JP3927677B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、原画像に着色処理を行う画像処理装置及び画像処理方法に関し、特に、所謂イラスト画像の作成等に用いて好適な画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、イラスト画像作成の方法としては、エッジ検出の手法等を利用することで自然画像の領域分割を行い、分割された各領域内をその領域の平均色で塗りつぶす方法がある。
【0003】
一方、ある画像に対して、フィルタや特殊効果等を施す画像処理を実行するための方法としては、予めフィルタや特殊効果等の適応強度をパラメータ入力し、その後、処理開始コマンドを入力することで、画像処理を実行させる方法(以下、この方法をパラメータ入力型対話処理方法と言う)がある。或いは、様々な適応強度のパラメータによる処理結果(サンプル)が一覧表で表示されたその中から、好ましい処理結果を選択することで、その処理結果が得られるような画像処理を実行させる方法(以下、サンプル選択型対話処理方法と言う)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のイラスト画像作成方法において、従来は、自然画像を完全に領域分割する技術が確率されていなかったため、本来分割されるべき領域が分割できなかった場合、好ましいイラスト画像を作成することができなかった。
【0005】
具体的には、例えば、図19に示すような自然画像サンプル200に対してエッジ検出を行なった結果、エッジの不明確な部分201において領域分割に失敗したため、図20に示すように、エッジ検出の途切れ部分(分割失敗箇所)201’が発生した場合、本来分割すべき領域1と領域2が同じ領域となってしまう。このような分割結果である画像200’に対して、同じ領域を領域内の平均色で塗りつぶす着色処理を行うと、領域1での平均色で領域2がエッジ検出の途切れ部分201’を大きく飛び越えて着色されてしまう。この結果、図21に示すように、領域1と領域2が同じ平均色で塗りつぶされることになり、利用者が意図していたような画像が得られない。
また、上記図21に示したような、利用者が意図しない画像200”が得られた場合、画像200”の意図していなかった部分に対して修復を行おうとすると、その原画像(自然画像サンプル200)を部分的に変更して、上述のような着色処理の全ステップを再度行うことになり、手間と時間を要する。
さらに、再度着色処理を行ったとしても、必ずしも意図する画像が得られるわけではなく、意図する画像が得られるまで着色処理を繰り返し行うことは、そのための非常に面倒な手間及び所要時間という、計り知れない負担を利用者に強いることになる。
【0006】
一方、上述の画像処理の実行のための方法、例えば、パラメータ入力型対話処理方法では、利用者は、
(1)先ず、所望する画像を得るための適切なパラメータの値を想定し、
(2)そのパラメータの値をキーボード等により入力し、
(3)処理開始コマンドを入力し、
(4)画像処理実行後の画像を観察して、それが所望する画像であるかを判断し、
(5)その判断の結果、満足いく画像でなかった場合、再度(1)に戻って、パラメータの値を想定する、
というように、所望する画像が得られるまで、(1)〜(5)の操作を繰り返し行う必要があった。特に、画像処理に不慣れな利用者は、所望する画像を得るために適切なパラメータの値を想定することは非常に困難なことであり、これは、利用者にとって大きな負担となる。
【0007】
また、サンプル選択型対話処理方法では、パラメータ入力型対話処理方法に対して、利用者への負担は軽減することはできるが、例えば、様々な適応強度のパラメータによる処理結果(サンプル)が256種類存在した場合、その256種類のサンプル画像を表示する必要がある。しかしながら、これらのサンプル画像全てを、限られた表示画面内に精細に表示することは非常に困難である。また、これらの画像サンプルを保持するためには、多くのメモリが必要となる。
【0008】
そこで、本発明は、上記のような欠点を除去するために成されたもので、操作性を向上させ、所望する良好な画像を容易に且つ効率的に得る画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、原画像におけるエッジを検出する検出手段と、上記検出手段の検出結果に基づいて線図画像を形成する形成手段と、上記形成手段で得られた線図画像中に中心画素を設定し、その中心画素を中心とした円状領域の上記エッジを除く部分を着色する着色手段とを備え、上記着色手段は、上記中心画素とエッジ間の距離が所定の複数の方向について得られた複数の上記距離のうちの任意の距離に基づいて、上記円状領域の半径を設定することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の画像処理装置は、原画像におけるエッジを検出する検出手段と、上記検出手段の検出結果に基づいて線図画像を形成する形成手段と、上記形成手段で得られた線図画像中に中心画素を設定し、該中心画素を中心とした円状領域を着色する着色手段と、上記着色手段で複数の上記円状領域の1つが着色される毎に、更新された処理済画像を表示する表示手段とを備え、上記着色手段は、上記中心画素とエッジ間の距離が所定の複数の方向について得られた複数の上記距離のうちの任意の距離に基づいて、上記円状領域の半径を設定することを特徴とする。
【0011】
本発明の画像処理方法は、原画像におけるエッジを検出する検出ステップと、上記検出ステップの検出結果に基づいて線図画像を形成する形成ステップと、上記形成ステップで得られた線図画像中に中心画素を設定する設定ステップと、上記設定ステップで設定された中心画素を中心とした円状領域の上記エッジを除く部分を着色する着色ステップとを含み、上記着色ステップは、上記中心画素とエッジ間の距離が所定の複数の方向について得られた複数の上記距離のうちの任意の距離に基づいて、上記円状領域の半径を設定するステップを含むことを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0047】
(第1の実施の形態)
【0048】
まず、以下に説明する本発明を適用した装置について、原理的な説明を行う。
【0049】
例えば、先ず、ディジタルカメラ等で撮影して得られたオリジナルの自然画像(以下、原画像又はオリジナル画像とも言う)に対して、エッジデータ作成部がエッジ検出を行い、原画像のエッジデータを作成する。
次に、エッジデータを閾値で2値化することによって、エッジマップを作成する(ここでは、エッジとして検出された画素には“0”、それ以外の画素には“l”の値を代人したマップを作成するものとする)。
次に、エッジマップに対応した線図画像(線図マップ)を第1のイラスト画像として作成する(ここでは、エッジと判定された画素を“黒”、それ以外の画素を“白”としてイラスト画像を作成するものとする)。
そして、エッジマップを利用して、イラスト画像に対して着色部が、次のような着色処理を行う。
【0050】
すなわち、上記着色部では、先ず、イラスト画像中の着色中心画素を任意の方法で定める。この結果、例えば、図1に示すように、イラスト画像(線図マップ)中の着色中心画素P(Xp,Yp)が定められる。
