JP3925036B2 - マウス装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ装置のポインティングデバイスとして用いられるマウス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ装置のポインティングデバイスとして、マウス装置が広く普及している。このマウス装置の筐体上面は操作者の手のひらがしっくり馴染むような曲面で構成されており、操作者は手のひらを前記筐体上面に載せた状態でポインティング操作を行うことから、長時間のマウス操作によって、手指や手のひらなどが発汗して蒸れて不快感を生じることがある。
【0003】
従来、このような手指などの発汗を抑えるものとして、特開平10−133812号の公報に記載のマウス装置が知られている。このマウス装置では、マウス筐体上面に複数個の突起部を設けることにより、操作者の手のひらがマウス筐体に密着することを防止して、その発汗を抑えるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報のマウス装置では、突起部を設けることでマウス筐体上面での密着保持が避けられてある程度の発汗の抑止効果が得られるものの、マウス筐体の上面は凹凸面に形成されるため、環境温度が高かったり操作が長時間になると、突起部間の隙間部分に手のひらによって加温され、あるいは、加湿された空気溜りが生じて発汗を充分に抑えることができないという問題がある。
【0005】
また、前記マウス装置では、マウス筐体に突起部が形成されることから、操作者によっては、マウス筐体を保持する手指の触感に違和感を覚えることもある。
【0006】
そこで、本発明は、操作時における手指の発汗防止効果に優れたマウス装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、操作者の手により保持されて操作されるコンピュータ装置のポインティングデバイスとしてのマウス装置において、マウス筐体の内部に回転駆動されるファンを設け、前記マウス筐体の少なくとも操作者の手のひら面が対峙する前記マウス筐体上面に、前記ファンの回転によって生じる気流が前記マウス筐体の内外に通過可能な通気孔を設け、操作者による前記マウス筐体の保持を検知する検知手段を設けるとともに、前記検知手段の検知に応じて前記ファンを駆動制御するファン駆動制御手段を設けたことを特徴とする。
【0008】
このような構成によれば、操作者がマウス筐体を保持したときにマウス筐体内で回転するファンによって生じる気流がマウス筐体に設けられた通気孔を通じて筐体内外を移動してマウス筐体面に強制的な空気流が生じる。これにより、マウス筐体面とそこに載せた操作者の手指や手のひらとの間の通気がよくなって、温度や湿度の高い発汗を促進する籠った空気が滞ることがなくなり、発汗を抑えることができる。
【0010】
また、前記検知手段としては、操作者の前記マウス筐体への接触を検知する接触センサ、又は、操作者による前記マウス筐体の保持によって前記マウス筐体の環境の変化を検知する環境センサが用いられる。
【0011】
また、前記記検知手段により操作者の保持が検知されない状態が所定時間経過続いたときに前記ファンの駆動を停止する制御を行うことで、操作者がマウス筐体を保持していない場合にファンの駆動を自動的に停止して、電力の無駄な消費を抑えることができる。
【0014】
また、前記ファンの駆動用の電池電源を前記マウス筐体内に備えることで、外部からの電源供給を必要とせずにファンを回転駆動することができる。
【0015】
また、前記ファンの駆動用の電源をマウスケーブルを介して接続される前記コンピュータ装置から供給することで、マウス筐体内に電源を必要とせずにファンを回転駆動することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0017】
図1は本発明の一実施形態に係るマウス装置の外観構成を示す斜視図、図2はそのマウス装置の内部構成を示す側面図である。
【0018】
図1及び図2に示すように、マウス装置10のマウス筐体11の上面11aは、操作者の手19に馴染むような曲面になっており、手のひらを載せた状態で指が当たる部分に、図示せぬ画面上のマウスポインタが指示する対象を選択したり、所定の処理を実行するための左ボタン12及び右ボタン13が設けられている。また、マウス筐体11の内部には、マウス装置10を手で動かしたときの左右方向及び前後方向の移動量を検出するX軸エンコーダ(図示せず)及びY軸エンコーダ(図示せず)が内蔵されている。マウス筐体11の底面11cには、これらのエンコーダにマウス装置10の移動量を伝達するボール14が開口部11dから突出して設けられている。これらX軸エンコーダ、Y軸エンコーダ、ボール14によって移動量検出手段が構成される。
【0019】
マウス装置では、前記移動量検出手段によって検出されたマウス装置10の移動量に基づいてコンピュータ画面上でマウスポインタを左右・上下方向に移動させる信号が発生され、左ボタン及び右ボタンの操作信号とともにマウスケーブル15を介して不図示のコンピュータ装置に送られる。
