JP3093327B2 - 用紙処理装置 - Google Patents

用紙処理装置

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JP3093327B2
JP3093327B2 JP03147043A JP14704391A JP3093327B2 JP 3093327 B2 JP3093327 B2 JP 3093327B2 JP 03147043 A JP03147043 A JP 03147043A JP 14704391 A JP14704391 A JP 14704391A JP 3093327 B2 JP3093327 B2 JP 3093327B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、用紙処理装置に係り、
例えば、複写機等の画像形成済用紙の製本等に用いられ
る用紙処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機やレーザプリンタあるいは
ファクシミリ装置等においては、後処理装置の充実には
目を見張るものがあり、小型、多機能化された後処理装
置によって付加価値の向上が図られている。後処理装置
の機能としては、画像形成済の用紙の仕分けや丁合い
(ソート、スタック)の機能の他に、綴じ(ステープ
ル)動作を含む製本機能がある。一般に、製本技術の歴
史は古く、現在に至るまで数多くの製本方式が印刷業界
を中心に提案されており、これらの製本技術等を利用し
たものが、複写機やレーザプリンタあるいはファクシミ
リ装置等に備えられた製本装置においても数多く提案さ
れている。製本方式は、大まかに以下のような方式に分
類することができる。 <のり付け方式> この方式は古くから提案されており、一般的には、印刷
された印刷物ののり付けに供される背綴じ部を裁断して
のり付けする方式である。さらに、印刷物のバラケを防
止するために、背綴じ部に布を張り合わせる工夫が施さ
れている。 <中央止め方式> この方式は今日最も一般的に用いられ、例えば週刊誌等
の一般雑誌に多く利用されており、ページ揃え後に用紙
束の中心部に止め部を設け、止め部を中心に用紙束を半
分に折り込むオーソドックスな方式である。 <紙折り後にステープルする方式> この方式は印刷物束を例えば半分に折った後に、印刷束
をステープラにより綴じる方式である。このような方式
を利用した複写機等の製本装置として、例えば特開昭6
2−196677号公報に記載のものが知られている。
このものは、一つのシートステープルトレイと、シート
ステープルトレイに設けられたステープラ(ホッチキス
等の綴じ手段)とを備え、例えばA3サイズの用紙をZ
型に折畳んでA4サイズにした後に、用紙束をステープ
ルトレイ内でステープル後、用紙の一端縁を支持するエ
ンドフェンスを解除し、ステープルトレイ上から用紙束
をその自重により下方向に設けられたシート収容トレイ
に排出するようにしている。 表紙や裏表紙等を用紙束に合紙した後にステープルす
る方式> この方式は近年複写機等の後処理装置に一般的に用いら
れるようになってきており、用紙束の上下に表紙や裏表
紙を重ねた後に、表紙や裏表紙ごと用紙束をステープラ
により綴じる方式である。 <単に用紙束をステープルする方式> この方式は用紙束を直接ステープラにより綴じる最も単
純な方式である。このような方式を用いた複写機の製本
装置としては、例えば特開平2−33065号公報に記
載のものが知られている。このものは、一つのシートス
テープルトレイと、このシートステープルトレイに設け
られたステープラとを備え、ステープルトレイ内で用紙
束をステープル後、用紙束の一端縁を支持するエンドフ
ェンスを用紙搬送方向、すなわち、装置横方向に移動さ
せ、用紙束をステープルトレイからシート収容トレイに
排出するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た特開昭62−196677号公報に記載の用紙処理装
置にあっては、ステープルトレイ上から用紙束がその自
重により下方向に設けられたシート収容トレイに排出さ
れるため、装置の最下部に位置するシート収容トレイか
ら用紙を取り出す必要があり、取り出し動作が大きくな
り、操作性が低下してしまうという問題があった。
【0004】また、特開平2−33065号公報に記載
された用紙処理装置にあっては、ステープル後、用紙束
の一端縁を支持するエンドフェンスを用紙搬送方向に移
動させ、用紙処理装置の側面側に用紙束を排出する構成
になっていたため、シート収容トレイが装置の側面側に
突出し、装置の横方向長さが長くなり、実質的な装置設
置面積が拡大する。このため、用紙処理装置の製造コス
トが増大してしまうという問題があった。さらに、用紙
束が装置側面側に排出されるので、用紙束の取り出し動
作が大きくなり、操作性が低下する。
【0005】そこで、本発明は、用紙処理装置の設置面
積の小型化およびコストの低減を図り、さらに操作性を
向上するとともに、用紙束を安定して排出することがで
きる用紙処理装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、複数の用紙を積載して用紙束
にして載置可能な載置手段と、該載置手段上に用紙の搬
送方向に沿って移動可能に設けられ、用紙の搬送方向一
端縁に当接して用紙束を支持する支持手段と、用紙の搬
送方向に対して直交する方向に移動可能に設けられ、載
置手段に載置された用紙束を前記直交方向に排出する
手段と、支持手段によって支持された用紙束に所定の
加工を行う加工手段と、該加工手段による加工後、載置
手段上から排出される用紙束を収容可能な収容手段と、
を備えた用紙処理装置であって、前記用紙束の排出時、
支持手段を用紙のサイズに係わらず所定位置に移動さ
せ、支持手段が該所定位置にあるときに排出手段を用紙
の搬送方向に対して直交する方向に移動させることによ
り、載置手段に載置された用紙束を支持手段によって案
内しながら排出することを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記所定位置を、用紙の搬送方向における排出
手段からの距離が、少なくとも最小サイズの用紙の搬送
方向長さよりも短い位置になるように設定することを特
徴としている。請求項3記載の発明は、上記課題を解決
するため、前記排出手段は、載置手段に載置された用紙
束を前記直交方向に整置することを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、用紙束が用紙の搬送
方向と直交する方向、すなわち、装置手前側(操作側)
