JP3927523B2 - 情報通報システムおよび情報通報方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報通報システムおよび情報通報方法に関し、特に、ネットワーク監視システムの一部である警告通報システムの稼動状態を確認することのできる情報通報システムおよび情報通報方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、監視カメラを用いた侵入者監視システムにおいて、監視映像をインターネットやLAN等のネットワーク技術を用いて映像蓄積及び映像配信する技術が開発されてきている。さらに、映像をハードディスクやDVD(Digital Versatile Disc)などの記憶装置にディジタルデータとして蓄積する技術も開発されている。また、携帯電話や携帯情報端末(Personal Digital Assistant:PDA)等の携帯端末の普及に伴い、映像配信技術によって配信される映像を携帯端末で受信し、映像を閲覧できる技術が本発明者らによって特願2002−280819、出願日平成14年9月26日として提案されている。
【0003】
更に、画像認識技術を用いて監視カメラの映像の変化を抽出し、警告情報として、ネットワーク接続されたパソコン(PC)や携帯端末に送信する技術も本発明者らによって特願2002−347202、出願日平成14年11月29日として提案されている。
【0004】
従来の映像配信システムについて図15および図16を用いて説明する。図15は、従来のネットワーク監視システムの構成を示すブロック図である。図15において、1501−1、1501−2、・・・1501−n(n=1、2、・・・)は、複数の監視カメラを表す。なお、監視カメラを総称する場合は,1501で代表するものとする。その他の装置についても同様とする。1502は、LAN(Local Area Network)のような映像信号の伝送路、1503−1、1503−2、・・・1503−nは、Webエンコーダである。1504は、映像蓄積配信装置で、複数の監視カメラからの映像を蓄積し、必要なユーザーに配信する機能を有する。1505−1、1505−2、・・・1505−m(m=1、2、・・・)は、ブラウザPCを示し、監視システム全体を管理する機能を有する。1506は、ハブを示し、伝送路1502にそれぞれの機器からの信号が交換接続あるいは配信接続される機能を有する。1507は、映像閲覧用データ変換装置であり、映像蓄積配信装置1504に蓄積されている映像の一部を携帯端末からアクセスできるように画像を縮小する機能を有する。即ち、携帯端末に送信する画像のデータ量を少なくした縮小画像(サムネール画像とも呼ばれる。)を作成し、蓄積する機能を有する。1508は、モデムで、映像信号を所定の方式に変換し、公衆回線等に送出できるようにする機能を有する。1509は、公衆回線による伝送路、1510は、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)ネットワーク、1511は、携帯電話会社、1512−1、1512−2、・・・1512−L(L=1、2、・・・)は、携帯端末、1513−1、1513−2、・・・1513−p(p=1、2、・・・)は、クライアント情報端末(Personal computer:PC)である。1515は、通報装置である。
【0005】
映像閲覧用データ変換装置1507および通報装置1515は、複数の監視カメラ1501、複数のWEBエンコーダ1503、映像蓄積配信装置1504および複数のブラウザPC1505と、LANのような伝送路1502及びハブ1506を介して接続されている。また、それらは、例えば、モデム1508を介してWANのようなネットワーク1510および電話会社1511を介して携帯端末1512に接続され、また、モデム1508を介してクライアントPC1513に接続されている。
【0006】
図16は、映像蓄積配信装置1504、ブラウザPC1505、映像閲覧用データ変換装置1507、携帯端末1512、クライアントPC1513及び通報装置1515のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。勿論、それぞれの機能的な違いによりインストールされているソフト(動作プログラム)は異なるが、ハードウェア構成は、類似しているので、ここではその一例を示している。1601は、CPU(Central Processing Unit)、1602は、動作プログラム等を記憶するメモリ、1603は、ネットワークインタフェースである。
【0007】
1604は、記憶装置であるが、映像蓄積配信装置1504の記憶装置としては、監視カメラ1501の画像を記録するため、記憶容量が大きい記録媒体、例えば、VTR等が利用可能である。また、ランダムアクセス可能な磁気デスク(HD:ハードデスク)やDVD(Digital Versatile Disc)等が好適である。1605は、入力インタフェース、1608は、キーボード等の入力機器、1609は、マウスなどのポインティングデバイス、1606は、ビデオインタフェース、1607は、モニタ、1610は、バスである。
【0008】
CPU1601〜ビデオインタフェース1606は、バス1610を介して相互に接続されており、モニタ1607は、ビデオインタフェース1606を介してバス1610と接続され、入力機器1608とポインティングデバイス1609は、入力インタフェース1605を介してバス1610と接続されている。また、ネットワークインタフェース1603は、LANの伝送路1502や公衆回線1509と必要に応じて接続される。
【0009】
まず、映像蓄積配信装置1504に監視カメラ1501で撮影した映像を蓄積、配信する方法について以下に説明する。例えば、所定の監視位置に設置された監視カメラ1501−1は、連続して常時撮影を行っており、撮影された映像は、LANの伝送路1502、WEBエンコーダ1503−1、ハブ1506を介して映像蓄積配信装置1504に蓄積される。携帯端末1512やクライアントPC1513を操作することにより、映像閲覧用データ変換装置1507は、蓄積配信装置1504から所望の映像をとりだし、縮小画像として携帯端末1512やクライアントPC1513に送信する。このような方法で携帯端末1512やクライアントPC1513から映像蓄積配信装置1504の映像を閲覧することが可能である。
【0010】
