JP3927539B2 - ソフトウェア・キューイング・アプリケーションを監視するためのシステムおよび方法 - Google Patents

ソフトウェア・キューイング・アプリケーションを監視するためのシステムおよび方法 Download PDF

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Description

本発明は、一般には、コンピュータ・ネットワークにおけるデータ伝送に関し、より詳細には、ソフトウェア・キューイング・アプリケーションを監視するためのシステムおよび方法に関する。
FDDI、BISDN、SONETなどのネットワーク通信標準の出現により、現在はギガバイト・コンピュータ通信の時代になり、またテラバイト通信の時代が急速に近づいている。こうした高速ネットワーク環境には、ネットワークからの情報に依存して、ネットワーク設計、ネットワーク管理、ネットワーク制御機能およびネットワーク・サービスの助けとなる、新しい強力なツールが必要である。こうした高速環境に伴う問題は、1つまたは複数の高速通信チャネルからの生データを監視し、このデータを、必要時にはいつでも、アルゴリズムへの入力として、ユーザ、サービスにとって有用な「情報」に変換することなどである。
今日まで、こうした問題は、「リアルタイム」のネットワーク監視およびパフォーマンス評価であると見られてきた。ネットワーク監視は一般に、システムの運用に関する動的情報を抽出、処理、収集および提示することと定義される。その後、監視情報は、リアルタイムでネットワーク・リソースの状態を評価するために、ネットワーク・パフォーマンス管理のアナリスト、通常はコンピュータ表示装置上で監視情報を分析する個人によって使用される。
大規模なネットワーキング構造を管理する要件の1つは、異なるプラットフォームを含み得るコンピュータ・ネットワーク全体にわたって情報を伝送する役割を担う、多数の様々なアプリケーションを監視することである。
こうしたアプリケーションの一部は、バックグランド・タスクであり、一般にユーザ・インターフェイスを提供しないことから、通常このように呼ばれる。様々なシステム間で情報を伝送する役割を担うバックグランド・タスクに関する行動情報が必要とされている。実際に、アプリケーション・オペレータは、伝送が成功したか否か、またその伝送に問題またはボトルネックが生じているか否かを知る必要がある。残念ながら、バックグランド・タスクは、状況情報を提供せず、したがって、アプリケーション・オペレータは、アプリケーションが正しく動作しているか否かを判断する術がない。
異機種アプリケーション伝送に対して広く使用される手法に、メッセージ・キューイングがある。メッセージ・キューイングによって、分散されたアプリケーションが、ハードウェアおよびソフトウェアのリソースに関係なく、メッセージを交換することができる。メッセージ・キューイング・システムでは、アプリケーションを送信するのに、送達ルートまたは受信側アプリケーションがいつメッセージを取り出すかのタイミングを気に掛ける必要はない。受信側アプリケーションは、送信側アプリケーションとの直接のリンクを必ずしも維持せずに、適宜新しいメッセージを取り出すことができる。また受信側アプリケーションは、必要に応じて受信確認を行うことができる。
メッセージは、アプリケーション間を、同期をとっても、また非同期でも流れることができる。同期モードでは、送信側アプリケーションは、受信側アプリケーションからの返信を受け取ってから続行することができる。またメッセージは、一対一モード、一対多モード、多対一モードまたその任意の組合せのモードでアプリケーション間を流れることができる。
一般に、メッセージ・アプリケーションは2つの部分、すなわちアプリケーション・データとメッセージ識別データを含む。メッセージは、複数のパラメータ、たとえばメッセージ・タイプ、アプリケーション・データの長さ、メッセージの優先順位によって識別することができる。
メッセージ・アプリケーションおよびそのリソースを監視するためのいくつかの方法が知られている。Tivoli SystemのTivoliや、IBMコーポレーションのOmegamonなどの商品によって、キューを監視し、アプリケーションの状況を判断することができる。こうした商品を用いる際には、アプリケーション・オペレータは、必要な措置を講じるのに必要なパラメータを見つけるために、連続して複数のパネル間をナビゲートしなければならない。そうしている間に、アプリケーション上で発生する重要な問題を見落とすというリスクがある。
