JP3928989B2 - SiCエピタキシャル薄膜作成方法およびSiCエピタキシャル薄膜作成装置 - Google Patents
SiCエピタキシャル薄膜作成方法およびSiCエピタキシャル薄膜作成装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高真空下でのスパッタリングによってSiCエピタキシャル薄膜作成方法、およびSiCエピタキシャル薄膜作成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
SiC(炭化ケイ素)は高い硬度を有し、耐熱性に優れている上、エネルギーギャップ2.4eV(β型)〜3.3eV(α型)の半導体であることから、宇宙空間ないしは高温、高エネルギー線照射の環境下で使用する半導体デバイスの材料として、また高エネルギー線用のミラー、特に球面ミラーの材料として期待されており、SiCエピタキシャル薄膜を形成させる努力が続けられている。既に公開されている方法はEB(電子線)銃による真空蒸着方法であり、他には常圧および減圧CVD(化学的気相成長)やプラズマを用いたCVD法がある。
【0003】
EB銃を用いてSiやSiCの単結晶を蒸発させ基板上に薄膜を形成させる真空蒸着方法は、“真空”、第25巻、第11号、727頁(1982)に記載されている。例えば、図8に示すように、真空チャンバ71内において、アセチレン・ガスを導入した後、EB銃72からの電子線73によって「るつぼ」74中のSi単結晶75を溶解し蒸発させ、基板ホルダー76内のヒータ77によって加熱されているSi基板78上にSiCエピタキシャル薄膜を形成させる方法である。
【0004】
プラズマCVD法や常圧CVD法によるSiC薄膜の形成は“SiCおよび関連材料に関する国際会議の技術抄録”、ICSCRM−95、京都、1995、Top−45,および“電子技術総合研究所彙報”、第58巻、第2号、73頁に記載されている。例えば、プラズマCVDでは図9に示すように、真空チャンバ81内にガス整流器を兼ねるカソード電極82と、基板ホルダーを兼ねるアノード電極86とが対向して平行に設置されており、カソード電極82はRF電源83に接続され、アノード電極86は接地されている。アノード電極86にはヒータ87が内蔵され、表面にはSi基板88が載置される。カソード電極82から矢印のように供給される原料ガスとしてのSiH4(シラン)ガスとC3 H8(プロパン)ガスとをRF放電によってプラズマ化させ、Si基板88上にSiCエピタキシャル薄膜を形成させる方法である。また、“J.Appl.Phys.(ジャーナル・オブ・アプライドイド・フィジックス)”、第72巻、第5号、2011頁(1992)には、Si2 H6(ジシラン)ガスとC2 H2 (アセチレン)ガスとを交互に導入してSi基板上にSiCエピタキシャル薄膜の形成されることが報告されている。
【0005】
そのほか、マグネトロンスパッタ法でSiCエピタキシャル薄膜を形成させる試みもある。マグネトロンスパッタ法は放射性の電子線を使用しない、反応性ガスを使用しない、原料としてのターゲットが容易に得られる、操作が比較的容易である、などの特徴を備えているので実用上は好ましいが、マグネトロンスパッタ法でのSiCエピタキシャル薄膜を形成させる試みは現在のところ成功していない。その大きい理由は、ターゲットとSi基板との距離が30〜60mmと狭いので、その間に形成される高温のプラズマにSiCエピタキシャル薄膜が直接に接触して損傷を受けること、および成膜圧力が10-2 Torrと比較的高く、材料ガスに含まれる不純物がSiCのエピタキシャル成長を阻害し易いことによると考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のEB銃を使用する真空蒸着法ではEB銃および「るつぼ」を含む蒸発源まわりからの輻射熱が大きく、Si基板の全面を均一な温度に維持することが困難であることから、SiCが部分的に結晶成長し、平坦で面積の大きいSiCエピタキシャル薄膜が得られない。また、形成されるSiCエピタキシャル薄膜は大きい熱ストレスを有しており変形し易い。更に、EB銃の加熱による真空蒸着は「るつぼ」からのSiやSiCの蒸発レートが大であり、広い面積に一様な蒸着が困難であるほか、SiCをエピタキシャル成長させるためには高度の熟練を必要とする。また、SiCの蒸発レートが大であることによって高真空容器内の汚染が激しく、そのためかSiCエピタキシャル成長の再現性に欠ける。
