JP3923662B2 - 造粒方法とそれに用いる造粒器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、尿素、硫黄等の溶融原料、および溶融尿素に固体状の硫酸アンモニウム等を含む尿素・硫酸アンモニウム等のスラリー液から造粒する、改良された省エネルギー型の造粒方法およびそれに用いる造粒器に関する。
【0002】
【従来の技術】
尿素および尿素・硫酸アンモニウム等における造粒方法および造粒器としては、多くの提案がなされてきている。例えば、本発明者らは、流動床と噴流床を組み合わせた造粒方法および造粒器として、尿素に関しては、特公平4−63729号公報に開示される粒子の加工方法、該公報記載の方法を改良した造粒方法および造粒器、さらに尿素・硫酸アンモニウム肥料粒剤の製造方法を提案してきた。一方、流動床を用いた尿素顆粒化の改良方法が特公昭56−47181号公報に、コアと被覆層からなる粒状物を製造する方法が特公昭60−13735号公報に開示されている。
【0003】
このような従来の又は先行する造粒方法の中で代表的な方法を図18に従って説明する。
図18において、造粒器1(後述のA型造粒器)には、スタート・アップ時、尿素の種晶が核としてライン供給口であるライン40からライン41を通り供給される。造粒器1では、90wt%以上、好ましくは95wt%以上の尿素を含む尿素水溶液がノズル6、7および8から30度〜80度から選択される所定のスプレー角度で液滴径150〜600μmで核に噴霧される。なお、尿素合成プラント等(図示しない)から供給された濃度90wt%以上、好ましくは濃度95wt%以上の溶融尿素17は、125〜145℃に調整され、ライン31から混合槽21に供給されライン36、ポンプ22およびライン37を通り、ノズル6、7および8に供給される。
【0004】
上記ライン41から供給された尿素の種晶は、該造粒器1内で尿素水溶液の噴霧を受けると同時に粒子が成長し、下部供給口であるライン24を通り下部空気供給管2から分流された複数の空気供給管3、4および5の噴流用気流によって、空間60に舞い上がり成長した尿素70として上部に舞い上がった状態10から下部の空間11に落下する。一方、上部供給口であるライン23からは、流動用空気が供給され、底部に対し垂直の方向に開口する孔を複数有する底床9上の成長した粒状の尿素70が空間11においてレベル12まで流動状態とされており、ノズル6、7および8上の空間11全体を埋めるように成長中の粒状尿素が流動している。
このような動きが繰り返され、造粒を終えた粒状尿素は最後に排出口であるライン25から排出される。
【0005】
造粒器1のライン25から排出された粒状尿素中の呼称製品サイズのものが占める割合(以下、造粒器出口の呼称製品サイズの割合と称す)は、後述の比較例1に示すように通常75〜80%であり、フルイ13でふるい分けられ、所望する製品中の呼称製品サイズの割合の規格品および規格品外に分別される。規格品は、ライン26を通り、製品14として貯蔵される。一方、連続的に安定して製品の生産を続けるうえで、造粒器1中の核の数を一定に保つため、規格より粒子径の大きなものおよび規格品の一部は、ライン27を通り粉砕器15で粉砕された後、また、規格より小さなものはライン28を通り、ライン29からのものと合流してライン30からライン41を通り、造粒器1の入口へ造粒のための核としてリサイクルされる。
【0006】
ところで、このリサイクルのために、粉砕器15を用いて尿素粒を粉砕すると、粒子径として幅の広い分布を有する粉砕物ができ、粉状のものも多くできること、およびこの粉砕のための消費エネルギーが大であることは良く知られているところである。そのためこのような粉砕物を造粒器1の入り口に核としてリサイクルすると、流動状態において大量のダストの発生を起こすことは避けられない。
【0007】
また、粉砕物のリサイクルは製品品質上好ましくない。造粒器1の入り口のライン41に核としてリサイクルされるものは、粉砕されたものであるため、当然のことながら球状ではない。このような粉砕片は造粒器1内でコーティングされ丸みをおびてくるが、後に詳述する方法で評価される異形物のまま造粒器1から排出される。そのため、製品のサイズとしては規格品であっても異形物が製品中に含まれることになり、製品価値を下げることになる。
【0008】
以上説明したように、粉砕器15で粉砕されたものを核として造粒器の入り口にリサイクルすると、造粒器内のダスト発生量が多く、製品取得の歩留まりが良くなく、さらに、異形物が製品中に含まれることになる。
また、特公昭56−47181号公報に記載の尿素顆粒の製法は、同公報の図2に示されるように造粒器は流動床型であり、製造工程において粉砕器で粉砕されたものを核として造粒器にリサイクルしていることが分かる。したがってこの方法によっても、ダストの発生、製品歩留まりの悪化、異形物の混入の問題は解決できない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、粉砕エネルギーが省略され、粉砕した核のリサイクル工程が省略され、ダストの発生量が少なく、製品取得の歩留まりが良く、異形物のない製品を得ることができる造粒方法及びそれに用いる造粒器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は下記の造粒方法及び造粒器によって達成される。
すなわち、本発明は、
【0011】
(1)多孔板を底部とする造粒部の底床と、流動用空気を造粒部の底床に供給する上部空気供給管と、下部空気供給管と、該下部空気供給管から分岐した空気を造粒部に噴出する空気供給管と、該空気出口の中央部に設けられた溶融原料噴射用ノズルと、核が造粒器入り口から造粒器出口方向に連続的に移動する通路を形成するための、前記底床に設けられる前記空気供給管と空気供給管とを仕切る一つ以上の仕切壁とを有してなる造粒器を用い、
溶融原料を曲率のついた球面状のプレートに孔を多数開けたシャワー型スプレーでスプレーし、該スプレーされた溶融原料を冷却固化し、該冷却固化後の平均粒子径が0.4mm〜2.0mmであるほぼ球状の核を前記造粒器内の造粒部中に供給し、
多孔板に開孔された孔を通過する空気の流れ方向が垂直軸に対し粒子の流れ方向に傾斜角度を有するようにして、前記の供給された造粒部中の核に対して前記噴射用ノズルから溶融原料を噴射して造粒することを特徴とする造粒方法、
【0012】
(2)多孔板を底部とする造粒部の底床と、流動用空気を造粒部の底床に供給する空気供給管と、底床に設けられた高圧空気を補助気体として用いた溶融原料噴射用ノズルと、核が造粒器入り口から造粒器出口方向に連続的に移動する通路を形成するための、前記底床に設けられ前記ノズルとノズルとを仕切る一つ以上の仕切壁とを有してなる造粒器を用い、
