JP3927687B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力される画像情報に基づく画像をシート材に形成し、該画像形成されたシート材へステイプル処理を施す画像形成装置ならびに画像形成システムならびに画像形成装置の制御方法および画像形成システムの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来では、コピーされたシート用紙またはホストコンピュータ等から送信される画像データに基づいて印刷されたシート用紙を丁合い手段(ステイプラ)によって様々な丁合い(1箇所綴じ,2箇所綴じ等)を行うことができる画像形成システムが開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような技術を踏まえた画像形成システムでは、例えば、バインダ等に綴じるため予めに穿孔されたシート用紙(1つまたは複数の穴の空いたシート用紙)にコピー等を行って、該シート用紙をステイプルする場合に、ステイプルする位置と穴の位置が一致してしまうことがある。このため、このような位置でステイプルを行ってしまうと、穴の位置にステイプルしてしまって、ステイプルの針を無駄にしてしまったり、仮にステイプルできたとしても、針と穴とが近接しているため、シート用紙が容易に破けてしまうという問題点があった。
【0004】
また、従来の画像形成システムでは、搬送されるシート材の後端からの一定の位置にステイプルを行っていため、画像形成されたシート材の余白部分が狭い場合には画像領域を含めてステイプルされてしまうという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解消するためになされたもので、本発明の目的は、画像形成手段から排出されるバインダに綴じるため予めに穿孔されたシート材の所定端部に実際に穿孔されている1つまたは複数の穴を検出し、該検出された前記シート材の所定端部に実際に穿孔されている穴の位置からずらした位置にステイプルするように、画像形成手段から排出されるシート材の所定端部へステイプル処理を施す1つまたは複数のステイプル手段によるステイプル位置を制御することにより、予め穿孔されたシート材にステイプル処理を施す場合でも、シート材に穿孔された穴を避けた最適な位置に自動でステイプルすることができ、シート材の穿孔位置にステイプルしてしまうというステイプルの失敗をなくす仕組みを提供することである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】
本発明は、バインダに綴じるため予めに穿孔されたシートに像形成する画像形成装置において、入力される画像情報に基づく画像を前記シート材に形成する画像形成手段(図2に示すプリンタ部2)と、前記画像形成手段から排出される前記シート材の所定端部へステイプル処理を施す1つまたは複数のステイプル手段(図5に示すステイプラ412(412a,412b))と、排出される前記シート材の所定端部に実際に穿孔されている1つまたは複数の穴の位置を検出する検出手段(図18に示すセンサ1801)と、前記検出手段により検出された前記シート材の所定端部に実際に穿孔されている穴の位置からずらした位置にステイプルするように、前記1つまたは複数のステイプル手段によるステイプル位置を制御する制御手段(図2に示すシート後処理制御部11)とを有するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像処理システムの概略構成を説明する斜視図である。
【0014】
図において、100は画像形成装置である。300は循環式自動原稿送り装置等の原稿給送装置(RDF)である。400はシート後処理装置(ソータ)である。500はシート束積載装置(スタッカ)である。これら画像形成装置100,循環式自動原稿送り装置等の原稿給送装置(RDF)300,シート後処理装置400,シート束積載装置500の詳細構成については後述する。
【0015】
図2は、図1に示した画像処理システムの制御構成を説明するブロック図である。
【0016】
図において、1は画像入力装置(以下、リーダ部と称する)で、原稿を読み取り画像データに変換する。2は画像出力装置(以下、プリンタと称する)で、記録紙等のシート材を収納する複数種類の記録紙カセットを有し、プリント命令によりリーダ部1から出力される画像データを記録紙等のシート材上に可視像として出力する画像出力手段として機能する。3は外部装置で、リーダ部1と電気的に接続され以下に説明する各種の機能を有する。
【0017】
外部装置3は、ファクシミリ部4,ファクシミリ部4と接続されているハードディスク13,ファイル部5,ファイル部5と接続されている外部記憶装置6,コンピュータ(PC/WS)12および図示しないLAN等のネットワークと外部装置3とを接続するためのコンピュータインタフェース部7,コンピュータ12から送信される画像データ等の情報を展開して可視像とするためのフォーマッタ部8,リーダ部1で読み取った原稿画像等の情報を蓄積したり、コンピュータ12から送られてきた画像データ等の情報を一時的に蓄積するためのイメージメモリ部9及び上記各機能を制御するコア部10等を備えている。
【0018】
また、11はシート後処理制御部で、プリンタ部2と電気的に接続され、シート材排出後の各種処理(ステイプルソート処理等)の制御を行う(シート後処理装置400を制御する)。
【0019】
CONT1はリーダ制御部で、CPU1001,RAM1002,ROM1003,不揮発性メモリ(フラッシュメモリ,NVRAM,ハードディスク等)1004等から構成される。CPU1001は、ROM1003に格納される制御プログラムに基づいてリーダ部1全体を総括制御する。RAM1002は、CPU1001のワークエリア等として使用される。不揮発性メモリ1004は、操作部1100から入力されるステイプルモードおよびステイプル位置等の設定値を保存する。操作部1100の詳細は後述する図11で説明する。
【0020】
CONT2はプリンタ制御部で、CPU2001,RAM2002,ROM2003等から構成される。CPU2001はROM2003に格納される制御プログラムに基づいてプリンタ部2全体を総括制御する。RAM2002は、CPUのワークエリア等として使用される。
【0021】
3001はCPUで、ROM3003に格納された制御プログラムに基づいてシート後処理装置400全体を総括制御する。RAM3002は、CPU3003のワークエリア等として使用される。
【0022】
図3は、図2に示したリーダ部1およびプリンタ部2の構成を説明する断面図である。以下、構成および動作について説明する。
【0023】
図において、原稿給送装置300上に積載された原稿は、1枚ずつ順次原稿台ガラス面102上に搬送される。104はスキャナユニットで、原稿が原稿台ガラス面102の所定位置へ搬送されると、ランプ103が点灯するとともに、スキャナユニット104が移動して原稿を照射し、原稿からの反射光は、ミラー105,106,107,レンズ108を介してCCDイメージセンサ部109(以下CCDと称する)に入力する。
【0024】
CCD109は、入力された原稿の反射光を光電変換する。110は画像処理部で、CCD109により光電変換された電気信号が送られ、該送られた電気信号を各種操作部で入力される設定に基づいた所定の画像処理が施される。なお、画像処理部110の図示しない外部切り替え回路は、リーダ部1から入力される信号をプリンタ部2または外部装置3へ送出するように切り換えるセレクタを備えており、リーダ部1から入力される信号と外部装置3から入力される信号とのいずれかを選択してプリンタ部2に接続する機能も備えている。
【0025】
201は露光制御部で、画像処理部110の外部切り換え回路にてプリンタ部2へ接続された電気信号を変調して光信号に変換して感光体202に照射する。感光体202上には照射された光信号によって潜像が形成される。203は現像器で、感光体202上に形成された潜像を現像する。
【0026】
204,205は転写紙積載部で、上記現像の先端とタイミングを併せて転写紙(シート材)を転写部206に搬送する。転写部206では、感光体202上で現像された像がシート材に転写される。207は定着部で、転写部206で転写された像をシート材に定着させる。208は排紙部で、画像が定着したシート材を装置外部に排出する。