【0007】
また、上述のプラズマCVD方法は、CVD法であるが故に成膜圧力が50〜200Torrと高く、反応ガスに含まれる不純物が混入することによってSiCのエピタキシャル成長が阻害され易いほか、Si基板とカソード電極との間の距離が短く、不均一に生成するプラズマにSiCエピタキシャル薄膜が直接に曝されるため、プラズマの熱による損傷、高エネルギーのイオンや電子による損傷を受け易く、また、チャージアップし放電破壊し易いという問題もあり、大きい面積のSiCエピタキシャル薄膜を形成させ難い。一方、CVD法は1300℃以上の高温を要し、またガスの対流効果により均一な膜が得られ難い。
【0008】
すなわち、従来のEB銃を使用する真空蒸着法やRF放電によるプラズマCVD法では、SiCエピタキシャル薄膜は限られた条件でのみしか得られず、大きい面積で均一なSiCエピタキシャル薄膜は得られないのである。
【0009】
従って、本発明は3インチ径以上の大きい面積にSiCを一様にエピタキシャル成長させ得るSiCエピタキシャル薄膜作成方法およびSiCエピタキシャル薄膜作成装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、請求項1の構成によって解決されるが、その解決手段を実施の形態によって示せば、本発明のSiCエピタキシャル薄膜作成方法は、図1を参照して、スパッタリングにより基板ホルダー15の下面に保持されたSi基板11にSiC薄膜をエピタキシャル成長させるSiCエピタキシャル薄膜作成方法であって、超高真空チャンバ2内でSi基板を900℃から1200℃に加熱するステップと、図2に示した、Siターゲット24が設置されRF誘導コイル22およびマグネトロンスパッタカソード26を有する第一へリコンスパッタ銃21でSiターゲット24をスパッタして、Si基板11にSi粒子を放出するSiスパッタステップと、Cターゲット34が設置されRF誘導コイルおよびマグネトロンスパッタカソードを同様に有する第二へリコンスパッタ銃31でCターゲット34をスパッタして、Si基板11にC粒子を放出するCスパッタステップとを有し、SiスパッタステップとCスパッタステップは同時に行われ、Si基板11にSiC薄膜をエピタキシャル成長する方法である。
【0011】
また、上記の課題は、請求項8の構成によって解決されるが、その解決手段を実施の形態によって示せば、本発明のSiCエピタキシャル薄膜作成装置は、図1を参照して、超高真空チャンバ2と、超高真空チャンバ2内に設置されSi基板11を900℃以上、1200℃以下の温度に加熱可能な基板ホルダー15と、基板ホルダー15に対向して設置される第一へリコンスパッタ銃21および第二へリコンスパッタ銃31とを具備し、第一へリコンスパッタ銃21は、Siターゲット24が設置され、RF誘導コイル22およびマグネトロンスパッタカソード26を有し、第二へリコンスパッタ銃31は、Cターゲット34が設置され、同様なRF誘導コイルおよびマグネトロンスパッタカソードを有し、第一へリコンスパッタ銃21と第二へリコンスパッタ銃31を同時に稼動させて、Siターゲット24およびCターゲット34をスパッタし、SiターゲットからSi粒子、Cターゲット34からC粒子を個別に放出させることにより、基板ホルダー15に設置されたSi基板11にSiCエピタキシャル薄膜を成長させる装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態のSiCエピタキシャル薄膜作成方法、およびSiCエピタキシャル薄膜作成装置について図面を参照して具体的に説明する。
