JP3926464B2 - 自動運転ショベル - Google Patents

自動運転ショベル Download PDF

Info

Publication number
JP3926464B2
JP3926464B2 JP06873398A JP6873398A JP3926464B2 JP 3926464 B2 JP3926464 B2 JP 3926464B2 JP 06873398 A JP06873398 A JP 06873398A JP 6873398 A JP6873398 A JP 6873398A JP 3926464 B2 JP3926464 B2 JP 3926464B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
teaching
excavation
excavator
automatic driving
positioning accuracy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06873398A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11264155A (ja
Inventor
英人 石橋
榑沼  透
好幸 永野
一宏 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP06873398A priority Critical patent/JP3926464B2/ja
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to KR10-1999-7010638A priority patent/KR100404437B1/ko
Priority to PCT/JP1999/001363 priority patent/WO1999047759A1/ja
Priority to CNB998003298A priority patent/CN1166841C/zh
Priority to US09/424,061 priority patent/US6523765B1/en
Priority to AU28534/99A priority patent/AU740949B2/en
Priority to EP19990909235 priority patent/EP0990739A4/en
Publication of JPH11264155A publication Critical patent/JPH11264155A/ja
Priority to US10/254,681 priority patent/US6732458B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3926464B2 publication Critical patent/JP3926464B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動運転ショベルおよび自動運転ショベルにおける自動運転方法に係わり、特に、掘削抵抗の大きな岩石等を含む掘削物の掘削時において、掘削抵抗の大きさに応じて掘削軌跡を自動調整することを可能にした自動運転ショベルおよび自動運転ショベルにおける自動運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建設機械の代表例として油圧ショベルが知られているが、近年、油圧ショベルによってその掘削から放土までの一連の単調な作業を繰り返す場合には、自動運転によってその作業を行わせるようになっている。しかし、油圧ショベルを自動運転するためには解決しなければならない種々の問題がある。例えば、油圧ショベルによる掘削作業中、バケットが岩石等に当たって所望の動作をしなくなる場合がある。このような場合、熟練のオペレータはこのような状態を察知して回避動作をとり、作業を円滑に継続することができるが、これを自動運転ショベルに行わせるためには工夫が必要である。このような掘削作業時の問題を解決するために、特公昭61−9453号公報には、アームおよびバケットに加わる過負荷を検出するための過負荷検出センサを設け、アームまたはバケットに過負荷が検出された場合にはブームを微量上昇させることによってその過負荷を軽減し自動掘削を継続することが開示されており、また、特開平4−350220号公報には、掘削時に、ブーム、アーム、およびバケットを動作させるシリンダに取り付けられた圧力センサからの検出値が所定値以上に達し、かつブーム、アーム、およびバケットに取り付けられた角度センサから求めた動作速度が所定値以下になった場合は、過負荷であると判断して掘削軌跡をずらし、掘削作業の障害を回避する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の従来技術のものは、各関節の位置を検出するための位置検出センサに加えて、過負荷を検出するためのセンサも必要となり、また自動運転を行うための処理負荷も大きいという問題があった。後者の従来技術のものも、各種のセンサを必要とし、また、センサから検出されたデータに基づいて演算が必要であり、自動運転ショベルが備える制御装置の演算負荷を増大させることになり、また、自動運転ショベルをゆっくり動かした場合には、動作速度が小さくなり、過負荷時の低速時との区別が難しく誤検出の可能性があった。さらに、シリンダの圧力は岩石等に当たった時は大きくなるが、その時のショックでその岩石が動き出すと圧力が低くなるためその時も誤検出の可能性がり、さらに、このような圧力センサや動作速度から過負荷を求める方法は、どの程度の圧力値でどの程度の動作速度であれば過負荷であると判定するかを決定することが実用上難しかった。
