JP3923875B2 - 接続装置 - Google Patents

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JP3923875B2
JP3923875B2 JP2002264534A JP2002264534A JP3923875B2 JP 3923875 B2 JP3923875 B2 JP 3923875B2 JP 2002264534 A JP2002264534 A JP 2002264534A JP 2002264534 A JP2002264534 A JP 2002264534A JP 3923875 B2 JP3923875 B2 JP 3923875B2
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隆治 小林
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大豊建設株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、移動体側と供給源側との間で、信号や電気等の伝達対象の経路を接続するための接続装置及びそれを用いたケーソン掘削機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、有毒ガスの発生区域、爆発の危険が存在する区域、気圧の非常に高い区域など、人が立ち入り難い場所においては、各種の機械や装置が使用されている。このような機械や装置には、例えば電力や信号、或いは水、油等の液体、圧縮空気等の気体など、各種の伝達対象が一時的に或いは連続的に系外から伝達経路を経由して供給される。
【0003】
このような場所で使用される機械や装置の点検や修理等を行う場合、作業者がその場所に進入して作業することは非常に危険が伴い、また、作業性が低下しやすい。
【0004】
そのため、このような機械や装置では、人が立ち入ることが容易な場所に回収して、修理や点検整備等を行えるようにするのが好ましい。
【0005】
しかし、このような機械や装置に伝達対象を供給するための設備が、人が立ち入り難い場所の内部に設置されているような場合、その場所から系外に機械や装置を回収するには、内部の伝達経路を切断する必要があり、また、その場所に再び搬入するには、再度、供給源側と移動体側との伝達経路を接続する必要がある。この供給源側と移動体側との間の伝達経路を離接する操作も、無人で行えるようにするのがより好ましい。
【0006】
この伝達経路の離接の操作を無人で機械的に行えるようにするには、供給源側と移動体側のそれぞれの接続部を精度良く所定の相対位置となるように位置合わせする必要がある。特に、接続部が嵌合により接続される場合には、供給源側の接続部と移動体側の接続部との位置合わせを三次元的に高度に行わなければ、自由に離接することが困難になったり、更に、不充分な嵌合状態となって接続部が外れ易くなるなどの問題点が生じる。
【0007】
伝達経路の離接の操作を無人で行える装置として、精密に動作を制御可能な機械や装置では、遠隔操作により接続、切離しできるコネクタが提案されている。例えば、下記特許文献1では、略位置合わせされた状態のコネクタを接続する際、四角筒形の外殻を用いて更に向きを合わ易くしている。
【0008】
また、下記特許文献2では、平行移動機構により平行面上を移動させて略位置合わせされた状態でコネクタを接続できるコネクタ遠隔着脱装置が提案されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−289751号公報。
【0010】
【特許文献2】
特開2002−231380号公報。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、位置ずれを生じ易い供給源側の接続部と移動体側の接続部とを嵌合可能な程度に三次元的に精度良く位置合わせすることは容易でなく、特に、大荷重が付加されるケーソン掘削機などのように、接続部の離接時の位置ずれに比べ、通常の稼働時には大きな位置ずれが許容される機械や装置の場合、嵌合可能な程度に供給源側の接続部と移動体側の接続部とを三次元的に精度良く位置合わせすることは極めて困難であった。
【0012】
更に、このような問題は、人が立ち入り難い場所で使用される機械や装置の場合に限らず、他の分野の機械や装置においても同様である。
【0013】
そこで、この発明は、供給源側と移動体側との接続部の位置合わせと接続操作が容易で、接続部の離接を自動化し易い接続装置、更には接続状態を確実に維持することができる接続装置を提供することを目的とする。
【0014】
係る課題を解決するために、請求項1に記載の接続装置は、移動体側が走行用レールに移動可能に吊設されると共に、該移動体側に伝達対象を供給するための供給源側が、前記走行レールに並設されたケーブル用レールに移動可能に吊設され、前記移動体側と前記供給源側とが前記伝達対象を供給可能に連結されて前記移動体側が移動することにより、前記供給源側が該移動体側に従って移動可能に構成され、前記供給源側には、前記ケーブル用レールに移動可能に吊設された固定ボックス部と、該固定ボックス部に前記移動体側に向けて進退自在に支持された第1の連結体とが設けられ、該第1の連結体には、前記伝達対象を供給又は遮断する第1の接続部と、接続時の案内を行う第1のガイド部とを有し、前記移動体側には、前記第1の接続部に接続可能な第2の接続部と、前記第1のガイド部に連結可能な第2のガイド部とを有する第2の連結体が設けられ、前記第1及び第2の連結体の少なくとも一方が、前記移動体側又は供給源側に弾性部材を介して配設されて前記第1及び第2の連結体の略離接方向に変位可能に構成されるとともに、前記第1及び第2の接続部の少なくとも一方が、前記第1又は第2の連結体に該第1及び第2の連結体の離接方向に対して略垂直な方向に変位自在に配設され、駆動手段で前記第1の連結体を前記第2の連結体に接近させる方向に移動させることにより、前記第1及び第2のガイド部が連結されて前記第1及び第2の接続部が位置合わせされ、該駆動手段で更に前記第1の連結体を前記第2の連結体に接近させる方向に移動させることにより、前記第1の接続部と第2の接続部とが接続されるように構成され、前記第1の連結部と前記第2の連結部とを連結する所定位置に反力受け部材が設けられ、前記第1及び第2の連結体の連結時に、前記供給源側に前記ケーブル用レールと交差する方向に生じる反力を、前記固定ボックス部が前記反力受け部材に当接して受けるように構成されたことを特徴とする。