に排出される。したがって、用紙束が装置手前側から取
り出されるとともに、収容手段が装置の側面側に突出す
ることがない。さらに、用紙束の排出時に用紙がそのサ
イズに拘らず支持手段に案内されながら一定位置から排
出され、用紙のサイズに応じて用紙束の排出位置にばら
つきが発生することがない。
【0009】請求項2記載の発明では、支持手段の用紙
の搬送方向における排出手段からの距離が、少なくとも
最小サイズの用紙の搬送方向長さよりも短い位置になる
ように設定される。したがって、最小サイズの用紙束に
あっても排出手段によって確実に排出される。請求項3
記載の発明では、排出手段により、載置手段に載置され
た用紙束が用紙の搬送方向に対して直交する方向に整置
される。したがって、別個に用紙束を整置する整置手段
を設ける必要がなく、用紙処理装置の部品点数を削減す
ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図33は請求項1〜3記載の発明に係る用紙処理装
置として製本装置が装着された複写機の第1実施例を示
す図である。まず、本発明の用紙処理装置の基本的な構
成を説明する。
【0011】本発明の用紙処理装置3は、複数の用紙を
積載して用紙束にして載置可能な載置手段としてのフィ
ニッシュトレイ400と、該フィニッシュトレイ400上に用
紙の搬送方向に沿って移動可能に設けられ、用紙の搬送
方向一端縁に当接して用紙束を支持する支持手段として
のエンドフェンス102と、用紙の搬送方向に対して直交
する方向に移動可能に設けられ、フィニッシュトレイ40
0に載置された用紙束Sを前記直交方向に整置及び排出
する排出手段としてのサイドフェンス103、104と、サイ
ドフェンス103、104によって整置された用紙束Sに所定
の加工を行う加工手段としてのステープラ301と、該ス
テープラ301による加工後、フィニッシュトレイ400上か
ら排出される用紙束Sを収容可能な収容手段としての排
紙トレイ202と、を備え、前記用紙束Sの排出時、エン
ドフェンス102を用紙のサイズに係わらず所定位置に移
動させ、エンドフェンス102が該所定位置にあるときに
サイドフェンス103、104を用紙の搬送方向に対して直交
する方向に移動させることにより、フィニッシュトレイ
400に載置された用紙束Sをエンドフェンス102によって
案内しながら排出することを特徴としており、前記エン
ドフェンス102の所定位置を、用紙の搬送方向における
サイドフェンス103、104からの距離が、少なくとも最小
サイズの用紙の搬送方向長さよりも短い位置になるよう
に設定するようにしている。 下、本発明の実施例を具
体的に説明する。
【0012】図1において、1は複写機本体であり、複
写機本体1の図1の上部には循環式原稿送り装置2が設
けられ、複写機本体1の図1の右側には用紙処理装置3
が設けられている。なお、図1は複写機を操作側正面か
らみた場合の概略断面を示している。複写機本体1の図
1の手前側上面部には図2に示す操作表示部500が設け
られており、操作表示部500には複写動作や製本動作等
に関連する操作指令等が入力され、また複写動作や製本
動作等に関連する情報が表示される。用紙処理装置3
は、図14〜図20に詳細を示す製本制御部800、ジョ
ギング部100、ステープル部300、排出部200を備えてい
る。製本制御部800には操作表示部500から製本動作に関
連するコマンドが入力され、製本制御部800はこれらの
コマンドに基づいてジョギング部100、ステープル部30
0、排出部200等を制御する。11〜14は給紙カセットであ
り、複写機本体1自体は電子写真式記録により画像を形
成する公知の装置であるため、その構成および動作説明
は省略する。複写機本体1から排出される画像形成済の
用紙は、用紙処理装置3の搬送ローラ901により下流側
に搬送される。搬送ローラ901の下流には切換爪902が設
けられており、切換爪902の切換えにより、用紙は第
1、第2シート搬送路903、904の何れかに搬送される。
第1シート搬送路903に搬送された用紙はプルーフトレ
イ905上に排出される。また、第2シート搬送路904に搬
送された用紙はフィニッシュトレイ400上に搬送され
る。
【0013】以下、複写機本体1の操作表示部500、循
環式原稿送り装置2を含めて、用紙処理装置3の各部の
詳細な構成を順に説明する。 <操作表示部500> 図2、図3において、501はモードクリア/予熱キーで
あり、モードクリア/予熱キー501はモードクリアと予
熱キーを兼用している。すなわち、モードクリア/予熱
キー501は、瞬間的に押されると、モードクリアキーと
して機能し、そのまま押し続けられると、予熱キーとし
て機能する。モードクリアキーは後述する各モードを標
準モードに戻すときに押されるキーであり、予熱キー50
1は装置内の機械を熱状態にするときおよび熱状態を解
除するときに押されるキーである。502はズーム変倍、
綴代の数値を入力するときに押されるエンターキーであ
り、503は割込みコピーするときに押される割込みキー
であり、504は複写動作を開始するときに押されるプリ
ントキーである。このプリントキー504はレディ/ウエ
イト表示を兼ねており、レディ時はグリーンのLED
が、ウエイト時はレッドのLEDが点灯するようになっ
ている。
【0014】505はテンキーであり、テンキー505は複写
枚数を設定する場合、並びに、ズーム変倍、綴代の数値
を入力する場合に用いられる。506はクリアストップキ
ーであり、クリアストップキー506は、待機中にはクリ
アキー、複写動作中にはストップキーの機能を有する。
クリアキーは設定した複写枚数を解除するときに押され
るキーである。一方、ストップキーは複写動作を中断す
るときに押されるキーであり、押された時点における複
写動作が終了したところで、機械は停止するようになっ
ている。550は液晶表示部であり、液晶表示部550の詳細
は図3に示される。551は機械に関する情報を表示する
メッセージディスプレイであり、メッセージディスプレ
イ551は、例えば「コピーできます。」、「用紙を補給
して下さい。」等のメッセージを表示する。507は自動
濃度キーであり、自動濃度キー507は原稿の地肌濃度に
応じて複写濃度を自動的に調整するときに選択するキー
であり、選択されると、自動濃度表示部554が点灯す
る。508、509は複写濃度を手動で調整するときに押す濃
度調整キーであり、濃度調整キー508、509が押される度
に濃度表示部のLED555の点灯が右方向あるいは左方
向に移動する。510は用紙選択キーであり、用紙選択キ
ー510が押される毎に用紙選択表示枠559が次々に移動
