JP3923882B2 - 内視鏡用撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オートクレーブ滅菌(高温高圧蒸気滅菌)可能な内視鏡用撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、内視鏡用撮像装置の滅菌方法として、高温高圧水蒸気によるオートクレーブ滅菌が普及しつつある。
【0003】
一般に、内視鏡用撮像装置は、内視鏡像を最適な状態で観察するために、焦点レンズや撮像素子を移動して焦点調整をする必要がある。しかしながら、上記のオートクレーブ滅菌をするためには、焦点レンズや撮像素子を気密ユニット内に設ける必要があり、これらを移動することは難しかった。
【0004】
この問題を解決するための内視鏡用撮像装置として、例えば特開2002−112956号に記載の内視鏡用撮像装置が提案されている。
【0005】
この提案による内視鏡用撮像装置は、焦点レンズを保持するレンズ枠または撮像素子を保持する撮像素子枠に連結された気密パッケージ内の磁石と、カムリングにより移動する気密パッケージ外の磁石を磁気的に連結し、カムリングを操作することで気密パッケージ内の磁石を移動し、焦点レンズまたは撮像素子を移動することで焦点調整をするものである。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−112956号公報(第3−4頁、第2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開2002−112956号公報に記載の内視鏡用撮像装置では、上述したように焦点レンズを保持するレンズ枠または撮像素子を保持する撮像素子枠に連結された気密パッケージ内の磁石と、カムリングにより移動する気密パッケージ外の磁石を磁気的に連結した構成であるが、このような磁気的連結強度には限界があり、カムリングをある一定以上の速さで操作すると、磁気的連結が外れ、焦点調整ができなくなってしまう虞れがある。
【0008】
そこで、従来では、上記不都合の解決手段として、カムリングがある一定以上の速さで回らないように、例えばOリングなどでカムリングに負荷をかける方法が一般的に採用されているが、この方法では、逆にこのカムリングの負荷により、焦点調整がしにくいという不都合が生じてしまうといった問題もあった。
【0009】
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、焦点調整が確実に行えると共に操作性も良い、オートクレーブ滅菌可能な内視鏡用撮像装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の内視鏡用撮像装置は、少なくとも撮像光学系および撮像素子を内包する外装部材の内部において、前端側が気密封止されるとともに前記撮像光学系を内設する撮像光学系枠と、前記外装部材の内部において、前記撮像光学系の光軸後方に配設された前記撮像素子を内設すると共に、前記撮像光学系枠に対して相対的に光軸方向に移動可能に配設された撮像素子枠と、前記撮像光学系枠と前記撮像素子枠との気密を保持して連結すると共に、前記光軸方向に変位可能な気密性蛇腹手段と、前記気密性蛇腹手段を構成する、熱膨張率の高い金属と熱膨張率の低い金属とを貼りあわせて形成した部材であって、前記撮像光学系枠と前記撮像素子枠とを一体的に連結すると共に、所定のヒータ熱の印可により前記撮像光学系枠と前記撮像素子枠との光軸方向の相対位置を変位せしめるバイメタル部材と、前記バイメタル部材に印可する前記所定のヒータ熱エネルギを生成するエネルギ生成手段と、を具備することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
まず、本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の参考となる例について説明する。
第1の参考例:
(構成)
図1乃至図3は本発明に係る内視鏡用撮像装置の第1の参考例を示し、図1は第1の参考例の内視鏡用撮像装置全体の概略構成を示す構成図、図2は図1に示す内視鏡用撮像装置のカメラヘッド部の断面図、図3は本参考例の内視鏡用撮像装置の作用を説明するための説明図で、図3(a)は形状記憶合金の非通電時における撮像光学枠と撮像素子枠の相対位置を示し、図3(b)は形状記憶合金の通電時における撮像光学枠と撮像素子枠の相対位置を示している。
【0013】
図1に示すように、本参考例の内視鏡用撮像装置1は、硬性内視鏡(以下、単に内視鏡と称す)2と、該内視鏡2に着脱自在に装着され、撮像素子を内蔵した内視鏡用撮像装置3と、該内視鏡用撮像装置3を制御するカメラコントロールユニット(以下、CCUと略記)4と、前記内視鏡2に照明光を供給する光源5と、前記内視鏡2に照明光を導くライトガイドケーブル6と、カメラコントロールユニット4に接続された表示手段としてのモニタ7とから構成されている。
【0014】
前記内視鏡2は、細長の挿入部8と、その後端の接眼部9と、ライトガイドケーブル6が着脱自在に接続される接続部10とを有して構成される。
【0015】
ライトガイドケーブル6の他端部は、光源装置5に着脱自在で接続することができるようになっている。前記挿入部8には白色光を伝送する機能を備えた図示しないライトガイドが挿通され、このライトガイドと接続されるライトガイドケーブル6を光源装置5に装着することにより、該ライトガイドケーブル6を介してライトガイドに光源装置5から照明光が供給されるようになっている。
【0016】
ライトガイドにより伝送された光は、前記挿入部8の先端部の照明窓(図示せず)を介して被検対象に照射される。図示はしないが前記照明窓に隣接して観察窓が設けてあり、この観察窓には図示しない対物レンズが取付けられており、照明された被検対象からの反射光がこの対物レンズによりその結像位置に像を結ぶようになっている。この対物レンズにより結像された光学像は、図示しないリレー光学系により、接眼部9側に伝送され、該接眼レンズ9の図示しない接眼レンズを介して、拡大観察できるようになっている。前記接眼部9は、前記内視鏡用撮像装置3のカメラヘッド部12が着脱自在で装着される。
