JP3926909B2 - 一缶二水路給湯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯熱交換器と追い焚き熱交換器等の非給湯側熱交換器が一体化され、その一体化した熱交換器を共通のバーナーで加熱する一缶二水路給湯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7には本出願人らが開発している一缶二水路給湯器としての一缶二水路風呂給湯器のシステム構成例が示されている。同図において、この一缶二水路風呂給湯器(器具)は燃焼室1を有し、この燃焼室1にはバーナー2が配設され、このバーナー2の上方には給湯熱交換器3と非給湯側熱交換器としての追い焚き熱交換器4が設けられている。これら給湯熱交換器3と追い焚き熱交換器4は一体化されて配設されている。すなわち、複数の共通のフィンプレート5に給湯側の管路を貫通装着して給湯熱交換器3と成し、同じくフィンプレート5に追い焚き側の管路を貫通装着して追い焚き熱交換器4と成しており、上記バーナー2は給湯熱交換器3と追い焚き熱交換器4を共に加熱する構成になっている。
【0003】
上記バーナー2の下方側の燃焼室1は給気通路6に連通され、この給気通路6には燃焼ファン7が組み込まれており、燃焼ファン7の回転駆動により外部から給気通路6を介してバーナー2へ空気が送り込まれると共に、バーナー2の燃焼により生じた排気ガスがバーナー2の上方の燃焼室1に連通する排気通路9から外部へ排出される。
【0004】
上記バーナー2のガス導入口にはガスノズル19が対向配設され、このガスノズル19には燃料ガスを導入するためのガス供給通路8が接続されており、このガス供給通路8により導かれた燃料ガスはガスノズル19を介してバーナー2に供給される。また、上記ガス供給通路8には通路の開閉を行う電磁弁10,11a,11bと、ガスの供給量を開弁量により制御する比例弁12とが介設されている。
【0005】
前記給湯熱交換器3の入側には給水通路13の一端側が接続され、給湯熱交換器3の出側には給湯通路14の一端側が接続されており、上記給水通路13の他端側は外部配管を介して水供給源に接続され、前記給湯通路14の他端側は外部配管を介して台所等の所望の給湯場所に導かれている。また、上記給湯熱交換器3の入側の給水通路13と出側の給湯通路14を短絡するバイパス通路15が設けられており、上記バイパス通路15には通路の開閉を行うバイパス弁16が介設されている。
【0006】
前記追い焚き熱交換器4の入側には管路18の一端側が接続され、この管路18の他端側は循環ポンプ20の吐出口に接続されており、循環ポンプ20の吸入口には戻り管21の一端側が接続され、戻り管21の他端側は浴槽22に連接されている。また、追い焚き熱交換器4の出側には管路23の一端側が接続されており、この管路23の他端側は前記浴槽22に連接されている。上記戻り管21と循環ポンプ20と管路18と追い焚き熱交換器4と管路23により非給湯側循環通路としての追い焚き循環通路24が構成される。
【0007】
上記追い焚き循環通路24の管路18と前記給湯通路14は湯張り通路25により連通されており、この湯張り通路25には通路の開閉を制御する注湯制御弁26と、浴槽22の水位を検出する水位センサ28とが設けられている。
【0008】
なお、図中に示す30は燃焼室1内の風量を検出する風量センサであり、31は給水通路13に設けられて給水の流量を検出する水量センサであり、32は給水通路13の水の温度を検出する入水温度センサであり、34は給湯通路14に設けられて通水流量を制御する流量制御弁であり、35は給湯通路14に設けられて給湯が行われていることを水流により検出する給湯確認スイッチであり、36は追い焚き循環通路24の水流の有無を検出する流水スイッチであり、37は追い焚き循環通路24の湯水温を浴槽湯水の温度(風呂温度)として検出する風呂温度センサであり、38は給湯熱交換器3で作り出された湯の温度(給湯の出湯温度)を検出する給湯出湯温度検出手段としての出湯温度センサである。
【0009】
この一缶二水路風呂給湯器には制御装置40が設けられており、この制御装置40にはリモコン41が接続されている。このリモコン41には給湯温度を設定するための給湯温度設定手段や、浴槽22の風呂の温度を設定する風呂温度設定手段や、浴槽22の湯水の水位を設定する風呂水位設定手段等が設けられている。
【0010】
上記制御装置40は各種センサのセンサ出力信号やリモコン41の情報を取り込み、それら情報と予め与えられているシーケンスプログラムに従って、給湯運転や、湯張り運転や、追い焚き運転等の各種の器具運転の動作を次のように制御する。
【0011】
例えば、台所等に導かれた給湯通路の水栓が開けられ、水供給源から給水通路13に水が流れ込んで水量センサ31が給水通路13の通水を検出すると、器具は給湯運転を開始する。まず、燃焼ファン7の回転駆動を開始させ、電磁弁11a,11bの両方又はどちらか一方と電磁弁10を開動作させガス供給通路8を通してバーナー2に燃料ガスを供給し、図示されていない点着火手段によりバーナー2の点着火を行い燃焼を開始させる。
【0012】
そして、給湯湯温が前記給湯温度設定手段に設定されている給湯設定温度となるように比例弁12の開弁量を制御して(バーナー2への供給ガス量を制御して)バーナー2の燃焼能力を制御し、給湯熱交換器3の通水をバーナー2の燃焼火炎により加熱して設定温度の湯を作り出し、この湯を給湯通路14を通して給湯場所に供給する。
【0013】
湯の使用が終了して水栓が閉められると、給湯熱交換器3への通水が停止し、水量センサ31が給水通路13の通水を検知しなくなったときに、電磁弁10を閉じてバーナー2の燃焼を停止させる。その後、予め定められたポストパージ期間(例えば、5分間)が経過したときに、燃焼ファン7の回転駆動を停止して給湯運転を終了し次の給湯に備える。
【0014】
湯張り運転を行うときには、例えば、注湯制御弁26を開弁し、この注湯制御弁26の開弁動作により水供給源から給水通路13に水が流れ込んで水量センサ31が給水通路13の通水を検知すると、上記給湯運転と同様にバーナー2の燃焼を開始させる。
【0015】
このバーナー2の燃焼火炎により給湯熱交換器3で作り出された湯は給湯通路14と湯張り通路25を順に介して追い焚き循環通路24に送り込まれ、追い焚き循環通路24に流れ込んだ湯は戻り管21を通る経路と追い焚き熱交換器4を通る経路との2経路で浴槽22に落とし込まれる。そして、水位センサ28が検出する浴槽22の水位がリモコン41に設定されている設定水位に達したときに、注湯制御弁26を閉じ、電磁弁10を閉じてバーナー2の燃焼を停止させ、湯張り運転を終了する。
【0016】
追い焚き運転を行うときには、例えば、図8に示すようなフローチャートに基づいて追い焚き運転を行う。すなわち、図8のステップ201で、リモコン41などに設けられている追い焚きスイッチがオンされて、給湯器に追い焚き指示が与えられると、ステップ202で、循環ポンプ20をオン駆動させて浴槽22内の湯水を追い焚き循環通路24を通して循環させ、ステップ203で、流水スイッチ36によって追い焚き循環通路24の湯水の流れを検知した後、ステップ204で、バーナー2の着火を行い(着火トライ)、バーナー2の燃焼を開始させる。
