JP3926070B2 - 半導体製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造装置、特に、制御システムのネットワーク技術に関し、例えば、減圧CVD装置や拡散装置に利用して有効なものに関する。
【0002】
一般に、きわめて精密な制御が要求される半導体製造装置の一例である減圧CVD装置や拡散装置における制御システムは、いずれもコンピュータによって構築された制御部と操作部との二つの系統によって構成されている。
【0003】
一方の系統である制御部には圧力制御サブコントローラや流量制御サブコントローラ、温度制御サブコントローラ、機械制御サブコントローラ等の複数のサブコントローラが制御ネットワークによって接続されており、制御部はこれらのサブコントローラに対して成膜プロセスや拡散プロセスの制御シーケンスを時間軸で示したレシピに基づき、圧力制御や流量制御、温度制御および機械制御等を指令するように構成されている。
【0004】
他方の系統である操作部はグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)機能を備えており、作業者の操作による指令を加えられてレシピの編集や自動運転および現在の状態を適時に表示するように構成されている。そして、操作部と制御部とは制御ネットワークから独立した操作部・制御部間ネットワークによって接続されることにより、それぞれの処理が分散されるようになっている。このように操作部の処理と制御部の処理とが分散される理由は、操作部の処理の制御部へのリアルタイム制御の干渉を防止し、成膜プロセスや拡散プロセスの品質を安定化させることにある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の制御システムにおいては操作部の処理と制御部の処理とが分散されるため、次のような問題点がある。
【0006】
1) 制御部に異常が発生して制御不能になった時にはサブコントローラに対して制御コマンドを指令することができなくなるため、サブコントローラが制御不能になってしまう。
【0007】
2) サブコントローラが制御されなくなると、処理中の半導体ウエハ(以下、ウエハという。)が全て不良になってしまう場合が発生する。バッチ式の半導体製造装置においては一度に多数枚のウエハが一括処理されるため、処理中のウエハが全て不良になると、きわめて大きな損失になってしまう。
【0008】
3) 半導体製造装置の運用中における制御ネットワークの状態を監視することは障害解析および性能改善の統計を取得する上で重要であるが、制御ネットワークの監視機能および保守機能がサポートされていないため、特定のサブコントローラのノード通信量が高く電文到達の遅延や再送が発生した場合に運用環境ではモニタすることができず、障害の解析追求が難航してしまう。
【0009】
本発明は前記問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、運用中に制御ネットワークを監視し制御部に異常が発生した際にサブコントローラを安全に停止させることができる半導体製造装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するための手段は、制御ネットワークを通じて複数のサブコントローラを制御する制御部と、操作による指令および状態表示を実行する操作部と、この操作部と前記制御部とを接続した操作部・制御部間ネットワークとを備えており、
前記操作部が前記制御ネットワークに接続されており、前記操作部は前記制御ネットワークまたは前記制御部の異常の有無を監視し、前記制御部による前記サブコントローラの制御について異常を検知した時に障害対応処理を実行するように構成されていることを特徴とする。
【0011】
前記した手段によれば、制御ネットワークまたは制御部の異常の有無を監視し異常が検知された時には各サブコントローラを安全に停止することにより、制御ネットワークまたは制御部の異常による半導体製造装置の故障や損傷および事故を未然に防止することができ、また、処理中のウエハの全部不良を防止して半導体ウエハの損失を回避することができる。一方、制御ネットワークまたは制御部を常時監視することにより、障害発生時の制御ネットワークおよび制御部の状況を把握することができるため、障害解析に役立てることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
【0013】
本実施形態において、本発明に係る半導体製造装置は、図1に示されているバッチ式縦形ホットウオール形減圧CVD装置(以下、バッチ式CVD装置という。)として構成されている。
【0014】