溶融原料を曲率のついた球面状のプレートに孔を多数開けたシャワー型スプレーでスプレーし、該スプレーされた溶融原料を冷却固化し、該冷却固化後の平均粒子径が0.4mm〜2.0mmであるほぼ球状の核を前記造粒器内の造粒部中に供給し、
多孔板に開孔された孔を通過する空気の流れ方向が垂直軸に対し粒子の流れ方向に傾斜角度を有するようにして、前記の供給された造粒部中の核に前記噴射用ノズルから溶融原料を噴射して造粒することを特徴とする造粒方法、
【0016】
前記のシャワー型スプレーが加振型スプレーであることを特徴とする(1)又は(2)項に記載の造粒方法、
【0017】
(4)前記造粒器に冷却部が一体化して設けられており、該冷却部により造粒物を冷却し、冷却された製品を造粒器出口から得ることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の造粒方法、
【0019】
曲率のついた球面状のプレートに孔を多数開けたシャワー型スプレーを備えた平均粒子径が0.4mm〜2.0mmであるほぼ球状の核を造粒部に供給する核製造器と、多孔板を底部とする造粒部の底床と、流動用空気を造粒部の底床に供給する上部空気供給管と、下部空気供給管と、該下部空気供給管から分岐した空気を造粒部に噴出する空気供給菅と、該空気出口の中央部に設けられた溶融原料噴射用ノズルと、核が造粒器入り口から造粒器出口方向に連続的に移動する通路を形成するための前記底床に設けられ前記空気供給管と空気供給管とを仕切る一つ以上の仕切壁とを有してなる造粒器であって、
前記核製造器から予め所定の粒子径にされ供給された造粒部中の核に前記噴射用ノズルから溶融原料を噴射して造粒するにあたり、多孔板に開孔された孔を通過する空気の流れ方向が、垂直軸に対し粒子の流れ方向に傾斜角度を有しており、
前記仕切壁が造粒器の壁に平行するように設けられ、少なくとも一つの仕切壁が造粒器の片方の側面部から造粒器の対面する側面部に向かうようにされ、他方の仕切壁は、造粒器の対面する側面部から造粒器の片方の側面部に向かうようにされるように該仕切壁が交互に設けられる
ことを特徴とする造粒器、
【0021】
曲率のついた球面状のプレートに孔を多数開けたシャワー型スプレーを備えた平均粒子径が0.4mm〜2.0mmであるほぼ球状の核を造粒部に供給する核製造器と、多孔板を底部とする造粒部の底床と、流動用空気を造粒部の底床に供給する空気供給管と、底床に設けられた高圧空気を補助気体として用いた溶融原料噴射用ノズルと、核が造粒器入り口から造粒器出口方向に連続的に移動する通路を形成するための前記底床に設けられ前記ノズルとノズルとを仕切る一つ以上の仕切壁とを有してなる造粒器であって、
前記核製造器から予め所定の粒子径にされ供給された造粒部中の核に前記噴射用ノズルから溶融原料を噴射して造粒するにあたり、多孔板に開孔された孔を通過する空気の流れ方向が、垂直軸に対し粒子の流れ方向に傾斜角度を有しており、
前記仕切壁が造粒器の壁に平行するように設けられ、少なくとも一つの仕切壁が造粒器の片方の側面部から造粒器の対面する側面部に向かうようにされ、他方の仕切壁は、造粒器の対面する側面部から造粒器の片方の側面部に向かうようにされるように該仕切壁が交互に設けられる
ことを特徴とする造粒器
)造粒器の底部の粒子の流れ方向の長さLと該粒子の流れの巾Mの比L/Mが、10以上40以下である特定の細長い形状を有することを特徴とする(5)又は(6)に記載の造粒器、
【0022】
前記シャワー型スプレーが、加振型スプレーであることを特徴とする()〜()項のいずれか1に記載の造粒器、及び
9)製品を冷却する冷却が一体化して設けられたことを特徴とする()〜()項のいずれか1に記載の造粒器
を提供するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明においては、種晶を、投入して流動化させ、これに対し、溶融原料を噴射して、前記種晶を核として粒子を成長させ造粒する造粒器が用いられる。
ここで、造粒部中の核とは、予め製造されて造粒器に供給される尿素、硫黄等をいう。なお、本発明においては尿素・硫酸アンモニウムの混合肥料も造粒できるが、これは、通常、硫酸アンモニウムが60重量%(以下、wt%と称す)以下のものをいう。造粒器の溶融原料噴射用ノズルに供給される溶融原料とは、好ましくは、尿素の製造に関しては、尿素を90wt%以上、好ましくは95wt%以上含む水溶液である。尿素・硫酸アンモニウムの混合肥料の製造には、好ましくは、96wt%以上の尿素溶液に150μm〜600μmの粒子径分布を有する固体状の硫酸アンモニウムを均一に混合したものが用いられる。硫黄に関しては、通常、硫黄を90wt%以上含む溶融した硫黄が用いられる。尿素および尿素・硫酸アンモニウムの製造に関して、核発生装置に供給される溶融尿素とは、好ましくは、尿素を99.5wt%以上含むものが用いられる。硫黄および硫黄が被覆された尿素の製造に関しては、硫黄を90wt%以上含む溶融した硫黄が用いられる。しかし、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0024】
本発明において、製品について述べる。製品とは、製品中の呼称製品サイズの割合が所望する範囲にあるものをいう。後述の図1に示すように、リサイクルのない場合は、フルイを使うまでもなく造粒器の出口の物が製品となる。また、リサイクルする場合(粉砕器を用いない)は、フルイで篩い分けられた物が製品となる。呼称製品サイズとは製品を粒子径で規定した各グレ−ド範囲をいう。
本発明を制限するものでないが、本発明により得られる呼称製品サイズについて述べると、呼称1mm〜3mm、2mm〜4mm、3mm〜5mm、5mm〜8mm、8mm〜12mm、10mm〜15mm等である。製品中の呼称製品サイズのものの割合は、呼称および市場の用途によって異なり、70%以上を要求される場合、80%以上を要求される場合および90%以上を要求される場合がある。この呼称製品サイズのものの割合を高めるのは容易ではなく、これを何%にまで高めることができるかが問題となる。
上記いずれかの製品を得るため、本発明において核の平均粒子径は、0.4mm〜2.0mmの範囲から選択される。該平均粒子径が0.4mm〜2.0mmのもの、例えば、0.4mm〜1.0mm、0.4mm〜2.0mmのものは、噴射造粒(以下、プリルと称す)法で得られる。0.4mm〜1.0mmは、造粒器と核製造器が一体化される場合に好適であり、造粒器の外に設置される場合には0.4mm〜1.0mm、0.4mm〜2.0mmの両者が適用される。その理由は以下の通りである。
周知のように、プリル法では数十mの高さの造粒塔の上部から溶融尿素の液滴を落下させ、該造粒塔の下部から冷風を送り、前記液滴が落下する間に固化させるものである。前記造粒塔の高さは固化した造粒物の平均粒子径によってきめられるもので、平均粒子径が大である程、その高さも高くなる。