【0017】
そして、ステップ205で、バーナー2の近傍に設けられているフレームロッ電極がオンしたか否かの判断を行うことによりバーナー2の燃焼が開始されたことを確認し、フレームロッ電極がオンしたときには、ステップ206で、リモコン41などに設けられている追い焚き燃焼ランプをオンさせる。すなわち、追い焚き燃焼ランプの点灯等による追い焚き報知動作を開始させる。また、バーナー2の燃焼開始によって、バーナー2の燃焼火炎により追い焚き熱交換器4の循環湯水を加熱して追い焚きを行い、風呂温度センサ37により検出される風呂温度が前記風呂温度設定手段により設定されている設定温度に達したときに、ステップ207で、追い焚き運転が終了したと判断し、バーナー2の燃焼を停止させるとともに、ステップ208で、前記追い焚き燃焼ランプをオフ(追い焚き報知動作停止)させ、循環ポンプ20をオフ(停止)させる。
【0018】
なお、前記図8のステップ203で、流水スイッチ36がオンせず、追い焚き循環通路24の湯水の流れが検知されないときには、ステップ211に進み、ステップ202から10分経過したときには、ステップ212で循環ポンプ20をオフする。また、前記ステップ205で、フレームロッ電極がオンしないときには、ステップ209に進み、ステップ204から5秒経過したときには、バーナー2の点着火動作を行ったにもかかわらず、バーナー2の燃焼開始が行われないため、給湯器の故障と判断し、ステップ210でエラー報知を行う。
【0019】
従来の一缶二水路風呂給湯器においては、以上のようにして給湯や湯張りや追い焚きの各運転が行われ、前記の如く、一缶二水路風呂給湯器は、一体化された給湯熱交換器3と追い焚き熱交換器4を共通のバーナー2を用いて加熱する方式であるので、別体に設けられた給湯熱交換器と追い焚き熱交換器をそれぞれ別個のバーナーを用いて燃焼加熱する方式に比べて、装置構成の簡易化が図れ、これに伴い、装置の小型化とコストの低減が図れることになる。
【0020】
また、図9には、一缶二水路給湯器としての給湯暖房機の一例が示されており、同図において、図7の一缶二水路風呂給湯器と同一名称部分には同一符号が付してある。また、図中、57は非給湯側熱交換器としての暖房用熱交換器を示しており、52は暖房オン・オフバルブ、53は放熱器、54はファン、55はシスターンタンク、56はバイパス通路をそれぞれ示している。暖房用循環通路51を循環する熱媒体としては、例えば、エチレングリコールとプロピレングリコールに水を加えたものが用いられる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の一缶二水路風呂給湯器においては、前記の如く、追い焚き運転を行うときには、循環ポンプ20の駆動によって生じる追い焚き循環通路24の湯水の流れを流水スイッチ36によって検知した後、バーナー2の燃焼を開始させ、バーナー2の燃焼開始が確認されたときに追い焚き燃焼ランプをオンさせているため、循環ポンプ20をオンさせてから直ちに流水スイッチ36により追い焚き循環通路24の湯水の流れが検知されないときには、バーナー2の燃焼が開始されず、追い焚き燃焼ランプの追い焚き報知動作も開始されないことになる。そのため、例えば追い焚き循環通路24内が完全には湯水で満たされておらず、循環ポンプ20の駆動開始から流水スイッチ36により流水検知が行われるまでに時間がかかったりすると、給湯器の利用者が追い焚きスイッチをオンしたにもかかわらず、追い焚き燃焼ランプが作動しないことから給湯器の利用者は給湯器に故障が生じてしまったと誤判断することになり、利用者に不安を与えてしまうといった問題があった。
【0022】
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、追い焚き燃焼運転等の非給湯側運転の異常が生じていないときに給湯器の故障などの誤判断を招くようなことのない、利用者が安心して利用することができる一缶二水路給湯器を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成をもって課題を解決するための手段としている。すなわち、本第1の発明は、給水通路から導かれた水を加熱し給湯通路に湯を供給する給湯熱交換器と、循環ポンプを備えた非給湯側循環通路に組み込まれ該非給湯側循環通路を循環する熱媒体を加熱する非給湯側熱交換器とを有し、上記給湯熱交換器と非給湯側熱交換器は一体化され、上記給湯熱交換器と非給湯熱交換器を共通に加熱するバーナーが設けられている一缶二水路給湯器において、非給湯側運転指示が与えられたときに上記循環ポンプを駆動させるとともに直ちにバーナ燃焼を報知するための非給湯側燃焼ランプを報知動作開始させる非給湯側ランプ作動手段が設けられており、非給湯側運転中における燃焼停止時の循環ポンプの駆動中には、上記非給湯側燃焼ランプの報知動作が行なわれる構成をもって課題を解決するための手段としている。
【0025】
さらに、本第の発明は、上記本第1の発明の構成に加え、給湯熱交換器の湯温を検出する給湯熱交換器湯温検出手段と、給湯が行われず非給湯側運転のみを行う非給湯側単独運転中に該給湯熱交換器湯温検出手段により検出される給湯熱交換器の湯温がバーナー燃焼を停止させる設定温度以上になったときにはバーナーの燃焼を停止させ、上記給湯熱交換器の湯温がバーナー燃焼を再開させる設定温度以下になったときにはバーナーの燃焼を再開させる非給湯側単独運転燃焼制御部とが設けられている構成をもって課題を解決するための手段としている。
【0026】
さらに、本第の発明は、上記本第1の発明の構成に加え、給湯熱交換器の湯温を検出する給湯熱交換器湯温検出手段と、給湯が行われず非給湯側運転のみを行う非給湯側単独運転中に該給湯熱交換器湯温検出手段により検出される給湯熱交換器の湯温がバーナー燃焼能力を低下させる設定温度以上になったときにはバーナーの燃焼能力を低下させ、上記給湯熱交換器の湯温がバーナー燃焼能力を増加させる設定温度以下になったときにはバーナーの燃焼能力を増加させる非給湯側単独運転燃焼制御部とが設けられている構成をもって課題を解決するための手段としている。
【0027】
さらに、本第の発明は、上記本第の発明又は第の発明の構成に加え、非給湯側単独運転中に給湯熱交換器湯温検出手段により検出される給湯熱交換器の経時的に正弦波状に変化する湯温データの振幅、周期、湯温上昇傾き、湯温下降傾きの少なくとも1つ又は湯温データの経時的な基準パターンに対する経時的な検出の湯温データのパターンとの違いに基づいて非給湯側循環通路の熱媒体の流れを検知する非給湯側流れ検知手段が設けられており、非給湯側燃焼ランプの報知動作開始から予め定められた時間内に該非給湯側流れ検知手段によって非給湯側循環通路の熱媒体の流れが検知されなかったときには非給湯側燃焼ランプの報知動作を停止させる非給湯側ランプ停止手段が設けられている構成をもって課題を解決するための手段としている。
【0028】
