、液晶駆動電源回路7から電源が供給されているとともに、CPU8からの画像情報がコントローラ9によってそれぞれ表示データおよび制御信号に分けられて入力されるようになっている。
【0060】
また、前記基準信号線4に印加される電圧も液晶駆動電源回路7から供給されるようになっている。
【0061】
以下、このように構成される液晶表示パネル100における各単位画素の一実施例を以下説明する。
【0062】
図8は、液晶表示素子100における単位画素の一実施例を示す平面図である。なお、以下の説明において、z方向を基板の法線方向、x方向を水平方向、y方向を垂直方向となる座標系を用いる。また、図8のIX−IX線における断面図を図9に、X−X線における断面図を図10に、XI−XI線における断面図を図11に示している。
【0063】
図8において、透明基板1A(図13参照)の主表面に、x方向に延在する基準信号線4と、この基準信号線4と離間されかつ平行に走査信号線2が形成されている。
【0064】
ここで、基準信号線4には、3本の基準電極14が一体に形成されている。すなわち、そのうちの2本の基準電極14は、一対の後述する映像信号線3とで形成される画素領域のy方向辺、すなわち前記それぞれの映像信号線3に近接して(−)y方向に走査信号線2の近傍にまで延在されて形成され、残りの1本はそれらの間に形成されている。
【0065】
そして、これら走査信号線2、基準信号線4、および基準電極14が形成された透明基板1Aの表面にはこれら走査信号線2等をも被ってたとえばシリコン窒化膜からなる絶縁膜15(図9、図10、図11参照)が形成されている。この絶縁膜15は、後述する映像信号線3に対しては走査信号線2および基準信号線4との交差部における層間絶縁膜として、薄膜トランジスタTFTの形成領域に対してはゲート絶縁膜として、蓄積容量Cstgの形成領域に対しては誘電体膜として機能するようになっている。
【0066】
この絶縁膜15の表面には、まず、その薄膜トランジスタTFTの形成領域において半導体層16が形成されている。この半導体層16はたとえばアモルファスSiからなり、絶縁体層15を介した走査信号線2上に映像信号線3に近接した部分に重畳して形成されている。これにより、走査信号線2の一部が薄膜トランジスタTFTのゲート電極を兼ねた構成となっている。
【0067】
そして、このようにして形成された絶縁膜15の表面には、図8に示すように、そのy方向に延在しx方向に並設される映像信号線3が形成されている。
【0068】
そして、映像信号線3は、薄膜トランジスタTFTの前記半導体層16の表面の一部にまで延在されて形成されたドレイン電極3Aが一体となって備えられている。
【0069】
さらに、画素領域における絶縁膜15の表面には表示電極18が形成されている。この表示電極18は前記基準電極14の間を走行するようにして形成されている。すなわち、表示電極18の一端は前記薄膜トランジスタTFTのソース電極18Aを兼ね、そのまま(+)y方向に延在され、さらに基準信号線4に沿ってx方向に延在された後に、(−)y方向に延在して他端を有するコ字形状となっている。
【0070】
この場合、表示電極18の基準信号線4に重畳される部分は、前記基準信号線4との間に誘電体膜として前記絶縁膜15からなる蓄積容量Cstgを構成している。この蓄積容量Cstgによってたとえば薄膜トランジスタTFTがオフした際に表示電極18に映像情報を長く蓄積させる効果を奏するようにしている。
【0071】
なお、前述した薄膜トランジスタTFTのドレイン電極3A、ソース電極18Aとの界面となる半導体層16の表面にはリン(P)がドープされて高濃度層となっており、これにより前記各電極におけるオーミックコンタクトを図っている。この場合、半導体層16の表面の全域には前記高濃度層が形成されており、前記各電極を形成した後に、該電極をマスクとして該電極形成領域以外の高濃度層をエッチングするようにして上記の構成とすることができる。
【0072】
そして、このように薄膜トランジスタTFT、映像信号線3、表示電極18、および蓄積容量Cstgが形成された絶縁膜15の上面にはたとえばシリコン窒化膜からなる保護膜19(図9、図10、図11参照)が形成され、この保護膜19の上面には配向膜20が形成されて、液晶表示パネル100の下側基板を構成している。なお、この下側基板の液晶層側と反対側の面には偏光板21が配置されている。
【0073】
そして、上側基板となる透明基板1Bの液晶側の部分には、図9に示すように、各画素領域の境界部に相当する部分に遮光膜22が形成されている。この遮光膜22は、前記薄膜トランジスタTFTへ直接光が照射されるのを防止するための機能と表示コントラストの向上を図る機能とを備えるものとなっている。この遮光膜22は、図8の破線に示す領域に形成され、それに形成された開口部が実質的な画素領域を構成するものとなっている。
【0074】