【0015】
また、請求項2に記載の接続装置は、請求項1に記載の構成に加え、前記反力受け部材は、前記固定ボックス部を前記所定位置で磁着可能な電磁石を備えることを特徴とする。
【0016】
さらに、請求項3に記載の接続装置は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記第1の連結体には、雄ねじ体が回動自在に設けられると共に、該雄ねじ体を正転又は逆転させる駆動モータと、該駆動モータの非通電時に前記雄ねじ体の回転を阻止するブレーキとが設けられ、前記固定ボックス部には、前記雄ねじ体の一端側が螺合された進退用雌ねじ体が固定されるとともに、前記第2の連結体には、前記雄ねじ体の他端側が螺合可能な連結用雌ねじ体が固定され、前記駆動モータで前記雄ねじ体が回転させられて該雄ねじ体が前記進退用雌ねじ体に対して移動することにより、前記第1の連結体が前進して前記第1及び第2のガイド部が連結され、次いで前記雄ねじ体の他端側が前記連結用雌ねじ体に螺合するように構成されたことを特徴とする。
【0017】
また、請求項4に記載の接続装置は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の構成に加え、前記第1又は第2のガイド部の一方は、前記第1及び第2の連結体の離接方向に沿って配設されて先端に錐体部を有する柱状部を備え、他方は、前記離接方向に沿って配設されて前記柱状部を挿入可能な筒部を備え、前記柱状部が前記筒部に挿入されることにより、前記第1及び第2の接続部が位置合わせされるように構成されたことを特徴とする。
【0018】
さらに、請求項5に記載の接続装置は、請求項1乃至4の何れか一つに記載の構成に加え、前記移動体側が、作業室スラブに敷設された前記走行用レールを移動するケーソン掘削機であり、前記供給源側が、前記ケーソン掘削機に前記伝達対象を伝達する供給ケーブルであることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を用いて説明する。ここでは、ニューマチックケーソン工法のケーソン掘削機にこの発明を適用している。
【0020】
このニューマチックケーソンは、図1及び図2に示すように、ケーソン躯体10の下部に、作業室スラブ11によって仕切られた作業室12が設けられ、この作業室12内が図示しない空気圧縮機から送気される高圧の圧縮空気により、地下水圧に見合う高い気圧となっている。
【0021】
この作業室12には、作業室スラブ11に走行用レール13が敷設され、遠隔操作可能な電動式のケーソン掘削機15が移動可能に吊設されている。ケーソン掘削機15には、動力伝達ケーブルとしての電源ケーブル16及び制御ケーブル17とが接続されて、電力及び制御信号が供給されるように構成されている。
【0022】
電源ケーブル16及び制御ケーブル17は、走行用レール13と平行に敷設されたケーブル用レール21に所定間隔で、多数のケーブル支持具であるケーブル滑車22を介して支持されており、ケーブル用レール21に沿って移動自在となっている。そのため、ケーソン掘削機15が走行用レール13に沿って移動すると、電源ケーブル16及び制御ケーブル17がケーソン掘削機15に従って移動可能である。
【0023】
作業室12の上部には、ケーソン掘削機15を収容可能な回収ロック19が設けられ、この回収ロック19と作業室12との間の作業室スラブ11には、開口部11aを通して作業室12と回収ロック19との間でケーソン掘削機15を出入り可能な回収部18が設けられている。
【0024】
そして、このケーソン掘削機15は、回収ロック19に出し入れされる際に、回収部18において電源ケーブル16及び制御ケーブル17を離接可能にするため、ケーソン掘削機15と電源ケーブル16及び制御ケーブル17との間に接続装置20が装着されている。
【0025】
なお、回収部18には、ケーソン掘削機15を作業室12と回収ロック19との間で昇降させる図示しない昇降装置や開口部11aを気密に開閉可能な開閉扉、さらに、電源ケーブル16及び制御ケーブル17を切り離した状態のケーソン掘削機15を走行用レール13及びケーブル用レール21と開口部11aとの間で横行可能な横行レール14等が設けられている。
【0026】
次に、ケーソン掘削機15と電源ケーブル16及び制御ケーブル17との間に装着された接続装置20について説明する。
【0027】
接続装置20は、図3乃至図7に示すように、ケーブル用レール21に移動可能に吊設された固定ボックス部31と、この固定ボックス部31に進退自在に支持され、供給源側の電源ケーブル16及び制御ケーブル17の端部に装着された第1の連結体としてのボデイ部32と、移動体側のケーソン掘削機15に装着されて、ボデイ部32が離接可能な第2の連結体としてのプラグ部33とが設けられている。
【0028】