前記プリル法においては平均粒子径が約3.0mmまでのものを製造することは可能である。しかし、2mmを越えると、空冷するための核製造器の高さ(前記造粒塔の高さに相当)が高くなりすぎ、実用的ではない。平均粒子径が2.0mm以下のものであると、実用的な高さとなり、特に、造粒器と核製造器が一体化される場合には、造粒器の通常の高さから0.4mm〜1.0mmが選定される。造粒器の外に設置される場合には、上記理由から0.4mm〜1.0mmあるいは0.4mm〜2.0mmのいずれかが任意に選定できる。2.0mmを越える核は別途、前記0.4mm〜1.0mmの核を特公平4−63729号公報に開示したグラニュール法によって成長させ得ることもできる。要はこれらの核の平均粒子径は、核の製造方法、後述の造粒器の形状、所望する呼称製品サイズ等に合わせて選択すれば足りる。
【0025】
従来、プリル法によって約1.5mm〜2.0mmの平均粒子径でほぼ球状の尿素を製品にしているが、粒子径として0.8mm〜2.8mmの分布を有している。同じ粒子径であれば上記プリル法で製造した粒子は、特公平4−63729号公報に開示したグラニュール法で製造した粒子に比較して40%程度の強度となることが知られている。これを核として造粒することも検討した。しかしながら参考例1に示すように、平均粒子径が1.6mmのものを核にして呼称2mm〜4mmの製品に造粒すると、参考例11と比較して中心部の弱い粒となる。
噴流床と流動床を組み合わせた造粒器および流動床型の造粒器の場合、核粒子がいかなる方法で得られた場合でも、核粒子の平均粒子径が0.4mm未満であると、造粒器1に投入された場合、後述する上昇する流動用空気に同伴されダストとなる場合がある。プリル法で製造した粒子を核とする場合、平均粒子径が1.0mmを越えると、呼称2mm〜4mm以下の製品の強度が弱くなり本発明の目的を達成できない。しかし、呼称5mm〜8mm以上の製品を造粒する場合には、後述の参考例12で示すように、製品強度がかわらないため、プリル法で製造した核粒子径が1.0mmを越えてもよく、3.0mm以下が好ましい。要は、呼称製品サイズにかかわらず、目安として、核粒子(被覆前)1つの重量が、製品粒子(被覆後)1つに対し0.5〜10.0%程度であれば、プリル法で製造した核を用いて製品強度の十分高いものとできる。製品粒子中の核粒子の割合は好ましくは0.5〜5.0重量%、より好ましくは0.5〜2.0重量%である。なお、流動床型の造粒器の場合も、好ましい平均粒子径の範囲は同様である。
【0026】
さらに詳細に述べると、本発明で用いる核の平均粒子径が0.4mm〜2.0mmであるものをプリル法のみで得る場合には、呼称1mm〜3mm、呼称2mm〜4mmおよび呼称3mm〜5mmの製品であれば、核の平均粒子径は0.4mm〜1.0mmが選択される。より好ましくは、呼称1mm〜3mmの製品であれば、0.4mm〜0.5mmが選択され、呼称2mm〜4mmおよび呼称3mm〜5mmの製品であれば、0.5mm〜0.8mmが選択される。
呼称5mm〜8mm、8mm〜12mmおよび呼称10mm〜15mmの製品であれば、核の平均粒子径は、0.4mm〜3.0mmが選択される。より好ましくは、呼称5mm〜8mmの製品であれば、1.3mm〜1.6mmが選択され、8〜12mmでは1.5〜2.1mmが選択され、呼称10mm〜15mmの製品であれば、核の平均粒子径は、2.5mm〜3.0mmが選択される。なお、本発明において、これに制限されることはないのは、いうまでもないことである。
ここに、本発明でいう平均粒子径とは、メディアン径と称される50%重量平均径をいう。
本発明において、造粒器に投入する核粒子(種晶)は、ほぼ球状である。ここで、ほぼ球状とは、プリル法によって得られる程度またはそれ以上の球状をいう。この球状度は、実施例での異形物の有無の試験法による球状係数が90%以上のものが好ましい。
【0027】
核の粒子径分布と該核の造粒器内の滞留時間分布および該核から得られた製品の粒子径分布の相関については、従来用いられている造粒器(後述のA型及びB型造粒器)の運転条件は、ある範囲でほぼ一定である。したがって、核の上記造粒器内の滞留時間分布は、ある範囲でほぼ一定である。
例えば、呼称2mm〜4mmの製品を得る場合、平均粒子径が0.4mm〜1.0mm、好ましくは、粒子分布が0.4mm〜1.0mm、さらに好ましくは、粒子分布が0.5mm〜0.8mmである粒子径のそろったほぼ球状の核を噴流床と流動床を組み合わせた造粒器に供給すると、例えば比較例1に対する参考例11および参考例16の比較で示すように所望する造粒器出口の呼称製品サイズの割合が従来で得られる75〜80%に対して85%〜88%程度になり、かつ、異形物を含まない。なおさらに、所望する製品中の呼称製品サイズの割合を多くするには参考例15に示すように造粒器出口粒子をふるいわけ、製品とし、ふるい下のものを造粒器にリサイクルすれば良いことも分る。
【0028】
本発明に用いられる造粒器について説明する。なお、以下の図面に従う説明において、図1〜18中の同符号は、同じものを示すので説明を省略する場合がある。
図3〜図5は、本発明に用いられる造粒器の一実施形態を模式的に示した正面図、側面図および平面図(以下、この造粒器をB型造粒器と称す)であり、多孔板を底部とする造粒部の底床9と、ライン23から供給される流動用空気を造粒部の底床9に供給する上部空気供給管と、ライン24から供給される下部空気供給管と、該下部空気供給管から分岐した空気を造粒部に噴出する空気供給管3、4、5、と、該空気出口の中央部に設けられた溶融原料液噴射用ノズル6、7、8と、ライン41から供給された核が上下に流動しながら造粒器入り口から造粒器出口方向に連続的に移動する通路を形成するための前記底床9に設けられ前記空気供給管と空気供給管とを仕切る仕切壁100、101とから構成される。
【0029】
図6〜図8は、本発明に用いられる造粒器の他の実施形態を模式的に示す正面図、側面図および平面図(以下、この造粒器をD型造粒器と称す)であり、多孔板を底部とする造粒部の底床9と、ライン23から供給される流動用空気を底床9に供給する空気供給管と、底床に設けられライン240から供給される高圧空気を補助気体として用い噴霧される溶融原料液噴射用ノズル600、700、800と、ライン41から供給された核が上下に流動しながら造粒器入り口から造粒器出口方向に連続的に移動する通路を形成するための前記底床9に設けられ前記溶融原料液噴射用ノズルと溶融原料液噴射用ノズルとを仕切る仕切板100、101と、から構成される。
上記B型およびD型造粒器において、仕切板100、101は、造粒器の壁に平行するように設けられ、少なくとも一つの仕切壁が造粒器の片方の側面部から造粒器の対面する側面部に向かうようにされ、他方の仕切壁は、造粒器の対面する側面部から造粒器の片方の側面部に向かうようにされるように該仕切壁が交互に設けられる。仕切壁100、101は少なくとも一組の空気供給管を仕切らずに残して連通部103を形成してあり、仕切った空気供給管の管列は連通部103で隣の管列に連絡する。