図1に示されているバッチ式CVD装置はウエハが搬入されるインナチューブ2およびこのインナチューブ2を取り囲むアウタチューブ3から構成され縦形に設置されたプロセスチューブ1と、インナチューブ2内に原料ガスを供給する原料ガス供給装置4と、プロセスチューブ1内を真空排気する真空排気装置5と、プロセスチューブ1外に敷設されてプロセスチューブ1内を加熱するヒータ6と、ウエハ7を保持したボート8をインナチューブ2に対して搬入搬出するエレベータ9とを備えている。そして、成膜処理に際しては、複数枚のウエハ7がボート8によって長く整列されて保持された状態でインナチューブ2内に下端の炉口からエレベータ9によって搬入される。プロセスチューブ1内が真空排気装置5によって所定の真空度に排気された後に、インナチューブ2内に原料ガスが原料ガス供給装置4によって導入されるとともに、ヒータ6によってプロセスチューブ1内が加熱されることにより、ウエハ7にCVD膜がデポジションされる。
【0015】
バッチ式CVD装置は、いずれもコンピュータによって構築された制御部11と操作部17との二つの系統によって構成されている制御システム10を、備えている。一方の系統である制御部11にはヒータ6を制御する温度制御サブコントローラ12と、真空排気装置5を制御する圧力制御サブコントローラ13と、原料ガス供給装置4を制御する流量制御サブコントローラ14と、エレベータ9等の機械を制御する機械制御サブコントローラ15とが、制御ネットワーク16によって接続されており、制御部11はこれらのサブコントローラ12〜15に対して、成膜プロセスの制御シーケンスを時間軸で示したレシピに基づく温度制御や圧力制御、流量制御および機械制御を指令するように構成されている。
【0016】
他方の系統である操作部17はグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)機能を備えており、作業者の操作による指令を加えられてレシピの編集や自動運転および現在の状態を適時に表示するように構成されている。そして、操作部17と制御部11とは制御ネットワーク16から独立した操作部・制御部間ネットワーク18によって接続されることにより、それぞれの処理が分散されるようになっている。
【0017】
本実施形態においては、操作部17は制御ネットワーク16に操作部ネットワーク19によって接続されており、操作部17は操作部ネットワーク19および制御ネットワーク16によって制御部11および各サブコントローラ12〜15とデータ通信することができるようになっている。
【0018】
操作部17には監視・障害対応部20が構築(プログラム)されており、監視・障害対応部20は制御ネットワーク16および制御部11の異常の有無を後述する監視機能によって監視し、制御部11によるサブコントローラ12〜15の制御について異常を検知した時に後述する障害対応機能によって障害対応処理を実行するように構成されている。
【0019】
なお、ネットワークは通信路(通信チャンネル)と所定の通信規約(プロトコル)等を実行するインタフェース(ハードウエアおよびソフトウエア)とを備えているものとする。例えば、イーサネット(ethernet。同軸ケーブルおよびツイストペアケーブル等を用いたバス型LAN)とTCP/IP(プロトコル)とによって構築したLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等を使用することができる。
【0020】
制御ネットワーク16は制御部11と各サブコントローラ12〜15との間で温度制御、圧力制御、流量制御および機械制御等の制御電文およびその制御結果の電文がデータ通信されるネットワークであるため、省配線で小さいデータをリアルタイム性を持って伝送する必要がある。すなわち、制御部11のレシピステップ制御および機械制御に従って各サブコントローラ12〜15に制御指令が伝送される。したがって、アドレス部には制御ネットワーク16のノードIDや再送および応答監視等のプロトコル情報が格納され、データ部には制御データおよび制御監視データが格納されている。
【0021】
操作部ネットワーク19は制御ネットワーク16の延長としても構成することができる。しかし、操作部17と制御部11との分散の観点からは、操作部ネットワーク19は制御ネットワーク16から独立させることが望ましい。
【0022】
操作部・制御部間ネットワーク18は操作部17から制御部11へ作業者による指令を伝送されたり、制御部11で集められた温度やガス流量、ウエハの位置等の表示のためのデータが制御部11から操作部17に伝送されるため、ネットワークとして大容量帯域が要求されるが、反面、リアルタイム性の保証は制御ネットワーク16ほどは要求されない。