次に、従来の監視等による警告情報を生成、送信する方法について説明する。通報装置(または処理装置とも言う。)1515は、映像蓄積配信装置1504から映像を取り出し、以前取り出した映像と現在取り出した映像を比較し、映像の変化を抽出する、所謂、画像認識技術により異常を検出し、蓄積する機能を有する。なお、画像認識技術により異常を検出する技術は、例えば、前後のフレーム画面の輝度成分の変化分を検出したり、あるいは、映像信号のスペクトラムを比較する方法等従来から周知の方法であるので、詳細な説明は省略する。
【0011】
さて、比較の結果、映像に変化があった場合、異常ありとして、異常ありの映像を異常を検出した日時や必要なメッセージとともに通報装置1515に蓄積すると共に異常警報情報として携帯端末1512やクライアントPC1513に配信する。即ち、異常警報情報は、通報装置1515からハブ1506、モデム1508、ネットワーク1510を介して携帯電話会社1511やクライアントPC1513に接続されたモデム1508を介して携帯端末1512やクライアントPC1513に配信される。
【0012】
また、特定地域の監視情報供給方法(例えば、特許文献1参照。)には、特定の領域に設置された監視端末と、その監視端末に対応する利用者とをそれぞれ登録し、管理コンピュータが監視端末と利用者とをリンクするように処理する方法が提案されている。
【0013】
【特許文献1】
特開2002−157173号公報(第3−6頁、図1、4、5)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述したネットワーク監視システムでは、通報装置1515が正常に稼動しているかを確認する方法がなく、何らかの原因で通報装置が故障したり、また、監視カメラやWEBエンコーダに異常が発生した場合等、監視システムの利用者がそれに気付かなかった場合、侵入者等の異常を検知することができない。従って、利用者は、これらの異常が発生したことに長時間気付かなかった場合、監視システムのような極めて高いセキュリテイを要求されるようなシステムでは、これが原因で大惨事や損害を招いてしまうということも考えられる。
【0015】
本発明の目的は、ネットワーク監視システムの異常を確認できる情報通報システムおよび情報通報方法を提供することにある。
【0016】
本発明の他の目的は、通報装置の稼動を確認できる情報通報システムおよび情報通報方法を提供することにある。
【0017】
本発明の更に他の目的は、監視カメラやWEBエンコーダ等の異常を確認できる情報通報システムおよび情報通報方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報通信システムは、映像信号入力部と、上記映像信号入力部からの映像信号をデジタル画像に変換するエンコーダ部と、上記エンコーダ部からのデジタル画像を蓄積し配信する機能を有する映像蓄積配信装置と、上記映像蓄積配信装置の蓄積映像を読み出し、上記映像の変化を検出する処理装置および出力部からなり、上記処理装置は、タイマと、稼動情報を送信する時間間隔設定機能および警告情報を送信する機能を有し、上記稼動情報を送信する時間間隔設定機能で設定された所定の時間間隔で上記稼動情報を送信し、上記警告情報を送信する機能に基づいて警告情報を送信した場合、上記警告情報が送信された時点から上記タイマは、上記所定の時間間隔のカウントを開始し、上記カウントが上記所定の時間間隔になると、上記処理装置の稼動情報を上記出力部から送信するように構成される。
【0019】
また、本発明の情報通報システムにおいて、上記処理装置は、更に、上記映像の異常情報を検出した場合、上記情報端末装置に警告情報を送信する機能を有し、上記警告情報を最後に送信した時刻から現在の時刻までの経過時間が上記時間間隔設定機能で設定した上記稼動情報を送信する送信間隔に等しいかまたはこえるとき、上記処理装置の稼動情報を上記情報端末装置に送信するように構成される。
【0020】
また、本発明の情報通報システムにおいて、上記稼動情報は、稼動時刻情報と監視画像情報を含む。
【0021】
また、本発明の情報通報システムにおいて、上記情報端末装置は、上記処理装置に処理装置の稼動情報を要求する機能を有し、上記情報端末装置の稼動情報要求に基づいて上記処理装置は、上記情報端末装置に稼動情報を送信するように構成される。
【0022】
更に、本発明の情報通信システムにおいて、上記映像信号入力部は、撮像部を有し、上記映像蓄積配信装置は、少なくとも上記撮像部および上記エンコーダ部のいずれか一方からの警告情報を上記処理装置に送信する機能を有し、上記処理装置は、上記警告情報を検出した場合、上記出力部から上記撮像部および上記エンコーダ部でそれぞれ異なる警告情報を送信する機能を有する。
【0023】
また、本発明の情報通報システムにおいて、上記映像蓄積配信装置から送信される異常情報は、上記撮像部の異常情報と上記エンコーダ部の異常情報とで異ならせるように構成される。
【0024】
また、本発明の情報通報システムにおいて、上記処理装置は、更に、稼動情報を送信する時間間隔設定機能を有し、上記時間間隔設定機能に基づいて上記通報装置の稼動情報を上記情報端末装置に送信する。
【0025】
また、本発明の情報通報システムにおいて、上記処理装置は、更に、少なくとも上記撮像部および上記エンコーダ部のいずれか一方のエラー復帰情報を作成する機能を有し、上記情報端末装置に上記エラー復帰情報を送信するように構成される。
【0026】
更にまた、本発明の情報通報方法は、映像信号を入力するステップ、上記映像信号をエンコードし、映像蓄積配信装置に蓄積するステップ、上記蓄積された映像信号を配信するステップおよび処理装置において上記配信された映像信号の変化を異常情報として検出するステップ、上記処理装置の稼動情報を送信するステップおよび上記異常情報を警告情報として送信するステップからなり、上記稼動情報を送信するステップは、上記稼動情報を送信する所定の時間間隔を設定するステップ、上記所定の時間間隔をカウントするステップおよび上記カウントを初期化するステップを含み、上記警告情報を送信した場合、上記警告情報が送信された時点から上記カウントが初期化され、上記カウントが上記所定の時間間隔になると、上記処理装置の稼動情報を送信するように構成される。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施例を図1、2、3および4を用いて説明する。なお、本発明に使用されるネットワーク監視システムは、図15に示される構成と同じものであるので、詳細な説明は省略する。図2は、本発明に使用する通報装置(または処理装置とも呼ばれる。)1515のブロック図を示すもので、201は、CPU1601に設けられたタイマである。なお、図16と同じものには、同じ符号が付されている。このタイマ201は、所定の時刻または時間間隔を設定するためのものである。即ち、通報装置1515から所定の通報情報が送信された時刻から予め設定した時間が経過した時点で再度警報情報が送信されていない場合、このタイマの働きにより携帯端末1512やクライアントPC1513に通報装置1515が稼動していることを示す稼動情報を送信するものである。ここで、警告情報とは、通報装置1515から携帯端末1512やクライアントPC1513に送信される異常情報、エラー情報等の総称を言う。従って、警告情報には、監視カメラの映像の異常(映像の中に存在する所定の物体、例えば、侵入物体が検出された場合等)を示す情報の他、後述する監視カメラのエラー情報、エラー復帰情報等も含まれる。また、必ずしも警告を意図した情報でなくても良い。