し、自動用紙選択、手差し給紙、あるいは、給紙カセッ
ト11〜14のうちどのカセットが選択されたかが表示され
るようになっている。「自動用紙選択」は、原稿と同じ
大きさの用紙が収納された給紙カセットを自動的に選択
する場合に選択され、「手差し」は給紙カセットによら
ずに手差しで給紙する場合に選択される。558は各給紙
カセットの用紙サイズおよび紙無状態を表示する表示部
である。
【0015】511は等倍キー、512は拡大キー、513は縮
小キーであり、これらは、それぞれ等倍コピー、定形サ
イズの拡大、縮小を指定するときに押すキーである。51
4はズームアップキー、515はズームダウンキーであり、
これらは、64%〜142%の間で任意の倍率を指定す
るときに押すキーである。516は指定した用紙のサイズ
に合わせて原稿の画像を自動的に縮小、拡大する場合に
使用する用紙指定変倍キーであり、変倍時の倍率は、倍
率表示部562に数字で表示される。517は両面キーであ
り、両面キー517は、片面原稿を両面にする場合、両面
原稿を両面にする場合、両面原稿を片面にする場合を選
択するときに押され、選択されたモードが分るように、
キー上部のLEDが点灯するようになっている。518は
綴代を設定する場合に押される綴代キーであり、21m
m以下であれば左右どちら側にも綴代を設定することが
できる。また、両面コピーの場合、綴代は、裏面にも、
表面とは独立に設定できる。設定された値は、メッセー
ジエリアに表示される。519はステープル選択キーであ
り、ステープル選択キー519は1箇所止めモード、2箇
所止めモード、ステープル無しモードを選択するときに
押されるキーである。520は表紙機能選択キーであり、
表紙機能選択キー520は、表カバーモード、裏カバーモ
ード、表裏両カバーモード、カバー無しモードを選択す
るときに押されるキーである。これらのカバーモードは
画像形成済の用紙束の表側にまたは裏側にまたは表裏両
側に用紙束と同サイズの用紙1枚追加するか、あるい
は、用紙を一切追加しないかを表すモードである。ステ
ープル選択キー519、表紙機能選択キー520による製本
は、既に公知のものであるため、これらのキーにより選
択されるモードの詳細な説明は省略し、以下、後述の簡
易製本モードを中心に説明する。
【0016】521は簡易製本キーであり、簡易製本キー5
21により後述の簡易製本モード(以下、S.S.B.モー
ドとする)、S.S.B.解除モードが選択可能である。
通常、原稿が循環式原稿送り装置2の原稿載置台にセッ
トされると、変倍率を考慮し適正な用紙が選択されるよ
うになっているが、S.S.Bモードが選択されたときに
選択される用紙は、図1における手前側(操作側)と後
側を結ぶ複写機の前後方向(以下に記述される前後方向
は全てこの方向を指す)に長手方向が一致するように給
紙カセットにセットされた用紙であり、同じサイズであ
っても短手方向のものは選択されないようになってい
る。表紙用の用紙は、短手方向が上記で選択した用紙の
長手方向長さと同じ長さで、長手方向が上記で選択した
用紙の短手方向長さの2倍以上のサイズの用紙が望まし
い。原稿が例えばA4サイズの場合、表紙としては定型
のA3サイズを選択すればよいが、実使用上、A3等の
定型サイズより5mm程度長手方向の長いものを表紙と
して用いるとよい。したがって、定型サイズの用紙の他
にこのような不定型サイズの用紙を表紙専用用紙として
給紙カセットに収納しておくとよい。またS.S.B.モ
ードでは、表紙コピーの有無の選択、すなわち、表紙有
りS.S.B.モードと表紙無しS.S.B.モードとの選択
が可能である。表紙有りS.S.B.モードは、原稿に既
に表紙が有る場合に選択され、原稿束の最終原稿を表紙
と判断し、給紙カセットから表紙として給紙される用紙
にその表紙原稿の画像をコピーした後に用紙処理装置3
に搬送するモードである。表紙無しS.S.B.モード
は、原稿に表紙が無い場合に選択され、最終原稿コピー
後に、給紙カセットから表紙となる用紙をそのまま用紙
処理装置3に搬送するモードである。これら表紙有り
S.S.B.モードおよび表紙無しS.S.B.モードの選択
は製本キー521のキー操作により可能である。S.S.B.
モードにより製本された用紙は図4に示される。図4に
おいて、Sは用紙束、Cは表紙である。
【0017】通常のS.S.B.モードは、原稿束に表紙
があるものとして表紙有りS.S.B.モードに設定され
ている。さらに、S.S.B.モードでは、自動的に表カ
バーモードおよびステープルの2箇所止めモードが選択
され、ステープルモードおよびカバーモードは自動的に
解除されるようになっており、操作者の負担を軽減して
いる。これらステープル選択キー519、表紙機能選択キ
ー520および簡易製本キー521においては、選択されたモ
ードが分るようにキー上部のLEDが点灯するようにな
っており、これらのキー操作におけるフローを図5〜図
8に示す。 <循環式原稿送り装置2>図9は循環式原稿送り装置2
の制御回路のブロック図である。
【0018】図9において、CPU701は、ROM701
a、RAM701b、ADコンバータ701c、シリアル通信
ポート701dが一体になったワンチップマイコンからな
り、出力ポート702、入力ポート703が外付けされてい
る。出力ポート702には、原稿搬送モータ704、ベルト駆
動モータ705、原稿搬出モータ706を等速に駆動するため
のモータドライバ707が接続され、各モータを必要に応
じて駆動する。さらに、CPU701は出力ポート702を通
して原稿給紙クラッチ708、仕切爪ソレノイド709等の負
荷も駆動する。入力ポート703には、搬送センサ、原稿
サイズセンサ等の信号が接続され、必要な情報が得られ
るように構成されている。以下、循環式原稿送り装置2
の原稿送り動作を一部の詳細の構成を含めて順に説明す
る。 (1)原稿のセット 図10において、原稿載置台上の原稿は、原稿搬送方向
に直交する方向に移動可能なサイドガイド601、並び
に、原稿搬送方向後側で搬送方向に移動可能なエンドプ
レート604により規制される。また原稿載置台上の原稿
の有無は、原稿載置台上に設けられた反射型センサで検
知される。 (2)原稿サイズ検知 図10において、サイドガイド601には原稿サイズ検知
センサ602が取り付けられており、原稿サイズ検知セン
サ602は原稿搬送方向に直交する方向の原稿サイズに対
応した検知信号を出力し、その信号端子は5V、GN
D、信号線に接続され、その出力電圧をCPU701内の
ADコンバータ701cで読み取ることで、原稿幅が検知
される。さらに、原稿載置台側板に取り付けられた複数
