JP3929286B2 - 車両部品小組または解体用台車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば少量生産の車両部品を小組する小組エリア、または車両組付部品を解体する解体エリアに配設すれば好適な台車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、少量生産の車両車体を組立てる車体組立ラインでは、車体のメインフレームや小組品等を手押し台車や、手押しハンガや、手押しパレット等に載せ、これらを敷設された搬送レールに沿って搬送しながら組み付けるようにしており、メインラインを搬送される車体のメインフレームに対して、例えば図5に示すような工程順で部品や小組品等を組み付けるようにしている。
この際、図7に示すように、メインラインMの側方には、車体Wのメインフレームに直接取り付けられる主部品や補助部品(ステー、ブラケット、クリップ、ホースバンド、ボルト、ナット等)が、組立工程順にラインMと平行な個々の保管スペースpに保管され、これらが順次、各工程の作業者により組み付けられるようになっている。
【0003】
また、例えばドア、ルーフライニング、バンパー、インストルメントパネル、ウインドガラス、タイヤ、シート等の小組品は、メインラインMとは別の小組ラインSで小組みされた後、車体Wに直接取り付ける部品の一つとして、組付順番位置の保管スペースpに供給されるようになっており、この際、小組ラインSにおいても、ラインSの側方に小組み部品を保管するための個々の保管スペースqが工程順に設けられ、各工程の作業者が保管スペースqから小組用の部品を取出して小組品を組付けるようにしている。
一方、古くなった車体は、近年においては環境問題等から再利用の必要性が強調されてきているが、車の解体を専門にした大規模工場等はなく、通常、市中の解体業者等に委ねられているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような車体組立ラインの小組ラインSで小組品を組付ける場合、例えば小組ラインSに沿って小組用レーンx等を設け、作業者が保管スペースqから取出した部品を小組用レーンx等で組付けるのが一般的であるため、作業者が部品を取りにいったり組み付けたりするための経路が複雑で歩行回数や歩行距離が増え、作業者に大きな負担がかかるという問題があった。
また、古い車を再利用するため、車体組付部品を解体しようとする場合も、組付の場合と同様に手間や工数がかかり、作業者の負担が大きくなるという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、特に少量生産の車両部品を小組して車体に取り付ける作業や、古い車体を再利用するため車体組付部品を解体するような場合において、作業者にかかる負担の軽減を図り、効率的に組付けや解体ができるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、車両部品を一つの機能または複数の機能ごとに集約する小組品に組付けるための小組エリアか、または車両組付部品を解体させる解体エリアに配設される台車において、この台車は四隅のうち後方二ヶ所に配設される長めの縦支柱と、前方二ヵ所に配設される短めの縦支柱と、隣接する前記縦支柱同士を連結する三段の横支柱によって枠体状に構成され、上段の横支柱には車両部品を小部品に組み付ける又は車両部品を解体するための小組/解体用テーブルとして使うプレートが設けられ、中段の横支柱及び下段の横支柱には組み付けた小組品又は解体するための車両組付部品やその他の部品等を載置しておく搭載用テーブルとして使うプレートが設けられ、また、前記小組/解体用テーブルとして使うプレートの上には、部品等が落下するのを防止する落下防止用横支柱が設けられ、前記落下防止用横支柱の中間部には、中間支柱が立設され、前記中間支柱と後方二ヶ所の縦支柱の間には、二段の横支柱が配設され、各横支柱には、二段のボックス支持プレートが取り付けられ、前記ボックス支持プレート上には、ボルト、ナット、ワッシャ等の締結部品や、ドライバー、スパナ等の工具を収容する複数の部品ボックスが載置され、また前記後方二ヶ所の縦支柱の間には、製品仕様を確認するための仕様看板が設けられ、前記四隅の縦支柱の下端部には移動用ローラが設けられた構成とした。
【0007】