【0017】
前記内視鏡用撮像装置3は、前記カメラヘッド部12から延出されたカメラケーブル13の端部に設けたコネクタ14を、前記CCU4に着脱自在に接続することができるようになっている。なお、前記内視鏡用撮像装置3は、オートクレーブ滅菌(高温高圧蒸気滅菌)可能な構成となっている。
【0018】
前記内視鏡用撮像装置3は、前記接眼部9の図示しない接眼レンズに対向する中央部分に図示しない結像レンズ系により、内蔵された後述する撮像素子に光学像を結ぶ。そして、前記撮像素子は、カメラケーブル13の信号線を介して駆動信号が印加されることにより、被写体の光学像を光電変換し、変換した撮像信号が読み出され、CCU4に伝送される。このCCU4は、撮像信号を表示可能な映像信号に変換し、この映像信号を受けてモニタ7が被写体の映像を表示する。
【0019】
次に、本発明の第1の参考例の内視鏡用撮像装置1に搭載された内視鏡用撮像装置3の具体的な構成を図2を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図2に示すように、前記内視鏡用撮像装置3の主要構成部位であるカメラヘッド部12は、前記内視鏡2の接眼部9に着脱自在で装着するための内視鏡接続部15と、該カメラヘッド部12の外装体である外装16と、この外装16内に収容され、本参考例の特徴となる構成部位を有するパッケージ枠17とから主に構成されている。
【0021】
前記パッケージ枠17は、撮像光学枠18と、蛇腹部を有する形状を変化することが可能な管体19と、撮像素子枠20とから構成され、それぞれ気密に接合されている。
【0022】
前記撮像光学枠18は外装16に固定され、その先端は、サファイアなどで形成されたカバーガラス21が気密に接合されていて、内側先端部は、焦点レンズ群22が配設されている。
【0023】
前記撮像素子枠20は、外装16に対して、焦点レンズ群22の光軸方向に移動可能に嵌合している。焦点レンズ群22の光軸上には、撮像手段であるCCD23が配置され、該CCD23は前記撮像素子枠20に固定されている。
【0024】
前記CCD23からの配線材24は、前記撮像素子枠20に設けられた穴20aを通って、端子板25に設けられたCCD端子26に電気的に接続され、該CCD端子26はカメラケーブル13と接続されている。
【0025】
また、前記撮像素子枠20内には、本参考例の特徴となる主要構成部位である形状記憶合金27,28が設けられ、これらの形状記憶合金27,28は、通電加熱により全長が伸びる、相対位置可変手段として設けられたもので、前記管体19の内部、且つ撮像光学枠18と撮像素子枠20と接続されている。
【0026】
前記形状記憶合金27,28の内面に電気的に接続された通電加熱用の電線27a,28aは、それぞれ撮像素子枠20に設けられた穴20a,20bを通って、端子板25に設けられた通電端子27b,28bと電気的に接続されている。
【0027】
前記CCD端子26,通電端子27b,28bと端子板25は、気密に接合されている。また、前記CCD端子26は、カメラケーブル13を介して、CCU4内に設けられた図示しない映像処理回路と電気的に接続されている。前記通電端子27b,28bは、カメラケーブル13を介して、CCU4内に設けられた図示しない駆動回路と電気的に接続されている。
【0028】
前記外装16には、例えばシーソースイッチなどの操作部29が設けられていて、後述する操作部29からの入力に応じて、上述した形状記憶合金27,28への加熱用電流の通電の有無を制御できるようになっている。
【0029】
前記操作部29は接点30を有しており、それらの接点はカメラケーブル13と接続され、CCU4内の図示しない駆動回路と電気的に接続されている。すなわち、操作部29を押下すると、前記接点30がオンしてCCU4の駆動回路(図示せず)と形状記憶合金28,29とが通電状態となり、該形状記憶合金28,29に加熱用電流が流れることになり、逆に、操作部29の押下を解除すると、前記接点30がオフしてCCU4の駆動回路(図示せず)と形状記憶合金28,29とが非通電状態となり、該形状記憶合金28,29には加熱用電流は流れないことになる。
【0030】
なお、前記形状記憶合金28,29は、通電による加熱に伴いある所定の伸張率で伸張するものが用いられいるが、内視鏡用撮像装置3による術中、あるいは診断中のフォーカス調整に最適であり、しかも確実且つ高精度に撮像光学枠18と撮像素子枠20の相対位置を可変できる伸張率を備えたものであれば良い。
【0031】
(作用)
次に、本参考例の内視鏡用撮像装置における術中あるいは診断中のフォーカス調整動作について図3を参照しながら詳細に説明する。
【0032】
いま、図1に示す内視鏡用撮像装置1を用いた術中あるいは診断中に、内視鏡用撮像装置3におけるフォーカス調整を行うものとする。
【0033】
この場合、術者は操作部29を押下操作して、接点30をオンにし通電するようにすると、CCU4の駆動回路(図示せず)は形状記憶合金27,28に対し加熱用電流を流し、これにより、形状記憶合金27,28はこの加熱用電流が流れることにより、加熱されることになる。
【0034】
すると、形状記憶合金27,28は熱せられることにより全長が伸長するため、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20の相対位置を、図3(a)に示す位置から図3(b)に示す位置に変えることができる。
【0035】
次に、術者は操作部29を押下操作を解除して、接点30をオフにし通電しないようにすると、CCU4の駆動回路(図示せず)は形状記憶合金27,28に対し印加している加熱用電流の供給を停止する。これにより、形状記憶合金27,28は冷めて元の長さに戻るため、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20の相対位置を、図3(b)に示す位置から図3(a)に示す位置に戻すことができる。
【0036】
なお、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20の相対位置の細かな変更制御については、操作部29の押下時間を適宜調整すれば、これに伴いCCU4の駆動回路(図示せず)が形状記憶合金27,28に流れる加熱用電流の印加時間を制限することで可能である。