【0028】
以下、本発明の情報通報方法について図1を用いて説明する。図1は、本発明の動作を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートは、主として通報装置1515の処理動作を管理するCPU1601の動作と条件設定を行なうブラウザPC1505の動作で説明するが、これらに限定されるものでないことは言うまでもない。以下の各実施例においても同様である。ステップ101は、通報装置1515が稼動情報を通知する時間間隔、所謂、無送信期間を設定するステップである。以下、稼動情報送信時間間隔と言う。稼動情報送信時間間隔とは、通報装置1515が所定の期間を超えて、例えば、警告情報を通知しない場合、通報装置1515が警告情報とは別の稼動情報(通報装置1515が正常に動作している旨の確認情報)を通知する時間間隔のことを言う。ここで、稼動情報送信時間間隔の設定の一実施例について図3を用いて説明する。
【0029】
図3は、稼動情報送信時間間隔の設定内容をブラウザPC1505で表示した場合の表示画面である。画面301は、ブラウザPC1505のモニタ1607に表示された稼動情報送信設定画面で、稼動情報送信時間間隔を設定する場合にマウス等の入力端末1609で所定のメニュー画面から呼出される画面である。時間ボタン302は、稼動情報送信時間間隔における「時間」単位を設定するボタンであり、分ボタン303は、稼動情報送信時間間隔における「分」単位を設定するボタンである。この時間ボタン302及び分ボタン303を使用して、例えば、10分単位で時間の設定をすることが可能である。画面301では、02時間00分が設定されており、2時間間隔で通報装置1515の稼動情報が通知されることを示している。また稼動情報を送信しないように設定する場合は、時間ボタン302及び分ボタン303を「00」に設定する。
【0030】
添付画像ボタン304は、通報装置1515より送信される稼動情報に画像を添付するか否かを設定するボタンである。「あり」を設定した場合、通報装置1515で稼動情報が作成される時刻の画像が添付される。送信ボタン305は、時間ボタン302及び分ボタン303で設定した時間を稼動情報送信時間間隔とし、添付画像ボタン304で設定した内容とともにCPU1601に送信され、CPU1601に稼動情報送信時間間隔02時間00分が設定される。これによって通報装置1515は、2時間間隔で正常に動作している旨の稼動情報を送信することができる。なお、時間ボタン302及び分ボタン303で稼動情報送信時間間隔を設定しても、その後に送信ボタン305を押下しなかった場合は、設定は無効となる。
【0031】
ステップ102は、本発明のネットワーク監視システムが監視を開始するに当たり開始時間を設定するステップである。例えば、タイマ201をリセットし、経過時間「00」を設定する。従って、タイマは、この時点からカウントを開始する。
【0032】
ステップ103は、警告情報送信ステップで、前述したように通報装置1515で監視処理を行っている場合、異常を検出したことにより警告情報を携帯端末1512やクライアントPC1513に送信したかを判断するステップである。警告情報を送信した場合はステップ104に進み、送信していない場合はステップ105に進む。
【0033】
ステップ104は、経過時間初期化ステップで、警告情報を送信した場合に、タイマ201をリセットし、経過時間「00」を設定する。従って、タイマは、この時点から改めて経過時間のカウントを開始する。
【0034】
ステップ105は、タイマに設定されている現在の経過時間、即ち、最後に警告情報を送信した時刻から現在までの経過時間が稼動情報送信時間間隔よりも長いか、短いかを判断するステップである。上記経過時間が稼動情報送信時間間隔よりも長い場合は、ステップ106に進み、短い場合はステップ103に戻る。
【0035】
ステップ106は、通報装置1515が稼動中であることを知らせる稼動情報(通報装置1515の稼動確認情報)を作成し、通報装置1515から携帯端末1512やクライアントPC1513に、稼動情報を送信するステップである。この稼動情報を送信する方法は、一般には電子メールであるが、携帯端末1512やクライアントPC1513が受信できる送信方法であれば、電子メール以外の方法でも構わない。図4は、例えば、上記稼動情報を携帯端末1512で表示した場合の画面の一実施例を示す。画面401は、携帯端末1512のモニタ1607に表示された画面である。文章402は、通報装置1515が稼動中であることを示す文章「警告通報システム稼動中」が表示され、同時に現在時刻「10時15分17秒」が表示される。また、図3の添付画像ボタン304において「あり」を設定した場合、稼動情報作成時の監視画像が添付画像403として表示される。添付画像403は、映像蓄積配信装置1504から通報装置1515に取りこまれる画像(または、映像とも言う。)あるいはその画像の縮小画像(画素数を少なくしたサムネール画像)である。
【0036】
以上説明したように本実施例では、通報装置1515から警告情報を携帯端末1512やクライアントPC1513に送信するが、その送信間隔が長くなる場合、警告情報とは別に所定間隔で通報装置1515の稼動情報を携帯端末1512やクライアントPC1513に送信するようにしたものである。
【0037】
次に、本発明の第2の実施例として、携帯端末1512やクライアントPC1513から通報装置1515に稼動情報を要求した場合、通報装置1515から携帯端末1512やクライアントPC1513に稼動情報を送信する方法について、図2、図4、図5、図6を用いて説明する。
【0038】
