JP3925056B2 - 車両用音声操作装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の乗員が発する音声により、ナビゲーション・システム等の車載機器を操作するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載機器に対する従来の車両用音声操作装置は、車両の乗員同士による会話やラジオの音声による誤作動を防止するためと、音声操作装置を長時間作動させれば演算装置を共用しているナビゲーション・システム等の車載機器が本来の機能をその間制約させられることとなるために、操作スイッチがオンされるとラジオの音声が自動的に絞られると共に、一定時間の間に車両乗員の操作音声を受け付ければその操作音声に応じて車載機器が操作されるが、上記一定時間の間に車両乗員の操作音声を受け付けなければ操作スイッチが強制的にオフとなって、音声操作装置の作動が停止させられるようになっている。
【0003】
しかしながら、車両の運転中に操作スイッチがオンとされても、その後の走行状態等に予期しない変化、例えば、右左折運転やブレーキ操作が行われて、車両の運転者が一時的に操作音声を出しにくくなったため、音声操作装置が操作音声を受け付けないまま上記一定時間が経過すると、操作スイッチが自動的にオフとなるので、音声操作装置を作動させるためには操作スイッチを再度オンとする必要があって、実際上は大層面倒であるという問題があった。
【0004】
また、特開平9−127979号公報に記載された車両用音声認識装置は、検出された車両の運転状態から運転者の緊張度を判定し、入力音声パターンと比較照合する音声標準パターンを上記緊張度に応じて切り替えることにより、精度の高い音声認識が可能となるようにしているが、車両の運転状態に予期しない変化が生じたために、車両の運転者が一時的に操作音声を出しにくくなった場合には、やはり上記の問題が起こることは避けられなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、車両の走行状態等に予期しない変化が生じても、運転者による車載機器の音声操作が比較的容易であるようにしようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明にかかる車両用音声操作装置は、車載機器に対する運転者の操作音声を操作スイッチのオンから一定時間内に受け付ける第1手段と、車両の操舵角速度が所定値以上であることを検出する第2手段と、上記第2手段が上記所定値以上の操舵角速度を検出中は上記一定時間の計測を保留もしくは上記一定時間を延長するように制御する第3手段とを有している。
【0007】
従って、車両の走行中に音声操作装置の操作スイッチがオンとされても、車両の操舵角速度が所定値以上であることが第2手段により検出され、すなわち、運転者に注意力が要求される車両の運転操作が行われたため、その運転者が操作音声を出しにくいような場合には、第1手段により運転者の操作音声を操作スイッチのオンから受け付ける一定時間は、第3手段の制御によりその計測が保留され、もしくは、延長されるので、運転者の操作音声が初期に設定された一定時間より遅れても、その一定時間が実質的に延長されて、第1手段がその操作音声を受け付けることができるため、車載機器をそのまま音声操作させることが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の実施形態例について説明する。
図1において、車両に搭載された情報機器本体1は、カー・ナビゲーション・システム2の操作、エアコン3のオンオフ及び温度制御、ワイパ4のオンオフ、カー・ラジオ5のオンオフ及び選局、CDプレーヤー6のオンオフ等、車載機器の操作を行う。
【0009】
また、ステアリングホイール10の操舵角もしくは角速度、ブレーキ11の作動、ウインカー12の操作等の車両運転機器の作動もしくは操作が運転操作ユニット13で判別されて、その信号が情報機器本体1へ呼び込まれると共に、マイク14でキャッチされた運転者の音声が音声認識装置15により操作音声として識別された後、情報機器本体1へ呼び込まれ、他方、情報機器本体1には操作スイッチ16及びスピーカー17が連結されていて、操作スイッチ16がオンとされれば、マイク14でキャッチされた乗員の操作音声に基づき情報機器本体1が上記車載機器を操作するように構成されている。
【0010】
次に、上記実施形態例による制御を図2のフローチャートにより説明する。
先ず、ステップS1で操作スイッチ16がオンとされると、次のステップS2において、上記車載機器を音声操作できる一定の制限時間T0 が情報機器本体1により初期設定されてからステップS3へ進み、ステップS3では情報機器本体1がスピーカー17を通して運転者へ何らかの音声案内を要するかどうかがチェックされ、音声案内が必要とされないときはステップS4へ進むが、音声案内が必要とされたときにはステップS5へ移行し、情報機器本体1がスピーカー17を通して運転者へ所要の音声案内を実施してからステップS4へ進む。
【0011】
ステップS4においては、情報機器本体1により操作音声無入力時間Tの計測が開始され、次のステップS6ではブレーキスイッチのオンオフが運転操作ユニット13でチェックされて、ブレーキ11が作動しているかどうかが確認され、ブレーキ11が作動していなければステップS7へ進むが、ブレーキ11が作動していればステップS8へ移行し、情報機器本体1が操作音声無入力時間Tの計測を停止してからステップS4へ戻る。
【0012】
すなわち、ブレーキ11の作動により車両が急速に減速する場合や、高速走行時に車速の変動が頻繁に行われるような場合のように、乗員の運転操作に比較的大きな注意力が要求されるとき、運転者は運転操作に注意力を奪われて操作音声が出しにくくても、その間は操作音声無入力時間Tの計測が停止されていることとなる。
【0013】