【0004】
本発明の目的は、上記の種々の間題点に鑑みて、掘削時の過負荷状態を検出するために特別の装置を必要とすることなく、簡便な方法で掘削時の障害物を回避することのできる自動運転ショベルおよび自動運転ショベルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも、ブーム、アームおよびバケットを作動させる油圧シリンダ並びに旋回体を作動させる油圧モータを作動させる電磁切換弁と、前記旋回体と前記ブーム間、前記ブームと前記アーム間、前記アームと前記バケット間のそれぞれの角度を検出する角度検出器とを備える油圧ショベルと、教示して記憶された教示位置データを逐次読み出して出力する教示位置出力手段と、前記教示位置データを入力して当該油圧ショベルが円滑に動作するように前記教示位置データ間が補間された目標位置データを出力するサーボ前処理手段と、前記目標位置データを入力して当該油圧ショベルを目標位置に制御するために前記電磁切換弁に制御信号を出力するサーボ制御手段とを備える自動運転コントローラと、から構成される自動運転ショベルにおいて、前記自動運転コントローラは、教示位置毎に設定された位置決め精度に基づく所定の位置決め範囲内へ当該油圧ショベルが到達したかを判定する位置決め判定手段を備え、当該油圧ショベルが前記所定の位置決め範囲内に到達したと判定されたときは、前記サーボ前処理手段から次の教示位置データに基づく目標位置データを前記サーボ制御手段に出力すると共に、掘削動作において前記教示位置毎に設定される位置決め精度は、放土動作において前記教示位置毎に設定される位置決め精度より低く設定されることを特徴とする。
【0006】
前記発明において、掘削開始から掘削終了までの間の前記教示位置毎に設定される位置決め精度のうち、掘削開始位置および掘削終了位置を除く教示位置における位置決め精度は、前記掘削開始位置および前記掘削終了位置における位置決め精度より低く設定されることを特徴とする。
【0007】
前記発明において、前記サーボ前処理手段は、掘削開始から掘削終了間の再生動作時において、各教示位置データに対応する最終目標位置データの出力後、前記位置決め判定手 段による判定を行うことなく、次の教示位置データに基づく目標位置データを出力することを特徴とする。
【0008】
前記発明において、前記教示位置毎に設定された位置決め精度は、当該油圧ショベルまたは当該油圧ショベルから離れた位置に設けられた操作手段により任意に設定し得ることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図1〜図6を用いて説明する。
【0010】
図3は、本実施形態に関わる自動運転ショベルおよびその作業形態の一例を示す側面図である。
【0011】
図において、1はストックヤード2に貯留された土石を掘削して、後述するクラッシャ3に放土する自動運転ショベル本体、3は自動運転ショベル本体1から放土された土石を砕石するクラッシャ、4は自動運転ショベル本体1の再生操作を行うのに適した任意の場所に設置された操作ボックスである。
【0012】
自動運転ショベル本体1は、走行体10と、走行体10上に旋回可能に設けられた旋回体11と、旋回体11に回動可能に設けられたブーム12と、ブーム12の先端に回動可能に設けられたアーム13と、アーム13の先端に回動可能に設けられたバケット14と、ブーム12、アーム13、バケット14とをそれぞれ回動動作させるためのシリンダ15、16、17と、旋回体11に設けられた運転室18と、操作ボックス4との間で信号の送受信を行うアンテナ19とから構成されている。
【0013】
また、自動運転ショベル本体1には、旋回体11の旋回角を検出する角度センサ111、旋回体11とブーム12との回動角を検出する角度センサ112と、ブーム12とアーム13の回動角を検出する角度センサ113と、アーム13とバケット14との回動角を検出する角度センサ114が設けられている。
【0014】
また、クラッシャ3は、走行体30と、ホッパ31と、砕石部32と、コンベア33とから構成されており、34はクラッシャ3によって砕かれた土石を示す。
【0015】
また、操作ボックス4は、支持台40と、支持台40に固定された教示再生装置本体41とから構成され、教示再生装置本体41には起動ボタン411と、停止ボタン412と、非常停止ボタン413と、教示再生装置本体41と機械的かつ電気的に接続可能に設けられ教示時に操作される教示操作部414と、教示結果等を表示する表示部4140と、自動運転ショベル本体1のアンテナ19との間で、信号の送受信を行うアンテナ415とを備えている。