【0037】
(効果)
したがって、本参考例によれば、確実に焦点調整(フォーカス調整)できるオートクレーブ可能な内視鏡用撮像装置の実現が可能となる。また、駆動手段を気密手段内に配置できるので、オートクレーブしても蒸気にさらされることがないので、駆動手段の滅菌に対する耐性が向上する。また、焦点レンズ群22をズームレンズ群に置き換えることで、確実なズーム操作も可能である。さらに、焦点調整が電動なので、カメラヘッドのスイッチの他、フットスイッチ等、入力スイッチを術者の任意の位置に配置することができる。
【0038】
なお、本参考例においては、前記形状記憶合金27,28の数を増やして直列に接続することで、相対位置の調節範囲を増やせるとともに、それぞれを独立して駆動回路に接続してやることにより、細かい調整が可能になる。
【0039】
第2の参考例:
(構成)
図4は本発明に係る内視鏡用撮像装置の第2の参考例を示し、改良がなされた該内視鏡用撮像装置のパッケージ枠の断面図である。
【0040】
本参考例では、前記第1の参考例における相対位置可変手段としての形状記憶合金27,28に代えて、送りネジ112,ガイド軸110及びモータ113を用いて相対位置可変手段を構成したことが特徴である。
【0041】
具体的には、本参考例の内視鏡用撮像装置3には、図4に示すように、パッケージ枠17Aが設けられ、このパッケージ枠17Aは、後部円筒枠101と、支持部材103と、前部円筒枠107と、蛇腹117とから構成されている。
【0042】
前記後部円筒枠101の後端には、CCDなどの固体撮像素子102が固着された支持部材103が液体及び気体を透過しない手段で密閉固定されている。前記固体撮像素子102からの配線材104は、端子板105の端子106に接続され、CCU4内の図示しない駆動回路(外部映像処理回路ともいう)に接続されている。
【0043】
前記支持部材103と前記端子板105とも密閉固定され、また、端子板105と端子106とも密閉固定されている。
【0044】
前記前部円筒枠107には、カバーガラス108と集光レンズ109が接着されている。この場合、カバーガラス108は前記前部円筒枠107の前面側に密閉固定されている。
【0045】
また、前記後部円筒枠101の内部側には、少なくとも1本のガイド軸110が固定部材111を介して取り付けれられている。送りネジ112を有するモータ113は、前記後部円筒枠103の一方の内部側に固定され、端子106に接続配線されている。
【0046】
一方、前記前部円筒枠107の内部側には、少なくとも2つの軸受け114,115が固定されており、それぞれガイド軸110及び送りネジ112の先端と摺動可能になっており、前記後部円筒枠101と前記前部円筒枠107とがガイド軸110に沿って相対的に移動可能に構成されている。
【0047】
前記軸受け115には、前記係合部材116が固定され、該係合部材116の先端が送りネジ112と係合している。また、前記後部円筒枠101と前記前部円筒枠107とは軸方向に伸縮可能な蛇腹117で連結され、密閉固定されている。
【0048】
その他の構成は、前記第1の参考例と略同様である。
【0049】
(作用)
次に、本参考例の内視鏡用撮像装置の作用について図4を参照しながら詳細に説明する。
【0050】
いま、図4に示す内視鏡用撮像装置3における術中あるいは診断中にフォーカス調整を行うものとする。
【0051】
この場合、術者はCCU4に設けられた手動焦点調整スイッチ(図示せず)を操作し、これを受けCCU4の駆動回路(図示せず)は、該手動焦点調整スイッチの信号、あるいは自動焦点調整モードである場合には自動焦点ズレ検出回路の信号に基づいて、前記モータ113に電流を印加して駆動させる。
【0052】
すると、前記駆動回路による駆動制御によりモータ113が回転すると、送りネジ112が回転し、係合した係合部材116に軸方向の力が作用して、軸受け114,115が摺動して前記後部円筒枠101と前記前部円筒枠107との間隔(相対位置)を変えることができる。つまり、集光レンズ109と固体撮像素子102の間隔を変えることにより、映像の焦点が調整されることになる。
【0053】
なお、本参考例において、前記手動焦点調整スイッチによる手動モードである場合、前記後部円筒枠101と前記前部円筒枠107との相対位置の細かな変更制御については、前記手動焦点スイッチのオン時間を適宜調整すれば、これに伴いCCU4の駆動回路(図示せず)がモータの回転駆動を制御することで可能である。一方、自動焦点調整モードである場合には、前記自動焦点ズレ検出回路が映像の焦点におけるずれ量を検出し、この検出結果(検出信号)に基づき、前記駆動回路がモータの回転駆動を制御しているので、前記後部円筒枠101と前記前部円筒枠107との相対位置が自動的に映像の焦点位置となるように変更されることになる。
【0054】
(効果)
したがって、本参考例によれば、前記第1の参考例と同様の効果を得る他に、本参考例で用いたガイド軸による摺動支持は構造が簡単であり、耐久性に優れ、コスト的にも安価となる。また、送りネジ112はガイド軸115を兼ねることができ、構成の簡略化が可能になる。
【0055】
第3の参考例:
(構成)
図5は本発明に係る内視鏡用撮像装置の第3の参考例を示し、改良がなされた該内視鏡用撮像装置のパッケージ枠の断面図である。
【0056】
本参考例では、前記第2の参考例における相対位置可変手段としての送りネジ112,ガイド軸110及びモータ113に代えて、ラックギア132,ピニオンギア133及びモータ134を用いて相対位置可変手段を構成したことが特徴である。
【0057】
具体的には、本参考例の内視鏡用撮像装置3には、図5に示すように、パッケージ枠17Bが設けられ、このパッケージ枠17Bは、後部枠121と、支持部材123と、前部枠127と、蛇腹135とから構成されている。
【0058】
前記後部枠121の後端には、CCなどの固体撮像素子122と支持部材123,端子板124,端子125,配線材126とが固定され、前部枠127にカバーガラス128,集光レンズ129が固定されていることは、前記第2の参考例と略同様である。