さらに、本第の発明は、上記本第1の発明乃至第の発明の何れか一つの構成に加え、給湯の出湯温度を検出する給湯出湯温度検出手段を有し、給湯運転中に非給湯側運転指示が与えられたときに該給湯出湯温度検出手段によって検出される給湯出湯温度の下降変化に基づいて非給湯側循環通路の熱媒体の流れを検知する非給湯側流れ検知手段が設けられており、非給湯側燃焼ランプの報知動作開始から予め定められた時間内に該非給湯側流れ検知手段によって非給湯側循環通路の熱媒体の流れが検知されなかったときには非給湯側燃焼ランプの報知動作を停止させる非給湯側ランプ停止手段が設けられている構成をもって課題を解決するための手段としている。
【0029】
さらに、本第の発明は、上記本第の発明又は第の発明の構成に加え、非給湯側燃焼ランプの報知動作開始から予め定められた時間内に非給湯側流れ検知手段によって非給湯側循環通路の熱媒体の流れが検知されなかったときには非給湯側異常信号を出力する非給湯側運転異常判断部が設けられている構成をもって課題を解決するための手段としている。
【0030】
さらに、本第の発明は、上記本第の発明の構成に加え、非給湯側運転異常判断部から非給湯側異常信号が出力されたときに非給湯側運転を強制的に停止させる非給湯側強制停止手段が設けられている構成をもって課題を解決するための手段としている。
【0031】
さらに、本第の発明は、上記本第の発明又は第の発明の構成に加え、上記非給湯側運転異常判断部から非給湯側異常信号が出力されたときに非給湯側運転の異常を報知する非給湯側異常報知手段が設けられている構成をもって課題を解決するための手段としている。
【0032】
さらに、本第の発明は、上記本第1の発明乃至第の発明のいずれか1つの構成に加え、非給湯側循環通路は追い焚き循環通路とし、非給湯側熱交換器は追い焚き熱交換器とし、上記追い焚き循環通路を循環する熱媒体は湯水とし、非給湯側の運転は風呂の追い焚き運転とした構成をもって課題を解決するための手段としている。
【0033】
上記構成の本発明においては、非給湯側運転指示が与えられたときに、循環ポンプを駆動させるとともに、非給湯側ランプ作動手段によって直ちに非給湯側燃焼ランプが報知動作開始させられる
【0034】
このように、本発明においては、非給湯側運転指示が与えられてから非給湯側循環通路の熱媒体の流れを検知せずに非給湯側燃焼ランプを報知動作開始させるので、たとえ非給湯側運転指示が与えられた直後に例えば流水スイッチなどによって非給湯側循環通路の熱媒体の流れの検知が行われなくとも、非給湯側燃焼ランプの報知動作が開始されるために、従来の給湯器のように風呂等の非給湯側の利用者が非給湯側運転指示を与えたにも拘わらず非給湯側燃焼ランプが報知動作しないといったことはなく、それにより利用者が給湯器の故障が生じたのではないかと誤判断することを防止することができるようになり、利用者が給湯器を安心して利用することが可能となり、上記課題が解決される。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明において、前記提案例の給湯器と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。本実施形態例の一缶二水路給湯器は一缶二水路風呂給湯器であり、図7に示した提案例の一缶二水路風呂給湯器と同様のシステム構成を有しているが、本実施形態例においては、給湯熱交換器3の湯温を検出する給湯熱交換器湯温検出手段としての図7の破線に示す給湯熱交湯温センサ33を給湯熱交換器3のU字管に設けており、また、図7において、追い焚き循環通路24に設けられている流水スイッチ36を省略して一缶二水路風呂給湯器を構成している。また、本実施形態例の一缶二水路風呂給湯器は、図1に示す特有な制御構成を有している。
【0036】
図1に示すように、本実施形態例の一缶二水路給湯器の制御装置40は、追い焚き燃焼強制開始手段46、燃焼制御部42、追い焚きランプ作動手段51、追い焚きランプ停止手段52、追い焚き単独運転燃焼制御部45、追い焚き単独運転監視部43、データ格納部44、追い焚き流水検知手段53、追い焚き運転異常判断部49、追い焚き強制停止手段48を有して構成されており、リモコン41には、追い焚き燃焼ランプ54と追い焚き異常報知手段50が設けられている。
【0037】
追い焚きランプ作動手段51は、非給湯側ランプ作動手段として機能するものであり、リモコン41から非給湯側運転指示としての追い焚き指示が与えられたときに、循環ポンプ20を駆動させるとともに直ちに追い焚き燃焼ランプ54を、例えば点灯などの追い焚き報知動作開始させる。また、追い焚きランプ作動手段51は、追い焚き運転終了時に追い焚き燃焼ランプ54の追い焚き報知動作を停止させる。
【0038】
燃焼制御部42には、給湯や追い焚きなどの様々な運転のシーケンスプログラムが与えられており、燃焼制御部42はリモコン41の情報や風呂温度センサ37などのセンサ出力を取り込んで、それら取り込んだ情報とシーケンスプログラムに従って給湯器の燃焼運転動作を制御する。
【0039】
追い焚き燃焼強制開始手段46は、非給湯側燃焼強制開始手段として機能するものであり、リモコン41から追い焚き指示が与えられたときに、循環ポンプ20を駆動させるともに、燃焼制御部42にバーナー燃焼運転開始指令を加え、それにより、追い焚き循環通路24の湯水の流れを検知せずにバーナー燃焼運転を直ちに開始させる。
【0040】
追い焚き単独運転監視部43は、上記燃焼制御部42の運転情報を取り込み、この情報に基づき、例えば、循環ポンプ20の駆動を検知している状態で給湯確認スイッチ35又は水量センサ31が通水を検知していないときには、器具が追い焚き単独運転をしていると検知し、それ以外のときには器具は追い焚き単独運転をしていないと検知する。
【0041】
データ格納部44には、バーナー燃焼を停止させる設定温度としてのオフ温度とバーナー燃焼を再開させる設定温度としてのオン温度が予め定められて格納されている。例えば、上記オフ温度は、追い焚き単独運転中に給湯熱交換器3のピーク温度領域の滞留湯が沸騰に近い状態であることを示す予め定めた湯温(例えば、90℃)になったときに給湯熱交湯温センサ33により検出される湯温である。上記オン温度は、上記オフ温度よりも予め定めた温度(例えば、3℃)分だけ低下させた湯温である。
【0042】
追い焚き単独運転燃焼制御部45は、非給湯側単独運転燃焼制御部として機能するものであり、時々刻々と、給湯熱交湯温センサ33のセンサ出力を給湯熱交換器3の湯温として検出し、また、データ格納部44のオン温度とオフ温度および追い焚き単独運転監視部43の監視情報を時々刻々と取り込み、取り込まれた検出給湯熱交換器湯温を前記オフ温度に比較し、上記追い焚き単独運転監視部43の監視情報に基づき追い焚き単独運転中であると検知しているときに、給湯熱交換器3の湯温がオフ温度以上になったと判断したときに、給湯熱交換器3の滞留湯水が沸騰に近い状態になったので給湯熱交換器3の滞留湯水の湯温を低下させるためにバーナー2の燃焼を停止させる必要があると判断し、電磁弁10を閉弁させバーナー2の燃焼を停止させる。
【0043】
また、追い焚き単独運転燃焼制御部45はバーナー燃焼停止信号を燃焼制御部42に出力する。燃焼制御部42は上記バーナー燃焼停止信号を受け、バーナー2の燃焼停止が追い焚き単独運転制御によりなされたものであり、器具の異常ではないと判断し、循環ポンプ20の駆動等の器具運転動作と追い焚き燃焼ランプ54の点灯を継続して行う。このため、上記追い焚き単独運転中のバーナー2の停止期間に循環ポンプ20の駆動は継続されるとともに、追い焚き燃焼ランプ54が引き続き点灯しており、利用者に対して不安を与えるのを防いでいる。
