JP3928838B2 - インクジェット式記録ヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット式記録ヘッドに関し、とりわけ、基板剛性を向上させて基板の破壊を効果的に防止したインクジェット式記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のインクジェット式記録ヘッドは、列状に配置された複数のノズル開口と、各ノズル開口に隣接して設けられた複数のキャビティ部と、各キャビティ部に連通するリザーバ部と、を備えている。
【0003】
一般に、ノズル開口はノズルプレートに形成され、キャビティ部及びリザーバ部は、シリコン基板等の基板部材に形成される。そして、基板部材とノズルプレートとは、例えば熱硬化性の接着剤によって接合される。
【0004】
また、複数のキャビティ部は通常並列して配置され、並列方向の両端側には、図16に示すように、キャビティ部212と同様の形状のダミーキャビティ部222が2〜3列平行に形成されている。ダミーキャビティ部222は、リザーバ部213の端部からのインク供給がばらつき易いこと等を考慮して、インク吐出特性を安定させるために設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
通常、基板部材とノズルプレートとは異なる材料から製造されるため、基板部材とノズルプレートとでは、線膨張係数が異なる。これにより、基板部材とノズルプレートとの接合部位において、記録ヘッド組立時及び記録ヘッド実装時の加熱(最高で200℃前後)等により、応力が発生し得る。
【0006】
加熱によって生じるこのような応力は、基板の割れの原因となり得る。本件発明者は、基板の割れの発生頻度が、ダミーキャビティ部とリザーバ部との間において高いことを知見した。
【0007】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、ダミーキャビティ部周辺における基板剛性を向上させて、基板の破壊を効果的に防止したインクジェット式記録ヘッドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のノズル開口が列状に形成されたノズルプレートと、ノズルプレートに隣接する基板部材と、基板部材に形成され、各々が各ノズル開口と連通すると共にノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、互いに平行にノズル開口の列方向に略並置された複数のキャビティ部と、基板部材に形成され、各キャビティ部に連通する共通インクリザーバと、基板部材に形成され、各々がノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、前記複数のキャビティ部のうちの一側最端のキャビティ部のさらに一側に、当該キャビティ部に略平行かつ互いに平行にノズル開口の列方向に並置された複数のダミーキャビティ部と、を備え、ダミーキャビティ部の長さは、キャビティ部の長さよりも短いことを特徴とするインクジェット式記録ヘッドである。
【0009】
本発明によれば、ダミーキャビティ部の長さをキャビティ部の長さよりも短くしたことにより、ダミーキャビティ部周辺における基板剛性を向上させることができ、基板の破壊を効果的に防止することができる。
【0010】
より好ましくは、複数のダミーキャビティ部のうち、より一側のダミーキャビティ部は、より他側のダミーキャビティ部よりも、短い。
【0011】
また、例えば、各キャビティ部は、長手方向の一側端部でノズル開口に連通しており、長手方向の他側端部で共通インクリザーバに連通している。
【0012】
この場合、各ダミーキャビティ部の一側端部と各キャビティ部の一側端部とは、共にノズル開口の列方向に直線状に整列され得る。この場合、好ましくは、各ダミーキャビティ部の他側端部は、略円弧状に整列される。
【0013】
あるいは、各ダミーキャビティ部の他側端部と各キャビティ部の他側端部とは、共にノズル開口の列方向に直線状に整列され得る。この場合、好ましくは、各ダミーキャビティ部の一側端部は、略円弧状に整列される。
【0014】
あるいは、各ダミーキャビティ部の一側端部は、各キャビティ部の一側端部よりも他側に配置され、各ダミーキャビティ部の他側端部は、各キャビティ部の他側端部よりも一側に配置され得る。この場合、好ましくは、各ダミーキャビティ部の一側端部及び他側端部は、それぞれ略円弧状に整列される。
【0015】
いずれの場合においても、ノズル列方向の両端部は、対称にダミーキャビティ部が設けられていることが好ましい。すなわち、例えば、基板部材に形成され、各々がノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、前記複数のキャビティ部のうちの他側最端のキャビティ部のさらに他側に、当該キャビティ部に略平行かつ互いに平行にノズル開口の列方向に並置された複数の対向ダミーキャビティ部を更に備え、対向ダミーキャビティ部の長さは、キャビティ部の長さよりも短いことが好ましい。
【0016】
あるいは、本発明は、複数のノズル開口が略平行かつ隣接する第1列及び第2列の2列状に形成されたノズルプレートと、ノズルプレートに隣接する基板部材と、基板部材に形成され、各々が第1列を形成する各ノズル開口と連通すると共にノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、互いに平行にノズル開口の列方向に略並置されて第1キャビティ群を形成する複数の第1キャビティ部と、基板部材に形成され、各第1キャビティ部に連通する第1共通インクリザーバと、基板部材に形成され、各々が第2列を形成する各ノズル開口と連通すると共にノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、互いに平行にノズル開口の列方向に略並置されて第1キャビティ群と略平行かつ隣接する第2キャビティ群を形成する複数の第2キャビティ部と、基板部材に形成され、各第2キャビティ部に連通する第2共通インクリザーバと、基板部材に形成され、各々がノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、前記複数の第1キャビティ部及び第2キャビティ部のうちの一側最端のキャビティ部のさらに一側に、当該キャビティ部に略平行かつ互いに平行にノズル開口の列方向に並置された複数のダミーキャビティ部と、を備え、ダミーキャビティ部の長さは、第1キャビティ部及び第2キャビティ部の長さの和よりも短いことを特徴とするインクジェット式記録ヘッドである。
【0017】
本発明によれば、2列分のキャビティ部に対応するダミーキャビティ部を2列分のキャビティ部の長さの和よりも短くしたことにより、ダミーキャビティ部の形成がより容易となる他、ダミーキャビティ部周辺における基板剛性を向上させることができ、基板の破壊を効果的に防止することができる。
【0018】
この場合、好ましくは、複数のダミーキャビティ部のうち、より一側のダミーキャビティ部は、より他側のダミーキャビティ部よりも、短い。
【0019】
例えば、各第1キャビティ部は、長手方向の一側端部で第1列を形成するノズル開口に連通しており、長手方向の他側端部で第1共通インクリザーバに連通しており、各第2キャビティ部は、長手方向の他側端部で第2列を形成するノズル開口に連通しており、長手方向の一側端部で第2共通インクリザーバに連通している。
【0020】
