JP3926498B2 - 自動車のフラット化シート構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のフラット化シート構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用のシートには、休憩や安眠のため、或いは車室内を広く利用するために、シートクッションとシートバックとを略同一高さで水平にできるフラット構造になっているものがある。
【0003】
この種のフラット構造としては、例えば、実公平7−27239号公報にて知られているように、シートクッションが前端支点を中心に前側へ回動して水平な反転状態になり、また、シートバックが下端支点を中心に前側へ回動して水平な前倒し状態となることで、シートクッションの裏面と、シートバックの背面とが、略同一高さのフラット面になるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、シートクッションをその前端支点を中心にして前方へ反転させる構造になっているため、フラット化されたシートは、このシートクッションの全長分だけ前方へ突出することになる。従って、この従来構造はシートの前方にスペースのない自動車には適用困難である。
【0005】
また、シートクッションやシートバック等の可動部が、可動時において、それらを支持するスライドレールと側面視で重合状態になるため、可動部とスライドレールとの間に工具等が挟まれた場合には、可動部やスライドレールが変形するおそれがあり、かかる場合、その後の作動不良を招くおそれがある。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、シートの前方にスペースがなくてもフラット化することができ、且つ可動部とスライドレールとの間に工具等が挟まれてスライドレール等が変形しにくい自動車のフラット化シート構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、シートクッションの前側に左右両側へ突出する前側ローラを設けると共に、シートバックの下端に左右両側へ突出する下端ローラを設け、これら両ローラをフロアに固定された左右一対のスライドレールに対して前後スライド自在且つ所定位置で保持自在に係合させると共に、シートクッションの前側ローラよりも後方の中間支点と、スライドレールの途中部位又は周辺部材とを、クッションリンクで連結し、且つシートバックの下端ローラよりも上方の中間支点と、スライドレールの途中部位又はその周辺部材とを、バックリンクで連結し、前側ローラ及び下端ローラを後方へスライドさせ、シートクッションが前側へ回動して水平な反転状態となり、シートバックが前側へ回動して水平な前倒し状態となることで、シートクッションの裏面と、シートバックの背面とが、略同一高さになる自動車のフラット化シート構造であって、前記スライドレールにおいて、前記クッションリンク及び/又は前記バックリンクが可動時に側面視で重合し得る範囲の少なくとも一部に、上端から切欠いた逃げ部を形成した。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、前記シートクッション及び前記シートバックを前側へ回動させる際に、それぞれの全体的な前方移動はクッションリンク及びバックリンクにより拘束されているため、シートクッション及びシートバックは前側ローラ及び下端ローラをスライドレールに沿って後方へスライドさせながら、その場で回動して、反転・前倒し状態となる。従って、シートの前方にスペースのない自動車にも適用可能となる。また、スライドレールに上端から切欠いた逃げ部が形成されているため、クッションリンク及び/又はバックリンクと、スライドレールとの間に工具等が入っても、工具等が逃げ部内へ逃げ込む余地があるため、強干渉せず、リンクとスライドレールが変形しにくくなる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、スライドレールが互いに内側を開口させた断面C形で、該スライドレールの表面が該スライドレールと略同一断面形状の弾性部材により被覆されている。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、スライドレールの表面が略同一断面形状を有する弾性部材により覆われているため、スライドレールに逃げ部を形成しても、外観上は分からず、見映えが良い。また、逃げ部の部分で、工具等を挟んでも、弾性部材が存在する分、緩衝作用が得られ、スライドレールの変形が防止される。
【0011】
請求項3に記載の発明は、クッションリンクのシートクッション側の端部に、シートクッションの着座状態及び反転状態において、スライドレールに上側から係合するストッパ部が形成され、該ストッパ部を避けた位置に逃げ部が形成されている。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、逃げ部がストッパ部を避けた位置に形成されているため、クッションリンクのストッパ部がスライドレールの上面に確実に係合して、シートクッションの着座状態及び反転状態が維持される。
【0013】