【0020】
なお、本実施形態では、USB(Universal Serial Bus)タイプのマウスを想定しており、前記マウスケーブル15はコンピュータ装置に装備されたUSBコネクタに接続される。また、図2の図中16は回路基板であり、その回路基板16上にマウス装置10の回路部品が実装される。
【0021】
ここで、前記マウス筐体11内には送風用のファン装置17が設けられ、マウス筐体11の上面11aの少なくとも操作者の手のひら面が対峙する部分に複数個の通気孔18aが穿設され、マウス筐体11の側面11bにも複数個の通気孔18bが穿設されている。通気孔18aは、マウス筐体11の上面11aに加えてマウス筐体11の上部の側面などに設けても良い。
【0022】
前記ファン装置17(以下、単にファンともいう。)はファンモータとそのファンモータの駆動により回転するファンとを備えている。このファン装置17は吹き出し用のファンであり、ファン装置17の駆動時に、マウス筐体11の側面11bの通気孔(吸込孔)18bを通して筐体外から筐体内に空気を吸い込み、マウス筐体11の上面11aに設けられた通気孔(吹出孔)18aから筐体外に空気を吹き出すものである。図2の矢印Aは、ファン装置17によって生じる気流を示すものであり、このような気流を生じさせるべく、ファン装置17のファンモータの回転方向とファンの形状が設定されている。
【0023】
図3は前記マウス装置10に備えられた電子回路の機能構成を示すブロック図である。
【0024】
本実施形態におけるマウス装置10はUSBタイプのマウスであり、上述したようにマウスケーブル15を介してコンピュータ装置(PC)20に装備されたUSBコネクタに接続される。コンピュータ装置20はパソコン等の汎用のコンピュータであり、マウス装置10のインタフェース回路(I/F)21を介して送信されるマウスポインタを移動制御するための信号やボタンの操作信号を受けて、画面上のマウスポインタの移動処理やマウスポインタで指示される対象の選択処理や実行処理を行う。
【0025】
図3に示すように、マウス装置10にはコントローラ22が設けられている。このコントローラ22は、例えばROMやRAMを備えた1チップのマイクロプロセッサによって構成され、ポインティングデバイスに関する制御の他に、ここでは第1のタイマ23a及び第2のタイマ23bを備えて前記ファン装置17の駆動制御を行う。
【0026】
前記コントローラ22には、ポインティングデバイスとしての構成部品であるボール14のX軸方向及びY軸方向の回転を検知するための1組のX軸・Y軸エンコーダ24,25と、マウス筐体11の上面11aに設けられた操作用のボタン12,13に連動したスイッチ26,27が接続される。
【0027】
さらに、コントローラ22には、操作者の接触や環境の変化を検知してマウス装置の使用に対応してファン17を駆動するためのセンサ28、ファン機能のON/OFFを切り換えるための機能ON/OFFスイッチ29、ファン17の回転状態を表示するインジケータ30、ファン17を駆動するためのドライバ31、そして電源回路32が接続される。
【0028】
センサ28としては、マウス装置10に対する操作者の手指の接触を検知する接触センサが用いられる。これは操作者がマウス装置10を保持したときに手指によって押圧されることで動作するスイッチでも良い。また、マウス装置10の操作時に、それを保持する操作者の手指によってマウス筐体11の外表面の温度が上昇するなどの変化が生じ、あるいは操作者の手指が汗ばむことによってマウス筐体11の外表面近部の雰囲気湿度が変化を生じるが、前記センサ28として、マウス筐体11の外表面の温度やその雰囲気の湿度を検知する温度センサや湿度センサなどの環境センサを用いることができる。これらセンサは、マウス筐体11の外表面位置などに設置される。
【0029】
また、前記ファン機能のON/OFFスイッチ29は、マウス筐体11の外側面などの操作しやすい位置に設けられ、操作者が必要に応じて操作することで、ファン機能を必要としない場合にOFFとしておく。なお、ファン装置17は前記センサ28によって始動し、後述のコントローラ22によって駆動制御されるものであるが、前記センサ28を設けずに、またコントローラ22による駆動制御を行うことなく、単に操作者のスイッチ29の手動操作だけで、ファン装置17の駆動をオン・オフしても良い。
【0030】
前記インジケータ30は、LEDを備えてそのLEDの点灯によりファン17が回転している状態を表示する。
【0031】
また、ドライバ31は、コントローラ22から出力される駆動信号によりファン17のモータを回転駆動する。電源回路32は、コンピュータ装置20からマウスケーブル15を介して供給される電源電圧をコントローラ22及びドライバ31のそれぞれに必要な電圧に変換してコントローラ22及びドライバ31に供給する。
【0032】