図5は、本発明の第2の実施例を説明するためのフローチャートである。ステップ501は、通報装置1515において、携帯端末1512やクライアントPC1513へ送信する稼動情報の内容(以下、送信稼動情報と称する。)を設定するステップである。ここで、送信稼動情報の設定の一実施例について図6を用いて説明する。図6において、601は、携帯端末1512やクライアントPC1513へ送信稼動情報の設定内容をブラウザPC1505で表示する場合の稼動情報送信設定画面である。送信稼動情報の内容を設定する場合、ブラウザPC1505のモニタ1607にマウス等の入力端末1609で所定のメニュー画面から稼動情報送信設定画面を呼出す。なお、稼動情報は、特定の個人あるいは特定の監視センタに異常情報等を送信されるものである。従って、この稼動情報送信設定画面の呼び出しには、送信先を指定するID等、セキュリテイ保護の機能を持たせる必要のあることは言うまでもない。情報送信ボタン602は、稼動情報を送信するか否かを設定するボタンであり、添付画像ボタン603は、稼動情報に画像を添付するか否かを設定するボタンである。添付画像「あり」を設定した場合、通報装置1515で稼動情報が作成される時刻の画像が添付される。送信ボタン604を押下(クリック)すると、情報送信ボタン602及び添付画像ボタン603で設定された内容が通報装置1515のCPU1601に送信され、情報送信ボタン602及び添付画像ボタン603で設定された内容がCPU1601に設定される。情報送信ボタン602及び添付画像ボタン603で設定しても、その後に送信ボタン604を押下しなかった場合は、設定は無効となる。
【0039】
また、図6で示される稼動情報送信設定画面の別の実施例としては、図17で示される稼動情報送信設定画面とすることもできる。なお、図17において、図6と同じものには同じ符号が付されている。1701は、稼動情報送信設定画面であり、1702は、送信先の例えば、電子メールアドレスあるいはIDであり、オペレータが所望の送信先を設定できるように構成されている。従って、この送信先に設定された送信先からの情報送信要求があれば、稼動情報を送信することができ、セキュリテイの高い監視システムが構築できる。
【0040】
ステップ502は、携帯端末1512やクライアントPC1513から通報装置1515に稼動情報の送信を要求するか否かを判断するステップである。要求する方法は、一般には電子メールであるが、通報装置1515が受信できる送信方法であれば、電子メール以外の方法でも構わない。送信要求があればステップ503に進み、なければ送信は終了する。
【0041】
ステップ503は、携帯端末1512やクライアントPC1513からの稼動情報の送信要求をチェックし、通報装置1515で稼動情報を送信する設定になっているか判断するステップである。図6において、情報送信ボタン602で「あり」となっている場合は、ステップ504に進み、「なし」になっている場合は、送信せずに終了となる。これにより不要なアクセスに対しては、情報送信されず、セキュリテイの高いシステムが構築できる。また、送信先を複数設定する場合、送信先毎に稼動情報の送信「あり」、「なし」等も設定することもできる。
【0042】
ステップ504は、通報装置1515で稼動情報に画像を添付するか判断するステップである。図6において、添付画像ボタン603で「あり」となっている場合は、ステップ505に進み、「なし」になっている場合は、ステップ506に進む。
【0043】
ステップ505は、通報装置1515で添付画像のある稼動情報を作成するステップである。画像は、稼動情報を作成する時刻の画像を映像蓄積配信装置1504から取得する。ステップ506は、通報装置1515で添付画像のない稼動情報を作成するステップである。
【0044】
ステップ507は、通報装置1515でステップ505又はステップ506で作成された稼動情報を携帯端末1512やクライアントPC1513に送信するステップである。なお、送信する稼動情報は、例えば、上記第1の実施例で説明した図4に示すような稼動情報表示画面であり、稼動情報送信要求のあった時間情報とともに送信される。送信する方法は一般には電子メールであるが、携帯端末1512やクライアントPC1513が受信できる送信方法であれば、電子メールの他の方法でも構わない。
【0045】
ステップ508は、携帯端末1512やクライアントPC1513で通報装置1515から送信された例えば、図4に示すような稼動情報を閲覧するステップである。
【0046】
以上、本発明によれば、警報情報が送信された時刻から予め設定した時間が経過した時点で再度警報情報が送信されていない場合、また携帯端末やクライアントPCから通報装置へ通報装置の稼動の問合せがあった場合、通報装置から携帯端末やクライアントPCに稼動情報を送信することで通報装置の稼動を確認することが可能となる。
【0047】
次に、本発明の第3の実施例について、図7、図8および図9を用いて説明する。本発明の第3の実施例は、監視カメラ1501あるいは監視カメラ1501とWEBエンコーダ1503を繋ぐLANの伝送路1502等に問題が生じている場合、通報装置1515から携帯端末1512やクライアントPC1513に異常を通報する方法について説明する。
【0048】
図7は、第3の実施例の動作を説明するフローチャートである。図7において、ステップ701は、通報装置1515において、監視カメラ1501または監視カメラ1501とWEBエンコーダ1503を繋ぐLANの伝送路1502に問題が生じている場合、携帯端末1512やクライアントPC1513に異常を通報するかを設定するステップである。ここで、上記設定の一実施例について図9を用いて説明する。
【0049】
図9は、例えば、監視カメラ1501−1から映像信号が送信されていないことを知らせる情報(例えば、監視カメラ1501−1のエラー情報あるいは異常情報)を通報装置1515に設定する場合の設定内容をブラウザPC1505で表示した場合の画面例である。なお、監視カメラ1501は、複数台設置されているが、カメラ番号が異なるだけで動作は同じであるので、監視カメラ1501−1で代表して説明することにする。画面901は、ブラウザPC1505のモニタ1607に表示された、監視カメラエラー情報送信設定画面である。エラー情報送信ボタン902は、監視カメラ1501−1から映像信号が送信されていない場合に監視カメラのエラー情報を送信するかを設定するボタンである。エラー情報送信ボタン902で「あり」を選択した場合、送信回数ボタン903が有効になる。送信回数ボタン903は、監視カメラ1501−1のエラー情報を送信する回数を設定するボタンである。「一回のみ」を選択した場合、一回だけ監視カメラのエラー情報が送信された後は、次に、監視カメラ1501−1から映像信号が送信されるまでは送信されない。「定期的」を選択した場合は、監視カメラ1501−1から映像信号が送信されるまで、送信間隔ボタン904で設定された時間間隔毎に監視カメラ1501−1のエラー情報が送信される。図9では、1時間00分に設定されている。これら全ての設定は、送信ボタン907をクリックすることで有効になる。
