JP3922552B2 - 半二重光無線通信システム、半二重光無線通信子機、半二重光無線通信方法 - Google Patents

半二重光無線通信システム、半二重光無線通信子機、半二重光無線通信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光無線により信号を広範囲に伝送する拡散型の半二重光無線通信親機と、その半二重光無線通信親機との間で光無線により情報を送受信する半二重光無線通信子機とから成る半二重光無線通信システム、半二重光無線通信子機、半二重光無線通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数のパーソナルコンピュータなどの情報処理機器を相互に接続してLocal Area Network(以下LANと称す)を構築する場合、それら情報処理機器は、例えば同軸ケーブルや光ケーブルなどの有線によって接続されることが多い。前記有線による各機器を接続する場合、煩雑な配線工事が必要であり、レイアウト変更毎に同工事を再度実施する必要があるなどの問題がある。また、近年は、ノートブック型やパームトップ型などのパーソナルコンピュータや電子手帳などの携帯型情報処理機器を簡単に相互接続してデータ伝送を行う要求が高まってきている。その際、前記各種の情報処理機器間でデータの送受信を行う場合には、伝送路の全部又は一部を前記有線と同じ通信速度、例えば、有線LANで最も普及率の高いイーサネット(登録商標)LANと同等の10Mbpsまたは100Mbpsで、イーサネットLANを無線化したいという要求が高まってきている。
【0003】
このようなことから、本出願人は特開平8−56198号公報において伝送媒体として光を用い、10Mbpsの伝送速度を実現する「光無線通信の戻り光打ち消し方法及びその装置」を開示している。この公報に記載の技術は、天井に取り付けた親機と部屋内に設置された子機との間で光無線による全二重通信を実現するものであって、特に親機については受信信号から送信信号を減算することで反射光による悪影響の除去を可能とする方式が採用されている。すなわち、光無線通信では、自由空間へ光を送出し、かつ自由空間からの光を受信するようになされているため、例えば相手方の装置近傍に位置する物体によって、自己の送出した送信信号光が反射されるなどして受光部に入力してしまい、相手方からの送信を正確に取り出すことができなくなるという問題があるが、同公報記載の技術では、送信信号の一部を分岐して、この信号のレベル及び位相を調節して受信信号に加えることにより、戻り光による信号をキャンセルするようにしている。
【0004】
ところが、伝送速度が、例えば100Mbpsとなる光無線通信を考えると、その信号は4B/5B変換などの必要性から125Mbpsの伝送信号となり、この信号を位相の面で考えると1ビット長は8nsで光が1m進む時間は3.3nsである。このことから、反射経路が1m異なると(反射物までの距離にして50cmの差)、360*3.3/8=148.5度も異なる。つまり、このような反射物までの距離によって大きく位相がずれてしまう反射光を打ち消すには、振幅の調整だけでなく大幅に変化する位相についても逐次合わせ込む必要があり、極めて複雑な回路が必要となる。更に、これらの方法を駆使してもその打ち消しは限られた範囲内での精度向上しか望めない。したがって、100Mbpsのような高速伝送で1:Nの光無線通信装置を実現するには全二重通信方式ではなく半二重光無線通信方式を採用するのが賢明である。
【0005】
また更に、本出願人は、特開2002−51053公報において100Mbpsの伝送を実現する「光無線通信装置及び光無線通信システム」を開示した。この方式は、いわゆる半二重光無線通信によって上述の反射光問題を回避するものであり、図1に示すように、先ずは、親機1が光回線の使用状況を光回線空き報知信号として配下の子機3(3a、3b、3c)に通知し、この信号を検知した子機3が、フレーム(情報伝送の一単位)送信毎に親機1との間で送信許可の申請処理(ID交換など)を行い、親機1からの送信許可を得てから、親機1に送信を開始する、というものである。
