JP3550747B2 - 熱交換器のフィン詰まり検出装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は熱交換器のフィン詰まりを検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
1個の熱交換缶体内に、風呂追い焚き用のフィン付き熱交換器及びそのバーナからなるセットと一般給湯用のフィン付き熱交換器及びそのバーナからなるセットとを、簡単な仕切り壁を介してその両側に配置した給湯装置が従来提供されている。この給湯装置では、風呂追い焚きのスイッチが入ると、風呂追い焚き用セットのバーナが燃焼せられ、フィン付き熱交換器内に浴槽水が循環されて、追い焚きがなされる。また一般給湯のスイッチが入ると、一般給湯用セットのバーナが燃焼せられ、フィン付き熱交換器内に上水道等からの水が導入されて温水となって供給される。風呂追い焚き用セットと一般給湯用セットを1つの熱交換缶体に納めることで、装置をコンパクトにすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記従来の熱交換用の2つのセットを簡単な仕切りを介して両側に並列させた1缶2回路の給湯器においては、例えば、ススの付着により風呂追い焚き用のフィン付き熱交換器にフィン詰まりが生じた場合、風呂追い焚き運転によってバーナから発生する高温の燃焼排ガスは、風呂追い焚き用のフィン付き熱交換器をすりぬけて上方へは排気されなくなり、代わりに風呂追い焚き側から一般給湯側へ逃げ、そこから外部に排出されてしまう。よって風呂追い焚きによる浴槽温度の上昇が行われないだけでなく、風呂追い焚き側の缶体壁等も高温に過熱されないことからハイリミットスイッチ等による異常検出機能も上手く働かず、フィン詰まりによる装置の停止ができないという問題があった。
上記問題は一般給湯側のフィン付き熱交換器のフィン詰まりの場合も同様であるが、特に風呂追い焚きの場合には使用者が異常に気付くまでに時間がかかるので、その間に悪い方の熱交換器等が損傷してしまったりする問題もある。
【0004】
そこで本発明は、上記従来装置の欠点を解消し、風呂追い焚き用の熱交換セットと一般給湯用の熱交換セットとを、1個の熱交換缶体内に簡単な仕切り壁を介してその両側に並列配置した1缶2回路の給湯装置において、風呂追い焚き側の熱交換器のフィン詰まりを確実に検出して、装置の運転を停止することができる熱交換器のフィン詰まり検出装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の熱交換器のフィン詰まり検出装置は、風呂追い焚き用として用いられるフィン付き熱交換器及びそれを加熱するバーナからなるセットと、一般給湯用として用いられるフィン付き熱交換器及びそれを加熱するバーナからなるセットとを、1個の熱交換缶体内に簡単な仕切りを介してその両側に配置するようにし、風呂追い焚き運転時には風呂追い焚き用セットのバーナとフィン付き熱交換器を用いて追い焚きを行い、一般給湯運転時には一般給湯用セットのバーナとフィン付き熱交換器を用いて一般給湯を行うようにした給湯装置における、前記風呂追い焚き用セットのフィン付き熱交換器のフィン詰まりを検出する装置であって、風呂追い焚き運転中における単位時間当たりの浴槽温度上昇値が正常時における単位時間当たりの最低温度上昇値として予め得た基準値よりも小さい場合には、風呂追い焚き用セットのフィン付き熱交換器のフィン詰まりと判断して風呂追い焚き運転を停止するコントローラを設けたことを特徴としている。
【0006】
【作用】
上記本発明の特徴によれば、風呂追い焚き運転中において風呂追い焚き用セットのフィン付き熱交換器にフィン詰まりがある場合には、バーナが燃焼しているにも係わらず、熱交換器が十分に加熱されないので、循環浴槽水が熱交換器で十分に加熱されない。コントローラは、風呂追い焚き運転中、単位時間当たりの浴槽温度上昇値を、基準値として記憶させている正常時における単位時間当たりの最低温度上昇値と比較し、単位時間当たりの浴槽温度上昇値が前記基準値よりも小さい場合には、風呂追い焚き側の熱交換器のフィン詰まりと判断し、風呂追い焚き運転を停止する。
【0007】
【実施例】
以下に本発明を実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の装置を備えた給湯装置の全体構成図、図2はコントローラによるフィン詰まりの検出機構を示すフローチャートである。
【0008】
図1において、熱交換缶体10内に、風呂追い焚き用のフィン21a 付き熱交換器21とバーナ22とからなるセットと、一般給湯用のフィン31a 付き熱交換器31とバーナ32とからなるセットが、上下の位置で開放された簡単な仕切り壁11を介して両側に並列配置されている。12は送風手段である。
【0009】
風呂追い焚きは、浴槽40から風呂追い焚き循環路23を通って熱交換缶体10内のフィン21a 付き熱交換器21に浴槽水が循環し、またバーナ22が燃焼することで行われる。前記風呂追い焚き循環路23の戻り管には循環ポンプ24と、水流スイッチ25と、浴槽温度センサ26が設けられ、また前記バーナ22には燃料供給弁27が設けられている。風呂追い焚きスイッチがオンすることで、後述するコントローラ50による制御下、循環ポンプ24が駆動し、水流スイッチ25がオンすると燃料供給弁27が開いてバーナ22に点火し、熱交換器21による瞬間加熱によって追い焚きが開始される。浴槽温度センサ26が設定浴槽温度を検出すると追い焚きが終了する。一般給湯は、上水道からの水が給水路33を通って熱交換缶体10内のフィン31a付き熱交換器31に導入され、瞬間加熱されて給湯路34に出湯され、末端のカラン35等から給湯される。バーナ32には燃料供給弁36が設けられている。
【0010】