まず、固定ボックス部31は、図3及び図8に示すように、作業室スラブ11にレール固定金物21aを用いて敷設されたケーブル用レール21にケーブル滑車22が走行自在に配置され、このケーブル滑車22に固定されたバネケース23内にバネ部材23aが上下方向に弾性変形可能に収容され、このバネ部材23aに固定ボックス部31が吊設されている。そのため、固定ボックス部31は、図8の正面視において、上下左右及び傾斜方向に変位可能となっている。
【0029】
この固定ボックス部31は、ボデイ部32側となる側面に、ボデイ部32の進退用雌ねじ体28と、ボデイ部32の進退方向の移動を案内可能なガイド孔29とを備えている。
【0030】
次に、ボデイ部32には、図3乃至図7に示すように、ボデイケース36の略中心を貫通した状態で、雄ねじ体37が回動自在に配設されている。雄ねじ体37はボデイケース36から固定ボックス部31側及びプラグ部33側に突出しており、固定ボックス部31側が進退ねじ部38、プラグ部33側が連結ねじ部39となっている。そして連結ねじ部39と進退ねじ部38とには、同一方向に同一ピッチで台形ねじが形成されている。この台形ねじのピッチとしては、雄ねじ体37の外径の1/10程度とするのが望ましい。
【0031】
この雄ねじ体37は、進退ねじ部38及び連結ねじ部39側に配置されたベアリング47、48によりボデイケース36に回動自在に装着されており、進退ねじ部38及び連結ねじ部39の間の中間部42の外径がベアリング47、48の内径より大きく形成されることにより、雄ねじ体37がボデイ部32に対して軸方向に移動しないように構成されている。
【0032】
雄ねじ体37の進退ねじ部38と連結ねじ部39との間の中間部42には、ギア43が装着されて、ボデイケース36に固着された駆動モータ44の駆動ギア46から正転及び逆転方向の回転力が伝達されるようになっている。
【0033】
また、駆動モータ44には電磁ブレーキ49が装着されており、駆動モータ44の非通電時の駆動を停止させて雄ねじ体37の回転を阻止できるようになっている。駆動モータ44及び電磁ブレーキ49は地上からの遠隔操作が可能である。
【0034】
ボデイケース36の固定ボックス部31側の側面では、ボデイケース36から突出した進退ねじ部38が固定ボックス部31の進退用雌ねじ体28に常に螺合されており、また、この進退ねじ部38の両側の離間した位置には、雄ねじ体37の軸方向に沿ってガイドロッド60が突設されて、固定ボックス部31のガイド孔29に摺動自在に常に嵌合されている。
【0035】
そのため、雄ねじ体37の進退ねじ部38が正転又は逆転すると、進退用雌ねじ体28に対して雄ねじ体37が軸方向に移動し、ボデイ部32を固定ボックス部31に対して進退させることができるように構成されている。
【0036】
また、ボデイケース36の固定ボックス部31側の側面には、図4及び図7に示すように、固定ボックス部31との所定の近接位置を検知するように監視制御手段の一部としてのリミットスイッチ30aが配設されている。このリミットスイッチ30aは、固定ボックス部31のボデイ部32側に突設されたリミットスイッチ押部30bが接触することにより、ボデイ部32が固定ボックス部31に最も接近した位置を検出するように構成されている。なお、図では1個のリミットスイッチを配置しているが、複数個配置することは好ましい。
【0037】
一方、ボデイケース36のプラグ部33側の側面には、図4及び図9に示すように、第1のガイド部としての雄ガイド部材51が雄ねじ体37からできるだけ離れた左右両側の位置に、雄ねじ体37の軸方向に突出した状態で固設されている。この雄ガイド部材51は、ボデイケース36側が一定の直径を有する円柱部52となり、そのプラグ部33側の先端が円錐部53となっている。この円錐部53の頂部のテーパ角度は40°〜60°程度とするのが望ましい。
【0038】
この雄ガイド部材51のボデイケース36からの突出量は、連結ねじ部39の先端より多く、連結ねじ部39の突出量より円柱部52の長さが長くなっている。より具体的には、ボデイケース36から連結ねじ部39の先端までの長さより円柱部52を円柱部52の直径の1/8〜1/4程度長くするのが望ましい。なお、円柱部52と円錐部53との間には角部を設けないのが望ましい。
【0039】
さらに、ボデイ部32のプラグ部33側の側面には、電源ケーブル16又は制御ケーブル17が接続されて、それぞれ伝達対象である電力及び制御信号を供給又は遮断可能な第1の接続部としての電源ボデイ55と制御ボデイ56とが、雄ねじ体37の軸方向に突出して装着されており、。この電源ボデイ55と制御ボデイ56のボデイケース36からの突出量は連結ねじ部39の先端より少なくなっている。
【0040】
これらの電源ボデイ55と制御ボデイ56は、図11に示すように、電源ボデイ55と制御ボデイ56がコネクタ固定板26に固着され、このコネクタ固定板26に設けられた装着孔26aに装着ボルト27を貫通させてボデイケース36に取り付けることにより装着されている。ここでは、装着ボルト27の軸部27aが装着孔26aの内径より小さい外径を有し、かつ、軸部27aの軸方向の長さは装着孔26aより長いため、装着ボルト27の軸部27aの外径と装着孔26aの内径との差の範囲で、コネクタ固定板26が雄ねじ体37の軸方向の直交方向に変位自在に構成されている。
【0041】
また、コネクタ固定板26には、電源ボデイ55及び制御ボデイ56の突出方向、即ち、雄ねじ体37の軸方向に突出する大径ピン24aと、大径ピン24aより小径で突出量の少ない小径ピン24bと、筒状の突出した大径ソケット24cと、大径ソケット24cより小径で突出量の少ない筒状の小径ソケット24dとが固着されている。これらは、プラグ部33と連結時に、コネクタ固定板26を変位させて電源ボデイ55及び制御ボデイ56を位置決めできるように構成されている。
【0042】