【0023】
次に、前記構成に係るバッチ式CVD装置の制御システム作用を説明する。まず、通常の運用時には、操作部17と制御部11とは操作部・制御部間ネットワーク18によって通信し、制御部11と各サブコントローラ12〜15とは制御ネットワーク16によって通信する。したがって、通常の運用時には操作部17と制御部11との分散処理の原則は確保されている。
【0024】
この際、操作部17の監視・障害対応部20は操作部ネットワーク19を通じて制御ネットワーク16を監視し、また、操作部・制御部間ネットワーク18を監視する。監視・障害対応部20の制御ネットワーク16および操作部・制御部間ネットワーク18の監視手段としては、次のようなものが考えられる。これらは監視精度を高めるために併用してもよい。
【0025】
まず、制御ネットワーク16および操作部・制御部間ネットワーク18におけるポーリングの途絶えを監視する方法である。例えば、60秒周期でのポーリングを双方向に設定しておき、300秒以上途絶えた場合には異常と判定する。
【0026】
送受信ポートが壊れた場合には書き込みエラーまたは読み込みエラーを検出することができるので、通常の送受信における書き込みエラーおよび読み込みエラーを検出することにより、制御ネットワーク16および操作部・制御部間ネットワーク18の異常を検知(監視)することができる。
【0027】
監視・障害対応部20に制御ネットワーク16および操作部・制御部間ネットワーク18の利用率やコリジョン発生率およびノード別トラヒック等のネットワーク統計モニタ機能およびロギング機能を持たせる。例えば、ネットワーク統計モニタ機能を制御ネットワークのドライバに組み込み、送受信するデータの統計を取ってデータ量やノード(サブコントローラ)別の通信量等を単位時間当たり何バイト送受信しているかをロギングする。ちなみに、統計モニタ機能において統計モニタの閾値を越えた場合にアラームやアレート等によって作業者に通知することにより、障害対応処理が実行されることになる。
【0028】
制御部11の電文が流れているか否かを検出して表示する機能および各サブコントローラ12〜15の生存確認応答を実行して表示する機能を監視・障害対応部20に持たせる。例えば、操作部17の画面に制御ネットワーク16および操作部・制御部間ネットワーク18の診断情報を表示する画面を設定し、その画面に各ノード(各サブコントローラ12〜15および制御部11)のバインディング情報やROMやEEPROMの情報を表示させる。
【0029】
制御ネットワーク16にはノードIDや物理アドレスおよびルーティング情報等の設定情報がROMまたはEEPROMに格納されており、制御ネットワーク16および操作部・制御部間ネットワーク18にはこれらの情報を取得する手段が提供されているので、この情報取得手段によって他のノード(各サブコントローラ12〜15および制御部11)の情報を取得し表示する機能を、監視・障害対応部20に持たせる。
【0030】
以上のように監視・障害対応部20によって常に監視された状態において、操作部・制御部間ネットワーク18に異常が発生し操作部17と制御部11との通信が不能になったことが異常として検知されると、操作部17は制御部11に対して制御部11の状態の取得を操作部ネットワーク19および制御ネットワーク16を通じて要求する。制御部11はその状態取得要求に制御ネットワーク16および操作部ネットワーク19を通じて応答して状態に関するデータを送信し、操作部17はその制御部11の状態に関するデータを制御ネットワーク16および操作部ネットワーク19を通じて受信する。
【0031】
制御部11の状態に関するデータとしては、メモリの使用率、CPUの利用率、実行プロセスの稼動状況、デッドロックやメモリアクセスエラー等のエラーロギング情報がある。
【0032】
検知した異常が操作部・制御部間ネットワーク18だけの異常であって各サブコントローラ12〜15の制御が継続可能であると判定した場合には、操作部17は制御部11に対して継続指令または縮退運用指令を、操作部・制御部間ネットワーク18の代わりに操作部ネットワーク19および制御ネットワーク16を通じて伝送する。そして、操作部17は制御部11および各サブコントローラ12〜15を続行中の処理シーケンスが終了した後に安全に停止させる。
【0033】
継続指令により、例えば、温度制御サブコントローラ12はヒータ6の設定温度を500℃に下降させ、流量制御サブコントローラ14は原料ガス供給装置4の開閉弁を閉じたりマスフローコントローラを絞ったりさせる。
【0034】
