JP3924120B2 - 複合操作型電気部品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロータリエンコーダ等の回転型電気部品と複数のプッシュスイッチとを内蔵して、回転操作と押圧傾倒操作とが選択的に行える複合操作型電気部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の複合操作型電気部品として、ロータリエンコーダ等の回転型電気部品と複数のプッシュスイッチとを共通の基板上に配設し、円環状つまみを回動させることにより回転型電気部品を動作させ、かつ、円環状つまみの内側に露出する操作釦の適宜個所を押し込んで該操作釦を傾倒させることにより、その傾倒方向に位置するプッシュスイッチをオン動作させるように構成したものが知られている。かかる従来の複合操作型電気部品は、例えばビデオテープレコーダ用の入力装置などに適用されており、操作釦を押圧傾倒操作して複数のプッシュスイッチのいずれかを動作させると巻戻しや再生等のモード設定が行え、円環状つまみを回転操作して回転型電気部品を動作させると再生速度等の調整が行えるようになっている。このように円環状つまみとその内側に露出する操作釦とを選択的に操作するだけで、各種の機能が実現できるようになっていると、操作者は操作時に手指を大きく動かす必要がなくなるので操作性が向上し、また、操作領域が縮小できるため入力装置のコンパクト化が図りやすくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の複合操作型電気部品は、回転型電気部品を動作させるときには円環状つまみを回転操作し、各プッシュスイッチを動作させるときには操作釦を押圧傾倒操作するというものなので、所望の機能を発現させるために回転型電気部品とプッシュスイッチとを連続的に動作させる必要がある場合、円環状つまみと操作釦という2種類の操作部材を連続的に操作しなければならない。しかしながら、近接して配置されてはいても2種類の操作部材の一方を操作した後、一旦手指を離してから他方を操作するという操作手順は、簡便さという点でやや難があり、特に2種類の操作部材を連続的に操作する機会が多い入力装置に適用された複合操作型電気部品の場合には、不慣れな操作者に煩雑な印象を与えてしまうことは避け難い。
【0004】
本発明はこのような従来技術の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、内蔵する回転型電気部品と各プッシュスイッチとが共通の操作部材で操作できるようにし、操作性を高めた複合操作型電気部品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明の複合操作型電気部品は、回転操作軸を有する回転型電気部品と、前記回転操作軸に対して傾倒可能かつ一体的に回動可能な係合状態で外嵌された駆動体と、この駆動体の底部の複数個所に個別に当接して傾倒中の該駆動体に押圧駆動される複数のプッシュスイッチとを備え、前記駆動体の内周面と前記回転操作軸の外周面のいずれか一方に設けた係合突起を他方に設けた凹所の側面に係合させることにより、これら駆動体および回転操作軸を一体的に回動可能となし、かつ、前記内周面と前記外周面との間に第1のクリアランスを設けると共に、前記凹所内における前記係合突起の側方に第2のクリアランスを設けることにより、前記駆動体を前記回転操作軸に対して傾倒可能となし、前記第1および第2のクリアランスが前記回転操作軸の軸線上方向に沿って広がるように間隙を変化させたクリアランスである構成とした。
【0006】
このように構成された複合操作型電気部品では、駆動体を回転させると回転操作軸が一体的に回転するので、駆動体の回転操作で回転型電気部品を動作させることができ、また、駆動体を回転操作軸とは独立に傾倒させることができると共に、傾倒した駆動体がプッシュスイッチを押圧駆動するようになっているので、駆動体の押圧傾倒操作で各プッシュスイッチを動作させることができる。したがって、操作者は駆動体の回転操作と押圧傾倒操作とを連続的に行うことにより、回転型電気部品とプッシュスイッチとを連続的に動作させることができ、これら回転型電気部品およびプッシュスイッチの一連の動作で所望の機能を発現させようとする場合に操作性が大幅に向上する。