【0013】
図1は実施の形態によるSiCエピタキシャル薄膜作成装置1の部分破断側面図である。到達真空度10-10 Torrとされた超高真空チャンバ2にはターボ分子ポンプ5が接続され、電離真空計6が取り付けられている。超高真空チャンバ2の上蓋3に取り付けた基板保持機構としてのマニピュレータ12が超高真空チャンバ2内へ挿入されており、その下端部には一点鎖線で示すメインシャッタ13が設けられている。図1においてメインシャッタ13は水平方向に直線状に移動するシャッタとして描いているが回転するシャッタであってもよい。
【0014】
マニピュレータ12には最大径4インチのSi基板11が保持され、上下位置の調整及び回転が可能になっている。すなわち、マニピュレータ12においては、アノード電極としての基板ホルダー15がシャフト16の下端に取り付けて垂下され、シャフト16は上蓋3を貫通して上方に設けた駆動モータ17にギヤを介し連結されている。この駆動モータ17によって基板ホルダー15は最大20rpmで回転が可能となっており、また駆動モータ17を兼用して基板ホルダー15は上下に±10mmの位置調整も可能とされている。そして、Si基板11は基板ホルダー15の下面に保持され、基板ホルダー15に内蔵されているヒータによって最高1200℃の温度まで加熱される。
【0015】
超高真空チャンバ2の下部には、Si(シリコン)ターゲット24が取り付けられており、図2に示すように、RF誘導コイル22およびマグネトロンスパッタカソード26を有するヘリコンスパッタ銃21と、C(炭素)ターゲット34が取り付けられており、同様にRF誘導コイルおよびマグネトロンスパッタカソードを有するヘリコンスパッタ銃31が、上方のSi基板11を臨むように45度の角度で相対して設置されている。ヘリコンスパッタ銃21には回転式のカソード・シャッタ25が設けられ、同じくヘリコンスパッタ銃31にも回転式のカソード・シャッタ35が設けられている。
【0016】
そして、ヘリコンスパッタ銃31についてのみ一点鎖線で示したが、ヘリコンスパッタ銃31は軸心方向への位置を調整可能に設置されており、Cターゲット34と上方のSi基板11との間の距離が調整されるようになっているが、本実施の形態では200mmに設定される。従来のマグネトロンスパッタ装置ではこのターゲット・基板間の距離が30〜60mmであるに比較して極めて大きい。勿論、このことはヘリコンスパッタ銃21についても同様である。これは、作動圧力が10-4 Torr台であり、スパッタされる粒子の自由行程を大にすることが可能となったヘリコンスパッタ銃21、31の大きい特長である。これらヘリコンスパッタ銃21、31は超高真空チャンバ2内が10-10 Torr台の超高真空に到達することを妨げない構成とされている。なお、図示していないが、スパッタリングに使用するAr(アルゴン)ガスはヘリコンスパッタ銃21、31それぞれの内部に導入ノズルが取り付けられている。
【0017】
ここに言う、ヘリコンスパッタ銃21、31とは、本願出願人の出願による特開平6−41739号公報、「高真空・高速イオン処理装置」に開示されている成膜装置に相当するものである。例えば、ヘリコンスパッタ銃21は基本的にはその要部の断面図である図2に示すように、アノード電極となる基板ホルダー15に保持されたSi基板11と対向してカソード電極26が設置され、これにRF電源27が接続されている。カソード電極26の表面にはSiターゲット24が取り付けられるが、裏面側にはSiターゲット24の表面に平行なマグネトロン磁界29を形成させるための電磁石28と補助電磁石28’とが設けられる。この構成は通常のマグネトロンスパッタ装置と同様であるが、ヘリコンスパッタ銃21はこれに対してヘリカルな形状のRF誘導コイル22を結合させたものである。RF誘導コイル22にはRF電源23が接続されている。このRF誘導コイル22が結合されていることにより、カソード単体での放電維持が可能となっており、一般的なマグネトロンスパッタ装置では10-2 Torr台の真空度でしかスパッタリングが行われ得ないに対して、ヘリコンスパッタ銃21では10-4 Torr台の高真空度でのスパッタリングが可能となっている。