あるいは、本発明は、複数のノズル開口が略平行かつ隣接する第1列及び第2列の2列状に形成されたノズルプレートと、ノズルプレートに隣接する基板部材と、基板部材に形成され、各々が第1列を形成する各ノズル開口と連通すると共にノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、互いに平行にノズル開口の列方向に略並置されて第1キャビティ群を形成する複数の第1キャビティ部と、基板部材に形成され、各第1キャビティ部に連通する第1共通インクリザーバと、基板部材に形成され、各々が第2列を形成する各ノズル開口と連通すると共にノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、互いに平行にノズル開口の列方向に略並置されて第1キャビティ群と略平行かつ隣接する第2キャビティ群を形成する複数の第2キャビティ部と、基板部材に形成され、各第2キャビティ部に連通する第2共通インクリザーバと、基板部材に形成され、ノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、前記複数の第1キャビティ部のうちの一側最端のキャビティ部のさらに一側に、当該第1キャビティ部に略平行にノズル開口の列方向に並置された1以上の第1ダミーキャビティ部と、基板部材に形成され、ノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、前記複数の第2キャビティ部のうちの一側最端のキャビティ部のさらに一側に、当該第2キャビティ部に略平行にノズル開口の列方向に並置された1以上の第2ダミーキャビティ部と、基板部材に形成され、ノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、前記第1ダミーキャビティ部及び第2ダミーキャビティ部のうちの一側最端のダミーキャビティ部のさらに一側に、当該ダミーキャビティ部に略平行にノズル開口の列方向に並置された1以上の融合ダミーキャビティ部と、を備え、第1ダミーキャビティ部の長さは、第1キャビティ部の長さよりも短く、第2ダミーキャビティ部の長さは、第2キャビティ部の長さよりも短いことを特徴とするインクジェット式記録ヘッドである。
【0021】
本発明によれば、第1ダミーキャビティ部の長さを第1キャビティ部の長さよりも短くすると共に、第2ダミーキャビティ部の長さを第2キャビティ部の長さよりも短くしたことにより、各ダミーキャビティ部周辺における基板剛性を向上させることができ、基板の破壊を効果的に防止することができる。
【0022】
この場合、好ましくは、第1ダミーキャビティ部及び第2キャビティ部は、それぞれ複数が平行に設けられ、複数の第1ダミーキャビティ部のうち、より一側の第1ダミーキャビティ部は、より他側の第1ダミーキャビティ部よりも短く、複数の第2ダミーキャビティ部のうち、より一側の第2ダミーキャビティ部は、より他側の第2ダミーキャビティ部よりも短い。
【0023】
また、好ましくは、融合ダミーキャビティ部の長さは、第1ダミーキャビティ部及び第2ダミーキャビティ部の長さの和よりも短い。
【0024】
さらに好ましくは、融合ダミーキャビティ部は、複数が平行に設けられ、複数の融合ダミーキャビティ部のうち、より一側の融合ダミーキャビティ部は、より他側の融合ダミーキャビティ部よりも短い。
【0025】
この場合も、例えば、各第1キャビティ部は、長手方向の一側端部で第1列を形成するノズル開口に連通しており、長手方向の他側端部で第1共通インクリザーバに連通しており、各第2キャビティ部は、長手方向の他側端部で第2列を形成するノズル開口に連通しており、長手方向の一側端部で第2共通インクリザーバに連通している。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0027】
図1は、本発明によるインクジェット式記録ヘッドの第1の実施の形態の分解斜視図であり、図2は、図1の平面図及び断面図である。また、図3は、本実施の形態のダミーキャビティ部の配置を説明するための概略図である。
【0028】
図1及び図2に示す流路形成基板10は、本実施の形態では、面方位(110)のシリコン単結晶基板からなる。流路形成基板10としては、通常、150〜300μm程度の厚さのものが用いられ、望ましくは180〜280μm程度、より望ましくは220μm程度の厚さのものが好適である。これは、隣接するキャビティ部間の隔壁の剛性を保ちつつ、配列密度を高くできるからである。
【0029】
流路形成基板10の一方の面は開口面となり、他方の面には予め熱酸化により形成した二酸化シリコンからなる、厚さ1〜2μmの弾性膜50が形成されている。
【0030】
一方、流路形成基板10の開口面には、シリコン単結晶基板を異方性エッチングすることにより、複数の隔壁11により区画されたキャビティ部(圧力発生室)12が幅方向に並設され、その長手方向外側には、後述するリザーバ形成基板のリザーバ部に連通して各キャビティ部12の共通のインク室となるリザーバ100の一部を構成するリザーバ部13が形成され、各キャビティ部12の長手方向一端部とそれぞれインク供給路14を介して連通されている。なお、このインク供給路14も、キャビティ部12と同様に隔壁11によって区画されている。
【0031】
ここで、異方性エッチングは、シリコン単結晶基板をKOH等のアルカリ溶液に浸漬すると、徐々に浸食されて(110)面に垂直な第1の(111)面と、この第1の(111)面と約70度の角度をなし且つ上記(110)面と約35度の角度をなす第2の(111)面とが出現し、(110)面のエッチングレートと比較して(111)面のエッチングレートが約1/180であるという性質を利用して行われるものである。かかる異方性エッチングにより、二つの第1の(111)面と斜めの二つの第2の(111)面とで形成される平行四辺形状の深さ加工を基本として精密加工を行うことができ、キャビティ部12を高密度に配列することができる。
【0032】
図示の例では、各キャビティ部12の長辺を第1の(111)面で、短辺を第2の(111)面で形成している。このキャビティ部12は、流路形成基板10をほぼ貫通して弾性膜50に達するまでエッチングすることにより形成されている。ここで、弾性膜50は、シリコン単結晶基板をエッチングするアルカリ溶液に侵される量がきわめて小さい。また各キャビティ部12の一端に連通する各インク供給路14は、キャビティ部12より浅く形成されており、キャビティ部12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。すなわち、インク供給路14は、シリコン単結晶基板を厚さ方向に途中までエッチング(ハーフエッチング)することにより形成されている。なお、ハーフエッチングは、エッチング時間の調整により行われる。
【0033】
この流路形成基板10の開口面側には、各キャビティ部12のインク供給路14とは反対側で連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が、接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。なお、ノズルプレート20は、厚さが例えば0.05〜0.2mmで、不錆鋼からなる。ノズルプレート20は、一方の面で流路形成基板10の一面を全面的に覆い、シリコン単結晶基板を衝撃や外力から保護する補強板の役目も果たす。
【0034】
ここで、インク滴吐出圧力をインクに与えるキャビティ部12の大きさと、インク滴を吐出するノズル開口21の大きさとは、吐出するインク滴の量、吐出スピード、吐出周波数に応じて最適化される。
【0035】