IBMコーポレーションのMQSeriesやCICSなどの他の商品では、キューの長さおよびアプリケーションの状況を判断する方法が提供される。
Bonnell他に発行された米国特許5,655,081号では、自律型の知的エージェント・アーキテクチュア(intelligentautonomous agent architecture)を使用して、分散コンピューティング環境全体にわたってコンピュータのリソースおよびアプリケーションを監視し管理するためのシステムを開示している。前記の商品と同様に、このシステムでは、キューが、所定の数のアプリケーション識別のないメッセージを含むとき、アラート・メッセージを起動することができる。
しかし、監視対象の特定のアプリケーションに関連する、タスク状況およびキューの長さを収集する唯一のインターフェイスをオペレータに提供するツールは現在存在せず、既知のシステムでは、システム全体のすべてのアプリケーションに関する情報が提供される。
したがって、使用中のあるアプリケーションおよびそのリソースに関連する全ての情報を収集する単一のシステムを、アプリケーション・オペレータに提供することが求められている。
本発明の一目的は、エラー検出に有用な情報を自動的に唯一のビューに集める、アプリケーション監視システムを提供することである。
本発明の別の目的は、ユーザとの対話(user interaction)なしに動作するこうしたシステムを提供することである。
本発明は、前記その他の目的を、メッセージ・キューイング送信システム(messagequeuing transmission system)において、上流および下流のソフトウェア・アプリケーションを監視するコンピュータ実施方法を提供することによって実現する。この送信システムは、少なくとも1つの入力キューから複数の入力メッセージを読み出し、複数の出力メッセージを少なくとも1つの出力キューに書き込むことができる、少なくとも1つの処理タスクを含む。この方法は、以下のステップを含む。
a.入力キューおよび出力キューにそれぞれ入力および出力キュー・グループ識別子を割り当てるステップ
b.各キュー・グループごとに、各入力キューおよび各出力キューにキュー識別子を割り当てるステップ
c.処理タスクにタスク識別子を割り当てるステップ
d.所定のリフレッシュ時間間隔のリフレッシュ・カウンタを初期設定するステップ
e.各キュー・グループごとに、各入力キューに格納されたメッセージの数および各出力キューに格納されたメッセージの数を判断するステップ
f.識別された処理タスクのアクティブ化状況(activation status)を判断するステップ
g.タスク・モニタの記憶域に、上記両方の判断ステップの結果を集めるステップ
h.時間間隔ごとに、(e)から(g)のステップを繰り返すステップ
好ましい一実施形態では、集められた結果が、オペレータが制御する表示画面に表示される。
別の実施形態では、上流のアプリケーションが入力メッセージを送り、下流のアプリケーションが出力メッセージを受信する。この送信システムは、少なくとも1つの出力メッセージに応答した、下流アプリケーションからの少なくとも1つの応答メッセージを受信するための少なくとも1つの応答キューをさらに含み、また応答メッセージを処理するための少なくとも1つの応答タスクをさらに含む。
別の実施形態では、この方法は、出力メッセージが出力キューに書き込まれる時点と、それに対応する応答メッセージが応答メッセージ・キューに書き込まれる時点との時間間隔を計算するステップをさらに含む。時間間隔の値に従って、警告メッセージをオペレータに表示することができる。
まず図1を参照して、本発明の方法を実施することができる、簡略化したメッセージ・キューイング送信システム100をこれから説明する。一般に、バックグランド・タスクに関する入力情報(incoming information)は、上流の外部ソフトウェア・アプリケーション102から送られ、送信システム100内で、いくつかのキュー・レイヤを通って処理されてから、下流の外部ソフトウェア・アプリケーション108に出力される。