さらに、ボデイケース36のプラグ部33側の側面には、図7に示すように、プラグ部33との所定の近接位置を検知する監視制御手段の一部としてのリミットスイッチ57aが配設されている。このリミットスイッチ57aも、複数設けることが可能である。
【0043】
次に、第2の連結部材としてのプラグ部33は、図4及び図10に示すように、ケーソン掘削機15に固着された固定金物61にプラグケース62が支持され、このプラグケース62のボデイ部32側の側面の略中心位置に、連結用雌ねじ体63が突出した状態で配置され、連結用雌ねじ体63の軸方向が雄ねじ体37の軸方向に沿うようにプラグケース62に固定されている。また、連結用雌ねじ体63には、雄ねじ体37の連結ねじ部39が螺合可能に同一方向に同一ピッチで台形ねじ溝が形成されている。この連結用雌ねじ体63の長さは、少なくとも雄ねじ体37の連結ねじ部39の外径の1.5倍以上とするのが望ましい。
【0044】
このプラグケース62のボデイ部32側の側面には、第2のガイド部としての筒状体65が連結用雌ねじ体63の左右両側に、連結用雌ねじ体63の軸方向に突出した状態で固定されている。筒状体65はボデイ部32の雄ねじ体37と雄ガイド部材51との間隔と同一間隔で固定され、雄ガイド部材51を挿入抜脱可能となっている。なお、筒状体65の内径は、雄ガイド部材51の円柱部52の外径より大きくなっている。
【0045】
また、筒状体65のプラグケース62からの突出量は、連結用雌ねじ体63と略同等であり、筒状体65に雄ガイド部材51の円錐部53及び円柱部52の一部が挿入された状態で、連結用雌ねじ体63に雄ねじ体37が螺合開始するように配置されている。
【0046】
さらに、プラグケース62のボデイ部32側の側面には、電源ボデイ55及び制御ボデイ56に接離可能な第2の接続部としての電源プラグ67と制御プラグ68とが連結用雌ねじ体63の軸方向に突出して装着されている。この電源プラグ67及び制御プラグ68は、電源ボデイ55及び制御ボデイ56と完全に接続された状態で実質的に遊びのない嵌合状態となるように構成されおり、また、図示しない回路部材によりケーソン掘削機15の制御部等に電気的に接続されている。
【0047】
電源プラグ67及び制御プラグ68の突出量は、連結用雌ねじ体63と略同等であり、連結用雌ねじ体63に雄ねじ体37が螺合された後に、電源プラグ67及び制御プラグ68が電源ボデイ55及び制御ボデイ56に接続を開始できるとともに、連結用雌ねじ体63に雄ねじ体37が完全に螺合された状態で、電源プラグ67及び制御プラグ68が電源ボデイ55及び制御ボデイ56に完全に接続された嵌合状態となるように配置されている。
【0048】
これらの電源プラグ67と制御プラグ68では、図11に示すように、電源プラグ67と制御プラグ68がコネクタ固定板69に固着され、このコネクタ固定板69に設けられた装着孔69aに装着ボルト70を貫通させてプラグケース62に取付けることにより装着されている。ここでは、装着ボルト70の軸部70aが装着孔69aの内径より小さい外径を有し、かつ、軸部70aの軸方向の長さは装着孔69aより長いため、装着ボルト70の軸部70aの外径と装着孔69aの内径との差の範囲で、コネクタ固定板69が連結用雌ねじ体63の軸方向の直交方向に変位自在に構成されている。
【0049】
また、コネクタ固定板69には、電源プラグ67及び制御プラグ68の突出方向、即ち、連結用雌ねじ体63の軸方向に突出して、ボデイ部32のコネクタ固定板26の大径ソケット24cと連結する大径ピン74aと、大径ピン74aより小径で突出量の少なく、小径ソケット24dと連結する小径ピン74bと、大径ピン24aと連結する筒状の突出した大径ソケット74cと、大径ソケット74cより小径で突出量が少なく、小径ピン24bと連結する小径ソケット74dとが固着されている。これらは、ボデイ部32と連結時に、コネクタ固定板69を変位させて電源プラグ67及び制御プラグ68を位置決めできるように構成されている。
【0050】
また、プラグケース62のボデイ部32側には、ボデイ部32に装着されたリミットスイッチ57aに対応する位置にリミットスイッチ押部57bが突設され、ボデイ部32が最もプラグ部33側に接近した位置を検知できるように構成されている。
【0051】
さらに、このプラグケース62では、図7及び図10に示すように、ケーソン掘削機15に固定された固定金物61に矩形のバネケース72が設けられ、このバネケース72に収容されて、少なくとも連結用雌ねじ体63の軸方向に弾性変形可能なばね部材72aを介して支持されており、プラグケース62が連結用雌ねじ体63の軸方向に変位可能となっている。このばね部材72aは上下方向にも移動可能に収容である。また、固定金物61には水平ガイド面73aを有するそり部73が設けられており、プラグケース62がこの水平ガイド面73a上に移動可能に載置された状態でばね部材72aに連結している。そのため、プラグケース62は、図4の平面視において前後左右及び回動方向に変位可能である。
【0052】
なお、この実施の形態の接続装置20では、このような固定ボックス部31、ボデイ部32及びプラグ部33の他に、作業室スラブ11の回収部18の横行レール14と走行用レール13及びケーブル用レール21との分岐位置に、ボデイ部32とプラグ部33とが連結する際に生じる反力を受けるための反力受け部材71が設けられている。この反力受け部材71は、図4、図6及び7に示すように、固定ボックス部31の背後の位置、即ち、ボデイ部32とは反対側となる位置に、固定ボックス部31が反力によりケーブル用レールと交差する方向に変位した際、背面が当接するように構成されいてる。
【0053】
さらに、この実施の形態では、反力受け部材71のケーソン掘削機15の所定の停止位置に対応する反力受け部材71の位置に、電磁石75が配設されている。ここでは、ケーソン掘削機15が停止した際、電磁石75に通電されて固定ボックス部31を所定位置で磁着し、位置ずれを防止可能となっている。