【0044】
さらに、追い焚き単独運転燃焼制御部45は、追い焚き単独運転中のバーナー2の燃焼停止中にも引き続き給湯熱交湯温センサ33のセンサ出力と、データ格納部44のオフ温度およびオン温度との取り込みを行って、給湯熱交湯温センサ33により検出される給湯熱交換器3の湯温を前記オン温度に比較し、給湯熱交換器3の湯温がオン温度以下に低下したと判断したときに、バーナー2の燃焼を再開させてもよいと判断し、点着火手段(図示せず)を用いてバーナー2の点着火を行いバーナー2の燃焼を再開させる。
【0045】
上記のように、追い焚き単独運転燃焼制御部45は、追い焚き単独運転中に、バーナー2のオン・オフ燃焼制御を行う。
【0046】
追い焚き流水検知手段53は、非給湯側流れ検知手段として機能するものであり、追い焚き単独運転監視部43の監視情報を受けて、追い焚き単独運転中に、給湯熱交湯温センサ33により検出される給湯熱交換器3の湯温を取り込み、この検出湯温データに基づいて追い焚き循環通路24の湯水の流れを検知する。
【0047】
この追い焚き単独運転中の追い焚き循環通路24の湯水の流れの検知に際し、前記データ格納部44には、追い焚き単独運転中の給湯熱交換器3の湯温データの基準パターンが予め与えられており、追い焚き流水検知手段53は、追い焚き単独運転中に給湯熱交湯温センサ33によって検出される給湯熱交換器3の湯温を時々刻々と取り込み、この検出湯温データが前記基準パターンから予め定められた許容範囲を越えて異なるときには追い焚き循環通路24に熱媒体としての湯水がない、又は湯水の流れがないと判断し、前記検出湯温データが前記基準パターンから前記許容範囲を越えて異なるものではないときには、追い焚き循環通路24の湯水の流れがあると判断する。
【0048】
前記データ格納部44には、追い焚き単独運転中の給湯熱交換器3の湯温データの基準パターンが予め与えられている。この基準パターンは、例えば図3の(a)に示すような正弦波状のパターンによって与えられており、例えば追い焚き循環通路24の湯水循環流量が基準流量(例えば4リットル/min)のときの追い焚き単独運転中の給湯熱交換器3の湯温データが予め実験等により求められ、基準パターンとして与えられている。なお、本明細書において、正弦波状の波形とは、図3の(a)に示したような波形のみならず、図3の(b)に示すような形の崩れた正弦波状の波形、いわゆる交番状波形も含む広い概念で用いている。
【0049】
ところで、一缶二水路風呂給湯器においては、バーナー2の燃焼火炎によって給湯熱交換器3の水管内の湯水が加熱され、追い焚き循環通路24の循環湯水が、給湯熱交換器3の水管内の湯水の熱を吸熱して追い焚きが行われるため、追い焚き循環通路24の湯水循環流量によって追い焚き単独運転中の給湯熱交換器3の湯温データが異なる。
【0050】
例えば、追い焚き循環通路24の湯水循環流量が少ないときには、前記吸熱量が少ないために、例えば図3の(b)に示すように、バーナー燃焼によって給湯熱交換器3の湯温は急に上昇し、前記オフ温度に早く達する。そして、給湯熱交換器3の湯温がオフ温度以上になってバーナー燃焼が停止されるが、給湯熱交換器3の湯温は、余熱により、温度上昇が急な分だけ高い温度まで上昇し、その後、緩やかに下降していく。
【0051】
その後、給湯熱交換器3の湯温が前記オン温度以下になると、バーナー燃焼が再開され、バーナー燃焼再開時から給湯熱交換器3の湯温上昇開始までの遅れ時間経過以降に、給湯熱交換器3の湯温が再び急に上昇していく。なお、追い焚き循環通路24の湯水循環流量が少ないときは、前記の如く、バーナー燃焼停止時の給湯熱交換器3の湯温下降が緩やかなため、給湯熱交換器3の湯温がオン温度以下となってから給湯熱交換器3の湯温が低下する割合は、追い焚き循環通路24の湯水循環流量が多いときに比べて小さい。
【0052】
したがって、図3の(b)に示すように、追い焚き循環通路24の湯水循環流量が前記基準流量よりも小さいときには、検出湯温データの波形の周期T1は、図3の(a)に示す前記基準パターンの周期T0よりも長くなり、この検出湯温データの波形の湯温上昇傾きθU1は基準パターンの湯温上昇傾きθU0よりも大きくなり、検出湯温データの波形の湯温下降傾きはθD1は基準パターンの湯温下降傾きθD0よりも小さくなる。また、このときの検出湯温データの波形の振幅A1は基準パターンの振幅A0よりも高温側にシフトし、検出湯温データの波形の振幅中心C1は基準パターンの振幅中心C0よりも高温となる。
【0053】
そして、追い焚き循環通路24の湯水の流れがないときには、例えば図4に示すように、検出湯温データの湯温上昇傾きθUEは極端に大きくなり、湯温下降傾きθDEは非常に小さくなり、周期TEは、例えば基準パターンの周期T0が40秒程度であるのに対して周期TEは5分といったように非常に長くなる。また、このときの検出湯温データの振幅AEは基準パターンの振幅A0に比べて大きく高温側にシフトし、検出湯温データの振幅中心点CEも基準パターンの振幅中心点C0に比べて非常に高温となる。
【0054】
一方、追い焚き循環通路24の湯水循環流量が前記基準流量よりも多いときには、追い焚き循環通路24の循環湯水による給湯熱交換器3側からの吸熱量が多いために、給湯熱交換器3の湯温は、バーナー燃焼によって緩やかに上昇し、バーナー燃焼が停止されると急に下降する。
【0055】
追い焚き流水検知手段53は、以上のような、追い焚き単独運転中の追い焚き循環通路24の湯水循環流量によって異なる給湯熱交換器の湯温データ特性に基づき、前記の如く、追い焚き単独運転中に給湯熱交湯温センサ33によって検出される給湯熱交換器3の検出湯温データを前記基準パターンと比較する。そして、検出湯温データの波形の振幅が基準パターンの振幅A0から予め定められた許容範囲を越えて異なるときには追い焚き循環通路24に湯水がない、又は湯水の流れがないと判断する。また、検出湯温データの波形の周期が基準パターンの周期T0から予め定められた許容範囲を越えて異なるときにも、検出湯温データの波形の傾き(湯温上昇傾きと湯温下降傾きの一方又は両方)が基準パターンの対応する傾きθU0とθD0の一方又は両方から予め定められた許容範囲を越えて異なるときにも同様の判断を行う。
【0056】
なお、追い焚き流水検知手段53は、前記検出湯温データと前記基準パターンの比較に際し、前記振幅、周期、傾きの少なくとも1つを比較することによって、追い焚き循環通路24の湯水の流れがない等の判断を行うことができるが、検出湯温データの波形の振幅、周期、傾きの2つ以上を、それぞれ、基準パターンの振幅、周期、傾きと比較して前記流水なし判断を行ってもよい。また、図4に示したような、追い焚き循環通路24の湯水の流れがないときの給湯熱交換器3の湯温データは、図3の(a)に示したような基準パターンとは明らかに違うために、各グラフデータを重ね合わせて、前記流水なしの判断を行うこともできる。
【0057】