【0016】
図2は、自動運転ショベル本体1に搭載される車搭載装置5および操作ボックス4の教示再生装置本体41の制御機構の概要を示すロック図である。
【0017】
図において、416は再生時に操作される再生操作部、417は教示操作部414または再生操作部416から出力される信号を、後述する自動運転コントローラ50に出力するための所定の信号に形成するコマンド生成部、418および54はそれぞれ教示再生装置41と自動運転コントローラ50間の信号を送受信するための無線装置である。なお、コマンド生成部417は、マイクロコンピュータを使用した一般的なコントローラで構成され、入力した信号に相当する指令コードを生成する機能を有する。
【0018】
5は車内搭載装置を示し、50は主としてコンピュータで構成され自動運転ショベルを自動運転するための各種の制御を行う自動運転コントローラ、51は自動運転コントローラ50から出力される駆動電流によって駆動される比例電磁弁、52は比例電磁弁51から出力される油圧信号により制御され、アクチュエータに流入する油量または油圧を制御するコントロールバルブ、53は自動運転ショベル本体1の各関節を作動するためのシリンダ15、16、17等のアクチュエータ、414’は教示操作部である。その他の符号に示す構成は図3に示すものと同じである。
【0019】
教示時は、通常、運転室18内に装着される教示操作部414’からの操作によって教示が行われ、自動運転コントローラ50はその操作に従って、各角度センサ111〜114からの検出値を入力して演算し、後に説明するように所定の記憶領域に教示位置データとして記憶する。また、教示操作部414,414’からの操作により所定の記憶領域に教示コマンドを設定し記憶する。なお、この図において、教示操作部414は、運転室18内の教示操作部414’から外されて、教示再生操作装置41に装着されているときの状態を示す。
【0020】
再生時は、再生操作部416から起動ボタン411をオンすることによって、コマンド生成部417において生成された所定の信号がアンテナ415および19を介して自動運転コントローラ50に送信され、再生処理が開始される。自動運転コントローラ50において再生処理が開始されると、記憶されている教示データが呼び出され、角度センサ111〜114から得られた現在位置情報と対比しながら、この教示位置データに合致するように、旋回体11、ブーム12、アーム13、バケット14をそれぞれ作動するための比例電磁弁51に駆動電流を出力する。比例電磁弁51からさらにコントロールバルブ52を介して、各アクチュエータ53を制御して自動運転ショベル本体1の自動運転を行う。
【0021】
図1は、図2に示す自動運転コントローラ50の機能構成の詳細を示すブロック図である。
【0022】
図において、501は角度センサ111〜114において検出された角度信号から現在の位置データ演算する現在位置演算部、502は教示時、教示操作部414または414’からの操作により、現在位置演算部501から得られた自動運転ショベル本体1の現在位置を教示位置データとして出力する教示処理部、503は教示操作部414,414’からの指令により教示処理部502によって設定された再生動作時の各種の動作を指令するコマンドが格納されている教示コマンド格納部、504は教示処理部502から出力された教示位置データを格納する教示位置格納部、505は再生操作部416からの起動信号により起動されたとき、教示コマンド格納部503に格納されている教示コマンドを逐次解釈して、教示位置格納部504から所定の教示位置データの出力を指示するコマンドインタプリタ部、506はコマンドインタプリタ部505からの指令に応じて教示位置格納部504から教示位置データを出力処理する教示位置出力部、507は自動運転ショベル本体1が各教示位置間を円滑に動作するように、教示位置出力部506から出力された教示位置データに基づいて教示位置データ間を補間した目標位置データを作成し出力する、即ち、与えられた始点(現在位置もしくは教示位置)と終点(教示位置)間を、ある一定時間きざみで補間演算を行って時系列データを作成し、順次角度目標値としてサーボ制御部508に出力するサーボ前処理部、508はサーボ前処理部507から出力された補間された目標位置データと、現在位置演算部501から出力された現在位置データとを対比して、自動運転ショベル本体1の各関節を所定の位置に制御するための駆動電流を出力するサーボ制御部である。
【0023】
また、509は各関節の位置決め精度を設定するための基準となる位置決め基準値が格納されている位置決め基準値格納部、510はサーボ前処理部507からの指令によって制御され、各教示位置における各関節の位置決め精度を、位置決め基準値格納部509に格納されている基準値と各教示位置において設定された位置決め精度とに基づいて演算して求める位置決め精度演算部、511はサーボ前処理部507からの指令によって制御され、各関節が各教示位置におけ位置決め範囲に到達したか否かを判定する位置決め判定部である。その他の符号に示す構成は図2に示すものと同じである。