また、縮退運用指令により、各サブコントローラ12〜15は通常の制御から特定のものに絞った制御に移行する。例えば、温度制御サブコントローラ12はヒータ6の設定温度を徐々に下降させて行き、圧力制御サブコントローラ13は真空排気装置5の真空度を300Torrに設定する。このような縮退運用によって、処理途中のウエハを最終的に再処理によって使用可能な状態に維持させることができる。
【0035】
検知した異常が操作部・制御部間ネットワーク18だけの異常でなく各サブコントローラ12〜15の制御が継続不可能の異常であると判定された場合には、操作部17は制御部11に対して制御停止指令を操作部・制御部間ネットワーク18の代わりに操作部ネットワーク19および制御ネットワーク16を通じて送信する。制御停止指令を受けた制御部11は制御停止シーケンスを各サブコントローラ12〜15へ制御ネットワーク16を通じて送信する。各サブコントローラ12〜15は受信した制御停止シーケンスに従ってヒータ6、真空排気装置5、原料ガス供給装置4およびエレベータ9等を安全に停止させる。
【0036】
各サブコントローラ12〜15の制御の継続が不可能な場合としては、例えば、温度制御サブコントローラ12に異常があり定格以上のパワーがヒータ6に加わりヒータ断線を招く危惧がある場合や、圧力制御サブコントローラ13に異常があり真空排気装置5の損傷を招く危惧がある場合がある。このようにいきなり制御を停止することができない場合には、各サブコントローラ12〜15を段階的に停止して行くことにより、ヒータ6や真空排気装置5を安全に停止することができ、しいては作業者の安全を確保することができる。
【0037】
制御停止シーケンスとしては、原料ガス供給装置4の開閉弁を閉じ、続いて、マス・フロー・コントローラの流量を段階的に零に設定する手順があり、これにより、原料ガス供給装置4の障害の発生は防止することができる。マス・フロー・コントローラを段階的に零に設定する場合には、例えば、80→40→20→0と段階的に流量を設定して行き、最後に、マス・フロー・コントローラにシャットダウンの命令を与える。
【0038】
圧力制御コントローラ(APC制御)の場合には排気異常時にはフルクローズに設定し、排気正常時にはフルオープンに設定することにより、真空排気装置5およびAPCの故障を防止することができる。また、温度制御の場合には、温度を零に設定し、その後に、温度制御サブコントローラ12にシャットダウン命令を与える。
【0039】
次に、監視・障害対応部20によって常に監視された状態において、制御部11内の制御ネットワーク通信制御部に重大な異常が発生したことが検知されると、制御部11はその異常を操作部17に対して操作部・制御部間ネットワーク18を通じて通知する。制御部11からの通知を受けた操作部17は前述した制御停止シーケンスを各サブコントローラ12〜15へ操作部ネットワーク19を通じて送信する。各サブコントローラ12〜15は受信した制御停止シーケンスに従ってヒータ6、真空排気装置5、原料ガス供給装置4およびエレベータ9等を安全に停止させる。
【0040】
なお、重大な異常とは制御部11からの制御ネットワーク16への電文の送受信が不能になる異常であり、次のような場合がある。
【0041】
フローコントロール異常すなわち送信バッファまたは受信バッファのフル状態から空き状態に長時間ならない場合。ドライバが制御ネットワークから割り込みを長時間受けない場合。制御ネットワークから電文を受けなくなった場合。受信電文の電文抜けが検知された場合。受信電文の二重電文が検知された場合。受信電文に異常シーケンスが検知された場合。電文のフレームフォーマットに異常が検知された場合。制御ネットワークの制御チップのリセット異常が検知された場合。制御ネットワークの物理的な接続異常が検知された場合。何らかの要因でOS(オペレーティング・システム)が通信制御タスクを停止した場合。
【0042】
前記実施形態によれば、次の効果が得られる。
【0043】
1) 制御ネットワークおよび制御部の異常の有無を監視し異常が検知された時には各サブコントローラを安全に停止することにより、制御ネットワークおよび制御部の異常によるヒータや真空排気装置、原料ガス供給装置およびエレベータ等の故障や損傷および事故を未然に防止することができる。
【0044】
2) 処理中のウエハの全部不良を防止してウエハの損失を回避することができるため、バッチ式CVD装置の平均故障間隔(MTBF)や、成膜処理のスループットを向上させることができる。
【0045】
3) 制御ネットワークおよび制御部を常時監視することにより、障害発生時の制御ネットワークおよび制御部の状況を把握することができるため、障害解析に役立てることができる。その結果、半導体製造装置の平均修理時間(MTTR)を小さく抑制して稼働率を向上させることができ、半導体製造装置の稼働率の向上により製造工程全体としてのスループットを向上させることができる。