追い焚き流水検知手段53は、以上のようにして追い焚き循環通路24の流水なし判断を行い、追い焚き単独運転中に流水なし判断が行われたときには流水なし信号を出力し、流水なし判断が行われないときには流水あり信号を出力し、これらの信号を追い焚き運転異常判断部49と追い焚きランプ停止手段52に加える。
【0058】
また、追い焚き流水検知手段53は、出湯温度センサ38により検出される給湯の出湯温度を時々刻々と取り込み、給湯運転と追い焚き運転の同時使用時、すなわち、給湯運転中に追い焚き指示が与えられたときに、出湯温度センサ38によって検出される給湯出湯温度変化に基づいて追い焚き循環通路24の湯水の流れを検知する。
【0059】
前記の如く、一缶二水路風呂給湯器においては、バーナー2の燃焼が行われると、バーナー2の燃焼火炎によって給湯熱交換器3内の湯水の加熱が行われ、このとき、追い焚き指示が与えられて追い焚き循環通路24の湯水が循環すると、追い焚き循環通路24の湯水が給湯熱交換器3の湯の熱を奪って追い焚きが行われるために、例えば図5に示すように、給湯運転が行われていて給湯設定温度の湯が出湯されているときに、追い焚き指示が与えられて循環ポンプ20が駆動されると、この循環ポンプ20の運転開始に伴い循環する追い焚き循環通路24の湯水によって給湯熱交換器3の湯の熱が吸熱され、給湯出湯温度が一時的に低下する。なお、一缶二水路風呂給湯器において、給湯運転と追い焚き運転の同時使用時には、給湯出湯温度が給湯設定温度となるようなガス量制御が行われて給湯運転優先のバーナー燃焼が行われるために、前記給湯出湯温度の低下は一時的なものにとどまる。
【0060】
本実施形態例では、追い焚き流水検知手段53は、給湯運転中に追い焚き指示が与えられたときに、上記給湯出湯温度の温度変化が予め与えられた温度範囲以上のときには追い焚き循環通路24の湯水の流れがあると判断し、前記温度変化が前記温度範囲未満のときには追い焚き循環通路24に湯水がない、又は湯水の流れがないと判断する。この判断結果は、流水なし信号又は流水あり信号として、追い焚き運転異常判断部49と追い焚きランプ停止手段52に加えられる。
【0061】
追い焚きランプ停止手段52は、非給湯側ランプ停止手段として機能するものであり、図示されていないタイマを有しており、前記追い焚きランプ作動手段51によって行われる追い焚き燃焼ランプ54の追い焚き報知動作開始から、例えば10分間といった予め定められた時間内に、追い焚き流水検知手段53によって追い焚き循環通路24の湯水の流れが検知されなかったときには、追い焚き燃焼ランプ54の追い焚き報知動作を強制的に停止させる。
【0062】
追い焚き運転異常判断部49は、非給湯側運転異常判断部として機能するものであり、図示されていないタイマを有しており、前記追い焚きランプ作動手段51によって行われる追い焚き燃焼ランプ54の追い焚き報知動作開始から、例えば10分間といった予め定められた時間内に、追い焚き流水検知手段53によって追い焚き循環通路24の湯水の流れが検知されなかったときには、追い焚き異常信号を出力する。この追い焚き異常信号は、追い焚き強制停止手段48と追い焚き異常報知手段50とに加えられる。
【0063】
追い焚き強制停止手段48は、非給湯側強制停止手段として機能するものであり、追い焚き運転異常判断部49から追い焚き異常信号が出力されたときに、追い焚き運転を強制的に停止させるものであり、追い焚き運転異常判断部49から出力される追い焚き異常信号を受けて、燃焼制御部42に追い焚き運転停止指令を加えて追い焚き運転を強制的に停止させる。
【0064】
追い焚き異常報知手段50は、非給湯側異常報知手段として機能するものであり、追い焚き運転異常判断部49から追い焚き異常信号が出力されたときに、追い焚き運転の異常を報知するものであり、追い焚き運転異常判断部49から出力される追い焚き異常信号を受けて、例えばブザーや追い焚き異常ランプの点灯などの適宜の手段によって追い焚き運転の異常を報知する。
【0065】
本実施形態例は以上のように構成されており、本実施形態例の一缶二水路給湯器において、追い焚き運転が行われるときには、図2に示すように、ステップ100で、追い焚きスイッチがオンされて追い焚き指示が与えられると、ステップ101で循環ポンプ20をオン駆動させるとともに、追い焚きランプ作動手段51によって直ちに追い焚き燃焼ランプ54がオンされ、追い焚き報知動作が開始される。その後、追い焚き循環通路24の湯水の流れを検知せずに、ステップ103で、バーナー2の点着火動作が行われて(着火トライ)、バーナー燃焼運転が直ちに開始させられる。
【0066】
そして、ステップ104で、フレームロッ電極がオンしたか否かの判断によってバーナー2の燃焼開始が確認され、バーナー2の燃焼開始が確認されたときには、追い焚き単独運転燃焼制御部45によって、前記の如く、給湯熱交湯温センサ33により検出される給湯熱交換器3の湯温とオフ温度とオン温度とに基づいて追い焚き単独運転が行われる。なお、給湯運転中に追い焚き指示が与えられたときには、すでにバーナー2の燃焼が行われているために、ステップ103およびステップ104の動作は省略され、燃焼制御部42によって、給湯優先の燃焼運転制御が行われる。
【0067】
次に、ステップ106で、追い焚き流水検知手段53により、前記の如く、追い焚き単独運転中には給湯熱交湯温センサ33の湯温データに基づき、給湯運転と追い焚き運転の同時使用時には出湯温度センサ38の検出温度に基づき、追い焚き循環通路24の流水検知動作が行われる。そして、ステップ106で、追い焚き循環通路24の流水が検知されたときには、風呂温度センサ37により検出される風呂温度が風呂設定温度に達するまで追い焚き運転が行われ、ステップ107で、追い焚き運転が終了されたことが確認されたときには、ステップ108で、追い焚きランプ作動手段51により追い焚き燃焼ランプ54の追い焚き報知動作がオフ(停止)され、燃焼制御部42によって循環ポンプ20がオフされる。
【0068】
なお、前記ステップ103で、着火トライ動作が行われたにも拘わらず、ステップ104でフレームロッ電極のオン確認が行われなかったときには、ステップ111で、前記着火トライ動作から5秒経過したか否かが判断され、5秒経過したときには、ステップ112でエラー報知が行われる。
【0069】
また、前記ステップ106で、追い焚き流水検知手段53によって追い焚き循環通路24の流水検知が行われなかったときには、ステップ109で、前記ステップ101での追い焚き燃焼ランプ54のオン動作開始(追い焚き報知動作開始)から10分以上経過したか否かの判断が行われ、10分以上経過したときには、ステップ110で、追い焚きランプ停止手段52により追い焚き燃焼ランプ54が停止されるとともに、追い焚き運転異常判断部49から追い焚き異常信号が出力される。そして、この追い焚き異常信号を受けて、追い焚き強制停止手段48により、燃焼制御部42に追い焚き停止指令が加えられ、循環ポンプ20が強制的に停止されるとともに、追い焚き異常報知手段50によって、前記の如く、追い焚き異常報知が行われる。
【0070】