【0024】
図4は、教示コマンド格納部503に格納される教示コマンドの一例を示す図である。
【0025】
図において、L1はコマンドではなく行ラベルを表す。
【0026】
Vは移動速度を指定するコマンドであり、数値が大きい程移動速度が高速であることを示す。
【0027】
PAC(positional accuracy)は移動の位置決め精度を指定するコマンドで
あり、これは所定の教示位置に自動運転ショベルを移動させることは容易でないことからこの数値に示すような位置決め精度の数値内に達したら自動運転ショベルは当該教示位置に到達したものと判定するために使用される。この数値が大きい程高精度が要求される。
【0028】
MOVEは指定された教示位置への移動を指令するコマンドであり、P1〜PnはMOVEコマンドの各関節の角度情報を示すラベルであり、例えば、MOVE P1は教示位置格納部504に格納される教示位置データのうち図5に示す位置No. P1に移動すべきことを示す。
【0029】
GOTO L1は行ラベルL1から再び実行を開始することを指示するコマンドである。
【0030】
図5は、教示位置格納部504に格納される教示位置データの一例を示す図である。
【0031】
図において、P1〜Pnは、教示位置に対応すると共に前記のラベルP1〜Pnに対応しており、各教示位置で自動運転ショベルの各部が取るべき旋回角、ブーム角、アーム角、バケット角、の各値が設定されている。
次に、本実施形態の自動運転ショベルの動作を図1に基づいて説明する。
【0032】
教示操作は、教示操作部414または414’から操作される。通常は、教示操作部414’が自動運転ショベル本体1の運転室18内に装着され、運転室から教示操作が行われる。
【0033】
教示操作部414’が運転室18に装着され、教示操作が行われると、その指令は教示処理部502に入力され、教示処理部502で現在位置演算部501から現在位置データを入力して、各教示位置に対応する教示コマンドと教示位置データを生成する。生成された教示コマンドと教示位置データはそれぞれ、教示コマンド格納部503と教示位置格納部504に格納される。
【0034】
再生処理は、起動ボタン411をオンすることによって、コマンドインタプリタ部505が、起動命令により教示コマンド格納部503に格納されている教示コマンドを順次読み出し実行する。教示コマンドがMOVE命令の場合には、教示位置出力部506に、教示位置格納部504から該当するパラメータを出力し、サーボ前処理部507に転送する。
【0035】
サーボ前処理部507は、コマンドインタプリタ部505から与えられた目標速度で各関節が動作するように角度の補間演算を行い、サーボ制御部508に角度目標値を出力する。サーボ制御部508は、現在位置演算部501で演算された現在位置データと、サーボ前処理部507から出力される角度目標値とを基に、一般的なフィードバック制御を行い、比例電磁弁51を駆動するための駆動電流を出力する。これによりコントロールバルブ52が制御されてアクチュエータ53に所定の圧油供給され、自動運転ショベル本体1の各関節駆動される
【0036】
一方、位置決め精度演算部510は、各教示位置において与えられた位置決め精度に応じた各関節に対する位置決め精度を、位置決め基準値格納部509に格納されている基準値に基づいて演算する。
【0037】
ここで、サーボ前処理部507における補間演算が最終目標位置(例えばMOVE P2の場合にはP2)に達し、その最終目標位置データがサーボ制御部508へと出力されると、位置決め判定部511はサーボ前処理部507からの指令により、各関節の現在位置が位置決め精度演算部510によって演算された各関節の位置決め精度に基づいて設定された位置決め範囲内に達したかどうかを判定する。判定の結果、各関節が位置決め範囲内に達していない場合には、サーボ前処理部507は前記の最終目標位置をサーボ制御部508に出力し続ける。また、各関節が所定の位置決め範囲内に達した場合は、サーボ前処理部507は最終目標位置の出力を終了し、教示位置(P2)と教示位置出力部506から出力される次の教示位置(P3)間の補間演算を行い自動運転の動作を続行する。
【0038】
次に、掘削時の自動運転コントローラ50における動作を図6〜図7を用いて説明する。
【0039】
図6はブーム12の回転中心を原点Oとする自動運転ショベル本体1の各関節の寸法および角度を示す図であり、Gは自動運転ショベル本体1の接地面、Lbmはブーム長さ、Lamはアーム長さ、Lbkはバケット長さ、θswは旋回体11が走行体10となす角度、θbmは水平軸Xとブーム12とのなす角度、θamはブーム12とアーム13とのなす角度、θbkはアーム13とバケット14とのなす角度である。
【0040】
図7は、前記原点Oを中心とする自動運転ショベル本体の掘削開始位置P1、掘削中間位置P2、および掘削終了位置P3を示す図であり、θamP1はP1におけるアーム角度、θamP2はP2におけるアーム角度、θamP2PACはP2におけるアームに対する位置決め範囲を表す。ここで、自動運転における動作の順序はP1→P2→P3であり、P1→P2の動作はアームクラウドのみの動作とする。