一方、流路形成基板10の開口面とは反対側の弾性膜50の上には、厚さが例えば約0.2μmの下電極膜60と、厚さが例えば約1μmの圧電体層70と、厚さが例えば約0.1μmの上電極膜80とが積層形成されて、圧電素子300を構成している。ここで、圧電素子300は、下電極膜60、圧電体層70、及び上電極膜80を含む部分をいう。一般的には、圧電素子300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を各キャビティ部12毎にパターニングして構成する。そして、パターニングされた何れか一方の電極及び圧電体層70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部320という。本実施の形態では、下電極膜60を圧電素子300の共通電極とし、上電極膜80を圧電素子300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆の関係にしても支障はない。何れの場合においても、各キャビティ部毎に圧電体能動部が形成されていることになる。また、圧電素子300と当該圧電素子300の駆動により変位が生じる振動板とを合わせて、圧電アクチュエータと称する。
【0036】
なお、本実施の形態では、リード電極90が、圧電素子300の上電極膜80の長手方向一端部近傍からキャビティ部12の周壁に対向する領域に延設されており、その先端部は、後述する接合部材40の外側に位置している。
【0037】
また、流路形成基板10の圧電素子300側のリザーバ部13に対応する部分には、リザーバ100の少なくとも一部を構成するリザーバ部31を有するリザーバ形成基板30が接合されている。リザーバ部31は、リザーバ形成基板30を厚さ方向に貫通して、キャビティ部12の幅方向(並置方向)に延びるように形成されている。そして、上述のように、流路形成基板10のリザーバ部13と弾性膜50に形成された貫通孔51を介して連通されて、各キャビティ部12の共通のインク室となるリザーバ100を構成している。
【0038】
リザーバ形成基板30としては、ガラス、セラミック材料等の流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料を用いることが好ましく、本実施の形態では、流路形成基板10と同一材料のシリコン単結晶基板を用いて形成されている。これにより、熱硬化性の接着剤を用いた高温での接着によって、両者を確実に接着することができる。
【0039】
さらに、リザーバ形成基板30には、例えば、ステンレス鋼(SUS)等の金属35b及び可撓性を有するフィルム35aからなる封止板35が接合されて、リザーバ100が封止されている。また、このリザーバ100の長手方向略中央部外側の封止板35には、リザーバ100にインクを供給するためのインク導入口36及びインク導入路32が形成されている(図2参照)。
【0040】
また、圧電素子300に対応する領域には、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を確保した状態でその空間を密封可能な圧電素子包囲部41を有する接合部材40が接合されている。また、この接合部材40には、圧電素子包囲部41と外部とを連通する連通孔42が設けられている。
【0041】
図1に示すように、本実施の形態の接合部材40は、リザーバ形成基板30と連続する一体の部材で構成されている。すなわち、単一の基板部材に、貫通するリザーバ部31が形成されると共に、薄肉の(ハーフエッチングされた)圧電素子包囲部41が形成されている。しかしながら、接合部材40とリザーバ形成基板30とは、それぞれ独立の基板部材で構成されてもよい。
【0042】
なお、この接合部材40上には、圧電素子300を駆動するための半導体集積回路(IC)等の駆動回路110が搭載され、ボンディングワイヤからなる駆動配線120を介して、圧電素子300から延設されたリード電極90の先端部と電気的に接続されている。
【0043】
また、接合部材40の圧電素子包囲部41内には、連通孔42を介して、例えば、不活性ガス等の乾燥流体が充填され、連通孔42が、樹脂からなる封止部材45によって封止される。好ましくは、圧電素子包囲部41内は、大気よりも低い気圧で密封される。これにより、圧電素子300は、圧電素子包囲部41内の乾燥流体雰囲気中に確実に密封されて、外部環境と遮断される。
【0044】
上記のタイプのインクジェット式記録ヘッドに関するさらなる詳細は、特願2000−84772号に記載されている。特願2000−84772号に記載されている内容は、この引用によって、本明細書の一部となる。なお、ノズル開口のピッチは、例えば180dpiの場合、約141μmである。
【0045】
さて、本実施の形態におけるキャビティ部12及びダミーキャビティ部22の配置関係について、図3を用いて説明する。
【0046】
図3に示すように、本実施の形態の複数のノズル開口21は、ノズルプレート21に、略平行かつ隣接する右列(第1列)及び左列(第2列)の2列状に形成されている。本実施の形態では、左列のノズル開口21aと右列のノズル開口21bとは千鳥状になっているが、他の配置態様も採用され得る。
【0047】
本実施の形態の複数のキャビティ部12は、流路形成基板(基板部材)10に形成されており、各々が左列を形成する各ノズル開口21aと連通すると共にノズル開口21aの列方向と略直交する方向に延びており、互いに平行にノズル開口21aの列方向に略並置されて第1キャビティ群Aを形成する複数の第1キャビティ部12aを有している。
【0048】
また、複数のキャビティ部12は、各々が右列を形成する各ノズル開口21bと連通すると共にノズル開口21bの列方向と略直交する方向に延びており、互いに平行にノズル開口21bの列方向に略並置されて第1キャビティ群Aと略平行かつ隣接する第2キャビティ群Bを形成する複数の第2キャビティ部12bを有している。
【0049】
流路形成部材10には、各第1キャビティ部12aに連通する第1共通インクリザーバ13aが形成されると共に、各第2キャビティ部12bに連通する第2共通インクリザーバ13bが形成されている。
【0050】
さらに流路形成部材10には、各々がノズル開口21aの列方向と略直交する方向に延びており、前記複数の第1キャビティ部12aのうちの一側最端(図3の上側)のキャビティ部のさらに一側(上側)に、当該第1キャビティ部に略平行かつ互いに平行にノズル開口21aの列方向に並置された複数、この場合3列の第1ダミーキャビティ部22aが形成されている。
【0051】
さらに流路形成部材10には、各々がノズル開口21bの列方向と略直交する方向に延びており、前記複数の第2キャビティ部12bのうちの一側最端(図3の上側)のキャビティ部のさらに一側(上側)に、当該第2キャビティ部に略平行かつ互いに平行にノズル開口21bの列方向に並置された複数、この場合3列の第2ダミーキャビティ部22bが形成されている。
【0052】
第1ダミーキャビティ部22aの長さは、第1キャビティ部12aの長さよりも短く、本実施の形態では一定となっている。
【0053】
同様に、第2ダミーキャビティ部22bの長さは、第2キャビティ部12bの長さよりも短く、本実施の形態では一定となっている。
【0054】
本実施の形態では、第1キャビティ部12aと第2キャビティ部12bとが同一の長さであり、第1ダミーキャビティ部22aと第2ダミーキャビティ部22bとが同一の長さとなっている。
【0055】
また、以下の各実施の形態についても共通するが、ノズル列方向の両端部は、対称にダミーキャビティ部が設けられている。
【0056】
