JP3924537B2 - 電解めっき槽 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は電解めっき槽に関し、さらに詳細には均一な厚さのめっきを施したり、めっき厚の制御が可能な電解めっき槽に関する。
【0002】
【背景技術】
【0003】
図23は、最も一般的なめっき槽10を示す概略図である。
12はアノード、13はカソードである。めっき液は循環ろ過機(図示せず)により循環され、またろ過される。14はめっき液の噴き出し口であり、矢印方向にめっき液が供給される。アノード12とカソード13との間には遮蔽板15が挿入されることもある。この遮蔽板15には、図24に示すように多数の通孔16(図の黒丸部分)が設けられている。
また、めっき液の撹拌には、図25に示されるように、槽内下部に、エアレーション用パイプ17が配設される。
【0004】
図26は、他の方式の装置であって、噴流式めっき装置を示す。
このめっき装置の場合には、上下方向に設けためっき液の噴出パイプ18から、めっき液をカソード13に保持した被めっき物に向けて噴出し、被めっき物にめっきを施すようにしている。アノード(図示せず)は網状もしくはリング状に形成されて、噴出パイプ18の先端内部に取りつけられている。この噴流式めっき装置は開放系、すなわち、空気中にめっき液を噴出するようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図23に示す電解めっき槽の場合、めっき液は、めっき槽の側壁に沿って上方に流れ、アノード12の背後から槽10の中央方向に流れる。しかしながら、めっき液の被めっき物に対する液流の速度は小さなものであり、また液の流れが均一でないことから、めっき厚が不均一になりやすいという課題がある。そのために、図25に示すようにエアレーションを行う場合が多いが、液圧が相違することから、槽の上部と下部とで状況が相違し、均一な撹拌が行えず、そのために均一な膜厚が得られないという課題がある。また被めっき物の凹部にエアーが溜まりやすく、無めっき等の不具合も発生する。
また、図24のような遮蔽板15を用いると、その開孔率は20%程度なので、液の流れ抵抗が大きく、めっき速度、めっき効率が落ちるという課題がある。さらに遮蔽板15を用いる目的は、電気力線の制御にあるが、図27に示すように遮蔽板15裏面側への電気力線の回り込みを必ずしも回避できず、十分な遮蔽効果が得られない。通孔16の径を小さくすれば電気力線の回り込みは回避できるが、めっき効率が著しく落ちることになる。
また、図26に示す噴流式めっき装置の場合、開放系であるから、遮蔽板を用いることができず、膜厚制御が困難である。さらに、部分めっきには適するが、広い面積にめっきを施すのには不向きである。
【0006】
そこで本発明は上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、均一な厚さのめっきを施したり、めっき厚の制御が可能な電解めっき槽を提供するにある。
さらに本発明は、電気力線の制御ができ、均一な厚さのめっきを施すことが可能で、装置の小型化も図れる電解めっき槽を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る電解めっき槽は、内部にアノードが配置され、かつ密閉された第1の槽と、該第1の槽に隣接して設けられ、内部にカソードが配置された第2の槽と、前記第1の槽にめっき液を圧送するポンプと、 前記第1の槽と第2の槽との間の仕切り壁に設けられ、平行な多数本の所要長さを有する筒体からなり、第1の槽に送り込まれためっき液を該筒体を通じて第2の槽に送り込み、第2の槽のめっき液中に液流を生じさせるノズルとを具備し、前記アノードは、前記仕切り壁と対向する第1の槽の対向壁面に面する一方の面から、該一方の面と反対側の他方の面に向けてめっき液が通流可能な構造に形成され、前記対向壁面と前記アノードとの間に、前記ポンプからめっき液が送り込まれる噴き出しユニットが配置され、該噴き出しユニットは、複数本の噴出しパイプを備え、該噴き出しパイプに、めっき液を前記対向壁面に向けて噴出する多数の小穴が設けられていることを特徴とする
【0008】
多数本の筒体からめっき液を第2の槽に送り込むようにしたので、電気力線の回り込みを防止でき、均一な厚さのめっき皮膜を得ることができる。
また、筒体の径、長さ、本数、配置などを変えることでめっき厚の制御も可能となる。
また、めっき液が密閉された第1の槽内でアノードの背後からアノードに接触しつつ流れるので、イオン濃度が高くなり、単位時間に供給されるイオン量を多くでき、めっき速度が向上する。
また、噴き出しユニットを配置することで、槽全体に均一な乱流状態が生成され、アノードとの接触効率がさらに高まる。
また撹拌効率が高まるので、エアレーションの必要がなく、無めっき等の不具合を解消できる。
また、前記ノズルを備えた仕切り壁を着脱可能に設けると好適である。
これにより、径、長さ、本数や配置を被めっき物の性状に合わせて変更した種種のノズルを選択して装着できて好適である。
【0009】
また、本発明に係る電解めっき槽では、アノードとカソードの間に、複数本の棒状体を有し、該棒状体間を電気力線が通過することにより電気力線が曲げられ、もって電気力線の経路を長くする遮蔽手段が設けられ、前記棒状体が複数列設けられ、各列の各棒状体が隣接する列の棒状体間に位置することを特徴とする。
これによりカソードに到達する電気力線が平行に近くなり、均一なめっき皮膜を得ることができる。ブラインドビア内のめっきにも有効である。
またそれだけ装置の小型化も図れる。
前記棒状体を複数列設け、各列の各棒状体が隣接する列の棒状体間に位置するようにしたので、電気力線が蛇行し、電気力線の経路を長くすることができる。
【発明の効果】
【0010】
請求項1によれば、多数本の筒体からめっき液を第2の槽に送り込むようにしたので、電気力線の回り込みを防止でき、均一な厚さのめっき皮膜を得ることができる。
また、筒体の径、長さ、本数、配置などを変えることでめっき厚の制御も可能となる。
また、めっき液が密閉された第1の槽内でアノードの背後からアノードに接触しつつ流れるので、イオン濃度が高くなり、単位時間に供給されるイオン量を多くでき、めっき速度が向上する。
また、噴き出しユニットを配置することで、槽全体に均一な乱流状態が生成され、アノードとの接触効率がさらに高まる。
また撹拌効率が高まるので、エアレーションの必要がなく、無めっき等の不具合を解消できる。
請求項2によれば、径、長さ、本数や配置を被めっき物の性状に合わせて変更した種種のノズルを選択して装着できて好適である。
請求項3によれば、カソードに到達する電気力線が平行に近くなり、均一なめっき皮膜を得ることができる。ブラインドビア内のめっきにも有効である。
またそれだけ装置の小型化も図れる。
また、電気力線が蛇行し、電気力線の経路を長くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は、電解めっき槽20の概略的な平面図である。
21は密閉された第1の槽(チャンバー)であり、内部に上下方向に伸びる複数本のアノード22が配置されている。隣接するアノード22の間隙からめっき液がアノード22の表裏に通流可能である。
アノード22は連結バー(図示せず)によって連結されるとともに、図示しない給電装置に接続される。
第1の槽21は図示しない蓋体によって密閉可能となっている。
【0012】
第1の槽21に隣接して(水平横方向に隣接)第2の槽24が設けられている。この第2の槽24内にはカソード25が配置されている。カソード25は図示しない給電装置に接続される。
第2の槽24内のめっき液は、循環ポンプ26により配管27を通じて第1の槽21内に圧送される。この送り込み流量は、槽の大きさによって適宜変更される。
【0013】
30はノズルであり、第1の槽21と第2の槽24との間の仕切り壁31に設けられ、平行な多数本の所要長さを有する筒体32からなる。このノズル30により、第1の槽21に送り込まれためっき液を筒体32を通じて第2の槽24に送り込み、第2の槽24のめっき液中に液流を生じさせる。
筒体32の配置例を図2に示す。
仕切り壁31を槽に対して着脱自在に設けて、被めっき物の種類に応じて、筒体32の径、長さ、本数や配置等を変更した種々のノズル30に交換できるようにすると好適である。
【0014】
めっき液は、ポンプ26により単に第1の槽21内に圧送するのでもよいが、図3に示すような、噴き出しユニット33を通じて第1の槽21中に噴出させるようにすると好適である。
この噴き出しユニット33は、仕切り壁31と対向する第1の槽21の対向壁面21aとアノード22との間に配置される。
この噴き出しユニット33は、両端が連通パイプ34に接続された複数本の噴出しパイプ35を備えており、この噴き出しパイプ35に、めっき液を上記対向壁面21aに向けてほぼ垂直に噴出する多数の小穴36が設けられている。
【0015】
続いて、上記電解めっき槽20の動作について説明する。
噴き出しユニット33からめっき液は勢いよく上記対向壁面21aに向かって噴出され、対向壁面21aにぶつかって撹拌され、乱流となる。噴き出しユニット33の小穴36はほぼ均一に分布して設けられていることから、液流の状態がどこもほぼ同じとなって、アノード22間を通過する。このように、めっき液は、密閉された第1の槽21内に配置されたアノード22間の間隙を通過してから筒体32を通じて第2の槽24内に導入されることから、イオン濃度の高い、かつ均一な液流となり、これによりめっき効率がよくなるとともに、均一な膜圧のめっき皮膜が得られる。
【0016】
図4は、アノード22表面近くの拡散二重層の説明図である。図のように、アノード22の直近ではほとんどプラスイオンであるが、アノード22から離れるにしたがってマイナスイオンが増加し、ついには異符号の電荷の濃度が等しくなって電気的中性の状態となる。この、電荷のアンバランスな領域は拡散二重層と呼ばれる。
拡散二重層の厚さが薄い程、イオンの供給がスムーズとなり、したがって、めっき速度が上がり、また均一な膜圧となる。
本実施の形態では、均一な流れの状態のめっき液がアノード22の背後からアノード22に均一、かつ高速で接触して通過することから、拡散二重層が薄くなり、めっき効率がよく、また均一な膜圧が得られるのである。
【0017】
また、図5に示すように、めっき液はノズル30の筒体32を通過する。このように筒体32を配置することによって、電気力線が遮断され、電気力線が仕切り壁31の背後に回り込む程度が小さくなり、遮蔽効果が大きくなる。したがって、無理に開口面積(筒体の径)を小さくする必要はなく、めっき効率を落とすことなく遮蔽効果を大きくすることができる。
また、めっき液は、筒体32を通じて、ある程度の流速をもって被めっき物に供給され、これによっても、めっき速度の向上、均一膜圧のめっき皮膜を得ることが可能となる。
【0018】
図6(正面図)、図7(平面図)、図8(側面図)は筒体32の配列、長さの一例を示す。この例では、筒体32を仕切り壁31に均一に配置し、また長さも等しくした。
図9(正面図)、図10(平面図)、図11(側面図)は筒体32の配列、長さの他の一例を示す。この例では、仕切り壁31の中央のエリアに位置する筒体32の長さを周辺の筒体32の長さよりも長くなるようにした。このようにすると、被めっき物の中央部のめっき厚を大きくすることができる。
【0019】
図12(正面図)、図13(平面図)、図14(側面図)は筒体32の配列、長さのさらに他の一例を示す。この例では、上段、中段、下段の筒体32をこの順に長くなるように設定した。この例では、カソード25付近(第2の槽24のコーナー付近)におけるめっき液の流速が下部側程大きくなる(上段側は液抵抗によってめっき液の流速が低くなる)ので、第2の槽24の壁面付近において下方から上方への液流が生じる。したがって、第2の槽24のコーナー部付近に滞留しやすいごみを巻き上げて、ろ過装置に送り込んで除去することができる。また、一般的には、被めっき物の下部側のめっき厚が薄くなる傾向にあるが、この例によれば、被めっき物に均等の厚さでめっきを施すことができる。
【0020】
仕切り壁31を槽に着脱自在に設けて(例えば第1の槽21から上方に引き抜けるようにする)、図6〜図8、図9〜図11、図12〜図14等に示す筒体32を配列した仕切り壁31を選択して装着することによって、被めっき物の形状等に応じて最適なめっき厚を得ることができる。すなわち、めっき厚のコントロールが可能となる。
【0021】
図15(正面図)、図16(平面図)、図17(側面図)はノズル30のさらに他の一例を示す。この例のものでは、仕切り壁31の内側に適宜配列で孔をあけた遮蔽板(図示せず)を配置し、所要部位の筒体32の入口を閉塞するようにした(図15の太い黒丸部分が閉塞された筒体を示す)。
あるいは、遮蔽板の孔径を小さくすることによって、筒体32の孔径の調整もできる。
図15〜図17のものによっても、容易にめっき厚のコントロールが行える。
【0022】
図1に示す装置の実験装置を作成し、めっき厚の測定をした。
全体の大きさを、図1で100mm四方とし、深さを90mmとした。仕切り板31の位置は対向壁面からおよそ40mmとした。仕切り板31の厚さを2mm、筒体32の長さを2mmとした。したがって、筒体32の実質長は4mmである。また筒体32の内径は5mmとした。噴き出しパイプ35の内径を8mm、小穴36は1mmの径とした。ポンプ26によって、毎分3リットルのめっき液を第1の槽21に圧送した。第2の槽24の液深は60mmとなった。
【0023】
めっき液の組成を次に示す。
適正値
硫酸(98%) 180〜260g/l 220 g/l
硫酸銅・5水 60〜80 g/l 70 g/l
塩素イオン 30〜80ppm 50ppm
電流密度 1〜3A/d 2A/d
温度 20〜30℃ 25℃
【0024】
上記適量のめっき液の組成で電解銅めっきを施した際のめっき厚の分布を表1の実施例1に示す。被めっき物のめっき厚の測定個所は図18に示す。
【表1】
Figure 0003924537
なお、従来例は、図23の全く一般的な銅めっき槽を用いた(めっき槽の大きさは実験装置とほぼ同じにした)。
表1から明らかなように、実施例1の方が、従来例の場合よりもめっき厚が均一であることがわかる。
【0025】
図19はさらに他の実施の形態の電解めっき槽40を示す。
本実施の形態では、アノード22とカソード25との間に電気力線を制御(電気力線の経路を長くする)可能な遮蔽ユニット(遮蔽手段)41を配置した。
この遮蔽ユニット41は、図20に示すように、上下に配置した連結板42、42に上下方向に平行に伸びる複数本の棒状体43を固定したものである。
棒状体43の配列の一例を図21に示す。
この例では、両アノード22間が約100mmのめっき槽において、幅約20mmの連結板42に、直径約1mmのPVC製丸棒43を15列に千鳥状に配置した。すなわち、各列の各棒状体43が隣接する列の棒状体43の間に位置するようにした。上記の場合各丸棒43間の間隔は約1mmである。
【0026】
このようにすることで、図22に示すように、電気力線は絶縁体である棒状体43を回避して進行するため、電気力線の経路が長くなる。上記大きさの槽で上記遮蔽ユニット41を挿入することで、アノード22とカソード25間の電気力線の経路が約10%長くなることが計算上確認された。
一般に、極間距離が長くなる程、あるいはめっき液の液抵抗が大きくなる程、電気力線は平行になり、均一なめっき厚を得ることができる。しかしながら、極間距離を大きくすればめっき槽が大きくなってしまう。めっき液の液抵抗は、めっき液組成に規制され、調整はほとんどできない。
【0027】
この点、本実施の形態では、遮蔽ユニット41を用いることで、同じ大きさのめっき槽でそれだけ電気力線の経路を長くすることができ、したがって、均一なめっき厚を得ることができる。また、それだけ、めっき槽の小型化も図れる。
また、図24に示すような遮蔽板では、開口率が20%程度になってしまい、液の流れに対する抵抗が大きいという課題については既に述べたが、本実施の形態では、棒状体43が間隔をおいて平行に存するだけなので、実質的に開口率は100%であり、めっき効率にはほとんど影響を与えない。
上記実験装置でめっき厚を測定した結果を前記の表1の実施例2に示した。なお、めっき液は前記組成の電解銅めっき液を用いた。
実施例2から明らかなように、従来例よりも均一な厚さのめっき皮膜が得られた。
【0028】
上記実施の形態では、遮蔽ユニット41の棒状体43は上下方向に平行に伸びるように配置したが、横方向に平行に伸びるように配置してもよい。
また棒状体43の配置、本数、径等の条件は、被めっき物等のめっき条件にしたがって適宜変更できることはもちろんである。
遮蔽ユニット41は、図1等に示すノズル30の前方に配置すれば、さらに均一なめっき厚を得ることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】 図1はカバーを取り去った状態のめっき槽の平面図であり、
【図2】 図2は、ノズルの正面図であり、
【図3】 図3は、噴き出しユニットの正面図であり、
【図4】 図4は、拡散二重層の説明図であり、
【図5】 図5は、筒体による電気力線の回り込み抑止効果を示す説明図であり、
【図6】 図6は、第1の槽の正面図であり、
【図7】 図7は、第1の槽の平面図であり、
【図8】 図8は、第1の槽の側面図であり、
【図9】 図9は、他の実施形態における第1の槽の正面図であり、
【図10】 図10は、図9の平面図であり、
【図11】 図11は、図9の側面図であり、
【図12】 図12は、さらに他の実施形態における第1の槽の正面図であり、
【図13】 図13は、図12の平面図であり、
【図14】 図14は、図12の側面図であり、
【図15】 図15は、またさらに他の実施形態における第1の槽の正面図であり、
【図16】 図16は、図15の平面図であり、
【図17】 図17は、図15の側面図であり、
【図18】 図18は、被めっき物のめっき厚測定個所を示す説明図であり、
【図19】 図19は、さらに他の実施形態を示すめっき槽の平面図であり、
【図20】 図20は、遮蔽ユニットの正面図であり、
【図21】 図21は、遮蔽ユニットの棒状体の配列を示す説明図であり、
【図22】 図22は、電気力線の蛇行状態を示す説明図であり、
【図23】 図23は、従来の一般的な電解めっき槽の説明図であり、
【図24】 図24は、遮蔽板の正面図であり、
【図25】 図25は、エアレーションパイプを設けた状態の説明図であり、
【図26】 図26は、噴流式めっき装置の説明図であり、
【図27】 図27は、遮蔽板を用いた場合の電気力線の回り込み状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0030】
20 電解めっき槽
21 第1の槽
21a 対向壁面
22 アノード
24 第2の槽
25 カソード
26 循環ポンプ
30 ノズル
31 仕切り壁
32 筒体
33 噴き出しユニット
35 噴き出しパイプ
36 小穴
41 遮蔽ユニット
43 棒状体

Claims (3)

  1. 内部にアノードが配置され、かつ密閉された第1の槽と、
    該第1の槽に隣接して設けられ、内部にカソードが配置された第2の槽と、
    前記第1の槽にめっき液を圧送するポンプと、
    前記第1の槽と第2の槽との間の仕切り壁に設けられ、平行な多数本の所要長さを有する筒体からなり、第1の槽に送り込まれためっき液を該筒体を通じて第2の槽に送り込み、第2の槽のめっき液中に液流を生じさせるノズルとを具備し、
    前記アノードは、前記仕切り壁と対向する第1の槽の対向壁面に面する一方の面から、該一方の面と反対側の他方の面に向けてめっき液が通流可能な構造に形成され、
    前記対向壁面と前記アノードとの間に、前記ポンプからめっき液が送り込まれる噴き出しユニットが配置され、該噴き出しユニットは、複数本の噴出しパイプを備え、該噴き出しパイプに、めっき液を前記対向壁面に向けて噴出する多数の小穴が設けられていることを特徴とする電解めっき槽。
  2. 前記ノズルを備えた仕切り壁が着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の電解めっき槽。
  3. アノードとカソードの間に、複数本の棒状体を有し、該棒状体間を電気力線が通過することにより電気力線が曲げられ、もって電気力線の経路を長くする遮蔽手段が設けられ、
    前記棒状体が複数列設けられ、各列の各棒状体が隣接する列の棒状体間に位置することを特徴とする電解めっき槽。
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