【0027】
シート後処理装置400では、排紙部208から排出されたシート材に対して、ステイプル処理等の設定された所定のシート材後処理を施してビンに排出する。シート後処理装置400の制御については後述する。
【0028】
なお、リーダ部1で順次読み込む画像を1枚のシート材の両面に出力する場合は、定着部207で像を定着したシート材を一旦排紙部208まで搬送し、シート材の後端が切り替え部材(フラッパ)209を通過した後に、用紙(シート材)の搬送向きを反転してフラッパ209を介して再給紙用被転写紙積載部210に搬送する。
【0029】
また、リーダ部1で順次読み込む画像を1枚のシート材の同一面に多重出力する場合は、定着部207で像を定着したフラッパ209を介して再給紙用被転写紙積載部210に搬送する。
【0030】
次の原稿が準備されると、上記プロセスと同様にして原稿画像が読みとられ、シート材は再給紙用被転写紙積載部210より給紙されるシート材に原稿画像を出力する。これにより、シート材の両面(表面および裏面)又は表面に2枚の原稿画像を出力することが可能となる。
【0031】
図4は、図1に示した原稿給送装置300の構成を説明する断面図であり、特に循環式自動原稿送り装置の場合に対応する。以下、構成及び動作について説明する。
【0032】
図において、310は積載トレイ(原稿トレイ)で、画像を読み取る原稿束SSが載置される。331は半月ローラ,332は分離搬送ローラ,333は分離ベルトで、分離モータSPRMTR371により回転駆動され、積載トレイ310上に積載される原稿束SSの最下部から原稿を一枚ずつ分離してシート材パスaに搬送する。334は給紙ストッパで、モータ393により駆動される。
【0033】
335はレジストローラ,336は全面ベルトで、ベルトモータ(BETMTR)372により回転駆動され、シート材パスbを介してシート材パスaに搬送された原稿を原稿台ガラス面102上の露光位置(シート材パスc)まで搬送する。 338は搬送大ローラで、搬送モータ(FEEDMTR)380により回転駆動され、原稿台ガラス面102上の原稿をシート材パスcからシート材パスeに搬送する。340は排紙ローラで、モータ386により回転駆動され、シート材パスeに搬送された原稿を積載トレイ310の原稿束SS上に排紙する。
【0034】
342はリサイクルレバーで、原稿の一循環を検知するものであり、原稿給送開始時にリサイクルレバー342を原稿束SSの上部に載せ、原稿が順次給送され、最終原稿の後端がリサイクルレバー342を抜ける時に自重で落下することにより、積載トレイ310に載置される原稿が一循環したことを検知する。
【0035】
このように、上記給送手段330では、積載トレイ310に積載された原稿をシート材パスa,b,cを介して原稿台ガラス面102上に搬送し、該搬送された原稿の画像をリーダ部1が読み取った後に、シート材パスeを介して再び積載トレイ310に搬送する。
【0036】
なお、画像を原稿の両面から読み取る場合には、上記給送手段330では、原稿を一旦シート材パスa,bからcに導き、次に搬送大ローラ338を回転駆動させて、フラッパ341をモータ385により図4に示す点線位置に(上方向に)切り換えることで原稿の先端をシート材パスdに導き、次いてレジストローラ335によリシート材パスbを通し、この後全面ベルト336で原稿を原稿台ガラス面102上に搬送して停止することで原稿を反転させている。すなわち、原稿をシート材パスc〜d〜bの経路で搬送することにより反転させている。
【0037】
なお、原稿束SSの原稿を1枚ずつシート材パスa〜b〜c〜d〜eを通して、リサイクルレバー342により一循環したことが検知されるまで搬送することによって、原稿束SSの枚数をカウントすることができる。
【0038】
373は給紙センサ(ENTS)で、シート材パスa,dを介して搬送されてくる原稿を検知する。374は反転センサ(TRNS)で、搬送大ローラ338の下部に配置され、搬送されてくる原稿を検知する。375は排紙センサ(EJTS)で、シート材パスeに配置され、搬送されてくる原稿を検知する。
【0039】
さらに、該RDF300の本体右方には、第2の原稿排紙路(シート材パスg)が設けられている。このシート材パスgは、原稿台ガラス面(プラテン)102上に搬入された原稿を画像読み取り終了後に原稿の搬入方向と同一の方向に搬送して上記の排紙方法とは反対側に排出し、積載トレイ310上の原稿束SSの最上部に搬出する排紙路である。
【0040】
343は第1の搬送ローラ,344は第2の搬送ローラで、シート材パスg中に配設される。345は第2の排紙ローラで、シート材パスgの下流に配設される。全面ベルト336により右方に搬送された原稿は、第1,第2の搬送ローラ343,344によりシート材パスg中を搬送され、第2の排紙ローラ345により積載トレイ310上の原稿束SSの最上部に排出される。392はモータで、第1,第2の搬送ローラ343,344及び第2の排紙ローラ345を回転駆動する。
【0041】
346は原稿排出カバーで、シート材パスg上方に配置されている。376は第2排紙センサ(LOOPEJTS)で、シート材パスgに配置され、シート材パスg中の原稿の前端及び後端を検知するための透過型の光センサである。
【0042】
次に、原稿トレイ310の揺動動作について説明する。
【0043】
387はトレイ揺動モータ(TRAYMTR)で、該モータの出力軸はトレイ揺動アーム軸348に結合されている。347はトレイ揺動コロで、トレイ揺動アーム349の先端に設けられ、積載トレイ310の下面に結合している。トレイ揺動アーム349の反対側はトレイ揺動アーム軸348に固定されていて、トレイ揺動アーム軸348が回転することにより、トレイ揺動アーム349は図中実線と破線位置の間を揺動し、積載トレイ310を揺動中心の回りに図中実線位置と破線位置間を揺動する。
【0044】
377は上部リミットスイッチ(TRAYUPLMTSW)で、積載トレイ310が上方位置(実線位置)に到達したことを検知する。379は下部リミットスイッチ(TRAYDOWNLMTSW)で、積載トレイ310が下方位置(破線位置)に到達したことを検知する。トレイ揺動モータ(TRAYMTR)387は上部,下部リミットスイッチ377,379で検知される積載トレイ310の位置に基づいて回転を制御する。
【0045】
このように、積載トレイ310側には、原稿給送手段の一方の部分を構成する給送手段が装備されている。この給送手段は、半月ローラ331と、分離搬送ローラ332と、分離ベルト333と、分離モータ(SPRMTR)371と、レジストローラ335と、全面ベルト336と、ベルトモータ(BELTMTR)372と、搬送大ローラ338と搬送モータ(FEEDMTE)380と、排紙ローラ340と、フラッパ341と、リサイクルレバー342と、給紙ストッパ334と、給紙センサ(ENTS)373、反転センサ(TRNS)374、排紙センサ(EJTS)375等から構成されている。
【0046】
以下、図5,図6,図7,図8を参照して、図1に示したソータ400の詳細な構成及び動作について説明する。
【0047】
図5は、図1に示したソータ400の構成を説明する断面図である。
【0048】
図6は、図1に示したソータ400の構成を説明する斜視図である。
【0049】
図7は、図5に示すビンユニット403の構成を説明する斜視図である。
【0050】
図8は、図5に示すビンユニット403の構成を説明する上視図である。なお、図5〜図8において、同一のものには同一の符号を付してある。
【0051】
図5〜図8において、ソータ400は、大きく分けて機体402及びビンユニット403から構成されている。機体402は、搬入口404の近傍に搬入ローラ対405を備えている。搬入ローラ対405の下流には、搬送パス406あるいは搬送パス407へシート材搬送方向を切り換えるフラッパ409が配設されている。
【0052】
そして、一方の搬送パス406はほぼ水平方向に延びて、その下流に搬送ローラ対408が配設されている。また他方の搬送パス407は下方向に延びて、その下流に搬送ローラ対411が配設されている。更に該搬送ローラ対411の近傍位置にステイプラ412が配設されている。
【0053】