本実施の形態の場合、流路形成基板10には、各々がノズル開口21aの列方向と略直交する方向に延びており、前記複数の第1キャビティ部12aのうちの他側最端(図3の下側)のキャビティ部のさらに他側(下側)に、当該第1キャビティ部に略平行かつ互いに平行にノズル開口21aの列方向に並置された複数、この場合3列の対向第1ダミーキャビティ部22a’が形成されている。
【0057】
同様に、流路形成基板10には、各々がノズル開口21bの列方向と略直交する方向に延びており、前記複数の第2キャビティ部12bのうちの他側最端(図3の下側)のキャビティ部のさらに他側(下側)に、当該第2キャビティ部に略平行かつ互いに平行にノズル開口21bの列方向に並置された複数、この場合3列の対向第2ダミーキャビティ部22b’が形成されている。
【0058】
対向第1ダミーキャビティ部22a’は、第1ダミーキャビティ部22aと同一の長さであり、対向第2ダミーキャビティ部22b’は、第2ダミーキャビティ部22bと同一の長さとなっている。
【0059】
本実施の形態では、各第1キャビティ部12aは、長手方向(図3の左右方向)の一側(右側)端部で左列のノズル開口21aに連通しており、長手方向の他側(左側)端部で第1共通インクリザーバ13aに連通している。同様に、各第2キャビティ部12bは、長手方向の左側端部で右列のノズル開口21bに連通しており、長手方向の右側端部で第2共通インクリザーバ13bに連通している。
【0060】
また、本実施の形態では、各第1ダミーキャビティ部22a及び各対向第1ダミーキャビティ部22a’は、長手方向の左側端部で第1共通インクリザーバ13aに連通しており、各第2ダミーキャビティ部22b及び各対向第2ダミーキャビティ部22b’は、長手方向の右側端部で第2共通インクリザーバ13bに連通している。
【0061】
そして、各第1ダミーキャビティ部22a及び各対向第1ダミーキャビティ部22a’の右側(ノズル側)端部と各第1キャビティ部12aの右側(ノズル側)端部とは、共にノズル開口21aの列方向に直線状に整列されている。
【0062】
同様に、各第2ダミーキャビティ部22b及び各対向第2ダミーキャビティ部22b’の左側(ノズル側)端部と各第2キャビティ部12bの左側(ノズル側)端部とは、共にノズル開口21bの列方向に直線状に整列されている。
【0063】
以上のような本実施の形態によれば、ダミーキャビティ部22a、22b、22a’、22b’が設けられていることにより、記録ヘッドのインク吐出特性を安定させることができる。
【0064】
一方、第1ダミーキャビティ部22a及び対向第1ダミーキャビティ部22a’が第1キャビティ部12aよりも短く構成され、同様に、第2ダミーキャビティ部22b及び対向第2ダミーキャビティ部22b’が第2キャビティ部12bよりも短く構成されているため、結果的に、流路形成基板10のノズル列方向両端部における剛性の変化が緩やかになっている。従って、流路形成基板10とノズルプレート20との線膨張係数の差異により加熱時等に熱応力が発生しても、基板の破壊が防止され得る。
【0065】
次に、本発明の第2の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドについて、図4を用いて説明する。図4は、第2の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドにおけるキャビティ部12及びダミーキャビティ部22の配置関係を示す概略図である。
【0066】
図4に示すように、本実施の形態のインクジェット式記録ヘッドでは、複数の第1ダミーキャビティ部22aのうち、より上側のダミーキャビティ部が、より下側のダミーキャビティ部よりも、短くなっている。この場合、各第1ダミーキャビティ部22aの第1共通インクリザーバ13a側の端部が、斜め方向の直線上に整列している。
【0067】
同様に、本実施の形態のインクジェット式記録ヘッドでは、複数の第2ダミーキャビティ部22bのうち、より上側のダミーキャビティ部が、より下側のダミーキャビティ部よりも、短くなっている。この場合、各第2ダミーキャビティ部22bの第2共通インクリザーバ13b側の端部が、斜め方向の直線上に整列している。
【0068】
図4では、ノズル列方向の上端部のみが示されているが、下端部については、上端部と対称にダミーキャビティ部が設けられている。
【0069】
その他の構成については、図1乃至図3に示す第1の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドと略同様の構成である。第2の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0070】
本実施の形態においては、各ダミーキャビティ部22a、22bが、ノズル列方向の両端部に近いもの程、より短くなっているため、流路形成基板10のノズル列方向両端部における剛性の変化がより緩やかになっている。従って、流路形成基板10とノズルプレート20との線膨張係数の差異により加熱時等に熱応力が発生しても、基板の破壊がより効果的に防止され得る。
【0071】
次に、本発明の第3の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドについて、図5を用いて説明する。図5は、第3の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドにおけるキャビティ部12及びダミーキャビティ部22の配置関係を示す概略図である。
【0072】
図5に示すように、本実施の形態のインクジェット式記録ヘッドでは、複数の第1ダミーキャビティ部22aのうち、より上側のダミーキャビティ部が、より下側のダミーキャビティ部よりも、短くなっている。この場合、隣接する第1ダミーキャビティ部間の長さの差が、より上側の第1ダミーキャビティ部間において、より大きくなっている。すなわち、各第1ダミーキャビティ部22aの第1共通インクリザーバ13a側の端部が、円弧上に整列している。
【0073】
同様に、本実施の形態のインクジェット式記録ヘッドでは、複数の第2ダミーキャビティ部22bのうち、より上側のダミーキャビティ部が、より下側のダミーキャビティ部よりも、短くなっている。この場合、隣接する第2ダミーキャビティ部間の長さの差が、より上側の第2ダミーキャビティ部間において、より大きくなっている。すなわち、各第2ダミーキャビティ部22bの第2共通インクリザーバ13b側の端部が、円弧上に列している。
【0074】
図5では、ノズル列方向の上端部のみが示されているが、下端部については、上端部と対称にダミーキャビティ部が設けられている。
【0075】
その他の構成については、図1乃至図3に示す第1の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドと略同様の構成である。第3の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0076】
本実施の形態においては、各ダミーキャビティ部22a、22bが、当該ダミーキャビティ部の各共通インクリザーバ13a、13b側の端部が円弧を描くように、ノズル列方向の両端部に近いもの程、より短くなっているため、流路形成基板10のノズル列方向両端部における剛性の変化がより緩やかになっている。従って、流路形成基板10とノズルプレート20との線膨張係数の差異により加熱時等に熱応力が発生しても、基板の破壊がより効果的に防止され得る。
【0077】
次に、本発明の第4の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドについて、図6を用いて説明する。図6は、第4の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドにおけるキャビティ部12及びダミーキャビティ部22の配置関係を示す概略図である。