の原稿長さセンサ603のうちの何れのセンサがエンドプ
レート604のクリック爪605を検知したかにより、原稿の
搬送方向の長さが検出され、これら原稿幅および原稿長
さ検知との組合せで多種の原稿サイズに対応している。 (3)原稿エンド検知 図11、図12は原稿エンド検知の機構を示しており、
この原稿エンド機構の動作を説明する。原稿仕切爪606
は、原稿給紙に先立ち、仕切爪ソレノイド709がON/
OFFすることで、図12の実線位置(ソレノイドON
時)および仮想線位置(ソレノイドOFF時)間を移動
する。また、原稿仕切爪606はソレノイドOFF時に、
図12の仮想線位置から図12の点線位置に回動可能で
あり、図12の点線位置に位置するとき、原稿仕切爪セ
ンサ610に係合する。原稿仕切爪606が原稿仕切センサ61
0に係合した状態で原稿束が原稿仕切爪606上に載せられ
ると、原稿仕切爪606は、仕切爪ソレノイド709のON
り仕切アーム608が仕切爪レール611に沿って移動する
ため、原稿仕切爪606が原稿の下側から抜け出す。この
動作に伴い持上げピン612も図示しないピンレールにガ
イドされて移動し、原稿仕切爪606の先端は持上げら
れ、さらに、仕切爪の上側には、マグネット609があ
り、持上げ板613が吸い寄せられるため、原稿仕切爪606
は最上部に移動する。その後、仕切爪ソレノイド607が
OFFすると、スプリングの付勢力により原稿の上側に
移動する。複写動作により原稿仕切爪606の下側の原稿
が全て給紙されると、原稿仕切爪606は原稿仕切爪セン
サ610内に納まり、原稿最終紙が検知される。 (4) 原稿搬送制御 本実施例の循環式原稿送り装置2は原稿束の最終紙から
給紙されるようになっており、このような給紙の場合、
最後に表紙が来るため以下のような動作となる。
【0019】(イ) 1部目のタイミング 図13(a)は1部目のタイミングチャートであり、原
稿給紙、用紙給紙、原稿露光、原稿排紙のタイミングを
示している。まず原稿給紙後、所定のタイミングで原稿
仕切爪センサ610の信号をチェックし、その原稿が最終
紙か否かを判断する。最終紙でなければ、用紙を用紙用
の給紙カセットから給紙し、その後、画像と用紙が一致
するタイミングで原稿露光を開始する。上記の原稿は、
露光以前に図1のコンタクトガラス21上にセットされて
いる。露光が完了すると原稿は直ちに原稿ベルトにより
排紙される。次の原稿は、上記排紙動作に先立ち、給紙
を開始する。以下、最終原稿まで同様の動作が繰り返さ
れるが、最終原稿であることが検知されると、用紙は、
これまでの給紙カセットからではなく、表紙用に選択さ
れた給紙カセットから給紙される。このときの露光タイ
ミングは、表紙用の用紙の搬送方向下流側に画像が形成
されるように制御される。したがって、通常画像と比較
して、図1のレジストローラ22は早く回転を開始する。
【0020】(ロ)2部目以降のタイミング 上記により1部目のコピーが完了すると、最終原稿まで
の原稿枚数が認識されているので、2部目以降は、図1
3(b)に示すように、給紙毎の最終紙検知をしない
で、原稿の入れ替え動作で決定されるタイミングによ
り、複写作業が進むことになる。 (5)ペーパエンド時の処理 S.S.B.モードにおいて表紙Cを付加する場合、前述
したように用紙用と表紙用の2つの給紙カセットを使用
することになる。この時のペーパエンド時の処理は次の
ようになる。
【0021】(イ) 用紙コピー時に用紙がペーパエンド
……機械停止 (ロ) 用紙コピー時に表紙がペーパエンド……用紙コピ
ー継続、表紙コピー時機械停止 (ハ) 表紙コピー時に用紙がペーパエンド……表紙コピ
ー実行、用紙コピー時機械停止 (ニ) 表紙コピー時に表紙がペーパエンド……機械停止 <ジョギング部100> 図14〜図17において、101はブラシローラであり、
ブラシローラ101は、図1に示される搬送ローラ901等に
よりフィニッシュトレイ400上に排出された用紙の搬送
方向一端縁をエンドフェンス102に付き当てて用紙搬送
方向先端を揃えるものである。また、用紙の前後方向
(用紙の搬送方向と直交する方向)は後側のサイドフェ
ンス103および前側のサイドフェンス104の後述のジョギ
ング動作により揃えられる、すなわち、整置されるよう
になっている。
【0022】エンドフェンス102は用紙の搬送方向の位
置決めフェンスであり、図14、図15に示すようにエ
ンドフェンス移動用ベルト105に固定されており、エン
ドフェンス移動用モータ106により用紙搬送方向に移動
可能に支持されている。用紙サイズあるいはオペレータ
の好み(例えば、原稿の余白、複写機で作る綴代値)に
応じて任意の位置に後述のステープルができるようにエ
ンドフェンス102の位置が決定される。エンドフェンス1
02の基準位置は、エンドフェンス102の凸部102aがエン
ドフェンスホームポジションセンサ107により検知され
る位置である。エンドフェンスホームポジションセンサ
107は、複写可能最大用紙(最大サイズの用紙)の端部
がステープルできるような位置に設定されている。
【0023】サイドフェンス103、104は、前後方向の位
置決めフェンスであり、各々移動用ベルト108、109に用
紙の上側で固定されている。移動用ベルト108、109はプ
ーリ116〜119により支持されており、サイドフェンス移
動用モータ111、110により独立して駆動される。すなわ
ち、サイドフェンス103、104は図16の矢印方向(用紙
の搬送方向と直交する方向)に互いに独立して往復駆動
され、用紙の前後方向が揃えられるようになっている。
移動用ベルト108、109の所定位置にはパターン112、113
が設けられており、パターン112、113がセンサ114、115
により検知されるサイドフェンス103、104の位置が基準
位置となる。なお、用紙の前後方向を揃える動作、すな
わちジョギング動作は用紙が1枚排出される度に行なわ
れる。
【0024】エンドフェンス102、サイドフェンス103、
104、後述のステープラ301のステープラ本体部302の位
置関係は図1、図15から明らかなように、エンドフェ
ンス102とステープラ本体部302は互いに対向する位置に
配置され、エンドフェンス102とステープラ本体部302の
間にサイドフェンス103、104は配置されている。ジョギ
ング動作終了後、ステープラ301により所定の加工とし
ての後述のステープルが完了すると、サイドフェンス10
3、104は図17に示すように、同方向に移動し、用紙を
装置手前側(操作側)に排出する。なお、用紙排出時、
前サイドフェンス104はプーリ116の円周に沿って移動す
るため、用紙束S排出の妨げにならない。また、後サイ