【0006】
以下に、このような子機3から親機1への送信における送信手続きを、フレーム毎に行う半二重光無線通信システムでのフレーム送受信タイミングを説明する。なお、このシステムでは、図1に示すように親機1はネットワーク幹線2(単に幹線2と称す)を介して他のシステムと有線接続され、子機3は、例えばパーソナルコンピュータなどの通信端末4と有線接続されているとする。また、親機1はネットワーク幹線2へ信号を送信する幹線側送信手段と、ネットワーク幹線2からの信号を受信する幹線側受信手段と、子機3へ光信号を送信する発光部と、子機3からの光信号を受光する受光部とを有し、子機3は親機1からの光信号を受信する受光部と、親機1へ光信号を送信する発光部と、通信端末4へ信号を送信する通信端末側送信手段と、通信端末4からの信号を受信する通信端末側受信手段とを有しているものとする。
【0007】
図11は従来例として、子機3から送信したフレーム単位の信号が、親機1によって幹線2側へのみ送信される(子機3側へ折り返されない)場合における子機3から親機1へのフレーム信号送信タイミングを示す。なお、100Mbpsの伝送速度による光無線通信システムで、半二重光無線通信を使用すること自体の実例は少ないが、図11には半二重光無線通信を行う場合に採用される可能性が高いと考えられる信号の送受信タイミングイメージを示すものである。ここでは子機3や親機1が必要最小限のメモリを有する場合でのタイミングであり、当然大量のメモリを搭載した場合のタイミングは異なるものであり、基本的な子機3、親機1間で交わされる送信許可申請手続き処理などはその類推の範疇であり、説明の煩雑さを避けるため、ここでは省略する。
【0008】
まず、図11において、通信端末4が発生したフレームF1を子機3から親機1に送信する場合、図中T1として親機1からは光回線の空きを示す光回線空き信号EPが光送信される。この光送信された光回線空き信号EPを検出(受光)した子機3は、自分が光回線を使用したい場合に親機1に対して、図中T2のように、光回線の使用要求をするための送信申請信号(RQ)に光プリアンブル信号(光P)を付加して光送信する。この送信申請信号(RQ)を受け取った親機1は、光回線の使用が可能であるとき、子機3に対して図中のT3のように、光回線の使用を許可する送信許可信号(AK)に同期用光プリアンブル(光P)を付加して光送信する。親機1から送信許可信号(AK)を受け取った子機3は、通信端末4から受信したフレームF1を親機1に対して図中T4のように光プリアンブル信号(光P)及びフレームF1として光送信する。親機1は子機3から送られてきたフレームF1をネットワーク幹線2に有線送信する。次のフレームF2、F3の場合の動作もフレームF1の動作と同様である。
【0009】
なお、図11では、通信端末4から受け取ったフレームを子機3から親機1に送り、更に親機1からネットワーク幹線2に送る例について述べたが、その逆、すなわち、ネットワーク幹線2から受け取ったフレームを親機1から子機3に送り、子機3から通信端末4へ送る場合には、ここで示した送信申請及び許可信号の送信手続きを取ることなく、光回線が空いていればネットワーク幹線2から送られてきたフレームに、光プリアンブルを付加して子機3側に送出し、子機3はこれを受信して通信端末4へ送信する。
【0010】
以上、図11を用いて説明したように、この半二重光無線通信によれば、子機3が通信端末4から受け取ったフレームを親機1へ光送信する際に、子機3は親機1からの光回線空き信号を検出し、親機1に対して光回線送信申請信号を送り、親機1からそれに対する光回線送信許可信号を受けた後に、通信端末4から受け取ったフレームを親機1に送信するような手法になると考えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した半二重光無線通信の例では、子機3から親機1への送信において、子機3が親機1に送信許可を得る光送信手順をフレーム毎に毎回行うことになり、送信申請信号(RQ)、送信許可信号(AK)、そしてこれら各信号に付加する同期用光プリアンブル(光P)及びフレームへ付加する同期用光プリアンブル(光P)に要する時間の合計、すなわち、一つのフレーム送信に要する送信時のオーバーヘッドが大きいので、通信端末4からこのオーバーヘッド時間より短いフレーム間隔で複数のフレームが送られてきた場合には、効率的な送信が難しく、最大限の性能を得ることが困難になる。