【0054】
以上のような構成の接続装置20を備えたケーソン掘削機15においては、まず、通常のケーソン掘削機15の稼働時には、作業室12内で、ケーソン掘削機15は走行用レール13に吊設されて、接続装置20により電源ケーブル16及び制御ケーブル17が接続された状態であり、電源ケーブル16及び制御ケーブル17からの電力及び制御信号によりケーソン掘削機15が高圧の作業室12内で移動及び掘削することが可能である。
【0055】
このケーソン掘削機15の点検、整備等を行うには、まず、ケーソン掘削機15を電源ケーブル16及び制御ケーブル17とともに走行させて、回収部18の反力受け部材71が設けられた走行用レール13及びケーブル用レール21の所定位置に停止させる。このとき、接続装置20は、図5乃至図7に示すように、固定ボックス部31が反力受け部材71の位置で電磁石75に磁着された状態となる。
【0056】
そして、この状態で駆動モータ44を駆動して雄ねじ体37を回転させると、進退ねじ部38が固定ボックス部31の進退用雌ねじ体28に対して移動し、ボデイ部32が固定ボックス部31側に後退する方向に移動する。これと同時に、連結ねじ部39がプラグ部33の連結用雌ねじ体63から抜ける方向に移動し、電源ボデイ55及び制御ボデイ56が電源プラグ67及び制御プラグ68から脱離方向に移動する。さらに、雄ねじ体37の回転を継続させると、連結ねじ部39がプラグ部33の連結用雌ねじ体63から完全に脱離した状態になる。
【0057】
その後、ケーソン掘削機15を回収部18の横行レール14上を移動させ、開口部11aから回収ロック19内に回収すれば、点検、整備などを行うことができる。このとき、電源ケーブル16及び制御ケーブル17の端部の固定ボックス部31及びボデイ部32は回収部18の反力受け部材71が設けられたケーブル用レール21上の所定位置に配置された状態となっている。
【0058】
点検、整備等を終了後、再度、このケーソン掘削機15を作業室12内に搬入するには、まず、開口部11aからケーソン掘削機15を、下降させて、横行レール14により移動させ、回収部18の走行用レール13及びケーブル用レール21の所定位置付近に配置する。
【0059】
そして、ボデイ部32の駆動モータ44により雄ねじ体37を回転させて進退ねじ部38を進退用雌ねじ体28に対して移動させ、ボデイ部32を前進させてプラグ部33に接近させる。
【0060】
すると、雄ガイド部材51の円錐部53が筒状体65に挿入を開始し、円錐部53により筒状体65を案内することにより、ケーソン掘削機15の位置ズレによるプラグ部33の位置ズレを減少することができる。このとき、プラグ部33のプラグケース62がバネ部材72aに連結されてそり部73の水平ガイド面73aに配置されているため、プラグケース62が変位でき、この変位により位置ズレを吸収する。
【0061】
さらに、ボデイ部32が前進してプラグ部33に接近すると、円錐部53が全て挿入されて円柱部52の一部が筒状体65に挿入され、これにより、雄ねじ体37の連結ねじ部39に対して連結用雌ねじ体63が位置合わせされる。その後、雄ねじ体37の連結ねじ部39が連結用雌ねじ体63と螺合を開始する。このとき、雄ねじ体37と連結用雌ねじ体63とは、通常、所定の回転位置まで螺合しないため、その間に進退ねじ部38によりボデイ部32がプラグ部33側に接近、雄ねじ体37が連結用雌ねじ体63を当接状態で押圧することになるが、その移動量はバネ部材72aが変形することにより吸収されている。
【0062】
そして、雄ねじ体37の連結ねじ部39と連結用雌ねじ体63との螺合が進むと、図11に示すようにボデイ部32のコネクタ固定板26の大径ピン24a及び大径ソケット24cと、プラグ部33のコネクタ固定板69の大径ソケット74c及び大径ピン74aとが連結し、その後、ボデイ部32の小径ピン24b及び小径ソケット24dと、プラグ部33の小径ソケット74d及び小径ピン74bとが連結することにより、各コネクタ固定板26、69をそれぞれ変位させ、電源ボデイ55及び制御ボデイ56と電源プラグ67及び制御プラグ68とを正確に位置合わせする。
【0063】
その状態で、さらに雄ねじ体37の連結ねじ部39を連結用雌ねじ体63に螺合させると、電源ボデイ55及び制御ボデイ56と電源プラグ67及び制御プラグ68とが接続され、互いに嵌合状態になる。
【0064】
これにより、ケーソン掘削機15に対する電源ケーブル16及び制御ケーブル17の接続が完了し、再度、電源ケーブル16及び制御ケーブル17から供給される電力及び信号に基づいて、ケーソン掘削機15が稼働可能となる。
【0065】
なお、この実施の形態では、ケーソン掘削機15の作業室12から回収ロック19への回収操作や回収ロック19から作業室12への搬入操作の際、電源ボデイ55及び制御ボデイ56と電源プラグ67及び制御プラグ68の離接のための各部の操作においては、監視制御手段の一部としての監視カメラ77や除き窓、或いはリミットスイッチ30a、57a等の各種のセンサなどにより各部の位置や向きを検出して監視しつつ、駆動又は停止等の動作や速度などを制御して自動運転を行うことができる。
【0066】
以上のように接離可能なこの実施の形態の接続装置20によれば、駆動モータ44によりボデイ部32をプラグ部33に接近させる方向に移動させるだけで、筒状体65により雄ガイド部材51が案内されて電源ボデイ55及び制御ボデイ56と電源プラグ67及び制御プラグ68との位置合わせを行うとともに、それらの接続を行うことが可能であり、走行用レール13に吊設されたケーソン掘削機とケーブル用レール21に吊設された電源ケーブル16や制御ケーブル17のように位置ずれが起こり易いものであっても、位置合せの操作と接続の操作が容易であり、接続部分の接続を自動化し易い。