【0078】
図6に示すように、本実施の形態のインクジェット式記録ヘッドでは、各第1ダミーキャビティ部22aの右側(ノズル側)端部と各第1キャビティ部12aの右側(ノズル側)端部とは、ノズル開口21aの列方向にずれている。代わりに、各第1ダミーキャビティ部22aの左側(リザーバ側)端部と各第1キャビティ部12aの左側(リザーバ側)端部とが、共にノズル開口21aの列方向に直線状に整列されている。
【0079】
同様に、各第2ダミーキャビティ部22bの左側(ノズル側)端部と各第2キャビティ部12bの左側(ノズル側)端部とは、ノズル開口21bの列方向にずれている。代わりに、各第2ダミーキャビティ部22bの右側(リザーバ側)端部と各第1キャビティ部12bの右側(リザーバ側)端部とが、共にノズル開口21bの列方向に直線状に整列されている。
【0080】
図6では、ノズル列方向の上端部のみが示されているが、下端部については、上端部と対称にダミーキャビティ部が設けられている。
【0081】
その他の構成については、図1乃至図3に示す第1の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドと略同様の構成である。第4の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0082】
本実施の形態においても、ダミーキャビティ部22a、22bが設けられていることにより、記録ヘッドのインク吐出特性を安定させることができる。
【0083】
一方、第1ダミーキャビティ部22aが第1キャビティ部12aよりも短く構成され、同様に、第2ダミーキャビティ部22bが第2キャビティ部12bよりも短く構成されているため、結果的に、流路形成基板10のノズル列方向両端部における剛性の変化が緩やかになっている。従って、流路形成基板10とノズルプレート20との線膨張係数の差異により加熱時等に熱応力が発生しても、基板の破壊が防止され得る。
【0084】
次に、本発明の第5の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドについて、図7を用いて説明する。図7は、第5の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドにおけるキャビティ部12及びダミーキャビティ部22の配置関係を示す概略図である。
【0085】
図7に示すように、本実施の形態のインクジェット式記録ヘッドでは、複数の第1ダミーキャビティ部22aのうち、より上側のダミーキャビティ部が、より下側のダミーキャビティ部よりも、短くなっている。この場合、各第1ダミーキャビティ部22aのノズル開口21a側の端部が、斜め方向の直線上に整列している。
【0086】
同様に、本実施の形態のインクジェット式記録ヘッドでは、複数の第2ダミーキャビティ部22bのうち、より上側のダミーキャビティ部が、より下側のダミーキャビティ部よりも、短くなっている。この場合、各第2ダミーキャビティ部22bのノズル開口21b側の端部が、斜め方向の直線上に整列している。
【0087】
図7では、ノズル列方向の上端部のみが示されているが、下端部については、上端部と対称にダミーキャビティ部が設けられている。
【0088】
その他の構成については、図6に示す第4の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドと略同様の構成である。第5の実施の形態において、図6に示す第4の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0089】
本実施の形態においては、各ダミーキャビティ部22a、22bが、ノズル列方向の両端部に近いもの程、より短くなっているため、流路形成基板10のノズル列方向両端部における剛性の変化がより緩やかになっている。従って、流路形成基板10とノズルプレート20との線膨張係数の差異により加熱時等に熱応力が発生しても、基板の破壊がより効果的に防止され得る。
【0090】
次に、本発明の第6の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドについて、図8を用いて説明する。図8は、第6の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドにおけるキャビティ部12及びダミーキャビティ部22の配置関係を示す概略図である。
【0091】
図8に示すように、本実施の形態のインクジェット式記録ヘッドでは、複数の第1ダミーキャビティ部22aのうち、より上側のダミーキャビティ部が、より下側のダミーキャビティ部よりも、短くなっている。この場合、隣接する第1ダミーキャビティ部間の長さの差が、より上側の第1ダミーキャビティ部間において、より大きくなっている。すなわち、各第1ダミーキャビティ部22aのノズル開口21a側の端部が、円弧上に整列している。
【0092】
同様に、本実施の形態のインクジェット式記録ヘッドでは、複数の第2ダミーキャビティ部22bのうち、より上側のダミーキャビティ部が、より下側のダミーキャビティ部よりも、短くなっている。この場合、隣接する第2ダミーキャビティ部間の長さの差が、より上側の第2ダミーキャビティ部間において、より大きくなっている。すなわち、各第2ダミーキャビティ部22bのノズル開口21b側の端部が、円弧上に整列している。
【0093】
図8では、ノズル列方向の上端部のみが示されているが、下端部については、上端部と対称にダミーキャビティ部が設けられている。
【0094】
その他の構成については、図6に示す第4の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドと略同様の構成である。第6の実施の形態において、図6に示す第4の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0095】
本実施の形態においては、各ダミーキャビティ部22a、22bが、当該ダミーキャビティ部のノズル開口21a、21b側の端部が円弧を描くように、ノズル列方向の両端部に近いもの程、より短くなっているため、流路形成基板10のノズル列方向両端部における剛性の変化がより緩やかになっている。従って、流路形成基板10とノズルプレート20との線膨張係数の差異により加熱時等に熱応力が発生しても、基板の破壊がより効果的に防止され得る。
【0096】
次に、本発明の第7の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドについて、図9を用いて説明する。図9は、第7の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドにおけるキャビティ部12及びダミーキャビティ部22の配置関係を示す概略図である。
【0097】
図9に示すように、本実施の形態のインクジェット式記録ヘッドでは、各第1ダミーキャビティ部22aの右側(ノズル側)端部が、各第1キャビティ部12aの右側(ノズル側)端部よりも左側にずれていると同時に、各第1ダミーキャビティ部22aの左側(リザーバ側)端部が、各第1キャビティ部12aの左側(リザーバ側)端部よりも右側にずれている。
【0098】
同様に、各第2ダミーキャビティ部22bの左側(ノズル側)端部が、各第2キャビティ部12bの左側(ノズル側)端部よりも右側にずれていると同時に、各第2ダミーキャビティ部22bの右側(リザーバ側)端部が、各第1キャビティ部12bの右側(リザーバ側)端部よりも左側にずれている。
【0099】