搬入ローラ対405と搬送ローラ対408,411は図示しない搬送モータにより駆動されている。搬送パス406には、シート材の通過を検出するノンソートパスセンサS401が、そして搬送パス407にはソートパスセンサS402が配設されている。また、搬送ローラ対408及び411の下流側には、複数あるいは単数もしくは多数のビンBを備えているビンユニット403が配置されており、このビンユニット403の図示しないフックに一端を係合し、他端を機体402に固定したばね415で重畳を保持することにより、ビンユニット403は昇降自在に支持されている。
【0054】
ビンユニット403の基端側の上下部には、ガイドローラ417,419が回動自在に支持されており、このガイドローラ417,419は機体402に上下方向に延びるように設けらた案内溝420内を転動してビンユニット403を案内するように構成されている。
【0055】
また、機体402にはシフトモータ421が配設されている。機体402に枢支された回転軸422にはリードカム423及びスプロケット425が固定されている。このスプロケット425と前記シフトモータ421の出力軸とにはチェーン426が張設されており、これによってモータ421の回転がチェーン426を介して回転軸422へ伝達されるようになっている。
【0056】
更に、前記ビンユニット403は傾斜部及び垂直部からなる底部フレーム427と、この底部フレーム427の先端手前側と奥側とに垂直に設けられた対をなすフレーム429、フレーム429によって支持されたカバー430により構成されるユニット本体431を有している。このユニット本体431の手前側にはシート材に当接して整合することが可能な図8に示す基準板455,456が設けられている。
【0057】
そして、図7に示すように底部フレーム427の基準奥側には、整合モータ432aにより回動する下アーム433aが回動自在に支持されている。更にカバー430の下アーム433aと対向する位置に、カバー430に回動自在に支持された軸436aに上アーム435aが固定されており、この上アーム435aの回動中心と下アーム433aの回動中心には軸437aが架設されている。
【0058】
整合棒439aは、下アーム433aの先端と上アーム435aの先端とに架設されている。この整合棒439aは整合モータ432aにより回動するように構成されており、ビンB上に積載されたシート束を手前側に整合するようになっている。
【0059】
また、整合モータ432bにより回動する下アーム433bが底部フレーム427の基端奥側に回動自在に支持されている。更に、上アーム435bが、カバー430の下アーム433bと対向する位置に、カバー430に回転自在に支持された図8に示す軸436bに固定されている。
【0060】
整合棒439bは、下アーム433bの先端と上アーム435bの先端とに架設されている。この整合棒439bは整合モータ432bにより回動するように構成されており、ビンB上に積載されたシート束を奥側に整合するようになっている。
【0061】
なお、上記整合モータ432a,432bは、ステッピングモータであって、整合棒439a,439bの位置はステッピングモータに与えるパルス数で正確に制御できる。また、整合棒ホームセンサS403a,図示しないS403bは、整合棒439a,439bの位置を検知するためのものであって、整合棒439a,439bの位置は整合棒ホームセンサS403a,S403bと整合モータ432a,432bに与えたパルス数で制御することができる。
【0062】
ビンBは、図8に示すように、先端手前及び奥にそれぞれ係合板440が形成されている。この係合板440が前記フレーム420の内側に設けられた不図示の支持板と係合することにより、ビンBは先端側を支持されるようになっている。また、ビンBの基端手前及び奥側にはそれぞれ支持軸441が固定されており、この支持軸441にはローラ442が回動自在に支持されている。
【0063】
また、図7に示すように、整合棒439aの回転距離より長くかつ整合棒439aの幅よりも十分幅広な長孔443aがビンBに軸437aから所定距離離れた位置に開設されている。また、整合棒439bの回転距離より長くかつ整合棒439bの幅よりも十分幅広な長孔443bが軸436bから所定距離離れた位置に開設されている。
【0064】
ビンBの基端部Baはシート材収納面Bbに対して垂直に立ち上がっている。ビンBは機体402に対して先端を上に所定角度傾斜しており、この傾斜により積載されるシート束は、前記シート材収納面Bb上を滑り降りて一端を基端部Baに当接することになるので、前後方向(排紙方向)側に整合されるようになっている。
【0065】
また、図7,図8に示すように、ステイプラ412a,412bとビンBとが干渉しないように、ビンBにはステイプラ412a,412bの進入する部分に切欠BC1,BC2が設けられている。
【0066】
そして、ビンB1,B2…の長孔443aには前記整合棒439aが嵌挿されており、この整合棒439aは長孔443a内を回動して、ビンB上のシート材を手前側に整合するよう構成されている。
【0067】
同様に、ビンB1,B2…の長孔443bには前記整合棒439bが嵌挿されており、この整合棒439bは長孔443b内を回動して、ビンB上のシート材を奥側に整合するよう構成されている。
【0068】
また、図6に示すように、リードカム423は図7に示すローラ442よりも若干幅の広い溝423aが螺旋状に刻設されてローラ442と係合しており、リードカム423の回転によリローラ442は溝423aに沿って昇降するように構成されている。なお、リードカム423の1回転はリードカム423の近傍に配設された図5に示すリードカムセンサS404によって検出される。またビンユニット403の位置は図5に示すビンホームポジションセンサS405によって検出される。
【0069】
また、ビン(ソートビン)B上のシート束Sの存在は、図5に示したソートトレイ紙有無検知センサ(シート材後処理位置選択手段)S407によって検出できる。
【0070】
図5に示す下部排紙ローラ対411の近傍には、ビンBに以納したシート材を綴じ止めする2個の電動ステイプラ412a,412bがシート材の搬入方向(画像形成装置100のプリンタ部2より排出されるシート材の排出方向)に直交する方向に並べて配設されている。また、ステイプラ412a,412bは図示しない駆動手段によりシート材排出方向と並行な方向(矢印Cに示す方向)に進退可能に配設されている。、
この電動ステイプラ412a,412bは、通常ビンBの上下動の際に干渉しないように、ビンBが上下動する際に図5に示す位置「イ」に退避しており、ビンB上のシート束Sを綴じ止めする際に、位置「ロ」に移動してシート束Sを綴じ止め(ステイプル処理)する。この際、電動ステイプラ412a,412bは独立に移動可能に構成されている。綴じ止め終了後、この電動ステイプラ412は図示しない駆動手段により、位置を図5に示した位置「イ」に復帰する。
【0071】
また、電動ステイプラ412a,412bは図示しないモータの回転によりステイプル動作を行い、複数のビンBに積載されるシート束Sを綴じ止めするときに、1つのビンBに積載されるシート束Sのステイプル動作終了後に、ビンユニット403が所定のビン位置に移動して、他のビンBに収納したシート束Sを綴じ止めを行うように構成されている。
【0072】
また、電動ステイプラ412a,412bが2個設けられているため、操作者の選択により、いずれか一方(一箇所綴じ)または両方(二箇所綴じ)作動させることができるようになっている。ステイプラ412a,412bの選択については後述する。そして、ステイプル方法に応じて、ステイプラ412a,412bは図8に示したKの範囲内で図8に示すFの方向(左右)に移動可能である。また、後述するようにステイプル位置を変更することで、即ち、ステイプラ412a,412bの矢印方向への移動量を変更制御して、ステイプラ412a,412bがシート束Sにステイプルを行う位置「ロ」(図5に示したステイプル位置)を前後方向に変更することが可能となる。
【0073】
なお、図6に示すS406はマニュアルステイプルキーであって、ソート終了後にマニュアルステイプルキーS406が押下された場合はステイプル動作を行う。
【0074】