そして、組付の場合は、小組用部品を小組ラインに沿って工程順に並べておき、このラインに沿って部品を組付ながら台車を移動させ、組付けた小組品を台車に搭載しながら関連部品も含めて小組し、すべての小組が完了すると、台車をメインラインの車体の位置まで移動させて小組品を車体に組付けるようにすれば、一連の作業が極めて効率的に行われ、また、作業者の動作や歩行経路等に無駄が無くなって、作業負担の軽減化が図れる。
また、解体の場合は、組付の逆順に行うことにより、効率的に解体できる。
尚この際、小組機能または解体機能に電動締付工具等を設けることにより、作業を効率的に行うことができる。
【0008】
また本発明では、前記落下防止用横支柱の一方側側部に電動インパクトレンチなどの電動締付工具を保持するための支持カップと前記電動インパクトレンチなどの電動締付工具に充電するための充電装置を支持するための支持部を設け、また前記四隅の縦支柱の下部には車両部品小組または解体用台車内と台車外で出し入れ可能に作業椅子を設けるようにした。
【0009】
そして、小組品を組付けたり解体したりする場合には、仕様確認機能により、その都度小組品や部品の仕様を確認するようにすることで、誤組や誤回収等を防止することができ、また、充電機能を設けることで、電動締付工具の充電や小組品の作動確認等が行える。また、作業姿勢変換機能により、作業者の作業姿勢を変換できるようにすれば、作業負荷の緩和が図れる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
ここで、図1は本発明に係る台車の斜視図、図2は同台車の三面図、図3は台車に小組品を搭載した状態の説明図、図4は本台車が使用される車体組立ラインの説明図、図5は車体の組立順序の一例を示す工程図、図6は解体ラインの構成例図である。
【0011】
本発明に係る車両部品小組または解体用台車は、特に少量生産の車体組立てや、車体の解体ラインに適した台車として構成され、作業者の負担を軽減出来るようにされている。
【0012】
まず、車体組立の場合から説明すると、車体組立ラインは、図4に示すように、車体Wを搬送するメインラインMと、このメインラインMの側方に、搬路上流側から下流側に向けて順次並設される小組ラインSを備えており、この組立ラインでは、図5に示すような工程順により、メインラインMを搬送される車体Wに小組品を取り付けることが出来るようにしている。
【0013】
そして、この小組ラインSは、メインラインMの側方に配置される小組エリアrと、この小組エリアrを挟んで前後方向の両側に配設される2列の部品エリアbを備えており、この部品エリアbは、メインラインMと直交方向に延出するとともに、作業者が手押し式の本台車1を操作して、2列の部品エリアbを移動巡回しながら、小組品を組立て出来るようにされている。
このため、本台車1は、部品や小組品等を搭載せしめることの出来る搭載機能や、これらを運搬する運搬機能のほか、後述する小組機能や、仕様確認機能や、充電機能や、作業姿勢変換機能等の多種の機能を備えた多機能台車として構成されている。
【0014】
因みに、各部品エリアbの外側に隣接して、メインラインMと直交方向に物流エリアyが設けられ、この物流エリアyは、メインラインMと平行な通路Tに通じている。そしてこの通路Tや物流エリアyを通して部品エリアbに小組用の部品等を供給するようにしている。
【0015】
本台車1の一例について、HAC(エアコン)配管小組用に構成された台車を代表例にとって説明する。
すなわち、この台車1は、HAC配管小組を組み付ける小組エリアrに配設され、図1及び図2に示すように、四隅のうち後方二ヶ所に配設される長めの縦支柱2と、前方二ヵ所に配設される短めの縦支柱3と、隣接する縦支柱2、3同士を連結する三段の横支柱4a、4b、5a、5b、6a、6bによって枠体状に構成され、各横支柱4a、4b、5a、5b、6a、6bには、上・中・下三段のプレート7、8、9が設けられるとともに、上段のプレート7は、主として、前記部品エリアbから部品を受取った後、部品の小組を行うための小組機能の一つとしての小組用テーブルとして活用し、中段のプレート8と下段のプレート9は、主として、組み付けた小組品やその他の部品等を載置しておく搭載機能の一つとしての搭載用テーブルとして活用するようにしている。
また、上段のプレート7の上方には、部品等が落下するのを防止する落下防止用横支柱10a、10bが設けられている。
【0016】
また、前記落下防止用横支柱10bの中間部には、中間支柱12が立設され、この中間支柱12と後方二ヶ所の縦支柱2の間には、二段の横支柱13a、13b、14a、14bが配設され、各横支柱13a、13b、14a、14bには、二段のボックス支持プレート15、16が取り付けられている。