さらに、遮光膜22の開口部を被って表示3原色を得るためのカラーフィルタ23が形成され、このカラーフィルタ23は隣接する画素領域におけるそれとは異なった色特性を備えるとともに、それぞれ遮光膜22上において境界部を有するようになっている。また、このようにカラーフィルタ23が形成された面には樹脂膜等からなる平坦膜24が形成され、この平坦膜24の表面には配向膜25が形成されている。なお、この上側基板の液晶層側と反対側の面には偏光板26が配置されている。
【0075】
ここで、透明基板1A側に形成された配向膜20と偏光板21、透明基板1B側に形成された配向膜25と偏光板26との関係を図12を用いて説明する。
【0076】
表示電極18と基準電極14との間に印加される電界の方向207に対して、配向膜20および25のいずれのラビング方向208の角度はφLCとなっている。また、一方の偏光板21の偏光軸209の角度はφPとなっている。他方の偏光板26の偏光軸は、φPと直交している。また、φLC=φPとなっている。また、液晶層LCとしては、誘電率異方性Δεが正でその値が7.3(1kHz)、屈折率異方性Δnが0.073(589nm、20℃)のネマチック液晶の組成物を用いている。
【0077】
このような関係からなる配向膜20、25と偏光板21、26等の構成は、いわゆるノーマリブラックモードと称されるもので、液晶層LC内に透明基板1Aと平行な電界Eを発生せしめることにより、該液晶層LCに光を透過するようになっている。しかし、この実施例では、このようなノーマリブラックモードに限定されるものではなく、無電界時に液晶層LCを透過する光が最大となるノーマリホワイトモードであってもよいことはいうまでもない。
【0078】
なお、このようにしてノーマリブラックモードで構成された液晶表示パネルは、そのいわゆるコントラスト比として約140程度に達成できるものとして知られている。
【0079】
ここで、本実施例のバックライトユニットの構造について、図18にその分解斜視図を示し、詳細に説明する。
【0080】
本実施例では、バックライト中の波型シート101として、液晶表示パネル側の外表面がプリズム状の形状を有する波形シートを用いた。プリズム部の頂角θ4は、本実施例では100°のものを用いた。
【0081】
また、波形シート101は、そのプリズムの線状に延びる頂点がパネルの左右辺に平行に延在するように配置した。
【0082】
本実施例で用いたような、液晶表示パネル側の外表面がプリズム状の形状を有する波型シートを用いることにより光を集光できる。すなわちその半値幅を狭めることができることは、特開平4−67016号公報等に開示されており、現在携帯用途向け液晶表示パネル用のバックライトユニットの大半に用いられている技術である。
【0083】
これにより、本実施例ではバックライトユニットから放射される光の、左右方向の光を集光し、その半値幅θ1を70°以下とすることができる。本実施例では液晶表示パネル100として用いた横電界方式の液晶表示装置は、その同色視角範囲が前述のように80°以上であるため、少なくとも液晶表示パネルの左右方向において同色視角範囲θ2よりバックライトユニットの放射光の半値幅θ1を小さくできる。
【0084】
以上説明した実施例によるカラー液晶表示装置によれば、その液晶表示パネル100がその法線方向とずれた角度から観察した場合に表示面の色が変化しない範囲内にバックライトユニット103からの光の放射の角度を制限するようにしたものである。
【0085】
この場合、液晶表示パネル100のその法線方向とずれた角度から観察した場合に表示面の色が変化しない視角範囲は、液晶表示パネル100の自体の特性であることから、この視角範囲を同色視角範囲として定義づけ、この視角範囲よりもバックライトユニット103からの光の放射の角度を小さく定めている。
【0086】
これによって、バックライトユニット103から不要な光の放射を行う必要がなくなることから、その消費電力の低減を図ることができるようになる。
【0087】
また、本実施例では波形シート101は、そのプリズムの線状に延びる頂点がパネル左右辺に平行に延在するように配置したが、他の方向に配置しても同様の効果を奏することができることはいうまでもない。
【0088】
また、本実施例で用いたバックライトユニット103は、導光板103Aが楔形形状をなし、その広がったほうの端面に冷陰極線管103Bを配置した構成であるが、図19に示すように、導光板103Aが平板状であり、かつその一方もしくは複数の端面に冷陰極線管103が配置される場合、また、図20に示すように、拡散版102直下に複数本配置された場合も含まれることはいうまでもない。また、冷陰極線管の代わりにその他の線状、もしくは面状光源を用いる場合も含まれることはいうまでもない。
【0089】
さらに、本実施例では液晶表示パネル100として、既に広視野角特性が得られることが公知である横電界方式の液晶表示パネルを用いたが、少なくとも一方向(水平、垂直方向)で、かつ少なくとも3原色のうち1色において、上記角度θ1、θ2の間でθ2>θ1を満たす構成の液晶表示パネルは、全て本実施例の範疇に含まれることはいうまでもない。
【0090】
実施例2.