【0067】
また、ボデイ部32が固定ボックス部31に進退自在に支持され、ボデイ部32に雄ねじ体37が回動自在に設けられ、固定ボックス部31に進退ねじ部38が螺合された雌ねじ体28が固定され、雄ねじ体37が駆動モータ44で回転されることにより、ボデイ部32が前進又は後退されるように構成されているので、ケーソン掘削機15を所定の位置に配置されてボデイ部32から離間した位置に配置したまま、ボデイ部32を移動させてプラグ部33とボデイ部32を連結させることが可能であり、ケーソン掘削機15自体を移動させて連結する必要がなく、少ない力で連結することが可能である。しかも、ボデイ部32を雄ねじ体37の軸方向に沿って直線的に移動させることができるため、位置合わせを行いやすい。
【0068】
しかも、雄ねじ体37の回転により雄ガイド部材51と筒状体65が連結された後に雄ねじ体37の連結ねじ部39の先端部が連結用雌ねじ体63に螺合されるように構成されているので、一つの雄ねじ体37で電源ボデイ55及び制御ボデイ56と電源プラグ67及び制御プラグ68との位置合わせと、それらの接続操作とを行うことができ、駆動手段の構成をシンプルにすることができる。
【0069】
また、雄ガイド部材51と筒状体65とにより位置合わせされた状態で雄ねじ体37の連結ねじ部39の先端部と連結用雌ねじ体63とを螺合することができるため、ボデイ部32とプラグ部33との連結が容易である。
【0070】
しかも、ボデイ部32とプラグ部33とが雄ねじ体37と連結用雌ねじ体63との螺合により連結されているため、ケーソン掘削機15の稼働中の振動などによっても連結状態が脱離しにくく、電源ボデイ55及び制御ボデイ56と電源プラグ67及び制御プラグ68との接続状態を維持しやすい。
【0071】
特に、駆動モータ44の非通電時に相対回転を阻止する電磁ブレーキ49を装着したので、電源ボデイ55及び制御ボデイ56と電源プラグ67及び制御プラグ68の接続部の接続後に、駆動モータ44を非通電状態にすれば、雄ねじ体37の回転を阻止することができ、そのため、雄ねじ体37と連結用雌ねじ体63との螺合状態を確実に維持することができ、ケーソン掘削機15の稼働時の振動などにより電源ボデイ55及び制御ボデイ56と電源プラグ67及び制御プラグ68の外れを防止することができる。
【0072】
また、雄ガイド部材51と筒状体65の連結時にケーソン掘削機15より軽量のボデイ部32及び固定ボックス部31に生じる反力を受けるための反力受け部材71を配置したので、雄ガイド部材51と筒状体65との摩擦等により生じる反力が大きくても、ボデイ部32及び固定ボックス部31が位置ズレを生じることがなく、位置合わせ操作が行い易い。
【0073】
さらに、雄ガイド部材51が円錐部53及び円柱部52からなり、円柱部52が筒状体65に挿入された後で電源ボデイ55及び制御ボデイ56と電源プラグ67及び制御プラグ68が接続されるので、円錐部53の先端と筒状体65部との間の遊びが大きいため、ケーソン掘削機15の位置ずれによるプラグ部33の位置ずれが大きくても、雄ガイド部材51と筒状体65とを連結することができる。
【0074】
しかも、その後に円錐部53と筒状体65により位置ズレを修正することができ、電源ボデイ55及び制御ボデイ56と電源プラグ67及び制御プラグ68を接続しやすい。
【0075】
また、プラグ部33のプラグケース62が、ケーソン掘削機15にバネ部材72aを介して固定され、略離接方向に変位可能に構成されているので、雄ガイド部材51と筒状体65の連結時や、電源ボデイ55及び制御ボデイ56と電源プラグ67及び制御プラグ68の接続時に、互いに当接してから連結や接続を開始するまでの間の移動量や衝撃を、バネ部材72aにより吸収することができ、連結をスムースに行うことができる。
【0076】
さらに、電源ボデイ55及び制御ボデイ56が固定されたコネクタ固定板26や、電源プラグ67及び制御プラグ68が固定されたコネクタ固定板69が、ボデイ部32又はプラグ部33に、装着ボルト27、70により、離接方向に対して略垂直な方向に360°何れにも変位自在に装着されているので、電源ボデイ55及び制御ボデイ56と電源プラグ67及び制御プラグ68との僅かな位置ズレを容易に修正して正確に位置合わせすることができ、互いに嵌合することが可能である。
【0077】
そして、このような接続装置20を装着したケーソン掘削機15によれば、ケーソン掘削機15自体と電源ケーブル16及び制御ケーブル17の端部との間の接続部分に上記のような接続装置20が装着されているので、電源ボデイ55及び制御ボデイ56と電源プラグ67及び制御プラグ68の位置合わせの操作や接続操作が容易であり、しかも、接続状態を確実に維持することも可能であるため、ケーソン掘削機15と電源ケーブル16や制御ケーブル17の離接を極めて容易に行うことができ、位置合わせ及び接続操作の無人化が可能となる。
【0078】
なお、上記実施の形態では、ボデイ部32の雄ねじ体37、雄ガイド部材51、電源ボデイ55、及び制御ボデイ56の突出量を特定のものとし、プラグ部33の連結用雌ねじ体63、筒状体65、電源プラグ67、及び制御プラグ68が略同等の突出量としたが、第1の連結部の第1のガイド部や第1の接続部などの突出量、第2の連結部の第2のガイド部や第2の接続部などの突出量は、第1のガイド部と第2のガイド部とが連結した後、第1の接続部と第2の接続部とが接続される順序が確保できれば、適宜、変更可能である。
【0079】
また、上記実施の形態では、反力受け部材71を配置した例について説明したが、例えば雄ガイド部材51と筒状体65との間の摺動抵抗が小さくて連結時に反力により固定ボックス部31が大きく変位しなければ、反力受け部材71は必ずしも必要ではない。
【0080】