【0017】
そして、このボックス支持プレート15、16上には、小組機能の一つとしての、ボルト、ナット、ワッシャ等の締結部品や、ドライバー、スパナ等の工具を収容する複数の部品ボックス17が載置されている。
更に、後方の縦支柱2の上端部には、レシーバパイプを支持するためのレシーバパイプ支持枠18が搭載機能の一つとして設けられている。
【0018】
そして、このレシーバパイプ支持枠18より下方の縦支柱2間には、製品仕様を確認するための仕様看板19が仕様確認機能の一つとして設けられており、また、一方側側面の縦支柱2の上部と、中間支柱12の側方には、パイプ支持用のパイプ支持棒21、22が搭載機能の一つとしての突設されている。
【0019】
また、前記落下防止用横支柱10bの一方側側部には、小組機能の一つとしての電動インパクトレンチ23を保持するための支持カップ24と、充電機能としての充電装置25を支持するための支持部26が設けられ、更に、縦支柱2、3の下方側側部には、ラジエータエアガイドプレートを支持するラジエータエアガイドプレート支持枠27が搭載機能の一つとして設けられている。
【0020】
また、反対側の縦支柱2の上部側の側方には、サクションホースを支持するサクションホース支持棒28が搭載機能の一つとして突設され、また、この方向の縦支柱2、3の中間部には、ウォータバルブを支持するウォータバルブ支持プレート30と、その先端の落下防止棒31と、落下防止棒31の中間部から張出すサクションホース支持棒32が搭載機能の一つとして設けられている。
【0021】
更に、下段のプレート9の下方には、台車1から出し入れ可能な作業姿勢変換機能としての作業椅子33が設けられている。すなわち、縦支柱2、3の下方側側部には、横棒34が配設され、この横棒34には、スライド部材35が摺動自在に配設されるとともに、作業椅子33の後端部にはロッド36が延設され、このロッド36に対しても摺動自在なスライド部材37が配設されている。
そして、各スライド部材35、37同士は締結ロッド38で連結されており、また、作業椅子33の下端部には、移動用のローラ39が配設されている。
そして、この作業椅子33を引き出した場合には、作業者が座って組付作業を行うことができるようにしている。
尚、台車1の各縦支柱2、3の下端部にも、移動用ローラ41が運搬機能の一つとして設けられている。
【0022】
以上のような台車1を用いたHAC配管小組の具体的な一例について説明する。
まず、作業者は、HAC配管小組エリアrにおいて、図4の矢印方向に示す要領で台車1を押して移動させ、部品エリアbからコンデンサーを上段のプレート7上に受取り、次いでコンデンサー関連部品であるディスチャージホースを部品エリアbから受取ってコンデンサーにボルトで締め付ける。次いで、コンデンサーパイプの増し締めを行い、締付保証のチェックを行った後、コンデンサー本体の増し締めを行い、最後にコンデンサー小組品51の機能を保証するための確認を行う。
【0023】
ここで、各部品の小組に際しては、台車1上に載置されたドライバーやスパナや電動インパクトレンチ23等を使用して締め付けを行い、必要に応じて充電装置25を使用して充電する。
【0024】
次に、台車1を移動させ、部品エリアbからサクションホースを上段のプレート7上に受取り、次いでサクションホース関連部品であるサクションパイプクリップを部品エリアbから受取り、サクションホースに取り付ける。次いで、サクションパイプアッシーブラケットを部品エリアbから受取り、サクションホースに取り付ける。そして、サクションホース小組品52の機能保証を確認し、サクションホース小組品52の完成品は、図3に示すように、サクションホース支持棒28、32に吊下げて支持する。
【0025】
次に、台車1を移動させ、部品エリアbから第1レシーバパイプを上段のプレート7上に受取り、次いでレシーバタンクを上段のプレート7に受取って両者を組み付ける。そして、第1レシーバパイプに締め付け保証のチェックを行った後、レシーバタンク小組品53の機能保証を確認し、レシーバタンク小組品53の完成品を下段のプレート9に載置する。
【0026】
次に、台車1を移動させ、部品エリアbからラジエータを上段のプレート7上に受取り、次いで、ラジエータマウントブラケットを部品エリアbから受取ってラジエータに組み付ける。次いで、部品エリアbからラジエータファンカプラを取出し、ラジエータに結線する。そして結線の機能保証を行った後、ラジエータ小組品54の機能保証を確認し、ラジエータ小組品54の完成品を中段のプレート8に載置する。