ドフェンス103は、用紙排出時少なくとも用紙束Sがフ
ニッシュトレイ400から落下するまでの距離移動する
必要があるが、この距離は用紙サイズに応じて変えても
よい。さらに、前サイドフェンス104は用紙束Sが通過
することができる高さで停止してよいため、サイドフェ
ンスの退避スペースを設ける必要はない。用紙排出完了
後、サイドフェンス103、104は同方向に移動し、元の位
置に復帰し、次のサイクルに移る。
【0025】一方、ステープル完了後、エンドフェンス
102を用紙サイズに関係なく所定位置に合せ、その後
に、用紙束Sの端部をエンドフェンス102でガイドして
サイドフェンス103、104により排出させることにより、
用紙束Sを用紙サイズに関係なく一定位置で排出させる
ようになっている。この所定位置は用紙の搬送方向にお
けるサイドフェンス103、104からエンドフェンス102ま
での距離(図15にxで示す)が少なくとも最小サイズ
の用紙の搬送方向長さよりも短い位置になるように設定
されている。 <ステープル部300>図18において、301は加工手段を
構成するステープラであり、ステープラ301は、フィニ
ッシュトレイ400を挟み分離して設けられたステープラ
本体部302および針受け部306a、306bから構成され
る。なお、図18においては、針受け部は2つだけ図示
されているが、各種の用紙サイズに対応することができ
るように多数の針受け部を設けるとよい。ステープラ本
体部301は、針打ち部302a、針収納部302b、板状突起3
02c、板ばね302dおよびアーム302eから構成される。
針打ち部302aおよび針収納部302bは軸303に回動自在
に支持されている。針収納部302bに収納された針304は
針打ち部302aに設けられた板状突起302cにより図18
の下方向に1つずつ押出されるようになっており、押出
された針304は、ジョギング動作によりフィニッシュト
レイ400上で揃えられた用紙束Sを貫通し、針304の先端
は針受け台306a、306bの表面形状に沿った形で折り曲
げられ、これにより用紙束Sのステープルが完了する。
【0026】針304はステープル用偏心カム307a、307
bの回転によって押出される。すなわち、ステープラ本
体部302の図18における上方所定位置には、2つの偏
心カム307a、307bが設けられており、偏心カム307
a、307bは貫通軸308に固定され、貫通軸308と共に回
転する。なお、偏心カム307a、307bの数は1つまたは
3つ以上でもよい。通常偏心カム307a、307bは図示し
ないセンサ等の位置検出により針打ち部302aに当接し
ない位置で停止、待機する(図18に示す状態)。ステ
ープル時には、貫通軸308が図示しないモータによりギ
ヤ等を介して1回転駆動される。この回転により、偏心
カム307は板ばね302dを加圧し、板ばね302dの反力に
より針打ち部302は軸308を中心に下方向に押圧回動され
る。以上により針304が押出されてステープルが実行さ
れる。
【0027】アーム302eは針打ち部302aの先端に固定
され、ステープル切換えアーム312と係合する。ステー
プル切換えアーム312は軸313に固定され、軸313と共に
回転する。ステープル時、ステープル切換えアーム312
はソレノイド314により図18の時計方向に回転し、ス
テープル切換えアーム312がアーム302eから離隔する。
この結果、ステープラ本体部302の先端が下方に積載さ
れた用紙束Sの最上紙に自重で落下して接触する。した
がって、ステープラ本体部302は用紙束Sを上方から押
圧することになり、ステープル時の用紙束Sのずれを防
止する用紙ガイドの役割を果す。一方、ステープル時以
外では、ステープル切換えアーム312はスプリング315に
より反時計回り方向に付勢され、ストッパ316に当接す
る位置で停止し、このため、ステープル時以外におい
て、ステープラ本体部302はステープル切換えアーム312
により上方に持上げられた状態、すなわち、順次搬送、
積載される用紙束Sから離隔した状態に保持される。
【0028】針受け台306a、306bはそれぞれ偏心カム
307a、307bの下方に別体で(分割されて)フィニッシ
ュトレイ内に同一面または下方に(針受け台306a、306
bが突出しない状態で)配置されている。このため、ス
テープラ本体部302が待機状態であれば、用紙はステー
プラ本体部302と針受け台306a、306bとの間を両者に
引掛かることなく搬送される。
【0029】ステープラ本体部302はベルト325に固定さ
れており、ベルト325の駆動により図18の矢印方向に
移動可能である。したがって、ステープラ本体部302は
針受け台306a、306b直上の2つの位置で偏心カム307
a、307bの回動によりステープル可能である。 <排出部200> 3aは簡易用紙処理装置3の枠体であり、枠体3aの図
19における前面側、すなわち操作前面側には開口部20
1が形成されている。開口部201は前述のフィニッシュト
レイ400の延在方向に沿って形成されており、開口部201
の下方には排紙トレイ202が配置されており、排紙トレ
イ202は枠体3aに支持されている。フィニッシュトレ
イ400上のステープル済の用紙束Sはサイドフェンス10
3、104の移動により開口部201を通して装置外の排紙ト
レイ202上に排出されるようになっている。なお、上述
した排紙トレイ202はエンドフェンス102が所定位置に移
動したときに最大サイズの用紙が排出されるのに支障の
ない長さに形成されている。 <用紙処理装置の制御部800> 図20において、800は用紙処理装置3の制御部であ
り、以下、制御部800の構成、制御動作の順に説明す
る。 (1)構成 図20において、CPU801は、ROM801a、RAM80
1b、シリアル通信ポート801cが一体になったワンチッ
プマイコンからなり、出力ポート802、ステープル制御
入出力ポート803、入力ポート804が外付けされている。
本制御回路は、複写装置本体1からのコマンドをシリア
ル通信ポート801cで受け、必要な動作を行なう。その
コマンドと内容は以下に示す。出力ポート802には、ジ
ョガーモータ805(サイドフェンス移動用モータ110、11
1に相当)、エンドフェンス移動用モータ806、ステープ
ル前後移動用モータ807、搬送ローラ駆動用モータ808、
リフトベルト用モータ809を等速に駆動するためのモー
タドライバ810が接続され、各モータが必要に応じて駆
動される。さらに、切換爪用ソレノイド811等の負荷も
出力ポート802を介して駆動される。ステープル制御入
出力ポート803は、ステープル上下移動用モータ812、ス