次に、前記図3の構成にて実現されるファン17の駆動制御について説明する。なお、機能ON/OFFスイッチ29によりファン機能はON状態に設定されているとする。
【0033】
マウス装置10のマウス筐体11に内蔵されたファン17を回転駆動すると、図2の矢印A方向の気流が発生し、マウス筐体11の上面11aに設けられた通気孔18aから外に向けて空気が吹き出す。通気孔18aから吹き出す風はマウス筐体11の上面11aを覆う操作者の手19に直接当たってその手指や手のひら面を冷やすとともに、湿気を吹き飛ばし、また、マウス筐体11の上面11aとこれを握る操作者の手19との間に形成される空間部分の通気がよく行われて空気を強制的に入れ換えて、操作者の手のひらの発汗を抑えることができる。
【0034】
ところで、操作者がマウス装置10を使用していないときにファン17のモータを回転させておくのは無駄である。そこで、センサ28により操作者がマウス装置10を保持しているか否かを検知し、保持しているときにファン17を駆動し、保持していないときにはその駆動を停止することが好ましい。
【0035】
図4は操作者がマウス装置を保持しているときに対応して、ファン装置17を駆動するようにした、ファン装置17の駆動制御を示すフローチャートである。
【0036】
例えばコンピュータ装置20の電源が投入され、マウス装置10がコンピュータ装置20から電源の供給を受けて動作可能状態になったときに、センサ28により操作者がマウス装置10のマウス筐体11を保持しているか否かが検知される(ステップA1)。前記センサ28としては、操作者がマウス装置10のマウス筐体11に触れたことを検知する接触センサ、又は、操作者がマウス装置10のマウス筐体11を保持したときの温度や湿度の変化を検知する環境センサが用いられる。
【0037】
接触センサの場合には、操作者がマウス装置10のマウス筐体11に触れたときに、直ぐにその検知信号がコントローラ22に出力されるが、環境センサの場合には、操作者がマウス装置10のマウス筐体11を保持したときの温度や湿度の変化を検知するため、その変化が現れるまでに多少の時間があり、直ぐには検知状態にはならない。この場合、温度センサや湿度センサには適値の温度や湿度が閾値として設定され、温度・湿度センサで検知される温・湿度が閾値を越えたときに検知信号がコントローラ22に出力される。
【0038】
このようなセンサ28により操作者がマウス筐体11を保持している状態が検知されると(ステップA1のYes)、ファン17が回転駆動され、その際にインジケータ30によりファン17が回転駆動されていることが表示される(ステップA2)。
【0039】
また、ファン17が回転駆動されたときに、予め設定されたT1の時間を計時するべく第1のタイマ23aが起動される(ステップA3)。前記T1はセンサ28を監視するための間隔時間であり、例えば5秒に設定されている。ファン17を回転駆動してからこの時間T1が経過すると(ステップA4のYes)、第1のタイマ23aがリセットされて(ステップA5)、再びセンサ28の状態がチェックされる(ステップA5→A1)。そして、センサ28により操作者がマウス筐体11を保持している状態が検知されていれば、引き続きファン17が回転駆動される(ステップA1→A2)。
【0040】
一方、センサ28の状態をチェックしたときに、センサ28が非検知状態であった場合には(ステップA1のNo)、以下のような処理が実行される。なお、センサ28の非検知状態とは、接触センサの場合には操作者がマウス筐体11に触れていない状態である。また、温度センサや湿度センサの場合には、検知される温・湿度が閾値以下になった状態である。
【0041】
センサ28が非検知状態であった場合には、まず、ファン17が駆動中か否かが判断される(ステップA6)。ファン17が駆動中でなければ、引き続きセンサ28の監視状態となる(ステップA6→A1)。また、ファン17が駆動中であった場合には、タイマ計時中であるか否かが判断される(ステップA6→A7)。そして、タイマ計時中でなければ、予め設定されたT2の時間を計時するべく第2のタイマ23bが起動される(ステップA8)。前記T2はファン17をオートパワーオフするための時間であり、例えば5分程度に設定されている。この間にセンサ28が検知状態とならずに、前記T2の時間が経過した場合には(ステップA9のYes)、ファン17の駆動が停止され、その際にインジケータ30による表示も消える(ステップA10)。また、第2のタイマ23bがリセットされて(ステップA11)、再びセンサ28の監視状態となる(ステップA11→A1)。
【0042】
このように、所定間隔毎にセンサ28をチェックして、操作者がマウス筐体11を保持している状態が確認された場合にはファン17を回転駆動し、操作者がマウス装置10のマウス筐体11を保持していない状態が所定時間続いた場合には所定時間後にファン17の回転駆動を停止するといった制御を行うことで、操作者がマウス装置10を使用しているときに対応させてファン17を回転駆動することができ、その結果、電力が無駄に消費されることを防ぐことができる。