本実施形態例によれば、以上のように、追い焚きスイッチがオンされて追い焚き指示が与えられたときに、循環ポンプ20を駆動させるとともに直ちに追い焚き燃焼ランプ54を追い焚き報知動作開始させるために、従来のように、追い焚きスイッチがオンされてから循環ポンプ20をオン駆動し、この循環ポンプ20の駆動によって追い焚き循環通路24の湯水の流れが生じたことを流水スイッチ36によって検知した後にバーナー2の燃焼を開始させ、バーナー2の燃焼開始が確認されてから追い焚き燃焼ランプ54を追い焚き報知動作開始させる場合と異なり、追い焚きスイッチがオンされてから追い焚き燃焼ランプ54が追い焚き報知動作開始するまでに殆ど時間を必要としない。そのため、従来のように、追い焚きスイッチがオンされてから追い焚き燃焼ランプ54がオンするまでに時間がかかることから、風呂の利用者が給湯器の故障であると誤判断してしまうといった問題を回避することが可能となり、利用者が安心して利用できる一缶二水路給湯器とすることができる。
【0071】
また、本実施形態例によれば、以上のように、追い焚き指示が与えられたときに、循環ポンプ20を駆動させるとともに、流水スイッチ36による追い焚き循環通路24の流水検知なしに追い焚き燃焼を開始させ、追い焚き単独運転時には、給湯熱交湯温センサ33の検出温度に基づいて追い焚き単独運転燃焼制御部45によってバーナー2の燃焼オン・オフ制御を行うとともに、追い焚き流水検知手段53により、給湯熱交湯温センサ33の検出湯温データに基づいて、追い焚き循環通路24の湯水の流れを検知することが行われるために、たとえ流水スイッチ36が故障したとしても、あるいは、流水スイッチ36を給湯器に設けなくとも、追い焚き循環通路24の湯水の流れの有無を確認しながら追い焚き単独運転を行うことができる。
【0072】
そのため、比較的故障しやすい流水スイッチ36による流水検知に左右されることなく追い焚き運転を行うことが可能となり、流水スイッチ36の故障による不具合をなくすことができる。また、流水スイッチ36を省略して給湯器を構成することにより、その分だけ給湯器のシステム構成を簡略化することが可能となり、コストダウンを図ることができる。
【0073】
また、本実施形態例によれば、追い焚き単独運転燃焼制御部45によって、前記の如く、前記オフ温度とオン温度に基づいてバーナー2の燃焼オン・オフ制御を行うために、例えば追い焚き循環通路24の湯水の流れがないときにはバーナー燃焼によって給湯熱交換器3の湯温が急激に上昇し、前記オフ温度に達してすぐにバーナー燃焼停止が行われ、その後、給湯熱交換器3の湯温がオン温度以下にはなかなか下がらないために、給湯熱交換器3の湯温がオフ温度以上になった以降に引き続きバーナー燃焼が行われることはなく、追い焚き熱交換器側の空焚きを防止することができる。
【0074】
そのうえ、本実施形態例では、追い焚き強制停止手段48を設け、追い焚き単独運転異常判断部49から追い焚き異常信号が出力されたときには、追い焚き燃焼を停止させるために、追い焚き熱交換器側の空焚きをより一層確実に防止することができる。
【0075】
さらに、本実施形態例によれば、追い焚き異常報知手段50を設け、追い焚き単独運転異常判断部49から追い焚き異常信号が出力されたときには、追い焚き燃焼の異常を報知するために、給湯器の利用者に、追い焚き循環通路24の湯水の流れがない等といった追い焚きシステムの異常を報知し、注意を促すことができる。
【0076】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されることはなく様々な実施の態様を採り得る。また、次のような参考例も考えられる。例えば、上記実施形態例では、追い焚きランプ作動手段51は、追い焚き指示が与えられたときに、循環ポンプ20駆動させるとともに直ちに追い焚き燃焼ランプ54によって追い焚き報知動作を開始させるようにしたが、参考例として、例えば、図6に示すように、ステップ100で、追い焚きスイッチがオンされたときに、ステップ102で、追い焚き燃焼強制開始手段46により、循環ポンプ20をオン駆動させ、ステップ103で、バーナー2の着火トライを行い、ステップ104で、フレームロッド電極のオン信号を確認することによってバーナー2の燃焼が確認されたときに、追い焚きランプ作動手段51によって、直ちに追い焚き燃焼ランプ54の追い焚き報知動作を開始させる構成とすることも考えられる
【0077】
また、上記実施形態例では、追い焚きランプ作動手段51による追い焚き報知動作は追い焚き燃焼ランプ54の点灯動作としたが、追い焚き燃焼ランプ54の追い焚き報知動作は、例えば点滅動作としてもよく、このように、追い焚き報知動作は適宜設定されるものである。
【0078】
さらに、上記実施形態例では、追い焚き運転異常判断部49を設け、追い焚き燃焼ランプ54の追い焚き報知動作開始から予め定められた時間内に追い焚き流水検知手段53によって追い焚き循環通路24の湯水の流れが検知されなかったときには、追い焚き異常信号を出力するようにしたが、追い焚き運転異常判断部49は省略することもできる。
【0079】
さらに、上記実施形態例では、追い焚き強制停止手段48と追い焚き異常報知手段50を設け、追い焚き単独運転異常判断部49から追い焚き異常信号が出力されたときに、追い焚き強制停止手段48によって追い焚き燃焼を強制的に停止させ、追い焚き異常報知手段50によって追い焚き燃焼運転の異常を報知するようにしたが、追い焚き強制停止手段48と追い焚き異常報知手段50の一方又は両方を省略して本発明の一缶二水路風呂給湯器を構成することもできる。
【0080】
このように、追い焚き強制停止手段48や追い焚き異常報知手段50を省略した場合にも、一缶二水路風呂給湯器において、例えば追い焚き単独運転燃焼制御部45によって、上記実施形態例と同様に前記オフ温度とオン温度に基づいてバーナー2の燃焼オン・オフ制御を行うようにすれば、給湯熱交湯温センサ33の検出湯温がオフ温度以上になった以降にバーナー燃焼が引き続き行われることはないために、追い焚き循環通路24の湯水の流れがないにも拘わらず、追い焚き燃焼運転が引き続き行われて空焚きが行われるといった危険を回避することができる。
【0081】
さらに、上記実施形態例では、追い焚き単独運転中の給湯熱交換器3の湯温データの基準パターンとして、例えば図3の(a)に示したようなグラフデータを与えたが、基準パターンは、グラフデータの代わりに、例えば、湯温データの波形の振幅、周期、湯温上昇傾き、湯温下降傾き等をまとめた表データ等としてもよく、与えられる湯温データの基準パターンは適宜設定されるものである。
【0082】
さらに、追い焚き流水検知手段53によって追い焚き循環通路24の流水検知を行う方法は、上記実施形態例で用いた方法に限定されることはなく、追い焚き単独運転中に給湯熱交湯温センサ33により検出される給湯熱交換器3の湯温データに基づいて追い焚き循環通路24の湯水の流れを検知したり、追い焚き運転と給湯運転の同時使用時に出湯温度センサ38によって検出される給湯出湯温度変化に基づいて追い焚き循環通路24の湯水の流れを検知したりすればよく、追い焚き循環通路24の湯水の流れを検知する具体的な方法は適宜設定されるものである。
【0083】
また、上記実施形態例では、追い焚き流水検知手段53によって、追い焚き単独運転中と、追い焚き運転および給湯運転の同時使用時の追い焚き循環通路24の湯水の流れを検知するようにしたが、追い焚き流水検知手段53は、例えば追い焚き単独運転中にのみ追い焚き循環通路24の湯水の流れを検知するようにしてもよい。