また、かかる構成では、駆動体の内周面と回転操作軸の外周面のいずれか一方に設けた係合突起を他方に設けた凹所の側面に係合させることにより、これら駆動体および回転操作軸を一体的に回動可能となし、かつ、前記内周面と前記外周面との間に第1のクリアランスを設けると共に、前記凹所内における前記係合突起の側方に第2のクリアランスを設けることにより、前記駆動体を前記回転操作軸に対して傾倒可能となしたので、駆動体を介して回転型電気部品および各プッシュスイッチを選択的に動作させる機構が簡単な構成で実現できる。その際、第1のクリアランスが回転操作軸の軸線上方向に沿って広がるように間隙を変化させたクリアランスであれば、回転操作軸に対して径方向にガタのない状態で外嵌させた駆動体を、該回転操作軸の干渉を受けずに必要量だけ傾倒させることができるので好ましい。同様に、第2のクリアランスが回転操作軸の軸線上方向に沿って広がるように間隙を変化させたクリアランスであるので、クリアランスのほとんど存しない個所で係合突起を凹所の側面と係合させつつ、該係合個所から末広がりに広がるクリアランスを利用して、係合突起を凹所内で揺動させることができる。すなわち、駆動体を回転操作する起動時に懸念されるガタを防止しつつ、駆動体を必要量だけ傾倒させることができるので、操作感触を向上させるうえで好ましい。
【0007】
また、かかる構成において、駆動体がフランジ部を有し、このフランジ部の底面側の複数個所に複数のプッシュスイッチを当接させておけば、駆動体を大きく傾倒させなくてもフランジ部を介して所望のプッシュスイッチを確実に押し込むことができると共に、各プッシュスイッチの復帰ばねの力で非操作時の駆動体を中立位置に起立・保持させやすくなるので好ましい。なお、駆動体に外嵌された操作つまみを備え、この操作つまみを介して駆動体の回転操作および押圧傾倒操作が行われるようにしてあれば、特に回転操作時の操作性をより向上させることができる。
【0008】
なお、対をなす前記係合突起と前記凹所の組み合わせのうちの少なくとも一部を互いにスナップフィットする部位となしておけば、駆動体と回転操作軸とがスナップフィットにより簡単に連結できるので、組立性を向上させるうえで好ましい。
【0009】
また、かかる構成において、回転操作軸を円筒状となした回転型電気部品の内側の空きスペースに設置される別の電気部品を備え、この別の電気部品の操作部を駆動体の内側に露出させておけば、スペースを有効に利用しつつ多機能化が図れるので好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態例を図面を参照して説明すると、図1は本実施形態例に係る複合操作型電気部品の非操作時の状態説明図、図2は該電気部品の押圧傾倒操作時の状態説明図、図3は該電気部品の要部の分解斜視図、図4は該電気部品に組み込まれたロータリエンコーダの回転操作軸を示す平面図、図5は該回転操作軸の側面図、図6は図4のA−A線に沿う断面図、図7は該電気部品に組み込まれた駆動体の平面図、図8は図7のB−B線に沿う断面図、図9は該電気部品に組み込まれた操作つまみの断面図である。
【0011】
これらの図に示す複合操作型電気部品は、円筒状の回転操作軸10を有するロータリエンコーダ1と、このロータリエンコーダ1の周囲に等間隔に配置された複数(例えば4個)のプッシュスイッチ2と、ロータリエンコーダ1の内側の空きスペース11(図3参照)に配置されて操作部30を有する照光式プッシュロックスイッチ3と、回転操作軸10に対して傾倒可能かつ一体的に回動可能な係合状態で外嵌された駆動体4と、この駆動体4に外嵌された操作つまみ5とによって主に構成されている。なお、ロータリエンコーダ1と各プッシュスイッチ2と照光式プッシュロックスイッチ3は、共通の基板6上に実装されている。
【0012】
図1〜図6に示すように、ロータリエンコーダ1は、図示せぬ接点パターンや該接点パターンに接続された外部導出用の端子13を有する円環状のベース部材12と、このベース部材12に冠着された取付板14と、ベース部材12に回動自在に支持されて図示せぬ摺動子を有する回転操作軸10とによって概略構成されている。回転操作軸10には、上端を開口端となした長方形状の切欠き10aと、開口端のない長方形状の窓孔10bとが、ほぼ等間隔に交互に形成されている。なお、回転操作軸10の鍔状部分10cの上面は、回転操作時にクリック感を生起するために波形の凹凸面(図5参照)となっている。このロータリエンコーダ1は回転型電気部品であり、回転操作軸10を回転させると前記摺動子が前記接点パターン上を摺動するので、回転操作軸10の回転位置に応じた信号が出力されるようになっている。