【0012】
更に又、上述の如く子機3から親機1への送信における親機1からの光回線空き報知信号の検知および送信許可申請処理には、親機1からの光回線空き報知信号長と子機3からの送信申請信号長と親機1から返信される送信許可信号長とを加算した送信手続き時間が必要であり、更にフレームを親機1で受信可能とするためには、同期用光プリアンブル(光P)信号を付加する必要があり、これらに要する時間は送信時におけるオーバーヘッドとなる。すなわち、子機3はフレームを光回線に送出するのに、少なくとも、この送信手続き時間と送信フレームに付加する同期用光プリアンブル(光P)分との時間だけ、フレームの送信を遅延させなければならない。
【0013】
一方で、子機3に有線接続されている通信端末4などから子機3に送信されて来るフレームのフレーム間隔は、100Mbpsイーサネットではその規定上、最短で0.96μsとなる。当然、この最短フレーム間隔より短い時間内で前記した子機3と親機1間で交わされる送信手続きと送信フレームへの同期用光プリアンブル(光P)付加が完了するのであれば、フレーム毎にこの送信手続きを交わすにしても、実質上の通信の遅れは発生しない。
【0014】
しかし、実際に125Mbpsの伝送における1ビットあたりの時間幅は40nsであり、この最小フレーム間隔=0.96μsは、0.96μs/40ns=24ビット分に相当し、送信申請信号(RQ)、送信許可信号(AK)、更にフレーム信号に付加する各同期用光プリアンブル(光P)だけでも子機3及び親機1のPLL性能を考えると24ビットで実現することは難しく、これに加えて各信号の識別ビットを考慮に入れると、0.96μs以内で送信手続きを完了させることは困難であり、実質上の送信の遅れが生じることは避けられない。
【0015】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、幹線に接続可能な半二重光無線通信親機と通信端末に接続可能な半二重光無線通信子機との間で半二重光無線通信を行う半二重光無線通信システムに使用される親機と子機において、複数のフレームが、前記送信手続き時間に送信フレームへ付加する同期用光プリアンブルを加えた合計時間より狭い間隔で通信端末から子機に送られてきた場合、子機による送信手続き遅延の累積による通信効率の低下を防止できる半二重光無線通信システム用親機及び子機を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の半二重光無線通信システムは、幹線に接続可能な半二重光無線通信親機と通信端末に接続可能な半二重光無線通信子機との間で半二重光無線通信を行う半二重光無線通信システムであって、前記子機は、前記親機への連続送信を行う際、前記親機への光送信許可手順を実行後の第2の一定期間内に、前記通信端末からのフレームを受信した場合、前記通信端末からの前記フレームの送信を一旦停止及び前記フレームの再送を促す抑圧疑似信号を発生して、前記通信端末に対して送信する送信手順を実行し、且つ、前記親機に対して、連続送信申請信号を送信して連続送信許可を得た後は、光送信を許可する前記送信手順を各フレーム毎に実行しない連続送信し、前記親機は、前記子機からの前記連続送信申請信号を受信して当該子機に対し連続送信許可を与えた後、前記子機からの連続送信による連続フレーム受信後の第1の一定期間は、回線を他の子機へ開放せずに、送信許可した前記子機からのフレーム送信を待機し、前記第1の一定期間以上、送信許可した前記子機からの送信が無い場合に、前記光回線を他の子機からの送信に開放するようにした半二重光無線通信システムである。