次に、最短距離算出部が、着色中心画素P(Xp,Yp)から所定の複数の方向についてエッジまでの距離を求め、その中で最短のものを検出する(ここでは、この検出される最短の距離を“Dmin”で示す)。
そして、着色中心画素P(Xp,Yp)を中心として、半径Dminの円(着色サークル)C1内を着色する。円C1内を着色する際に、現在着色しようとしている円C1内の注目画素Q(Xq,Yq)を着色する色は、画素色算出部によって、次のようにして算出される。
【0051】
すなわち、上記画素色算出部では、
・オリジナル画像における着色中心画素P(Xp,Yp)の色濃度
・着色処理中のイラスト画像における着色中心画素P(Xp,Yp)の色濃度
・オリジナル画像における注目画素Q(Xq,Yq)の色濃度
・着色処理中のイラスト画像における注目画素Q(Xq,Yq)の色濃度
・着色中心画素P(Xp,Yp)と注目画素Q(Xq,Yq)間の距離
・着色濃度算出用距離算出部による距離(例えば、着色中心画素P(Xp,Yp)から8方向にスキャンし、エッジにぶつかるまでの一番長い距離(上記図1における“Dmax”)を着色濃度算出用距離とする)
等の値から注目画素Q(Xq,Yq)を着色する際の色を算出する。
【0052】
以上説明した原理に従った着色方法によれば、例えば、図2に示すように、上記図20に示したようなエッジ検出の途切れ部分201’が存在した場合、その部分201’近傍の着色中心画素P(Xp,Yp)から最短距離Dmin内で着色されることになるため、従来のように、エッジ検出の途切れ部分201’を大きく飛び越えて着色されるということはない。
すなわち、上記図20に示したようなエッジ検出の途切れ部分201’が存在しても、その途切れ部分201’を大きく飛び越えて着色してしまうことを避けることができる。このため、イラスト画像を得るにあたって、従来のように、複雑な領域分割アルゴリズムを使って長い演算時間をかけてしまったり、領域分割に失敗して利用者の意図しないようなイラスト画像が得られること等を避けることができ、利用者が意図する良好なイラスト画像を提供することができる。
【0053】
つぎに、上述の原理に基づた本実施の形態における画像処理装置について説明する。
【0054】
上記画像処理装置100は、例えば、ディジタルカメラ等で撮影して得られたオリジナルの自然画像に対して上述の着色処理を行うことでイラスト画像を作成する装置であり、図3に示すような構成としている。
【0055】
この図3において、101は、キーボードやマウス等を含むマニュアル操作可能な操作部(マニュアル操作部)である。このマニュアル操作部101により、利用者は本装置に対してコマンドやデータ等を入力する。
l02は、本装置の各部を総合的に制御する主制御部である。
103は、CRT等を含む表示部104上の表示をコントロールする表示制御部である。
105は、画像のエッジ検出を行う際に用いる閾値を格納する閾値格納部である。
106は、ディジタルカメラによって撮影して得られた画像や、スキャナ等によって取り込まれた画像等、イラスト画像の元となる自然画像サンプル(オリジナル画像、原画像)を格納する原画像格納部である。
107は、本装置による処理結果として得られるイラスト画像や、イラスト画像作成途中の画像を格納する処理画像格納部である。
【0056】
108は、イラスト画像を作成するのに先立って作成する線図画像を作成するための線図作成部であり、エッジデータ作成部109と、エッジマップ作成部110と、線図画像作成部111とを含んでいる。
この線図作成部108において、エッジデータ作成部109は、原画像からエッジ検出オペレータによってエッジデータを作成し、このエッジデータをエッジデータ格納部112に格納する。
エッジマップ作成部110は、エッジデータ格納部112に格納されるエッジデータ、及び閾値格納部105に格納される閾値の情報等からエッジマップを作成し、エッジマップ格納部113に格納する。
線図画像作成部111は、エッジマップ格納部113に格納されているエッジマップから線図画像を作成し、処理画像格納部107に格納する。
【0057】
114は、線図画像作成部111により作成され処理画像格納部107に格納されている線図画像に対して着色処理を施す着色部であり、着色中心画素選択部115と、距離算出部116と、円形着色部119とを含んでいる。
この着色部114において、着色中心画素選択部115は、着色処理を行う際、着色の中心となる着色中心画素P(Xp,Yp)を選択する。
【0058】
距離算出部116は、最短距離算出部117と着色濃度算出用距離算出部118により、エッジマップ格納部113に格納されているエッジマップのデータを用いて、着色中心画素選択部115によって選択された着色中心画素P(Xp,Yp)から、画像のエッジ部分までの距離を算出する。
最短距離算出部117は、着色中心画素P(Xp,Yp)から、予め定められた複数の方向にスキャンしていった際に、エッジにぶつかるまでの距離が最短のスキャン方向における距離であるところの最短距離を算出する。
着色濃度算出用距離算出部118は、着色中心画素P(Xp,Yp)から、予め定められた複数の方向にスキャンして、各方向におけるエッジにぶつかるまでの距離を求めることによって、着色する際の色を決定するための距離を算出する。
【0059】
円形着色部119は、中心色算出部120と画素色算出部121により、最短距離算出部117によって算出された距離を半径とした円C1内を着色する。
中心色算出部120は、原画像における着色中心画素P(Xp,Yp)の色濃度、処理画像格納部107に格納されている着色処理中の画像(以後“着色処理中画像”と言う)における着色中心画素P(Xp,Yp)の色濃度、及び着色濃度算出用距離算出部118により算出された着色濃度算用距離等の値から、着色中心画素P(Xp,Yp)の色濃度を算出し、この色濃度を着色処理中画像の着色中心画素P(Xp,Yp)の値として更新する。
画素色算出部121は、円Cl内の各画素(例えば、現在着色しようとしている画素を注目画素Q(Xq,Yq)とする)を着色する際の色濃度を算出する。色濃度を算出する際には、原画像における着色中心画素P(Xp,Yp)の色濃度、処理画像格納部107に格納されている着色処理中画像における着色中心画素P(Xp,Yp)の色濃度、原画像における注目画素Q(Xq,Yq)の色濃度、着色処理中画像における注目画素Q(Xq,Yq)の色濃度、着色中心画素P(Xp,Yp)と注目画素Q(Xq,Yq)間の距離、着色濃度算出用距離算出部118による距離、等の値から色濃度を算出する。
【0060】
尚、上述のような画像処理装置100において、原画像格納部106及び処理画像格納部107に格納される画像データは、例えば、図4に示すように、赤、緑、青の3つの色成分を持ち、各色8ビット(0〜255のダイナミックレンジ)、高さH画素、幅W画素で、各プレーンを左下から右方向への操作順序でスキャンしたデータが赤、緑、青の順に格納されているものとする。
したがって、ここでの「色濃度」とは、赤、緑、青、各色の値の組み合わせによるものとする。
【0061】