【0041】
P1からP2への動作は、図1に示すコマンドインタプリタ部505により教示コマンド格納部503に格納されている以下のコマンドがサーボ前処理部507へと出力される。
【0042】
V=90 (1)
PAC=0 (2)
MOVE P2 (3)
ここで、(1)式のVは、前述のように速度を表すコマンドであり、この場
合アーム最大速度に対する90%の速度で動作するように、サーボ前処理部507において補間演算が行われる。また、(2)式のPACは、前述のように掘削中間位置P2における位置決め精度を表すコマンドであり、旋回体、ブーム、アーム、およびバケットのそれぞれの関節の位置決め精度は、位置決め精度演算部510において、各教示位置P1,P2,P3・・・における位置決め精度値PACと位置決め基準値格納部509に格納されている旋回体、ブーム、アーム、およびバケットの各関節の位置決め基準値θswPAC、θbmPAC、θamPAC、およびθbkPACとに基づいて演算される。
【0043】
ここで、例えば、PAC=100の場合には、P2におけるアームに対する位置決め精度θamP2PACは、
θamP2PAC={1+(100−PAC)/10}θamPAC
=θamPAC (4)
となり、PAC=50の場合は、
θamP2PAC={1+(100−PAC)/10}θamPAC
=6θamPAC (5)
となり、PAC=0の場合は、
θamP2PAC={1+(100−PAC)/10}θamPAC
=11θamPAC (6)
となる。ただし、本実施形態では、PAC=0の場合であって、サーボ前処理部507における補間演算が最終目標位置(P2)に達した場合は、位置決め判定部511における判定を行わず、即ち、各関節の現在位置がP1とP2間のどの位置にあるかを問わず、直ちに次のP2からP3への補間演算へと移行する。
【0044】
なお、本実施形態では、各関節の位置決め精度を、位置決め精度と位置決め基準値を上式(4)〜(6)の関係を利用して求めたが、このような関係式を用いずに任意に設定してもかまわない。なお、他の関節の位置決め精度θbmP2PAC、θamP2PAC、およびθbkP2PACも、θamP2PACと同様に求められる。
通常は、サーボ前処理部507において最終目標位置がサーボ制御部508へと出力されると、演算された各関節の位置決め精度に基づき、位置決め判定部511において自動運転ショベル本体が位置決め範囲に達したかどうかが判定される。つまり、最終目標位置が出力されても、ブーム、アーム、バケット等の各関節はその最終目標位置より遅れて追随している。そのため、例えば、アームについては、PAC=50の場合、(5)式から、θamP2±6θamP2PACの位置決め範囲に達したかどうかが判定される。達していない場合は、サーボ前処理部507は最終目標位置をサーボ制御部508へと出力し続け、自動運転ショベル本体1の各関節は最終目標位置に向かって動作し続ける。自動運転ショベル本体1の各関節が前記の位置決め範囲内に達した場合は、最終目標位置の出力は終了し、掘削中間位置P2から次の掘削終了位置P3間の補間演算が開始され、補間された新たな目標位置が出力され、各関節はその新たな位置に向かって移動し始める。
【0045】
本実施形態では、掘削開始位置P1から掘削中間位置P2に向かう時は、岩石等により大きな掘削抵抗を受け、掘削中間位置P2に到達することが難しくなる可能性を考慮して、掘削中間位置P2における位置決め精度を、例えば、PAC=0に設定している。そのため、サーボ前処理部507が最終目標位置P2を出力したら、直ちに次のP2からP3への補間演算へと移行し、各関節は補間された新たな目標値に向かって移動し始めるようにしたので、いたずらに目標位置P2を追随するあまり岩石等の障害物の抵抗を受けて掘削が停滞する等の事態を回避することができ、P1→P2→P3の動作を停止することなくスムーズに行うことができる。
【0046】
また、本実施形態では、掘削終了位置P3では、荷こばれを防止するために、PAC=80としてバケットの抱え込み姿勢を高い精度で指定している。また、クラッシャホッパ上での放土時のように十分な位置決めが必要な場合には、位置決め精度PACの値を大きくすることによって位置決め範囲を狭くし、十分な精度での位置決めを可能にしている。
【0047】
次に、自動運転コントローラ50の各教示位置(ここでは、教示位置P1から教示位置P3)における処理手順を図8に示すフローチャートを用い説明する。
【0048】