請求項4に記載の発明は、シートクッションの側面に固定リンクを取付け、該固定リンクの前端に前側ローラを設け、後端に中間支点を設定した。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、シートクッションの側面に取付けた固定リンクの両端に前側ローラと中間支点を設定しているため、両者の設定が容易であると共に、両者間の間隔が一定になる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、シートクッションの前側に左右両側へ突出する前側ローラを設けると共に、シートバックの下端に左右両側へ突出する下端ローラを設け、これら両ローラをフロアに固定された左右一対のスライドレールに対して前後スライド自在且つ所定位置で保持自在に係合させると共に、シートクッションの前側ローラよりも後方の中間支点と、スライドレールの途中部位又は周辺部材とを、クッションリンクで連結し、且つシートバックの下端ローラよりも上方の中間支点と、スライドレールの途中部位又はその周辺部材とを、バックリンクで連結し、前側ローラ及び下端ローラを後方へスライドさせ、シートクッションが前側へ回動して水平な反転状態となり、シートバックが前側へ回動して水平な前倒し状態となることで、シートクッションの裏面と、シートバックの背面とが、略同一高さになる自動車のフラット化シート構造であって、前記バックリンクにおいて、可動時にスライドレールと側面視で重合し得る範囲の少なくとも一部に、下向きの弾性部材を取付けた。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、バックリンクに下向きの弾性部材が取付けられ、バックリンクとスライドレールとの間に工具等が入った場合に、まず弾性部材が先に工具等に当たることで工具等の存在に気付くことができ、バックリンクと工具等との金属的な強干渉を未然に防止することができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、弾性部材の一部に変形を容易にするための凹部を形成した。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、バックリンクに取付けた下向きの弾性部材に凹部を形成したため、弾性部材が変形し易くなり、工具等に干渉した場合における弾性部材自体の破損を防止することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、シートクッションの前側に左右両側へ突出する前側ローラを設けると共に、シートバックの下端に左右両側へ突出する下端ローラを設け、これら両ローラをフロアに固定された左右一対のスライドレールに対して前後スライド自在且つ所定位置で保持自在に係合させると共に、シートクッションの前側ローラよりも後方の中間支点と、スライドレールの途中部位又は周辺部材とを、クッションリンクで連結し、且つシートバックの下端ローラよりも上方の中間支点と、スライドレールの途中部位又はその周辺部材とを、バックリンクで連結し、前側ローラ及び下端ローラを後方へスライドさせ、シートクッションが前側へ回動して水平な反転状態となり、シートバックが前側へ回動して水平な前倒し状態となることで、シートクッションの裏面と、シートバックの背面とが、略同一高さになる自動車のフラット化シート構造であって、前記クッションリンクをスライドレールよりも上方に位置する棒部材で形成した。
【0020】
請求項7に記載の発明によれば、クッションリンクを上下幅の小さい棒部材で形成したため、スライドレールの上方に位置させることができる。従って、クッションリンクとスライドレールとの間に上下方向での隙間が確保され、工具等が間に入っても、強干渉しにくくなって、変形が抑制される。
【0021】
請求項8に記載の発明は、棒状のクッションリンクに樹脂パイプを外装した。
【0022】
請求項8に記載の発明によれば、クッションリンクに樹脂パイプを外装したため、工具等を挟んでも、樹脂パイプが存在する分、緩衝作用が得られ、スライドレール等の変形が抑制される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1〜図6は、この発明の第1実施形態を示す図である。この実施形態は、ワゴン車における3列目のサードシート1に係るフラット化構造を示すものである。従って、このサードシート1の前方には、図示せぬセカンドシートが設けられている。符号2は、スライドレールで、前後の脚部によりフロアに固定されている。このスライドレール2は、左右に一対備えられており、それぞれが内側面に長手方向に沿う開口を有する断面C形状をしている。このスライドレール2は、車室内から後方のラゲッジルーム側にかけて設けられている。
【0025】
このスライドレール2の表面は、同一断面形状を有する弾性部材(ゴム)3にて被覆されている。また、この弾性部材3により被覆された内部のスライドレール2には、前後2ケ所に逃げ部4、5が形成されている。この逃げ部4、5は、スライドレール2の上端から所定深さ分だけ切欠くことにより形成されており、その形成位置は、後述するクッションリンク6とバックリンク7とが、可動時にスライドレール2と側面視で重合する部位に設定されている。スライドレール2にこのような逃げ部4、5を形成しても、表面に弾性部材3が設けられているため、外観上は分からず、見映えが良い。また、逃げ部4、5のうち、前側の逃げ部4は、後述するストッパ部8との係合部位を避けた位置に形成されている。