また、エッジデータ格納部112に格納されているエッジデータは、原画像の対応する各画素におけるエッジの強さを、エッジ検出オペレータによって算出した値(0〜255、8ビット)であり、例えば、図5に示すように、高さH画素、幅W画素で、左下から右方向の操作順序で格納されている。
【0062】
さらに、エッジマップ格納部113に格納されているエッジマップは、エッジデータを閾値格納部105に格納されている閾値で2値化した値(”0”又は”1”)であり、例えば、図6に示すように、高さH画素、幅W画素で、左下から右方向の操作順序で格納されている。
【0063】
つぎに、上述の画像処理装置100の動作について具体的に説明する。
【0064】
利用者が操作部101により、原画像格納部106に格納されている自然画像に対して、上述の着色処理を行うことでイラスト画像を作成することを要求するコマンド(イラスト処理要求コマンド)をマニュアル入力すると、画像処理装置100は、例えば、図7のフローチャート(ステップS1〜S11)に従って動作することで、次のようにしてイラスト画像を作成する。
【0065】
(ステップS1)
先ず、エッジデータ作成部109は、エッジデータ算出処理を行う。
ここでのエッジデータ算出処理では、例えば、原画像の緑成分を用いてエッジデータを算出する。
【0066】
具体的には、図8に示すように配置された画素a〜画素iにおいて、エッジデータを算出すべき画素(注目画素)が画素eの場合、
Edge' = a + b + c + d + f + g + h + i - 8 ×e ・・・(1)
なる式(1)で”Edge' ”の値を求め、
Edge = |Edge' |/ 8 ・・・(2)
なる式(2)により、”Edge' ”の値を0〜255のダイナミックレンジに正規化した”Edge”を求め、これを画素e(注目画素)の強さとする。
したがって、エッジデータ作成部109は、上記式(1)及び(2)で得られるエッジの強さ(エッジ強度)をエッジデータとして、原画像の全ての画素について求め、これをエッジデータ格納部112に格納する。
【0067】
尚、上述のステップS1では、原画像の緑成分を用いてエッジデータを算出するものとしたが、これに限らず、RGBから求められる輝度値からエッジデータを算出する等、他のコンポーネントをエッジデータの算出に用いることもできる。
また、原画像の緑成分について式(1)及び(2)によりエッジ強度を求めるようにしたが、これに限らず、エッジ強度を求めるために一般的に用いられているあらゆるエッジ検出オペレータを用いることもできる。
【0068】
(ステップS2)
次に、エッジマップ作成部110は、エッジデータ格納部112に格納されたエッジデータを用いて、エッジマップ作成処理を行う。
このエッジマツブ作成処理では、エッジと判定した画素には“0”、エッジでないと判定した画素には“1”の値を振り分ける。
【0069】
ところで、従来までのエッジマップ作成処理では、上記式(2)によって与えられるエッジ強度を閾値によって2値化することで、エッジマップを作成していた。しかしながら、このようなエッジマップ作成処理は、エッジが太くなりすぎてイラスト処理には不向きであるという欠点があった。
そこで、このエッジマップ作成部110は、注目画素のエッジ強度が閾値以上であっても、原画像において注目画素の濃度(輝度値等)が、周辺画素の濃度の平均値よりも大きい場合や平均値以上の場合等には、注目画素をエッジとしないことで、エッジの細線化を行う。
【0070】
具体的には、例えば、次の3規則に従って、全ての画素について“0”又は“1”の値を決めることで、細線化されたエッジマップを得る。
規則1:注目画素“e”のエッジデータ(Edge)が閾値以下の場合にはエッジマップデータを“1”とする。
規則2:原画像の緑成分について、例えば、上記図8に示したような画素の配置において、
(a + b + c + d + f + g + h + i )/8<e ・・・(3)
なる式(3)が成り立つときには、エッジマップデータを“1”とする。
規則3:規則1、規則2の何れにもあてはまらない場合には、エッジマップデータを“0”とする。
これらの規則1〜3に従って、全画素について“0”又は“1”の2値化の値を求めてエッジマップ格納部113に格納する。
【0071】
(ステップS3)
次に、線図画像作成部111は、エッジマップ格納部113に格納されたエッジマップを用いて、線図画像作成処理を行う。
この線図画像作成処理では、上記エッジマップを参照して、エッジマップデータが“0”の画素については、赤=0、緑=0、青=0の画素値を、エッジマップデータが“1”の画素については、赤=255、緑=255、青=255の画素値を、処理画像格納部107の対応する画素の画素値として格納する。
【0072】
(ステップS4)
次に、主制御部102は、処理画像格納部107に格納されている画像(エッジ部が黒、それ以外の部分が白の線図画像)を表示制御部103に送信する。
これを受けた表示制御部103は、その画像を表示部l04で表示する。
ここで、最初にステップS4が実行される場合、処理画像格納部107には、ステップS3で作成した線図画像が格納されており、表示部104には、線図画像が表示される。また、ループ処理によってステップS4が再度実行される場合、表示部104には、着色途中の画像である着色処理中画像が表示されることになる。
【0073】
(ステップS5)
次に、このステップS5から、着色部114による着色処理を開始する。
すなわち、着色部114において、先ず、着色中心画素選択部115は、着色中心画素P(Xp,Yp)を定める(上記図1参照)。このとき、自動的に、画像の左下から右側へと10画素おきに着色中心画素P(Xp,Yp)として画素を選択する。
図9は、このときの着色中心画素P(Xp,Yp)の選択順序を示している。上記図9に示すように、先ず、画像左下の画素を1番目に選択し、以下画像右方向へと10画素おきに選択する。そして、この選択を画像右端まで行ったら、10画素上の一番左端の画素を次の選択画素とし、また右方向へと10画素おきに選択する。
【0074】
尚、ステップS5において、着色中心画素P(Xp,Yp)を選択する方法を、例えば、できるだけ線図画像中の2次空間に均等に散らばるような選択方法としてもよい。この選択方法については、後述する第2の実施の形態において詳細に説明するが、これを採用することで、さらに良好なイラスト画像が得られる。
【0075】
(ステップS6)
ステップS5で着色中心画素P(Xp,Yp)の選択が終了すると、最短距離算出部117は、エッジマップ格納部113に格納されたエッジマップを参照して、着色中心画素P(Xp,Yp)から最も近いエッジまでの距離を求める。
【0076】
具体的には、例えば、最短距離算出部117は、処理時間を短くするために厳密に最も距離の短いエッジまでの距離を求めることは行わず、図10に示すように、着色中心画素P(Xp,Yp)を中心に、8方向に向かってエッジにぶつかるまで画素をスキャンしていき、8方向におけるエッジまでの距離を求め、このうち最も距離の短いものを最短距離Dminとする。
このような最短距離算出部117の最短距離算出方法は、厳密に最短距離を求めてはいないものの、実験結果によれば、良好なイラスト画像が得られることが確認されている。
【0077】