本発明は、ハードウェア、オペレーティング・システム、また接続に関係なく、ネットワーク化されたどんなコンピューティング環境においても動作させることができる。したがって、こうした側面については言及しない。
具体的には、入力情報が、上流アプリケーション102から届き、このアプリケーションは、複数のメッセージを入力キュー「G1」に入れる。次いで、メッセージは、入力タスク104によって捕捉され、何らかのアプリケーション論理プロセスの後で、中間キュー「G2」に提供される。次いで、中間メッセージ・キュー「G2」が出力タスク106によって処理され、次いでこのタスクが、出力メッセージを出力キュー「G3」に引き渡す。次いで、出力情報が下流アプリケーション108によって取り出される。
下流アプリケーション108は、出力メッセージの受信確認を行うことができ、送信システムに応答メッセージをフィードバックし、応答キュー「G4」に応答メッセージを残す。次いで、このメッセージが1つまたは複数の応答タスク110によって処理される。
この送信システムのタスクは、エラー情報をエラー・ログ・キュー116に送ることができる。
それぞれのキューおよびそれぞれのタスクは、タスク・モニタ112によって監視される。図2から5を参照して以下で詳述するように、このタスク・モニタは、情報送信システムの状況の唯一の全体像をいつでも提供することができる。タスク・モニタ112は、システムの効率を判断するのにアプリケーション・オペレータが必要とする状況データを、送信システムに沿って収集し、こうしたデータをタスク・モニタの記憶域113に書き込む。好ましい一実施形態では、収集されるデータは、キューの長さ、タスクのアクティブ化/非アクティブ化状況、出力キューと応答キューのタイム・スタンプの差、およびエラー・ログ・キューの内容である。
次いで、収集された送信システムの状況は、タスク・モニタ記憶域113から読み出され、モニタ画面114上に表示される。
本発明は、メッセージ・キューイング送信システムの様々な構成に適用できることが当業者には理解されよう。表現「タスク」、「アプリケーション」、「常駐トランザクション」は、送信システムの内部プロセッサ(104、106、110)を指すために使用できることも理解されよう。さらに、メッセージを格納するキューは、標準のメッセージ・キューイング製品、たとえば前述のIBMコーポレーションのMQSeriesなどの形態のものでよい。
図2に、タスク・モニタ112によるモニタ画面114上の表示200を示す。図5を参照して以下に述べるように、この表示は、オペレータが指定する間隔に従ってリフレッシュされる。タスク・モニタ112は、数個のタスク・グループ(TSK1からTSK5)を制御しているとき、図1のメッセージ・キューイング送信システムの状況を表示する。表示200は、数個の情報領域(202〜206)を含む。第1の情報領域202は、「キューの長さ」状況に関する情報を提供する。第2の情報領域204は、「ログ・メッセージ」状況に関する情報を提供し、最後の情報領域206は、「時間制御」パラメータ状況および「バックグランド・タスク」のアクティブ化/非アクティブ化状況に関する情報を提供する。
「キューの長さ」領域202は、図1の送信システムのそれぞれのキュー内に、所与の時点で存在しているメッセージの数を示す。
図3を参照して以下で詳述するように、「キューの長さ」領域には、「キュー・グループ」と同数の行がある。それぞれの行には、そのキュー・グループ内のキューと同数の列がある。
キューの長さの値が0であると、関連するアプリケーションにバックログがなく、そのアプリケーションが適切に動作した可能性が高いことを示す。キューの長さが0以外の値であると、バックログがあることを示し、それによって、特に、表示200のリフレッシュの後でそのバックログが消えない場合は、措置が必要であることをオペレータに示す。何らかの理由で、キューの長さを判断することができない場合は、タスク・モニタ画面114上に、特別な警告が表示される。
この警告は、対応する行を特別な色で表示すること、および警告メッセージを「ログ・メッセージ」領域204に出すことを含むことができる。「ログ・メッセージ」領域204は、タスクからログ・キュー116に送られた連続するエラー・メッセージを含む。