図21に、本実施例の概略図を示す。本実施例と実施例1の違いは、実施例1に示した液晶表示パネル100と波形シート101の間に、拡散板102と同様の性質を有する拡散板102Bを新たに設けた点である。
【0091】
これにより、波型シートとして、実施例1と同一のシートを用いた場合、半値幅は実施例1の70°に対し80°へと広がる。この場合でも、実施例1の液晶表示パネル100は全方向で80°以上の同色視角範囲θ2を有するためθ2>θ1を満足し、実施例1と同様の効果を奏することができる。
【0092】
さらに本実施例では、新たに設けた拡散シートにより、液晶表示パネルに入射する光の分光特性が滑らかになるため、視覚上の輝度変動が滑らかになり、実施例1の効果に加え、視覚的に自然な表示を実現することができる。
【0093】
実施例3.
図22に、本実施例の概略図を示す。本実施例と実施例1の違いは、実施例1に示した波型シート101を2枚設けた点にある。2枚の波型シートのそれぞれは、それら各プリズムの線状に延びる頂点の延在方向が互いに直交するように配置した。
【0094】
このようにした場合、液晶表示パネルの左右方向の光とともに、上下方向の光をも集光できることになり、実施例1の場合よりもさらに低消費電力化を実現することができた。
【0095】
実施例4.
本実施例の概略図は図18と同じである。本実施例では、実施例3の波型シートの頂角θ4を90°とした。これにより、半値幅θ1を60°以下にすることができ、さらに正面輝度の向上を測ることができた。
【0096】
実施例5.
本実施例では実施例3の波型シートのうち、左右方向の光を集光する波型シートに頂角100°のものを、上下方向の光を集光する波型シートに頂角90°のものを用い、上下方向の光の集光率を、左右方向の光の集光率より向上させた。
【0097】
液晶表示装置は机上で使われることが中心用途であるため、上下方向に要求される視野角が左右方向に要求される視野角より小さい。したがって、上下方向の集光率を左右方向の集光率より向上させることにより、実用上の画質を損なうことなく、低消費電力化を実現することができる。本実施例では、実施例3と同様の画質を実現しつつ、さらに低消費電力化を実現することができる。
【0098】
実施例6.
この実施例では、実施例1に示した液晶表示装置を、特に、ノート型PCとして構成したことにある。図14は、ノート型PCの液晶表示装置の構成を示した外観図である。ノート型PCの液晶表示装置200は、通常、液晶表示パネル201とキーボード202が一体に取り付けられており、このため、液晶表示パネルは対角長14インチの大きさがほぼ限界となるとともに、キーボードの操作者は液晶表示パネルに対してほぼ30cm以上の距離で該液晶表示パネルを観察することになる。
【0099】
このようにした場合、操作者は液晶表示パネルを正面から観察する限り、常に、パネル面内の全域において色の正常な表示を認識できるようになる。
【0100】
すなわち、図15に示すように、液晶表示パネル201を観察する場合、そのパネルの中心と周辺とでは視角に差が生じる。ここで、図中において、観察者の眼からパネル中央までの距離をdとした場合に、最大の視角の差はθ3となる。この最大の視角の差は観察者の眼からパネル中央までの距離によって変動することはいうまでもない。
【0101】
一方、図16は、観察者の眼からパネルまでの距離と視角の差の関係を、液晶表示パネルのサイズ毎に計算した結果を示すグラフである。
【0102】
このことから、実施例6の構成において、視角の差の最大値は30°程度となることが明らかとなる。
【0103】
したがって、本実施例で用いている液晶表示パネルの同色視角範囲θ2は、該視角の差の最大値の2倍(30°×2)よりも大きくなっていることから、操作者は液晶表示パネルを正面から観察する限り、常に、パネル面内の全域において色の正常な表示を認識できるようになる。
【0104】
このように構成された液晶表示装置は、色そのものを扱う分野、たとえば、印刷業、服飾業等の分野において使用されることにより多大な効果を発揮できることはいうまでもない。
【0105】
実施例7.