【0013】
図1,2に示すように、各プッシュスイッチ2は、内蔵された図示せぬ復帰ばねによって常時上方へ弾性付勢されている昇降可能な押圧釦20を有し、この押圧釦20を所定ストローク押し込むことでオン動作されるようになっている。同じく図1,2に示すように、照光式プッシュロックスイッチ3は、透光性樹脂からなる操作部30を駆動体4および操作つまみ5の内側から上方へ突出させていると共に、図示せぬLEDを内蔵しており、このLEDの光で操作部30を照光させることができる。また、操作部30は、突出量最大のオフ位置で押し込まれると突出量の少ないオン位置にロックされ、このオン位置で押し込まれるとオフ位置まで戻るようになっている。
【0014】
図1〜図3および図7,8に示すように、駆動体4は円筒部40の下端にフランジ部41を有する形状に成形されており、このフランジ部41の底面側の複数個所に各プッシュスイッチ2を当接させている。また、円筒部40には、回転操作軸10の切欠き10aと係合し縦長でやや上窄まりな係合凸部40aと、回転操作軸10の窓孔10bと係合し短寸ではあるがやや上窄まりな係合フック40bとが、ほぼ等間隔に交互に形成されており、組立時に回転操作軸10をフランジ部41側から円筒部40内へ挿入していくと、係合フック40bが窓孔10bとスナップフィットして回転操作軸10と駆動体4とが連結されるようになっている。つまり、連結後に駆動体4を上方へ引っ張ると、係合フック40bの肉厚な上端部(図8参照)が窓孔10bの上縁に係止されるため、駆動体4が回転操作軸10から脱落する心配はない。また、係合凸部40aおよび係合フック40bを除いた円筒部40の内径が上側ほど大きくなるように、該円筒部40は板厚を変化させてあるので、円筒部40の内周面と回転操作軸10の外周面との間には、上に向かって末広がりな楔状のクリアランスC1(図1参照)が確保されている。
【0015】
図1〜図3および図9に示すように、操作つまみ5は中心孔50を有するキャップ状に成形されており、その円筒状部分51には径方向に適度な可撓性が付与されているので、圧入によって駆動体4の円筒部40に簡単に外嵌させることができる。また、こうして取り付けた操作つまみ5の内周面には、該円筒部40の外周面に設けられた複数のリブ40c(図7参照)が圧着するので、操作つまみ5を回転させれば駆動体4も一体的に回転することとなり、操作つまみ5のみが空回りする心配はない。
【0016】
このように構成された複合操作型電気部品は、駆動体4の係合凸部40aと係合フック40bの幅広部分がそれぞれ、回転操作軸10の切欠き10aの側面と窓孔10bの側面にほぼガタのない状態で係合しているので、操作つまみ5を手指でつまんで回転させると、駆動体4および回転操作軸10がガタを起こさずに一体的に回転する。それゆえ、操作つまみ5の回転操作でロータリエンコーダ1を円滑に動作させることができる。また、操作つまみ5の円環状の上面52の適宜個所を手指で下方へ押し込むと、駆動体4が一体的に押し込まれて傾倒するので、図2に示すように、傾倒方向に配置されているプッシュスイッチ2を駆動体4のフランジ部41で押圧駆動してオン動作させることができる。このとき、駆動体4の係合凸部40aと係合フック40bはそれぞれ、回転操作軸10の切欠き10a内と窓孔10b内で傾倒することになるが、図1,2に示すように、切欠き10a内における係合凸部40aの側方と窓孔10b内における係合フック40bの側方にはそれぞれ楔状のクリアランスC2,C3が確保されており、かつ、円筒部40の内周面と回転操作軸10の外周面との間にも楔状のクリアランスC1が確保されているので、回転操作軸10に干渉されることなく駆動体4を必要量だけ傾倒させることができる。また、照光式プッシュロックスイッチ3を動作させる際には操作部30を手指で押し込むが、この操作部30はオフ位置はもちろんオン位置においても操作つまみ5の上方へ突出するように設定されているので、操作部30の押圧操作時に誤って操作つまみ5を押し込んでしまう心配はない。