【0059】
本参考例では、前記前部枠127と前記後部枠121の間に少なくとも3つのボールスライド130を配置して、前記前部枠127と前記後部枠121とが相対的に光軸方向に移動可能に構成されている。
【0060】
また、前記前部枠127から腕部131が延設され、その先端にラックギア132が成形されている。このラックギア132に係合するピニオンギア133を有するモータ134が、前記後部枠121に固定されている。
【0061】
前記後部枠121と前記前部枠127とは、光軸方向に伸縮可能な蛇腹135で連結され、密閉固定されている。
【0062】
その他の構成は、前記第1の参考例と略同様である。
【0063】
(作用)
次に、本参考例の内視鏡用撮像装置の作用について図5を参照しながら詳細に説明する。
【0064】
いま、図5に示す内視鏡用撮像装置3における術中あるいは診断中にフォーカス調整を行うものとする。
【0065】
この場合、術者はCCU4に設けられた手動焦点調整スイッチ(図示せず)を操作し、これを受けCCU4の駆動回路(図示せず)は、該手動焦点調整スイッチの信号、あるいは自動焦点調整モードである場合には自動焦点ズレ検出回路の信号に基づいて、前記モータ134に電流を印加して駆動させる。
【0066】
すると、前記駆動回路による駆動制御によりモータ134が回転すると、このモータ134回転軸に装着されたピニオンギア133が回転し、係合したラックギア132に光軸方向の力が作用して、ボールスライド130が移動して前記後部枠121と前記前部枠127の間隔を変えることができる。つまり、集光レンズ129と固体撮像素子122の間隔を変えることにより、映像の焦点が調整されることになる。
【0067】
なお、本参考例においても、前記手動焦点調整スイッチによる手動モードあるいは自動焦点調整モードである場合の前記後部円筒枠101と前記前部円筒枠107との相対位置の細かな変更制御については、前記第2の参考例と略同様に実施されるようになっている。
【0068】
(効果)
したがって、本参考例によれば、前記第1の参考例と同様の効果を得る他に、本参考例で用いたボールスライドによる支持は移動が滑らかで、移動の力が小さいため、モータを小さくでき、装置の小型化が可能になる。また、消費電流が小さくなり、発熱が押さえられるという効果もあり、機器性能向上に大きく寄与する。
【0069】
第4の参考例:
(構成)
図6及び図7は本発明に係る内視鏡用撮像装置の第4の参考例を示し、図6は改良がなされた該内視鏡用撮像装置のパッケージ枠の断面図であり、図7は図6中のA矢印方向からみたパッケージ枠の正面図である。
【0070】
本参考例では、前記第3の参考例における相対位置可変手段としてラックギア132,ピニオンギア133及びモータ134に代えて、ギア153,ピニオンギア155及びモータ154を用いて相対位置可変手段を構成したことが特徴である。
【0071】
具体的には、本参考例の内視鏡用撮像装置3には、図6に示すように、パッケージ枠17Cが設けられ、このパッケージ枠17Cは、後部枠141と、支持部材143と、前部枠147と、蛇腹156とから構成されている。
【0072】
前記後部枠141には、固体撮像素子142と支持部材143,端子板144,端子145,配線材146とが固定され、前部枠147に集光レンズ148が固定されていることは、前記第2の参考例及び第3の参考例と略同様である。
【0073】
本参考例では、前記集光レンズ148は、前記前部枠147の密閉固定され、カバーガラスの機能を兼ねている。
【0074】
また、前記後部枠141の内側円筒面149と前記前部枠147の外側円筒面150とは、精度良く嵌合されており、ガタなく光軸方向に摺動可能に構成されている。前記前部枠147には、摺動方向に対して傾いたカム溝151があり、このカム溝151には、前記後部枠141の内側に設けられ突出したピン152がゆるく嵌合されるようになっている。
【0075】
さらに、前記前部枠147の内側円筒面端部の一部には、ギア153が成形されており、このギア153には前記後部枠141に固定されたモータ154のピニオンギア155が噛み合っている。また、前記前部枠147と前記後部枠141とは、集光レンズ148の周囲で、蛇腹156により連結して、密閉固定されている。
【0076】
前記蛇腹156は、図7に示すように、蛇腹山谷の折れ目方向が接線方向に延びた構造で、前記前部枠147と前記後部枠141が相対的に光軸方向に移動するとき、同時に光軸廻りに回転するようになっている。
【0077】
その他の構成は、前記第1の参考例と略同様である。
【0078】
(作用)
次に、本参考例の内視鏡用撮像装置の作用について図6及び図7を参照しながら詳細に説明する。
【0079】
いま、図6に示す内視鏡用撮像装置3における術中あるいは診断中にフォーカス調整を行うものとする。
【0080】
この場合、術者はCCU4に設けられた手動焦点調整スイッチ(図示せず)を操作し、これを受けCCU4の駆動回路(図示せず)は、該手動焦点調整スイッチの信号、あるいは自動焦点調整モードである場合には自動焦点ズレ検出回路の信号に基づいて、前記モータ154に電流を印加して駆動させる。
【0081】
すると、前記駆動回路による駆動制御によりモータ154が回転すると、このモータ154の回転軸に装着されたピニオンギア155により、内面のギア153が駆動され、前記前部枠147が光軸廻りに回転することになる。これに伴い、ピン152に嵌合したカム溝151が傾いているために、前記前部枠147は回転すると同時に光軸方向に移動して、前記後部枠141と前記前部枠147の間隔を変えることができる。つまり、集光レンズ148と固体撮像素子142の間隔を代えることにより、映像の焦点が調整されることになる。
【0082】
なお、本参考例においても、前記手動焦点調整スイッチによる手動モードあるいは自動焦点調整モードである場合の前記後部円筒枠141と前記前部円筒枠147との相対位置の細かな変更制御については、前記第3の参考例と略同様に実施されるようになっている。
【0083】
(効果)
したがって、本参考例によれば、前記第1の参考例と同様の効果を得る他に、本参考例にて用いた嵌合による摺動支持は、構造が簡単で、部品点数が少なく、小型化が容易である。また、コストも安くできるといった効果を得る。