【0050】
ステップ702は、Webエンコーダ1503−1において監視カメラ1501−1から映像信号が送信されているか判断するステップである。映像信号が送信されている場合は、ステップ703に進み、送信されていない場合は、ステップ704に進む。ここで、映像信号が正常に送信されているか否かを判断する方法は、Webエンコーダに内蔵されているCPUで例えば、監視カメラ1501−1から送られてくる映像信号の垂直同期信号の有無を検出し、判断する。垂直同期信号が検出されれば、正常、なければ異常と判断する。
【0051】
なお、ここでは簡単のため監視カメラ1501−1が異常の場合あるいは監視カメラ1501−1とWebエンコーダ1503−1を繋ぐLANの伝送路1502が異常である場合を区別せずに説明しているが、監視カメラ1501−1の異常またはLANの伝送路1502の異常を個別に検出するには、別途それぞれの異常の判定ができるように異常信号を区別し、Webエンコーダ1503−1のCPUですれぞれの異常信号を区別できる処理機能を持たせることで実現できることは言うまでもない。以下本実施例では、これらの異常を代表して監視カメラ1501−1の異常で説明することにする。
【0052】
ステップ703は、Webエンコーダ1503−1において監視カメラ1501−1から送信された映像信号を符号化された映像フォーマットに変換され、ステップ705で映像蓄積配信装置1504に蓄積される。
【0053】
ステップ704は、Webエンコーダにおいて監視カメラ1501−1から映像信号が送信されていないことを示す映像(以下、監視カメラのエラー用映像)を作成するステップである。例えば、WebエンコーダのCPUでブルーバック(画面全体が青色)のエラー映像を作成し、このブルーバック映像がステップ705で映像蓄積配信装置1504に配信され、蓄積される。
【0054】
ステップ706は、通報装置1515が映像蓄積配信装置1504の蓄積映像を監視のために取得するステップである。
【0055】
ステップ707は、通報装置1515においてステップ706で取得した映像が監視カメラ1501−1のエラー用映像であるか否か、即ち、上述の場合、ブルーバック映像であるかどうかを判断するステップである。監視カメラのエラー用映像である場合は、ステップ708に進み、そうでない場合は、ステップ713に進む。ステップ713以降については、後述する。
【0056】
ステップ708は、通報装置1515において、図9で説明した監視カメラエラー情報送信設定画面901のエラー情報送信ボタン902で、「あり」に設定してあるかを判断するステップである。「あり」に設定してある場合は、ステップ709に進み、そうでない場合は、終了に進む。
【0057】
ステップ709は、通報装置1515において、図9で説明した監視カメラエラー情報送信設定画面901の送信回数ボタン903を「一回のみ」に設定してあるか判断するステップである。「一回のみ」に設定してある場合は、ステップ710に進み、「定期的」に設定してある場合は、ステップ711に進む。
【0058】
ステップ710は、通報装置1515において、監視カメラのエラー情報または異常情報を送信していないか判断するステップである。未送信の場合は、ステップ712に進み、送信済みの場合は終了に進む。
【0059】
ステップ711は、通報装置1515において、先に監視カメラ1501−1のエラー情報を送信してから図9で説明した送信間隔ボタン904で設定した時間(図9では1時間を設定してある。)を経過しているか判断するステップである。送信間隔ボタン904の時間を経過する場合、例えば、1時間あるいはそれ以上の時間が経過している場合は監視カメラ1501−1のエラー情報を送信するためにステップ712に進み、経過していない場合は、終了に進む。
【0060】
ステップ712は、通報装置1515において監視カメラ1501−1のエラー情報を作成し、通報装置1515から携帯端末1512やクライアントPC1513に、監視カメラ1501−1のエラー情報を送信するステップである。送信する方法は、一般には電子メールであるが、携帯端末1512やクライアントPC1513が受信できる送信方法であれば、電子メールの他の方法でも構わない。図8は、監視カメラ1501−1のエラー情報を携帯端末1512で表示した場合の画面の一実施例である。画面801は、携帯端末1512のモニタ1607に表示された場合の画面を示す。文章802は、通報装置1515が監視カメラ1501−1(この場合は、正門1にカメラを設置)から映像信号が送信されていないことを示す文章、例えば、「監視カメラ(正門1)から映像信号が送信されていません。システム管理者に連絡してください。」と表示される。
【0061】
次に、ステッップ713〜715について説明する。これらのステップは、監視カメラ1501−1または監視カメラ1501−1とWEBエンコーダ1503−1を繋ぐLANの伝送路1502の異常が解決した場合、通報装置1515から携帯端末1512やクライアントPC1513に通報する方法を説明するステップである。通報装置1515において、監視カメラ1501−1または監視カメラ1501−1とWEBエンコーダ1503−1を繋ぐLANの伝送路1502の異常から正常に復帰した場合、携帯端末1512やクライアントPC1513に通報するかを設定するステップについて図9を用いて説明する。
【0062】
図9において、監視カメラ1501−1から映像信号が送信されない問題から復帰したことを知らせる情報(以下、監視カメラのエラー復帰情報)の設定内容をブラウザPC1505で表示した場合の画面を示している。画面901は、ブラウザPC1505のモニタ1607に表示された監視カメラ1501−1のエラー復帰情報を設定する画面である。なお、画面901は、上述した通り監視カメラ1501−1のエラー情報を設定する画面としても用いられる。エラー復帰情報送信ボタン905は、監視カメラ1501−1から映像信号が送信されない問題から復帰した場合、監視カメラ1501−1のエラー復帰情報を送信するかを設定するボタンである。エラー復帰情報送信ボタン905が「あり」の場合は、エラー復帰情報が送信される。また、添付画像ボタン906は、監視カメラ1501−1のエラー復帰情報に画像を添付するかを設定するボタンである。「あり」を設定した場合、通報装置1515で監視カメラのエラー復帰情報が作成される時刻の画像が添付される。これらの設定は、送信ボタン907をクリックすることで有効になる。