【0026】
このようなスライドレール2における中間部よりも、若干前側寄りの途中部位付近には、「周辺部材」としてのブラケット9が立設されている。従って、このブラケット9により支えられて、スライドレール2の途中部位の下側への変形が防止されている。
【0027】
サードシート1は、シートクッション10及びシートバック11とから形成されている。シートクッション10の側面には、前側寄りに固定リンク12が取付けられている。該固定リンク12の前端には、互いに左右外側へ突出する前側ローラ13が設けられている。従って、該前側ローラ13がスライドレール2に対して前後スライド自在に係合されている。固定リンク12の後端には、中間支点S1が設定されており、該中間支点S1と前記ブラケット9とが、板状のクッションリンク6にて連結されている。シートクッション10の側面に取付けた固定リンク12の両端には、前側ローラ13と中間支点S1とを設定しているため、両者の設定が容易であると共に、両者間の間隔が一定になる。また、このクッションリンク6のシートクッション10側の端部には、シートクッション10の着座状態及び反転状態において、スライドレール2の上面に係合するストッパ部8が一体的に曲折形成されている。このストッパ部8は、クッションリンク6に形成したものなので、コンパクトで、スペースをとらない。
【0028】
シートバック11の下端には、互いに左右外側へ突出する下端ローラ15が設けられており、該下端ローラ15がスライドレール2に対して前後スライド自在に係合されている。シートバック11の中間部には、中間支点S2が設定されており、該中間支点S2と前記ブラケット9とが、バックリンク7にて連結されている。図1に示すシートバック11のバックリンク7におけるスライドレール2から上方に出ている部分、すなわち、可動時に側面視でスライドレール2と重合する部分には、弾性部材(ゴム)16が一体的に取付けられている。この弾性部材16は、バックリンク7から下向きに形成され、その中央部には凹部17が形成されている。
【0029】
サードシート1の着座状態においては、図1に示すように、クッションリンク6の端部に一体形成したストッパ部8がスライドレール2の上面に係合しているため、このストッパ部8とスライドレール2との係合により、シートクッション10の中間支点S1がスライドレール2により下側から支えられ、上からの荷重に対するシートクッション10の支持性能が向上する。
【0030】
次に、このサードシート1をフラット化させる操作方法を説明する。サードシート1をフラット化させる場合は、まず、図示せぬロック機構を解除して、シートクッション10の後端部を持ち上げ、いったん立てた状態にした後(図2参照)、前側へ回動させてシートクッション10を反転状態にする(図3参照)。シートクッション10を前側へ回動させる際には、シートクッション10の前方移動がクッションリンク6により規制されているため、シートクッション10は、前側ローラ13を後方へスライドさせながら、その場で反転する。従って、図示せぬ前席(セカンドシート)とのスペースがなくても、シートクッション10の反転には支障がない。そして、シートクッション10の水平な反転状態は、クッションリンク6の端部に形成されたストッパ部8が、スライドレール2の上面に係合することに維持される。従って、反転状態の場合も、前記着座状態の場合と同様に、ストッパ部8とスライドレール2との係合により、シートクッション10の中間支点S1がスライドレールにより下側から支えられ、上からの荷重に対するシートクッション10の支持性能が向上する。
【0031】
次に、シートバック11を前倒しして水平状態にする。まず、図示せぬロック機構を解除して、下端ローラ15を後方へスライドさせる(図2参照)。下端ローラ15の後方へのスライドに伴って、シートバック11は、水平な前倒し状態となる(図3参照)。
【0032】
水平状態にされたシートバック11の背面は、前記シートクッション10の裏面と同じ高さになり、これらの背面と裏面とでフラットな連続した面が形成される。このようなシートクッション10及びシートバック11のフラット化状態では、それらの前後移動が、クッションリンク6及びバックリンク7により規制されるため、図示せぬロック機構が解除されていても問題ない。
【0033】
この実施形態によれば、シートクッション10及びシートバック11が、前側ローラ13及び下端ローラ15をスライドレール2に沿って後方へスライドさせならが、その場で回動して、反転・前倒し状態となるため、前方の図示せぬセカンドシート1とのスペースのない自動車にも適用可能となる。
【0034】
また、シートクッション10及びシートバック11をフラット化する過程において、クッションリンク10及びバックリンク11が回動して、側面視で、スライドレール2と重合した状態になるが、その場合に、各リンク6、7とスライドレール2との間に工具等が入っても、その工具等が逃げ部4、5内に逃げ込むため、リンク4、5とスライドレール2とが強干渉せず、両者とも変形しにくくなる。また、逃げ部4、5が弾性部材3により覆われているため、仮に逃げ部4、5で工具等を挟んでも、弾性部材3が存在する分、緩衝作用が得られ、スライドレール2の変形が防止される。