【0084】
次に本発明の実施形態について説明する。
(構成)
図8及び図9は本発明に係る内視鏡用撮像装置の第1の実施の形態を示し、図8は改良がなされた該内視鏡用撮像装置のパッケージ枠の断面図であり、図9は本実施の形態の内視鏡用撮像装置の作用を説明するための説明図で、図9(a)はヒーターの非加熱時における撮像光学枠と撮像素子枠の相対位置を示し、図9(b)はヒーターの加熱時における撮像光学枠と撮像素子枠の相対位置を示している。なお、図8及び図9は、前記第1乃至第4の実施の形態の装置と同様な構成要素及び機能については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0085】
本実施の形態では、前記第1の参考例における相対位置可変手段として形状記憶合金27,28に代えて、熱膨張率の高い金属202と熱膨張率の低い金属203及びヒーター205を用いて相対位置可変手段を構成したことが特徴である。
【0086】
具体的には、本実施の形態の内視鏡用撮像装置3のカメラヘッド部12内には、図8に示すように、パッケージ枠201が設けられている。
【0087】
前記パッケージ枠201は、撮像光学枠18と、熱膨張率の高い金属202と熱膨張率の低い金属203とを貼り合せたバイメタルで構成され、蛇腹部を有する形状可変な管体204と、撮像素子枠20とから構成され、それぞれ気密に接合されている。
【0088】
前記管体204の外周にはヒーター205が配置され、該ヒータ−205と接続されているヒーターケーブル206は、カメラケーブル13(図2参照)を介して、CCU4内の駆動回路と電気的に接続されている。
【0089】
本実施の形態では、前記第1の参考例と略同様に、前記外装16には、例えばシーソースイッチなどの操作部29が設けられていて、該操作部29からの入力に応じて、上述したヒーター205の加熱用電流の通電の有無を制御できるようになっている。
【0090】
つまり、前記操作部29の接点30はカメラケーブル13と接続され、CCU4内の図示しない駆動回路と電気的に接続されている。例えば、操作部29を押下すると、前記接点30がオンしてCCU4の駆動回路(図示せず)とヒーター205とが通電状態となり、該ヒーター205に加熱用電流が流れることになり、逆に、操作部29の押下を解除すると、前記接点30がオフしてCCU4の駆動回路(図示せず)とヒーター205とが非通電状態となり、該ヒーター205には加熱用電流は流れないことになる。
【0091】
その他の構成については前記第1の参考例と略同様である。
【0092】
(作用)
次に、本実施の形態の内視鏡用撮像装置における術中あるいは診断中のフォーカス調整動作について図9を参照しながら詳細に説明する。
【0093】
いま、図1に示す内視鏡用撮像装置1を用いた術中あるいは診断中に、内視鏡用撮像装置3におけるフォーカス調整を行うものとする。
【0094】
この場合、ヒーター205が加熱されてないとき、撮像光学枠18と撮像素子枠20の位置関係は図9(a)に示す状態である。ここで、術者は操作部29を押下操作して、接点30をオンにし通電するようにすると、CCU4の駆動回路(図示せず)はヒーター205に対し加熱用電流を流すように制御し、これにより、ヒーター205が加熱されることになるため、管体204が温められることになる。
【0095】
すると、管体204は、熱膨張率の異なる2種類の金属202,203で構成されているため、温められるとその熱膨張率の差により、図9(b)に示すように全長が伸びることになる。つまり、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20の距離を長くすることができる。
【0096】
次に、術者は操作部29を押下操作を解除して、接点30をオフにし通電しないようにすると、CCU4の駆動回路(図示せず)はヒーター205に対し印加している加熱用電流の供給を停止する。これにより、管体204は冷めて元の形状に戻るため、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20の相対位置を、図9(b)に示す位置から図9(a)に示す位置に戻すことができる。
【0097】
なお、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20の相対位置の細かな変更制御については、前記第1の参考例と同様に操作部29の押下時間を適宜調整すれば、これに伴いCCU4の駆動回路(図示せず)がヒーター205に流れる加熱用電流の印加時間を制限することで可能である。
【0098】
(効果)
したがって、本実施の形態によれば、前記第1の参考例と同様の効果を得る他に、パッケージ枠201内にモータ等の駆動手段を配置する必要がないため、パッケージ枠201自体を小型化でき、その結果、カメラヘッド部12の小型化に大きく寄与する。
【0099】
第2の実施の形態:
(構成)
図10及び図11は本発明に係る内視鏡用撮像装置の第2の実施の形態を示し、図10は改良がなされた該内視鏡用撮像装置のパッケージ枠の断面図であり、図11は本実施の形態の内視鏡用撮像装置の作用を説明するための説明図で、図11(a)はヒーターの非加熱時における撮像光学枠と撮像素子枠の相対位置を示し、図11(b)はヒーター218のみの加熱時における撮像光学枠と撮像素子枠の相対位置を示し、図11(c)はヒータ217,218の加熱時における撮像光学枠と撮像素子枠の相対位置を示し、図11(d)は全てのヒーター216乃至218の加熱時における撮像光学枠と撮像素子枠の相対位置を示している。なお、図10及び図11は、前記第1の実施の形態の装置と同様な構成要素及び機能については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0100】
本実施の形態では、カメラヘッド部12内において、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20との相対位置調整をさらに段階的に調整することができるように、前記第1の実施の形態における、熱膨張率の高い金属202と熱膨張率の低い金属203及びヒーター205を用いた相対位置可変手段に改良を施したことが特徴である。