【0043】
ところで、操作者がマウス装置10を操作しているときには、ボール14の回転を検知しているX軸エンコーダ24及びY軸エンコーダ25からの信号や、マウス筐体11の上面11aに設けられたボタン12,13の押下に伴うスイッチ26,27からの信号がコントローラ22に入力されている。したがって、これらの信号が入力されている場合に、マウス装置10が操作者のポインティング操作により作動しているものと判断して、ファン17を回転駆動するような制御も可能である。以下にそのときの駆動制御について説明する。
【0044】
図5はファン装置17の他の駆動制御を示すフローチャートである。
【0045】
例えばコンピュータ装置20の電源が投入され、マウス装置10がコンピュータ装置20から電源の供給を受けて動作可能状態になったときに、エンコーダ24,25の信号又はスイッチ26,27の信号の有無により、マウス装置10が操作者のポインティング操作により作動している状態にあるか否かが識別される(ステップB1)。ポインティング操作によって作動している状態では、X軸エンコーダ24やY軸エンコーダ25からパルスが発生し、ボタン12,13の操作信号が発生する。マウス装置10が操作者のポインティング操作により作動している状態にあると識別された場合には(ステップB1のYes)、ファン17が回転駆動され、その際にインジケータ30によりファン17が回転駆動されていることが表示される(ステップB2)。
【0046】
また、ファン17が回転駆動されたときに、前記第1のタイマ23aの起動により、予め設定されたT1の計時が開始される(ステップB3)。時間T1の経過後(ステップB4のYes)、第1のタイマ23aがリセットされて(ステップB5)、再びマウス装置10が操作者のポインティング操作により作動している状態にあるか否かが識別される(ステップB5→B1)。そして、エンコーダ24,25の信号又はスイッチ26,27の信号の入力があり、マウス装置10が操作者のポインティング操作により作動している状態にあると識別される場合には、引き続きファン17が回転駆動される(ステップB1→B2)。
【0047】
一方、エンコーダ24,25の信号又はスイッチ26,27の信号の入力がなく、マウス装置10が操作者のポインティング操作により作動していない状態と識別される場合には(ステップB1のNo)、以下のような処理が実行される。
【0048】
すなわち、まず、ファン17が駆動中か否かが判断され(ステップB6)、ファン17が駆動中でなければ、何もせずに引き続きセンサ28の監視状態となる(ステップB6→B1)。また、ファン17が駆動中であった場合には、タイマ計時中であるか否かが判断され(ステップB6→B7)、タイマ計時中でなければ、前記T2の時間を計時するべく第2のタイマ23bが起動される(ステップB8)。この間にエンコーダ24,25の信号又はスイッチ26,27の信号の入力がなく、前記T2の時間が経過した場合には(ステップB9のYes)、ファン17の駆動が停止され、その際にインジケータ30による表示も消える(ステップB10)。また、第2のタイマ23bがリセットされて(ステップB11)、再びセンサ28の監視状態となる(ステップB11→B1)。
【0049】
このように、所定間隔毎にマウス装置10が操作者のポインティング操作により作動しているか否かをチェックして、作動している状態が確認された場合にはファン17を回転駆動し、作動していない状態が所定時間続いた場合には所定時間後にファン17の回転駆動を停止するといった制御を行うことで、前記図4の駆動制御と同様に、操作者がマウス装置10を使用しているときのみファン17を回転駆動することができ、その結果、電力が無駄に消費されることを防ぐことができる。さらに、前記センサ28のような特定のセンサ類を必要とせずにファン17の駆動制御できるといった利点もある。
【0050】
また、前記図4又は図5の駆動制御によりファン17が回転駆動された状態では、ファン17の回転により生じる気流がマウス筐体11の上面11aに設けられた通気孔18aを通じて流れる。したがって、マウス筐体11の上面11aとそこに載せた操作者の手のひら面との間に空気が滞留することを防いで、操作者の手のひらの発汗を抑えることができ、さらに、通気孔18aを通じて操作者の手のひらに風が吹き付けられるため、操作者の手のひらを乾燥させておくことができる。これにより、たとえ夏場であっても、手のひらに汗をかくことなくポインティング操作を行うことができるとともに、汗により手が滑って操作を誤るとったようなこともない。
【0051】
また、ファン17の回転によってマウス筐体11内が換気されるため、マウス筐体11内の温度や湿気の上昇を抑えるといった換気効果もある。さらに、マウス筐体11内に芳香剤を入れておけば、送風による芳香効果もある。
【0052】