また、図8に示すようにソータ400の奥側のビンユニット403に設けられた垂直軸450aを中心に回転自在にL字状のアーム450bが軸支され、このアーム450bの先端に下方を向いた押し棒450cが固定されて、押し出し部材450が構成されている。この押し出し部材450は図示しない駆動手段により回動されることにより、所定のビンB上に積載されるシート束Sを手前に押し出す等、シート束Sの積載位置を変更できるようになっている。
【0075】
以下、図9を参照して、図1に示したシート束積載装置500について説明する。
【0076】
図9は、図1に示したシート束積載装置500の構成を説明する断面図である。
【0077】
図において、501,502は束搬送ローラで、シート後処理装置400から搬送されてくるシート束Sを搬送するものであり、束搬送ローラ501,502は転接するように揺動アーム503に支持されている。揺動アーム503はプーリ504,505及びタイミングベルト506を介してアーム揺動モータ507によって上下に揺動する。
【0078】
508は束搬送センサで、図中実線で示す揺動アーム503の位置、すなわちシート後処理装置400から搬入されるシート束Sをシート束積載装置500に搬送するときの揺動アーム503の位置を検知する。また、509は束受け取り位置センサで、破線で示す揺動アーム503の位置、すなわち、シート束Sをシート後処理装置400から受け取るときの受け取り位置を検知する。
【0079】
束搬送ローラ502は図示しない束搬送モータによって駆動されシート束Sの搬送を行う。なお、この束搬送モータは図示しないエンコーダを有しており、移動量の計測が可能である。
【0080】
510はシート束検知センサで、束搬送ローラ501,502によって搬送されるシート束Sを検出する。511は束積載トレイで、トレイ支持台512に支持される。513はトレイ移動モータで、タイミングべルト514,プーリ兼ピニオンギヤ515,ラック516を介し、束積載トレイ511を移動させる。なお、トレイ移動モータ513は図示しないエンコーダを有し、その移動量を計測できる。
【0081】
517はトレイホームポジションセンサで、束積載トレイ511のホームポジションを検知する。束積載トレイ511の位置はトレイホームポシンョンセンサ517の出力とトレイ移動モータ513のエンコーダの出力により検出される。
【0082】
トレイ支持台512は、止めがね518a,518bによりワイヤ519に止められている。ワイヤ519はプーリ520a,520b,520c及び駆動プーリ521にかけられている。522は駆動軸で、トレイ昇降モータ523によって駆動され、トレイ支持台512を上下に移動させる。駆動軸522は図示されない背面の駆動プーリに接続されており、背面にもワイヤを用いたトレイ昇降機構が設けられ、トレイ支持台512は4点で支持される。
【0083】
524は紙面検知センサで、センサアーム525によって入力される束積載トレイ511に積載されるシート束Sの紙面の高さをアナログ信号として出力するポテンションメータである。トレイ昇降モータ523は紙面検知センサ524の出力に応じてトレイ支持台512の高さを制御する。
【0084】
図10は、図1に示したシート束積載装置500におけるシート束積載動作を説明する図である。なお、図8,図9と同一のものには同一の符号を付してある。
【0085】
図において、Bcはビンで、シート束Sが載置されている。Bbはビンで、ビンBcより1段上のビンである。
【0086】
以下、図9,図10を参照してシート束積載装置500におけるシート束積載動作について説明する。
【0087】
まず、ビンBcに載置されるシート束Sが押し出し部材450a,450bによりシート束積載装置500に搬入されたことを図9に示した検知器(シート束検知センサ)510が感知すると、アーム揺動モータ507が回転を始めて上揺動アーム503と図示しない下揺動アームの開口部が閉じられていき、シート束Sは上搬送ローラ501と下搬送ローラ502に圧接される。上搬送ローラ501と下搬送ローラ502との間に適当な圧が加えられると、アーム揺動モータ507は停止する。
【0088】
次に、図示しない束搬送モータが起動され、上搬送ローラ501と下搬送ローラ502が等速で回転することにより、シート束Sを手前側方向へ搬送する。シート束Sの後端をシート束検知センサ510が感知すると、束搬送モータの回転を停止し、続いてアーム揺動モータ507を回転させ、上搬送ローラ501と下搬送ローラ502との間に加えられていた圧を解除する。
【0089】
上記搬送途中にあるシート束Sの後端部が下搬送ローラ502に当接し、先端部が束積載トレイ511に当接している状態で、前記トレイ移動モータ513を起動させることにより、束積載トレイ511を搬送方向(手前または奥側)への移動を行い、シート束Sの排出終了後に停止させる。このように制御することにより、シート束Sの束積載トレイ511上でのオフセンサ(オフセット)とが可能となる。更に、ジョブ毎に異なった格納位置にシート束Sを積載するように束積載トレイ511を移動制御することができる。
【0090】
また、図9に示した紙面検知センサ524からの入力に基づいてトレイ昇降モータ523は束積載トレイ511に積載されるシート束の最上面を所定の高さに保つようにトレイ支持台512を制御する。
【0091】
図11は、図2に示したリーダ部1に設けられる操作パネルの一例を説明する平面図である。
【0092】
図において、1100は操作部で、図2に示したリーダ部1に備えられる。1101は表示部で、画像形成装置100,原稿給送装置300,シート後処理装置400,シート束積載装置500の動作状態やユーザに対するメッセージ等を表示する。また、表示部1101の表面は、タッチパネルで構成されており、表面を触れることにより選択キーとして機能する。
【0093】
1102はテンキーで、数字を入力する際に押下する。1103はスタートキーで、このキーを押下することでコピー動作を開始する。1104はステイプル登録キーで、このキーを押下することで後述する図13に示すステイプル登録画面1300を表示部1101に表示して、ステイプル位置の登録/呼び出しを行うことが可能となる。
【0094】
1105はリセットキーで、このキーを押下することで現在設定されているステイプルモード等をクリアすることが可能である。1106はソータキーで、表示部1101の標準画面1111内に表示され、ソータキー1106を押下すると、ポップアップ画面1110が表示部1101に表示さる。このポップアップ画面1110はソートキー1107,グループキー1108,ステイプルソートキー1109等のタッチキーで構成され、いずれかのキー1107〜1109を押下することにより選択することができる。なお、ここでステイプルソートキー1109が押下された場合は、後述する図12に示すステイプルモード選択/綴じ位置変更画面1200が表示部1101に表示される。
【0095】
図12は、図11に示した表示部1101に表示されるステイプルモード選択/綴じ位置変更画面の一例を説明する図である。
【0096】
図において、1200はステイプルモード選択/綴じ位置変更画面で、図11に示したステイプルソートキー1109を押下するか、後述する図13に示すステイプル登録画面1300で変更キーを押下するかによって呼び出されて表示部1101に表示される。
【0097】
1201は1箇所綴じのモード選択キーで、このキーを押下することで、ユーザはシート束Sをユーザに対して手前側で自動的にステイプルすることが可能となる。1206は綴じ位置選択キーで、このキーを押下することで1箇所綴じが選択された場合のシート束Sに対するステイプル位置をプリンタ部2からのシート材排出方向に対して奥側または手前側に移動させることが可能となる。即ち、ステイプル位置のシート材排出方向と平行な成分を指定することができる。
【0098】
同様に、1202は2箇所綴じのモード選択キーで、このキーを押下することで、ユーザはシート束Sを所定の2箇所、例えば真ん中2箇所で自動的にステイプルすることが可能となる。1207は綴じ位置選択キーで、このキーを押下することにより、2箇所綴じが選択された場合のシート束Sに対するステイプル位置をプリンタ部2からのシート材排出方向に対して奥側または手前側に移動させることが可能となる。即ち、ステイプル位置のシート材排出方向と平行な成分を指定することができる。