図2の「バックグランド・タスク」と称される別の情報領域206は、監視対象のそれぞれ異なるバックグランド・タスクのリストを含む。バックグランド・タスク領域はさらに、時間制御機能の(「イネーブル」または「ディセーブル」することができる)状況の表示を含むことができる。時間制御機能については、図4を参照して以下で説明するが、タスク・モニタ112は、時間制御機能があってもなくても動作することができることにここで留意されたい。さらに、ここで示す画面表示200の例示的な編成は、本発明を限定するためのものではなく、当業者なら、本発明の教示があれば、関連するパラメータの他の表示を容易に考案することができよう。
次に図3を参照すると、タスク・モニタ112を操作するためのキュー構成をサポートする好ましい実装が、タスク・テーブル302およびキュー・テーブル304、306の形で示されている。テーブルは、以下のようにキューおよびタスクを識別する識別子を含む。さらに説明するように、テーブルの内容は、タスク・モニタ112の開始時に読み込まれる。
バックグランド・タスクは、各バックグランド・タスクのタスク名を示す第1の識別子、およびアクティビティを監視しようとする各タスクのタスク番号を示す第2の識別子に従って分類してタスク・テーブル302に入れる。
キューは、キュー・グループ・テーブル304で参照されるキュー・グループに分類される。キュー・グループ・テーブル304は、グループ名を示す第1の識別子、およびグループ番号(G1〜Gn)を示す第2の識別子を含む。キューのグループ化は、メッセージ・キューイング送信システムの特定の構成によって決まり得る。図1の例では、キューは4つのグループ、すなわち入力グループ「G1」、中間グループ「G2」、出力グループ「G3」、応答グループ「G4」に分けられる。応答グループに関連するグループ・テーブルは、応答グループが関連付けられるグループ番号を示す別の識別子を含む。この例では、応答グループ「G4」は、出力グループ「G3」と関連付けられる。
それぞれのキュー・グループは、そのキュー・グループに属する複数のキューを詳述するキュー・テーブル306にリンクされる。それぞれのキュー・テーブルは、それが関連付けられるキュー・グループ番号を示す第1の識別子、そのキュー・グループ番号のキュー番号を示す第2の識別子、およびキュー・タイプを定義する第3の識別子を含む。キューがアクティブかどうかを示す別の識別子を追加することができる。
応答グループでは、別の識別子が、応答キュー番号が関連付けられるキュー番号を示す。この例では、キュー番号「G4−1」は、出力キュー「G3−3」と関連付けられる。こうした例は、本発明を限定するためのものではなく、説明をわかりやすくするため提示するものにすぎない。当業者なら、本発明の教示があれば、データ・テーブルの他の構成を考案することができよう。
以下で詳述するように、応答キュー・グループと出力キュー・グループの対応付けにより、時間制御機能で使用される形の複数のキュー対(出力キュー、応答キュー)を構成することができる。
時間制御機能は、メッセージが出力キューに書き込まれる時点と、応答が応答キューに書き込まれる時点の時間間隔を計算する。したがって、出力グループに応答する応答グループについては、それぞれの応答キューを、出力グループに属する出力キューの1つにリンクされているものとして定義することができる。
キュー・タイプ情報は、参照されるアプリケーションについて、プログラムがどのようにキューにアクセスするか、たとえば、CISCコマンドを使用してCISCキューにアクセスするのか、あるいはMQステートメントを使用してMQ Seriesタイプのキューにアクセスするのかを示す。
図4は、例示的な実施形態における、本発明の時間制御機能の操作を示すフローチャートである。しかし、時間制御機能は任意選択であり、本発明は、この機能なしで実施することができる。タスク・モニタ112は、時間制御機能がイネーブルされていでも、ディセーブルされていても開始することができる。時間制御機能の目的は、下流アプリケーション(108)の機能を監視することである。下流アプリケーションは、出力キュー(G3)から読み出し、関連する応答キュー(G4)に「受信確認」応答メッセージを書き込む。時間制御機能は、出力キュー(G3)へのメッセージの書込みと、応答キュー(G4)への対応する応答メッセージの書込みの間の経過時間を判断することができる。これによって、下流アプリケーション(108)が適切に動作しているかどうかに関する情報を、アプリケーション・オペレータに提供する。