上記図10において、上方向を北方向とした場合、着色中心画素P(Xp,Yp)から8方向にスキャンしたときのエッジまでの距離は、北方向が5画素、北東方向が4画素、東方向が7画素、南東方向が7画素、南方向が7画素、南西方向が7画素、西方向が11画素、北西方向が5画素、となる。そこで、これらを、1画素の幅を“1”とした論理単位で距離に直すために、斜め方向に√2をかけると、北方向5.00、北東方向5.66、東方向7.00、南東方向9.90、南方向7.00、南西方向9.90、西方向11.00、北西方向7.07、lとなる。したがって、このうち最短の距離は“5.00”となり、最短距離算出処理結果は”Dmin=5”となる。
【0078】
(ステップS7)
次に、着色濃度算出用距離算出部118は、着色濃度算出用距離算出処理を行う。
ここでの着色濃度算出用距離算出処理では、着色中心画素P(Xp,Yp)から8方向にエッジマップをスキャンして、それぞれの方向におけるエッジまでの距離を求め、これらの距離のうち、一番長い距離Dmaxを着色濃度算出用距離Dprefとする。したがって、上記図10の例では、西方向の“11.00”が着色濃度算出用距離Dprefとなる。
【0079】
尚、上述のステップS7では、一番長い距離Dmaxを着色濃度算出用距離Dprefとしたが、これに限らず、2番めに長い距離、或いは、13番めに長い距離を着色濃度算出用距離Dprefとしてもよい。或いは、1番めに長い距離と2番めに長い距離の平均距離等、複数の距離の平均値を着色濃度算出用距離Dprefとしてもよい。
【0080】
(ステップS8)
次に、円形着色部119は、円形着色処理を行う。
この円形着色処理では、ステップS6で求められた最短距離Dminを半径とする着色サークルC1(上記図1参照)内の着色処理を行う。
【0081】
図11は、円形着色部119で行われる円形着色処理のより詳しい処理手順(ステップS21〜S25)を示したフローチャートである。
【0082】
(ステップS21)
先ず、中心色算出部120により、現在の着色中心画素P(Xp,Yp)の色、すなわち着色中心色の算出を行う。ここでは、着色中心色の赤、緑、青、各色のコンポーネントの画素値”CenterR ”、”CenterG ”、”CenterB ”を、
CenterR = OrginR * k + IllustR * (1-k)
CenterG = OrginG * k + IllustG * (1-k)
CenterB = OrginB * k + IllustB * (1-k) ・・・(4)
なる式により算出する。
【0083】
この式(4)にて、”OrginR”、”OrginG”、”OrginB”は、原画像における着色中心画素P(Xp,Yp)の赤、青、緑、各コンポーネントの画素値を示し、” IllustR”、” IllustG”、” IllustB”は、処理画像格納部107に格納されている着色途中画像における着色中心画素P(Xp,Yp)の赤、青、緑、各コンポーネントの画素値を示す。
【0084】
また、”k”は、所定のルックアップテーブルから得られる係数であり、ここでは、例えば、図12に示すように、”Dpref”の値に対応した係数kからなるルックアップテーブルLUT1から得られる係数としている。
このルックアップテーブルLUT1では、Dpref値が大きいほど係数kの値が小さくなるようになされている。これは、次の理由による。
すなわち、大きなDpref値を有する画素は、他の画素を着色中心画素P(Xp,Yp)とした着色によっても、塗り重ねられる回数が多くなる(Dpref値が大きいということは、スキャンの方向によってはエッジまでの距離が長いということであるため)。その分、Dpref値の大きな画素は一回の着色で薄い着色をおこなうべきである。したがって、Dpref値が大きくなるほど、原画像の色の配分を小さくして、薄い色で塗り重ねるようなルックアップテーブルLUT1を構成している。
【0085】
上述のような着色中心色の算出方法により、着色中心画素P(Xp,Yp)の色(中心色、すなわち”CenterR ”、”CenterG ”、”CenterB ”)が算出されると、この中心色は、処理画像格納部107内の処理中画像の対応する画素P(Xp,Yp)の画素値として格納される。
【0086】
尚、上述のステップS21では、Dpref値が大きいほど係数kの値が小さくなるように各係数値が設定されたルックアップテーブルLUT1(上記図12)を用いたが、これに限らず、Dpref値が大きくなるにつれて係数kが小さくなるようなテーブルであればよい。
【0087】
(ステップS22)
次に、着色サークルC1内の着色画素(注目画素)Q(Xq,Yq)の選択を行う。
ここでは、着色画素Q(Xq,Yq)を、着色サークルC1内の画素のうち、着色中心画素P(Xp,Yp)を除いた画素において、左下から順番に選択する。
図13は、ステップS6で得られた最短距離Dminを”5.00”とし、これを半径(着色半径)とした着色サークルC1内での着色画素Q(Xq,Yq)の選択順番を示したものである。
【0088】
(ステップS23)
次に、画素色算出部121により、現在の注目画素Q(Xq,Yq)の画素色を次の式(5)により算出する。
fDistanceRate = √{(Xq -Xp )2+(Y q -Yp )2/Dmin2}
TargetR = CenterR ×(1-fDistanceRate)+IllustR ×fDistanceRate
TargetG = CenterG ×(1-fDistanceRate)+IllustG ×fDistanceRate
TargetB = CenterB ×(1-fDistanceRate)+IllustB ×fDistanceRate
・・・(5)
【0089】
ここで、上記式(5)において、”fDistanceRate ”は、着色中心画素P(Xp,Yp)からターゲットとする注目画素Q(Xq,Yq)までの距離と、着色サークルC1の半径との比を示し、”TargetR ”、”TargetG ”、”TargetB ”は、算出すべき注目画素Q(Xq,Yq)の赤、緑、青、の各成分の値を示し、”IllustR ”、”IllustG ”、”IllustB ”は、現在処理画像格納部107に格納されている注目画素Q(Xq,Yq)の赤、緑、青、の各成分の値を示し、”CenterR ”、”CenterG ”、”CenterB ”は、ステップS21で算出した着色中心画素P(Xp,Yp)赤、緑、青、の各成分の値を示す。
【0090】
上述のよう画素色算出方法により、着色サークルC1内を中心から外側へと徐々に薄く塗るような着色が行われる。これにより、良好なイラスト画像を作成することができる。
【0091】
(ステップS24)
次に、ステップS23で算出した、赤、緑、青、の各成分の画素値TargetR 、、TargetG 、TargetB を、処理画像格納部107の着色中心画素P(Xp,Yp)の画素値として格納する。
【0092】
(ステップS25)
そして、着色サークルC1内の全ての画素を着色したか否かの終了条件を判別する。
上記図13では、着色サークルC1内の画素を左下から着色していき、168番めの画素の着色が終わると、ステップS25の判別結果が”Yes”となり、本処理(ステップS8の円形着色処理)を終了する。そうでない場合には、ステップS25の判別結果が”No”となり、ステップS22の処理に戻り、以降の処理ステップを繰り返し行う。