はじめに、図示していないが、サーボ前処理部507から最終目標位置P1を出力後、各関節が位置決め判定部511において位置決め範囲に到達していると判定されると、ステップ1において、教示コマンド格納部503から教示位置P2に対する教示コマンド、V=90、PAC=0およびMOVE P2が出力される。次に、ステップ2で、位置決め精度演算部510において各関節に対する位置決め精度が演算される。次いで、ステップ3においてサーボ前処理部507においてP1からP2間の補間演算が行われ、ステップ4において補間演算によって得られた目標位置サーボ制御部508出力され、サーボ制御により各関節動作させられる。次に、ステップ5においてステップ3における補間演算の結果出力された目標位置の最終目標位置(P2)が出力されたか否かが判定される。ここで、補間演算された目標位置が最終標位置に達していない場合はステップ4へと戻り、補間された目標位置として最終目標位置(P2)が出力されるまでサーボ制御部508に目標位置が出力される。サーボ制御部508に最終目標位置が出力されると、ステップ6において教示位置(P2)における位置決め精度PACが任意に設定された所定値Sより大きいか否かが判定される。位置決め精度PACが所定値Sより大きい場合は、ステップ7においてステップ2で演算された各関節の位置決め精度に基づいて、各関節が最終目標位置(P2)の所定の位置決め範囲内に到達したか否かが判定される。つまり、各関節が、θswP2±θswP2PAC、かつθbmP2±θbmP2PAC、かつθamP2±θamP2PAC、かつθbkP2±θbkP2PACの範囲内に到達したか否かが判定される。各関節が最終目標位置(P2)の所定の位置決め範囲に到達していないときは、各関節が最終目標位置(P2)の所定の位置決め範囲に到達するまでステップ7の処理を繰り返す。各関節が最終目標位置(P2)の所定の位置決め範囲に到達したときは、ステップ8に移行する。またステップ6において、位置決め精度PACが所定値Sより小さい場合、例えば、ステップ1に示すようにPAC=0に設定されている場合は、ステップ7における位置決め範囲への到達の判定は行わず、ステップ8へと移行して、次の教示位置P3における教示コマンド直ちに出力される。以降はステップ1以降の処理手順と同様の処理を繰り返し再生動作を続行する。
【0049】
上記のごとく、本実施形態によれば、掘削時おいて、掘削中間位置P2における自動運転ショベルの各関節の位置決め精度を低く(PAC=0)設定して、サーボ前処理部507が補間演算の結果、最終目標位置(P2)を出力したら、追随動作している各関節が掘削開始位置P1と掘削中間位置P2のいかなる位置にあても、最終目標値P2に向かってサーボ制御されることなく、直ちに、掘削中間位置P2と掘削終了位置P3間の新たな補間演算された目標位置に向かって各関節はサーボ制御される。そのため、例えば、掘削開始位置P1と掘削中間位置P2間に岩石等の掘削抵抗の大きい障害物があっても、掘削中間位置P2から掘削終了位置P3向かう方向を掘削開始位置P1から掘削中間位置P2に向かう方向から外すことにより、自動運転ショベル本体1は自動的に前記障害物を回避して、自動運転を停滞することなく継続させることができる。
【0050】
また、本実施形態によれば、掘削開始位置P1と掘削中間位置P2間が砂等の掘削抵抗の小さい掘削物の場合は、サーボ前処理部507が補間演算の結果、最終目標位置(P2)を出力した時点で、追随動作している各関節は掘削開始位置P1と掘削中間位置P2間のいずれかの位置にあるが、掘削抵抗が小さいと、各関節の遅れが少ないため、各関節の現在位置が最終目標位置(P2)に近接した位置にあることになり、教示位置P1、P2,P3・・・に従い掘削精度の高い掘削を行わせることができる。
【0051】
【発明の効果】
【0052】
本発明では、自動運転コントローラは、教示位置毎に設定された位置決め精度に基づく所定の位置決め範囲内へ当該油圧ショベルが到達したかを判定する位置決め判定手段を備え、当該油圧ショベルが所定の位置決め範囲内に到達したと判定されたときは、サーボ前 処理手段から次の教示位置データに基づく目標位置データをサーボ制御手段に出力すると共に、掘削動作において教示位置毎に設定される位置決め精度は、放土動作において教示位置毎に設定される位置決め精度より低く設定される。これにより、障害物の存在により掘削抵抗が大きくなった場合に、その障害物を回避して自動運転を継続させることを可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係わる自動運転コントローラの機能構成の詳細を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係わる自動運転ショベル本体に搭載される車載装置および操作ボックスに搭載される教示再生装置本体の制御機構を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係わる自動運転ショベル本体およびその作業形態の一例を示す図である。
【図4】図1に示す教示コマンド格納部に格納される教示コマンドの一例を示す図である。
【図5】図1に示す教示位置格納部に格納される教示位置データの一例を示す図である。
【図6】 本実施形態に係わる自動運転ショベル本体のブームの回転中心を原点Oとする各関節の寸法および角度を示す図である。
【図7】 本実施形態に係わる自動運転ショベル本体の掘削開始位置P1、掘削中間位置P2、および掘削終了位置P3を示す図である。
【図8】本実施形態に係わる自動運転ショベルの再生動作の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動運転ショベル本体
4 操作ボックス
41 教示再生装置
50 自動運転コントローラ
111〜114 角度センサ