テープル動作用モータ813等が接続され、ステープル制
御入出力ポート803にはステープル部の動作に必要な信
号が独立して設けられている。入力ポート804には、ホ
ームポジションセンサ、搬送センサ等の信号が接続さ
れ、必要な情報が得られるように構成されている。
【0030】ここで、複写機本体1からのコマンドの一
覧を示す。 モード コマンド:ステープルモード、ノンステープル
モード サイズ コマンド:用紙サイズ情報 ポジション コマンド:ステープル位置情報(前後方
向、左右方向) モータオン コマンド:搬送モータON モータオフ コマンド:搬送モータOFF ペーパセンド コマンド:用紙搬送 カバーセンド コマンド:表紙搬送 ステープル コマンド:ステープル実行 上記コマンド受信時の処理を図21〜図29のフローチ
ャートに示す。 (2)動作制御用紙 処理装置3の動作としては、 プルーフトレイ905に用紙を排出する動作 フィニッシュトレイ400に用紙を排出する動作 用紙揃え動作 綴じ動作 排紙トレイ202に用紙を排出する動作 の各動作がある。
【0031】次に、作用を説明する。以下、用紙処理装
置3の制御部800による動作制御を(イ)〜(ホ)の項目別
に順に説明する (イ)用紙を排出するトレイの選択 用紙を排出するトレイの選択は、複写機本体1から複写
動作開始時に送られるモードコマンドにより行なう。こ
のモードコマンドに応じて、ノーステープルモード、通
常のステープルモード、S.S.B.モードの3つのモー
ドの1つを選択し、それぞれのモードに応じた動作をす
る。送られたモードコマンドがノーステープルモードコ
マンドであれば、切換爪902をプルーフトレイ905側に切
換え、ステープルモードおよびS.S.Bモードであれ
ば、フィニッシュトレイ400側に切換える。
【0032】(ロ)ステープル位置の決定 ステープルモードの場合、フィニッシュトレイ400に用
紙を排出し、排出された用紙を一時スタックし、それら
の用紙を揃え、1部が完了した時点でステープル動作を
し、その後ステープル済の用紙束Sを排出する。ステー
プル位置は図30に示すD1をエンドフェンス102に、D
2をステープラ本体部302の位置により変更可能で、その
情報は、ポジションコマンドで与えられる。そのため
に、サイドフェンス103、104とエンドフェンス102を所
定の位置に移動する必要がある。その制御は、次のよう
になる。
【0033】最初に送られるモードコマンドがステープ
ルコマンドであれば、モードコマンドの後に送られるサ
イズコマンドを参照し、サイドフェンス103、104をサイ
ドフェンス移動用モータ110、111の駆動により用紙サイ
ズ長手方向に対応した位置に移動させるとともに、エン
ドフェンス102をその用紙の短手方向に対応した位置に
エンドフェンス移動用モータ806の駆動により移動させ
る。ステープラ本体部302の位置は、エンドフェンス102
に対向する位置に固定されているため、エンドフェンス
102の位置で、用紙のステープル位置が決定される。こ
のステープル位置の用紙長手方向端面からの距離は、ポ
ジションコマンドにより与えられる。
【0034】(ハ)フィニシュトレイ400に用紙を排出 記録済み用紙が複写機本体1から用紙処理装置3に送ら
れるときは、用紙に先立ち、通常の用紙の場合はペーパ
ーセンドコマンドが送られ、カバー用紙の場合は、カバ
ーセンドコマンドが送られる。カバーセンドコマンド
は、S.S.Bモードの場合、本体から送られる用紙のサ
イズがそれまでの用紙サイズの2倍以上の長さであるこ
との信号でもある。用紙がフィニッシュトレイ400内に
搬入されると、2つのサイドフェンス103、104をサイド
フェンス移動用モータ110、111の駆動により互いに同期
させながら反対方向に移動させて用紙の搬送方向の中心
線を基準(センター基準)にして用紙の前後方向を揃え
る。サイドフェンス103、104は、後述するように、用紙
の排出手段を兼ねているため、それぞれ独立に駆動手段
を有している。このジョギング動作の様子は、前述した
ように図15に示され、またサイドフェンス103、104の
ジョギング時の速度波形は図32に示される。
【0035】(ニ)綴じ動作 ステープル動作のフローは図31に示される。複写機本
体1からステープルコマンドが送られると、ステープル
フラグがセットされ、それまでに送られたペーパセンド
コマンドとカバーセンドコマンドの数だけフィニッシュ
トレイ400内に用紙が搬送されるのを待つ。用紙の枚数
がコマンドの数に一致すると、ステープル動作用モータ
813をONし、偏心カム307a、307bを1回転させるこ
とで用紙束Sがステープルされる。ステープル動作完了
後はステープルフラグをリセットし、フィニッシュトレ
イ400内に搬送された用紙の数をカウントする枚数メモ
リをクリヤし、排出フラグをセットすることで次の排出
動作に移行する。
【0036】(ホ)用紙排出 用紙は、前述したようにサイドフェンス103、104の移動
により排出される。図32はジョギング時の動作と用紙
排出時のサイドフェンス103、104の速度波形を示してお
り、排出(往)部分に、用紙排出時の速度波形を示す。
サイドフェンス103、104のジョギング動作後にステープ
ルを完了した用紙束Sは、まず、エンドフェンス102を
用紙のサイズに関係なく所定の位置に移動させることに
より、排紙位置を用紙のサイズによらずに一定にし、す
なわち用紙束S後端を所定の排出位置に合わされた後、
このエンドフェンス102に案内されながらサイドフェン
ス103、104により等速で装置手前側に送られる。このと
き、同時に移動を開始した2つのサイドフェンスのう
ち、手前側のサイドフェンス104は、移動路から退避す
ると停止するが、後側のサイドフェンス103はさらに移
動し、用紙束S落下の直前で一旦速度を落とす。この減
速動作は、用紙束Sの落下時の衝撃を軽減するためのも
のである。図33は用紙サイズによる停止位置の違いを
示した図であり、サイズ毎に停止位置を変え、排出時間
の短縮を図っている。用紙束Sの排出完了時は、負荷が
減少した分、手前側への移動速度より速い速度で戻り、
次のジョギング動作に備える。
【0037】本実施例によれば、上述のように構成され
るので、以下のような効果を得ることができる。第1
に、サイドフェンス103、104を用紙の搬送方向と直交す
る方向に移動させるようにしているため、操作側である
装置前面側に製本済の用紙束Sを排出することができ、
装置横方向に製本用の排出トレイを設けていたものに比
較すると、装置の横幅を短くすることができ、実質的な
装置設置面積を小さくすることができる。