【0018】
また、図1において、ヘリコンスパッタ銃21とヘリコンスパッタ銃31との中間位置に高純度C2 H2 ガスの導入ポート41が設けられており、噴出チューブ42によりSi基板11に向けて噴射されるようになっている。
【0019】
また、超高真空チャンバ2の側面には、Si基板11の面に形成させるSiCエピタキシャル薄膜をモニタリングするためのRHEED(反射高速度電子線回折)用電子銃51と回折像としてのRHEEDパターンを観測するための蛍光スクリーン52とがSi基板11を挟む位置に対向して取り付けられている。
【0020】
SiCエピタキシャル薄膜作成装置1は以上のように構成されるが、次にこの装置1を使用する実施の形態のSiCエピタキシャル薄膜作成方法について、基板にSi(100)を用いた場合のその一連のフローを示す図3に従って説明する。
【0021】
Si(100)基板11をマニピュレータ12の基板ホルダー15に取り付けた後、メインシャッタ13、カソード・シャッタ25、35を開けた状態で、超高真空チャンバ2内を10-10Torr台の真空度まで排気すると共に、Si(100)基板11を50℃/minの昇温速度で加熱し、吸着ないしは吸蔵されているCO、H2 O、CO2 等の不純物を超高真空チャンバ2から排除すると共にSi(100)基板11を清浄化する。次いでカソード・シャッタ25、35を閉じ、Si(100)基板11の温度が400℃になった時点で、ガス導入ポート41から高純度C2 H2 ガスを2sccmの流量で導入してSi(100)基板11へ噴射し、超高真空チャンバ2内の圧力を5.5×10-5 Torrに維持する。この間、10℃/minの昇温速度でSi(100)基板11を900℃の温度まで加熱する。この操作によってSi(100)基板11の表面に炭化層が形成される。Si(100)基板11が高温になると、Si(100)基板11中のSi原子が動いて表面へマイグレートしてくるが、上記の炭化層を形成させない場合には、Si(100)基板11の表面へマイグレートしてくるSi原子がスパッタリングさせるSi原子とC原子との1対1の関係を乱すためか目的とするSiCエピタキシャル薄膜が形成されないのである。その後、2℃/minの昇温速度でSi(100)基板11を1000℃の温度まで加熱し、その温度を維持したまま高純度C2 H2 ガスの導入を停止し、Si(100)基板11側のメインシャッタ13を閉じる。
【0022】
一方、ヘリコンスパッタ銃21ではAr(アルゴン)ガスを導入すると共に、カソード・シャッタ25を開け、Siターゲット24を取り付けたカソード電極26に50W、RF誘導コイル22に100WのRF電力(周波数13.56MHz)を印加してプラズマを点火させる。ヘリコンスパッタ銃31においても同様であるが、カソード電極36に150W、RF誘導コイル(不図示)に150WのRF電力(周波数13.56MHz)を印加する。このプラズマの点火時に、ターボ分子ポンプ5のコンダクタンスバルブを一時的に閉じるが、図3ではこの操作を「排気系切り替え」と記している。それぞれのプラズマについて必要なマッチングを行なった後、メインシャッタ13を開けてスパッタリングを開始する。
【0023】