さらに、反力受け部材として、図12のように、作業室スラブ11に固定ボックス部31の上面が当接可能なボス状の反力受け部材76を設けることなども可能である。
【0081】
また、上記では、雄ガイド部材51と筒状体65からなる2組のガイド部材を設けた例について説明したが、その数は適宜設定可能であり、一組としてもよく、3組以上設けることも可能である。
【0082】
さらに、上記では、第1のガイド部として円柱部52及び円錐部53からなる雄ガイド部材51を例示したが、柱状部および錐体部として角柱及び角錐からなる雄ガイド部材を用いたり、錐体部の代わりに頂部に球面等の曲面を設けた柱状体や、柱状体のみからなるもの、さらには、錐体部のみからなるものなど、他の形状を適宜使用することも可能である。
【0083】
【発明の効果】
以上詳述の通り、請求項1乃至5に記載の接続装置によれば、駆動手段で第1及び第2の連結体を接近させる方向に移動させることにより、第1及び第2のガイド部が連結されて第1及び第2の接続部が位置合わせされ、その後、更に第1及び第2の連結体を接近させる方向に移動させることにより、第1の接続部と第2の接続部とが接続されるように構成されているので、駆動手段により第1の連結部と第2の連結部とを接近させる方向に移動させるだけで、第1及び第2のガイド部により第1の接続部と第2の接続部との位置合わせと、それらの接続とを行うことができ、位置ずれが起こり易い移動体側と供給源側の各接続部同士の位置合せ操作と接続操作とが容易で、接続部の接続を自動化し易く、しかも、第1及び第2の連結体の少なくとも一方が、移動体側又は供給源側に弾性部材を介して配設されて第1及び第2の連結体の略離接方向に変位可能に構成されているので、第1及び第2のガイドの連結時や第1及び第2の接続部の接続時に、互いに当接してから連結や接続を開始するまでの間の第1及び第2の連結体の接近方向の移動量や衝撃を、弾性部材により吸収することができる。
【0084】
さらに、第1及び第2の接続部の少なくとも一方が、第1又は第2の連結体に離接方向に対して略垂直な方向に変位自在に配設されているので、第1及び第2のガイド部を連結した状態で、更に、第1及び第2の接続部が変位することが可能であるため、第1及び第2の接続部同士の位置をより正確に修正することができ、互いに嵌合させることが容易である。
【0085】
しかも、第1及び第2のガイド部の連結時に、供給源側に生じる反力を受けるための反力受け部材を所定位置に配置したので、第1の連結体の移動時に第1及び第2のガイド部の摺動等により大きな反力が生じても、第1の連結体や移動体側又は供給源側が反力により位置ズレを生じにくく、位置合わせの操作が行い易い。
【0086】
また、請求項3に記載の接続装置によれば、第1の連結体に雄ねじ体が回動自在に設けられ、固定ボックス部に雄ねじ体の一端側が螺合された進退用雌ねじが固定され、雄ねじ体が駆動モータで回転されて正転又は逆転されることにより、雄ねじ体を進退用雌ねじ体に対して移動して一方の連結体が前進又は後退されるように構成されているので、移動体側と供給源側とが所定の離間した位置に配置された状態で、雄ねじ体を回転させれば、第1の連結体を移動させて第1及び第2のガイド部を連結させることが可能である。
【0087】
しかも、この雄ねじ体の他端側が螺合される連結用雌ねじ体が、第2の連結体に固定され、第1及び第2のガイド部が連結された後に雄ねじ体の回転により螺合されるように構成されているので、一つの雄ねじ体で第1及び第2の接続部の位置合わせとそれらの接続操作とを行うことができ、駆動手段の構成をシンプルにすることができる。また、第1及び第2のガイド部により位置合わせされた状態で、第1の連結体の雄ねじ体の先端部と第2の連結体の雌ねじ体とを螺合することができ、第1及び第2の連結体の連結が容易である。しかも、第1及び第2の連結体とが雄ねじ体と雌ねじ体との螺合により連結されているため、振動などにより連結状態が脱離しにくく、第1及び第2の接続部の接続状態を維持しやすい。
【0088】
さらに、駆動モータの非通電時に駆動を阻止するブレーキを装着したので、第1及び第2の接続部の接続後に駆動モータを非通電状態にすれば、雄ねじ体の回転を阻止することができ、そのため一方の連結体の雄ねじ体と他方の連結体の雌ねじ体との螺合状態を確実に維持することができ、振動などにより第1及び第2の接続部が外れるようなことを防止できる。
【0089】
さらに、請求項4に記載の接続装置によれば、第1又は第2のガイド部の一方は、第1及び第2の連結体の離接方向に沿って配設されて先端に錐体部を有する柱状部を備え、他方は離接方向に沿って配設されて柱状部を挿入可能な筒部とを備え、柱状部が筒部に挿入されることにより、第1及び第2の接続部が位置合わせされるように構成したので、第1の連結体と第2の連結体とが接近する方向に移動すると、最初に筒部に挿入される錐体部の先端と筒部との間の遊びが大きいため、第1の連結体と第2の連結体との位置ズレが大きくても第1と第2のガイド部とを連結することができる。しかも、その後に錐体部と筒部により位置ズレを修正することができ、第1及び第2の接続部を位置合わせしやすい。
【0090】
また、請求項5に記載の接続装置では、移動体側が作業室スラブに敷設された走行用レールを移動するケーソン掘削機であり、供給源側がケーソン掘削機に伝達対象を伝達する供給ケーブルであるので、ケーソン掘削機が接続時に位置ずれを生じやすいものであっても、接続部同士の位置合わせが容易である。更に、第1の連結体の雄ねじ体が第2の連結体の連結用雌ねじ体に螺合するものでは、ケーソン掘削機が稼働時に振動の大きいものであっても、供給ケーブルが外れるようなことがなく、作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の接続装置を装着したケーソン掘削機を有するニューマチックケーソンを示す縦断面図である。