図9では、ノズル列方向の上端部のみが示されているが、下端部については、上端部と対称にダミーキャビティ部が設けられている。
【0100】
その他の構成については、図1乃至図3に示す第1の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドと略同様の構成である。第4の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0101】
本実施の形態においても、ダミーキャビティ部22a、22bが設けられていることにより、記録ヘッドのインク吐出特性を安定させることができる。
【0102】
一方、第1ダミーキャビティ部22aが第1キャビティ部12aよりも短く構成され、同様に、第2ダミーキャビティ部22bが第2キャビティ部12bよりも短く構成されているため、結果的に、流路形成基板10のノズル列方向両端部における剛性の変化が緩やかになっている。従って、流路形成基板10とノズルプレート20との線膨張係数の差異により加熱時等に熱応力が発生しても、基板の破壊が防止され得る。
【0103】
次に、本発明の第8の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドについて、図10を用いて説明する。図10は、第8の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドにおけるキャビティ部12及びダミーキャビティ部22の配置関係を示す概略図である。
【0104】
図10に示すように、本実施の形態のインクジェット式記録ヘッドでは、複数の第1ダミーキャビティ部22aのうち、より上側のダミーキャビティ部が、より下側のダミーキャビティ部よりも、短くなっている。この場合、各第1ダミーキャビティ部22aの端部が、二等辺三角形の斜辺状に整列している。
【0105】
同様に、本実施の形態のインクジェット式記録ヘッドでは、複数の第2ダミーキャビティ部22bのうち、より上側のダミーキャビティ部が、より下側のダミーキャビティ部よりも、短くなっている。この場合、各第2ダミーキャビティ部22bの端部が、二等辺三角形の斜辺状に整列している。
【0106】
図10では、ノズル列方向の上端部のみが示されているが、下端部については、上端部と対称にダミーキャビティ部が設けられている。
【0107】
その他の構成については、図9に示す第7の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドと略同様の構成である。第8の実施の形態において、図9に示す第7の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0108】
本実施の形態においては、各ダミーキャビティ部22a、22bが、ノズル列方向の両端部に近いもの程、より短くなっているため、流路形成基板10のノズル列方向両端部における剛性の変化がより緩やかになっている。従って、流路形成基板10とノズルプレート20との線膨張係数の差異により加熱時等に熱応力が発生しても、基板の破壊がより効果的に防止され得る。
【0109】
次に、本発明の第9の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドについて、図11を用いて説明する。図11は、第9の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドにおけるキャビティ部12及びダミーキャビティ部22の配置関係を示す概略図である。
【0110】
図11に示すように、本実施の形態のインクジェット式記録ヘッドでは、複数の第1ダミーキャビティ部22aのうち、より上側のダミーキャビティ部が、より下側のダミーキャビティ部よりも、短くなっている。この場合、隣接する第1ダミーキャビティ部間の長さの差が、より上側の第1ダミーキャビティ部間において、より大きくなっており、各第1ダミーキャビティ部22aのノズル開口21a側の端部及び第1共通インクリザーバ13a側の端部が、それぞれ円弧上に整列している。
【0111】
同様に、本実施の形態のインクジェット式記録ヘッドでは、複数の第2ダミーキャビティ部22bのうち、より上側のダミーキャビティ部が、より下側のダミーキャビティ部よりも、短くなっている。この場合、隣接する第2ダミーキャビティ部間の長さの差が、より上側の第2ダミーキャビティ部間において、より大きくなっており、各第2ダミーキャビティ部22bのノズル開口21b側の端部及び第2共通インクリザーバ13b側の端部が、それぞれ円弧上に整列している。
【0112】
図11では、ノズル列方向の上端部のみが示されているが、下端部については、上端部と対称にダミーキャビティ部が設けられている。
【0113】
その他の構成については、図9に示す第7の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドと略同様の構成である。第9の実施の形態において、図9に示す第7の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0114】
本実施の形態においては、各ダミーキャビティ部22a、22bが、当該ダミーキャビティ部の端部が円弧を描くように、ノズル列方向の両端部に近いもの程、より短くなっているため、流路形成基板10のノズル列方向両端部における剛性の変化がより緩やかになっている。従って、流路形成基板10とノズルプレート20との線膨張係数の差異により加熱時等に熱応力が発生しても、基板の破壊がより効果的に防止され得る。
【0115】
次に、本発明の第10の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドについて、図12を用いて説明する。図12は、第10の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドにおけるキャビティ部12及び後述する融合ダミーキャビティ部23の配置関係を示す概略図である。
【0116】
図12に示すように、本実施の形態のインクジェット式記録ヘッドでは、第1ダミーキャビティ部22a及び第2ダミーキャビティ部22bの代わりに、複数、この場合3列の融合ダミーキャビティ部23が形成されている。
【0117】
複数の融合ダミーキャビティ部23は、この場合、各々がノズル開口21a、21bの列方向と略直交する方向に延びており、複数の第1キャビティ部12a及び第2キャビティ部12bのうちの一側最端(図12の最上端)のキャビティ部のさらに一側(上側)に、当該キャビティ部に略平行かつ互いに平行にノズル開口の列方向に並置されている。
【0118】
融合ダミーキャビティ部23の長さは、第1キャビティ部12a及び第2キャビティ部12bの長さの和よりも短く、本実施の形態では一定となっている。
【0119】
また、各融合ダミーキャビティ部23の左側端部は、各第1キャビティ部12aの左側(リザーバ側)端部よりも右側にずれていると同時に、各融合ダミーキャビティ部23の右側端部は、各第2キャビティ部12bの右側(リザーバ側)端部よりも左側にずれている。この場合、各融合ダミーキャビティ部23の左右端部における上記のずれ量は、互いに等しくなっている。
【0120】
図12では、ノズル列方向の上端部のみが示されているが、下端部については、上端部と対称に融合ダミーキャビティ部が設けられている。
【0121】
その他の構成については、図1乃至図3に示す第1の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドと略同様の構成である。第10の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0122】