【0030】
仕切壁100、101の高さは、B型造粒器では核になる粒子が造粒部の中で舞い上がる時の、舞い上がり高さよりも若干高くするのが好ましい。D型造粒器においては、流動層の高さより上に位置していれば足りる。
後述の参考例では、公知の、例えば特公平4−63729号記載の造粒器又はその変形器を用い。図9〜11は、この公報記載の流動床と噴流床を組み合わせた従来の造粒器を模式的に示した一例であり(以下、この造粒器をA型造粒器と称す)図9、図10、図11はそれぞれ正面図、側面図および平面図を示す。この造粒器は前記のB型造粒器から仕切壁100、101を取り除いたタイプに相当する。
【0031】
また後述の参考例においては、造粒器として、図12〜図14に模式的に示す特公昭56−47181号公報および特公昭60−13735号公報に記載の従来の造粒器(以下、C型造粒器という)を用い
【0032】
図12は正面図、該側面図および図13および図14は側面図及び平面図である。同図に示されるように、このC型造粒器ではライン41から供給されたリサイクルされた核の造粒器入口から出口へ流れるのをほぼ直角に遮るように、レベル12の上部に、邪魔板200および邪魔板201が設置され、該核はノズル600、700および800から液滴を噴射されながら、邪魔板200、201と底床9との隙間をくぐって成長するものである。この点以外はD型造粒器と同様である。ライン240からノズル600、700および800まわりに供給されるのは補助気体として用いられる微細化用高圧空気であり、ライン37から溶融原料液がノズル600、700および800に加えられる。
【0033】
本発明においてはこのような造粒器に核造粒部及び/又は冷却部を一体化して設けてもよい。本明細書ではA型及びB型造粒器に核造粒部を一体化して設けたものを、それぞれE型及びF型造粒器と指称する。図15は、B型造粒器と核造粒機能が一体化された造粒器であるF型造粒器を模式的に示した正面図であり、図16はF型造粒器を模式的に示した平面図である。図15のF型造粒器において、ライン156からスプレー154に供給された溶融原料液が噴射されて、噴射ゾーン151に平均粒子径が0.4mm〜3.0mmの核となる尿素152が供給される。該造粒器は、噴射ゾーン151と造粒ゾーン155とが分離壁153で分離されているが、噴射ゾーン151から造粒ゾーン155への核粒子の流れ170のために分離壁153の一部は開口され、核粒子はこの部分を通って造粒ゾーンへ移動する。噴射ゾーン151には、ライン42から噴射造粒用空気が、底床9を通り前記核製造器150で示した条件で供給されライン43から抜き出される。噴射ゾーン151と造粒ゾーン155の圧力はほぼ同圧で、通常5mm水柱〜10mm水柱の負圧で運転される。
なお、F型造粒器において仕切り壁100および101を除いたものがE型造粒器となる。C型あるいはD型造粒器と核造粒機能が一体化した造粒器を、それぞれG型およびH型造粒器と称する。E型及びG型については、図面を省略した。H型造粒器については、図面を省略しているが、本発明に含まれることはいうまでもないことである。
【0034】
図17はB型造粒器に核造粒部を一体化して設けたF型造粒器にさらに冷却ゾーン50を設けて冷却機能を一体化した1例を模式的に示したS型造粒器の平面図であるがS型造粒器には、B型造粒器に冷却ゾーン(冷却用通路)を設け一体化した造粒器を含む。本発明には、冷却ゾーンを設ける造粒器はB型およびF型に限定されることはなく、D型、H型を基としたもの(以下、SS型と称す)等を含むことは、いうまでもないことである。なお、冷却ゾーン50の底床部は、造粒器の底床部のものと同一のものを用いれば足りる。また、冷却ゾーン50の底床部への流動用空気の空気供給管は、この図には記載されていないが、造粒器用のものと分離されて設置されるのがよい。冷却ゾーン50に供給される空気の温度は、常温あるいはそれ以下に保たれれば足りる。ここに、冷却とは、レベル12の層温度(100℃以上に保たれている)を造粒器から取り出された製品が所定温度以下(通常、60℃以下、好ましくは40℃〜50℃)となるようにされることをいう。なお、A型、C型、E型又はG型造粒器に冷却機能を一体化させてもよいことはいうまでもないことである。
【0035】
上記造粒器の底床9の多孔板は、核および成長中の尿素等が、造粒器入り口から連続的に造粒器出口方向に流れるように開孔され設置される。このように設置された造粒器出口方向に流れるように開孔された孔を通過する空気の流れ方向は、製造の容易性から垂直軸に対し60度以下が選択される。
なお、いうまでもないことであるが、本発明においては後述の実施例18で示すように、造粒器の後段のノズルから硫黄を噴射すれば硫黄が被覆された遅効性の尿素を得ることもできる。後段のノズル本数の全体のノズル本数に占める割合は、呼称および硫黄の被覆厚みによっても異なるが、10%〜30%、好ましくは10%〜20%が選択される。
【0036】
本発明の造粒方法は、上記の造粒器を用いて、図1及び図2に示す製造工程に従って実施することができる。
本発明方法によれば、規格外粒子の粉砕工程を省略できる。したがって図1及び2に示す製造工程は、図18に示した従来工程とは粉砕工程(図18の符号27〜30及び15)を有しない点が異なる。
本発明の製造方法において造粒器1の運転条件自体は、本発明で規定する点以外は前記の各特許公報に記載がある従来公知の方法を参照して実施できる。粒状尿素等が流動している層11の温度は、通常約100℃である。また一例として特公平4−63729号公報に開示されるように、A型造粒器において空気供給管の数は、底床の面積当り0.5〜5本/m2 の密度で設置されてもよいし、また、6〜10本/m2 の密度で設置することもできる。ノズル6、7および8の噴射角度は、30度〜80度が選択され、空気供給管3、4および5にそれぞれ供給される空気供給量は、尿素生産量が1000トン/日基準で250Nm3 /h〜10000Nm3 /hが選択される。このとき、空気供給管3、4および5に供給される空気の流速は、5m/s〜50m/s、好ましくは、10m/s〜20m/sが選択され、該空気の温度は、常温〜120℃が選択される。なお、実施例でノズル1本当たり4400kg/hの溶融原料が供給された例が開示されているが、これに限定されるものではない。また、レベル12の高さは、静止状態において0.1m〜1.0m、流動状態において0.3m〜1.5mが選択され、空間60の高さは、底床から2m〜10mが選択される。ここに、これらの運転条件は、前述のA型造粒器のみならず、B型、E型、F型およびS型造粒器に適用できることはいうまでもないことである。また、特公平4−63729号は尿素の造粒の説明であるが、粒状尿素以外のもの、例えば硫黄の製造に関しても、ほぼ上記条件下で運転することができる。