【図2】同実施の形態の図1と直交する方向の縦断面図である。
【図3】同実施の形態の接続装置の脱離状態を示す側面図である。
【図4】同実施の形態の接続装置の脱離状態を示す図であって、一部を断面で示す平面図である。
【図5】同実施の形態の接続装置の接続状態を示す側面図である。
【図6】同実施の形態の接続装置の接続状態を示す図であって、一部を断面で示す平面図である。
【図7】同実施の形態の接続装置の接続状態を示す図であって、一部を断面で示す側面図である。
【図8】同実施の形態の接続装置の固定ボックス部の正面図である。
【図9】同実施の形態の接続装置のボデイ部の部分平面図である。
【図10】同実施の形態の接続装置のプラグ部の部分平面図である。
【図11】同実施の形態の接続装置の第1及び第2の接続部の平面図である。
【図12】接続装置の反力受け部材の変形例を示す固定ボックス部周囲の側面図である。
【符号の説明】
11 作業室スラブ
12 作業室
13 走行用レール
15 ケーソン掘削機(移動体側)
16 電源ケーブル(供給源側)
17 制御ケーブル(供給源側)
19 回収ロック
20 接続装置
28 進退用雌ねじ体(駆動手段)
30a リミットスイッチ(監視制御手段)
31 固定ボックス部
32 ボデイ部(第1の連結体)
33 プラグ部(第2の連結体)
36 ボデイケース
37 雄ねじ体(駆動手段)
38 進退ねじ部
39 連結ねじ部
44 駆動モータ
49 電磁ブレーキ
51 雄ガイド部材(第1のガイド部)
52 円柱部
53 円錐部
55 電源ボデイ(第1の接続部)
56 制御ボデイ(第1の接続部)
57a リミットスイッチ(監視制御手段)
62 プラグケース
63 連結用雌ねじ体(駆動手段)
65 筒状体(第2のガイド部)
67 電源プラグ(第2の接続部)
68 制御プラグ(第2の接続部)
77 監視カメラ(監視制御手段)

Claims (5)

  1. 移動体側が走行用レールに移動可能に吊設されると共に、該移動体側に伝達対象を供給するための供給源側が、前記走行レールに並設されたケーブル用レールに移動可能に吊設され、前記移動体側と前記供給源側とが前記伝達対象を供給可能に連結されて前記移動体側が移動することにより、前記供給源側が該移動体側に従って移動可能に構成され、
    前記供給源側には、前記ケーブル用レールに移動可能に吊設された固定ボックス部と、該固定ボックス部に前記移動体側に向けて進退自在に支持された第1の連結体とが設けられ、該第1の連結体には、前記伝達対象を供給又は遮断する第1の接続部と、接続時の案内を行う第1のガイド部とを有し、前記移動体側には、前記第1の接続部に接続可能な第2の接続部と、前記第1のガイド部に連結可能な第2のガイド部とを有する第2の連結体が設けられ、
    前記第1及び第2の連結体の少なくとも一方が、前記移動体側又は供給源側に弾性部材を介して配設されて前記第1及び第2の連結体の略離接方向に変位可能に構成されるとともに、前記第1及び第2の接続部の少なくとも一方が、前記第1又は第2の連結体に該第1及び第2の連結体の離接方向に対して略垂直な方向に変位自在に配設され、
    駆動手段で前記第1の連結体を前記第2の連結体に接近させる方向に移動させることにより、前記第1及び第2のガイド部が連結されて前記第1及び第2の接続部が位置合わせされ、該駆動手段で更に前記第1の連結体を前記第2の連結体に接近させる方向に移動させることにより、前記第1の接続部と第2の接続部とが接続されるように構成され、
    前記第1の連結部と前記第2の連結部とを連結する所定位置に反力受け部材が設けられ、前記第1及び第2の連結体の連結時に、前記供給源側に前記ケーブル用レールと交差する方向に生じる反力を、前記固定ボックス部が前記反力受け部材に当接して受けるように構成されたことを特徴とする接続装置。
  2. 前記反力受け部材は、前記固定ボックス部を前記所定位置で磁着可能な電磁石を備えることを特徴とする請求項1に記載の接続装置。
  3. 前記第1の連結体には、雄ねじ体が回動自在に設けられると共に、該雄ねじ体を正転又は逆転させる駆動モータと、該駆動モータの非通電時に前記雄ねじ体の回転を阻止するブレーキとが設けられ、
    前記固定ボックス部には、前記雄ねじ体の一端側が螺合された進退用雌ねじ体が固定されるとともに、前記第2の連結体には、前記雄ねじ体の他端側が螺合可能な連結用雌ねじ体が固定され
    前記駆動モータで前記雄ねじ体が回転させられて該雄ねじ体が前記進退用雌ねじ体に対して移動することにより、前記第1の連結体が前進して前記第1及び第2のガイド部が連結され、次いで前記雄ねじ体の他端側が前記連結用雌ねじ体に螺合するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の接続装置。
  4. 前記第1又は第2のガイド部の一方は、前記第1及び第2の連結体の離接方向に沿って配設されて先端に錐体部を有する柱状部を備え、他方は、前記離接方向に沿って配設されて前記柱状部を挿入可能な筒部を備え、
    前記柱状部が前記筒部に挿入されることにより、前記第1及び第2の接続部が位置合わせされるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の接続装置。
  5. 前記移動体側が、作業室スラブに敷設された前記走行用レールを移動するケーソン掘削機であり、
    前記供給源側が、前記ケーソン掘削機に前記伝達対象を伝達する供給ケーブルであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の接続装置。
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