時間制御機能は、それぞれの対(出力キュー、応答キュー)ごとに、アクティブ化することができる。
ステップ400で、時間制御機能がイネーブルされて、処理が開始する。時間制御の間隔が決定される(ステップ402)。図5を参照して以下で説明するように、時間制御間隔は、オペレータによって指定される。オペレータがそれぞれのキュー対ごとに同じ値に固定することが好ましい。時間制御間隔は、下流アプリケーション(108)によって取り出される前に、メッセージが出力キュー(G3)内にあることが許容される時間を指定する。
次いで、時間制御カウンタが、最初の時間制御間隔についてカウントし始める(ステップ404)。
それぞれのキュー対ごとに、出力タスク(106)が最後のメッセージを出力キュー(G3)のうちの1つに入れた(本明細書では、最終書込み(put)と称する)時点を、応答タスク(110)が最終応答メッセージを受信した時点と比較する(ステップ406)。
最終書込みが、最終応答よりも前に行われている場合(イエス分岐)は、下流アプリケーションが速やかにメッセージを処理していることを示す。前の状況確認で警告メッセージがイネーブルされている場合(ステップ412)には、下流アプリケーションのメッセージ読出しが追いついた可能性があるので、その警告がディセーブルされ(ステップ408)、時間制御カウンタが再度開始する(ステップ404)。
最終書込みが最終応答よりも後に行われている場合(ノー分岐)は、下流アプリケーション(108)が出力キュー(G3)内のメッセージを速やかに処理していないことを示す。この非アクティブな時間が、時間制御間隔によって指定された時間の範囲内かどうかを判断する(ステップ410)。
この時間が時間制御間隔によって指定された時間の範囲内である場合(分岐NO)は、警告を出すには早すぎ、処理がループ・バックする(ステップ406)。
この時間が時間制御間隔によって指定された時間よりも長い場合(分岐NO)は、現在のキュー対について警告メッセージがイネーブルされ(ステップ412)、それが表示される(ステップ414)。上記で説明したように、警告メッセージは、ログ・メッセージ領域204に送信され、ある長さのキュー内の対応する行を強調表示することができる。
図5は、本発明のタスク・モニタ・システムの操作を示すフローチャートである。
タスク・モニタ112が開始され、処理が開始する(ステップ500)。モニタ画面上に、完成すべき入力フォームがオペレータに提示される。このフォームで、以下のものを要求することができる。
・リフレッシュ間隔値
・時間制御状況(イネーブル/ディセーブル)
・それぞれのキュー対の時間制御間隔値
リフレッシュ間隔によって、収集された関連するデータの状況をリフレッシュするタイミングを制御する。情報領域は、リフレッシュ間隔値によって指定される一定の間隔でリフレッシュされ、更新されたデータが表示される。好ましい実装では、リフレッシュ間隔は数秒に設定される。
タスク・モニタ112によってテーブルが読み出され(ステップ504)、監視対象の構成が決定される。したがって、キュー・テーブル304、306およびタスク・テーブル302に格納された情報を(それぞれのアクセス方法に従って)取り出し、関連するデータを収集する。こうしたテーブルは、リレーショナル・データベース・システムに格納しても、フラット・ファイルとして格納してもよく、本発明の一般的方法に影響は及ぼさない。特に、タスク・モニタ112は、タスク・テーブル302では、タスク番号およびタスク名の値を指し、そのアクティビティが制御対象になる。タスク・モニタ112は、テーブル304および306では、グループ番号の値を指し、そのグループに属するキューのキュー長がリフレッシュ間隔の終了ごとに表示される。さらに、タスク・モニタ112は、応答キューのキュー番号の値を指す。
次いで(ステップ506で)、キュー対(出力キュー、応答キュー)が生成される。キュー対は、それぞれのキュー対ごとに以下の表で示す情報を含む、出力−応答アレイの形で構成される。
Figure 0003927539
出力−応答アレイは、出力キューにメッセージを入れるタスク、および応答キューからメッセージを取り出すタスクの両方からアクセスできるように、メモリ域に格納することができる。