【0046】
4) 操作部を制御ネットワークに操作部・制御部間ネットワークを迂回して接続することにより、通常の運用時には操作部と制御部との分散処理を確保することができるため、操作部の処理の制御部へのリアルタイムの干渉を防止し、制御部の安定した制御を確保することができる。
【0047】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
【0048】
例えば、操作部と制御部とは互いに独立したコンピュータによってそれぞれ構成するに限らず、リアルタイムの干渉を防止するネットワークによって接続される構成であればよい。
【0049】
前記実施形態においてはバッチ式縦形ホットウオール形減圧CVD装置について説明したが、本発明はこれに限らず、バッチ式横形ホットウオール形減圧CVD装置や枚葉式減圧CVD装置、さらには、拡散処理を実行する拡散装置等の半導体製造装置全般に適用することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、制御ネットワークまたは制御部の異常の有無を監視し異常が検知された時には各サブコントローラを安全に停止することにより、制御ネットワークまたは制御部の異常による半導体製造装置の故障や損傷および事故を未然に防止することができ、また、処理中のウエハの全部不良を防止してウエハの損失を回避することができる。
【0051】
制御ネットワークまたは制御部を常時監視することにより、障害発生時の制御ネットワークおよび制御部の状況を把握することができるため、障害解析に役立てることができる。その結果、半導体製造装置の平均修理時間(MTTR)を小さく抑制して稼働率を向上させることができ、半導体製造装置の稼働率の向上により製造工程全体としてのスループットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるバッチ式CVD装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…プロセスチューブ、2…インナチューブ、3…アウタチューブ、4…原料ガス供給装置、5…真空排気装置、6…ヒータ、7…ウエハ、8…ボート、9…エレベータ、10…制御システム、11…制御部、12…温度制御サブコントローラ、13…圧力制御サブコントローラ、14…流量制御サブコントローラ、15…機械制御サブコントローラ、16…制御ネットワーク、17…操作部、18…操作部・制御部間ネットワーク、19…操作部ネットワーク、20…監視・障害対応部。
Claims (5)
- 制御ネットワークを通じて複数のサブコントローラを制御する制御部と、操作による指令および状態表示を実行する操作部と、この操作部と前記制御部とを接続した操作部・制御部間ネットワークとを備えており、
前記操作部が前記制御ネットワークに前記制御部を迂回した操作部ネットワークにより接続されており、
前記操作部は、前記制御ネットワークまたは前記制御部または前記操作部・制御部ネットワークの異常の有無を前記操作部ネットワークを通じて監視し、前記異常を検知した時に障害対応処理を実行する監視・障害対応部を備えていることを特徴とする半導体製造装置。 - 前記監視・障害対応部は、前記操作部・制御部間ネットワークに異常が発生し前記操作部と前記制御部との通信の異常を検知した時に、前記操作部ネットワークおよび前記制御ネットワークを通じて前記操作部と前記制御部との間の通信を実行することを特徴とする請求項1に記載の半導体製造装置。
- 前記監視・障害対応部は、検知した異常が前記操作部・制御部間ネットワークだけに発生した異常であって、前記各サブコントローラの制御は継続可能な異常であると判定した場合には、前記制御部に対して前記障害対応処理として継続指令または縮退運用指令を前記操作部ネットワークおよび前記制御ネットワークを通じて伝送することを特徴とする請求項1に記載の半導体製造装置。
- 前記監視・障害対応部は、検知した異常が前記各サブコントローラの制御が継続不可能な異常であると判定した場合には、前記制御部に対して前記障害対応処理として制御停止指令を前記操作部ネットワークおよび前記制御ネットワークを通じて伝送することを特徴とする請求項1に記載の半導体製造装置。
- 前記監視・障害対応部は、検知した異常が前記制御部内の前記制御ネットワーク通信制御に関する異常であると判定した場合には、前記各サブコントローラに対して前記障害対応処理として制御停止指令を前記操作部ネットワークおよび前記制御ネットワークを通じて伝送することを特徴とする請求項1に記載の半導体製造装置。
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