【0035】
一方、バックリンク7には、下向きの弾性部材16が取付けられているため、バックリンク7とスライドレール2との間に工具等が入った場合には、その工具等を挟んでしまう前に、弾性部材16が工具等に先に当たることにより、その工具等の存在に気付くことができる。従って、バックリンク7と工具等との金属的な強緩衝を未然に防止することができる。そして、万一、挟み込んでも、前述したように、バックリンク7に対応する部分にも逃げ部5が形成されているため、変形が抑制される。しかも、この弾性部材16には凹部17が形成されているため、変形し易く(撓み易く)、工具等に干渉した場合における弾性部材16自体の破損を防止することができる。
【0036】
図7は、この発明の第2実施形態を示す図である。この第2実施形態では、クッションリンク18をスライドレール19よりもdだけ上方に位置する棒部材で形成し、そのクッションリンク18に樹脂パイプ20を外装した。そして、スライドレール19には、先の実施形態のような「逃げ部」は形成されていない。クッションリンク18をこのようにスライドレール2よりも上方に配置することができるのも、クッションリンク18を上下幅の小さい棒部材で形成したためである。このようにしたことにより、クッションリンク18とスライドレール19との間に上下方向での前記隙間dが確保されるため、クッションリンク18とスライドレール19との間に工具等が入っても、強干渉しにくくなって、変形が防止される。しかも、クッションリンク18に樹脂パイプ20が外装されているため、工具等を挟んでも、樹脂パイプ20が存在する分、緩衝作用が得られ、スライドレール19の変形が防止される。
【0037】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、シートクッション及びシートバックを前側へ回動させる際に、それぞれの全体的な前方移動はクッションリンク及びバックリンクにより拘束されているため、シートクッション及びシートバックは前側ローラ及び下端ローラをスライドレールに沿って後方へスライドさせながら、その場で回動して、反転・前倒し状態となる。従って、シートの前方にスペースのない自動車にも適用可能となる。また、スライドレールに上端から切欠いた逃げ部が形成されているため、クッションリンク及び/又はバックリンクと、スライドレールとの間に工具等が入っても、工具等が逃げ部内へ逃げ込む余地があるため、強干渉せず、リンクとスライドレールが変形しにくくなる。
【0038】
請求項2に記載の発明によれば、スライドレールの表面が略同一断面形状を有する弾性部材により覆われているため、スライドレールに逃げ部を形成しても、外観上は分からず、見映えが良い。また、逃げ部の部分で、工具等を挟んでも、弾性部材が存在する分、緩衝作用が得られ、スライドレールの変形が防止される。
【0039】
請求項3に記載の発明によれば、逃げ部がストッパ部を避けた位置に形成されているため、クッションリンクのストッパ部がスライドレールの上面に確実に係合して、シートクッションの着座状態及び反転状態が維持される。
【0040】
請求項4に記載の発明によれば、シートクッションの側面に取付けた固定リンクの両端に前側ローラと中間支点を設定しているため、両者の設定が容易であると共に、両者間の間隔が一定になる。
【0041】
請求項5に記載の発明によれば、バックリンクに下向きの弾性部材が取付けられ、バックリンクとスライドレールとの間に工具等が入った場合に、まず弾性部材が先に工具等に当たることで工具等の存在に気付くことができ、バックリンクと工具等との金属的な強干渉を未然に防止することができる。
【0042】
請求項6に記載の発明によれば、バックリンクに取付けた下向きの弾性部材に凹部を形成したため、弾性部材が変形し易くなり、工具等に干渉した場合における弾性部材自体の破損を防止することができる。
【0043】
請求項7に記載の発明によれば、クッションリンクを上下幅の小さい棒部材で形成したため、スライドレールの上方に位置させることができる。従って、クッションリンクとスライドレールとの間に上下方向での隙間が確保され、工具等が間に入っても、強干渉しにくくなって、変形が抑制される。
【0044】
請求項8に記載の発明によれば、クッションリンクに樹脂パイプを外装したため、工具等を挟んでも、樹脂パイプが存在する分、緩衝作用が得られ、スライドレール等の変形が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るサードシートの着座状態を示す側面図。
【図2】フラット化する途中状態を示す側面図。
【図3】フラット化した状態を示す側面図。
【図4】逃げ部を形成した部分のスライドレールを示す拡大側面図。
【図5】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図6】図1中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図7】この発明の第2実施形態を示す図5相当の断面図。