【0037】
またC型造粒器の運転条件は、例えば、特公昭60−13735号公報に記載されるように、高圧空気を補助気体として用いた溶融原料液噴射ノズル600、700および800は20度より小さい角度のものが用いられ、ライン240からノズル600、700および800まわりにそれぞれ供給される補助流体は130Nm3 /h、補助流体の流速は60m/sec〜300m/sec、好ましくは150m/sec〜280m/sec、レベル12は0.3m〜1.5m、空間60の高さは0.3m〜1.5mとすることができる。また、該公報では、その1実施例として尿素生産量が800トン/日基準でノズル1本当たり325kg/hの溶融原料が供給され、流動床に供給される空気23の量として、52000Nm3 /hが供給された例が開示されている。
ここに、これらの運転条件は、C型造粒器のみならず、D型、G型、H型およびSS型造粒器に適用できることはいうまでもないことである。
図1は尿素又は硫黄粒状物の製造工程の一例であり、同図による造粒を尿素を例にとって説明すると、造粒器1中で使用される造粒用の核を製造するため、予め別途用意された99.5wt%以上の尿素を含む溶融尿素が、ライン27を通り、核製造器150へ供給される。
核製造器150としては、シャワー型のスプレー方式、加振型スプレーのスプレー方式、バスケット型のスプレー方式、円板回転式方法等が上げられるが、シャワー型のスプレー方式、加振型スプレーのスプレー方式が通常選択される。
【0038】
このシャワー型のスプレー方式を採用すると、平均粒子径が0.4mm〜1.0mmおよび0.4mm〜2.0mm、さらに、粒子径分布が0.4mm〜1.0mmおよび0.4mm〜2.0mmであるほぼ球状の核を供給することが可能となる。スプレーは、曲率のついた球面状のプレートに孔を多数開けたシャワー型のものである。この方式では、以下の条件を選定するのが好ましい。すなわち、曲率のついた球面状のプレートに孔を多数開けた孔径を0.3mm〜0.4mm、該孔径を通過する流速を0.5m/s〜2mm/sを選択すれば足りる。なお、冷却用の空気の流速は、0.2m/s〜1.0m/sから選択され、通常0.4m/sが採用される。特に、造粒器と一体化される場合には、上記運転条件を守ることが好ましい。
図1に示すように、核製造器150が造粒器1の外に設置される場合には、上記条件の外、近傍の条件で運転してもよい。
【0039】
核製造器150は、他の方法として、加振型スプレーでスプレーする方法が用いられる。周知のように、曲率のついた球面状のプレートに孔を多数開けたスプレーを用い、その孔径と孔を通過する流速および振動数を調整することにより、スプレーされた溶融尿素が冷却固化され該冷却固化後の平均粒子径が、0.4mm〜1.0mmおよび0.4mm〜2.0mmのものを製造することができる。例えば、振動数を300HZ〜1000HZ、孔径を0.3mm〜0.4mm、孔径を通過する流速を0.5m/s〜2m/sを選択すれば足りる。冷却用の空気の流速は、シャワー型スプレーおよび加振型スプレーのいずれにおいても、0.2m/s〜1.0m/sから選択され、通常0.4m/sが採用される。造粒器と一体化される場合も同様である。
【0040】
本発明において、基本的に造粒器中の核の数は、ライン25から排出される製品粒子の数に等しいため、例えば、粒子径が0.4mm〜1.0mmである核から呼称2mm〜4mmの分布を有する平均粒子径3mmの製品を製造する場合、造粒器へ供給される尿素17の約1wt%程度の量を供給すれば足りる。そのため、上記核製造器150は小さくてよい。なお、プリル方式を採用している尿素製造プラントが隣接している特殊な場合、極く少量ではあるが平均粒子径が0.4mm〜1.0mmおよび0.4mm〜2.0mmであるものが含まれているため、予め分別したものを用いてもよいのは、言うまでもないことである。
【0041】
一方、尿素17は、90wt%以上、好ましくは95wt%以上の尿素を含む尿素水溶液である。該尿素17は、ライン31を通り混合槽21に供給される。また、混合槽21には、サイクロン16からライン35を通り供給される少量のダストと合流し、尿素17は均一に混合される。混合槽21の尿素は、ライン36、ポンプ22およびライン37を通り、ノズル6、7および8から液滴径が150μm〜600μmで噴射され核に付着し、成長する。なお、C型造粒器を用いる場合は、ノズル600、700および800から液滴径が20μm〜120μmで噴射され核に付着し、成長する。
【0042】
型造粒器(図9〜11)を用い呼称製品サイズが2mm〜4mmである場合を後述の参考例11参考例13参考例16に示す。比較例1に対する該参考例に示すように、粉砕した核をリサイクルする場合よりも造粒器出口の呼称製品サイズ割合は大きくなる。該呼称製品サイズ割合をさらに大きくするには、参考例15にその一例を示すように、フルイ13で選別されたふるい下のものを造粒器1にリサイクルすればよい。リサイクルする場所は、造粒器1の入り口とは限らない。予め試験して設定した造粒器1の途中の位置でよい。
【0043】
次に、B型造粒器を用いてA型造粒器よりもさらに造粒器出口の呼称製品サイズ割合を大きくすることが可能な造粒器の形状について説明するが、これに限定する主旨ではない。これらの造粒器の運転条件は、同一で足りる。
造粒器の底部の流れ方向の長さをL、該粒子の流れの巾をM(L>M)、高さをHとすると、内容積Vは、これらの積となり、通常A型造粒器の、L/Mは、2〜4が経験的に選択されていた。本発明において、B型造粒器の形状は、前記仕切り壁100、101を設けることで従来の形状より細長い形状となる。VとHを一定とすると、通常、B型造粒器のL/Mは、10〜40、好ましくは、20〜40が選択される。4を越えた10未満であると、効果はあるが、A型造粒器に比較して著しい効果が得られないことがある。40を越えても本発明の効果があまり変わらないため、避けるべきである。
上記造粒器の形状は、必ずしも直線的に細長くある必要はなく、通常、折れ曲がった形状が採用される。通常の造粒器の中に仕切り壁を設けることで達成できる。
【0044】
装置の混合特性を表すものとして、装置の混合特性をN個の等容積の完全混合槽の直列結合で近似する完全混合槽列モデルがある。該モデルによると、Nの数が多いほど、各粒子の滞留時間は、狭い分布を持つことが知られている。
また、各槽を区切らなくても、全体として特定の細長い形状にすれば、各槽に区切ったものと同様の効果があり、各粒子の滞留時間分布が狭くなることも知られている。
上記Nの数を増やすには、特定の細長い形状がより好ましいこと、多孔板に開孔された孔を通過する空気の流れ方向が、垂直軸に対し粒子の流れ方向に角度を有すれば、粒子は流れ方向に、すなわち、造粒器の出口に向かって一様に進み、逆混合が少ないこと、したがって滞留時間分布の狭い、本発明の目的をより良く達成できる造粒器となること、等を発明者らは知った。