出力キューにメッセージを入れるタスクは、「最終書込み」フィールドに、タイム・スタンプ(書込みが行われた時点)を書き込み、応答キューからメッセージを取り出すタスクは、「最終応答」フィールドに、タイム・スタンプ(取出しが行われた時点)を書き込む。
応答キューが実装されない一実施形態では、処理は直接、図5のステップ504からステップ508に進む。出力−応答アレイが生成された後、そのリフレッシュ間隔のリフレッシュ・カウンタが開始する(ステップ508)。それぞれのリフレッシュ間隔の間、操作のシーケンス・ループが実行される。
・ステップ510で、タスク・モニタ112にタスク状況を尋ねることによって、アクティブなバックグランド・タスクのリストが決定される。その結果を監視対象のタスクのリストと比較する。タスクが実行されていない場合は、オペレータに警告する(ステップ518)。タスク情報領域206内の対応するタスク名を強調表示することができ、ログ・メッセージ領域204の次のログ・ライン上に警告メッセージを表示することができる。
・ステップ512で、それぞれのアクティブなキュー内に存在するレコード数を判断し、レコード数を判断することができない場合は、ログ・メッセージをログ・メッセージ領域204に生成し、そのキュー列の対応する値を、キューの長さ領域202で強調表示する(ステップ518)。
・ステップ514で、ログ・キューを読み出し、実装、たとえばSQLテーブル、ファイル、データのレビューが可能な他の任意の永続的レポジトリに応じて、情報を記憶手段に格納する。ログ・キューを読み出している間に問題が発生した場合は、ログ・メッセージ領域204にエラー・メッセージを出す。好ましくは、ログ・メッセージ領域(204)の上部分(upper region)に情報を表示し、オペレータが常に最終ログ・メッセージを見るように、古いコンテンツ領域を自動的にスクロール・ダウンする(ステップ518)。
・ステップ502で時間制御機能がイネーブルされている場合には、図4を参照して説明したように、ステップ516で、それぞれのキュー対(出力キュー、応答キュー)ごとに、時間制御プロセスを動作させる。時間制御機能がイネーブルされていない場合には、処理は直接、ステップ514から518に進む。
・ステップ518で、ステップ510、512、514および516で収集されたデータを集め、タスク・モニタ記憶域113に書き込み、モニタ画面上に表示する。
・ステップ520で、終了のメッセージを入力するオプションをオペレータに提供し、ステップ522で、タスク・モニタ112によって終了コマンドが受信された場合は、処理を終了する(ステップ524)。そうでない場合は、オペレータが終了メッセージを入力するまで、処理はステップ508にループする。
本発明を、その特定の実施形態を参照して示し説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱せずに、形態および詳細についての様々な変更が行われ得ることが当業者には理解されよう。
本発明の方法が実施されるメッセージ・キューイング送信システムの簡略図である。 図1のシステムのメッセージ・キューイング情報を表示する本発明のタスク・モニタ画面を示す図である。 本発明のキューおよびタスク構成を扱うためのテーブル構造を示す図である。 本発明の時間制御操作を示すフローチャートである。 本発明のタスク・モニタ・システムの操作を示すフローチャートである。

Claims (11)

  1. 少なくとも1つの入力キューから複数の入力メッセージを読み出し、複数の出力メッセージを少なくとも1つの出力キューに書き込む少なくとも1つの処理タスクが実行中であるメッセージ・キューイング送信システムにおいて、前記複数の入力メッセージを前記入力キューに送信する上流のソフトウェア・アプリケーションおよび前記複数の出力メッセージを受信する下流のソフトウェア・アプリケーションを監視するための方法であって、前記方法は、前記メッセージ・キューイング送信システムにより実施され、
    処理タスクを識別するためのタスク識別子を含むタスク識別子テーブルと、複数の入力メッセージが格納される入力キューのグループを識別するための入力キュー・グループ識別子および複数の出力メッセージが格納される出力キューのグループを識別するための出力キュー・グループ識別子を含むキュー・グループ・テーブルと、各入力キューおよび各出力キューを識別するためのキュー識別子を含むキュー・テーブルとを読み出すステップと、