414,414’ 教示操作部
416 再生操作部
501 現在位置演算部
502 教示処理部
503 教示コマンド格納部
504 教示位置格納部
505 コマンドインタブリタ部
506 教示位置出力部
507 サーボ前処理部
508 サーボ制御部
509 位置決め基準値格納部
510 位置決め精度演算部
511 位置決め判定部

Claims (4)

  1. 少なくとも、ブーム、アームおよびバケットを作動させる油圧シリンダ並びに旋回体を作動させる油圧モータを作動させる電磁切換弁と、前記旋回体と前記ブーム間、前記ブームと前記アーム間、前記アームと前記バケット間のそれぞれの角度を検出する角度検出器とを備える油圧ショベルと、
    教示して記憶された教示位置データを逐次読み出して出力する教示位置出力手段と、前記教示位置データを入力して当該油圧ショベルが円滑に動作するように前記教示位置データ間が補間された目標位置データを出力するサーボ前処理手段と、前記目標位置データを入力して当該油圧ショベルを目標位置に制御するために前記電磁切換弁に制御信号を出力するサーボ制御手段とを備える自動運転コントローラと、
    から構成される自動運転ショベルにおいて、
    前記自動運転コントローラは、教示位置毎に設定された位置決め精度に基づく所定の位置決め範囲内へ当該油圧ショベルが到達したかを判定する位置決め判定手段を備え、当該油圧ショベルが前記所定の位置決め範囲内に到達したと判定されたときは、前記サーボ前処理手段から次の教示位置データに基づく目標位置データを前記サーボ制御手段に出力すると共に、
    掘削動作において前記教示位置毎に設定される位置決め精度は、放土動作において前記教示位置毎に設定される位置決め精度より低く設定されることを特徴とする自動運転ショベル。
  2. 請求項1記載の自動運転ショベルにおいて、
    掘削開始から掘削終了までの間の前記教示位置毎に設定される位置決め精度のうち、掘削開始位置および掘削終了位置を除く教示位置における位置決め精度は、前記掘削開始位置および前記掘削終了位置における位置決め精度より低く設定されることを特徴とする自動運転ショベル。
  3. 請求項2記載の自動運転ショベルにおいて、
    前記サーボ前処理手段は、掘削開始から掘削終了間の再生動作時において、各教示位置データに対応する最終目標位置データの出力後、前記位置決め判定手段による判定を行うことなく、次の教示位置データに基づく目標位置データを出力することを特徴とする自動運転ショベル。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動運転ショベルにおいて、
    前記教示位置毎に設定された位置決め精度は、当該油圧ショベルまたは当該油圧ショベルから離れた位置に設けられた操作手段により任意に設定し得ることを特徴とする自動運転ショベル。
JP06873398A 1998-03-18 1998-03-18 自動運転ショベル Expired - Fee Related JP3926464B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06873398A JP3926464B2 (ja) 1998-03-18 1998-03-18 自動運転ショベル
PCT/JP1999/001363 WO1999047759A1 (fr) 1998-03-18 1999-03-18 Excavatrice a commande automatique et systeme concasseur de pierres la comportant
CNB998003298A CN1166841C (zh) 1998-03-18 1999-03-18 自动操作的挖土机和包括该挖土机的石头压碎系统
US09/424,061 US6523765B1 (en) 1998-03-18 1999-03-18 Automatically operated shovel and stone crushing system comprising the same
KR10-1999-7010638A KR100404437B1 (ko) 1998-03-18 1999-03-18 자동운전셔블 및 그것을 사용한 쇄석처리시스템
AU28534/99A AU740949B2 (en) 1998-03-18 1999-03-18 Automatically operated shovel and stone crushing system comprising the same
EP19990909235 EP0990739A4 (en) 1998-03-18 1999-03-18 AUTOMATICALLY CONTROLLED EXCAVATOR AND STONE CRUSHING DEVICE THAT IS EQUIPPED WITH IT