【0101】
具体的には、本実施の形態の内視鏡用撮像装置3のカメラヘッド部12内には、図10に示すように、パッケージ枠210が設けられている。
【0102】
前記パッケージ枠210は、撮像光学枠18と、前記第1の実施の形態と同様に熱膨張率の高い金属202と熱膨張率の低い金属203とを貼り合せたバイメタルで構成され、蛇腹部を有する形状可変な3つの管体211,212,213と、前記管体212乃至213の間に介在される断熱材214,215と、撮像素子枠20から構成され、それぞれ気密に接合されている。
【0103】
前記管体211乃至213の外周には、それぞれヒーター216,217,218が配置され、各ヒーター216乃至218と接続されているヒーターケーブル216a乃至218aは、カメラケーブル13(図示2参照)を介して、CCU4内の駆動回路と電気的に接続されている。
【0104】
また、外装16には操作部219が配置されている。操作部219は接点220a,220bを有し、接点220a,220bは、示カメラケーブル13(図2参照)を介して、CCU4内の図示しない駆動回路と電気的に接続されている。
【0105】
例えば、操作部219を押下して接点220aをオンすると、CCU4の駆動回路(図示せず)とヒーター218,217,216が所定時間間隔で順次通電状態となり加熱用電流が印加され、逆に、操作部219を押下して接点220bをオンすると、CCU4の駆動回路(図示せず)と操作時に通電していたヒーター,例えばヒーター216,217,218が所定時間間隔で順次非通電状態となり該当するヒーターへの加熱用電流の供給が停止される。また、操作部219を押下して接点220a,220bともにオフ(中立状態)すると、操作時に通電していたヒーターのみに加熱電流を供給するようになっている。
【0106】
その他の構成は前記第1の実施の形態と略同様である。
【0107】
(作用)
次に、本実施の形態の内視鏡用撮像装置における術中あるいは診断中のフォーカス調整動作について図11を参照しながら詳細に説明する。
【0108】
いま、図10に示す内視鏡用撮像装置1を用いた術中あるいは診断中に、フォーカス調整を行うものとする。
【0109】
この場合、ヒーター216乃至218が全て加熱されてないとき、撮像光学枠18と撮像素子枠20の位置関係は図11(a)に示す状態である。ここで、術者は操作部219を押下操作して、接点220aをオンにし通電するようにすると、CCU4の駆動回路(図示せず)はヒーター218に対し加熱用電流を流すように制御し、これにより、ヒーター218が加熱されることになるため、管体213が温められることになる。
【0110】
すると、管体213は、熱膨張率の異なる2種類の金属202,203で構成されているため、温められることにより、全長が伸びる。つまり、図11(a)に示すように前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20の距離を長くすることができる。
【0111】
そして、術者が操作部219を押下操作して、接点220a,220bともに通電しないようにオフ(中立状態)にすると、CCU4の駆動回路(図示せず)はヒーター218に対しる加熱用電流の供給を継続することで、ヒーター218のみの加熱が続き、その結果、図11(b)に示すように、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20との相対位置が保持されることになる。
【0112】
次に、術者は操作部219を押下操作して、接点220aをオンにし通電するようにすると、CCU4の駆動回路(図示せず)は、所定時間後(一定時間後)、前記ヒーター218に続きヒーター217に対し加熱用電流を流すように制御し、これにより、ヒーター217も加熱されることになるため、管体212が温められることになる。
すると、該212は前記管体213と同じ構成であるため、前記管体213と同様に温められることにより、全長が伸びることになり、つまり、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20との相対位置は、図11(c)に示す位置となる。
【0113】
そして、術者は同じ操作を続けると、CCU4の駆動回路(図示せず)は、所定時間後(一定時間後)、前記ヒーター218,217に続きヒーター216に対し加熱用電流を流すように制御し、これにより、ヒーター216も加熱されることになるため、管体211が温められることになる。
【0114】
すると、該211は前記管体213と同じ構成であるため、前記管体213と同様に温められることにより、全長が伸びることになり、つまり、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20との相対位置は、図11(d)に示す位置となる。
【0115】
反対に、術者は操作部219を押下操作して、接点220bをオンにし通電するようにすると、CCU4の駆動回路(図示せず)は、操作時に通電していたヒーターへと加熱電流の供給を停止する。例えば、ヒーター216が加熱されていたとき、駆動回路は、まず、ヒーター216に対し印加している加熱用電流の供給を停止する。これにより、管体211は冷めて元の形状に戻るため、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20の相対位置を、図11(c)に示す位置に代えることができる。
【0116】
そして、術者は同じ操作を続けて接点220bをオンにし通電し続けると、駆動回路は、所定時間(一定時間)後に、ヒーター216に続きヒーター217に対する加熱用電流の供給を停止し、該ヒーター217の加熱を止めるように制御する。
【0117】
すると、前記管体212の全長は、前記管体211と同様に冷えて元に戻り、図11(b)に示すようになる。
【0118】
さらに、術者は同じ操作を続けて接点220bをオンにし通電し続けると、駆動回路は、所定時間後(一定時間)後に、ヒーター216,217に続きヒーター218に対する加熱用電流の供給を停止し、該ヒーター218の加熱を止めるように制御する。