【0093】
上述のようなステップS8(上記図7)での円形着色部119による円形着色処理が終了すると、次のステップS9に進む。
【0094】
(ステップS9、ステップS11)
ステップS9では、主制御部102が、終了条件を満たすか否かの判別を行う。
ここでの終了条件とは、予め定められた着色中心画素の選択順序に基づく最後の着色中心画素まで円形着色処理が終了することである。
【0095】
例えば、上記図9に示したような選択順序を採用した場合には、画像の一番右上に位置する450番目の着色中心画素を着色の中心画素とした円形着色処理が終了した時に、ステップS9の判別結果が”Yes”となり、ステップS10を介して本処理終了となる。
【0096】
ここで、この図7のフローチャートから明らかなように、1つの円形着色処理が終了する毎に、ステップS9において、最終の円形着色処理が終了したか否かの判別処理を行い、この判別の結果、最終の円形着色処理が終了していない場合には、ステップS11に進む。そして、ステップS11において、主制御部102は、操作部101において処理のキャンセル(処理停止要求)が指示されたか否かを判別し、この判別の結果、キャンセルが指示されていない場合には、ステップS4に戻り、以降の処理ステップを繰り返し行う。これにより、表示部104には、1つの円形着色処理が終了する毎に、その都度処理画像格納部107内の画像が表示されることになる。
【0097】
すなわち、上記図3に示した操作部(マニュアル操作部)101にて、利用者によるキャンセルが指示されない限り、円形着色処理が1つ終了する度に、その中間処理済画像が表示部104にて表示される。したがって、利用者は、表示部104で中間処理済画像を観察することで、自分が意図する画像が出来上がりつつあるかどうかを確認することができる。
この観察の結果、例えば、中間処理済画像が、利用者の意図する画像でなかった場合、或いは、既に利用者にとっては所望の画像が得られている場合、利用者は、操作部101をマニュアル操作することで、画像処理の停止を出せばよい。これにより、ステップS11の判別結果が”Yes”となり、後述するステップS10を介して、本処理終了となる。このように構成することで、利用者は、非所望の画像を作成する画像処理を最後まで行うことを回避することができ、さらには、どの部分(段階)の処理が原因で不具合が生じたのか等を認識することができる。
【0098】
(ステップS10)
上述のステップS9の判別の結果、全ての円形着色処理が終了した場合、或いは、ステップS11の判別の結果、停止指示された場合に、このステップS10が行われる。
ステップS10では、主制御部102は、イラスト画像の最終結果として得られ処理画像格納部107に格納されている画像を表示制御部103に送信する。これを受けた表示制御部103は、その画像を表示部104で表示する。そして、本処理終了となる。
【0099】
上述のように、本実施の形態では、原画像におけるエッジを検出し、検出されたエッジを用いて線図画像を作成し、この線図画像(エッジ内)を着色するために、着色中心画素P(Xp,Yp)を設定する。そして、この着色中心画素P(Xp,Yp)を中心として、着色中心画素P(Xp,Yp)からエッジまでの最短距離Dminを半径とする着色サークルC1内を着色していく。さらには、この着色処理結果を表示部104で表示すると共に、操作部101からの停止指示に従って、着色処理を中断する。
【0100】
このように構成したことにより、着色が常に着色サークルC1内に限定されるので、エッジが不明確であっても、その部分の着色が着色サークルC1内を越えることがないため、エッジを大きくはみ出してしまうことがない。また、着色のはみ出しを、最小限に抑えることができる。さらに、意図しない画像処理(着色処理)を行ってしまった場合、安手に所望の画像が得られている場合には、処理の途中でそれを認識することができ、その処理を停止することができる。さらにまた、どの部分が原因で非所望の画像処理を行ってしまったのか等を認識することもできる。
【0101】
尚、本実施の形態では,上述のステップS4により、1回の着色処理毎に、その途中結果を表示するようにしたが、通常は、これほど頻繁に表示する必要はなく、装置の処理速度等に応じて、利用者に対して適切な頻度で表示すればよい。例えば、10回の円形着色処理毎に1回その途中結果を表示する。
【0102】
(第2の実施の形態)
【0103】
上述した第1の実施の形態では、画像処理装置100でのイラスト画像作成時の動作を、上記図7のフローチャートに従ったものとしたが、本実施の形態では、例えば、図14に示すようなフローチャートに従ったものとする。
【0104】
すなわち、上述の第1の実施の形態では、着色する円状領域の着色中心画素を、画像の左下から右側へと10画素おきに順次選択するようにしたが(上記図9参照)、本実施の形態では、その選択順序を画像の二次元空間に分散するような順序とすることで、画像全体の着色濃度が均一に濃くなるようにする。そして、、この着色途中結果を表示部104で表示する。利用者は、これを観察し、着色濃度が適切であると思われた時点で、その繰り返し処理を停止する指示(キャンセル指示)を与える。これにより、従来のように、画像処理に必要なパラメータ(着色濃度のパラメータ)を入力したり(パラメータ入力型対話処理方法)、複数のサンプル(複数の着色濃度の処理結果の一覧)から適切なものを選択したり(サンプル選択型対話処理方法)することなしに、利用者が意図する着色濃度のイラスト画像が得られる。
以下、このように動作する本実施の形態での画像処理装置100について、上記図14を用いて具体的に説明する。
【0105】
尚、上記図14のフローチャートの各処理ステップにおいて、上記図7のフローチャートの各処理ステップと同様に動作するステップには同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
また、本実施の形態における着色処理の原理は、上述した第1の実施の形態での原理と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
ここでは、上述した第1の実施の形態と異なることについてのみ、詳細に説明するものとする。
【0106】
(ステップS1〜S3)
先ず、エッジデータ作成部109は、原画像全ての画素についてのエッジデータ(Edge)を算出し、このエッジデータをエッジデータ格納部112に格納する(ステップS1)。
エッジマップ作成部110は、エッジデータ格納部112に格納されたエッジデータを用いてエッジマップを作成し、このエッジマップをエッジマップ格納部113に格納する(ステップS2)。
線図画像作成部111は、エッジマップ格納部113に格納されたエッジマップを用いて線図画像(エッジ部が黒、それ以外の部分が白の線図画像)を作成し、この線図画像を処理画像格納部107に格納する(ステップS3)。
【0107】
(ステップS31)
次に、主制御部102は、例えば、図15に示すような分散位置テーブルTを作成する。この分散位置テーブルTは、着色中心画素P(Xp,Yp)とする画素の位置情報を格納したものである。