【0063】
而して、上述したように監視カメラ1501−1の異常が復帰した場合、ステップ707では、WEBエンコーダ1503−1から取得した映像が正常な映像であればステップ713に進む。
【0064】
ステップ713は、通報装置1515において現在取得した映像の1つ前に取得した映像が監視カメラ1501−1のエラー用映像であったかどうかを判断するステップである。監視カメラ1501−1のエラー用映像であった場合は、ステップ714に進み、そうでなかった場合は、終了に進む。
【0065】
ステップ714は、通報装置1515において、監視カメラ1501−1から映像信号が送信されていない問題から復帰した場合、図9に示すように監視カメラ1501−1のエラー復帰情報送信ボタン905が「あり」に設定してあるかを判断するステップである。「あり」の場合は、ステップ715に進み、そうでない場合は、終了に進む。
【0066】
ステップ715は、通報装置1515において監視カメラ1501−1のエラー復帰情報を作成し、通報装置1515から携帯端末1512やクライアントPC1513に、監視カメラ1501−1のエラー復帰情報を送信する。送信する方法は、一般には電子メールであるが、携帯端末1512やクライアントPC1513が受信できる送信方法であれば、電子メールの他の方法でも構わない。図10は、監視カメラ1501−1のエラー復帰情報を携帯端末1512で表示した場合の一実施例を示す。画面1001は、携帯端末1512のモニタ1607に表示した場合の画面を示している。文章1002は、通報装置1515において監視カメラ1501−1からの映像信号の送信が復帰されたことを示す文章であり、図9の添付画像ボタン906において「あり」を設定した場合、監視カメラ1501−1のエラー復帰情報作成時の画像が添付画像1003として表示される。
【0067】
次に、本発明の第4の実施例について図11〜図13を用いて説明する。この第4の実施例は、WEBエンコーダ1503−1またはWEBエンコーダ1503−1と映像蓄積配信装置1504を繋ぐLANの伝送路1502に異常が生じている場合、通報装置1515から携帯端末1512やクライアントPC1513に通報する方法について示している。なお、WEBエンコーダ1503は、複数台あるが、ここではWEBエンコーダ1503−1を代表として説明する。また、ここでは簡単のためWEBエンコーダ1503−1が異常の場合あるいはWEBエンコーダ1503−1と映像蓄積配信装置1504を繋ぐLANの伝送路1502が異常である場合とを区別せずに説明しているが、WEBエンコーダ1503−1またはLANの伝送路1502の個別の異常を検出するには、別途それぞれの異常信号の判定ができるように映像蓄積配信装置1504のCPUで検出できる異常信号を区別できる処理機能を持たせることで実現できることは言うまでもない。以下本実施例では、これらの異常を代表してWEBエンコーダ1503−1の異常で説明することにする。
【0068】
図11は、本発明の第4の実施例を説明するための動作のフローチャートを示す。ステップ1101は、通報装置1515において、WEBエンコーダ1503−1が異常である場合、携帯端末1512やクライアントPC1513に通報するかを設定するステップである。ここで、上記設定の一実施例について図13を用いて説明する。
【0069】
図13は、Webエンコーダ1503−1から映像が送信されていないことを知らせる情報(以下、Webエンコーダ1503−1のエラー情報)の設定内容をブラウザPC1505で表示した場合の一実施例を示す図である。画面1301は、ブラウザPC1505のモニタ1607に表示されたWebエンコーダ1503−1のエラー情報を設定する画面である。エラー情報送信ボタン1302は、Webエンコーダ1503−1から映像が送信されていない場合にWebエンコーダ1503−1のエラー情報を送信するかを設定するボタンである。エラー情報送信ボタン1302で「あり」を選択した場合、送信回数ボタン1303が有効になる。送信回数ボタン1303は、Webエンコーダ1503−1のエラー情報を送信する回数を設定するボタンである。「一回のみ」を選択した場合、一回だけWebエンコーダのエラー情報を送信した後は、Webエンコーダ1503−1から次の映像が送信されるまでは送信されない。「定期的」を選択した場合は、Webエンコーダ1503−1から映像が送信されるまで、送信間隔ボタン1304で設定した時間間隔毎に、例えば、図13では、1時間毎にWebエンコーダ1503−1のエラー情報を送信する。これら全ての設定は、送信ボタン1307をクリックすることで有効になる。
【0070】
ステップ1102は、映像蓄積配信装置1504においてWebエンコーダ1503−1から映像が送信されているかを判断するステップである。映像が送信されている場合は、ステップ1103に進み、送信されていない場合は、ステップ1104に進む。ここで、Webエンコーダ1503−1から映像信号が正常に送信されているか否かを判断する方法は、以下の通りである。
【0071】
まず、映像蓄積配信装置1504は、複数のWebエンコーダ1503に対して順次Webエンコーダ1503に蓄積されている映像を送信する画像送信指令を送信し、この画像送信指令を受けたそれぞれのWebエンコーダ1503が監視カメラ1501から送られた画像を順次映像蓄積配信装置1504に送信するように構成されている。従って、映像蓄積配信装置1504からの画像送信指令に対してWebエンコーダ1503からの応答、例えば、Webエンコーダ1503−1からの応答がなければ、Webエンコーダ1503−1に異常が発生していると判断される。
【0072】
ステップ1103は、Webエンコーダ1503−1から送信された映像を映像蓄積配信装置1504に保存するステップである。ステップ1104は、Webエンコーダ1503−1からの応答がなければ映像蓄積配信装置1504においてWebエンコーダ1503から映像が送信されていないことを示す映像(以下、Webエンコーダのエラー用映像)を作成するステップである。例えば、映像蓄積配信装置1504のCPUでレッドバック(画面全体が赤色)のエラー映像を作成し、映像蓄積配信装置1504に蓄積し、ステップ1105に進む。なお、Webエンコーダのエラー用情報は、前述の監視カメラ1501−1のエラー情報(ブルーバック)と区別するために異なる色のエラー情報を作成するのが望ましい。
【0073】