【0099】
同様に、1203は奥側1箇所綴じのモード選択キーで、このキーを押下することで、ユーザはシート束Sをユーザに対して奥側で自動的にステイプルすることが可能となる。1208は綴じ位置選択キーで、このキーを押下することで奥側一箇所綴じが選択された場合のシート束Sに対するステイプル位置をシート材排出方向に対して奥側または手前側に移動させることが可能となる。即ち、ステイプル位置のシート材排出方向と平行な成分を指定することができる。
【0100】
1204はクリアキーで、このキーを押下することで、ステイプルモード選択/綴じ位置変更画面1200で設定したステイプルモード及びステイプル位置をクリアして、図11に示した標準画面1111または図13に示すステイプル登録画面1300に戻る。
【0101】
また、1205はOKキーで、このキーを押下することで、図11に示した標準画面1111または図13に示すステイプル登録画面1300に戻る。標準画面1111に戻った場合は、ソータキー1106が反転表示、例えば下地が黒で文字が白抜きで表示されることにより、現在はソータ設定がされていることをユーザに示す。
【0102】
なお、ステイプルモード選択/綴じ位置変更画面1200では、綴じモード選択キー1201〜1203は、綴じ位置を例示するイメージ(アイコン)として表示されており、ユーザはこの綴じモード選択キー1201〜1203で実際のステイプル位置を確認しながら選択することにより、それぞれの綴じモード(ステイプルモード)を視覚的に選択することができ、不慣れのユーザでも、容易に間違いなく選択することができる。
【0103】
なお、綴じ位置選択キー1206〜1208は、例えば5つのブロックに分けられており、右側のブロックを選択すると標準位置よりシート材排紙方向に対して奥側の位置にステイプルされ、中央のブロックを選択すると標準位置にステイプルされ、左側を選択すると標準位置よりシート材排紙方向に対して手前側にステイプルする。綴じ位置選択キー1206では、中央のブロックが選択されて反転表示されており、標準位置にステイプルすることが示されている。
【0104】
なお、標準位置を綴じ位置選択キー1206〜1208の中央でなく、どのブロックを標準位置としてもよい。
【0105】
また、ここではステイプルを行う位置を5段階に設定可能であるが、ステイプルを行う位置を5以外の段階、例えば、3段階,4段階,6段階,7段階,8段階,9段階等に設定可能に構成してもよい。
【0106】
また、標準のステイプル位置からステイプルを行いたい位置までの距離(ステイプル位置のシート材排出方向と平行な成分)をテンキー1102等により数値で入力(例えば、標準のステイプル位置からステイプルを行う位置までの距離を1mm刻みで指定可能)するように構成し、該入力された距離に基づいてシート後処理制御部11はステイプラ412を移動制御することにより、指定された位置にステイプルするように構成してもよい。
【0107】
また、シート束Sの所定の一辺(例えば、シート材を排出する方向に直交するシート束Sの一辺)からステイプルを行う位置までの距離(ステイプル位置のシート材排出方向と直行する成分)をテンキー1102等により数値で入力(例えば、シート束Sの所定の一辺からステイプルを行う位置までの距離を1mm刻みで指定可能)するように構成し、該入力された距離に基づいてシート後処理制御部11がステイプラ412を移動制御して所望の位置にステイプルするように構成してもよい。
【0108】
以上のような構成により、ステイプルする位置を客観的な数値でより細かく設定することができ、所望する正確な位置にステイプルすることができる。
【0109】
図13は、図11に示した表示部1101に表示されるステイプル登録画面の一例を説明する図である。
【0110】
図において、1300はステイプル登録画面で、図11に示したステイプル登録キー1104を押下すると呼び出されて表示部1101に表示される画面である。このステイプル登録画面1300では、図2に示した不揮発性メモリ1004に対するステイプルモード及び位置の登録,不揮発性メモリ1004に記憶されるステイプルモード及び位置の呼び出しを行う画面である。
【0111】
1301はステイプルモード表示欄(ステイプルモード選択キー)で、不揮発性メモリ1004に確保される記憶領域(No.1〜No.8〜No.n)に登録されているステイプルモードを表示する。なお、「n」は不揮発性メモリ1004の容量に依存する値でいくつでもよい。1302はステイプル位置表示欄で、不揮発性メモリ1004に確保される記憶領域(No.1〜No.8〜No.n)に登録されているステイプル位置が表示される。なお、ステイプル位置表示欄1302に表示されるステイプル位置は、図12に示した綴じ位置選択キー1206〜1208と同様に、図面左側がシート材排出方向に対して手前側で、右側がシート材排出方向に対して奥側である。また、1303は変更キーで、新規登録/修正を行う場合には、記憶領域に対応した変更キー1303を押下することで変更が可能となる。
【0112】
この変更キー1303を押下すると、前述した図12に示したステイプルモード選択/綴じ位置変更画面1200が呼び出されて表示部1101に表示される。それから、図12に示したクリアキー1204またはOKキー1205を押下することで、図13に示したステイプル登録画面1300に戻ってくる。
【0113】
この時に、OKキー1205が押下された場合に、ステイプルモード及び/またはステイプル位置が変更されていたときは、各対応した記憶領域(No.1〜No.8)に新たに入力されたステイプルモード及びステイプル位置を登録して、ステイプル登録画面1300の表示はステイプルモード選択/綴じ位置変更画面1200で設定されたステイプルモード及びステイプル位置に変更される。
【0114】
なお、ステイプルモード表示欄1301はキー(ステイプルモード選択キー)となっており、この欄のいずれかを押下することで、押下したステイプルモード表示欄1301のステイプルモードとそれに対応するステイプル位置(ステイプル位置のシート材排出方向と平行な成分)に基づくステイプル設定を行い、OKキー1304を押下して図11に示した標準画面1100に戻りスタートキー1103を押下することで、キー1301で設定されているステイプル動作を行う。ステイプル動作については後述する。
【0115】
図14は、本発明に係る画像処理システムにおけるステイプル位置の移動可能な範囲の一例を説明する図であり、予め穿孔されたシート材(1つまたは複数の穴の空いたシート材)にステイプルする場合に対応する。
【0116】
図において、シート束Sは、図1に示した画像形成装置100において画像形成が行われてシート後処理装置400に排紙されたものである。なお、図中の矢印は画像形成装置100から排出されたシート材の排出方向である。1701は標準ステイプル位置で、初期値として予め設定されているステイプル位置であり、排出されるたシート材の後端Zから所定の距離(例えば10mm)離れた位置となっている。なお、この標準ステイプル位置1701は従来のシート後処理装置のステイプル位置に相当する。
【0117】
1703はシート材Sに予め穿孔されている穴で、シート材の後端Zから所定の位置に穿孔されている。1702はステイプル位置移動可能範囲で、ステイプル位置の変更できる範囲(即ちステイプル可能位置の範囲)を示している。
【0118】
このように、シート束Sには後端付近に穴1703があけられているシート束Sに従来のシート後処理装置でステイプルを行う場合には、ステイプル位置を変更できないので、標準ステイプル位置1701と穴1703が近接する場合には、穴1703の位置もしくは穴1703に近接する位置にステイプルすることになってしまう。
【0119】
しかし、図12に示した綴じ位置選択キー1206〜1208により綴じ位置(ステイプル位置のシート材排出方向と平行な成分)、例えばシート材搬送方向の一番奥側を選択することにより、ステイプル位置1704にステイプルすることが可能となる(綴じ位置選択キー1206〜1208による選択に基づいてステイプル位置を移動可能範囲1702内で変更することが可能となる)。
【0120】
よって、ステイプル位置をユーザが指定した位置に変更することができ、穴のあいたシート束でも確実にステイプルすることができる。
【0121】