【0108】
具体的には、まず、上記図15は、分散位置テーブルTの初期状態を示したものである。すなわち、この分散位置テーブルTは、例えば、図17に示すように、横方向300画素×縦方向150画素の対象画像の場合、画像の左下隅の画素を”t1”として、右方向を主走査方向とし、10画素置きに画素をサンプリングした場合の画素t1〜tNの順番で対応する位置情報Pt1〜PtNを、インデックスIndex 1〜Nに従って格納したものである。
ここで、位置情報PtX(X=1〜N)は、例えば、32ビット情報からなり、上位16ビットにX座標、下位16ビットにY座標の情報が格納されてなる。
【0109】
ところで、インデックスIndex =1,2,3,・・・,Nに従った順番、すなわちt1,t2,t3,・・・,tNの順番で、その位置情報Pt1,Pt2,Pt3,・・・,PtNを取り出し、それにより示される画素位置に存在する画素を着色中心画素P(Xp,Yp)として順次円形着色処理を行った場合、着色方法によっては着色のされ方に偏りが生じ、自然なイラスト画像が得られない場合が考えられる。また、着色途中結果を表示部104で表示する際、利用者がこれを観察しても、自然な画像でないため、楽しく観察することができない、ということも考えられる。
さらには、着色処理を停止する指示(キャンセル指示)が与えられ、処理を途中停止した場合、左下部分だけ着色され、右上部分が着色されていない等という問題も考えられる。この場合は特に、画像処理の強度パラメータ(着色濃度のパラメータ)が画像の二次元上で不均一となる。
【0110】
そこで、ここでは、上記図15の初期状態における分散位置テーブルT内の位置情報Pt1〜PtNをランダムに入れ替えることで、上述の問題を解消し、利用者が段階的に強い(濃い)適応強度(着色濃度)の処理結果を眺めながら、好ましい適応強度となった時点で着色処理を停止させる指示を与える、という本実施の形態での対話処理における利点が得られるようにする。
【0111】
すなわち、主制御部102は、上記図15の初期状態における分散位置テーブルTにおいて、インデックスIndex ==1,2,3,・・・,Nに対応して順次格納されている位置情報Pt1,Pt2,Pt3,・・・,PtNをランダムに入れ替えて、図16に示すように、分散した位置情報Pt75 ,Pt25 ,PtN,・・・,Pt121の分散位置テーブルT’を作成する。
このときの分散処理方法としては、例えば、1〜Nの各値を発生する2つの乱数R1及びR2を用い、インデックスIndex =R1に対応した位置情報Pt(R1) と、インデックスIndex =R2に対応した位置情報Pt(R2) とを入れ替える。この操作をN回繰り返す等をして、位置情報が十分に分散した分散位置テーブルT’を作成する。
【0112】
(ステップS32)
次に、主制御部102は、ステップS31で作成した分散位置テーブルT’のインデックスIndex を変数Index として、その変数Index の値を”1”に初期化する。
【0113】
(ステップS4)
次に、主制御部102は、処理画像格納部107に格納されている画像(エッジ部が黒、それ以外の部分が白の線図画像)を表示制御部103に送信し、表示制御部103は、その画像を表示部l04で表示する。
【0114】
(ステップS5’)
次に、着色中心画素選択部115は、着色中心画素P(Xp,Yp)を定める(上記図1参照)。
このとき、着色中心画素選択部115は、ステップS31にて作成された分散位置テーブルT’(上記図16)を参照し、現在の変数Index の値Xに対応した位置情報Pt(X)(32ビットデータ、上位16ビット=X座標、下位16ビット=Y座標)を取り出し、それを着色中心画素P(Xp,Yp)とする。
【0115】
(ステップS6〜S8)
次に、最短距離算出部117は、エッジマップ格納部113に格納されたエッジマップを参照して、ステップS5’で定められた着色中心画素P(Xp,Yp)から最も近いエッジまでの距離を求める(ステップS6)。
次に、着色濃度算出用距離算出部118は、上記着色中心画素P(Xp,Yp)から8方向にエッジマップをスキャンして、それぞれの方向におけるエッジまでの距離を求め、これらの距離のうち、一番長い距離Dmaxを着色濃度算出用距離Dprefとする(ステップS7)。
次に、円形着色部119は、上記図11のフローチャートに従って、ステップS6で求められた最短距離Dminを半径とする着色サークルC1(上記図1参照)内の着色処理を行う。
【0116】
(ステップS9’)
次に、主制御部102は、終了条件を満たすか否かの判別を行う。
ここでの終了条件とは、上記図16の分散位置テーブルT’において、変数Index =1〜Nまでの全てに対して着色処理が終了することである。
したがって、現在の変数Index の値が”N”であるか否かを判別し、この判別の結果、Index =Nの場合、終了条件を満たしているため、ステップS10に進む。このステップS10では、表示部104による、イラスト画像の最終結果として得られ処理画像格納部107に格納されている画像の表示が行われる。そして、本処理終了となる。
一方、Index =Nでなかった場合、すなわちIndex <Nであった場合、次のステップS11に進む。
【0117】
(ステップS11、S33)
主制御部102は、操作部101において、利用者から処理停止指示(キャンセル指示)が与えられたか否かを検知する。このとき、利用者は、表示部104に表示されている画像(処理途中結果)を観察しながら、着色濃度が適切であると判断した時に、操作部101を操作することで、処理の停止を指示することができる。
すなわち、このステップS11は、このような処理停止命令の有り無しを判別するステップであり、この判別の結果、利用者からの処理停止命令が出された場合に、ステップS10を介して本処理終了となる。
【0118】
一方、利用者からの処理停止命令が出されていなかった場合、ステップS33に進む。このステップS33では、主制御部102は、変数Index の値を”1”インクリメントする。そして、ステップS4に戻り、以降のステップを繰り返し行う。
したがって、着色中心画素選択部115により、上記図16分散位置テーブルにおいて、変数Index =1,2,3,・・・,Nの順番で位置情報Pt75 ,Pt25 ,PtN,・・・,Pt121が取り出され、これが順次着色中心画素P(Xp,Yp)とされる(ステップS5’参照)。すなわち、着色を行う際の着色中心画素P(Xp,Yp)が、画像中の二次元空間に均等に散らばるような順番で選択される。
【0119】
ここで、図18は、このときの処理途中結果(処理画像格納部107に格納され表示部104で表示される画像)の一例を示したものである。
上記図18に示す画像は、例えば、緑色の野菜が中央に位置し、その背景が赤である原画像から得られた線図画像に対して、21個の円形着色を行ったときの処理途中結果である。