【0119】
すると、前記管体213の全長は、前記管体211と同様に冷えて元に戻り、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20との相対位置は、図11(a)に示す位置となる。
【0120】
なお、途中で、術者により操作部219を操作して、接点220a,220bともにオフにし通電しないようにすれば、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20との相対位置を図11(b)あるいは図11(c)に示す位置関係に保持することもできる。
【0121】
すなわち、操作部219を操作する時間に応じて、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20との間の距離を段階的に変えることができるとともに、操作入力を途中で停止することで、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20の任意の位置を保持することが可能となる。
【0122】
その他の作用については前記第1の実施の形態と略同様である。
【0123】
(効果)
したがって、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の効果を得る他に、前記第1の実施の形態の内視鏡用撮像装置と比して、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20との間の距離を段階的に変え、あるいは保持できるように調節することが可能となる。
【0124】
第5の参考例
(構成)
図12乃至図14は本発明に係る内視鏡用撮像装置の第5の参考例を示し、図12は第5の参考例の内視鏡用撮像装置全体の概略構成を示す構成図、図13は図12に示す内視鏡用撮像装置のカメラヘッド部の断面図、図14は第5の参考例の変形例を示すカメラヘッド部の断面図である。なお、図12乃至図14は、前記第1乃至第2の実施の形態の装置と同様な構成要素及び機能については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0125】
第5の参考例では、カメラヘッド部12内において、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20との相対位置調整を段階的ではなくリニアに調整することができるように、改良を施したことが特徴である。
【0126】
具体的には、本第5の参考例の内視鏡用撮像装置1は、図12に示すように、内視鏡内視鏡2と、該内視鏡2に着脱自在に装着され、撮像素子を内蔵した内視鏡用撮像装置3と、内視鏡用撮像装置3を制御するCCU4と、前記内視鏡2に照明光を供給する光源5と、前記内視鏡2に照明光を導くライトガイドケーブル6と、CCU4に接続された表示手段としてのモニタ7と、前記内視鏡用撮像装置3に炭酸ガスを供給するとともに、圧力をコントロールする圧力コントロールユニット225と、圧力コントロールユニット225に炭酸ガスを供給する炭酸ガスボンベ226とから構成されている。
【0127】
前記CCU4と前記圧力コントロールユニット225は電気的に接続されている。
【0128】
前記内視鏡用撮像装置3は、前記カメラヘッド部12から延出されたカメラケーブル227を有している。このカメラケーブル227は、ガスホース229を内蔵しており、途中からカメラケーブル227とガスホース229に分岐するように構成されている。
【0129】
カメラケーブル227の端部に設けたコネクタ14は、前記CCU4に着脱自在に接続することができるようになっている。また、ガスホース229の端部に設けたガスコネクタ228は、前記圧力コントロールユニット225に着脱自在に接続することができるようになっている。なお、前記内視鏡用撮像装置3は、オートクレーブ滅菌(高温高圧蒸気滅菌)可能な構成となっている。
【0130】
次に、図12の内視鏡用撮像装置1に搭載された内視鏡用撮像装置3の具体的な構成を図13を参照しながら詳細に説明する。
【0131】
図13に示すように、前記内視鏡用撮像装置3のカメラヘッド部12は、前記第1の実施の形態と略同様に、内視鏡接続部15と、外装16と、パッケージ枠230とから構成されている。
【0132】
前記パッケージ枠230は、撮像光学枠18と、蛇腹部を有し弾性力を備えた管体231と、撮像素子枠232とから構成され、それぞれ気密に接合されている。前記撮像光学枠18は外装16に固定されている。
【0133】
前記撮像素子枠232は、前記外装16に対して固定されている摺動ブロック233に対して、焦点レンズ群22の光軸方向に移動可能に2ヶ所で嵌合している。その2ヶ所の嵌合している部分には、気密部材である○リング234,235が配設されており、前記撮像素子枠232と前記摺動ブロック233の間には圧力室236が形成されている。
【0134】
前記焦点レンズ群22の光軸上には、撮像手段であるCCD23が配置され、該CCD23は前記撮像素子枠232に固定されている。
【0135】
前記CCD23からの配線材24は、前記撮像素子枠232に設けられた穴232aを通って、端子板25に設けられたCCD端子26に電気的に接続されている。
【0136】
前記圧力室236には、前記摺動ブロック233に設けられた穴を通じて、揺動ブロック233に接続されているガスホース229から炭酸ガスが供給されている。
【0137】
また、本第5の参考例においても、前記第1の実施の形態と同様に外装16には、例えばシーソースイッチなどの操作部237が設けられており、後述する操作部237からの入力に応じて、上述した圧力室236内の炭酸ガスの圧力を変化させるように制御が可能である。
【0138】
前記操作部237は接点238a,238bを有しており、それらの接点はカメラケーブル13と接続され、CCU4内の図示しない駆動回路と電気的に接続されている。また、CCU4内の図示しない駆動回路は、圧力コントロールユニット225内の図示しない圧力制御回路とも電気的に接続されている。
【0139】
その他の構成は、前記第1の実施の形態と略同様である。
【0140】