以下、図15のフローチャートを参照して、本発明におけるステイプル位置設定処理動作を説明する。
【0122】
図15は、本発明に係る画像形成装置におけるステイプル位置設定処理手順の一例を示すフローチャートであり、図11に示した操作部1100における操作手順に対応する。なお、(1)〜(16)は各ステップを示し、このフローチャートに示した処理は図2に示したROM1003に格納される制御プログラムに基づいてCPU1001により実行される。
【0123】
まず、図11に示したソータキー1106が押下されたかどうかを判定し(1)、ソータキー1106が押下されないと判定された場合は、ステップ(1)に戻り、ソータキー1106が押下されたと判定した場合は、図11に示したステイプルソートキー1109が押下されたかどうかを判定する(2)。
【0124】
ステップ(2)において、ステイプルソートキー1109が押下されていないと判定した場合は、ステップ(1)に戻り、ステイプルソートキー1109が押下されたと判定した場合は、図12に示したステイプルモード選択/綴じ位置変更画面1200を表示部1101に表示し(不図示のステップ)、ステップ(3)に進む。
【0125】
次に、ステイプルモードが2箇所綴じに設定されているかどうかを判定し(3)、2箇所綴じに設定されていると判定した場合は、ステップ(5)に進み、2箇所綴じに設定されていないと判定した場合は、ステイプルモードが奥1箇所綴じに設定されているかどうかを判定し(4)、奥1箇所綴じに設定されていると判定した場合は、ステップ(7)に進み、奥1箇所綴じに設定されていないと判定した場合(1箇所綴じと設定された場合)は、ステップ(9)に進む。
【0126】
ステップ(5)において、2箇所綴じ位置データ(綴じ位置選択キー1207から入力されるステイプル位置のシート材排出方向と平行な成分のデータ)をシート後処理制御部11に送り、2箇所綴じモードにおけるステイプル綴じ位置に変更があるかどうかを判定し(6)、変更があると判定した場合には、ステップ(5)に戻り、再び綴じ位置データをシート後処理制御部11に送り、変更がステップ(11)に進む。
【0127】
一方、ステップ(7)において、奥1箇所綴じ位置データ(綴じ位置選択キー1208から入力されるステイプル位置のシート材排出方向と平行な成分のデータ)をシート後処理制御部11に送り、奥1箇所綴じモードにおけるステイプル綴じ位置に変更があるかどうかを判定し(8)、変更があると判定した場合には、ステップ(7)に戻り、変更がないと判定した場合は、再び綴じ位置データをシート後処理制御部11に送り、ステップ(11)に進む。
【0128】
一方、ステップ(9)において、1箇所綴じ位置データ(綴じ位置選択キー1206から入力されるステイプル位置のシート材排出方向と平行な成分のデータ)をシート後処理制御部11に送り、1箇所綴じモードにおけるステイプル綴じ位置に変更があるかどうかを判定し(10)、変更があると判定した場合には、ステップ(9)に戻り、再び綴じ位置データをシート後処理制御部11に送り、変更がないと判定した場合は、ステップ(11)に進む。
【0129】
次に、ステップ(11)において、ステイプル方法(1箇所、2箇所、奥1箇所)に変更があるかどうかを判定し、ステイプル方法に変更があると判定した場合は、ステップ(3)に戻り、ステイプル方法に変更がないと判定した場合には、クリアキー1204又はリセットキー1105が押下されたかどうかを判定し(12)、クリアキー1204又はリセットキー1105が押下された場合は、ステップ(1)へ戻る。なお、ステップ(1),(2)の判定においてもキーが押下されていない場合は、ステップ(1)に戻る。
【0130】
一方、ステップ(12)において、クリアキー1204又は、リセットキー1105が押下されないと判定した場合には、スタートキー1103が押下されたかどうかを判定し(13)、スタートキー1103が押下されたと判定した場合は、制御をプリンタ制御部CONT2およびシート後処理制御部11に移行して画像形成処理およびステイプルソート処理を行い(16)、処理を終了する。
【0131】
一方、スタートキー1103が押下されないと判定した場合には、押下されたキーはOKキー1205であるので、表示部1101の画面表示を図11の表示画面1111に戻し、ソートキー1106を反転表示し(14)、スタートキー1103が押されるのを待ち(15)、スタートキー1103が押された時に、制御をプリンタ制御部CONT2およびシート後処理制御部11に移行して画像形成処理およびステイプルソート処理(図16に示す)を行い(16)、処理を終了する。
【0132】
以下、図16のフローチャートを参照して、本発明に係る画像形成システムのステイプルソート処理動作について説明する。
【0133】
図16は、本発明に係る画像形成システムにおけるステイプルソート処理手順の一例を示すフローチャートであり、図15に示したステップ(15)におけるステイプルソート処理に対応する。なお、(1)〜(9)は各ステップを示し、このフローチャートに示した処理は図2に示したROM3003に格納される制御プログラムに基づいてCPU3001により実行される。
【0134】
まず、リーダ部1から送信されたステイプルモードおよびステイプル綴じ位置設定を参照して、ステイプルモードが2箇所綴じかどうかを判定し(1)、ステイプルモードが2箇所綴じであると判定した場合は、ステップ(3)に進み、ステイプルモードが2箇所綴じでないと判定した場合は、ステイプルモードが奥1箇所綴じかどうかを判定し(2)、奥1箇所綴じであると判定した場合は、ステップ(4)に進み、奥1箇所綴じでないと判定した場合、すなわち手前1箇所綴じであると判定した場合は、ステップ(5)に進む。
【0135】
ステップ(3)において、前述したステイプラ412a,412bを図8に示したように中央付近に移動する。なお、シート材(用紙)の排出方向については図5に示した位置「イ」のままで待機する。ここで、図12に示した綴じ位置選択キー1207による選択(本実施形態では、図14に示した移動可能範囲1702を5分割した綴じ位置からの選択(即ち、ステイプル位置のシート材排出方向と平行な成分))に基づいて、ステイプラ412a,412bのステイプル動作時のシート材排出方向への移動量を決定し、該決定された移動量を設定する。即ち、ステイプル位置となる位置「ロ」を2箇所綴じ位置データとしてセットする。
【0136】
そして、図7に示した整合棒439aを用いて手前側に排出されたシート材を整合する準備をして、ステップ(6)に進む。
【0137】
一方、ステップ(4)においてもステップ(3)と同様に、前述したステイプラ412b(412aは使用しない)を奥方向に移動し、シート材排出方向については図5に示した位置「イ」のままで待機し、図12に示した綴じ位置選択キー1208による選択(即ち、ステイプル位置のシート材排出方向と平行な成分)に基づいて、ステイプラ412bのステイプル動作時のシート材排出方向への移動量を決定し、該決定された移動量を設定する。即ち、ステイプル位置となる位置「ロ」を奥1箇所綴じ位置データとしてセットする。そして、図7に示した整合棒489bを用いて奥側に排出シート材を整合する準備をして、ステップ(6)に進む。
【0138】
一方、ステップ(5)においてもステップ(3),(4)と同様に、前述したステイプラ412a(412bは使用しない)を手前方向に移動し、シート材排出方向については図5に示した位置「イ」のままで待機し、図12に示した綴じ位置選択キー1206による選択(即ち、ステイプル位置のシート材排出方向と平行な成分)に基づいて、ステイプラ412aのステイプル動作時のシート材排出方向への移動量を決定し、該決定された移動量を設定する。即ち、ステイプル位置となる位置「ロ」を1箇所綴じ位置データとしてセットする。そして、図7に示した整合棒439a,439bを用いて奥側に排出シート材を整合する準備をして、ステップ(6)に進む。
【0139】
次に、シート材が排出される度に先ほど準備された整合棒439a,439bで整合を行い(6)、ステイプルする束の最後のシート材が排出されたかどうかを判定し(7)、最後のシート材が排出されていないと判断した場合は、ステップ(7)に戻り、最後のシート材が排出されたと判断した場合は、シート束を先ほどセットされた移動量ステイプラ412移動して(即ちステイプラ412を位置「ロ」へ移動して)ステイプルを行い(8)、そして、スタッカ動作(図17に示す)を行い(9)、ステイプルソート処理を終了する。