この図18に示すように、着色処理が途中であっても、着色を行う際の着色中心画素P(Xp,Yp)が、画像中の二次元空間に均等に分散している。また、2401に示すエッジの途切れ部分では、背景による赤色と野菜による緑色の混合色で着色されている。一方、背景部分の2402に示す部分では、2つの着色中心画素により、より濃く赤色に着色されている。この2402に示す部分から明らかなように、本実施の形態では、画像全体がより濃い色に徐々に着色されていくため、利用者は、この様子を観察しながら、適切な着色状態となったときに、処理停止命令を装置に対して入力すればよい。これにより、利用者は、自分の意図するイラスト画像を得ることができる。
【0120】
上述のように、本実施の形態では、着色を行う円状領域の着色中心画素P(Xp,Yp)を、画像中の二次元空間に均等に散らばるような順番で選択するようにした。
【0121】
このように構成したことにより、上述した第1の実施の形態で得られる効果と共に、次のような効果も得ることができる。
すなわち、画像全体に均一に着色処理が行われ、表示部104で表示される画像(処理途中結果のイラスト画像)は、常に自然なものとなる。このため、利用者は、その画像を楽しんで観察することができる。また、その観察により、利用者が適切な画像であると判断し、処理停止の指示を出せば、全体に均一に適切な濃度で着色された良好なイラスト画像を得ることができる。さらに、着色処理を最後まで行った場合(変数Index =Nとなるまで着色処理を繰り返した場合)でも、塗り重ねる際の計算式に依存して左下から右下へと濃度に偏りが生じる、ということはなく、良好なイラスト画像を得ることができる。
したがって、利用者が段階的に強い(濃い)適応強度(着色濃度)の処理結果を観察しながら、好ましい適応強度となったときに、着色処理を停止させるという、本発明における特徴的な対話処理が可能となり、この結果、画像処理に不慣れな利用者であっても、利用者の意向を反映した適切なイラスト画像を容易に得ることができる。
【0122】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、原画像におけるエッジを検出し、検出されたエッジを用いて線図画像を作成し、この線図画像(エッジ内)を着色するために、ある中心画素を設定する。そして中心画素とエッジ間の距離が所定の複数の方向について得られた複数の距離のうちの任意の距離に基づいて半径を設定し、中心画素を中心とする所定の円内を着色していく。
【0123】
このように構成したことにより、着色が常に上記円内に限定されるので、エッジが不明確であっても着色が円内を越えることがなく、したがって、エッジを大きく越えることがない。したがって、不明確なエッジを含む画像であっても、着色がエッジを大きくはみ出してしまうことがなく、また複雑な領域分割手法を用いることなく、良好なイラスト画像を確実に容易に作成することができる。
【0124】
また、中心画素からエッジまでの最短距離を利用することで、着色のはみ出しを最小限に抑えることができると共に、処理を簡単に行うことができる。
【0125】
また、着色の中心画素を複数個設けることにより、線図画像内の全部にエッジを大きくはみ出すことなく、着色することができる。
【0126】
また、非所望の画像処理(着色処理)を行ってしまった場合には、処理の途中でそれを認識することができ、その処理をキャンセルすることができる。さらに、中間処理済画像を表示できるので、どの部分が原因で非所望の画像処理を行ってしまったのか等を認識することができる。
【0127】
また、着色の中心画素を複数個設ける際に、その中心画素を、画像の二次元平面上で分散した位置の順番に選択することにより、全体に均一に適切な濃度で着色された良好なイラスト画像を得ることができる。さらに、この着色途中の過程を観察しながら、適切な着色濃度となったときに、その処理をキャンセルすることができる。これにより、従来のように、着色濃度パラメータを想定して入力したり、着色濃度の異なる複数のサンプル画像の中から所望するものを選択する操作等は必要なく、利用者の意向を反映した適切な着色濃度のイラスト画像を容易に得ることができる。特に、画像処理に不慣れな利用者であっても、簡単な操作で、自分の意向を反映した所望するイラスト画像を容易に得ることができる。
【0130】
したがって、本発明は、使用者が意図しないような画像が得られる可能性を軽減することができ、画像処理全体として使用者の手間及び所要時間等を軽減することができるため、所望する良好な画像を容易に且つ効率的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において、 本発明を適用した画像処理方法を原理的に説明するための図である。
【図2】上記画像処理方法にて、着色サークル内を着色する処理を説明するための図である。
【図3】本発明を適用した画像作成装置の構成を示すブロック図である。
【図4】画像データの構成を説明するための図である。
【図5】エッジデータの構成を説明するための図である。
【図6】エッジマップデータの構成を説明するための図である。
【図7】エッジ検出から着色処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】画素配置の一例を説明するための図である。
【図9】着色中心画素の選択方法を説明するための図である。
【図10】着色中心画素からエッジまでの距離の算出を説明するための図である。
【図11】円内着色処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】円内着色処理に用いるルックアップテーブルを説明するための図である。
【図13】着色画素選択の順番を説明するための図である。
【図14】第2の実施の形態において、エッジ検出から着色処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】初期状態の分散位置テーブルを説明するための図である。
【図16】上記分散位置テーブルの位置情報を分散させた状態の分散位置テーブルを説明するための図である。
【図17】上記分散位置テーブルの位置情報を説明するための図である。
【図18】繰り返しの着色処理の途中結果を説明するための図である。
【図19】従来の着色処理において、エッジ検出と領域分割の様子を説明するための図である。
【図20】上記領域分割において、分割失敗箇所が生じた様子を説明するための図である。
【図21】上記着色処理によりイラスト画像を作成する従来の方法にて、その作成結果を説明するための図である。
【符号の説明】
106 原画像格納部
108 線図作成部
114 着色部
115 着色中心画素選択部
116 距離算出部
117 最短距離算出部
118 着色濃度算出用距離算出部
119 円形着色部
120 中心算出部
121 画素色算出部
Claims (28)
- 原画像におけるエッジを検出する検出手段と、
上記検出手段の検出結果に基づいて線図画像を形成する形成手段と、
上記形成手段で得られた線図画像中に中心画素を設定し、その中心画素を中心とした円状領域の上記エッジを除く部分を着色する着色手段とを備え、