【0017】
上述したように、本実施形態例に係る複合操作型電気部品は、操作つまみ5を介して駆動体4の回転操作と押圧傾倒操作とが選択的に行えるので、操作者は操作つまみ5から手指を離すことなくロータリエンコーダ1と各プッシュスイッチ2を連続的に動作させることができる。したがって、ロータリエンコーダ1およびプッシュスイッチ2の一連の動作で所望の機能を発現させようとする場合に、極めて良好な操作性が期待できる。また、この複合操作型電気部品は、駆動体4のフランジ部41の底面側の複数個所に各プッシュスイッチ2が当接させてあるので、駆動体4を大きく傾倒させなくてもフランジ部41を介して所望のプッシュスイッチ2を確実に押し込むことができ、さらに、各プッシュスイッチ2に内蔵された復帰ばねの力で非操作時の駆動体4を中立位置に起立・保持させることができるため、傾倒させた駆動体4を中立位置へ押し戻すための専用の復帰ばねを組み込む必要がない。また、駆動体4に外嵌させた比較的大径な操作つまみ5を介して、該駆動体4の回転操作および押圧傾倒操作が行えるようにしてあるので、駆動体4の円筒部40を直接操作する場合よりも操作しやすい。しかも、この複合操作型電気部品では、駆動体4の円筒部40の内周面と回転操作軸10の外周面との間に楔状のクリアランスC1が確保してあると共に、回転操作軸10の切欠き10a内における係合凸部40aの側方と窓孔10b内における係合フック40bの側方にもそれぞれ楔状のクリアランスC2,C3が確保してあるので、回転操作軸10に対して径方向にガタのない状態で駆動体4を外嵌させ、かつ、クリアランスのほとんど存しない個所で係合凸部40aや係合フック40bを回転操作軸10に係合させて回転操作時のガタを防止しているにも拘らず、上に向かって末広がりなクリアランスC1,C2,C3を利用して、回転操作軸10の干渉を受けずに駆動体4を必要量だけ傾倒させることができる。すなわち、駆動体4が回転操作軸10に対して径方向にも周方向にもガタを生じないように設計されており、それゆえ、操作感触に優れた回転操作を保証しつつ操作つまみ5および駆動体4を確実に押圧傾倒操作することができる。
【0018】
ただし、駆動体4に径方向のガタが若干許容される場合にはクリアランスC1が楔状でなくてもよく、回転操作の起動時に若干のガタが許容される場合にはクリアランスC2,C3が楔状でなくてもよい。また、駆動体4と回転操作軸10との係合構造は、円筒部40の内周面に設けた凹所の側面に回転操作軸10の外周面に設けた凸部を係合させるというように、本実施形態例とは凹凸関係が逆であってもよい。
【0019】
なお、前述したように、本実施形態例に係る複合操作型電気部品では、組立時に回転操作軸10をフランジ部41側から円筒部40内へ挿入していくと、係合フック40bが窓孔10bとスナップフィットして回転操作軸10と駆動体4とが簡単に連結されるように構成してあるので、組立性も良好である。また、ロータリエンコーダ1の内側の空きスペース11を利用して照光式プッシュロックスイッチ3という別の電気部品を設置し、その操作部30を駆動体4および操作つまみ5の内側に露出させてあるので、全体のスペースを拡大することなく多機能化が実現されている。もちろん、ロータリエンコーダ等の回転型電気部品の内側に設けた空きスペースに、照光式プッシュロックスイッチ以外の電気部品を設置することも可能である。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0021】
回転型電気部品の回転操作軸に対して傾倒可能かつ一体的に回動可能な係合状態で外嵌された駆動体を備え、傾倒させた該駆動体の底部でプッシュスイッチを押圧駆動するという複合操作型電気部品なので、回転型電気部品とプッシュスイッチとを連続的に動作させる際に、操作者は駆動体の回転および押圧傾倒の連続操作を手指を離さずに容易に行うことができる。それゆえ、これら回転型電気部品およびプッシュスイッチの一連の動作で所望の機能を発現させようとする場合に、操作性が大幅に向上する。
【0022】