ヘリコンスパッタ銃21ではプラズマによって生じるAr+ イオンがカソード電極26に向かいSiターゲット24に衝突してSi粒子をスパッタさせ、Si粒子はSi(100)基板11に向かって飛行し付着する。同様に、ヘリコンスパッタ銃31からはCターゲット34からスパッタされるC粒子がSi(100)基板11に向かって飛行し付着する。ヘリコンスパッタ銃21からのSiのスパッタレート、及びヘリコンスパッタ銃31からのCのスパッタレートは独立して制御され、SiとCとの原子数の比が化学量論的に1対1になるようにスパッタされSi(100)基板11上にSiCの薄膜が形成される。この成膜の間、Si(100)基板11はマニピュレータ12によって基板ホルダー15と共に10rpmで回転され、超高真空チャンバ2内の圧力は8.5×10-4 Torrに、Si(100)基板11の温度は1000℃に維持される。30minの成膜時間が経過した後、メインシャッタ13を閉じて成膜が停止され、カソード・シャッタ25、35を閉じてSiとCのスパッタリングが停止される。Si(100)基板11は50℃/minの降温速度で冷却される。
【0024】
この一連の成膜過程において、図3にRHEED−1、RHEED−2、RHEED−3、−4、−5と記した時点で観察されたRHEEDの回折像のパターン、すなわちRHEEDパターンを図5〜図7に示した。RHEED用電子銃51、Si(100)基板11、および蛍光スクリーン52の位置関係を示す平面図である図4を参照し、RHEEDパターンは、Si(100)基板11に対する電子線の入射方向θとして、Si(100)基板11のオリエンテーション・フラット面OFを蛍光スクリーン52に平行としたθ=B方向、およびオリエンテーション・フラット面OFをB方向から±45度回転させることによってθ=A方向、θ=C方向について観測されている。
【0025】
図5は高純度C2 H2(アセチレン)ガスの噴射前でSi(100)基板11の温度が400℃の時点におけるθ=C方向のRHEEDパターンであり、Si(100)基板11のストリークパターンである。図6はC2 H2 ガスの噴射停止直前でSi(100)基板11の温度が1000℃の時点のRHEEDパターンであり、Si(100)基板11の表面炭化層による、SiCのエピタキシャル成長が弱く観測される。これに対して、成膜停止後の冷却途中でSi(100)基板11の温度が800℃の時点におけるθ=A方向、θ=B方向、θ=C方向のRHEEDパターンをそれぞれ図7のA、B、Cに示した。Si(100)基板11の(100)面にSiCエピタキシャル薄膜の形成されたことが明瞭である。
【0026】
以上、本発明のSi(100)基板上への実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明の技術的精神に基づいて用いる基板の種類等により種々の変形が可能である。
【0027】
例えば本実施の形態においては、Si(100)基板11の表面に形成される炭化層の炭素源ガスとして高純度C2 H2 ガスを採用したが、C2 H4(エチレン)ガスも使用し得る。炭化水素系のガスであればこれら以外のガスであってもよく、高純度である限り、その種類は問わない。
【0028】
また本実施の形態においては、Si(100)基板11の温度を1000℃として、Si用のヘリコンスパッタ銃21とC用のヘリコンスパッタ銃31とによるスパッタリングを行なったが、Si(100)基板11の温度は1200℃まで上昇させることができる。1200℃以上の温度にすると、基板へ与える熱ストレスが大きくなるほか、薄膜形成装置自体の耐熱性に問題を生じるので好ましくない。また、900℃以下とするとSiCエピタキシャル薄膜を得難くなる。SiCエピタキシャル薄膜が形成されるSi基板11の温度は900℃〜1200℃の範囲内にあるが、薄膜の成長速度と形成される薄膜の均質性との観点からは1000℃以上の温度で可及的に1000℃に近い温度とすることが好ましい。
【0029】