【符号の説明】
1 サードシート
2、19 スライドレール
3 弾性部材(スライドレール被覆)
4、5 逃げ部
6 クッションリンク
7 バックリンク
8 ストッパ部
9 ブラケット(周辺部材)
10 シートクッション
11 シートバック
12 固定リンク
13 前側ローラ
15 下端ローラ
16 弾性部材(バックリンク取付)
17 凹部
18 クッションリンク(棒状)
20 樹脂パイプ
Claims (8)
- シートクッションの前側に左右両側へ突出する前側ローラを設けると共に、シートバックの下端に左右両側へ突出する下端ローラを設け、これら両ローラをフロアに固定された左右一対のスライドレールに対して前後スライド自在且つ所定位置で保持自在に係合させると共に、
シートクッションの前側ローラよりも後方の中間支点と、スライドレールの途中部位又は周辺部材とを、クッションリンクで連結し、且つシートバックの下端ローラよりも上方の中間支点と、スライドレールの途中部位又はその周辺部材とを、バックリンクで連結し、
前側ローラ及び下端ローラを後方へスライドさせ、シートクッションが前側へ回動して水平な反転状態となり、シートバックが前側へ回動して水平な前倒し状態となることで、シートクッションの裏面と、シートバックの背面とが、略同一高さになる自動車のフラット化シート構造であって、
前記スライドレールにおいて、前記クッションリンク及び/又は前記バックリンクが可動時に側面視で重合し得る範囲の少なくとも一部には、上端から切欠いた逃げ部を形成したことを特徴とする自動車のフラット化シート構造。 - 請求項1に記載の自動車のフラット化シート構造であって、
前記スライドレールが、互いに内側を開口させた断面C形であり、該スライドレールの表面が、該スライドレールと略同一断面形状の弾性部材により被覆されていることを特徴とする自動車のフラット化シート構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の自動車のフラット化シート構造であって、
前記クッションリンクのシートクッション側の端部には、シートクッションの着座状態及び反転状態において、スライドレールに上側から係合するストッパ部が形成され、該ストッパ部を避けた位置に逃げ部が形成されていることを特徴とする自動車のフラット化シート構造。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動車のフラット化シート構造であって、
前記シートクッションの側面には、固定リンクを取付け、該固定リンクの前端には、前側ローラを設け、後端には、中間支点を設定したことを特徴とする自動車のフラット化シート構造。 - シートクッションの前側に左右両側へ突出する前側ローラを設けると共に、シートバックの下端に左右両側へ突出する下端ローラを設け、これら両ローラをフロアに固定された左右一対のスライドレールに対して前後スライド自在且つ所定位置で保持自在に係合させると共に、
シートクッションの前側ローラよりも後方の中間支点と、スライドレールの途中部位又は周辺部材とを、クッションリンクで連結し、且つシートバックの下端ローラよりも上方の中間支点と、スライドレールの途中部位又はその周辺部材とを、バックリンクで連結し、
前側ローラ及び下端ローラを後方へスライドさせ、シートクッションが前側へ回動して水平な反転状態となり、シートバックが前側へ回動して水平な前倒し状態となることで、シートクッションの裏面と、シートバックの背面とが、略同一高さになる自動車のフラット化シート構造であって、
前記バックリンクにおいて、可動時にスライドレールと側面視で重合し得る範囲の少なくとも一部には、下向きの弾性部材を取付けたことを特徴とする自動車のフラット化シート構造。 - 請求項5に記載の自動車のフラット化シート構造であって、
前記弾性部材の一部に、変形を容易にするための凹部を形成したことを特徴とする自動車のフラット化シート構造。 - シートクッションの前側に左右両側へ突出する前側ローラを設けると共に、シートバックの下端に左右両側へ突出する下端ローラを設け、これら両ローラをフロアに固定された左右一対のスライドレールに対して前後スライド自在且つ所定位置で保持自在に係合させると共に、
シートクッションの前側ローラよりも後方の中間支点と、スライドレールの途中部位又は周辺部材とを、クッションリンクで連結し、且つシートバックの下端ローラよりも上方の中間支点と、スライドレールの途中部位又はその周辺部材とを、バックリンクで連結し、
前側ローラ及び下端ローラを後方へスライドさせ、シートクッションが前側へ回動して水平な反転状態となり、シートバックが前側へ回動して水平な前倒し状態となることで、シートクッションの裏面と、シートバックの背面とが、略同一高さになる自動車のフラット化シート構造であって、
前記クッションリンクをスライドレールよりも上方に位置する棒部材で形成したことを特徴とする自動車のフラット化シート構造。 - 請求項7に記載の自動車のフラット化シート構造であって、
棒状のクッションリンクに樹脂パイプを外装したことを特徴とする自動車のフラット化シート構造。
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