【0084】
さらに、上記実施形態例では、追い焚き指示が与えられたときに、追い焚き燃焼強制開始手段46により、循環ポンプ20を直接駆動させたが、例えば追い焚き燃焼強制開始手段46により燃焼制御部42にポンプ駆動指令を加え、この指令によって、燃焼制御部42により循環ポンプ20を駆動させるようにしてもよい。
【0085】
さらに、上記実施形態例では、追い焚き燃焼強制開始手段46を設け、リモコン41から追い焚き指示が加えられたときに、循環ポンプ20を駆動させるとともに、追い焚き循環通路24の流れを検知せずにバーナー燃焼運転を直ちに開始させるようにしたが、追い焚き燃焼強制開始手段46は省略することもできる。
【0086】
さらに、上記実施形態例では、追い焚き単独運転燃焼制御部45は、追い焚き単独運転中に給湯熱交湯温センサ33により検出される給湯熱交換器3の湯温がオフ温度以上になったときにはバーナー2の燃焼を停止させ、給湯熱交換器3の湯温がオン温度以下になったときにはバーナー2の燃焼を再開させるようにしたが、追い焚き単独運転燃焼制御部45は、前記給湯熱交換器3の湯温がバーナーの燃焼能力を低下させる設定温度以上になったときにはバーナー2の燃焼能力を低下させ、給湯熱交換器3の湯温がバーナーの燃焼能力を増加させる設定温度以下になったときにはバーナー2の燃焼能力を増加させるようにしてもよい。
【0087】
さらに、上記実施形態例では、給湯熱交湯温センサ33は給湯熱交換器3のU字管に設けられていたが、図7の鎖線に示すように、給湯熱交換器3の出側に設けるようにしてもよい。
【0088】
さらに、上記実施形態例では、給湯熱交換器3の湯温を給湯熱交湯温センサ33から直接的に検出していたが、上記給湯熱交換器3の湯温は排気温度に基づき間接的に検出することが可能であることから、排気温度と給湯熱交換器3の湯温との関係データを予め実験や演算等により求めて与えておき、その関係データと排気温度によって給湯熱交換器3の湯温を間接的に検出する給湯熱交換器湯温検出手段を設けるようにしてもよい。より望ましくは、上記関係データと排気温度に基づき検出した給湯熱交換器湯温を、風呂温度センサ37により検出される追い焚き循環通路の湯温や、予め定まる追い焚き循環湯量や、給気温度を考慮して補正することによって、より正確な給湯熱交換器3の湯温を検出することが可能である。
【0089】
さらに、上記実施形態例では、流水スイッチ36を省略したが、流水スイッチ36を設けて一缶二水路風呂給湯器を構成しても構わない。
【0090】
さらに、上記各実施形態例は図7に示す一缶二水路風呂給湯器を例にして説明したが、一缶二水路タイプで、給湯機能と追い焚き機能を備えている一缶二水路風呂給湯器であれば、この発明を適用することができる。
【0091】
さらに、本発明は、上記実施形態例のような一缶二水路風呂給湯器にのみ適用されるとは限らず、例えば図9に示したような給湯暖房機等のように、給湯熱交換器3と、循環ポンプ20を備えた非給湯側循環通路に組み込まれ非給湯側循環通路を循環する熱媒体を加熱する非給湯側熱交換器等を有し、給湯熱交換器と非給湯側熱交換器が一体化され、給湯熱交換器と非給湯側熱交換器を共通に加熱するバーナーが設けられており、給湯運転機能と非給湯側熱交換器を有する様々な一缶二水路給湯器に広く適用されるものである。
【0092】
【発明の効果】
本発明によれば、非給湯側ランプ作動手段を設け、非給湯側運転指示が与えられたときに、循環ポンプを駆動させるとともに直ちに非給湯側燃焼ランプを報知動作開始させるようにしたものであるから、非給湯側循環通路の熱媒体の流れを検知した後にバーナー燃焼運転を開始し、このバーナーの燃焼が確認されたときに非給湯側燃焼ランプを報知動作開始させていた従来の給湯器と異なり、非給湯側運転指示が与えられてから非常に短時間で非給湯側燃焼ランプを報知動作開始させることができる。
【0093】
そのため、給湯器の利用者が、例えばリモコンの追い焚きスイッチなどを操作して追い焚き等の非給湯側運転指示を与えたにもかかわらず、非給湯側燃焼ランプがなかなか動作しないために、給湯器の故障ではないかと誤判断して不安になるといった問題を解消することが可能となり、利用者が安心して利用できる一缶二水路給湯器とすることができる。
【0094】
また、給湯熱交換器の湯温を検出する給湯熱交換器湯温検出手段と、給湯が行われず非給湯側運転のみを行う非給湯側単独運転中に該給湯熱交換器湯温検出手段により検出される給湯熱交換器の湯温がバーナー燃焼を停止させる設定温度以上になったときにはバーナーの燃焼を停止させ、上記給湯熱交換器の湯温がバーナー燃焼を再開させる設定温度以下になったときにはバーナーの燃焼を再開させる非給湯側単独運転燃焼制御部とが設けられている本発明によれば、非給湯側運転中の給湯熱交換器の湯温と上記各設定温度に基づいてバーナーの燃焼のオン・オフ制御を行うことにより、非給湯側単独運転中に給湯熱交換器の滞留湯がオフ温度を大幅に越えて高温になり、高温出湯を招くといったおそれを回避することができる。また、非給湯側循環通路の熱媒体の流れがないときには、給湯熱交換器の湯温がすぐにバーナー燃焼を停止させる設定温度に達してバーナー燃焼が停止されるために、バーナー給湯熱交換器の湯温がこの設定温度に達するまでのほんのわずかな時間しか非給湯側燃焼が行われず、非給湯側熱交換器の空焚きを防止することができる。
【0095】
さらに、給湯熱交換器の湯温を検出する給湯熱交換器湯温検出手段と給湯が行われず非給湯側運転のみを行う非給湯側単独運転中に該給湯熱交換器湯温検出手段により検出される給湯熱交換器の湯温がバーナー燃焼能力を低下させる設定温度以上になったときにはバーナーの燃焼能力を低下させ、上記給湯熱交換器の湯温がバーナー燃焼能力を増加させる設定温度以下になったときにはバーナーの燃焼能力を増加させる非給湯側単独運転燃焼制御部とが設けられている本発明によれば、給湯熱交換器の湯温に基づいて、非給湯側単独運転燃焼制御部によってバーナーの燃焼能力の増加と低下の制御を行うことにより、バーナー燃焼のオン・オフ制御を行う場合と同様の効果を奏することができる。
【0096】
さらに、非給湯側単独運転中の給湯熱交換器の湯温データに基づいて非給湯側循環通路の熱媒体の流れを検知する非給湯側流れ検知手段や、給湯運転中に非給湯側指示が与えられたときの給湯出湯温度変化に基づいて非給湯側循環通路の熱媒体の流れを検知する非給湯側流れ検知手段を設け、非給湯側燃焼ランプの報知動作開始から予め定められた時間内に非給湯側流れ検知手段によって非給湯側循環通路の熱媒体の流れが検知されなかったときには、非給湯側燃焼ランプの報知動作を停止させる非給湯側燃焼ランプ停止手段を設けた本発明によれば、非給湯側循環通路の熱媒体の流れが検知されなかったときに、前記予め定められた時間経過時に非給湯側燃焼ランプの報知動作を停止させることにより、例えば非給湯側循環通路に熱媒体がないといった異常に対する給湯器の利用者の注意を促すことができる。
【0097】