【0027】
次に、台車1を移動させ、部品エリアbからウォータバルブアッシーホースを上段のプレート7上に受取り、次いで、インレットパイプを部品エリアbから受取ってウォータバルブアッシーホースに取り付ける。次に、アウトレットホースを部品エリアbから取出して、ウォータバルブアッシーホースに取り付ける。そして、ウォータバルブアッシーホース小組品55の機能保証を確認した後、ウォータバルブアッシーホース小組品55の完成品をウォータバルブ支持プレート30上に載置する。
【0028】
次に、台車1を移動させながら、ABSバッフルプレート、ラジエータエアガイドプレート、アクチュエータアッシー、エアガイドプレート、エキスパージョンバッフルプレートを中段のプレート8、下段のプレート9、またはラジエータエアガイドプレート支持枠27上に載置する。
そして、第2レシーバパイプ56をレシーバパイプ支持枠18上に載置する。
【0029】
以上で、すべてのHAC配管に関する小組部品、単品部品の台車1への移載が完了する。また、各部品等を台車1に載置する際は、仕様看板19により仕様の確認が行われ、誤組を完全に防止するようにされている。
【0030】
こうしてすべての小組部品や単品部品を搭載した台車1は、メインラインMの車体W近傍に搬送され、HAC配管に関連する小組部品や単品部品が車体Wに組み付けられるが、この際、台車1の作業椅子33を引き出して、作業者がこの作業椅子33に座って楽な姿勢で取り付け作業を行うようにしている。
そして、各小組部品や単品部品を車体Wに取り付ける際には、その都度取り付け時の締め付け保証を確認するようにしている。
因みに、原則として、各小組エリアrでは、一人の作業者に小組品の組立から、車体Wへの取り付けまでの一連の作業を一貫して行わせるようにしており、作業者に遣り甲斐を感じさせるとともに、作業場の活性化が図れるようにしている。
尚、以上の台車1の形態は、HAC配管の小組に適した形態にしているが、その他の小組エリアrの台車の形態は、その小組に適した形態にしている。
また、受電装置25は、ヘッドライト小組ラインやドア小組ライン等では、作動確認にも使用するようにしている。
【0031】
以上のような要領により、図5に示すような工程順に従って、各小組エリアrで組付けや仕様確認を行っていくが、作業者は小組エリアrをほぼ一周するだけで小組品の組付けが完了し、その後そのまま車体Wの取付位置まで移動出来るので、作業者の動作に無駄がなくなり、効率的に作業することが出来る。
尚、各部品エリアbへの部品の供給は、メインラインMに直交する物流エリアyを通じて行われるため、部品搬送台車等が錯綜することなく、円滑に供給できるようになる。
【0032】
次に車体を解体する場合について図6に基づき説明する。
車体の解体工程は、上記の組立工程の流れが全く逆順になるものであり、この解体ラインは、図6に示すように、組立工程の小組ラインSが解体ラインZに、小組エリアrが解体エリアkに置き換わり、台車1の流れが組立工程とは逆向きに変わるだけのものである。
また、台車1としては、組立工程の小組機能がそのまま解体機能に置き換わるが、実質的には、組立時の台車1と同一の構成である。
【0033】
すなわち、このような台車1を、まず、メインラインMの車体Wの近傍に移動させ、作業椅子33を使用しながら、車体Wから小組品等を取外し、それぞれ台車1の所定位置に載置する。
【0034】
全ての小組品等が台車1に載置されると、台車1は解体エリアk内で部品エリアbの前に移動しながら、組付時とは逆に各部品に分解し、分解した部品を各部品エリアbの所定箇所に移載してゆく。そしてこの移載に際しては、仕様看板19により仕様の確認を行い、誤回収等を確実に防止する。また、各部品の解体に際しては、台車1の解体機能を使用して行う。
そして、部品エリアbに搭載した部品は、物流エリアyや通路Tを通して部品回収台車等で回収される。
以上のような解体方式を採用することにより、効率的に解体することが可能となり、また作業者の負担を軽減出来る。
【0035】
尚、本発明は以上のような実施形態に限定されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載した事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を奏するものは本発明の技術的範囲に属する。