【0140】
以下、図17のフローチャートを参照して、本発明に係る画像処理システムにおけるスタッカ動作について説明する。
【0141】
図17は、本発明に係る画像処理システムにおけるスタッカ動作手順の一例を示すフローチャートであり、図1に示したシート束積載装置500の制御手順に対応する。なお、(1)〜(12)は各ステップを示し、このフローチャートに示した処理は、図2に示したROM3003に格納される制御プログラムに基づいてCPU3001により実行される。
【0142】
まず、図9に示したシート束検知センサ510がシート束Sを検知したかどうかを判定し(1)、シート束Sを検知しないと判定した場合は、ステップ(1)に戻り、シート束Sを検知したと判定した場合は、図9に示したアーム揺動モータ507をオンし(2)、束搬送センサ508が揺動アーム503を検知したかどうかを判定し(3)、検知しないと判断した場合は、ステップ(3)に戻り、検知したと判定した場合は、アーム揺動モータ507を停止させる(4)。
【0143】
次に、図示しない束搬送モータをオンし(5)、前記シート束検知センサ510がシート束Sの後端を検知するまでシート束S搬送を行う。すなわちシート束検知センサ510がシート束Sの後端を検知したかを判定し(6)、検知しないと判定した場合は、ステップ(6)に戻り、検知したと判断した場合は、シート束検知センサ510がシート束Sの後端を検知した際に、束搬送モータを停止させ(7)、シート束Sの束積載トレイ511上への積載を終え、続いて束積載トレイ511上に積載されるシート束と区別できるように束積載トレイ511のオフセットを行う(8)。
【0144】
次に、再びシート束Sの収納動作が行えるように、アーム揺動モータ507をオンし(9)、束受け取り位置センサが揺動アーム503を検知したかどうかを判定し(10)、検知しないと判定した場合は、ステップ(10)に戻り、束受け取り位置検知センサ509が揺動アーム503を検知したと判定した場合は、アーム揺動モータ507をオフする(11)。ここで、ソータ400に対してシート束Sの収納動作が完了したことを示すスタッカ収納動作が完了したことを示すスタッカ収納完了信号の出力をして(12)、処理を終了する。
【0145】
以上より、前もってユーザが、操作部上においてステイプルの針位置(ステイプル位置)をシート材排出方向に対して平行にずらす設定を行うことで、目的とする位置にステイプルを行うこと(穴空きシート材に対しては、穴の空いていない場所,余白領域(非画像領域)が通常より狭くなるように画像形成されたシート材に対しては該余白部(非画像領域)にステイプルする)で、ステイプルの失敗をなくすことができる。
【0146】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態においては、綴じ位置選択キー1206〜1208(又はステイプルモード選択キー1301)により、ステイプル位置のシート材排出方向に平行な成分を指定し、該指定されたステイプル位置に基づいてシート後処理制御部11がステイプル412のシート材排出方向の移動量を制御する構成について説明したが、プリンタ部2から排出されているシート材後端に予め穿孔されている1つまたは複数の穴を検出し、該検出結果に基づいて、シート後処理制御部11がステイプル412のシート材排出方向の移動量を制御するように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0147】
図18は、本発明の第2実施形態を示す画像形成システムの構成を示す断面図であり、図3と同一のものには同一の符号を付してある。
【0148】
図において、1801はセンサで、排紙部208により排出されているシート材後端に予め穿孔されている1つまたは複数の穴の位置(特に、シート材排出方向の成分)を検出する。なお、この検出結果は、プリンタ制御部CONT2により、シート後処理制御部11に送信される。シート後処理制御部11は、プリンタ制御部CONT2により、シート後処理制御部11に送信される検出結果(穴の位置のシート材排出方向と平行な成分)に基づいて、ステイプル位置をシート排出方向の奥側または手前側に所定量(例えば、5mm)変更するようにステイプラ412のシート材排出方向の移動量を決定し、該決定された移動量を設定する。即ち、ステイプル位置となる位置「ロ」を綴じ位置データ(2箇所綴じ位置データ,1箇所綴じ位置データ,奥1箇所綴じ位置データ)としてセットする。
【0149】
最後のシート材が排出された後、シート後処理制御部11はステイプラ412を前記設定された移動量移動させてステイプル処理する。
【0150】
なお、センサ1801は、排紙部208により排出されているシート材後端の穴の位置を、シート材を止めることなく、即ち排出動作中に検出することができる。
【0151】
以上により、予め穿孔された(穴の空いた)シート材にステイプル処理を施す場合でも、穴の位置を検出し、自動的に穴の位置からずらした位置にステイプル処理するので、穴の空いたシート材にプリント,ステイプルする場合でも、最適な位置にステイプルしてステイプルの失敗をなくすことができる。
【0152】
〔第3実施形態〕
上記第2実施形態では、プリンタ部2から排出されているシート材後端に予め穿孔されている1つまたは複数の穴を検出し、該検出結果に基づいて、シート後処理制御部11がステイプル412のシート材排出方向の移動量を制御するように構成したが、プリンタ部2から排出されているシート材後端の非画像領域を検出し、該検出結果に基づいて、シート後処理制御部11がステイプル412のシート材排出方向の移動量を制御するように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0153】
図18に示したセンサ1801は、排紙部208により排出されているシート材後端の非画像領域(後述する図19に示す非画像領域1901(特に、シート材排出方向と平行な成分))を検出し、この検出結果を、プリンタ制御部CONT2により、シート後処理制御部11に送信するようにし、シート後処理制御部11が、プリンタ制御部CONT2により、シート後処理制御部11に送信される検出結果(非画像領域のシート材排出方向と平行な成分)に基づいて、ステイプル位置が前記非画像領域内の所定位置(例えば、シート材後端から非画像領域の「2/3」に相当する位置)となるように、ステイプル位置をシート排出方向の手前側(後述する図19に示す変更ステイプル位置1903)に変更するようにステイプラ412のシート材排出方向の移動量を決定し、該決定された移動量を設定する。即ち、ステイプル位置となる位置「ロ」を綴じ位置データ(2箇所綴じ位置データ,1箇所綴じ位置データ,奥1箇所綴じ位置データ)としてセットする。
【0154】
図19は、本発明の画形成システムによるステイプル処理結果を示す模式図である。
【0155】
図において、シート束Sは、図1に示した画像形成装置100において画像形成が行われてシート後処理装置400に排紙されたものである。なお、図中の矢印は画像形成装置100から排出されたシート材の排出方向である。1900は、排紙部208により排出されたシート材Sの画像領域で、1901は、排紙部208により排出されたシート材Sの後端の非画像領域である。また、1902は標準ステイプル位置で、初期値として予め設定されているステイプル位置である。なお、この標準ステイプル位置1902は従来のシート後処理装置のステイプル位置に相当する。
【0156】
このように、シート束Sの余白(非画像領域)が狭い場合にシート束Sに従来のシート後処理装置でステイプルを行う場合には、ステイプル位置を変更できないので、標準ステイプル位置1902が画像領域に食い込んでしまうことがある。
【0157】
1903は変更ステイプル位置で、ステイプル位置が非画像領域1901内の所定位置(例えば、シート材後端から非画像領域の「2/3」に相当する位置)となるように、ステイプル位置をシート排出方向の手前側に変更してステイプルしたステイプル位置である。
【0158】