ステップ1105は、通報装置1515が映像蓄積配信装置1504から映像を取得するステップである。ステップ1106は、通報装置1515においてステップ1105で取得した映像がWebエンコーダ1503−1のエラー用映像であるかを判断するステップである。Webエンコーダ1503−1のエラー用映像である場合は、ステップ1107に進み、そうでない場合は、ステップ1112に進む。ステップ1112以降については、後述する。
【0074】
ステップ1107は、Webエンコーダ1503−1から映像が送信されていない場合、通報装置1515の設定において、図13で示すようにWebエンコーダ1503−1のエラー情報送信ボタン1302の設定が「あり」にしてあるかを判断するステップである。Webエンコーダ1503−1のエラー情報送信ボタンが「あり」の場合は、ステップ1108に進み、そうでない場合は終了に進む。
【0075】
ステップ1108は、通報装置1515において送信回数ボタン1303を「一回のみ」に設定しているか判断するステップである。「一回のみ」に設定している場合は、ステップ1109に進み、「定期的」に設定している場合は、ステップ1110に進む。
【0076】
ステップ1108は、通報装置1515においてWebエンコーダ1503−1のエラー情報を送信していないかを判断するステップである。未送信の場合は、ステップ1111に進み、送信済みの場合は、終了に進む。
【0077】
ステップ1110は、通報装置1515において前に(最後に)Webエンコーダ1503−1のエラー情報を送信してから図13で示す送信間隔ボタン1304で設定された時間を経過しているかを判断するステップである。送信間隔ボタン1304で設定された時間、例えば、図13では、1時間以上を経過している場合は、ステップ1111に進み、経過していない場合は、終了に進む。
【0078】
ステップ1111は、通報装置1515においてWebエンコーダ1503−1のエラー情報を作成し、通報装置1515から携帯端末1512やクライアントPC1513にWebエンコーダ1503−1のエラー情報を送信するステップである。送信する方法は、一般には電子メールであるが、携帯端末1512やクライアントPC1513が受信できる送信方法であれば、電子メールの他の方法でも構わない。図12は、Webエンコーダ1503−1のエラー情報を携帯端末1512で表示した場合の一実施例を示す図である。画面1201は、携帯端末1512のモニタ1607に表示された場合の画面である。文章1202は、通報装置1515がWebエンコーダ1503−1から映像が送信されていないことを示す文章を表示している。
【0079】
次に、Webエンコーダ1503−1の異常が解決した場合、通報装置1515から携帯端末1512やクライアントPC1513に通報する方法について、ステップ1112〜1114を用いて説明する。
【0080】
図13に示す1301は、Webエンコーダ1503−1から映像が送信されない問題から正常に復帰したことを知らせる情報(以下、Webエンコーダ1503−1のエラー復帰情報)の設定内容をブラウザPC1505で表示した場合の画面を示す。なお、この画面は、上述と同様にエラー情報設定画面としても用いられる。エラー復帰情報送信ボタン1305は、Webエンコーダ1503−1から映像が送信されない問題から復帰した場合にWEBエンコーダ1503−1のエラー復帰情報を送信するかを設定するボタンである。添付画像ボタン1306は、Webエンコーダ1503−1のエラー復帰情報に画像を添付するかを設定するボタンである。「あり」を設定した場合、通報装置1515でWebエンコーダ1503−1のエラー復帰情報が作成される時刻の画像が添付される。これらの設定は、送信ボタン1307をクリックすることで有効になる。
【0081】
ステップ1106で、映像蓄積配信装置1504から取得した映像がWebエンコーダ1503−1のエラー用映像でない場合、ステップ1112に進む。
【0082】
ステップ1112は、通報装置1515において現在取得した映像より前に取得した映像がWebエンコーダ1503−1のエラー用映像であったかを判断するステップである。Webエンコーダのエラー用映像であった場合、ステップ1113に進み、そうでなかった場合は終了に進む。
【0083】
ステップ1113は、通報装置1515においてWebエンコーダ1503−1から映像が送信されていない問題から復帰した場合、図13に示すようにWebエンコーダ1503−1のエラー復帰情報送信ボタン1305が「あり」に設定してあるかを判断するステップである。「あり」の場合は、ステップ1114に進み、そうでない場合は終了に進む。
【0084】
ステップ1114は、通報装置1515においてWebエンコーダ1503−1のエラー復帰情報を作成し、通報装置1515から携帯端末1512やクライアントPC1513に、Webエンコーダ1503−1のエラー復帰情報を送信する。送信する方法は一般には電子メールであるが、携帯端末1512やクライアントPC1513が受信できる送信方法であれば、電子メールの他の方法でも構わない。図14は、Webエンコーダ1503−1のエラー復帰情報を携帯端末1512で表示した場合の一実施例を示す図である。画面1401は、携帯端末1512のモニタ1607に表示した場合の画面を示す。文章1402は、通報装置1515がWebエンコーダ1503−1から映像の送信が復帰されたことを示す文章であり、図13の添付画像ボタン1307において「あり」を設定した場合、Webエンコーダのエラー復帰情報作成時の画像が添付画像1403として表示される。
【0085】
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明によれば、通報装置、監視カメラ、Webエンコーダあるいはこれらを接続しているLAN伝送路に問題が発生した場合、通報装置から携帯端末やクライアントPCへ該当するエラー情報を送信することで、常に映像蓄積配信装置の映像を監視することなく装置の異常を確認する事が可能である。
また、本発明によれば、監視カメラ及びWEBエンコーダ異常の問題から復帰した場合、通報装置から携帯端末やクライアントPCへエラー復帰情報を送信することで、常に映像蓄積配信装置の映像を監視することなく装置の復帰を確認する事が可能である。これにより、従来不可能であった通報装置、監視カメラ、Webエンコーダあるいは伝送路の異常を携帯端末やクライアントPCで確認することができる。
【0086】