また本実施の形態においては、Siターゲット24またはCターゲット34とSi基板11との間の距離を200mmとしたが、少なくとも100mmは離すことが望ましく、100mm以下にすることは通常のマグネトロンスパッタ装置に接近し本発明の特性を失う。この距離の好ましい範囲は150mm〜200mm、もしくは、離せ得る範囲で200mm以上としてもよい。
【0030】
また本実施の形態においては、(100)面を有するSi基板にSiCエピタキシャル薄膜を作成したが、Siの(001)面、(111)面についても同様にSiCエピタキシャル薄膜を作成し得る。また、Si基板以外の基板、例えばGe(ゲルマニウム)基板やGaAs(砒化ガリウム)基板、サファイア、4H−SiC、6H−SiC等の1000℃以上での耐熱性のある単結晶基板にも同様にSiCエピタキシャル薄膜を作成し得る。また、これら半導体基板のほか、各種の金属基板も採用され得る。
【0031】
【発明の効果】
本発明は以上に説明したような形態で実施され、次ぎに記載するような効果を奏する。
【0032】
本発明のSiCエピタキシャル薄膜作成方法によれば、Si基板を900℃〜12000℃の温度範囲内でSiCをエピタキシャル成長させるので、Si基板に大きい熱ストレスを与えないほか、EB銃を使用する真空蒸着法による場合のように「るつぼ」からの輻射熱を不均一に受けてSiCが部分的に結晶成長することもなく、3インチ径以上の大きい面積で平面性の良好なSiCエピタキシャル薄膜が得られる。
【0033】
また、本発明のSiCエピタキシャル薄膜作成方法によれば、2基のヘリコンスパッタ銃を使用して、1×10 -4 Torr以上、1×10 -3 Torr未満の圧力下にSi粒子とC粒子とをスパッタさせるので、これらスッパタされたSi粒子、C粒子は他の分子、原子と衝突し難く直進性が向上するほか、SiターゲットまたはCターゲットとSi基板との間の距離を、通常のマグネトロンスパッタ装置における30〜60mmよりも格段に大きい100mm以上、ないしは150mm以上にすることができ、その結果、SiCエピタキシャル薄膜がプラズマに曝されることによる熱損傷や不均一な熱入力を避けることができ、欠陥部を含まない大面積のSiCエピタキシャル薄膜が得られる。
【0034】
また、本発明のSiCエピタキシャル薄膜作成方法によれば、SiC薄膜をエピタキシャル成長させる前に、温度が400℃〜1000℃の範囲内にあるSi基板の表面に炭化水素ガスを供給して炭化層を形成させるので、Si基板の内部から表面ヘマイグレーションしてくるSiの拡散を防ぐことができ、Si基板上においてSiとCとが化学量論的な1対1の関係を失うことなくエピタキシャル成長する。
【0035】
また、本発明のSiCエピタキシャル薄膜作成方法によれば、Si用のヘリコンスパッ タ銃におけるSiのスパッタレートと、C用のヘリコンスパッタ銃におけるCのスパッタレートとを独立して制御することができるので、Si原子数とC原子数とを1対1とする化学量論的な割合でスパッタさせることができ、SiCエピタキシャル薄膜の作成を容易化させる。
【0036】
本発明のSiCエピタキシャル薄膜作成装置によれば、Si基板を加熱することができる基板ホルダーを備えているので、Si基板を900℃〜1200℃の温度に加熱してSi基板に大きい熱ストレスを与えずにSiCエピタキシャル薄膜を作成することができるほか、EB銃を使用する真空蒸着法のように「るつぼ」から輻射熱を不均一に受けてSiCが部分的に結晶成長することはなく、3インチ径以上の大きい面積で平面性の良好なSiCエピタキシャル薄膜の作成を可能にする。
【0037】
また、本発明のSiCエピタキシャル薄膜作成装置によれば、1×10 -4 Torr以上、1×10 -3 Torr未満の圧力下にSi粒子、C粒子をそれぞれスパッタさせることができる2基のヘリコンスパッタ銃を備えているので、スッパタされたSi粒子、C粒子は他の分子、原子と衝突し難く直進性が向上するほか、Siターゲット、CターゲットとSi基板との間の距離を、通常のマグネトロンスパッタ装置における30〜60mmよりも格段に大きい100 m m以上、ないしは150mm以上にすることができ、その結果SiCエピタキシャル薄膜がプラズマに曝されることによる熱損傷、不均一な熱入力を避けることができ、 欠陥部のない大面積のSiCエピタキシャル薄膜の作成が可能である。