US10/254,681 US6732458B2 (en) 1998-03-18 2002-09-26 Automatically operated shovel and stone crushing system comprising same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06873398A JP3926464B2 (ja) 1998-03-18 1998-03-18 自動運転ショベル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11264155A JPH11264155A (ja) 1999-09-28
JP3926464B2 true JP3926464B2 (ja) 2007-06-06

Family

ID=13382297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06873398A Expired - Fee Related JP3926464B2 (ja) 1998-03-18 1998-03-18 自動運転ショベル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3926464B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110945187B (zh) 2017-09-08 2022-08-16 住友重机械工业株式会社 挖土机
US11372405B2 (en) * 2018-08-06 2022-06-28 Clark Equipment Company Augmented loader controls
CN109736372B (zh) * 2019-01-18 2023-09-01 江苏徐工工程机械研究院有限公司 可称重、防过载的挖掘装载机
JP7120332B2 (ja) * 2019-01-30 2022-08-17 日本電気株式会社 軌道追従システム、軌道追従方法、及び、プログラム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2704729B2 (ja) * 1988-07-04 1998-01-26 株式会社小松製作所 作業機の制御装置
JPH02101229A (ja) * 1988-10-07 1990-04-13 Komatsu Ltd 作業機の制御装置
JPH06146327A (ja) * 1992-11-06 1994-05-27 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 建設機械の作業機制御装置
JP3286143B2 (ja) * 1996-01-18 2002-05-27 新キャタピラー三菱株式会社 移動式自動砕石プラントおよび自動油圧ショベル
JPH10212740A (ja) * 1997-01-30 1998-08-11 Komatsu Ltd 油圧ショベルの自動掘削方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11264155A (ja) 1999-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100404437B1 (ko) 자동운전셔블 및 그것을 사용한 쇄석처리시스템
US8024095B2 (en) Adaptive work cycle control system
KR102314498B1 (ko) 작업 기계
JP7481422B2 (ja) 積込機械の制御装置および制御方法
US6618967B2 (en) Work machine control for improving cycle time
JP3926464B2 (ja) 自動運転ショベル
JP3735427B2 (ja) 自動運転ショベル
JP2000291078A (ja) 自動運転ショベル
JP2002115271A (ja) 自動運転ショベル
JP3174279B2 (ja) バケット付き建設機械
JP3707921B2 (ja) 自動運転ショベル
JP2001032330A (ja) 自動運転ショベル
JPH11324027A (ja) 自動運転ショベル
JPH11190042A (ja) 自動運転ショベル
JP3765456B2 (ja) 自動運転ショベル
JP3686745B2 (ja) 自動運転建設機械
JP2002115272A (ja) 自動運転ショベル
JP2001182091A (ja) 自動運転ショベルおよびショベルの自動運転方法
JPH11286969A (ja) 自動運転ショベル
JP2000015134A (ja) 砕石処理システムおよびそれに使用する土石供給手段
JPH11217850A (ja) 自動運転ショベル
JP2002129600A (ja) 砕石処理システム
JPH11181837A (ja) ショベル系建設機械の自動制御装置
JP3663270B2 (ja) 自動運転ショベル
JPH11247232A (ja) 自動運転ショベル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060530

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees