JP3924521B2 - 不揮発性半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不揮発性半導体記憶装置の製造方法に関し、特に容量素子を含む昇圧回路を備えた不揮発性半導体記憶装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
フラッシュメモリ装置やEEPROM(Electrically Erasable and Programable Read Only Memory)装置に代表される電気的に書き込み及び消去を行う不揮発性半導体記憶装置では、読み出し動作と書き込み及び消去動作とに異なる2系統の電圧が用いられており、例えば、読み出し動作には5Vの電源電圧が用いられているのに対し、書き込み動作及び消去動作には電源電圧が昇圧回路を経て昇圧された12Vの電圧が用いられている。
【0003】
従来の不揮発性半導体記憶装置において、昇圧回路は、スイッチ用素子と容量素子とからなる昇圧セルが直列に接続されて構成されている。昇圧回路の容量素子には、容量絶縁膜を介して板状の下部電極と板状の上部電極とが対向した一辺が約200μmの容量素子が用いられており、この容量素子の容量値が大きいほど昇圧効果が高い。
【0004】
一方、近年では、半導体装置の微細化と共に低電圧化が進み、特に論理回路を混載した不揮発性半導体記憶装置においては、電源電圧を低下させる傾向にあるため、昇圧回路による昇圧の比率が増大している。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−60675号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の不揮発性半導体記憶装置は、電源電圧を低くすると十分な昇圧が困難であり、昇圧回路を構成する容量素子の容量値を増大させる必要がある。このためには、容量絶縁膜に比誘電率が高い絶縁材料を用いるか、又は容量絶縁膜の面積を増大させなくてはならない。ところが、容量素子にのみ特別な絶縁膜を用いると、記憶素子又は論理素子等の形成工程に対して容量素子の形成工程が複雑化し、製造コストの点から実施が困難となる。また、容量素子の専有面積を増大させることは不揮発性半導体記憶装置の微細化を妨げる。
【0007】
このように、前記従来の不揮発性半導体記憶装置は、微細化及び低電圧化を可能とする昇圧回路の容量素子を得ることが困難であるという問題を有している。
【0008】
本発明は、前記従来の問題を解決し、製造コストを上昇させることなく、不揮発性半導体記憶装置の微細化及び低電圧化を可能とする昇圧回路の容量素子を得られるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記の目的を達成するため、昇圧回路を構成する容量素子を、板状の下部電極を加工することにより、下部電極の表面積を増大させ、容量素子の容量値を増大させる構成とする。
【0010】
具体的に、本発明に係る第1の不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上に素子分離絶縁膜を形成することにより記憶回路領域及び容量領域を区画する第1の工程と、容量領域の半導体基板を異方性ドライエッチングすることにより、容量領域の半導体基板に凹部を形成した後、凹部の側面及び底面から容量領域の半導体基板に不純物を注入することにより下部電極を形成する第2の工程と、下部電極の上を含む半導体基板上の全面に絶縁膜及び導電膜を順次形成する第3の工程と、導電膜及び絶縁膜を順次エッチングすることにより、記憶回路領域の半導体基板上に絶縁膜からなる電荷蓄積膜及び導電膜からなる第1のゲート電極を形成すると共に、容量領域の半導体基板上に絶縁膜からなる容量素子容量絶縁膜及び導電膜からなる上部電極を形成する第4の工程とを備えている。
【0011】
本発明の第1の不揮発性半導体記憶装置の製造方法によると、不純物が注入された半導体基板を下部電極として用いているため、半導体基板に凹部を形成することにより、容量素子の専有面積を増大させることなく容量素子の容量値を増大することができる。また、記憶素子と容量素子との形成工程を共通化しているため、製造コストを上昇させることがない。
【0012】
第1の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、第3の工程は、半導体基板上にシリコン酸化膜を堆積した後、堆積したシリコン酸化膜の上部を窒化することにより絶縁膜を形成することが好ましい。
【0013】
第1の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、第3の工程は、半導体基板上にシリコン酸化膜及びシリコン窒化膜を順次堆積することにより絶縁膜を形成することが好ましい。このようにすると、半導体基板がシリコン窒化膜に覆われるため、下部電極の形状が変動しにくくなるので、容量素子容量絶縁膜の劣化を抑制することができる。
【0014】
第1の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、第3の工程は、半導体基板上に第1のシリコン酸化膜、第2のシリコン酸化膜及びシリコン窒化膜を順次形成することにより絶縁膜を形成することが好ましい。このようにすると、電荷蓄積膜及び容量素子容量絶縁膜の信頼性を向上できる。
【0015】
第1の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、第3の工程は、半導体基板上に第1のシリコン酸化膜、シリコン窒化膜及び第2のシリコン酸化膜を順次形成することにより絶縁膜を形成することが好ましい。このようにすると、電荷蓄積膜及び容量素子容量絶縁膜の信頼性を向上できる。
【0016】
本発明に係る第2の不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上に素子分離絶縁膜を形成することにより記憶回路領域、論理回路領域及び容量領域を区画する第1の工程と、容量領域の半導体基板を異方性ドライエッチングすることにより、容量領域の半導体基板に凹部を形成した後、凹部の側面及び底面から容量領域の半導体基板に不純物を注入することにより下部電極を形成する第2の工程と、下部電極の上を含む半導体基板上の全面に第1の絶縁膜、第2の絶縁膜及び導電膜を順次形成する第3の工程と、導電膜、第2の絶縁膜及び第1の絶縁膜を順次エッチングすることにより、記憶回路領域の半導体基板上に第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜からなる電荷蓄積膜及び導電膜からなる第1のゲート電極を形成すると共に、論理回路領域の半導体基板上に第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜からなるゲート絶縁膜及び導電膜からなる第2のゲート電極を形成し、同時に容量領域の半導体基板上に第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜からなる容量素子容量絶縁膜及び導電膜からなる上部電極を形成する第4の工程とを備えている。
【0017】
本発明の第2の不揮発性半導体記憶装置の製造方法によると、不純物が注入された半導体基板を下部電極として用いているため、半導体基板に凹部を形成することにより、容量素子の専有面積を増大させることなく容量素子の容量値を増大することができる。また、記憶素子、論理素子及び容量素子の形成工程を共通化しているため、製造コストを上昇させることがない。また、ゲート絶縁膜が第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜からなる積層膜となるため、信頼性の高い論理素子を形成することができる。
【0018】
第2の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、第3の工程は、第1の絶縁膜の上部を窒化することにより第2の絶縁膜を形成することが好ましい。
【0019】
第2の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、第3の工程は、第1の絶縁膜の上にシリコン窒化膜を堆積することにより第2の絶縁膜を形成することが好ましい。半導体基板がシリコン窒化膜に覆われるため、下部電極の形状が変動しにくくなるので、容量素子容量絶縁膜の劣化を抑制することができる。
【0020】
第2の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、第1の絶縁膜はシリコン酸化膜であることが好ましい。このようにすると、電荷蓄積膜、ゲート絶縁膜及び容量素子容量絶縁膜の信頼性を向上できる。
【0021】
本発明に係る第3の不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上に素子分離絶縁膜を形成することにより記憶回路領域、論理回路領域及び容量領域を区画する第1の工程と、容量領域の半導体基板を異方性ドライエッチングすることにより、容量領域の半導体基板に凹部を形成した後、凹部の側面及び底面から容量領域の半導体基板に不純物を注入することにより下部電極を形成する第2の工程と、下部電極の上を含む半導体基板上の全面に第1の絶縁膜を形成する第3の工程と、論理回路領域に含まれる第1の絶縁膜を除去する第4の工程と、第4の工程の後に、論理回路領域に露出した半導体基板の上並びに記憶回路領域及び容量領域の第1の絶縁膜の上に、第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜及び導電膜を順次堆積する第5の工程と、導電膜、第3の絶縁膜、第2の絶縁膜及び第1の絶縁膜を順次エッチングすることにより、記憶回路領域の半導体基板上に第1の絶縁膜、第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜からなる電荷蓄積膜及び導電膜からなる第1のゲート電極を形成すると共に、論理回路領域の半導体基板上に第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜からなるゲート絶縁膜及び導電膜からなる第2のゲート電極を形成し、同時に容量領域の半導体基板上に第1の絶縁膜、第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜からなる容量素子容量絶縁膜及び導電膜からなる上部電極を形成する第6の工程とを備えている。
【0022】
本発明の第3の不揮発性半導体記憶装置の製造方法によると、不純物が注入された半導体基板を下部電極として用いているため、半導体基板に凹部を形成することにより、容量素子の専有面積を増大させることなく容量素子の容量値を増大することができる。また、記憶素子、論理素子及び容量素子の形成工程を共通化しているため、製造コストを上昇させることがない。また、ゲート絶縁膜が第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜からなる積層膜となるため、ゲート絶縁膜の信頼性が向上する。
【0023】
第3の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜はシリコン酸化膜であることが好ましい。このようにすると、電荷蓄積膜、ゲート絶縁膜及び容量素子容量絶縁膜の信頼性を向上できる。
【0024】
第3の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、第3の絶縁膜はシリコン窒化膜であることが好ましい。このようにすると、電荷蓄積膜、ゲート絶縁膜及び容量素子容量絶縁膜の信頼性を向上でき、また、論理素子の信頼性の劣化することなくゲート絶縁膜を薄膜化することができる。
【0025】
本発明に係る第4の不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上に素子分離絶縁膜を形成することにより記憶回路領域、論理回路領域及び容量領域を区画する第1の工程と、容量領域の半導体基板を異方性ドライエッチングすることによって、容量領域の半導体基板に凹部を形成した後、凹部の側面及び底面から容量領域の半導体基板に不純物を注入することにより下部電極を形成する第2の工程と、下部電極の上を含む半導体基板上の全面に第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜を順次形成する第3の工程と、論理回路領域に含まれる第2の絶縁膜及び第1の絶縁膜を順次除去する第4の工程と、第4の工程の後に、論理回路領域に露出した半導体基板の上並びに記憶回路領域及び容量領域の第2の絶縁膜の上に第3の絶縁膜及び導電膜を順次堆積する第5の工程と、導電膜、第3の絶縁膜、第2の絶縁膜及び第1の絶縁膜を順次エッチングすることにより、記憶回路領域の半導体基板上に第1の絶縁膜、第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜からなる電荷蓄積膜及び導電膜からなる第1のゲート電極を形成すると共に、論理回路領域の半導体基板上に第3の絶縁膜からなるゲート絶縁膜及び導電膜からなる第2のゲート電極を形成し、同時に容量領域の半導体基板上に第1の絶縁膜、第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜からなる容量素子容量絶縁膜及び導電膜からなる上部電極を形成する第6の工程とを備えている。
【0026】
本発明の第4の不揮発性半導体記憶装置の製造方法によると、不純物が注入された半導体基板を下部電極として用いているため、半導体基板に凹部を形成することにより、容量素子の専有面積を増大させることなく容量素子の容量値を増大することができる。また、記憶素子、論理素子及び容量素子の形成工程を共通化しているため、製造コストを上昇させることがない。また、ゲート絶縁膜に第3の絶縁膜のみを用いるため、ゲート絶縁膜の薄膜化が容易となる。
【0027】
第4の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、第1の絶縁膜及び第3の絶縁膜はシリコン酸化膜であることが好ましい。このようにすると、電荷蓄積膜、ゲート絶縁膜及び容量素子容量絶縁膜の信頼性を向上できる。
【0028】
第4の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、第2の絶縁膜はシリコン窒化膜であることが好ましい。このようにすると、電荷蓄積膜及び容量素子容量絶縁膜の信頼性を向上できる。
【0029】
第1の不揮発性半導体記憶装置の製造方法乃至第4の不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、第2の工程において、容量領域の半導体基板に複数の凹部を形成することが好ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】
第1の参考例
本発明の第1の参考例について図面を参照しながら説明する。
【0031】
図1は第1の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の断面構成を示している。図1に示すように、シリコンからなる半導体基板11の上部には、酸化シリコンからなる素子分離絶縁膜12が選択的に形成されることによって、記憶素子を含む記憶回路領域Rmem と周辺回路又は論理回路等の論理素子を含む論理回路領域Rlogic とが区画されると共に、素子分離絶縁膜12の上に形成された昇圧回路の容量素子含む容量領域Rcap が区画されている。
【0032】
記憶回路領域Rmem の半導体基板11上には、酸化シリコンからなるトンネル絶縁膜13を介して多結晶シリコンからなる浮遊ゲート電極14が形成されており、該浮遊ゲート電極14の上にONO膜である記憶素子容量絶縁膜18を介して多結晶シリコンからなる制御ゲート電極19が形成されている。
【0033】
なお、記憶素子容量絶縁膜18は第1のシリコン酸化膜15、シリコン窒化膜16及び第2のシリコン酸化膜17からなる積層膜である。
【0034】
浮遊ゲート電極14及び制御ゲート電極19の両側面上には酸化シリコンからなるサイドウォール20が形成されている。半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域には、不純物が注入されることによってソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0035】
論理回路領域Rlogic の半導体基板11上には、酸化シリコンからなるゲート絶縁膜22を介して多結晶シリコンからなるゲート電極23が形成されている。また、ゲート電極23の両側面上には酸化シリコンからなるサイドウォール20が形成されている。半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域には、不純物が注入されることによってソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0036】
容量領域Rcap の素子分離絶縁膜12上には、記憶回路領域Rmem におけるトンネル絶縁膜13と同等の絶縁膜を介して、多結晶シリコンからなる下部電極24が形成されている。ここで、下部電極24は、多結晶シリコンからなる板状の導電膜が、その形状を加工されて形成されている。下部電極24の上にはONO膜である容量素子容量絶縁膜25を介して多結晶シリコンからなる上部電極26が形成されている。容量素子容量絶縁膜25は第1のシリコン酸化膜15、シリコン窒化膜16及び第2のシリコン酸化膜17からなる積層膜である。なお、容量素子容量絶縁膜25は単層膜であってもよい。
【0037】
第1の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置において、記憶回路領域Rmem の浮遊ゲート電極14と容量領域Rcap の下部電極24とは同時に形成された導電膜からなり、記憶回路領域Rmem の記憶素子容量絶縁膜18と容量領域Rcap の容量素子容量絶縁膜25とは同時に形成された絶縁膜からなり、且つ記憶回路領域Rmem の制御ゲート電極19、論理回路領域Rlogic のゲート電極23及び容量領域Rcap の上部電極26は同時に形成された導電膜からなることが好ましい。このようにすると、記憶素子の形成工程と容量素子の形成工程との一部を共通化できる。
【0038】
第1の参考例の容量素子の下部電極24は、一辺が約200μmの方形領域に高さ寸法が約200nmになるように形成された板状の導電膜が、その形状が加工されることによって表面積を増大させている。これにより、容量素子の専有面積を増大させることなく容量素子の容量値を増大させることができるため、不揮発性半導体記憶装置の微細化を妨げることなく低電圧化に用いることができる容量素子を得ることが可能となる。
【0039】
以下、容量素子の下部電極の具体的な形状について説明する。
【0040】
図2(a)〜図2(c)及び図3(a)〜図3(c)は容量素子の下部電極を示す斜視図であり、下部電極の形状の具体例を示している。なお、図2(b)及び図2(c)において、破線で囲まれた方形領域はその一辺が約200μmの容量素子形成領域を表している。
【0041】
図2(a)は下部電極の第1の形状を示す斜視図である。半導体基板31の素子分離絶縁膜32の上に形成された板状の導電膜に、複数の孔部33が設けられることにより、第1の形状を有する下部電極34が形成されている。ここで、孔部33における各孔の径は約0.3μmであり、その深さは下部電極34を貫いて素子分離絶縁膜32にまで達している。なお、孔の形状は円状(設計上は正方形)である必要はなく、楕円形又は長円形(設計上は長方形)であってもよい。
【0042】
図2(b)は下部電極の第2の形状を示す斜視図である。半導体基板31の素子分離絶縁膜32の上に形成された板状の導電膜が断片化されて、第2の形状である島状の複数の下部電極片34aが行列状に配置してなる下部電極34が形成されている。ここで、下部電極片34aの大きさは例えば一辺が約20μmであり、下部電極片34a同士の間隔は例えば約0.3μmである。また、下部電極片34aの高さは板状の導電膜の膜厚と等しい。
【0043】
なお、図示はしていないが、島状の下部電極片34aを1つの容量素子の下部電極34として機能させるために、各下部電極片34aを電気的に接続する配線が形成されている。この配線は、例えば上部電極を形成した後、各下部電極片34aの上で上部電極を開口し、各下部電極片34aを接続する金属配線を形成することによって可能である。
【0044】
図2(c)は下部電極の第3の形状を示す斜視図である。半導体基板31の素子分離絶縁膜32の上に形成された板状の導電膜が断片化されて、第3の形状であるストライプ状の下部電極片34bが形成されている。ここで、ストライプ状の下部電極片34bの幅は例えば約0.25μmであり、下部電極片34b同士の間隔は例えば約0.25μmである。また、下部電極片34bの高さは板状の導電膜の膜厚と等しい。
【0045】
なお、図示はしていないが、ストライプ状の下部電極片34bを1つの容量素子の下部電極34として機能させるために、各下部電極片34bを電気的に接続する配線が形成されている。この配線は、例えば下部電極片34bを、その端部が上部電極の領域よりも外側に露出するように形成し、この露出部分を接続する金属配線を形成することによって可能である。この接続は、金属配線を用いる代わりに、下部電極自身によってなされてもよい。また、第2の形状と同様、上部電極を形成した後、各下部電極片34bの上で上部電極を開口し、各下部電極片34bを接続する金属配線を形成することによっても各下部電極片34bの接続が可能である。
【0046】
ここで、第1の形状の下部電極34における各孔部33は素子分離絶縁膜32にまで達している。同様に、第2及び第3の形状の下部電極における下部電極片34a、34bの周囲には素子分離絶縁膜32が露出している。このため、板状の下部電極よりも表面積が増大するためには、板状の導電膜に孔部33又は下部電極片34a、34bが形成されることによって除去される上面の面積よりも、孔部33又は下部電極片34a、34bが形成されることによって生ずる側面の面積の方が大きくなることが必要である。具体的に、第3の形状においては、ストライプ状の下部電極片34b同士の間隔Sと、下部電極34の膜厚Tとの関係はS≦2Tである。
【0047】
以下、下部電極の第1〜第3の形状の各変形例を説明する。
【0048】
図3(a)〜図3(c)は下部電極34の第1〜第3の形状の各変形例を示す斜視図である。これらの変形例の下部電極34は、板状の導電膜の上部が、第1〜第3の形状における孔部33又は下部電極片34a、34bと同一の平面形状に加工されている。
【0049】
図3(a)は下部電極の第1の形状の変形例を示す斜視図である。半導体基板31の素子分離絶縁膜32の上に形成された板状の導電膜の上部が第1の形状と同様の平面形状に加工されて、複数の凹部33Aが設けられている。
【0050】
図3(b)は下部電極の第2の形状の変形例を示す斜視図である。半導体基板31の素子分離絶縁膜32の上に形成された板状の導電膜の上部が第2の形状と同様の平面形状に加工されて、複数の凸部34cが設けられている。従って、第2の形状の変形例においては下部電極34の上部に凸部34cが形成されているため、その下部は分離されないので、第2の形状のように各凸部34c同士を電気的に接続する配線は必要ない。なお、凸部34cの平面形状は方形に限られない。
【0051】
図3(c)は下部電極の第3の形状の変形例を示す斜視図である。半導体基板31の素子分離絶縁膜32上に形成された板状の導電膜の上部が第3の形状と同様の平面形状に加工されて、複数のストライプ状の凸部34dが設けられている。従って、第3の形状の変形例においては下部電極34の上部にストライプ状の凸部34dが形成されているため、その下部は分離されないので、第3の形状のように各凸部34d同士を電気的に接続する配線は必要ない。
【0052】
ここで、第1の形状の各変形例の特徴として、凹部33Aの深さは下部電極を貫いていない。また、凸部34c、34dの周囲には素子分離絶縁膜32が露出していない。このため、第1〜第3の形状とは異なり、凹部33A又は凸部34c、34dの形成によって下部電極34の表面積が減少することはなく、下部電極34の表面積は必ず増大する。
【0053】
このように、下部電極の第1〜第3の形状及びそれらの変形例によれば、昇圧回路に用いられるような大型の容量素子においても、特別な絶縁膜を用いることなく従来の容量素子と同じ専有面積のまま、容易に容量値を増大させることができる。
【0054】
次に、下部電極の第1〜第3の形状及びそれらの変形例における凹部の断面形状について説明する。
【0055】
図4(a)及び図4(b)は第1の形状を有する下部電極の一部を示しており、下部電極に形成された凹部を横断する方向の断面を示している。図4(a)に示すように、下部電極34に孔部33を形成することによって生ずる側面と上面とがなす角度θは90度以上であることが好ましい。一方、図4(b)に示すように、角度θが90度より小さいと、下部電極の上に形成される絶縁膜との被覆性(カバレッジ)が悪化して「浮き」や「はがれ」が生じやすくなると共に、角部における絶縁膜の薄膜化が生じて、絶縁膜の信頼性が低下する。
【0056】
ここでは第1の形状を有する下部電極34を例として説明したが、他の形状についても同様である。つまり、第1の参考例に係る容量素子の下部電極34は、凹部を形成することによって生ずる側面と上面とがなす角度が90度以上となるように形成されていることが好ましい。このようにすると、下部電極の上に形成される容量絶縁膜の信頼性が向上する。
【0057】
また、下部電極を第1〜第3の形状にした場合、上部電極の電圧V1と下部電極の電圧V2との関係はV1<V2であることが好ましい。これは、下部電極を第1〜第3の形状にした場合、上部電極と下部電極との対向面において、容量絶縁膜は下部電極側が凸面となり、V1>V2であると、下部電極の凸部に電界が集中して容量絶縁膜の信頼性が低下するためである。このように、下部電極を第1〜第3の形状にした場合はV1>V2とすることによって、V1<V2とする場合よりも容量絶縁膜の信頼性を向上することができる。なお、下部電極を第1〜第3の形状のそれぞれの変形例のようにした場合には、上部電極にも下部電極にも同じように凸部が形成されているため、このような条件は成立しない。
【0058】
第1の参考例の製造方法)
以下に、前記のように構成された不揮発性半導体記憶装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0059】
図5〜図8は第1の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。まず、図5(a)に示すように、半導体基板51に、シャロートレンチ分離(STI:Sharrow Trench Isolation)法によって素子分離絶縁膜52を形成することにより、互いに絶縁分離された記憶回路領域Rmem 及び論理回路領域Rlogic を区画すると共に、素子分離絶縁膜52上に昇圧回路を形成する容量領域Rcap を区画する。その後、素子分離絶縁膜52上を含む半導体基板51上の全面に熱酸化法により酸化シリコンからなる第1の絶縁膜53を形成した後、化学気相堆積(CVD:Chemical Vapor Deposition)法により膜厚が200nm程度の多結晶シリコンからなる第1の導電膜54を堆積する。
【0060】
なお、素子分離絶縁膜52の形成はSTI法を用いる代わりにLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法を用いてもよい。
【0061】
次に、図5(b)に示すように、フォトリソグラフィ法により、論理回路領域Rlogic を開口すると共に、容量領域Rcap では容量素子形成領域以外を開口し、且つ容量素子形成領域に所定の形状の開口部が形成された第1のレジストパターン55を形成した後、エッチングガスとして例えばCF 及びHBrを用いた異方性ドライエッチング法により、第1のレジストパターン55をマスクとして、論理回路領域Rlogic の第1の導電膜54をエッチングして除去すると共に、容量領域Rcap においては第1の導電膜54の露出部をエッチングすることによって、所定の形状を有する下部電極54Aを形成する。
【0062】
ここで、第1のレジストパターン55として、容量領域Rcap の容量素子形成領域の開口部が孔状であれば第1の形状を有する下部電極を形成することができ、また格子状であれば第2の形状を有する下部電極を形成することができ、またストライプ状であれば第3の形状を有する下部電極を形成することができる。このようなレジストパターンを形成する方法としては、輪帯照明又は位相シフトマスクを用いたフォトリソグラフィ法が効果的である。
【0063】
また、図示はしないが、容量素子の下部電極を第1〜第3の形状の各変形例のように形成するためには、まず、第1のレジストパターン55をマスクとする異方性ドライエッチングにおいて、例えばエッチング時間を短くすることにより、第1の導電膜54の上部のみをエッチングした後、第1のレジストパターン55を除去する。次に、論理回路領域Rlogic を開口し且つ容量領域Rcap の容量素子形成領域をマスクするレジストパターン形成し、形成したレジストパターンを用いたドライエッチングによって論理回路領域Rlogic に露出した第1の導電膜54をエッチング除去すればよい。
【0064】
次に、図6(a)に示すように、第1のレジストパターン55を除去した後、ウエットエッチング法により論理回路領域Rlogic と容量領域Rcap に露出した第1の絶縁膜53を除去する。その後、減圧CVD法により、半導体基板51上の全面に、第1のシリコン酸化膜56とシリコン窒化膜57とを順次堆積することにより、第2の絶縁膜としてON膜58を形成する。
【0065】
次に、図6(b)に示すように、フォトリソグラフィ法により、論理回路領域Rlogic を開口する第2のレジストパターン59を形成した後、エッチングガスとして例えばCF を用いた異方性ドライエッチングにより、第2のレジストパターン59をマスクとして論理回路領域Rlogic のON膜58をエッチング除去する。
【0066】
次に、図7(a)に示すように、第2のレジストパターン59を除去した後、熱酸化法により、論理回路領域Rlogic の半導体基板51上と記憶回路領域Rmem 及び容量領域Rcap のシリコン窒化膜57上とに、第3の絶縁膜として第2のシリコン酸化膜60を形成する。これにより、記憶回路領域Rmem の第1の導電膜54上及び容量領域Rcap の下部電極54A上に、第1のシリコン酸化膜56、シリコン窒化膜57及び第2のシリコン酸化膜60からなるONO膜61が形成される。続いて、減圧CVD法により、第2のシリコン酸化膜60の上に膜厚が約200nmの多結晶シリコンからなる第2の導電膜62を堆積する。その後、フォトリソグラフィ法により、記憶回路領域Rmem に制御ゲート電極形成領域をパターニングし、且つ論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap をマスクする第3のレジストパターン63を形成した後、第3のレジストパターン63を用いた異方性ドライエッチング法により、第1の絶縁膜53からトンネル絶縁膜53Aを、第1の導電膜54から浮遊ゲート電極54Bを、ONO膜61から記憶素子容量絶縁膜61Aを、第2の導電膜62から制御ゲート電極62Aを形成する。
【0067】
次に、図7(b)に示すように、フォトリソグラフィ法により、記憶回路領域Rmem をマスクし、且つ論理回路領域Rlogic のゲート電極形成領域及び容量領域Rcap の容量素子形成領域をマスクする第4のレジストパターン64を形成する。次に、形成した第4のレジストパターン64をマスクとする異方性ドライエッチングにより、論理回路領域Rlogic においては第2の導電膜62からゲート電極62Bを形成すると共に第2のシリコン酸化膜60からゲート絶縁膜60Aを形成し、容量領域Rcap においてはONO膜61から容量素子容量絶縁膜61Bを形成すると共に第2の導電膜62から上部電極62Cを形成する。
【0068】
次に、図8に示すように、第4のレジストパターンを除去した後、サイドウォール形成用の絶縁膜を形成する。続いて、サイドウォール形成用の絶縁膜に対して異方性ドライエッチングを行うことにより、記憶素子、論理素子及び容量素子のそれぞれの側面上に自己整合的にサイドウォール65を形成する。その後、サイドウォール65をマスクとして不純物を注入することにより半導体基板51上における記憶素子の側方部分及び論理素子の側方部分それぞれにソース・ドレイン領域66を形成する。
【0069】
その後、図示はしないが、層間絶縁膜形成工程、配線工程及びボンディングパッド形成工程を経て、第1の参考例の不揮発性半導体記憶装置が完成する。
【0070】
第1の参考例の製造方法の一変形例)
以下に、前記のように構成された第1の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一変形例について図面を参照しながら説明する。本変形例は、論理回路部において第1の絶縁膜、第1の導電膜及びON膜を除去する方法が異なっている。
【0071】
図9(a)、図9(b)及び図10は本変形例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法における工程順の断面構成を示している。本変形例において、前述の製造方法と同様に作成が可能な工程については図面を参照することにより説明を省略し、また同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0072】
まず、図5(a)に示す工程と同様にして、半導体基板51に素子分離絶縁膜52を形成することにより、記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap を区画した後、第1の絶縁膜53及び第1の導電膜54を形成する。
【0073】
次に、図9(a)に示すように、フォトリソグラフィ法により、記憶回路領域Rmem 及び論理回路領域Rlogic をマスクし、且つ容量領域Rcap に容量素子の下部電極をパターニングする第1のレジストパターン67を形成した後、エッチングガスとして例えばCF 及びHBrを用いた異方性ドライエッチング法により、第1の導電膜54に対して第1のレジストパターン67をマスクとするエッチングを行って容量領域Rcap に下部電極54Aを形成する。
【0074】
次に、図9(b)に示すように、第1のレジストパターン67を除去した後、減圧CVD法により、半導体基板51上の全面に第1のシリコン酸化膜56とシリコン窒化膜57とを順次堆積する。
【0075】
次に、図10に示すように、フォトリソグラフィ法により、記憶回路領域Rmem 及び容量領域Rcap をマスクし、且つ論理回路領域Rlogic を開口する第2のレジストパターン59を形成した後、エッチングガスとして例えばCF を用いた異方性ドライエッチングにより、第2のレジストパターン59をマスクとして論理回路領域Rlogic の第1のシリコン酸化膜56及びシリコン窒化膜57をエッチング除去する。続いて、エッチングガスとして例えばCF 及びHBrを用いた異方性ドライエッチングにより、第2のレジストパターン59をマスクとして論理回路領域Rlogic 上の第1の導電膜54をエッチング除去し、さらにウェットエッチングにより第1の絶縁膜53を除去する。
【0076】
その後、図7(a)以降に示す工程と同様にして、第1の参考例の不揮発性半導体記憶装置が完成する。
【0077】
以上説明したように、第1の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法及びその変形例によると、容量素子の下部電極54Aと記憶素子の浮遊ゲート電極54Bとを同時に堆積された導電膜より形成し、且つ容量素子の上部電極62Cと記憶素子の制御ゲート電極62Aとを同時に堆積された導電膜より形成し、且つ容量素子容量絶縁膜61Bと記憶素子容量絶縁膜61Aとを同時に形成された絶縁膜より形成するため、製造コストを上昇させることなく、容量値の大きい容量素子を形成することが可能となる。
【0078】
第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0079】
図11は第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の断面構成を示している。図11において、図1に示す不揮発性半導体記憶装置と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0080】
図11に示すように、第1の実施形態の不揮発性半導体装置は、記憶回路領域Rmem に形成される記憶素子が酸化膜及び窒化膜からなる積層膜中に電荷を蓄積する、いわゆるMNOS型の記憶素子として形成されている。
【0081】
半導体基板11の上部には、素子分離絶縁膜12が選択的に形成されることによって記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap が区画されている。
【0082】
記憶回路領域Rmem の半導体基板11上には、シリコン酸化膜71及び該シリコン酸化膜71の上部を窒化することにより、窒化層として形成されたシリコン酸窒化膜72からなる積層膜として電荷蓄積膜73Aが形成されており、電荷蓄積膜73Aの上には多結晶シリコンからなる第1のゲート電極74Aが形成されている。
【0083】
第1のゲート電極74Aの両側面上にはサイドウォール20が形成されている。また、半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域にはソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0084】
論理回路領域Rlogic の半導体基板11上には、シリコン酸化膜71及びシリコン酸窒化膜72からなるゲート絶縁膜73Bを介して多結晶シリコンからなる第2のゲート電極74Bが形成されており、該第2のゲート電極74Bの両側面上にはサイドウォール20が形成されている。また、半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域にはソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0085】
容量領域Rcap の半導体基板11は、約200μmの方形領域にその深さ寸法が約200nmとなるように、その上部が加工されて凹部11aが形成されており、凹部11aの底面及び側面に対して不純物を高濃度に注入されることによって下部電極75が形成されている。下部電極75の上には、シリコン酸化膜71及びシリコン酸窒化膜72からなる容量素子容量絶縁膜73Cを介して、多結晶シリコンからなる上部電極74Cが形成されている。
【0086】
ここで、第1の実施形態の下部電極75は、半導体基板11の上部が加工されることによりその表面積を増大されている。
【0087】
具体的に、容量領域Rcap の半導体基板11において、凹部11aを円形状に形成することにより図3(a)に示す下部電極と同様の形状となり、格子状に形成することにより図3(b)と同様の形状となり、また、ストライプ状に形成することにより図3(c)と同様の形状となる。これにより、容量素子の専有面積を増大させることなく容量素子の容量値を増大させることができるため、不揮発性半導体記憶装置の微細化を妨げることなく低電圧化に用いることができる容量素子を得ることが可能となる。
【0088】
第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、記憶回路領域Rmem の電荷蓄積膜73A、論理回路領域Rlogic のゲート絶縁膜73B及び容量領域Rcap の容量素子容量絶縁膜73Cは同時に形成された絶縁膜からなり、且つ記憶回路領域Rmem の第1のゲート電極74A、論理回路領域Rlogic の第2のゲート電極74B及び容量領域Rcap の上部電極74Cは同時に形成された導電膜からなることが好ましい。このようにすると、記憶素子の形成工程と容量素子の形成工程との一部を共通化できる。勿論、これらの導電膜及び絶縁膜を別々の工程により形成してもよい。
【0089】
また、第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置によると、下部電極75に半導体基板11を用いているため、下部電極形成用の導電膜を省略できるのに加えて、凹部11aの深さ寸法を大きくすることにより容量値が大きい容量素子を得ることが可能となる。
【0090】
以下に、前述のように構成された第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0091】
図12(a)及び図12(b)は第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。図12(a)及び図12(b)において、図11と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0092】
まず、図5(a)に示す工程と同様にして、半導体基板11の上に素子分離絶縁膜12を形成することにより、互いに絶縁分離された記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap を区画する。
【0093】
次に、図12(a)に示すように、フォトリソグラフィ法により、記憶回路領域Rmem 及び論理回路領域Rlogic を覆い、且つ容量領域Rcap に所定の形状の開口部が形成されたレジストパターン76を形成した後、異方性ドライエッチング法により、レジストパターン76をマスクとして半導体基板11をエッチングすることによって、半導体基板11に凹部11aを形成する。
【0094】
続いて、レジストパターン76をマスクとして凹部11aの底面及び側面に高濃度の不純物を注入を行うことにより、容量領域Rcap の半導体基板11に下部電極75を形成する。
【0095】
ここで、レジストパターン76の開口部の形状を孔状、格子状又はストライプ状とすることにより、下部電極75に、それぞれ図3(a)、図3(b)又は図3(c)と対応する複数の凹部、複数の凸部又はストライプ状の複数の凸部を形成することができる。
【0096】
次に、図12(b)に示すように、レジストパターン76を除去した後、例えば減圧CVD法により、下部電極75を含む半導体基板11上の全面にわたってシリコン酸化膜71を堆積する。その後、シリコン酸化膜71の上部を窒化することにより、シリコン酸窒化膜72を形成する。これにより、シリコン酸化膜71及びシリコン酸窒化膜72からなる積層膜としてON膜73が形成される。続いて、減圧CVD法により多結晶シリコンからなる第1の導電膜74を堆積した後、フォトリソグラフィ法により、第1の導電膜74の上に記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap にそれぞれ記憶素子、論理素子及び容量素子をパターニングするレジストパターン77を形成する。
【0097】
その後、レジストパターン77をマスクとして第1の導電膜74、シリコン酸窒化膜72及びシリコン酸化膜71を順次エッチング除去する。これにより、記憶回路領域Rmem においては、シリコン酸化膜71及びシリコン酸窒化膜72から電荷蓄積膜73Aを形成し、第1の導電膜74から第1のゲート電極74Aを形成する。同時に、論理回路領域Rlogic においては、シリコン酸化膜71及びシリコン酸窒化膜72からゲート絶縁膜73Bを形成し、第1の導電膜74から第2のゲート電極74Bを形成し、また、容量領域Rcap においては、シリコン酸化膜71及びシリコン酸窒化膜72から容量素子容量絶縁膜73Cを形成し、第1の導電膜74から上部電極74Cを形成する。
【0098】
続いて、図8に示す工程と同様にして、サイドウォール形成用の絶縁膜を形成し、異方性ドライエッチングを行うことにより、記憶素子、論理素子及び容量素子のそれぞれの側面上に自己整合的にサイドウォール20を形成する。その後、サイドウォール20をマスクとして不純物を注入してソース・ドレイン領域21を形成することにより、図11に示す第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置が完成する。
【0099】
第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法によると、記憶素子の第1のゲート電極74A、論理素子の第2のゲート電極74B及び容量素子の上部電極74Cとを同時に堆積された導電膜より形成し、且つ記憶素子の電荷蓄積膜73A、論理素子のゲート絶縁膜73B及び容量素子容量絶縁膜73Cとを同時に堆積された絶縁膜より形成するため、製造コストを上昇させることなく、容量値の大きい容量素子を形成することが可能となる。
【0100】
第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0101】
図13は第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の断面構成を示している。図13において、図11に示す不揮発性半導体記憶装置と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0102】
図13に示すように、第2の実施形態の不揮発性半導体装置は、記憶回路領域Rmem に形成される記憶素子がMNOS型の記憶素子として形成されており、電荷蓄積用の絶縁膜の構成が第1の実施形態と異なっている。
【0103】
記憶回路領域Rmem の半導体基板11上には、シリコン酸化膜71及びシリコン窒化膜78からなる積層膜として電荷蓄積膜73Aが形成されており、電荷蓄積膜73Aの上には多結晶シリコンからなる第1のゲート電極74Aが形成されている。
【0104】
第1のゲート電極74Aの両側面上にはサイドウォール20が形成されている。また、半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域にはソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0105】
論理回路領域Rlogic の半導体基板11上には、シリコン酸化膜71及びシリコン窒化膜78からなるゲート絶縁膜73Bを介して多結晶シリコンからなる第2のゲート電極74Bが形成されており、該第2のゲート電極74Bの両側面上にはサイドウォール20が形成されている。また、半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域にはソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0106】
容量領域Rcap の半導体基板11は、約200μmの方形領域にその深さ寸法が約200nmとなるように、その上部が加工されて凹部11aが形成されており、凹部11aの底面及び側面に対して不純物を高濃度に注入されることによって下部電極75が形成されている。下部電極75の上には、シリコン酸化膜71及びシリコン窒化膜78からなる容量素子容量絶縁膜73Cを介して、多結晶シリコンからなる上部電極74Cが形成されている。
【0107】
なお、第2の実施形態の下部電極75においても、図3(a)〜図3(c)に示す下部電極のいずれかの形状とすることにより、その表面積が増大されている。
【0108】
第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、記憶回路領域Rmem の電荷蓄積膜73A、論理回路領域Rlogic のゲート絶縁膜73B及び容量領域Rcap の容量素子容量絶縁膜73Cは同時に形成された絶縁膜からなり、且つ記憶回路領域Rmem の第1のゲート電極74A、論理回路領域Rlogic の第2のゲート電極74B及び容量領域Rcap の上部電極74Cは同時に形成された導電膜からなることが好ましい。このようにすると、記憶素子の形成工程と容量素子の形成工程との一部を共通化できる。勿論、これらの導電膜及び絶縁膜を別々の工程により形成してもよい。
【0109】
また、第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置によると、下部電極75に半導体基板11を用いているため、下部電極形成用の導電膜を省略できるのに加えて、凹部11aの深さ寸法を大きくすることにより容量値が大きい容量素子を得ることが可能となる。
【0110】
また、第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置によると、容量素子容量絶縁膜73Cがシリコン酸化膜71及びシリコン窒化膜78からなる積層膜により構成されているため、シリコン酸窒化膜72を用いる場合と比べて、半導体基板11の形状が変動しにくくなるので、容量素子容量絶縁膜73Cの信頼性を向上できる。
【0111】
以下に、前述のように構成された第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0112】
図14(a)及び図14(b)は第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。図14(a)及び図14(b)において、図13と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0113】
まず、図5(a)に示す工程と同様にして、半導体基板11の上に素子分離絶縁膜12を形成することにより、互いに絶縁分離された記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap を区画する。
【0114】
次に、図14(a)に示すように、フォトリソグラフィ法により、記憶回路領域Rmem 及び論理回路領域Rlogic を覆い、且つ容量領域Rcap に所定の形状の開口部が形成されたレジストパターン76を形成した後、異方性ドライエッチング法により、レジストパターン76をマスクとして半導体基板11をエッチングすることによって、半導体基板11に凹部11aを形成する。
【0115】
続いて、レジストパターン76をマスクとして凹部11aの底面及び側面に不純物を高濃度に注入して容量領域Rcap の半導体基板11に下部電極75を形成する。
【0116】
ここで、レジストパターン76の開口部の形状を孔状、格子状又はストライプ状とすることにより、下部電極75を、それぞれ図3(a)、図3(b)又は図3(c)と対応する複数の凹部、複数の凸部又はストライプ状の複数の凸部を形成することができる。
【0117】
次に、図14(b)に示すように、レジストパターン76を除去した後、例えば減圧CVD法により、下部電極75を含む半導体基板11上の全面にわたって、シリコン酸化膜71を堆積し、シリコン窒化膜78及び第1の導電膜74を順次堆積する。これにより、シリコン酸化膜71及びシリコン窒化膜78からなる積層膜としてON膜73が形成される。続いて、フォトリソグラフィ法により、第1の導電膜74の上に記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap にそれぞれ記憶素子、論理素子及び容量素子をパターニングするレジストパターン77を形成する。
【0118】
その後、レジストパターン77をマスクとして第1の導電膜74、シリコン窒化膜78及びシリコン酸化膜71を順次エッチング除去する。これにより、記憶回路領域Rmem においては、シリコン酸化膜71及びシリコン窒化膜78から電荷蓄積膜73Aを形成し、第1の導電膜74から第1のゲート電極74Aを形成する。同時に、論理回路領域Rlogic においては、シリコン酸化膜71及びシリコン窒化膜78からゲート絶縁膜73Bを形成し、第1の導電膜74から第2のゲート電極74Bを形成する。また、容量領域Rcap においては、シリコン酸化膜71及びシリコン窒化膜78から容量素子容量絶縁膜73Cを形成し、第1の導電膜74から上部電極74Cを形成する。
【0119】
続いて、図8に示す工程と同様にして、サイドウォール形成用の絶縁膜を形成し、異方性ドライエッチングを行うことにより、記憶素子、論理素子及び容量素子のそれぞれの側面上に自己整合的にサイドウォール20を形成する。その後、サイドウォール20をマスクとして不純物を注入してソース・ドレイン領域21を形成することにより、図13に示す第2の実施形態の不揮発性半導体記憶装置が完成する。
【0120】
第3の実施形態)
以下に、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0121】
図15は第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の断面構成を示している。図15において、図11に示す不揮発性半導体記憶装置と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0122】
図15に示すように、第3の実施形態の不揮発性半導体装置は、記憶回路領域Rmem に形成される記憶素子がMNOS型の記憶素子として形成されており、電荷蓄積用の絶縁膜の構成が第1の実施形態と異なっている。
【0123】
記憶回路領域Rmem の半導体基板11上には、第1のシリコン酸化膜79、第2のシリコン酸化膜80及びシリコン窒化膜81からなる積層膜として電荷蓄積膜73Aが形成されており、電荷蓄積膜73Aの上には多結晶シリコンからなる第1のゲート電極74Aが形成されている。
【0124】
第1のゲート電極74Aの両側面上にはサイドウォール20が形成されている。また、半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域にはソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0125】
論理回路領域Rlogic の半導体基板11上には、第2のシリコン酸化膜80及びシリコン窒化膜81を介して多結晶シリコンからなる第2のゲート電極74Bが形成されており、該第2のゲート電極74Bの両側面上にはサイドウォール20が形成されている。ここで、第2のシリコン酸化膜80及びシリコン窒化膜81は論理素子のゲート絶縁膜となる。また、半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域にはソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0126】
容量領域Rcap の半導体基板11は、約200μmの方形領域にその深さ寸法が約200nmとなるように、その上部が加工されて凹部11aが形成されており、凹部11aの底面及び側面に対して不純物を高濃度に注入されることによって下部電極75が形成されている。下部電極75の上には、第1のシリコン酸化膜79、第2のシリコン酸化膜80及びシリコン窒化膜81からなる容量素子容量絶縁膜73Cを介して、多結晶シリコンからなる上部電極74Cが形成されている。
【0127】
なお、第3の実施形態の下部電極75においても、図3(a)〜図3(c)に示す下部電極のいずれかの形状とすることにより、その表面積が増大されている。
【0128】
第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、記憶回路領域Rmem の電荷蓄積膜73A及び容量領域Rcap の容量素子容量絶縁膜73Cは同時に形成された絶縁膜からなり、且つ記憶回路領域Rmem の第1のゲート電極74A、論理回路領域Rlogic の第2のゲート電極74B及び容量領域Rcap の上部電極74Cは同時に形成された導電膜からなることが好ましい。このようにすると、記憶素子の形成工程と容量素子の形成工程との一部を共通化できる。勿論、これらの導電膜及び絶縁膜を別々の工程により形成してもよい。
【0129】
また、第3の実施形態の不揮発性半導体記憶装置によると、下部電極75に半導体基板11を用いているため、下部電極形成用の導電膜を省略できるのに加えて、凹部11aの深さ寸法を大きくすることにより容量値が大きい容量素子を得ることが可能となる。
【0130】
また、第3の実施形態の不揮発性半導体記憶装置によると、電荷蓄積膜73A及び容量素子容量絶縁膜73Cが第1のシリコン酸化膜79、第2のシリコン酸化膜80及びシリコン窒化膜81からなる積層膜により形成されているため、電荷蓄積膜73A及び容量素子容量絶縁膜73Cの信頼性を向上できる。また、第2のシリコン酸化膜80及びシリコン窒化膜81を論理素子のゲート絶縁膜として用いるため、1層のシリコン酸化膜を用いる場合と比べて、信頼性を低下することなく薄膜化が可能となる。
【0131】
以下に、前述のように構成された第3の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0132】
図16(a)及び図16(b)は第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。図16(a)及び図16(b)において、図15と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0133】
まず、図5(a)に示す工程と同様にして、半導体基板11の上に素子分離絶縁膜12を形成することにより、互いに絶縁分離された記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap を区画する。
【0134】
次に、図14(a)に示す工程と同様にして、半導体基板11に凹部11aを形成した後、凹部11aの底面及び側面に不純物を高濃度に注入して容量領域Rcap の半導体基板11に下部電極75を形成する。
【0135】
次に、図16(a)に示すように、例えば減圧CVD法により、下部電極75を含む半導体基板11上の全面にわたって第1のシリコン酸化膜79を堆積した後、フォトリソグラフィ法により、記憶回路領域Rmem 及び容量領域Rcap を覆い且つ論理回路領域Rlogic を開口するレジストパターン82を形成する。続いて、レジストパターン82をマスクとしたウエットエッチング法により、論理回路領域Rlogic に露出した第1のシリコン酸化膜79を除去する。
【0136】
次に、図16(b)に示すように、レジストパターン82を除去した後、減圧CVD法により、論理回路領域Rlogic に露出した半導体基板11の上と、第1のシリコン酸化膜79の上とに第2のシリコン酸化膜80、シリコン窒化膜81及び第1の導電膜74を順次堆積する。これにより、記憶回路領域Rmem 及び容量領域Rcap には、第1のシリコン酸化膜79、第2のシリコン酸化膜80及びシリコン窒化膜81からなる積層膜としてON膜73が形成される。続いて、フォトリソグラフィ法により、第1の導電膜74の上に記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap にそれぞれ記憶素子、論理素子及び容量素子をパターニングするレジストパターン77を形成する。
【0137】
その後、レジストパターン77をマスクとして第1の導電膜74、シリコン窒化膜81、第2のシリコン酸化膜80及び第1のシリコン酸化膜79を順次エッチング除去する。これにより、記憶回路領域Rmem においては、第1のシリコン酸化膜79、第2のシリコン酸化膜80及びシリコン窒化膜81から電荷蓄積膜73Aを形成し、第1の導電膜74から第1のゲート電極74Aを形成する。同時に、論理回路領域Rlogic においては、第2のシリコン酸化膜80及びシリコン窒化膜81からゲート絶縁膜を形成し、第1の導電膜74から第2のゲート電極74Bを形成する。また、容量領域Rcap においては、第1のシリコン酸化膜79、第2のシリコン酸化膜80及びシリコン窒化膜81から容量素子容量絶縁膜73Cを形成し、第1の導電膜74から上部電極74Cを形成する。
【0138】
次に、図8に示す工程と同様にして、サイドウォール形成用の絶縁膜を形成し、異方性ドライエッチングを行うことにより、記憶素子、論理素子及び容量素子のそれぞれの側面上に自己整合的にサイドウォール20を形成する。その後、サイドウォール20をマスクとして不純物を注入してソース・ドレイン領域21を形成することにより、図15に示す第3の実施形態の不揮発性半導体記憶装置が完成する。
【0139】
第4の実施形態)
以下に、本発明の第4の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0140】
図17は第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の断面構成を示している。図17において、図15に示す不揮発性半導体記憶装置と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0141】
図17に示すように、第4の実施形態の不揮発性半導体装置は、記憶回路領域Rmem に形成される記憶素子が酸化膜、窒化膜及び酸化膜からなる積層膜中に電荷を蓄積する、いわゆるMONOS型の記憶素子として形成されている。
【0142】
記憶回路領域Rmem の半導体基板11上には、第1のシリコン酸化膜83、シリコン窒化膜84及び第2のシリコン酸化膜85からなる積層膜として電荷蓄積膜86Aが形成されており、電荷蓄積膜86Aの上には多結晶シリコンからなる第1のゲート電極74Aが形成されている。
【0143】
第1のゲート電極74Aの両側面上にはサイドウォール20が形成されている。また、半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域にはソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0144】
論理回路領域Rlogic の半導体基板11上には、第2のシリコン酸化膜85を介して多結晶シリコンからなる第2のゲート電極74Bが形成されており、該第2のゲート電極74Bの両側面上にはサイドウォール20が形成されている。ここで、第2のシリコン酸化膜85は論理素子のゲート絶縁膜となる。また、半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域にはソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0145】
容量領域Rcap の半導体基板11は、約200μmの方形領域にその深さ寸法が約200nmとなるように、その上部が加工されて凹部11aが形成されており、凹部11aの底面及び側面に対して不純物を高濃度に注入されることによって下部電極75が形成されている。下部電極75の上には、第1のシリコン酸化膜83、シリコン窒化膜84及び第2のシリコン酸化膜85からなる容量素子容量絶縁膜86Bを介して、多結晶シリコンからなる上部電極74Cが形成されている。
【0146】
なお、第4の実施形態の下部電極75においても、図3(a)〜図3(c)に示す下部電極のいずれかの形状とすることにより、その表面積が増大されている。
【0147】
第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、記憶回路領域Rmem の電荷蓄積膜86A及び容量領域Rcap の容量素子容量絶縁膜86Bは同時に形成された絶縁膜からなり、且つ記憶回路領域Rmem の第1のゲート電極74A、論理回路領域Rlogic の第2のゲート電極74B及び容量領域Rcap の上部電極74Cは同時に形成された導電膜からなることが好ましい。このようにすると、記憶素子の形成工程と容量素子の形成工程との一部を共通化できる。
【0148】
また、第4の実施形態の不揮発性半導体記憶装置によると、下部電極75に半導体基板11を用いているため、下部電極形成用の導電膜を省略できるのに加えて、凹部11aの深さ寸法を大きくすることにより容量値が大きい容量素子を得ることが可能となる。
【0149】
さらに、第4の実施形態の不揮発性半導体記憶装置によると、電荷蓄積膜86A及び容量素子容量絶縁膜86Bが第1のシリコン酸化膜83、シリコン窒化膜84及び第2のシリコン酸化膜85からなる積層膜(ONO膜)により形成されているため、ON膜を用いる構成と比べて電荷蓄積膜86A及び容量素子容量絶縁膜86Bの信頼性を向上できる。
【0150】
以下に、前述のように構成された第4の実施形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0151】
図18(a)及び図18(b)は第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。図18(a)及び図18(b)において、図17と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0152】
まず、図5(a)に示す工程と同様にして、半導体基板11の上に素子分離絶縁膜12を形成することにより、互いに絶縁分離された記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap を区画する。
【0153】
次に、図14(a)に示す工程と同様にして、半導体基板11に凹部11aを形成した後、凹部11aの底面及び側面に不純物を高濃度に注入して容量領域Rcap の半導体基板11に下部電極75を形成する。
【0154】
次に、図18(a)に示すように、例えば減圧CVD法により、下部電極75を含む半導体基板11上の全面にわたって第1のシリコン酸化膜83及びシリコン窒化膜84を順次堆積した後、フォトリソグラフィ法により、記憶回路領域Rmem 及び容量領域Rcap を覆い且つ論理回路領域Rlogic を開口するレジストパターン82を形成する。続いて、レジストパターン82をマスクとして論理回路領域Rlogic に露出したシリコン窒化膜84及び第1のシリコン酸化膜83を順次エッチング除去する。
【0155】
次に、図18(b)に示すように、レジストパターン82を除去した後、減圧CVD法により、論理回路領域Rlogic に露出した半導体基板11の上を含むシリコン窒化膜84上の全面にわたって第2のシリコン酸化膜85及び第1の導電膜74を順次堆積する。これにより、記憶回路領域Rmem 及び容量領域Rcap には、第1のシリコン酸化膜83、シリコン窒化膜84及び第2のシリコン酸化膜85からなる積層膜としてONO膜86が形成される。続いて、フォトリソグラフィ法により、第1の導電膜74の上に記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap にそれぞれ記憶素子、論理素子及び容量素子をパターニングするレジストパターン77を形成する。
【0156】
その後、レジストパターン77をマスクとして第1の導電膜74、第2のシリコン酸化膜85、シリコン窒化膜84及び第1のシリコン酸化膜83を順次エッチング除去する。これにより、記憶回路領域Rmem においては、ONO膜86から電荷蓄積膜86Aを形成し、第1の導電膜74から第1のゲート電極74Aを形成する。同時に、論理回路領域Rlogic においては、第2のシリコン酸化膜85からゲート絶縁膜を形成し、第1の導電膜74から第2のゲート電極74Bを形成する。また、容量領域Rcap においては、ONO膜86から容量素子容量絶縁膜86Bを形成し、第1の導電膜74から上部電極74Cを形成する。
【0157】
次に、図8に示す工程と同様にして、サイドウォール形成用の絶縁膜を形成し、異方性ドライエッチングを行うことにより、記憶素子、論理素子及び容量素子のそれぞれの側面上に自己整合的にサイドウォール20を形成する。その後、サイドウォール20をマスクとして不純物を注入してソース・ドレイン領域21を形成することにより、図17に示す第4の実施形態の不揮発性半導体記憶装置が完成する。
【0158】
第2の参考例
以下に、本発明の第2の参考例について図面を参照しながら説明する。
【0159】
図19は第2の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の断面構成を示している。図19において、図11に示す不揮発性半導体記憶装置と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0160】
図19に示すように、第2の参考例の不揮発性半導体装置は、記憶回路領域Rmem に形成される記憶素子がMNOS型の記憶素子として形成されており、容量素子の構成が第1の実施形態と異なっている。
【0161】
容量領域Rcap の半導体基板11上には、約200μmの方形領域に、第1のシリコン酸化膜87を介して、多結晶シリコンからなる下部電極88Aが形成されている。ここで、下部電極88Aは、図2(a)〜図2(c)及び図3(a)〜図3(c)に示す下部電極と同様に、板状の導電膜がその形状を加工されて表面積を大きくされている。下部電極88Aの上には、第2のシリコン酸化膜89及び該第2のシリコン酸化膜89の上部を窒化することにより形成されたシリコン酸窒化膜90からなる容量素子容量絶縁膜91Cを介して多結晶シリコンからなる上部電極92Cが形成されている。
【0162】
記憶回路領域Rmem の半導体基板11上には、第2のシリコン酸化膜89及びシリコン酸窒化膜90からなる積層膜として電荷蓄積膜91Aが形成されており、電荷蓄積膜91Aの上には多結晶シリコンからなる第1のゲート電極92Aが形成されている。
【0163】
第1のゲート電極92Aの両側面上にはサイドウォール20が形成されている。また、半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域にはソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0164】
論理回路領域Rlogic の半導体基板11上には、第2のシリコン酸化膜89及びシリコン酸窒化膜90からなるゲート絶縁膜91Bを介して多結晶シリコンからなる第2のゲート電極92Bが形成されており、該第2のゲート電極92Bの両側面上にはサイドウォール20が形成されている。また、半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域にはソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0165】
第2の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置において、記憶回路領域Rmem の電荷蓄積膜91A、論理回路領域Rlogic のゲート絶縁膜91B及び容量領域Rcap の容量素子容量絶縁膜91Cは同時に形成された絶縁膜からなり、且つ記憶回路領域Rmem の第1のゲート電極92A、論理回路領域Rlogic の第2のゲート電極92B及び容量領域Rcap の上部電極92Cは同時に形成された導電膜からなることが好ましい。このようにすると、記憶素子の形成工程と容量素子の形成工程との一部を共通化できる。勿論、これらの導電膜及び絶縁膜を別々の工程により形成してもよい。
【0166】
第2の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置によると、下部電極88Aが導電膜により形成されているため、半導体基板11を下部電極に用いる場合と比べて、下部電極に空乏化が生じにくくなるので、安定した容量特性を得ることができる。
【0167】
以下に、前述のように構成された第2の参考例の不揮発性半導体記憶装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0168】
図20(a)、図20(b)及び図21は第2の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。図20(a)、図20(b)及び図21において、図19と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0169】
まず、図5(a)に示す工程と同様にして、半導体基板11の上に素子分離絶縁膜12を形成することにより、互いに絶縁分離された記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap を区画する。
【0170】
次に、図20(a)に示すように、減圧CVD法により、半導体基板11上の全面にわたって、第1のシリコン酸化膜87及び多結晶シリコンからなる第1の導電膜88を順次堆積する。その後、フォトリソグラフィ法により、第1の導電膜88の上に、記憶回路領域Rmem 及び論理回路領域Rlogic を開口し、且つ容量領域Rcap に所定の形状の開口部が形成されたレジストパターン93を形成する。
【0171】
次に、図20(b)に示すように、レジストパターン93をマスクとした異方性ドライエッチングを行うことにより、記憶回路領域Rmem 及び論理回路領域Rlogic の第1の導電膜88を除去すると共に、容量領域Rcap の第1の導電膜88を所定の形状に加工して下部電極88Aを形成する。続いて、ウエットエッチング法により、記憶回路領域Rmem 及び論理回路領域Rlogic と、容量領域Rcap において露出された部分との第1のシリコン酸化膜87を除去する。
【0172】
ここで、レジストパターン93における容量領域Rcap の開口部の形状を孔状、格子状又はストライプ状とすることにより、下部電極88Aに、それぞれ図2(a)、図2(b)又は図2(c)と対応する複数の孔部、複数の下部電極片又はストライプ状の下部電極片を形成することができる。また、エッチング時間を調整することにより、図3(a)、図3(b)又は図3(c)と対応する複数の凹部、複数の凸部又はストライプ状の複数の凸部を形成することができる。
【0173】
次に、レジストパターン93を除去した後、減圧CVD法により、下部電極88Aの上を含む半導体基板11上の全面にわたって第2のシリコン酸化膜89を堆積する。続いて、第2のシリコン酸化膜89の上部を窒化することにより、シリコン酸窒化膜90を形成する。これにより、第2のシリコン酸化膜89及びシリコン酸窒化膜90からなる積層膜としてON膜91を形成する。
【0174】
次に、図21に示すように、減圧CVD法により、シリコン酸窒化膜90の上に第2の導電膜92を堆積した後、フォトリソグラフィ法により、第2の導電膜92の上に、記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap にそれぞれ記憶素子、論理素子及び容量素子をパターニングするレジストパターン77を形成する。
【0175】
その後、レジストパターン77をマスクとして第2の導電膜92及びシリコン酸窒化膜90及び第2のシリコン酸化膜89を順次エッチング除去する。これにより、記憶回路領域Rmem においては、第2のシリコン酸化膜89及びシリコン酸窒化膜90から電荷蓄積膜91Aを形成し、第2の導電膜92から第1のゲート電極92Aを形成する。同時に、論理回路領域Rlogic においては、第2のシリコン酸化膜89及びシリコン酸窒化膜90からゲート絶縁膜91Bを形成し、第2の導電膜92から第2のゲート電極92Bを形成する。また、容量領域Rcap においては、第2のシリコン酸化膜89及びシリコン酸窒化膜90から容量素子容量絶縁膜91Cを形成し、第2の導電膜92から上部電極92Cを形成する。
【0176】
続いて、図8に示す工程と同様にして、サイドウォール形成用の絶縁膜を形成し、異方性ドライエッチングを行うことにより、記憶素子、論理素子及び容量素子のそれぞれの側面上に自己整合的にサイドウォール20を形成する。その後、サイドウォール20をマスクとして不純物を注入してソース・ドレイン領域21を形成することにより、図19に示す第2の参考例の不揮発性半導体記憶装置が完成する。
【0177】
第2の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法によると、記憶素子の第1のゲート電極92A、論理素子の第2のゲート電極92B及び容量素子の上部電極92Cとを同時に堆積された導電膜より形成し、且つ記憶素子の電荷蓄積膜91A、論理素子のゲート絶縁膜91B及び容量素子容量絶縁膜91Cとを同時に堆積された絶縁膜より形成するため、製造コストを上昇させることなく、容量値の大きい容量素子を形成することが可能となる。
【0178】
第3の参考例
以下に、本発明の第3の参考例について図面を参照しながら説明する。
【0179】
図22は第3の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の断面構成を示している。図22において、図19に示す不揮発性半導体記憶装置と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0180】
図22に示すように、第3の参考例の不揮発性半導体装置は、記憶回路領域Rmem に形成される記憶素子がMNOS型の記憶素子として形成されており、容量素子の構成が第2の実施形態と異なっている。
【0181】
容量領域Rcap の半導体基板11上には、約200μmの方形領域に、第1のシリコン酸化膜87を介して、多結晶シリコンからなる下部電極88Aが形成されている。ここで、下部電極88Aは、図2(a)〜図2(c)及び図3(a)〜図3(c)に示す下部電極と同様に、板状の導電膜がその形状を加工されて表面積を大きくされている。下部電極88Aの上には、第2のシリコン酸化膜89及びシリコン窒化膜94からなる容量素子容量絶縁膜91Cを介して多結晶シリコンからなる上部電極92Cが形成されている。
【0182】
記憶回路領域Rmem の半導体基板11上には、第2のシリコン酸化膜89及びシリコン窒化膜94からなる積層膜として電荷蓄積膜91Aが形成されており、電荷蓄積膜91Aの上には多結晶シリコンからなる第1のゲート電極92Aが形成されている。
【0183】
第1のゲート電極92Aの両側面上にはサイドウォール20が形成されている。また、半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域にはソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0184】
論理回路領域Rlogic の半導体基板11上には、第2のシリコン酸化膜89及びシリコン窒化膜94からなるゲート絶縁膜91Bを介して多結晶シリコンからなる第2のゲート電極92Bが形成されており、該第2のゲート電極92Bの両側面上にはサイドウォール20が形成されている。また、半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域にはソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0185】
第3の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置において、記憶回路領域Rmem の電荷蓄積膜91A、論理回路領域Rlogic のゲート絶縁膜91B及び容量領域Rcap の容量素子容量絶縁膜91Cは同時に形成された絶縁膜からなり、且つ記憶回路領域Rmem の第1のゲート電極92A、論理回路領域Rlogic の第2のゲート電極92B及び容量領域Rcap の上部電極92Cは同時に形成された導電膜からなることが好ましい。このようにすると、記憶素子の形成工程と容量素子の形成工程との一部を共通化できる。勿論、これらの導電膜及び絶縁膜を別々の工程により形成してもよい。
【0186】
また、第3の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置によると、下部電極88Aが導電膜により形成されているため、半導体基板11を下部電極に用いる場合と比べて、下部電極に空乏化が生じにくくなるため、安定した容量特性を得ることができる。
【0187】
また、第3の参考例の不揮発性半導体記憶装置によると、容量素子容量絶縁膜91Cが第2のシリコン酸化膜89及びシリコン窒化膜94からなる積層膜により構成されているため、シリコン酸窒化膜90を用いる場合と比べて、下部電極88Aの形状が変動しにくくなるので、容量素子容量絶縁膜91Cの信頼性を向上できる。
【0188】
以下に、前述のように構成された第3の参考例の不揮発性半導体記憶装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0189】
図23(a)及び図23(b)は第3の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。図23(a)及び図23(b)において、図22と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0190】
まず、図5(a)に示す工程と同様にして、半導体基板11の上に素子分離絶縁膜12を形成することにより、互いに絶縁分離された記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap を区画する。
【0191】
次に、図20(a)に示す工程と同様にして、半導体基板11上の全面にわたって第1のシリコン酸化膜87及び第1の導電膜88を堆積する。
【0192】
次に、図23(a)に示すように、第1の導電膜88をパターニングして下部電極88Aを形成した後、減圧CVD法により、下部電極88Aの上を含む半導体基板11上の全面にわたって第2のシリコン酸化膜89及びシリコン窒化膜94を順次堆積する。これにより、第2のシリコン酸化膜89及びシリコン窒化膜94からなる積層膜としてON膜91を形成する。
【0193】
次に、図23(b)に示すように、減圧CVD法により、シリコン窒化膜94の上に第2の導電膜92を堆積した後、フォトリソグラフィ法により、第2の導電膜92の上に、記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap にそれぞれ記憶素子、論理素子及び容量素子をパターニングするレジストパターン77を形成する。
【0194】
その後、レジストパターン77をマスクとして第2の導電膜92及びシリコン窒化膜94及び第2のシリコン酸化膜89を順次エッチング除去する。これにより、記憶回路領域Rmem においては、第2のシリコン酸化膜89及びシリコン窒化膜94から電荷蓄積膜91Aを形成し、第2の導電膜92から第1のゲート電極92Aを形成する。同時に、論理回路領域Rlogic においては、第2のシリコン酸化膜89及びシリコン窒化膜94からゲート絶縁膜91Bを形成し、第2の導電膜92から第2のゲート電極92Bを形成する。また、容量領域Rcap においては、第2のシリコン酸化膜89及びシリコン窒化膜94から容量素子容量絶縁膜91Cを形成し、第2の導電膜92から上部電極92Cを形成する。
【0195】
続いて、図8に示す工程と同様にして、サイドウォール形成用の絶縁膜を形成し、異方性ドライエッチングを行うことにより、記憶素子、論理素子及び容量素子のそれぞれの側面上に自己整合的にサイドウォール20を形成する。その後、サイドウォール20をマスクとして不純物を注入してソース・ドレイン領域21を形成することにより、図22に示す第3の参考例の不揮発性半導体記憶装置が完成する。
【0196】
第4の参考例
以下に、本発明の第4の参考例について図面を参照しながら説明する。
【0197】
図24は第4の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の断面構成を示している。図24において、図19に示す不揮発性半導体記憶装置と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0198】
図24に示すように、第4の参考例の不揮発性半導体装置は、記憶回路領域Rmem に形成される記憶素子がMNOS型の記憶素子として形成されており、容量素子の構成が第3の実施形態と異なっている。
【0199】
容量領域Rcap の半導体基板11上には、約200μmの方形領域に、第1のシリコン酸化膜87を介して、多結晶シリコンからなる下部電極88Aが形成されている。ここで、下部電極88Aは、図2(a)〜図2(c)及び図3(a)〜図3(c)に示す下部電極と同様に、板状の導電膜がその形状を加工されて表面積を大きくされている。下部電極88Aの上には、第2のシリコン酸化膜95、第3のシリコン酸化膜96及びシリコン窒化膜97からなる容量素子容量絶縁膜91Cを介して多結晶シリコンからなる上部電極92Cが形成されている。
【0200】
記憶回路領域Rmem の半導体基板11上には、第2のシリコン酸化膜95、第3のシリコン酸化膜96及びシリコン窒化膜97からなる積層膜として電荷蓄積膜91Aが形成されており、電荷蓄積膜91Aの上には多結晶シリコンからなる第1のゲート電極92Aが形成されている。
【0201】
第1のゲート電極92Aの両側面上にはサイドウォール20が形成されている。また、半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域にはソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0202】
論理回路領域Rlogic の半導体基板11上には、第3のシリコン酸化膜96及びシリコン窒化膜97を介して多結晶シリコンからなる第2のゲート電極92Bが形成されている。ここで、第3のシリコン酸化膜96及びシリコン窒化膜97は論理素子のゲート絶縁膜となる。また、該第2のゲート電極92Bの両側面上にはサイドウォール20が形成されている。また、半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域にはソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0203】
第4の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置において、記憶回路領域Rmem の電荷蓄積膜91A及び容量領域Rcap の容量素子容量絶縁膜91Cは同時に形成された絶縁膜からなり、且つ記憶回路領域Rmem の第1のゲート電極92A、論理回路領域Rlogic の第2のゲート電極92B及び容量領域Rcap の上部電極92Cは同時に形成された導電膜からなることが好ましい。このようにすると、記憶素子の形成工程と容量素子の形成工程との一部を共通化できる。勿論、これらの導電膜及び絶縁膜を別々の工程により形成してもよい。
【0204】
また、第4の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置によると、下部電極88Aが導電膜により形成されているため、半導体基板11を下部電極に用いる場合と比べて、下部電極に空乏化が生じにくくなるため、安定した容量特性を得ることができる。
【0205】
また、第4の参考例の不揮発性半導体記憶装置によると、電荷蓄積膜91A及び容量素子容量絶縁膜91Cが第2のシリコン酸化膜95、第3のシリコン酸化膜96及びシリコン窒化膜97からなる積層膜により形成されているため、電荷蓄積膜91A及び容量素子容量絶縁膜91Cの信頼性を向上できる。また、第3のシリコン酸化膜96及びシリコン窒化膜97を論理素子のゲート絶縁膜として用いるため、1層のシリコン酸化膜を用いる場合と比べて、信頼性を低下することなく薄膜化が可能となる。
【0206】
以下に、前述のように構成された第4の参考例の不揮発性半導体記憶装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0207】
図25(a)及び図25(b)は第4の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。図25(a)及び図25(b)において、図24と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0208】
まず、図5(a)に示す工程と同様にして、半導体基板11の上に素子分離絶縁膜12を形成することにより、互いに絶縁分離された記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap を区画する。
【0209】
次に、図20(a)に示す工程と同様にして、半導体基板11上の全面にわたって第1のシリコン酸化膜87及び第1の導電膜88を堆積する。
【0210】
次に、図25(a)に示すように、第1の導電膜88をパターニングして下部電極88Aを形成した後、減圧CVD法により、下部電極88Aの上を含む半導体基板11上の全面にわたって第2のシリコン酸化膜95を堆積する。続いて、フォトリソグラフィ法により、記憶回路領域Rmem 及び容量領域Rcap を覆い且つ論理回路領域Rlogic を開口するレジストパターン82を形成する。その後、レジストパターン82をマスクとしたウエットエッチング法により、論理回路領域Rlogic に露出した第2のシリコン酸化膜95を除去する。
【0211】
次に、図25(b)に示すように、レジストパターン82を除去した後、減圧CVD法により、論理回路領域Rlogic に露出した半導体基板11の上と、第2のシリコン酸化膜95の上とに第3のシリコン酸化膜96、シリコン窒化膜97及び第2の導電膜92を順次堆積する。これにより、記憶回路領域Rmem 及び容量領域Rcap には、第2のシリコン酸化膜95、第3のシリコン酸化膜96及びシリコン窒化膜97からなる積層膜としてON膜91が形成される。続いて、フォトリソグラフィ法により、第2の導電膜92の上に、記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap にそれぞれ記憶素子、論理素子及び容量素子をパターニングするレジストパターン77を形成する。
【0212】
その後、レジストパターン77をマスクとして第2の導電膜92及びシリコン窒化膜97、第3のシリコン酸化膜96及び第2のシリコン酸化膜95を順次エッチング除去する。これにより、記憶回路領域Rmem においては、第2のシリコン酸化膜95、第3のシリコン酸化膜96及びシリコン窒化膜97から電荷蓄積膜91Aを形成し、第2の導電膜92から第1のゲート電極92Aを形成する。同時に、論理回路領域Rlogic においては、第3のシリコン酸化膜96及びシリコン窒化膜97からゲート絶縁膜を形成し、第2の導電膜92から第2のゲート電極92Bを形成する。また、容量領域Rcap においては、第2のシリコン酸化膜95、第3のシリコン酸化膜96及びシリコン窒化膜97から容量素子容量絶縁膜91Cを形成し、第2の導電膜92から上部電極92Cを形成する。
【0213】
続いて、図8に示す工程と同様にして、サイドウォール形成用の絶縁膜を形成し、異方性ドライエッチングを行うことにより、記憶素子、論理素子及び容量素子のそれぞれの側面上に自己整合的にサイドウォール20を形成する。その後、サイドウォール20をマスクとして不純物を注入してソース・ドレイン領域21を形成することにより、図24に示す第4の参考例の不揮発性半導体記憶装置が完成する。
【0214】
第5の参考例
以下に、本発明の第5の参考例について図面を参照しながら説明する。
【0215】
図26は第5の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の断面構成を示している。図26において、図19に示す不揮発性半導体記憶装置と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0216】
図26に示すように、第5の参考例の不揮発性半導体装置は、記憶回路領域Rmem に形成される記憶素子がMONOS型の記憶素子として形成されており、容量素子の構成が第4の実施形態と異なっている。
【0217】
容量領域Rcap の半導体基板11上には、約200μmの方形領域に、第1のシリコン酸化膜87を介して、多結晶シリコンからなる下部電極88Aが形成されている。ここで、下部電極88Aは、図2(a)〜図2(c)及び図3(a)〜図3(c)に示す下部電極と同様に、板状の導電膜がその形状を加工されて表面積を大きくされている。下部電極88Aの上には、第2のシリコン酸化膜98、シリコン窒化膜99及び第3のシリコン酸化膜100からなる容量素子容量絶縁膜101Bを介して多結晶シリコンからなる上部電極92Cが形成されている。
【0218】
記憶回路領域Rmem の半導体基板11上には、第2のシリコン酸化膜98、シリコン窒化膜99及び第3のシリコン酸化膜100からなる積層膜として電荷蓄積膜101Aが形成されており、電荷蓄積膜101Aの上には多結晶シリコンからなる第1のゲート電極92Aが形成されている。
【0219】
第1のゲート電極92Aの両側面上にはサイドウォール20が形成されている。また、半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域にはソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0220】
論理回路領域Rlogic の半導体基板11上には、第3のシリコン酸化膜100を介して多結晶シリコンからなる第2のゲート電極92Bが形成されおり、該第2のゲート電極92Bの両側面上にはサイドウォール20が形成されている。ここで、第3のシリコン酸化膜100は論理素子のゲート絶縁膜となる。また、半導体基板11の上部におけるサイドウォール20の下側及び側方の領域にはソース・ドレイン領域21が形成されている。
【0221】
第5の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置において、記憶回路領域Rmem の電荷蓄積膜101A及び容量領域Rcap の容量素子容量絶縁膜101Bは同時に形成された絶縁膜からなり、且つ記憶回路領域Rmem の第1のゲート電極92A、論理回路領域Rlogic の第2のゲート電極92B及び容量領域Rcap の上部電極92Cは同時に形成された導電膜からなることが好ましい。このようにすると、記憶素子の形成工程と容量素子の形成工程との一部を共通化できる。勿論、これらの導電膜及び絶縁膜を別々の工程により形成してもよい。
【0222】
また、第5の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置によると、下部電極88Aが導電膜により形成されているため、半導体基板11を下部電極に用いる場合と比べて、下部電極に空乏化が生じにくくなるため、安定した容量特性を得ることができる。
【0223】
また、第5の参考例の不揮発性半導体記憶装置によると、電荷蓄積膜101A及び容量素子容量絶縁膜101Bが第2のシリコン酸化膜98、シリコン窒化膜99及び第3のシリコン酸化膜100からなる積層膜(ONO膜)により形成されているため、ON膜を用いる構成と比べて電荷蓄積膜101A及び容量素子容量絶縁膜101Bの信頼性を向上できる
以下に、前述のように構成された第5の参考例の不揮発性半導体記憶装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0224】
図27(a)及び図27(b)は第5の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。図27(a)及び図27(b)において、図26と同一の部材については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0225】
まず、図5(a)に示す工程と同様にして、半導体基板11の上に素子分離絶縁膜12を形成することにより、互いに絶縁分離された記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap を区画する。
【0226】
次に、図20(a)に示す工程と同様にして、半導体基板11上の全面にわたって第1のシリコン酸化膜87及び第1の導電膜88を堆積する。
【0227】
次に、図27(a)に示すように、第1の導電膜88をパターニングして下部電極88Aを形成した後、減圧CVD法により、下部電極88Aの上を含む半導体基板11上の全面にわたって第2のシリコン酸化膜98及びシリコン窒化膜99を順次堆積する。続いて、フォトリソグラフィ法により、記憶回路領域Rmem 及び容量領域Rcap を覆い且つ論理回路領域Rlogic を開口するレジストパターン82を形成する。その後、レジストパターン82をマスクとして論理回路領域Rlogic に露出したシリコン窒化膜99及び第2のシリコン酸化膜98を順次エッチング除去する。
【0228】
次に、図27(b)に示すように、レジストパターン82を除去した後、減圧CVD法により、論理回路領域Rlogic に露出した半導体基板11の上と、シリコン窒化膜99の上とに第3のシリコン酸化膜100及び第2の導電膜92を順次堆積する。これにより、記憶回路領域Rmem 及び容量領域Rcap には、第2のシリコン酸化膜98、シリコン窒化膜99及び第3のシリコン酸化膜100からなる積層膜としてONO膜101が形成される。続いて、フォトリソグラフィ法により、第2の導電膜92の上に、記憶回路領域Rmem 、論理回路領域Rlogic 及び容量領域Rcap にそれぞれ記憶素子、論理素子及び容量素子をパターニングするレジストパターン77を形成する。
【0229】
その後、レジストパターン77をマスクとして第2の導電膜92、第3のシリコン酸化膜100、シリコン窒化膜99及び第2のシリコン酸化膜98を順次エッチング除去する。これにより、記憶回路領域Rmem においては、第2のシリコン酸化膜98、シリコン窒化膜99及び第3のシリコン酸化膜100から電荷蓄積膜101Aを形成し、第2の導電膜92から第1のゲート電極92Aを形成する。同時に、論理回路領域Rlogic においては、第3のシリコン酸化膜100からゲート絶縁膜を形成し、第2の導電膜92から第2のゲート電極92Bを形成する。また、容量領域Rcap においては、第2のシリコン酸化膜98、シリコン窒化膜99及び第3のシリコン酸化膜100から容量素子容量絶縁膜101Bを形成し、第2の導電膜92から上部電極92Cを形成する。
【0230】
続いて、図8に示す工程と同様にして、サイドウォール形成用の絶縁膜を形成し、異方性ドライエッチングを行うことにより、記憶素子、論理素子及び容量素子のそれぞれの側面上に自己整合的にサイドウォール20を形成する。その後、サイドウォール20をマスクとして不純物を注入してソース・ドレイン領域21を形成することにより、図26に示す第5の参考例の不揮発性半導体記憶装置が完成する。
【0231】
【発明の効果】
本発明の不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法によると、容量素子の下部電極はその形状が加工されることによって下部電極の表面積を増大させているため、容量素子の専有面積を増大させることなく容量素子の容量値を増大させることが可能となる。これにより、不揮発性半導体記憶装置の微細化を妨げることなく低電圧化に用いることができる容量素子を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置を示す構成断面図である。
【図2】 本発明の第1の参考例に係る容量素子の下部電極を示し、(a)は第1の形状を示す斜視図であり、(b)は第2の形状を示す斜視図であり、(c)は第3の形状を示す斜視図である。
【図3】 (a)〜(c)は本発明の第1の参考例に係る容量素子の下部電極の一変形例を示す斜視図であり、図2(a)〜図2(c)とそれぞれ対応する斜視図である。
【図4】 本発明の第1の参考例に係る容量素子の下部電極の一部を示す断面図である。
【図5】 (a)及び(b)は本発明の第1の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図6】 (a)及び(b)は本発明の第1の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図7】 (a)及び(b)は本発明の第1の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図8】 本発明の第1の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図9】 (a)及び(b)は本発明の第1の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の変形例を示す工程順の構成断面図である。
【図10】 本発明の第1の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の変形例を示す工程順の構成断面図である。
【図11】 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を示す構成断面図である。
【図12】 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図13】 本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を示す構成断面図である。
【図14】 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図15】 本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を示す構成断面図である。
【図16】 (a)及び(b)は本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図17】 本発明の第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を示す構成断面図である。
【図18】 (a)及び(b)は本発明の第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図19】 本発明の第2の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置を示す構成断面図である。
【図20】 (a)及び(b)は本発明の第2の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図21】 本発明の第2の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図22】 本発明の第3の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置を示す構成断面図である。
【図23】 (a)及び(b)は本発明の第3の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図24】 本発明の第4の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置を示す構成断面図である。
【図25】 (a)及び(b)は本発明の第4の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図26】 本発明の第5の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置を示す構成断面図である。
【図27】 (a)及び(b)は本発明の第5の参考例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【符号の説明】
11 半導体基板
11a 凹部
12 素子分離絶縁膜
13 トンネル絶縁膜
14 浮遊ゲート電極
15 第1のシリコン酸化膜
16 シリコン窒化膜
17 第2のシリコン酸化膜
18 記憶素子容量絶縁膜
19 制御ゲート電極
20 サイドウォール
21 ソース・ドレイン領域
22 ゲート絶縁膜
23 ゲート電極
24 下部電極
25 容量素子容量絶縁膜
26 上部電極
31 半導体基板
32 素子分離絶縁膜
33 孔部
33A 凹部
34 下部電極
34a 下部電極片(島状)
34b 下部電極片(ストライプ状)
34c 凸部
34d 凸部(ストライプ状)
51 半導体基板
52 素子分離絶縁膜
53 第1の絶縁膜
53A トンネル絶縁膜
54 第1の導電膜
54A 下部電極
54B 浮遊ゲート電極
55 レジストパターン
56 第1のシリコン酸化膜
57 シリコン窒化膜
58 ON膜(第2の絶縁膜)
59 レジストパターン
60 第2のシリコン酸化膜(第3の絶縁膜)
60A ゲート絶縁膜
61 ONO膜
61A 記憶素子容量絶縁膜
62B 容量素子容量絶縁膜
62 第2の導電膜
62A 制御ゲート電極
62B ゲート電極
62C 上部電極
63 レジストパターン
64 レジストパターン
65 サイドウォール
66 ソース・ドレイン領域
67 レジストパターン
71 シリコン酸化膜(第1の絶縁膜)
72 シリコン酸窒化膜(第2の絶縁膜)
73 ON膜(絶縁膜)
73A 電荷蓄積膜
73B ゲート絶縁膜
73C 容量素子容量絶縁膜
74 第1の導電膜(導電膜)
74A 第1のゲート電極
74B 第2のゲート電極
74C 上部電極
75 下部電極
76 レジストパターン
77 レジストパターン
78 シリコン窒化膜(第2の絶縁膜)
79 第1のシリコン酸化膜(第1の絶縁膜)
80 第2のシリコン酸化膜(第2の絶縁膜)
81 シリコン窒化膜(第3の絶縁膜)
82 レジストパターン
83 第1のシリコン酸化膜(第1の絶縁膜)
84 シリコン窒化膜(第2の絶縁膜)
85 第2のシリコン酸化膜(第3の絶縁膜)
86 ONO膜(絶縁膜)
86A 電荷蓄積膜
86B 容量素子容量絶縁膜
87 第1のシリコン酸化膜(第1の絶縁膜)
88 第1の導電膜
88A 下部電極
89 第2のシリコン酸化膜(第2の絶縁膜)
90 シリコン酸窒化膜(第3の絶縁膜)
91 ON膜(絶縁膜)
91A 容量素子容量絶縁膜
91B 電荷蓄積膜
91C ゲート絶縁膜
92 第2の導電膜
92A 上部電極
92B 第1のゲート電極
92C 第2のゲート電極
93 レジストパターン
94 シリコン窒化膜(第3の絶縁膜)
95 第2のシリコン酸化膜(第2の絶縁膜)
96 第3のシリコン酸化膜(第3の絶縁膜)
97 シリコン窒化膜(第4の絶縁膜)
98 第2のシリコン酸化膜(第2の絶縁膜)
99 シリコン窒化膜(第3の絶縁膜)
100 第3のシリコン酸化膜(第4の絶縁膜)
101 ONO膜(絶縁膜)
101A 電荷蓄積膜
101B 容量素子容量絶縁膜

Claims (16)

  1. 半導体基板上に素子分離絶縁膜を形成することにより記憶回路領域及び容量領域を区画する第1の工程と、
    前記容量領域の前記半導体基板を異方性ドライエッチングすることにより、前記容量領域の前記半導体基板に凹部を形成した後、前記凹部の側面及び底面から前記容量領域の前記半導体基板に不純物を注入することにより下部電極を形成する第2の工程と、
    前記下部電極の上を含む前記半導体基板上の全面に絶縁膜及び導電膜を順次形成する第3の工程と、
    前記導電膜及び絶縁膜を順次エッチングすることにより、前記記憶回路領域の前記半導体基板上に前記絶縁膜からなる電荷蓄積膜及び前記導電膜からなる第1のゲート電極を形成すると共に、前記容量領域の前記半導体基板上に前記絶縁膜からなる容量素子容量絶縁膜及び前記導電膜からなる上部電極を形成する第4の工程とを備えていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  2. 前記第3の工程は、前記半導体基板上にシリコン酸化膜を堆積した後、前記シリコン酸化膜の上部を窒化することにより前記絶縁膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  3. 前記第3の工程は、前記半導体基板上にシリコン酸化膜及びシリコン窒化膜を順次堆積することにより前記絶縁膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  4. 前記第3の工程は、前記半導体基板上に第1のシリコン酸化膜、第2のシリコン酸化膜及びシリコン窒化膜を順次形成することにより前記絶縁膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  5. 前記第3の工程は、前記半導体基板上に第1のシリコン酸化膜、シリコン窒化膜及び第2のシリコン酸化膜を順次形成することにより前記絶縁膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  6. 半導体基板上に素子分離絶縁膜を形成することにより記憶回路領域、論理回路領域及び容量領域を区画する第1の工程と、
    前記容量領域の前記半導体基板を異方性ドライエッチングすることにより、前記容量領域の前記半導体基板に凹部を形成した後、前記凹部の側面及び底面から前記容量領域の前記半導体基板に不純物を注入することにより下部電極を形成する第2の工程と、
    前記下部電極の上を含む前記半導体基板上の全面に第1の絶縁膜、第2の絶縁膜及び導電膜を順次形成する第3の工程と、
    前記導電膜、第2の絶縁膜及び第1の絶縁膜を順次エッチングすることにより、前記記憶回路領域の前記半導体基板上に前記第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜からなる電荷蓄積膜及び前記導電膜からなる第1のゲート電極を形成すると共に、前記論理回路領域の前記半導体基板上に前記第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜からなるゲート絶縁膜及び前記導電膜からなる第2のゲート電極を形成し、同時に前記容量領域の前記半導体基板上に前記第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜からなる容量素子容量絶縁膜及び前記導電膜からなる上部電極を形成する第4の工程とを備えていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  7. 前記第3の工程は、前記第1の絶縁膜の上部を窒化することにより前記第2の絶縁膜を形成することを特徴とする請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  8. 前記第3の工程は、前記第1の絶縁膜の上にシリコン窒化膜を堆積することにより前記第2の絶縁膜を形成することを特徴とする請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  9. 前記第1の絶縁膜はシリコン酸化膜であることを特徴とする請求項6〜8のうちのいずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  10. 半導体基板上に素子分離絶縁膜を形成することにより記憶回路領域、論理回路領域及び容量領域を区画する第1の工程と、
    前記容量領域の前記半導体基板を異方性ドライエッチングすることにより、前記容量領域の前記半導体基板に凹部を形成した後、前記凹部の側面及び底面から前記容量領域の前記半導体基板に不純物を注入することにより下部電極を形成する第2の工程と、
    前記下部電極の上を含む前記半導体基板上の全面に第1の絶縁膜を形成する第3の工程と、
    前記論理回路領域に含まれる前記第1の絶縁膜を除去する第4の工程と、
    前記第4の工程の後に、前記論理回路領域に露出した前記半導体基板の上並びに前記記憶回路領域及び容量領域の前記第1の絶縁膜の上に、第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜及び導電膜を順次堆積する第5の工程と、
    前記導電膜、第3の絶縁膜、第2の絶縁膜及び第1の絶縁膜を順次エッチングすることにより、前記記憶回路領域の前記半導体基板上に前記第1の絶縁膜、第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜からなる電荷蓄積膜及び前記導電膜からなる第1のゲート電極を形成すると共に、前記論理回路領域の前記半導体基板上に前記第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜からなるゲート絶縁膜及び前記導電膜からなる第2のゲート電極を形成し、同時に前記容量領域の前記半導体基板上に前記第1の絶縁膜、第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜からなる容量素子容量絶縁膜及び前記導電膜からなる上部電極を形成する第6の工程とを備えていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  11. 前記第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜はシリコン酸化膜であることを特徴とする請求項10に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  12. 前記第3の絶縁膜はシリコン窒化膜であることを特徴とする請求項10又は11に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  13. 半導体基板上に素子分離絶縁膜を形成することにより記憶回路領域、論理回路領域及び容量領域を区画する第1の工程と、
    前記容量領域の前記半導体基板を異方性ドライエッチングすることによって、前記容量領域の前記半導体基板に凹部を形成した後、前記凹部の側面及び底面から前記容量領域の前記半導体基板に不純物を注入することにより下部電極を形成する第2の工程と、
    前記下部電極の上を含む前記半導体基板上の全面に第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜を順次形成する第3の工程と、
    前記論理回路領域に含まれる前記第2の絶縁膜及び第1の絶縁膜を順次除去する第4の工程と、
    前記第4の工程の後に、前記論理回路領域に露出した前記半導体基板の上並びに前記記憶回路領域及び容量領域の前記第2の絶縁膜の上に第3の絶縁膜及び導電膜を順次堆積する第5の工程と、
    前記導電膜、第3の絶縁膜、第2の絶縁膜及び第1の絶縁膜を順次エッチングすることにより、前記記憶回路領域の前記半導体基板上に前記第1の絶縁膜、第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜からなる電荷蓄積膜及び前記導電膜からなる第1のゲート電極を形成すると共に、前記論理回路領域の前記半導体基板上に前記第3の絶縁膜からなるゲート絶縁膜及び前記導電膜からなる第2のゲート電極を形成し、同時に前記容量領域の前記半導体基板上 に前記第1の絶縁膜、第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜からなる容量素子容量絶縁膜及び前記導電膜からなる上部電極を形成する第6の工程とを備えていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  14. 前記第1の絶縁膜及び第3の絶縁膜はシリコン酸化膜であることを特徴とする請求項13に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  15. 前記第2の絶縁膜はシリコン窒化膜であることを特徴とする請求項13又は14に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  16. 前記第2の工程において、前記容量領域の前記半導体基板に複数の前記凹部を形成することを特徴とする請求項1〜15のうちのいずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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