例えば台車1の形態は手押し式のものに限られるものではなく、自走式等であっても良い。
【0036】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る車両部品小組または解体用台車は、小組エリアまたは解体エリアに配設される台車として、少なくとも、車両部品を小組品に組付けることのできる小組機能か、または車両組付部品を解体させることのできる解体機能のいずれか一つの機能と、部品や小組品を搭載せしめることの出来る搭載機能と、これを運搬することのできる運搬機能を設けるようにしたため、小組から車体へ取り付けるまでの一連の作業、または車体から取外して各部品に解体するまでの一連の作業を極めて効率的に行うことが出来、作業者の動作や歩行経路等に無駄が無くなって、作業負担が軽減される。
また、この台車に、前記機能のほか、部品や小組品の仕様を確認する仕様確認機能と、電動締付工具に充電する等のための充電機能と、作業者の作業姿勢を変換するための作業姿勢変換機能を設けるようにすれば、仕様確認機能により誤組や誤回収等を防止することができ、また、充電機能により電動締付工具の充電や小組品の作動確認等が行えるようになる。また、作業姿勢変換機能により、作業者の作業姿勢を変換できるようになって作業負荷の緩和が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る台車の斜視図
【図2】同台車の三面図
【図3】台車に小組品を搭載した状態の説明図
【図4】本台車が使用される車体組立ラインの説明図
【図5】車体の組立順序の一例を示す工程図
【図6】車体解体ラインの構成例図
【図7】車体組立ラインの従来図
【符号の説明】
1…台車、7…上段のプレート、8…中段のプレート、9…下段のプレート、17…部品ボックス、18…レシーバパイプ支持枠、27…ラジエータエアガイドプレート支持枠、30…ウォータバルブ支持プレート、19…仕様看板、23…電動インパクトレンチ、25…充電装置、33…作業椅子、M…メインライン、S…小組ライン、Z…解体ライン、r…小組エリア、k…解体エリア。

Claims (2)

  1. 車両部品を一つの機能または複数の機能ごとに集約する小組品に組付けるための小組エリアか、または車両組付部品を解体させる解体エリアに配設される台車であって、
    この台車は四隅のうち後方二ヶ所に配設される長めの縦支柱2と、前方二ヵ所に配設される短めの縦支柱3と、隣接する前記縦支柱2、3同士を連結する三段の横支柱4a、4b、5a、5b、6a、6bによって枠体状に構成され、上段の横支柱4a、4bには車両部品を小部品に組み付ける又は車両部品を解体するための小組/解体用テーブルとして使うプレート7が設けられ、中段の横支柱5a、5b及び下段の横支柱6a、6bには組み付けた小組品又は解体するための車両組付部品やその他の部品等を載置しておく搭載用テーブルとして使うプレート8、9が設けられ、また、前記小組/解体用テーブルとして使うプレート7の上には、部品等が落下するのを防止する落下防止用横支柱10a、10bが設けられ、前記落下防止用横支柱10bの中間部には、中間支柱12が立設され、前記中間支柱12と後方二ヶ所の縦支柱2の間には、二段の横支柱13a、13b、14a、14bが配設され、各横支柱13a、13b、14a、14bには、二段のボックス支持プレート15、16が取り付けられ、前記ボックス支持プレート15、16上には、ボルト、ナット、ワッシャ等の締結部品や、ドライバー、スパナ等の工具を収容する複数の部品ボックス17が載置され、また前記後方二ヶ所の縦支柱2の間には、製品仕様を確認するための仕様看板19が設けられ、
    前記四隅の縦支柱2、3の下端部には移動用ローラ41が設けられていることを特徴とする車両部品小組または解体用台車。
  2. 請求項1に記載の車両部品小組または解体用台車において、前記落下防止用横支柱10a、10bの一方側側部に電動インパクトレンチ23を保持するための支持カップ24と前記電動インパクトレンチ23に充電するための充電装置25を支持するための支持部26が設けられ、また前記四隅の縦支柱2、3の下部には車両部品小組または解体用台車内と台車外で出し入れ可能に作業椅子が設けられていることを特徴とする車両部品小組または解体用台車。
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