この実施例では、実施例1に示した液晶表示装置において、机上モニタとして構成したことにある。図17は、机上モニタとしての液晶表示装置300の構成を示した図である。机上モニタとしての液晶表示装置300は、通常、キーボードが別体に取り付けられており、このため、液晶表示パネルは18インチサイズにまで至る大きさとなるとともに、キーボードの操作者は液晶表示パネルに対してほぼ40cm以上の距離で該液晶表示パネルを観察することになる。
【0106】
このように構成した液晶表示装置300は、その液晶表示パネルの同色視角範囲θ2が80°となることが判明しており、前記の図16から明らかになるように、液晶表示パネルが18インチサイズより小さい場合には、操作者は液晶表示パネルを正面から観察する限り、常に、パネル面内の全域において色の正常な表示を認識できるようになる。
【0107】
実施例6と同様に、色そのものを扱う分野、たとえば、印刷業、服飾業等の分野において使用されることにより多大な効果を発揮できるようになる。
【0108】
実施例8.
この実施例では、実施例1に示した液晶表示装置を机上モニタとしてそのまま構成したことにある。前記の図16から明らかになるように、液晶表示パネルが26インチサイズに及んでも、操作者は液晶表示パネルを正面から観察する限り、常に、パネル面内の全域において色の正常な表示を認識できるようになる。
【0109】
実施例9.
この実施例では、実施例1に示した液晶表示装置において、特に、その映像信号駆動回路6(図13参照)に6ビットドライバを組み込み、26万の多色の表示ができるようにしたものである。
【0110】
このような多色表示ができるのは、色一定領域の拡大を達成し得る液晶表示装置の前提があってなし得るものであり、マルチメディア向けの液晶表示装置として多大の効果を奏し得るものである。
【0111】
実施例10.
実施例1での図18に相当する図を図23に示す。本実施例では、波型シート101として、実施例1のプリズム状の形状の外表面を有する波型シートの代わりに、外表面がsin波形状を有するシートを用いた点にある。
【0112】
波形状を有するシートを用いても、プリズム状の形状の最表面を有するシートを用いた場合と同様の効果を奏することができることは、たとえば米国特許第5,394,255号明細書等に開示されている。
【0113】
これにより、バックライトからの放射光の、θ1の角度範囲内での輝度変化が、実施例1の場合より連続的となり、視覚的な輝度の面内均一感を向上することができる。
【0114】
さらに、本実施例では、sin波形状の形状を有するシート自体が拡散板と同様の効果を有するため、波型シート101上に図21の散乱板102Bを設けなくても、実施例2と同様の効果を奏することができ、また散乱板102Bが不要となるため該シートでの光吸収をなくすことができる。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によるカラー液晶表示装置によれば、低消費電力を図ったものを得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラー液晶表示装置の一実施例を示す側面図である。
【図2】本発明によるカラー液晶表示装置をC.I.E.1931 xy色度図上で説明する図である。
【図3】本発明によるカラー液晶表示装置の白および赤、緑、青3原色の色度座標を示す説明図である。
【図4】本発明によるカラー液晶表示装置の液晶表示パネルにおける色(赤)均一領域を示す説明図である。
【図5】本発明によるカラー液晶表示装置の液晶表示パネルにおける色(緑)均一領域を示す説明図である。
【図6】本発明によるカラー液晶表示装置の液晶表示パネルにおける色(青)均一領域を示す説明図である。
【図7】図4ないし図6に示す視角の定義を説明するための図である。
【図8】本発明によるカラー液晶表示装置に適用されている液晶表示パネルの一実施例の構成を示す平面図である。
【図9】図8のIX−IX線における断面図である。
【図10】図8のX−X線における断面図である。
【図11】図8のXI−XI線における断面図である。
【図12】本発明によるカラー液晶表示装置に適用されている液晶表示パネルに形成される配向方向と偏光軸との関係の一実施例を示す平面図である。
【図13】本発明によるカラー液晶表示装置における液晶表示パネルとその駆動回路の一実施例を示す構成図である。
【図14】本発明によるカラー液晶表示装置の他の実施例を示す外観図である。
【図15】図14に示した液晶表示装置の効果を説明するための図である。
【図16】図14に示した液晶表示装置の効果を説明するための図である。
【図17】本発明によるカラー液晶表示装置の他の実施例を示す外観図である。
【図18】本発明によるカラー液晶表示装置の他の実施例を示す分解斜視図である。
【図19】本発明によるカラー液晶表示装置の他の実施例を示す断面図である。
【図20】本発明によるカラー液晶表示装置の他の実施例を示す断面図である。