本実施の形態においても、融合ダミーキャビティ部23が設けられていることにより、記録ヘッドのインク吐出特性を安定させることができる。
【0123】
一方、融合ダミーキャビティ部23の長さが、第1キャビティ部12aの長さと第2キャビティ部12bの長さとの和よりも短いため、結果的に、ノズル列方向の両端部における流路形成基板10の剛性の変化が緩やかになっている。従って、流路形成基板10とノズルプレート20との線膨張係数の差異により加熱時等に熱応力が発生しても、基板の破壊が防止され得る。
【0124】
次に、本発明の第11の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドについて、図13を用いて説明する。図13は、第11の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドにおけるキャビティ部12及び融合ダミーキャビティ部23の配置関係を示す概略図である。
【0125】
図13に示すように、本実施の形態のインクジェット式記録ヘッドでは、複数の融合ダミーキャビティ部23のうち、より上側の融合ダミーキャビティ部23が、より下側の融合ダミーキャビティ部23よりも、短くなっている。この場合、各融合ダミーキャビティ部23の端部が、二等辺三角形の斜辺状に整列している。
【0126】
図13では、ノズル列方向の上端部のみが示されているが、下端部については、上端部と対称にダミーキャビティ部が設けられている。
【0127】
その他の構成については、図12に示す第10の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドと略同様の構成である。第11の実施の形態において、図12に示す第10の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0128】
本実施の形態においては、融合ダミーキャビティ部23が、ノズル列方向の両端部に近いもの程、より短くなっているため、流路形成基板10の剛性のノズル列方向両端部における変化がより緩やかになっている。従って、流路形成基板10とノズルプレート20との線膨張係数の差異により加熱時等に熱応力が発生しても、基板の破壊がより効果的に防止され得る。
【0129】
なお、図示は省略するが、隣接する融合ダミーキャビティ部間の長さの差が、より上側の融合ダミーキャビティ部間においてより大きく、各融合ダミーキャビティ部23の第1共通インクリザーバ13a側の端部及び第2共通インクリザーバ13b側の端部が、それぞれ円弧上に整列していてもよい。この場合、流路形成基板10の剛性の変化が、より一層緩やかになる。
【0130】
また、第1ダミーキャビティ部22a及び第2ダミーキャビティ部22bと融合ダミーキャビティ部23とを、組み合わせた構成も可能である。このような実施の形態として、本発明の第12の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドについて、図14を用いて説明する。図14は、第12の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドにおけるキャビティ部12及び各ダミーキャビティ部22a、22b、23の配置関係を示す概略図である。
【0131】
図14に示すように、本実施の形態のインクジェット式記録ヘッドでは、第1ダミーキャビティ部22a及び第2ダミーキャビティ部22bに加えて、複数、この場合2列の融合ダミーキャビティ部23が形成されている。
【0132】
複数の融合ダミーキャビティ部23は、この場合、各々がノズル開口21a、21bの列方向と略直交する方向に延びており、複数の第1ダミーキャビティ部22a及び第2ダミーキャビティ部22bのうちの一側最端(図12の最上端)のダミーキャビティ部のさらに一側(上側)に、当該ダミーキャビティ部に略平行かつ互いに平行にノズル開口の列方向に並置されている。
【0133】
融合ダミーキャビティ部23の長さは、本実施の形態では、第1ダミーキャビティ部12a及び第2ダミーキャビティ部12bの長さの和となっており、一定となっている。
【0134】
図14では、ノズル列方向の上端部のみが示されているが、下端部については、上端部と対称に各ダミーキャビティ部が設けられている。
【0135】
その他の構成については、図1乃至図3に示す第1の実施の形態のインクジェット式記録ヘッドと略同様の構成である。第12の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0136】
本実施の形態においても、流路形成基板10のノズル列方向両端部における剛性の変化が緩やかになっている。このため、流路形成基板10とノズルプレート20との線膨張係数の差異により加熱時等に熱応力が発生しても、基板の破壊がより効果的に防止され得る。
【0137】
なお、この場合、第1ダミーキャビティ部22a、第2ダミーキャビティ部22b及び融合ダミーキャビティ部23の各並置数は、1以上の任意の数が選択され得る。
【0138】
また、この場合に組み合わせられる第1ダミーキャビティ部22a及び第2ダミーキャビティ部22bの配置関係については、図4及び図5に示す第6及び第7の実施の形態に関して説明した配置関係も採用され得る。
【0139】
また、この場合に組み合わせられる融合ダミーキャビティ部23については、第11の実施の形態に関して説明した配置関係も採用され得る。
【0140】
例えば、図4に示す配置関係の各3列の第1ダミーキャビティ部22a及び第2ダミーキャビティ部22bと、図11に示す配置関係の2列の融合ダミーキャビティ部23を組み合わせてなる第13の実施の形態を、図15に示す。
【0141】
なお、以上の各実施の形態において、第1共通インクリザーバ13a及び第2共通インクリザーバ13bの端部位置は、ノズル列方向の両端のダミーキャビティ部に揃えられているが、これに限定されず、インク吐出特性にとって好ましいように、適宜に変更され得る。
【0142】
その他、ノズル開口の数や配列ピッチ、各リザーバ部の形状、キャビティ部の配置の態様、ダミーキャビティ部の配置数等は、記録ヘッドに求められる熱応力特性とインク吐出特性にとって好適なように、さらには製造上の都合にとって好適なように、特許請求の範囲の各請求項の範囲内において、適宜に選択され得る。
【0143】
また、本発明の特徴は、キャビティ部とダミーキャビティ部との配置関係にある。従って、記録ヘッドの他の構成要素、例えばインク吐出圧力を発生させるための構成(圧電素子)等は、上記の実施の形態によって限定されない。
【0144】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ダミーキャビティ部の長さをキャビティ部の長さよりも短くしたことにより、ダミーキャビティ部周辺における基板剛性を向上させることができ、基板の破壊を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェット式記録ヘッドの第1の実施の形態の分解斜視図。
【図2】図1の平面図及び断面図。
【図3】本発明によるインクジェット式記録ヘッドの第1の実施の形態のキャビティ部及びダミーキャビティ部の配置関係を示す概略図。
【図4】本発明によるインクジェット式記録ヘッドの第2の実施の形態のキャビティ部及びダミーキャビティ部の配置関係を示す概略図。
【図5】本発明によるインクジェット式記録ヘッドの第3の実施の形態のキャビティ部及びダミーキャビティ部の配置関係を示す概略図。