(作用)
次に、本第5の参考例の内視鏡用撮像装置における術中あるいは診断中のフォーカス調整動作について図13を参照しながら詳細に説明する。
【0141】
いま、図12に示す内視鏡用撮像装置1を用いた術中あるいは診断中に、内視鏡用撮像装置3におけるフォーカス調整を行うものとする。
【0142】
この場合、術者は操作部29を押下操作して、接点238aをオンにし通電するようにすると、CCU4の駆動回路(図示せず)は圧力コントロールユニット225内の圧力制御回路を起動させて、圧力室236内の炭酸ガスの圧力を高めるように炭酸ガスの供給を行わせる。
【0143】
これにより、圧力室236内の炭酸ガスの圧力が高まることにより、前記撮像素子枠232は、図13中の矢印A方向に移動しようとする。一方、弾性力を有する管体231は縮められるとその弾性力は増すため、前記圧力室236の圧力との釣り合う位置、すなわち、図中に示す破線部Bの位置まで前記撮像素子枠232を移動させることができる。
【0144】
次に、術者は操作部29を押下操作して、接点238bをオンにし通電するようにすると、CCU4の駆動回路(図示せず)は圧力コントロールユニット225内の圧力制御回路を制御して、圧力室236内の炭酸ガスの圧力を下げるように調節する。
【0145】
これにより、圧力室236内の炭酸ガスの圧力が下がることにより、前記撮像素子枠232は、図13中に示す矢印C方向に移動しようとする。一方、弾性力を有する管体231は伸びるとその弾性力が小さくなるため、前記圧力室236の圧力との釣り合う位置、すなわち図中に示す破線部Dの位置まで撮像素子枠232を移動させることができる。
【0146】
他の作用については前記第1の実施の形態と略同様である。
【0147】
(効果)
したがって、本第5の参考例によれば、前記第1の実施の形態と同様な効果が得られる他に、前記第2の実施の形態の内視鏡用撮像装置と比して、前記撮像光学枠18と前記撮像素子枠20との間の距離を段階的ではなく、リニアに調節することができ、高精度な焦点調整が可能となる。
【0148】
なお、本第5の参考例では、例えば図14に示す変形例のように、外装16に対して光軸方向に摺動可能に嵌合している撮像光学枠239と、該撮像光学枠239と前記外装16の間に形成された圧力室236とを設け、該圧力室236にガスホース229を接続された構成でも、操作部237を操作して圧力を変化させることで、撮像光学枠239を図中に示す破線部B、または図中に示す破線部Dの位置に移動でき、同様の効果を得ることができる。
【0149】
また、本発明は上記第1乃至第2の実施の形態に限定されるもものではなく、各実施の形態の組み合わせや応用についても本発明に適用される。
【0150】
【発明の効果】
以上、述べたように本発明によれば、シーソスイッチなどの操作部を軽く操作するだけで電動でフォーカスまたはズーム操作ができるので、確実かつ容易に焦点調整や倍率変更ができる操作性の良い、オートクレーブ滅菌可能な内視鏡用撮像装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の内視鏡用撮像装置の第1の参考例を示し、本参考例の内視鏡用撮像装置全体の概略構成を示す構成図。
【図2】 図1に示す内視鏡用撮像装置のカメラヘッド部の断面図。
【図3】 第1の参考例の内視鏡用撮像装置の作用を説明するための説明図。
【図4】 本発明の内視鏡用撮像装置の第2の参考例を示し、改良がなされた該内視鏡用撮像装置のパッケージ枠の断面図。
【図5】 本発明の内視鏡用撮像装置の第3の参考例を示し、改良がなされた該内視鏡用撮像装置のパッケージ枠の断面図。
【図6】 本発明の内視鏡用撮像装置の第4の参考例を示し、改良がなされた該内視鏡用撮像装置のパッケージ枠の断面図。
【図7】 図6中のA矢印方向からみたパッケージ枠の正面図。
【図8】 本発明の内視鏡用撮像装置の第1の実施の形態を示し、改良がなされた該内視鏡用撮像装置のパッケージ枠の断面図。
【図9】 本実施の形態の内視鏡用撮像装置の作用を説明するための説明図。
【図10】 本発明の内視鏡用撮像装置の第2の実施の形態を示し、改良がなされた該内視鏡用撮像装置のパッケージ枠の断面図。
【図11】 本実施の形態の内視鏡用撮像装置の作用を説明するための説明図。
【図12】 本発明の内視鏡用撮像装置の第5の参考例を示し、本参考例の内視鏡用撮像装置全体の概略構成を示す構成図。
【図13】 図12に示す内視鏡用撮像装置のカメラヘッド部の断面図。
【図14】 第5の参考例の変形例を示すカメラヘッド部の断面図。
【符号の説明】
1…内視鏡用撮像装置、
2…内視鏡、
3…内視鏡用撮像装置、
4…CCU、
5…光源、
6…ライトガイドケーブル、
7…モニタ、
8…挿入部、
9…接眼レンズ、
12…カメラヘッド部、
13…カメラケーブル、
16…外装、、
17,17A,17B,17C…パッケージ枠、
18…撮像光学枠、
20…撮像素子枠、
23…CCD、
25…端子板、
26…CCD端子、
27,28…形状記憶合金、
27Bb,28b…通電端子、
29…操作部。

Claims (1)

  1. 少なくとも撮像光学系および撮像素子を内包する外装部材の内部において、前端側が気密封止されるとともに前記撮像光学系を内設する撮像光学系枠と、
    前記外装部材の内部において、前記撮像光学系の光軸後方に配設された前記撮像素子を内設すると共に、前記撮像光学系枠に対して相対的に光軸方向に移動可能に配設された撮像素子枠と、
    前記撮像光学系枠と前記撮像素子枠との気密を保持して連結すると共に、前記光軸方向に変位可能な気密性蛇腹手段と、
    前記気密性蛇腹手段を構成する、熱膨張率の高い金属と熱膨張率の低い金属とを貼りあわせて形成した部材であって、前記撮像光学系枠と前記撮像素子枠とを一体的に連結すると共に、所定のヒータ熱の印可により前記撮像光学系枠と前記撮像素子枠との光軸方向の相対位置を変位せしめるバイメタル部材と、
    前記バイメタル部材に印可する前記所定のヒータ熱エネルギを生成するエネルギ生成手段と、
    を具備することを特徴とする内視鏡用撮像装置。
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