【図21】本発明によるカラー液晶表示装置の他の実施例を示す分解斜視図である。
【図22】本発明によるカラー液晶表示装置の他の実施例を示す分解斜視図である。
【図23】本発明によるカラー液晶表示装置の他の実施例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
100……液晶表示パネル、103……バックライトユニット、θ1……バックライトユニットのそれから放射される光の輝度が正面輝度に対して半減する角度を示す半値幅、θ2……液晶表示パネルの一定色調角度範囲。
Claims (3)
- 3原色に対応するカラーフィルタおよび偏光板を備えた液晶表示パネルと、この液晶表示パネルの背面に配置されるバックライトユニットを少なくとも備えるカラー液晶表示装置において、
前記液晶表示パネルは、バックライトユニットからの拡散板を介した放射光が透過されるとともに、
バックライトユニットから液晶表示パネルへ放射される光の輝度が、液晶表示パネル法線方向で測った輝度の50%となる方向間の角度を輝度半値角と定義し、
液晶表示パネルに表示される各原色について、前記法線方向から観察した場合の色度に対応する、該法線方向から或る角度ずれた任意の方向から観察した場合の色度のずれをC.I.E.1931xy色度座標による座標値で表し、
この各色度座標のずれが、赤原色に対してはx座標で0.0314、緑原色に対してはy座標で0.0273、青原色に対してはx座標で0.0177を越えない観察角度間の角度を同色視角範囲と定義した場合、
1)前記同色視角範囲が80°以上であり、
2)前記拡散板を2枚有し、
3)前記同色視角範囲>前記輝度半値角
を満足することを特徴とするカラー液晶表示装置。 - 3原色に対応するカラーフィルタおよび偏光板を備えた液晶表示パネルと、この液晶表示パネルの背面に配置されるバックライトユニットとを少なくとも備えるカラー液晶表示装置において、
前記液晶表示パネルは、バックライトユニットからの拡散板を介した放射光が透過されるとともに、
バックライトユニットから液晶表示パネルに放射される光の輝度が、液晶表示パネル法線方向で測った輝度の50%となる方向間の角度を輝度半値角と定義し、
液晶表示パネルに表示される赤、緑,青原色および白色について、前記法線方向から観察した場合の色度をC.I.E.1931xy色度座標による座標値で、(xr、yr)、(xg、yg)、(xb、yb)、(xw、yw)とし、
液晶表示パネルに表示される赤、緑、青各原色を該法線方向から或る角度ずれた任意の方向から観察した場合の色度のずれをC.I.E.1931xy色度座標による座標値で表し、
この各色度座標のずれが、赤原色に対しては、x座標のずれがΔxr、y座標のずれがΔyrとし、緑原色に対しては、x座標のずれがΔxg、y座標のずれがΔygとし、青原色に対しては、x座標のずれがΔxb、y座標のずれがΔybとしたとき、
を満足する前記法線方向からの観察角度間の角度を同色視角範囲と定義した場合、
1)前記同色視角範囲が80°以上であり、
2)前記拡散板を2枚有し、
3)前記同色視角範囲>前記輝度半値角
を満足することを特徴とするカラー液晶表示装置。 - 3原色に対応するカラーフィルタおよび偏光板を備えた液晶表示パネルと、この液晶表示パネルの背面に配置されるバックライトユニットとを少なくとも備えるカラー液晶表示装置において、
前記液晶表示パネルは、バックライトユニットからの拡散板を介した放射光が透過されるとともに、
液晶表示パネルは、液晶層に接して配置される基板の液晶側の面の各画素領域に表示電極と基準電極とが設けられ、これらの電極に印加する電圧によって該液晶層内に前記基板とほぼ平行な電界を発生せしめ、これにより該液晶層を透過する光を変調させるものであって、
前記表示電極は、走査信号線からの走査信号の供給によってオンされるスイッチング素子を介した映像信号線からの映像信号が供給されるとともに、前記基準電極は基準信号が供給されるように構成され、
バックライトユニットから液晶表示パネルへ放射される光の輝度が、液晶表示パネル法線方向で測った輝度の50%となる方向間の角度を輝度半値角と定義し、
液晶表示パネルに表示される各原色について、前記法線方向から観察した場合の色度に対する、該法線方向から或る角度ずれた任意の方向から観察した場合の色度のずれをC.I.E.1931xy色度座標による座標値で表し、
この各色度座標のずれが、赤原色に対してはx座標のずれが0.0314、緑原色に対してはy座標のずれが0.0273、青原色に対してはx座標のずれが0.0177を越えない前記法線方向からの観察角度の範囲間の角度を同色視角範囲と定義した場合、
1)前記同色視角範囲が80°以上であり、
2)前記拡散板を2枚有し、
3)前記同色視角範囲>前記輝度半値角
を満足することを特徴とするカラー液晶表示装置。
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