以上のことから、その1例として呼称2mm〜4mmの場合を示すが後記の実施例7〜実施例10、実施例12および実施例14〜実施例16に示すように、平均粒子径が0.4mm〜1.0mm、好ましくは、粒子分布が0.4mm〜1.0mm、さらに好ましくは、粒子分布が0.5mm〜0.8mmである粒子径のそろったほぼ球状の核を、従来のA型あるいはC型造粒器に供給するよりも、特定の細長い形状を有する造粒器に供給すれば、異形物を含まず、製品中の呼称製品サイズの割合が多くなることが分かった。
したがって、特定の細長い形状を有する造粒器を用いる場合には、製品中の呼称製品サイズの割合が多くなるためにふるい下のリサイクルが不必要であるかあるいは該造粒器へのふるい下のリサイクル量は極めて少なくてすむことも分かった。
【0045】
なお、本明細書における製品中の異形物の有無は、次の方法で評価することができる。図19は、本発明でいう異形物の有無の評価用の試験装置である。図19において、ベルトコンベア601には後述の供給サンプル603がベルトコンベアー601から漏れでるのを防止するため、その長さ方向の両端に10cm程度のガイドが設けられ、幅20cm程度であるベルト602が設置されている。ベルトコンベア601の長さは、特に制限はないが、0.5m〜2.0mを選択すれば足りる。ここに、ベルトコンベア601は、水平方向610に対して0度〜20度の傾斜(角度611)をとるように設置される。ベルト602は、100cm/min〜500cm/minで傾斜面の低い方から高い方向へ(矢印Aの方向へ)回転している。
また、供給サンプル603をベルト602に供給するためのスライド機能604を有するホッパー605がベルトコンベア601の中心近傍に設けられる。ホッパー605の先端とベルト602の隙間は、供給サンプル603が出やすい程度に予め適宜調整された後、供給サンプル603は後述する試験に供される。ここに、供給サンプル603は、通常、50g〜300g用意される。
また、供給サンプル603に対してベルト602の回転方向50〜200mmの位置にレーキ614が設けられる。該レーキ614によって供給サンプル603の粒子のかたまりを均一にならすことができ、測定精度を向上させることができる。
この装置を用いる試験方法について説明する。供給サンプル603はホッパー605およびスライド機能604を通り、回転しているベルト602上に供給される。この時、ほぼ球状のものは、ベルト602の回転方向とは逆の方向612に導かれ、球状のサンプル608として受け皿606に溜まる。一方、異形物は、ベルト602に留まるため、ベルトと同方向の方向613に導かれ、異形物609として受け皿607に溜まる。
【0046】
上記試験条件は、予め異形物の割合を調製した標準サンプルで設定され、同一試験条件で供給サンプルの試験を行うことにより評価を行った。
球状係数(%)=100×(供給サンプル中の球状のサンプル608の重量)/(供給サンプル603の重量)
【0047】
本発明においては、冷却器と一体化された造粒器を用いるのが好ましい。造粒器の中で造粒物をよりよく乾燥するために造粒器内の粒状尿素が流動している層の温度は100℃以上に保たれることが多い。該層温度を100℃以上に保つためには、通常、流動用あるいは噴流用の空気をヒーターにより加熱する。造粒器出口の造粒物の30〜50%を造粒器にリサイクルする従来技術において、冷却器と一体化した造粒器で造粒物を望ましい最終製品温度である40℃〜50℃まで冷却すると特別な製品冷却器が不要となりプロセスが簡素化される利点はあるが、リサイクルする粒子までも冷却されるため、その熱損失を補うために流動用あるいは噴流用の空気を更に加熱する必要があり消費エネルギーが増大し実用には適さない。しかし、本発明ではリサイクルする粒子がないか、あるいは極めて少ないことにより熱損失は実質上なくなり上記利点のみが残る。つまり、冷却器と一体化した造粒器を用いることにより、望ましい最終製品温度である40℃〜50℃に冷却された製品を造粒器出口から直接得ることが可能である。
【0048】
図2は、硫酸アンモニウムを60重量%以下含む尿素・硫酸アンモニウム肥料粒剤の製造工程の一例の説明図であり、溶融原料の混合槽21に導入する原料の構成が異なる以外は図1と全く同じである。
この図2における溶融原料のフローについて説明すると、第一に、硫酸アンモニウム18は、ライン32からミル19に供給され、あらかじめその平均粒子サイズは30〜300μmに、さらに好ましくは60〜150μmに調整され、ライン33を通りヒーター20で100〜160℃に調整され、ライン34から混合槽21に供給される。また、300μmを越えると、付着した硫酸アンモニウム粒子が製品の表面を荒くすることがある。第二に、尿素プラント等(図示しない)から供給された溶融尿素17は、ライン31から120℃〜155℃に維持され混合槽21に供給される。混合槽21では、撹拌器等により十分に液体と固体が混合される。第三に、造粒器1の塔頂からライン38を通り、サイクロン16へ導かれ、該塔底からは粉状のものが混合槽21へ導かれ、該塔頂からライン39を通りガス(空気)が放出される。
【0049】
ここで、図1および図2では、核製造器150と造粒器1とは、別々に設置された例で記載しているが、前記のように核製造器150と造粒器1とを一体化することもできる。この時の核製造器150は、前述のシャワー型スプレーあるいは加振型スプレーを用い前記運転条件で運転すれば足りる。なお、スプレーの位置は、図15に一例を示すように、造粒器1中の屋根より下の位置に内蔵することができる。
【0050】
本発明の造粒方法は、上記で説明した点以外は、特公平4−63729号、特公昭56−47181号、特公昭60−13735号記載造粒条件及び装置を参照して実施することができる。
【0051】
【実施例】
次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。なお、本発明は、以下に記載の実施例にのみに制限されることがないのは、いうまでもないことである。
【0052】
参考例11
図1に示す工程で、生産量は、日産1000トンである尿素プラントに適用した。核製造器150にシャワー型スプレーを採用し、0.4mm〜1.0mmの粒子径の尿素を製造し、造粒器lに供給した。ここで造粒器lとしては、A型を用いた。
造粒器lのL/Mは4で、造粒器の底床の多孔板の開孔された孔を通過する空気の流れ方向は、垂直軸に対し30度であった。また、製品のリサイクルは行わなかった。
運転条件は、以下を選択した。ノズル噴射角度は、35度、ノズルl本当たりの供給量は、125℃、95wt%の溶融尿素を空気供給管出口空気量1Nm3当たり1.3kg、空気供給管出口の線速、15m/s、造粒物が流動している底床に供給される空気の線速は、1.5m/s、レベル12は1.0m、空間60の高さは6m、レベル12の層温度は100℃であった。異形物の有無の試験は以下の方法で行った。