ステップS7においては、ウインカースイッチのオンオフが運転操作ユニット13でチェックされて、ウインカー12が操作されているかどうかが確認され、ウインカー12が操作されていなければステップS9へ進むが、ウインカー12が操作されていればステップS10へ移行し、情報機器本体1が操作音声無入力時間Tの計測を停止してからステップS7へ戻る。
【0014】
すなわち、ウインカー12の操作に伴って車両が右左折する場合のように、乗員の運転操作に比較的大きな注意力が要求されるとき、運転者は運転操作に注意力を奪われて操作音声が出しにくくても、その間は操作音声無入力時間Tの計測が停止されていることとなる。
【0015】
ステップS9においては、ステアリングホイール10の操舵角もしくは角速度が所定値以上であるかどうかが運転操作ユニット13でチェックされ、ステアリングホイール10の操舵角もしくは角速度が所定値以下であればステップS11へ進むが、上記操舵角もしくは角速度が所定値以上であればステップS12へ移行し、情報機器本体1が操作音声無入力時間Tの計測を停止してからステップS9へ戻る。
【0016】
すなわち、ステアリングホイール10の操舵角もしくは角速度が所定値以上であって、長い湾曲路や蛇行路における高速走行時、あるいは、急ハンドル操作時等のように、乗員の運転操作に比較的大きな注意力が要求されるとき、運転者は運転操作に注意力を奪われて操作音声が出しにくくても、その間は操作音声無入力時間Tの計測が停止されていることとなる。
【0017】
ステップS11においては、操作音声無入力時間Tと制限時間T0 との大小がチェックされ、操作音声無入力時間Tが制限時間T0 を越えれば、ステップS13へ移行して、情報機器本体1が操作スイッチ16を強制的にオフとし、車載機器に対する音声操作が停止されるが、操作音声無入力時間Tが制限時間T0 に達しなければ、次のステップS14でマイク14及び音声認識装置15により運転者の操作音声を受け付けているかどうかが情報機器本体1によってチェックされ、運転者の操作音声を受け付けていなければステップS4へ戻って操作音声無入力時間Tが積算されるが、運転者の操作音声を受け付けていればステップS15へ進む。
【0018】
ステップS15においては受け付けた運転者による第1階層の操作音声を識別し、次のステップS16では第2階層の操作音声の有無がチェックされ、第2階層の操作音声がなければステップS17で情報機器本体1が操作音声に応じた上記車載機器の第1階層操作を実施するが、ステップS16で第2階層の操作音声があれば、ステップS8、ステップS10、及び、ステップS12の少なくとも何れかが経由されている場合には、第1階層の操作音声から比較的時間が経過していることとなるので、運転者のコマンドに応じて前段における第1階層の操作音声あるいは操作状況等が念のためガイドされてからステップS2へ戻り、また、上記ステップS8、ステップS10、及び、ステップS12の何れもが全く経由されていない場合には、直ちにステップS2へ戻り、さらに、必要に応じて第2階層の場合と同様に、第3階層以降の操作音声に対応して情報機器本体1が上記車載機器における第3階層以降の音声操作を順次行うこととなる。
【0019】
すなわち、車載機器の操作を情報機器本体1が音声操作しようとしているとき、車両の運転状況に予期しない変化、例えば上記のように、ブレーキ11の作動、ウインカー12の操作、ステアリングホイール10の所定値以上の操舵角もしくは角速度等が生じて、乗員の運転操作に比較的大きな注意力が要求されることとなったため、運転者は運転操作に注意力を奪われて操作音声が出しにくくなり、操作音声が無入力のまま時間が無為に経過することとなっても、情報機器本体1が操作音声無入力時間Tの計測を中断して、操作音声無入力時間Tを実質的に増大させているので、上記のように車両の特別な運転操作が終了して運転者が操作音声を容易に出すことができるようになったとき、制限時間T0 内に運転者が操作音声を出せば、その操作音声に応じて情報機器本体1が車載機器の操作を音声操作できるので、制限時間T0 を超過するおそれを簡単に抑制でき、その結果、操作スイッチ16を再度オンとしなければならないといった不具合がなくなって、車載機器の音声操作が非常に簡便となる長所がある。
【0020】
なお、上記実施形態例では、乗員の運転操作に比較的大きな注意力が要求されるとき、情報機器本体1が操作音声無入力時間Tの計測を中断しているが、操作音声無入力時間T自体を適宜増大させるようにしても、上記実施形態例と同様な作用効果を奏することができるのはいうまでもない。
【0021】
【発明の効果】
本発明にかかる車両用音声操作装置においては、車両の走行中に音声操作装置の操作スイッチがオンとされても、車両の操舵角速度が所定値以上であることが第2手段により検出され、すなわち、運転者に注意力が要求される運転操作が行われたため運転者が操作音声を出しにくいような場合には、第1手段により運転者の操作音声を操作スイッチのオンから受け付ける一定時間は、第3手段の制御によって計測が保留もしくは延長されて、運転者の操作音声が初期に設定された一定時間より遅れても、第1手段がその操作音声を受け付けることができるため、車載機器をそのまま音声操作させることが可能となって、車載機器の音声操作が実際上容易となる特色がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における概略配置図。
【図2】上記実施形態例の制御フローチャート
【符号の説明】
1 情報機器本体
10 ステアリングホイール
11 ブレーキ
12 ウインカー
13 運転操作ユニット
14 マイク
15 音声認識装置
16 操作スイッチ
Claims (1)
- 車載機器に対する運転者の操作音声を操作スイッチのオンから一定時間内に受け付ける第1手段と、車両の操舵角速度が所定値以上であることを検出する第2手段と、上記第2手段が上記所定値以上の操舵角速度を検出中は上記一定時間の計測を保留もしくは上記一定時間を延長するように制御する第3手段とを有する車両用音声操作装置。
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