以上により、シート材排出方向後端の余白を通常より狭く画像形成されたシート材にステイプル処理を施す場合でも、シート材排出方向後端の余白を検出し、自動的に余白内の所定位置にステイプル処理するので、余白を狭く画像形成されたシート材に対してステイプルする場合でも、最適な位置にステイプルして画像領域にステイプルしてしまうというステイプルの失敗をなくすことができる。
【0159】
よって、前もってユーザが、操作部上においてステイプルの針位置を排出方向に対して平行にずらす設定を行うことで、目的とする位置にステイプルを行うこと(穴空き用紙の場合は、穴の空いていない場所にずらす)で、ステイプルの失敗をなくすことができる。
【0160】
以上より、画像信号を入力する画像入力手段(リーダ部1)、前記入力された画像をシート材に形成する画像形成手段(プリンタ部2)と、前記画像形成手段から排出されるシート材を丁合いする丁合い手段(ステイプラ412)と、前記丁合い手段を制御する丁合い制御手段(シート後処理制御部11)と、前記丁合い制御手段によって前記丁合い手段の丁合い位置をシート材排出方向に対して平行方向に変更する丁合い位置変更手段(綴じ位置選択キー1206〜1208)と、前記丁合い位置変更手段は画像形成装置に付属する操作パネル上において変更される操作パネル変更手段(綴じ位置選択キー1206〜1208)を有する構成により、ユーザは任意の位置にステイプルを行うことができ、ステイプルの失敗をなくすことが可能となる。また、大量コピーのステイプルソートもスムーズに行うことが可能となる。
【0161】
また、前記丁合い位置変更手段(綴じ位置選択キー1206〜1208により選択されるステイプル位置設定(ステイプルモード))を、メモリ(不揮発性メモリ1004)に登録し、バックアップすることにより、ステイプル処理を行う毎にステイプルモードを選択しなくても、ステイプル登録画面により登録済みのステイプルモードを選択するという簡単な操作で、ユーザは所望の位置にステイプル処理を行うことができる。
【0162】
なお、シート材の搬送方向はロングエッジフィードであってもショートエッジフィードであっても本発明は適用できることはいうまでもない。
【0163】
また、本実施形態では、画像形成装置100およびシート後処理装置400から構成される画像形成システムに本発明を適用する場合について説明したが、画像形成装置100にステイプラを設けた構成の画像形成装置に本発明を適用するようにしてもよい。
【0164】
この場合、上記図15〜図17に示したフローチャートの処理は全て画像形成装置の制御部(リーダ制御部CONT1およびプリンタ制御部CONT2)により実行されるものとする。
【0165】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0166】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0167】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピーディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
【0168】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0169】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0170】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0171】
さらに、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムをネットワーク上のデータベースから通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0174】
【発明の効果】
本発明によれば、検出手段が、画像形成手段から排出されるバインダに綴じるため予めに穿孔されたシート材の所定端部に実際に穿孔されている1つまたは複数の穴を検出し、制御手段が、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記1つまたは複数のステイプル手段の前記シート材へのステイプル位置を制御するので、バインダに綴じるため予め穿孔されたシート材にステイプル処理を施す場合でも、シート材に穿孔された穴を避けた最適な位置に自動でステイプルすることができ、シート材の穿孔位置にステイプルしてしまうというステイプルの失敗をなくすことができる。
【0179】
従って、バインダに綴じるため予め穿孔されたシート材などへのステイプルも失敗なく行うことができ、また、シート材に形成された画像領域にステイプルしてしまうというステイプルの失敗をなくすことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像処理システムの概略構成を説明する斜視図である。
【図2】図1に示した画像処理システムの制御構成を説明するブロック図である。
【図3】図2に示したリーダ部およびプリンタ部の構成を説明する断面図である。
【図4】図1に示した循環式自動原稿送り装置の構成を説明する断面図である。
【図5】図1に示したソータの構成を説明する断面図である。
【図6】図1に示したソータの構成を説明する斜視図である。
【図7】図5に示したビンユニットの構成を説明する斜視図である。
【図8】図5に示したビンユニットの構成を説明する上視図である。
【図9】図1に示したシート束積載装置の構成を説明する断面図である。
【図10】図1に示したシート束積載装置におけるシート束積載動作を説明する図である。
【図11】図2に示したリーダ部に設けられる操作パネルの一例を説明する平面図である。
【図12】図11に示した表示部に表示されるステイプルモード選択/綴じ位置変更画面の一例を説明する図である。
【図13】図11に示した表示部に表示されるステイプル登録画面の一例を説明する図である。
【図14】本発明に係る画像処理システムにおけるステイプル位置の移動可能な範囲の一例を説明する図である。
【図15】本発明に係る画像形成装置におけるステイプル位置設定処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明に係る画像形成システムにおけるステイプルソート処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】本発明に係る画像処理システムにおけるスタッカ動作手順の一例を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第2実施形態を示す画像形成システムの構成を示す断面図である。
【図19】本発明の画形成システムによるステイプル処理結果を示す模式図である。
【符号の説明】
1 リーダ部
CONT1 リーダ制御部
1001 CPU
1002 RAM
1003 ROM
1004 不揮発性メモリ
11 シート後処理制御部
3001 CPU
3002 RAM
3003 ROM
Claims (1)
- バインダに綴じるため予めに穿孔されたシートに像形成する画像形成装置において、
入力される画像情報に基づく画像を前記シート材に形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段から排出される前記シート材の所定端部へステイプル処理を施す1つまたは複数のステイプル手段と、
排出される前記シート材の所定端部に実際に穿孔されている1つまたは複数の穴の位置を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記シート材の所定端部に実際に穿孔されている穴の位置からずらした位置にステイプルするように、前記1つまたは複数のステイプル手段によるステイプル位置を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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- 1998-06-04 JP JP15545598A patent/JP3927687B2/ja not_active Expired - Fee Related
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