前述の図19の試験装置において、ベルト幅300mm,機長長さ1500mm,ベルト材質ポリウレタンのものを用いた。試験条件は、ベルトスピ−ド380cm/min、ベルト角度は10度〜15度の間に次のようにして設定した。呼称2mm〜4mmのほぼ球状のもの90重量部に対し、同呼称のもので1つ以上の頂点を有する多角形の粒又は粒同士が合体したもの10重量部を加え、標準サンプルとした。ついで、球状係数が90%となるように上記ベルト角度を決定後、本実施例のサンプル100gを用い試験を数回繰り返し、球状係数の平均値を求めた。次の基準で異形物発生を評価した。
○:球状係数90%以上 (異形物発生防止良好)
△:球状係数90%未満、80%以上 (異形物あり)
×:球状係数80%未満 (異形物多し)
なお、以下の実施例および比較例においては呼称が異なる以外は、標準サンプルの作成方法および試験方法は同様に行った。運転結果とこの時の製品硬度(強度)をISO8397−1988に従って測定し、それぞれの従来法製品との比較結果を表1に記載する。
【0053】
参考例12
参考例11の核にかえ、プリル法にて製造した粒子分布0.8mm〜2.8mmの粒子を核として用い呼称5〜8mmの製品を造粒した以外は参考例11と同様に実施した。結果を表1に示す。
【0054】
参考例13
参考例11の垂直軸に対する角度を30度から0度に変えた以外は参考例11と同様に実施した。結果を表1に示す。
【0055】
参考例14
参考例13の造粒器の底床の多孔板の開孔された孔を通過する空気の流れ方向は、垂直軸に対し0度であったのを60度に変えた以外は、参考例13と同様に実施した。
結果を表1に併記する。
【0056】
参考例15
参考例11の規格外で小さい方の製品を造粒器にリサイクルした。結果を表1に併記する。
【0057】
参考例16
参考例11の核製造法をシャワー型スプレーから加振型スプレーに変えた以外は、参考例11と同様に実施した。結果を表1に併記する。
【0058】
実施例7
参考例11の造粒器の型をA型からB型に変えた以外は、参考例11と同様に実施した。この時のL/Mは10であった。結果を表1に併記する。
【0059】
実施例8
実施例7のL/Mを10から40に変えた以外は実施例7と同様に実施した。結果を表1に併記する。
【0060】
【表1】
Figure 0003923662
【0061】
実施例9
実施例7の製品の種類を尿素から尿素・硫酸アンモニウム(50wt%ずつ)に変え、図1に示すプロセスから図2に示すプロセスに変えた以外は実施例7と同様に実施した。結果を表2に示す。
【0062】
実施例10
実施例7の製品の種類を尿素から硫黄に変えた以外は実施例7と同様に実施した。
結果を表2に併記する。
【0063】
参考例17
参考例11の造粒器をA型からC型に変え、尿素生産量を1000トン/日から800トン/日に変えた。運転条件は、以下を選択した。ノズル噴射角度は20度、ノズル1本当りの供給量は325kg/h、ノズルに供給される補助気体は130Nm3/h、補助気体の流速は275m/sec、流動床に供給される空気量は152000Nm3/hであった。また、レベル12は1m、空間60は1mであった。
上記以外は、参考例11と同様に行った。結果を表2に併記する。
【0064】
実施例12
参考例17の造粒器の型をC型からD型に変えた以外は参考例17と同様に実施した。結果を表2に併記する。
【0065】
参考例18
参考例11のA型造粒器に代え、参考例11の造粒器とシャワー型スプレーと一体化されたE型造粒器に変えた以外は参考例11と同様に実施した。結果を表2に併記する。
【0066】
実施例14
実施例7のB型造粒器に変え、実施例7の造粒器と加振型スプレーと一体化された造粒器(F型)に変えた以外は実施例7と同様に実施した。結果を表2に併記する。
【0067】
【表2】
Figure 0003923662
【0068】
実施例15
実施例12の造粒器(D型)に変え、実施例12の造粒器(D型)とシャワー型スプレーとが一体化された造粒器(型)を用いた以外は実施例12と同様に実施した。
結果を表3に示す。
【0069】
実施例16
実施例14の造粒器(F型)に変え、実施例14の造粒器(F型)と冷却機能とが一体化された造粒器(S型)を用いた以外は実施例12と同様に実施した。
結果を表3に併記する。
【0070】
参考例19
参考例11で得た製品を核として呼称10mm〜15mmの製品を製造した以外は参考例11と同様に実施した。結果を表3に示す。
【0071】
実施例18
実施例7の後段に位置する全体の約20%に相当するノズルに供給するものを尿素から硫黄に変えた以外は実施例7と同様に実施した。
結果を表3に示す。
【0072】
比較例1
図18に示す粉砕器を用いて核を製造し(この時の粉砕片の形状は多様で、多角形、柱状、半球状、直方体状、菱形等の混合物であった。)、該核を造粒器にリサイクルする従来のプロセスで、造粒器としてA型を用いて尿素を製造した。その条件と結果を表3に併記する。
【0073】
参考例1
参考例12の呼称製品サイズを5mm〜8mmから2mm〜4mmにかえた以外は参考例12と同様に実施した。結果を表3に併記する。
【0074】
参考例2
参考例1の尿素を尿素・硫酸アンモニウムにかえ、参考例1と同様に実施した。結果を表3に併記する。
【0075】
【表3】
Figure 0003923662
【0076】
【発明の効果】
本発明の改良された造粒器およびそれを用いた造粒方法によれば、以下に記載の効果がある。
(1)粉砕した核のリサイクル工程がなくなったため、プロセスが簡素化でき、従来必要であった付帯設備が不要となる。
(2)尿素、硫黄等の溶融原料液および尿素・硫酸アンモニウム等のスラリー液から造粒するにあたり、粉砕器を省略できるため、従来必要であった粉砕エネルギーが省略される。
(3)粉砕工程を省略できるため、ダストの発生量が従来技術に比較して1/3程度に激減する。
(4)製品呼称サイズに応じ平均粒子径が0.4mm〜2.0mmのほぼ球状の核を供給できるため、製品粒子径がそろった異形品を含まない製品を得ることができる。したがって、製品取得の歩留まりが極めて良い。
(5)造粒器中に仕切り壁を設けるためL/Mが大きくなる。また、造粒器の底床の多孔板に開孔された孔を通過する空気の流れ方向が垂直軸に対し粒子の流れ方向に角度を有するため逆混合がなくなる。以上の理由により製品取得の歩留まりが極めて良い。
(6)冷却機能を一体化した造粒器からは、60℃以下の製品がでてくるため、従来必要としていた付帯設備が不要で、かつ、製品の取り扱いが極めて容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の尿素および硫黄に関する一実施形態を示す説明図である。
【図2】 本発明の尿素・硫酸アンモニウム肥料剤の一実施形態を示す説明図である。