【0038】
また、本発明のSiCエピタキシャル薄膜作成装置によれば、Siのスパッタレートと、Cのスパッタレートを独立して制御することができるSi用のヘリコンスパッタ銃とC用のヘリコンスパッタ銃を備えているので、Si原子数とC原子数とを1対1とする化学量論的な割合でスパッタさせることができ、SiCエピタキシャル薄膜の作成を容易化させる。
【0039】
また、本発明のSiCエピタキシャル薄膜作成装置によれば、Si基板の表面に炭化水素ガスを供給する炭化水素ガス供給手段を備えているので、SiC薄膜をエピタキシャル成長させる前に、温度が400℃〜1000℃の範囲内にあるSi基板の表面に炭化水素ガスを供給して炭化層を形成し、Si基板の内部から表面ヘマイグレーションしてくるSiの拡散を防ぐことができることにより、Si基板上においてSiとCとが化学量論的な1対1の関係を失うことなくエピタキシャル成長することを可能にする。
【0040】
以上に述べたように、本発明のSiCエピタキシャル薄膜作成方法およびSiCエピタキシャル薄膜作成装置によれば、3インチ径以上の大面積を有し、均質かつ平滑な面を有するSiCエピタキシャル薄膜を極めて容易に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 SiCエピタキシャル成長装置1の部分破断側面図である。
【図2】 ヘリコンスパッタ銃の要部の断面図である。
【図3】 SiCエピタキシャル成長のプロセスを示すフロー図である。
【図4】 測定に使用したRHEED用電子銃の電子線のSi基板面に対する入射方向を
示す図である。
【図5】 Si基板のRHEEDパターンである(400℃)。
【図6】 アセチレン・ガスの噴射停止直前においてSi基板上に炭化層を形成させた時
のRHEEDパターンである(1000℃)。
【図7】 SiCがエピタキシャル成長したSi基板のRHEEDパターンであり(10
00℃)、A、B、Cは測定方向が異なるパターンを示す。
【図8】 従来例のEB銃による真空蒸着装置の概略図である。
【図9】 従来例のACプラズマCVD装置の概略図である。
【符号の説明】
1 SiCエピタキシャル薄膜作成装置
2 超高真空チャンバ
3 上蓋
5 ターボ分子ポンプ
6 電離真空計
11 Si基板
12 マニピュレータ
13 メインシャッタ
15 基板ホルダー
16 シャフト
17 駆動モータ
21 Si用ヘリコンスパッタ銃
22 rf誘導放電コイル
23 RF電源
24 Siターゲット
25 カソード・シャッタ
26 カソード電極
27 RF電源
28 電磁石
29 マグネトロン磁界
31 C用ヘリコンスパッタ銃
34 Cターゲット
35 カソード・シャッタ
41 炭化水素ガス導入ポート
42 炭化水素ガス噴出チューブ
51 RHEED用電子銃
52 蛍光スクリーン
Claims (14)
- スパッタリングにより基板上にSiC膜をエピタキシャル成長させるSiCエピタキシャル薄膜作成方法であって、
真空中で前記基板を900℃から1200℃に加熱するステップと、
Si(シリコン)ターゲットが設置され、RF誘導コイルおよびマグネトロンスパッタカソードを有する第一へリコンスパッタ銃で前記Siターゲットをスパッタして、前記基板にSi粒子を放出するSiスパッタステップと、
C(炭素)ターゲットが設置され、RF誘導コイルおよびマグネトロンスパッタカソードを有する第二へリコンスパッタ銃で前記Cターゲットをスパッタして、前記基板にC粒子を放出するCスパッタステップと、を有し、