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は、ここに記載された情報通報システムおよび情報通報方法の実施例に限定されるものではなく、上記以外の情報通報システムおよび情報通報方法の分野にも広く適応することが出来ることは、言うまでも無い。例えば、本発明の第3および第4の実施例を考慮した場合、第1の実施例として説明した図1に示す経過時間初期化ステップ104は、通報装置が上述したエラー情報やエラー復帰情報を送信した場合にも実行されてもよい。
【0087】
【発明の効果】
本発明によれば、通報装置を用いて稼動情報を作成及び送信することで、携帯端末やクライアントPCで通報装置の稼動を確認することができる。また警告情報が送信された時刻から予め設定した時間が経過した時点で再度警告情報が送信されていない場合に稼動情報を送信することにより、携帯端末などで過剰に情報を受信することなく、また決められた時間毎に稼動情報を送信することで、情報を受信する時刻も予想することができ、その時刻に情報が送信されなかった時点で通報装置が稼動していないことも容易に判断できる。
【0088】
更に、即座に通報装置の稼動を確認したい場合は、携帯端末やクライアントPCで通報装置に稼動情報を要求することで、通報装置から携帯端末やクライアントPCに稼動情報を即時に送信するため、暫くしても通報装置から稼動情報が送信されなかった時は通報装置が稼動していないと容易に判断できる。
【0089】
また、通報装置を用いて監視カメラのエラー情報を作成及び送信することで、携帯端末やクライアントPCで監視カメラの異常を確認することができる。更に、通報装置を用いて監視カメラのエラー復帰情報を作成及び送信することで、携帯端末やクライアントPCで監視カメラの異常の復帰を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の動作を説明するためのフローチャートを示す。
【図2】本発明の一実施例の通報装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明のブラウザPCにおける稼動情報送信設定画面の一実施例を示す図である。
【図4】本発明の通報装置の稼動情報の一実施例の表示画面を示す図である。
【図5】本発明の他の一実施例の動作を説明するためのフローチャートを示す。
【図6】本発明のブラウザPCにおける稼動情報送信設定画面の他の一実施例を示す図である。
【図7】本発明の他の一実施例の動作を説明するためのフローチャートを示す。
【図8】本発明において携帯端末に監視カメラのエラー情報の表示をする一実施例を示す図である。
【図9】本発明のブラウザPCにおける監視カメラのエラー及びエラー復帰情報設定画面の一実施例を示す図である。
【図10】本発明の携帯端末における監視カメラのエラー復帰情報表示の一実施例を示す図である。
【図11】本発明の他の一実施例の動作を説明するためのフローチャートを示す。
【図12】本発明の携帯端末におけるWebエンコーダのエラー情報表示の一実施例を示す図である。
【図13】本発明のブラウザPCにおけるWebエンコーダのエラーおよびエラー復帰情報設定画面の一実施例を示す図である。
【図14】本発明の携帯端末におけるWebエンコーダのエラー復帰情報表示の一実施例を示す図である。
【図15】従来のネットワーク監視システムの一例を示すブロック図である。
【図16】従来のネットワーク監視システムの装置に使用されるハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図17】本発明のブラウザPCにおける稼動情報送信設定画面の他の一実施例を示す図である。
【符号の説明】
101:稼動情報送信時間間隔設定ステップ、102:初期値設定ステップ、103:警報情報送信ステップ、104:開始時刻設定ステップ、105:送信間隔判定ステップ、106:稼動情報送信ステップ、201:タイマ、1501:監視カメラ、1502:LANの伝送路、1503:Webエンコーダ、1504:映像蓄積配信装置、1505:ブラウザPC、1506:ハブ、1507:映像閲覧用データ変換装置、1508:モデム、1509:公衆電話回線、1510:WAN、1511:携帯電話会社、1512:携帯端末、1513:クライアントPC、1515通報装置、1601:CPU、1602:メモリ、1603:ネットワークインタフェース、1604:記憶装置、1605:入力インタフェース、1606:ビデオインタフェース、1607:モニタ、1608:キーボード、1609:マウス。

Claims (3)

  1. 映像信号入力部と、上記映像信号入力部からの映像信号をデジタル画像に変換するエンコーダ部と、上記エンコーダ部からのデジタル画像を蓄積し配信する機能を有する映像蓄積配信装置と、上記映像蓄積配信装置の蓄積映像を読み出し、上記映像の変化を検出する処理装置および出力部からなり、上記処理装置は、タイマと、稼動情報を送信する時間間隔設定機能および警告情報を送信する機能を有し、上記稼動情報を送信する時間間隔設定機能で設定された所定の時間間隔で上記稼動情報を送信し、上記警告情報を送信する機能に基づいて警告情報を送信した場合、上記警告情報が送信された時点から上記タイマは、上記所定の時間間隔のカウントを開始し、上記カウントが上記所定の時間間隔になると、上記処理装置の稼動情報を上記出力部から送信することを特徴とする情報通報システム。
  2. 請求項1記載の情報通報システムにおいて、上記映像信号入力部は、撮像部を有し、上記映像蓄積配信装置は、少なくとも上記撮像部および上記エンコーダ部のいずれか一方からの警告情報を上記処理装置に送信する機能を有し、上記処理装置は、上記警告情報を検出した場合、上記出力部から上記撮像部および上記エンコーダ部でそれぞれ異なる警告情報を送信する機能を有することを特徴とする情報通報システム。
  3. 映像信号を入力するステップ、上記映像信号をエンコードし、映像蓄積配信装置に蓄積するステップ、上記蓄積された映像信号を配信するステップおよび処理装置において上記配信された映像信号の変化を異常情報として検出するステップ、上記処理装置の稼動情報を送信するステップおよび上記異常情報を警告情報として送信するステップからなり、上記稼動情報を送信するステップは、上記稼動情報を送信する所定の時間間隔を設定するステップ、上記所定の時間間隔をカウントするステップおよび上記カウントを初期化するステップを含み、上記警告情報を送信した場合、上記警告情報が送信された時点から上記カウントが初期化され、上記カウントが上記所定の時間間隔になると、上記処理装置の稼動情報を送信することを特徴とする情報通報方法。
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