【図3】 本発明に用いられる造粒器(B型)を模式的に示した正面図である。
【図4】 本発明に用いられる造粒器(B型)を模式的に示した側面図である。
【図5】 本発明に用いられる造粒器(B型)を模式的に示した平面図である。
【図6】 本発明に用いられる造粒器(D型)を模式的に示した正面図である。
【図7】 本発明に用いられる造粒器(D型)を模式的に示した側面図である。
【図8】 本発明に用いられる造粒器(D型)を模式的に示した平面図である。
【図9】 従来の噴流床と流動床を組み合わせた造粒器(A型)を模式的に示した正面図である。
【図10】 従来の噴流床と流動床を組み合わせた造粒器(A型)を模式的に示した側面図である。
【図11】 従来の噴流床と流動床を組み合わせた造粒器(A型)を模式的に示した平面図である。
【図12】 従来の流動床型の造粒器(C型)を模式的に示した正面図である。
【図13】 従来の流動床型の造粒器(C型)を模式的に示した側面図である。
【図14】 従来の流動床型の造粒器(C型)を模式的に示した平面図である。
【図15】 核製造器とB型造粒器が一体化された本発明の造粒器(F型)を模式的に示した正面図である。
【図16】 本発明のF型造粒器を模式的に示した平面図である。
【図17】 冷却機能とF型造粒器とを一体化した本発明の造粒器(S型)を模式的に示した平面図である。
【図18】 従来技術による硫黄および尿素の製造工程を示した、一実施形態を示す説明図である。
【図19】 造粒製品の球状性試験装置の斜視図である。

Claims (9)

  1. 多孔板を底部とする造粒部の底床と、流動用空気を造粒部の底床に供給する上部空気供給管と、下部空気供給管と、該下部空気供給管から分岐した空気を造粒部に噴出する空気供給管と、該空気出口の中央部に設けられた溶融原料噴射用ノズルと、核が造粒器入り口から造粒器出口方向に連続的に移動する通路を形成するための、前記底床に設けられる前記空気供給管と空気供給管とを仕切る一つ以上の仕切壁とを有してなる造粒器を用い、
    溶融原料を曲率のついた球面状のプレートに孔を多数開けたシャワー型スプレーでスプレーし、該スプレーされた溶融原料を冷却固化し、該冷却固化後の平均粒子径が0.4mm〜2.0mmであるほぼ球状の核を前記造粒器内の造粒部中に供給し、
    多孔板に開孔された孔を通過する空気の流れ方向が垂直軸に対し粒子の流れ方向に傾斜角度を有するようにして、前記の供給された造粒部中の核に対して前記噴射用ノズルから溶融原料を噴射して造粒することを特徴とする造粒方法。
  2. 多孔板を底部とする造粒部の底床と、流動用空気を造粒部の底床に供給する空気供給管と、底床に設けられた高圧空気を補助気体として用いた溶融原料噴射用ノズルと、核が造粒器入り口から造粒器出口方向に連続的に移動する通路を形成するための、前記底床に設けられ前記ノズルとノズルとを仕切る一つ以上の仕切壁とを有してなる造粒器を用い、
    溶融原料を曲率のついた球面状のプレートに孔を多数開けたシャワー型スプレーでスプレーし、該スプレーされた溶融原料を冷却固化し、該冷却固化後の平均粒子径が0.4mm〜2.0mmであるほぼ球状の核を前記造粒器内の造粒部中に供給し、
    多孔板に開孔された孔を通過する空気の流れ方向が垂直軸に対し粒子の流れ方向に傾斜角度を有するようにして、前記の供給された造粒部中の核に前記噴射用ノズルから溶融原料を噴射して造粒することを特徴とする造粒方法。
  3. 前記のシャワー型スプレーが加振型スプレーであることを特徴とする請求項1又は2に記載の造粒方法。
  4. 前記造粒器に冷却部が一体化して設けられており、該冷却部により造粒物を冷却し、冷却された製品を造粒器出口から得ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の造粒方法。
  5. 曲率のついた球面状のプレートに孔を多数開けたシャワー型スプレーを備えた平均粒子径が0.4mm〜2.0mmであるほぼ球状の核を造粒部に供給する核製造器と、多孔板を底部とする造粒部の底床と、流動用空気を造粒部の底床に供給する上部空気供給管と、下部空気供給管と、該下部空気供給管から分岐した空気を造粒部に噴出する空気供給菅と、該空気出口の中央部に設けられた溶融原料噴射用ノズルと、核が造粒器入り口から造粒器出口方向に連続的に移動する通路を形成するための前記底床に設けられ前記空気供給管と空気供給管とを仕切る一つ以上の仕切壁とを有してなる造粒器であって、
    前記核製造器から予め所定の粒子径にされ供給された造粒部中の核に前記噴射用ノズルから溶融原料を噴射して造粒するにあたり、多孔板に開孔された孔を通過する空気の流れ方向が、垂直軸に対し粒子の流れ方向に傾斜角度を有しており、
    前記仕切壁が造粒器の壁に平行するように設けられ、少なくとも一つの仕切壁が造粒器の片方の側面部から造粒器の対面する側面部に向かうようにされ、他方の仕切壁は、造粒器の対面する側面部から造粒器の片方の側面部に向かうようにされるように該仕切壁が交互に設けられる
    ことを特徴とする造粒器。
  6. 曲率のついた球面状のプレートに孔を多数開けたシャワー型スプレーを備えた平均粒子径が0.4mm〜2.0mmであるほぼ球状の核を造粒部に供給する核製造器と、多孔板を底部とする造粒部の底床と、流動用空気を造粒部の底床に供給する空気供給管と、底床に設けられた高圧空気を補助気体として用いた溶融原料噴射用ノズルと、核が造粒器入り口から造粒器出口方向に連続的に移動する通路を形成するための前記底床に設けられ前記ノズルとノズルとを仕切る一つ以上の仕切壁とを有してなる造粒器であって、
    前記核製造器から予め所定の粒子径にされ供給された造粒部中の核に前記噴射用ノズルから溶融原料を噴射して造粒するにあたり、多孔板に開孔された孔を通過する空気の流れ方向が、垂直軸に対し粒子の流れ方向に傾斜角度を有しており、
    前記仕切壁が造粒器の壁に平行するように設けられ、少なくとも一つの仕切壁が造粒器の片方の側面部から造粒器の対面する側面部に向かうようにされ、他方の仕切壁は、造粒器の対面する側面部から造粒器の片方の側面部に向かうようにされるように該仕切壁が交互に設けられる
    ことを特徴とする造粒器。
  7. 造粒器の底部の粒子の流れ方向の長さLと該粒子の流れの巾Mの比L/Mが、10以上40以下である特定の細長い形状を有することを特徴とする請求項5又は6に記載の造粒器。
  8. 前記シャワー型スプレーが、加振型スプレーであることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1に記載の造粒器。
  9. 製品を冷却する冷却が一体化して設けられたことを特徴とする請求項5〜8のいずれか1に記載の造粒器。
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