前記Siスパッタステップと前記Cスパッタステップは同時に行われ、前記基板上でSiC膜がエピタキシャル成長することを特徴とするSiCエピタキシャル薄膜作成方法。 - 前記Siスパッタステップおよび前記Cスパッタステップは、1×10 -4 Torr以上、1×10 -3 Torr未満の圧力下に行われる請求項1に記載のSiCエピタキシャル薄膜作成方法。
- 前記Siターゲットおよび前記Cターゲットと、前記基板との距離が100mm以上である請求項1または請求項2に記載のSiCエピタキシャル薄膜作成方法。
- 前記Siターゲットおよび前記Cターゲットと、前記基板との距離が150mm以上である請求項1または請求項2に記載のSiCエピタキシャル薄膜作成方法。
- 前記加熱ステップの過程で、前記基板に炭化水素ガスを導入して、前記基板の表面を炭化する炭化ステップを有する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載されたSiCエピタキシャル薄膜作成方法。
- 前記Siスパッタステップおよび前記Cスパッタステップにおいて、スパッタされるSiとCとの比が1対1の化学量論的な割合になるように、前記第一へリコンスパッタ銃と前記第二へリコンスパッタ銃が独立して制御される請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載されたSiCエピタキシャル薄膜作成方法。
- 前記基板がSi、サファイア、4H−SiC、6H−SiC、のいずれかの単結晶板である請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載されたSiCエピタキシャル薄膜作成方法。
- 真空チャンバと、前記真空チャンバ内に設置され基板を900℃以上、1200℃以下に加熱可能な基板ホルダーと、前記基板ホルダーに対向して設置される第一へリコンスパッタ銃および第二へリコンスパッタ銃と、を具備し、
前記第一へリコンスパッタ銃は、Siターゲットが設置され、RF誘導コイルおよびマグネトロンスパッタカソードを有し、
前記第二へリコンスパッタ銃は、Cターゲットが設置され、RF誘導コイルおよびマグネトロンスパッタカソードを有し、
前記第一へリコンスパッタ銃と前記第二へリコンスパッタ銃を同時に稼動させて、前記Siターゲットおよび前記Cターゲットをスパッタし、前記SiターゲットからSi粒子を、前記CターゲットからC粒子を個別に放出させることにより、前記基板ホルダーに設置された基板にSiCの膜をエピタキシャル成長させることを特徴とするSiCエピタキシャル薄膜作成装置。 - 前記Siターゲットおよび前記Cターゲットと、前記基板との距離が100mm以上である請求項8に記載のSiCエピタキシャル薄膜作成装置。
- 前記Siターゲットおよび前記Cターゲットと、前記基板との距離が150mm以上である請求項8に記載のSiCエピタキシャル薄膜作成装置。
- 前記Siターゲットおよび前記Cターゲットをスパッタするときの前記真空チャンバ内の圧力を1×10 -4 Torr以上、1×10 -3 Torr未満とする請求項8乃至請求項10のいずれか一項に記載されたSiCエピタキシャル薄膜作成装置。
- 前記第一へリコンスパッタ銃におけるSiのスパッタレートと、前記第二へリコンスパッタ銃におけるCのスパッタレートを独立して制御する請求項8乃至請求項11のいずれか一項に記載されたSiCエピタキシャル薄膜作成装置。
- 前記真空チャンバに炭化水素ガスを供給する炭化水素ガス供給手段を有する請求項8乃至請求項12のいずれか一項に記載されたSiCエピタキシャル薄膜作成装置。
- 前記高真空チャンバに、前記基板に形成されたSiC薄膜に電子線を照射する反射高速電子線回折用電子銃と、回折像用蛍光スクリーンとが設置された請求項8乃至請求項12のいずれか一項に記載されたSiCエピタキシャル薄膜作成装置。
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