なお、前記実施形態では、ファン17の回転駆動により図2の矢印A方向の気流を発生させるようにしたが、ファン17を構成するファンモータの回転方向を逆にするとともにファンを取り替えて、前記矢印A方向とは逆方向の気流を発生させることも可能である。この場合には、マウス筐体11の上面11aに設けられた通気孔18aが吸込孔、マウス筐体11の側面11bに設けられた通気孔18bが吹出孔となる。このように、逆方向の気流を発生させる構成とした場合でも、マウス筐体11の上面11aに載せた操作者の手のひら付近の空気の流れを良くして、操作者の手のひらの発汗を抑えることができる。また、マウス筐体11の上面11aに通気孔18aを設けるだけで、従来装置のように保持した際に違和感を感じさせるような突起部などが形成されないため、操作時の触感も良好である。
【0053】
また、前記実施形態では、マウス装置10としてUSBタイプのマウスを想定し、コンピュータ装置20からマウスケーブル15を介してファン駆動用の電源を供給する構成としたが、マウス筐体11内にファン駆動用の電池電源を設けても良い。
【0054】
また、前記実施形態では、ファン17の制御機能をマウス装置側のコントローラ22に持たせたが、例えばセンサ28の検知信号をコンピュータ装置20側に送り、コンピュータ装置20内のコントローラ(マウスドライバ)にて、ファン17の制御信号を生成してマウス装置10に出力することにより、ファン17を制御するような構成も可能である。同様に、コンピュータ装置20側にてエンコーダ24,25やスイッチ26,27の各信号に基づいてファン17の制御信号を生成してマウス装置10に出力し、ファン17を制御するような構成も可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、マウス筐体内にファンを設け、少なくとも操作者の手のひら面が対峙する前記マウス筐体の上面に前記ファンの回転によって生じる気流が通過可能な通気孔を設けたことで、マウス筐体の上面とそこにに載せた操作者の手指や手のひら面との間に強制的に空気の流れを生じさせ通気をよくして空気が滞留することを防いで、操作者の手のひらの発汗を抑えることができる。
【0056】
また、操作者が前記マウス筐体を保持している状態のときに対応して前記ファンを回転させるような制御を行うことで、電力の無駄な消費を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るマウス装置の外観構成を示す斜視図。
【図2】前記マウス装置の内部構成を示す側面図。
【図3】前記マウス装置に備えられた電子回路の機能構成を示すブロック図。
【図4】前記マウス装置の筐体内に設けられるファン装置の駆動制御を示すフローチャート。
【図5】前記マウス装置の筐体内に設けられるファン装置の他の駆動制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…マウス装置
11…マウス筐体
11a…上面
11b…側面
11c…底面
11d…開口部
12,13…ボタン
14…ボール
15…マウスケーブル
16…回路基板
17…ファン装置(ファン)
18a,18b…通気孔
19…操作者の手
20…コンピュータ装置
21…インタフェース回路
22…コントローラ
23a…第1のタイマ
23b…第2のタイマ
24…X軸エンコーダ
25…Y軸エンコーダ
28…センサ
29…機能ON/OFFスイッチ
30…インジケータ
31…ドライバ
32…電源回路
Claims (6)
- 操作者の手により保持されて操作されるコンピュータ装置のポインティングデバイスとしてのマウス装置において、
マウス筐体の内部に回転駆動されるファンを設け、
前記マウス筐体の少なくとも操作者の手のひら面が対峙する前記マウス筐体上面に、前記ファンの回転によって生じる気流が前記マウス筐体の内外に通過可能な通気孔を設け、操作者による前記マウス筐体の保持を検知する検知手段を設けるとともに、前記検知手段の検知に応じて前記ファンを駆動制御するファン駆動制御手段を設けたことを特徴とするマウス装置。 - 前記検知手段は、操作者の前記マウス筐体への接触を検知する接触センサであることを特徴とする請求項1記載のマウス装置。
- 前記検知手段は、操作者による前記マウス筐体の保持によって前記マウス筐体の環境の変化を検知する環境センサであることを特徴とする請求項1記載のマウス装置。
- 前記ファン駆動制御手段は、前記検知手段により操作者の保持が検知されない状態が所定時間続いたときに前記ファンの駆動を停止する制御を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のマウス装置。
- 前記ファンの駆動用の電池電源を前記マウス筐体内に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のマウス装置。
- 前記ファンの駆動用の電源がマウスケーブルを介して接続される前記コンピュータ装置から供給されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のマウス装置。
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