【0038】第2に、装置前面側に製本済の用紙束を装
置前面の排紙トレイ202に排出しているので、装置横方
向に排紙トレイがあった従来のものに比較すると、小さ
な動作で用紙束を排紙トレイ202から取り出すことがで
き、操作性を向上することができる。第3に、サイドフ
ェンス103、104によるジョギング動作後にステープルを
完了した用紙束Sを、エンドフェンス102を所定の位置
に移動させることにより排紙位置をサイズによらずに一
定にした状態でエンドフェンス102で案内しながらサイ
ドフェンス103、104により等速で装置手前側に送り出す
ようにしているため、用紙束Sを安定した状態で、円滑
かつ確実に排出することができる。
【0039】すなわち、エンドフェンス102の位置が、
例えば用紙のサイズによって定位置にない場合、換言す
れば用紙の搬送方向長さが長いサイズの用紙であれば、
エンドフェンス102の位置の位置が低くエンドフェンス1
02とサイドフェンス103、104の間の距離xが長くなり、
また、短いサイズの用紙であれば、エンドフェンス102
の位置の位置が高くエンドフェンス102とサイドフェン
ス103、104の間の距離xが短くなるというようにシート
のサイズに応じて用紙束Sの排出位置にばらつきがある
と用紙束Sが安定して排出されないおそれがある。
【0040】本実施例では、上述したようにエンドフェ
ンス102を所定の位置に移動させて用紙束Sを排出して
いるため、用紙束Sを安定して円滑、かつ確実に排出す
ることができる。これに加えて、前記エンドフェンス10
2の所定位置を、用紙の搬送方向におけるサイドフェン
ス103、104からの距離が、少なくとも最小サイズの用紙
の搬送方向長さよりも短い位置になるように設定してい
るため、最小サイズの用紙の用紙束Sにあってもサイド
フェンス103、104を用紙束Sに当接させてサイドフェン
ス103、104によって確実に排出することができる。
【0041】第4に、用紙束Sの上に用紙束Sの略2倍
サイズの用紙を表紙Cとして重ね、用紙束Sおよび表紙
Cの一端を揃えた後に、表紙Cの略中央付近で表紙Cの
上から用紙束Sに針304を打込んで針304の先端を折り曲
げ、表紙Cと共に用紙束Sを綴じているので、表紙Cを
用紙束S側に半分に折り曲げるだけで、用紙束Sを表裏
両面を表紙により覆うことができ、製本処理後の用紙束
の見栄えを良くすることができる。また、針304の先端
の曲げ部分も表紙Cにより覆われるので、この曲げ部分
で指先等を傷つけたり、曲げ部分に他のものが引掛かっ
たり、あるいは針304が外れ易くなったりするのを確実
に防止することができる。したがって、製本の質を高め
ることができる。
【0042】第5に、用紙束Sの略2倍サイズの用紙を
表紙Cとして用紙束Sの上に搬送して、用紙Sを表紙C
と共に綴じるだけで上述のように質の高い製本をするこ
とができるので、装置の構成を簡単にすることができ、
コストを低減することができる。第6に、ステープラ本
体部302と針受け部306a、306bが用紙束の上下で分離
されているので、ステープラ本体部302および針受け部3
06a、306bからなるステープラ301をフィニッシュトレ
イ400の水平投影面内に配置することができ、ステープ
ラ301がフィニッシュトレイ400の側端部に配設されて装
置の側面から突出したものに比べ、ステープラ301の装
置側面からの突出を防止することができ、装置の設置面
積を小さくすることができる。
【0043】第7に、上述のようにステープラ本体部30
2と針受け部306a、306bを分離しているので、製本済
みの用紙束をエンドェンス102以外の3方から排出さ
せることができ、例えば本実施例のように、装置前面側
に用紙束Sを排出させることができる。第8に、排出手
段としてのサイドフェンス103、104が、フィニッシュト
レイ400上に排出された用紙を搬送方向と直交する方向
に揃えるので、別個に用紙を揃える整置手段を設ける必
要がないため、部品点数を削減することができる。
お、本実施例では、加工手段としてステープラ301を用
いて所定の加工として用紙束Sを綴じているが、これに
限らず、穴開けパンチ等を用いて用紙束Sに穴を開ける
加工を行ってもよい。
【0044】図34、35は請求項1〜3記載の発明に
係る用紙処理装置の第2実施例を示す図であり、本実施
例は、用紙束Sを端面基準で整置し開口部201から排出
する排出手段の実施例を示している。なお、第1実施例
と同様の構成には同一番号を付して説明を省略する。図
34、35において、フィニッシュトレイ400の装置前
側のサイドフェンス1000はフィニッシュトレイ400上に
設けられており、該トレイ400に形成された穴400aから
移動用ベルト108、109側に向って突出している。また、
移動用ベルト108にはサイドフェンス1001が第1実施例
と同様に独立駆動するように設けられており、図34の
矢印方向に移動可能になっている。
【0045】また、サイドフェンス1000はスプリング10
02によってフィニッシュトレイ400に固定されており、
このスプリング1002に付勢されて図34、35に示すよ
うに穴400aから突出している。サイドフェンス1000の
下端部はリンク1003を介してソレノイド1004に接続され
ており、サイドフェンス1000はソレノイド1004に作動さ
れることによって軸1005を中心に図35の矢印R方向に
回動してサイドフェンス1000を穴400aから下方に埋没
させ、用紙束Sの排紙経路上から待避するようになって
いる。
【0046】本実施例では、用紙束Sをジョギングする
際にサイドフェンス1000を突出させた状態でサイドフェ
ンス1001を本体手前側に移動させる。一方、用紙束を排
出する際にはソレノイド1004を矢印S1方向に作動して
サイドフェンス1000を軸1005を中心に矢印R方向に回動
して用紙束Sの排紙経路上から待避させ、この状態でサ
イドフェンス1001を装置手前側に移動させることによっ
て用紙束Sを開口部201から排出する。用紙束Sの排出
後に、サイドフェンス1000はソレノイド1004の作動を停
止することによりスプリング1002に付勢されて元の位置
に復帰する。本実施例にあっても、上述したようにして
用紙束Sを排出するとき、エンドフェンス102を用紙の
サイズに関係なく所定位置に位置させることにより用紙
束を安定して排出することができ、第1実施例と同様の
効果を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、用紙処
装置の設置面積の小型化およびコストの低減を図り、ま
た、操作性を向上することができる。さらに、用紙のサ
イズに応じて用紙束の排出位置にばらつきが発生するこ