【図6】本発明によるインクジェット式記録ヘッドの第4の実施の形態のキャビティ部及びダミーキャビティ部の配置関係を示す概略図。
【図7】本発明によるインクジェット式記録ヘッドの第5の実施の形態のキャビティ部及びダミーキャビティ部の配置関係を示す概略図。
【図8】本発明によるインクジェット式記録ヘッドの第6の実施の形態のキャビティ部及びダミーキャビティ部の配置関係を示す概略図。
【図9】本発明によるインクジェット式記録ヘッドの第7の実施の形態のキャビティ部及びダミーキャビティ部の配置関係を示す概略図。
【図10】本発明によるインクジェット式記録ヘッドの第8の実施の形態のキャビティ部及びダミーキャビティ部の配置関係を示す概略図。
【図11】本発明によるインクジェット式記録ヘッドの第9の実施の形態のキャビティ部及びダミーキャビティ部の配置関係を示す概略図。
【図12】本発明によるインクジェット式記録ヘッドの第10の実施の形態のキャビティ部及びダミーキャビティ部の配置関係を示す概略図。
【図13】本発明によるインクジェット式記録ヘッドの第11の実施の形態のキャビティ部及びダミーキャビティ部の配置関係を示す概略図。
【図14】本発明によるインクジェット式記録ヘッドの第12の実施の形態のキャビティ部及びダミーキャビティ部の配置関係を示す概略図。
【図15】本発明によるインクジェット式記録ヘッドの第13の実施の形態のキャビティ部及びダミーキャビティ部の配置関係を示す概略図。
【図16】従来のキャビティ部及びダミーキャビティ部の配置関係を示す概略図。
【符号の説明】
10 流路形成基板
11 隔壁
12 キャビティ部
12a 第1キャビティ部
12b 第2キャビティ部
13 リザーバ部
13a 第1共通インクリザーバ部
13b 第2共通インクリザーバ部
14 インク供給路
20 ノズルプレート
21、21a、21b ノズル開口
22 ダミーキャビティ部
22a 第1ダミーキャビティ部
22b 第2ダミーキャビティ部
22a’ 対向第1ダミーキャビティ部
22b’ 対向第2ダミーキャビティ部
23 融合ダミーキャビティ部
30 リザーバ形成基板
32 インク導入路
35 封止板
36 インク導入口
40 接合部材
41 圧電素子包囲部
45 封止部材
50 弾性膜
60 下電極膜
70 圧電体層
80 上電極膜
90 リード電極
100 リザーバ
110 駆動回路
120 駆動配線
300 圧電素子
Claims (5)
- 複数のノズル開口が略平行かつ隣接する第1列及び第2列の2列状に形成されたノズルプレートと、
ノズルプレートに隣接する基板部材と、
基板部材に形成され、各々が第1列を形成する各ノズル開口と連通すると共にノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、互いに平行にノズル開口の列方向に略並置されて第1キャビティ群を形成する複数の第1キャビティ部と、
基板部材に形成され、各第1キャビティ部に連通する第1共通インクリザーバと、基板部材に形成され、各々が第2列を形成する各ノズル開口と連通すると共にノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、互いに平行にノズル開口の列方向に略並置されて第1キャビティ群と略平行かつ隣接する第2キャビティ群を形成する複数の第2キャビティ部と、
基板部材に形成され、各第2キャビティ部に連通する第2共通インクリザーバと、
基板部材に形成され、各々がノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、前記複数の第1キャビティ部及び第2キャビティ部のうちの一側最端のキャビティ部のさらに一側に、当該キャビティ部に略平行かつ互いに平行にノズル開口の列方向に並置された複数の融合ダミーキャビティ部と、
を備え、
融合ダミーキャビティ部の長さは、第1キャビティ部及び第2キャビティ部の長さの和よりも短く、ノズル開口の列方向に見たとき隣接する第1キャビティ部及び隣接する第2キャビティ部とそれぞれ部分的に重複するようになっている
ことを特徴とするインクジェット式記録ヘッド。 - 複数の融合ダミーキャビティ部のうち、より一側の融合ダミーキャビティ部は、より他側の融合ダミーキャビティ部よりも、短い
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式記録ヘッド。 - 複数のノズル開口が略平行かつ隣接する第1列及び第2列の2列状に形成されたノズルプレートと、
ノズルプレートに隣接する基板部材と、
基板部材に形成され、各々が第1列を形成する各ノズル開口と連通すると共にノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、互いに平行にノズル開口の列方向に略並置されて第1キャビティ群を形成する複数の第1キャビティ部と、
基板部材に形成され、各第1キャビティ部に連通する第1共通インクリザーバと、基板部材に形成され、各々が第2列を形成する各ノズル開口と連通すると共にノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、互いに平行にノズル開口の列方向に略並置されて第1キャビティ群と略平行かつ隣接する第2キャビティ群を形成する複数の第2キャビティ部と、
基板部材に形成され、各第2キャビティ部に連通する第2共通インクリザーバと、
基板部材に形成され、ノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、前記複数の第1キャビティ部のうちの一側最端のキャビティ部のさらに一側に、当該第1キャビティ部に略平行にノズル開口の列方向に並置された1以上の第1ダミーキャビティ部と、
基板部材に形成され、ノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、前記複数の第2キャビティ部のうちの一側最端のキャビティ部のさらに一側に、当該第2キャビティ部に略平行にノズル開口の列方向に並置された1以上の第2ダミーキャビティ部と、
基板部材に形成され、ノズル開口の列方向と略直交する方向に延びており、前記第1ダミーキャビティ部及び第2ダミーキャビティ部のうちの一側最端のダミーキャビティ部のさらに一側に、当該ダミーキャビティ部に略平行にノズル開口の列方向に並置された1以上の融合ダミーキャビティ部と、
を備え、
第1ダミーキャビティ部の長さは、第1キャビティ部の長さよりも短く、
第2ダミーキャビティ部の長さは、第2キャビティ部の長さよりも短く、
融合ダミーキャビティ部の長さは、第1キャビティ部及び第2キャビティ部の長さの和よりも短く、ノズル開口の列方向に見たとき隣接する第1キャビティ部及び隣接する第2キャビティ部とそれぞれ部分的に重複するようになっている
ことを特徴とするインクジェット式記録ヘッド。 - 第1ダミーキャビティ部及び第2キャビティ部は、それぞれ複数が平行に設けられ、
複数の第1ダミーキャビティ部のうち、より一側の第1ダミーキャビティ部は、より他側の第1ダミーキャビティ部よりも短く、
複数の第2ダミーキャビティ部のうち、より一側の第2ダミーキャビティ部は、より他側の第2ダミーキャビティ部よりも短い
ことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット式記録ヘッド。 - 融合ダミーキャビティ部は、複数が平行に設けられ、
複数の融合ダミーキャビティ部のうち、より一側の融合ダミーキャビティ部は、より他側の融合ダミーキャビティ部よりも、短い
ことを特徴とする請求項3または4のいずれかに記載のインクジェット式記録ヘッド。
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