コントローラ50は、装置全体の制御を行うもので、前記水流スイッチ25、浴槽温度センサ26、その他のセンサ等からの情報を入力し、内蔵の制御ソフトウエアによる所定の動作をバーナ22、32、循環ポンプ24、燃料供給弁27、36、その他の部材に命令する。
【0011】
コントローラ50による風呂追い焚き用の熱交換器21のフィン21a 詰まり検出機構を、図2も参照して説明する。
コントローラ50には、予め風呂追い焚き運転における、正常時における単位時間当たりの最低温度上昇値を基準値ΔTm として記憶させておく。この基準値ΔTm である最低温度上昇値は、例えばバーナ22を風呂追い焚き運転の最低の入力で燃焼させ、浴槽40水位を最大水位として追い焚きを行った場合の最低の加熱効率での単位時間当たりの温度上昇値として、実験的に得ることができる。
今、追い焚き運転が開始される(S1でイエス)と、コントローラ50は浴槽温度センサ26からの検出温度を監視し、単位時間当たりの温度上昇値ΔTを演算して、これを基準値ΔTm と比較する(S2)。そして温度上昇値ΔTが基準値ΔTm よりも小さい場合(S2でイエス)には、コントローラ50は熱交換器21のフィン21a の詰まりと判定し(S3)、故障表示を使用者の目に触れる所に行うと共にバーナ22の燃焼を停止し、循環ポンプ24の駆動を停止して風呂追い焚き運転を停止する(S4)。
【0012】
【発明の効果】
本発明は以上の構成よりなり、請求項1に記載の熱交換器のフィン詰まり検出装置によれば、風呂追い焚き運転中における単位時間当たりの浴槽温度上昇値が正常時における単位時間当たりの最低温度上昇値として予め得た基準値よりも小さい場合には、風呂追い焚き用セットのフィン付き熱交換器のフィン詰まりと判断して風呂追い焚き運転を停止するコントローラを設けたので、風呂追い焚き用の熱交換器と一般給湯用の熱交換器とを1個の熱交換缶体内に簡単な仕切り壁を介して並列配置した1缶2回路の給湯装置において、風呂追い焚き用の熱交換器のフィン詰まりが生じた場合には、それを確実に検出することができ、且つ安全に装置を停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置を備えた給湯装置の全体構成図である。
【図2】コントローラによるフィン詰まりの検出機構を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 熱交換缶体
11 簡単な仕切り壁
21 風呂追い焚き用の熱交換器
21a フィン
22 バーナ
26 浴槽温度センサ
31 一般給湯用の熱交換器
31a フィン
32 バーナ
40 浴槽
50 コントローラ
Claims (1)
- 風呂追い焚き用として用いられるフィン付き熱交換器及びそれを加熱するバーナからなるセットと、一般給湯用として用いられるフィン付き熱交換器及びそれを加熱するバーナからなるセットとを、1個の熱交換缶体内に簡単な仕切りを介してその両側に配置するようにし、風呂追い焚き運転時には風呂追い焚き用セットのバーナとフィン付き熱交換器を用いて追い焚きを行い、一般給湯運転時には一般給湯用セットのバーナとフィン付き熱交換器を用いて一般給湯を行うようにした給湯装置における、前記風呂追い焚き用セットのフィン付き熱交換器のフィン詰まりを検出する装置であって、風呂追い焚き運転中における単位時間当たりの浴槽温度上昇値が正常時における単位時間当たりの最低温度上昇値として予め得た基準値よりも小さい場合には、風呂追い焚き用セットのフィン付き熱交換器のフィン詰まりと判断して風呂追い焚き運転を停止するコントローラを設けたことを特徴とする熱交換器のフィン詰まり検出装置。
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JP22423294A JP3550747B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 熱交換器のフィン詰まり検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22423294A JP3550747B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 熱交換器のフィン詰まり検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0861775A JPH0861775A (ja) | 1996-03-08 |
JP3550747B2 true JP3550747B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=16810578
Family Applications (1)
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JP22423294A Expired - Fee Related JP3550747B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | 熱交換器のフィン詰まり検出装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3550747B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP5715789B2 (ja) * | 2010-09-30 | 2015-05-13 | リンナイ株式会社 | 複合熱源機 |
-
1994
- 1994-08-24 JP JP22423294A patent/JP3550747B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0861775A (ja) | 1996-03-08 |
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