    前記キュー・グループ・テーブルを参照して、前記複数の入力メッセージが格納される第1入力キューおよび第2入力キューに入力キュー・グループ識別子を割り当てることによって第1キュー・グループを形成するステップと、
    前記キュー・グループ・テーブルを参照して、前記複数の出力メッセージが格納される第1出力キューおよび第2出力キューに出力キュー・グループ識別子を割り当てることによって第2キュー・グループを形成するステップと、
    前記キュー・テーブルを参照して、前記第1入力キューに第1キュー識別子を、前記第2入力キューに第2キュー識別子を、前記第1出力キューに第3キュー識別子を、および前記第2出力キューに第4キュー識別子を割り当てるステップと、
    前記タスク識別子テーブルを参照して、前記処理タスクにタスク識別子を割り当てるステップと、
    前記入力キュー・グループ識別子および前記第1キュー識別子が割り当てられた前記第1入力キューに格納された第1のメッセージ数と、前記入力キュー・グループ識別子および前記第2キュー識別子が割り当てられた前記第2入力キューに格納された第2のメッセージ数と、前記出力キュー・グループ識別子および前記第3キュー識別子が割り当てられた前記第1出力キューに格納された第3のメッセージ数と、および前記出力キュー・グループ識別子および前記第4キュー識別子が割り当てられた前記第2出力キューに格納された第4のメッセージ数とを判断するステップと、
    前記システムが備えるタスクを監視するタスク・モニタに問い合わせ、前記処理タスクアクティブであるか否かを判断するステップと、
    タスク・モニタ記憶域に、前記第1入力キューに格納された前記第1メッセージ数と、前記第2入力キューに格納された前記第2メッセージ数と、前記第1出力キューに格納された前記第3メッセージ数と、前記第2出力キューに格納された前記第4メッセージ数と、および前記処理タスクアクティブであるか否かについての情報とを収集して格納するステップとを含む方法。
  2. リフレッシュ・カウンタのリフレッシュ時間間隔に従って、前記両判断ステップおよび前記収集して格納するステップを繰り返す、請求項1に記載の方法。
  3. 前記タスク・モニタ記憶域の内容を、表示画面上に表示させるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記処理タスクからのエラー・メッセージを、エラー・ログ・キューに書き込むステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記エラー・メッセージを表示画面上に表示させるステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1キュー識別子と、前記第2キュー識別子と、前記第3キュー識別子と、および前記第4キュー識別子とがそれぞれ異なる、請求項1に記載の方法。
  7. 前記処理タスクがバックグランド・タスクである、請求項1に記載の方法。
  8. 前記キュー・グループ・テーブルを参照して、出力メッセージに応答して生成される応答メッセージを受信するための応答キューに、応答先グループ識別子を割り当てるステップをさらに含み、前記応答メッセージが、前記出力メッセージを受信する下流のソフトウェア・アプリケーションによって生成される、請求項1に記載の方法。
  9. 前記応答メッセージが前記応答キューから取り出され、応答タスクによって処理される、
    請求項に記載の方法。
  10. 前記メッセージ・キューイング送信システムの出力キューへの出力メッセージ書込みと、前記応答キューへの前記応答メッセージ書込みとの時間間隔を計算するステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
  11. 前記時間間隔を、所定の時間制御間隔と比較するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
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