また、駆動体の内周面と回転操作軸の外周面のいずれか一方に設けた係合突起を他方に設けた凹所の側面に係合させることにより、これら駆動体および回転操作軸を一体的に回動可能となし、かつ、前記内周面と前記外周面との間に第1のクリアランスを設けると共に、前記凹所内における前記係合突起の側方に第2のクリアランスを設けることにより、駆動体を回転操作軸に対して傾倒可能となしておけば、駆動体を介して回転型電気部品および各プッシュスイッチを選択的に動作させる機構が簡単な構成で実現できる。その際、第1のクリアランスが回転操作軸の軸線上方向に沿って広がるように間隙を変化させたクリアランスであれば、回転操作軸に対して径方向にガタのない状態で外嵌させた駆動体を、該回転操作軸の干渉を受けずに必要量だけ傾倒させることができる。同様に、第2のクリアランスが回転操作軸の軸線上方向に沿って広がるように間隙を変化させたクリアランスであれば、クリアランスのほとんど存しない個所で係合突起を凹所の側面と係合させつつ、楔状のクリアランスを利用して係合突起を凹所内で揺動させることができるので、駆動体を回転操作する起動時に懸念されるガタを防止しつつ、駆動体を必要量だけ傾倒させることができる。
【0023】
また、回転操作軸を円筒状となした回転型電気部品の内側の空きスペースに別の電気部品を設置し、その操作部を駆動体の内側に露出させておけば、スペースを有効利用して簡単に多機能化が図れるので、小型にして用途の広い複合操作型電気部品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例に係る複合操作型電気部品の非操作時の状態説明図である。
【図2】該電気部品の押圧傾倒操作時の状態説明図である。
【図3】該電気部品の要部の分解斜視図である。
【図4】該電気部品に組み込まれたロータリエンコーダの回転操作軸を示す平面図である。
【図5】該回転操作軸の側面図である。
【図6】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図7】該電気部品に組み込まれた駆動体の平面図である。
【図8】図7のB−B線に沿う断面図である。
【図9】該電気部品に組み込まれた操作つまみの断面図である。
【符号の説明】
1 ロータリエンコーダ(回転型電気部品)
2 プッシュスイッチ
3 照光式プッシュロックスイッチ
4 駆動体
5 操作つまみ
6 基板
10 回転操作軸
10a 切欠き(凹所)
10b 窓孔(凹所)
11 空きスペース
12 ベース部材
20 押圧釦
30 操作部
40 円筒部
40a 係合凸部(係合突起)
40b 係合フック(係合突起)
41 フランジ部
50 中心孔
51 円筒状部分
C1,C2,C3 クリアランス
Claims (5)
- 回転操作軸を有する回転型電気部品と、前記回転操作軸に対して傾倒可能かつ一体的に回動可能な係合状態で外嵌された駆動体と、この駆動体の底部の複数個所に個別に当接して傾倒中の該駆動体に押圧駆動される複数のプッシュスイッチとを備え、
前記駆動体の内周面と前記回転操作軸の外周面のいずれか一方に設けた係合突起を他方に設けた凹所の側面に係合させることにより、これら駆動体および回転操作軸を一体的に回動可能となし、かつ、前記内周面と前記外周面との間に第1のクリアランスを設けると共に、前記凹所内における前記係合突起の側方に第2のクリアランスを設けることにより、前記駆動体を前記回転操作軸に対して傾倒可能となし、
前記第1および第2のクリアランスが前記回転操作軸の軸線上方向に沿って広がるように間隙を変化させたクリアランスであることを特徴とする複合操作型電気部品。 - 請求項1の記載において、前記駆動体がフランジ部を有し、このフランジ部の底面側の複数個所に前記複数のプッシュスイッチを当接させたことを特徴とする複合操作型電気部品。
- 請求項1または2の記載において、前記駆動体に外嵌された操作つまみを備え、この操作つまみを介して前記駆動体の回転操作と押圧傾倒操作とが行われるようにしたことを特徴とする複合操作型電気部品。
- 請求項1の記載において、対をなす前記係合突起と前記凹所の組み合わせのうちの少なくとも一部を互いにスナップフィットする部位となしたことを特徴とする複合操作型電気部品。
- 請求項1〜4のいずれかの記載において、前記回転操作軸を円筒状となした前記回転型電気部品の内側の空きスペースに設置される別の電気部品を備え、この別の電気部品の操作部を前記駆動体の内側に露出させたことを特徴とする複合操作型電気部品。
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