上記着色手段は、上記中心画素とエッジ間の距離が所定の複数の方向について得られた複数の上記距離のうちの任意の距離に基づいて、上記円状領域の半径を設定することを特徴とする画像処理装置。 - 上記着色手段は、上記複数の距離のうち最短の距離を上記任意の距離とすることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 上記着色手段は、上記中心画素を上記線図画像中に自動的に複数設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 上記着色手段は、上記複数の中心画素を上記線図画像中に均等に配置して設定することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
- 上記着色手段は、上記複数の中心画素に対応する各円状領域について順次着色することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
- 上記着色手段は、画像の二次元平面上の分散した位置の順序で、上記複数の中心画素に対応する各円状領域について着色することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
- 上記着色手段は、乱数を発生する手段を有し、該手段により発生された乱数に対応する上記二次元平面上の位置の画素を、着色する円状領域の中心画素として、該円状領域を着色することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
- 上記各円状領域の1つが着色される毎に更新された処理済画像を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項5又は6記載の画像処理装置。
- 上記着色手段で着色処理が行われた処理済画像を表示する表示手段を備え、
上記表示手段は、上記着色手段による着色処理の実行開始前に、上記形成手段で得られた線図画像を上記処理済画像の初期状態として表示することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 上記各円状領域の少なくとも1つが着色された状態で操作可能であり、その操作に従って、上記着色手段による着色処理を中断させる指示を出力する操作手段を備えることを特徴とする請求項5又は6記載の画像処理装置。
- 上記着色手段は、上記円状領域を着色する色を、上記原画像における色に基づいて決定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 上記着色手段は、上記円状領域を着色する色を、上記原画像における上記中心画素の色に基づいて決定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 上記着色手段は、上記中心画素を中心とした円状領域を着色する色を、着色しようとしている上記線図画像の画素に対応する上記原画像における画素の色に基づいて決定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 上記着色手段は、複数の上記中心画素に対応する各円状領域について着色し、その着色する色を、着色処理済みの上記線図画像の色に基づいて決定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 上記着色手段は、複数の上記中心画素に対応する各円状領域について着色し、その着色する色を、着色処理済みの線図画像における上記中心画素の色に基づいて決定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 上記着色手段は、複数の上記中心画素に対応する各円状領域について着色し、その着色する色を、着色しようとしている線図画像の画素に対応する着色処理済みの線図画像における画素の色に基づいて決定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 上記着色手段は、複数の上記中心画素に対応する各円状領域について着色し、その着色する色を、上記中心画素とエッジ間の距離が所定の複数の方向について得られた複数の上記距離のうちの任意の距離に基づいて決定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 上記着色手段は、上記複数の距離のうち最長の距離を上記任意の距離とすることを特徴とする請求項17記載の画像処理装置。
- 原画像におけるエッジを検出する検出手段と、
上記検出手段の検出結果に基づいて線図画像を形成する形成手段と、
上記形成手段で得られた線図画像中に中心画素を設定し、該中心画素を中心とした円状領域を着色する着色手段と、
上記着色手段で複数の上記円状領域の1つが着色される毎に、更新された処理済画像を表示する表示手段とを備え、
上記着色手段は、上記中心画素とエッジ間の距離が所定の複数の方向について得られた複数の上記距離のうちの任意の距離に基づいて、上記円状領域の半径を設定することを特徴とする画像処理装置。 - 上記各円状領域のうち少なくとも1つが着色された状態で操作可能であり、その操作に従って、上記着色手段による着色処理を停止させる指示を出力する操作手段を備えることを特徴とする請求項19記載の画像処理装置。
- 原画像におけるエッジを検出する検出ステップと、
上記検出ステップの検出結果に基づいて線図画像を形成する形成ステップと、
上記形成ステップで得られた線図画像中に中心画素を設定する設定ステップと、
上記設定ステップで設定された中心画素を中心とした円状領域の上記エッジを除く部分を着色する着色ステップとを含み、
上記着色ステップは、上記中心画素とエッジ間の距離が所定の複数の方向について得られた複数の上記距離のうちの任意の距離に基づいて、上記円状領域の半径を設定するステップを含むことを特徴とする画像処理方法。 - 上記複数の距離のうちの最短の距離を上記任意の距離とすることを特徴とする請求項21記載の画像処理方法。
- 上記着色ステップは、上記中心画素を上記線図画像中に自動的に複数設定し、該複数の中心画素に対応する各円状領域を順次着色するステップを含むことを特徴とする請求項21記載の画像処理方法。
- 上記着色ステップは、上記中心画素を上記線図画像中に自動的に複数設定し、画像の二次元平面上の分散した位置の順序で、上記複数の中心画素に対応する各円状領域を着色するステップを含むことを特徴とする請求項21記載の画像処理方法。
- 乱数を発生する乱数発生ステップを更に含み、
上記着色ステップは、上記乱数発生ステップにより発生された乱数に対応する上記二次元平面上の位置の画素を、着色する円状領域の中心画素として、該円状領域を着色するステップを含むことを特徴とする請求項24記載の画像処理方法。 - 上記各円状領域の1つが着色される毎に更新された処理済画像を表示する表示ステップを含むことを特徴とする請求項23又は24記載の画像処理方法。
- マニュアル操作に従って、上記各円状領域のうち少なくとも1つが着色された状態で着色処理を停止させる操作ステップを含むことを特徴とする請求項23又は24記載の画像処理方法。
- 上記着色ステップは、複数の上記中心画素に対応する各円状領域について順次着色し、その着色する色を、上記中心画素とエッジ間の距離が所定の複数の方向について得られた複数の上記距離のうちの最長の距離に基づいて決定するステップを含むことを特徴とする請求項21記載の画像処理方法。
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