とがないので、用紙束を安定して円滑、かつ確実に排出
することができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、用紙の搬送
方向における排出手段から支持手段までの距離を、少な
くとも最小サイズの用紙の搬送方向長さよりも短い位置
になるように設定しているので、最小サイズの用紙束に
あっても整置手段によって確実に排出することができ
る。請求項3記載の発明によれば、排出手段が、載置手
段に載置された用紙束を用紙の搬送方向に対して直交す
る方向に整置するので、別個に用紙束を整置する整置手
段を設ける必要がなく、用紙処理装置の部品点数を削減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3記載の発明に係る用紙処理装置を
適用した複写機の第1実施例を示すその概略断面図であ
る。
【図2】図1における操作表示部の平面図である。
【図3】図2における液晶表示部の要部拡大図である。
【図4】図1における複写機により製本された用紙束の
斜視図である。
【図5】図1における複写機の製本に関連する各キーの
処理フローを示す図である。
【図6】図5における結合子Aに続く処理フローを示す
図である。
【図7】図5における結合子Bに続く処理フローを示す
図である。
【図8】図5における結合子Cに続く処理フローを示す
図である。
【図9】図1における循環式原稿送り装置の制御構成を
示すブロック図である。
【図10】図1における循環式原稿送り装置の原稿サイ
ズの検知動作を説明する図である。
【図11】図1における循環式原稿送り装置の最終原稿
検知機構の要部を示す斜視図である。
【図12】図11における最終原稿検知機構の検知動作
を説明する図である。
【図13】図1における複写機の原稿給・排紙、用紙給
紙および原稿露光のタイミングを示し、(a)はその1
部目のタイミングチャート、(b)はその2部目のタイ
ミングチャートである。
【図14】図1におけるジョギング部の要部斜視図であ
る。
【図15】図1におけるジョギング部の要部正面図であ
る。
【図16】図1におけるジョギング部のジョギング動作
を示す図である。
【図17】図1におけるジョギング部の用紙束排出動作
を示す図である。
【図18】図1におけるステープル部の要部斜視図であ
る。
【図19】図1における排出部の斜視図である。
【図20】図1における用紙処理装置の制御部の構成を
示すブロック図である。
【図21】図1における用紙処理装置の製本コマンドの
処理フローを示す図である。
【図22】図21における結合子C1に続く処理フロー
を示す図である。
【図23】図21における結合子C2に続く処理フロー
を示す図である。
【図24】図21における結合子C3に続く処理フロー
を示す図である。
【図25】図21における結合子C4に続く処理フロー
を示す図である。
【図26】図21における結合子C5に続く処理フロー
を示す図である。
【図27】図21における結合子C6に続く処理フロー
を示す図である。
【図28】図21における結合子C7に続く処理フロー
を示す図である。
【図29】図21における結合子C8に続く処理フロー
を示す図である。
【図30】図1における用紙処理装置のステープル位置
を説明する図である。
【図31】図1における用紙処理装置のステープルの処
理フローを示す図である。
【図32】図14におけるジョギング部のサイドフェン
スの速度波形を示す図である。
【図33】図14におけるジョギング部の後側のサイド
フェンス停止位置を説明する図である。
【図34】請求項1〜3記載の発明に係る用紙処理装置
を適用した複写機に設けられたジョギング部の第2実施
例を示すその要部構成図である。
【図35】図34におけるフィニッシュトレイ側に設け
られたサイドフェンスの構成図である。
【符号の説明】
102 エンドフェンス(支持手段) 103、104 サイドフェンス(排出手段) 202 排紙トレイ(収容手段) 301 ステープラ(加工手段) 400 フィニッシュトレイ(載置手段) 1001 サイドフェンス(排出手段) S 用紙束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬戸 隆 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 来住 文男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 轡田 正郷 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平3−138261(JP,A) 特開 平3−102070(JP,A) 特開 平5−139612(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 31/00 - 31/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の用紙を積載して用紙束にして載置可
    能な載置手段と、該載置手段上に用紙の搬送方向に沿っ
    て移動可能に設けられ、用紙の搬送方向一端縁に当接し
    て用紙束を支持する支持手段と、用紙の搬送方向に対し
    て直交する方向に移動可能に設けられ、載置手段に載置
    された用紙束を前記直交方向に排出する排出手段と、
    手段によって支持された用紙束に所定の加工を行う加
    工手段と、該加工手段による加工後、載置手段上から排
    出される用紙束を収容可能な収容手段と、を備えた用
    理装置であって、前記用紙束の排出時、支持手段を用
    紙のサイズに係わらず所定位置に移動させ、支持手段が
    該所定位置にあるときに排出手段を用紙の搬送方向に対
    して直交する方向に移動させることにより、載置手段に
    載置された用紙束を支持手段によって案内しながら排出
    することを特徴とする用紙処理装置。
  2. 【請求項2】前記支持手段の所定位置は、用紙の搬送方
    向における排出手段からの距離が、少なくとも最小サイ
    ズの用紙の搬送方向長さよりも短かくなるように設定さ
    れることを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
  3. 【請求項3】 前記排出手段は、載置手段に載置された用
    紙束を前記直交方向に整置することを特徴とする請求項
    1又は2記載の用紙処理装置。
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