さらに、非給湯側燃焼ランプの報知動作開始から予め定められた時間内に、非給湯側流れ検知手段によって非給湯側循環通路の熱媒体の流れが検知されなかったときには非給湯側異常信号を出力する非給湯側運転異常判断部が設けられている本発明によれば、非給湯側運転異常判断部により出力される非給湯側異常信号を利用して、例えば、非給湯側運転を強制的に停止させたり、非給湯側運転の異常を報知させたりすることが可能となる。そして、非給湯側運転を強制的に停止させる非給湯側強制停止手段を設けることにより、非給湯側循環通路に熱媒体がない、又は熱媒体の流れがないときに非給湯側運転を強制的に停止させることにより、一缶二水路給湯器の安全性をより一層向上させることが可能となる。
【0098】
また、非給湯側運転の異常を報知する非給湯側異常報知手段を設けることにより、非給湯側運転の異常を報知して、給湯器の利用者に注意を促すことができる。
【0099】
さらに、非給湯側循環通路は追い焚き循環通路とし、非給湯側熱交換器は追い焚き熱交換器とし、上記追い焚き循環通路を循環する熱媒体は湯水とし、給湯側の運転は風呂の追い焚き運転とした本発明によれば、以上のような優れた効果を奏する一缶二水路風呂給湯器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一缶二水路給湯器の一実施形態例の制御構成を示すブロック図である。
【図2】上記実施形態例の追い焚き運転動作を示すフローチャートである。
【図3】上記実施形態例の一缶二水路給湯器において、追い焚き単独運転燃焼制御部45によって給湯熱交換器の温度とオフ温度とオン温度に基づきバーナーのオン・オフ燃焼制御を行ったときの、給湯熱交換器湯温データの例を示すグラフである。
【図4】上記実施形態例の一缶二水路給湯器において、追い焚き循環通路に湯水がない、又は湯水の流れがないときに、追い焚き単独運転燃焼制御部45によって、上記バーナーのオン・オフ燃焼制御動作を行ったときの給湯熱交換器の湯温データを示すグラフである。
【図5】給湯運転中に追い焚き運転が開始されたときに、追い焚き循環通路の湯水の流れがあるときに生じる給湯出湯温度変化の一例を示すグラフである。
【図6】 本発明に係る一缶二水路給湯器の実施形態例の構成を用いて行うことができる参考例の追い焚き運転動作を示すフローチャートである。
【図7】一缶二水路風呂給湯器のモデル例を示すシステム構成図である。
【図8】従来の一缶二水路風呂給湯器の動作を示すフローチャートである。
【図9】一缶二水路給湯器としての暖房給湯機のシステム構成例の要部説明図である。
【符号の説明】
3 給湯熱交換器
24 追い焚き循環通路
33 給湯熱交湯温センサ
44 データ格納部
45 追い焚き単独燃焼制御部
46 追い焚き燃焼強制開始手段
48 追い焚き強制停止手段
49 追い焚き運転異常判断
50 追い焚き異常報知手段
51 追い焚きランプ作動手段
52 追い焚きランプ停止手段
53 追い焚き流水検知手段
54 追い焚き燃焼ランプ

Claims (9)

  1. 給水通路から導かれた水を加熱し給湯通路に湯を供給する給湯熱交換器と、循環ポンプを備えた非給湯側循環通路に組み込まれ該非給湯側循環通路を循環する熱媒体を加熱する非給湯側熱交換器とを有し、上記給湯熱交換器と非給湯側熱交換器は一体化され、上記給湯熱交換器と非給湯熱交換器を共通に加熱するバーナーが設けられている一缶二水路給湯器において、非給湯側運転指示が与えられたときに上記循環ポンプを駆動させるとともに直ちにバーナ燃焼を報知するための非給湯側燃焼ランプを報知動作開始させる非給湯側ランプ作動手段が設けられており、非給湯側運転中における燃焼停止時の循環ポンプの駆動中には、上記非給湯側燃焼ランプの報知動作が行なわれることを特徴とする一缶二水路給湯器。
  2. 給湯熱交換器の湯温を検出する給湯熱交換器湯温検出手段と、給湯が行われず非給湯側運転のみを行う非給湯側単独運転中に該給湯熱交換器湯温検出手段により検出される給湯熱交換器の湯温がバーナー燃焼を停止させる設定温度以上になったときにはバーナーの燃焼を停止させ、上記給湯熱交換器の湯温がバーナー燃焼を再開させる設定温度以下になったときにはバーナーの燃焼を再開させる非給湯側単独運転燃焼制御部とが設けられていることを特徴とする請求項1記載の一缶二水路給湯器。
  3. 給湯熱交換器の湯温を検出する給湯熱交換器湯温検出手段と、給湯が行われず非給湯側運転のみを行う非給湯側単独運転中に該給湯熱交換器湯温検出手段により検出される給湯熱交換器の湯温がバーナー燃焼能力を低下させる設定温度以上になったときにはバーナーの燃焼能力を低下させ、上記給湯熱交換器の湯温がバーナー燃焼能力を増加させる設定温度以下になったときにはバーナーの燃焼能力を増加させる非給湯側単独運転燃焼制御部とが設けられていることを特徴とする請求項1記載の一缶二水路給湯器。
  4. 非給湯側単独運転中に給湯熱交換器湯温検出手段により検出される給湯熱交換器の経時的に正弦波状に変化する湯温データの振幅、周期、湯温上昇傾き、湯温下降傾きの少なくとも1つ又は湯温データの経時的な基準パターンに対する経時的な検出の湯温データのパターンとの違いに基づいて非給湯側循環通路の熱媒体の流れを検知する非給湯側流れ検知手段が設けられており、非給湯側燃焼ランプの報知動作開始から予め定められた時間内に該非給湯側流れ検知手段によって非給湯側循環通路の熱媒体の流れが検知されなかったときには非給湯側燃焼ランプの報知動作を停止させる非給湯側ランプ停止手段が設けられていることを特徴とする請求項又は請求項記載の一缶二水路給湯器。
  5. 給湯の出湯温度を検出する給湯出湯温度検出手段を有し、給湯運転中に非給湯側運転指示が与えられたときに該給湯出湯温度検出手段によって検出される給湯出湯温度の下降変化に基づいて非給湯側循環通路の熱媒体の流れを検知する非給湯側流れ検知手段が設けられており、非給湯側燃焼ランプの報知動作開始から予め定められた時間内に該非給湯側流れ検知手段によって非給湯側循環通路の熱媒体の流れが検知されなかったときには非給湯側燃焼ランプの報知動作を停止させる非給湯側ランプ停止手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載の一缶二水路給湯器。
  6. 非給湯側燃焼ランプの報知動作開始から予め定められた時間内に非給湯側流れ検知手段によって非給湯側循環通路の熱媒体の流れが検知されなかったときには非給湯側異常信号を出力する非給湯側運転異常判断部が設けられていることを特徴とする請求項又は請求項記載の一缶二水路給湯器。
  7. 非給湯側運転異常判断部から非給湯側異常信号が出力されたときに非給湯側運転を強制的に停止させる非給湯側強制停止手段が設けられていることを特徴とする請求項記載の一缶二水路給湯器。
  8. 非給湯側運転異常判断部から非給湯側異常信号が出力されたときに非給湯側運転の異常を報知する非給湯側異常報知手段が設けられていることを特徴とする請求項又は請求項記載の一缶二水路給湯器。
  9. 非給湯側循環通路は追い焚き循環通路とし、非給湯側熱交換器は追い焚き熱交換器とし、上記追い焚き循環通路を循環する熱媒体は湯水とし、非給湯側の運転は風呂の追い焚き運転としたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載の一缶二水路給湯器。
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