また、本発明の半二重光無線通信用子機は、幹線に接続可能な半二重光無線通信親機と通信端末に接続可能な半二重光無線通信子機との間で半二重光無線通信を行う半二重光無線通信システムに使用される前記子機であって、前記親機への連続送信は、前記親機への光送信許可手順を実行後の第2の一定期間内に、前記通信端末からのフレームを受信した場合、前記通信端末からの前記フレームの送信を一旦停止及び前記フレームの再送を促す抑圧疑似信号を発生して、前記通信端末に対して送信する送信手順を実行し、且つ、前記親機に対して、連続送信申請信号を送信して連続送信許可を得た後は、光送信を許可する前記送信手順を各フレーム毎に実行しない連続送信を可能とするようにしたことを特徴とする半二重光無線通信子機である。
また、本発明の半二重光無線通信方法は、幹線に接続可能な半二重光無線通信親機と通信端末に接続可能な半二重光無線通信子機との間で半二重光無線通信を行う半二重光無線通信方法であって、前記子機が前記親機への連続送信を行う際、前記親機への光送信許可手順を実行後の第2の一定期間内に、前記通信端末からのフレームを受信した場合、前記通信端末からの前記フレームの送信を一旦停止及び前記フレームの再送を促す抑圧疑似信号を発生して、前記通信端末に対して送信する送信手順を実行し、且つ、前記親機に対して、連続送信申請信号を送信して連続送信許可を得た後は、光送信を許可する前記送信手順を各フレーム毎に実行しない連続送信し、前記親機は、前記子機からの前記連続送信申請信号を受信して当該子機に対し連続送信許可を与えた後、前記子機からの連続送信による連続フレーム受信後の第1の一定期間は、回線を他の子機へ開放せずに、送信許可した前記子機からのフレーム送信を待機し、前記第1の一定期間以上、送信許可した前記子機からの送信が無い場合に、前記光回線を他の子機からの送信に開放するようにしたことを特徴とする半二重光無線通信方法である。
また、本発明の半二重光無線通信方法は、幹線に接続可能な半二重光無線通信親機と通信端末に接続可能な半二重光無線通信子機との間で半二重光無線通信を行う半二重光無線通信方法であって、前記子機が前記親機への連続送信を行う際、前記親機への光送信許可手順を実行後の第2の一定期間内に、前記通信端末からのフレームを受信した場合、前記通信端末からの前記フレームの送信を一旦停止及び前記フレームの再送を促す抑圧疑似信号を発生して、前記通信端末に対して送信する送信手順を実行し、且つ、前記親機に対して、連続送信申請信号を送信して連続送信許可を得た後は、光送信を許可する前記送信手順を各フレーム毎に実行しない連続送信ことを特徴とする半二重光無線通信方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について各図を参照しながら詳細に説明する。図1には、本発明の一実施の形態として光無線通信装置の主要部の概略構成を示す。本実施の形態の半二重光無線通信システム用親機及び子機は、フレーム(パケット)送信によってデータを送受信するイーサネット(登録商標)(Ethernet(R))などの幹線系ネットワークに接続される装置であり、図1に示すように、ネットワーク幹線2と通信端末4(4a、4b、4c、例えば、パーソナルコンピュータ)との間を、光無線通信装置(以下、親機1とする)及び光無線通信装置(3a、3b、3c;以下、子機3とする)による半二重光無線通信を使用して接続するものである。なお、通信端末4には、パーソナルコンピュータなどの他に、ネットワークインターフェースカード(Network Interface Card:NIC)やハブ(HUB)などの中継機も含まれる。
【0019】
図2には、図1の光無線通信装置において、通信端末4が発生したフレームF2を子機3から親機1に送信し、更にネットワーク幹線2に送出する場合の基本的な信号送受信タイミングを示す。この図2において、通信端末4が発生したフレームF2を子機3から親機1に送信する場合、まず最初に、親機1から図中T10のように光回線の空きを示す光回線空き報知信号EPが光送信され、この光送信された光回線空き報知信号EPを検出した子機3が、図中T9で通信端末4から送られてきたフレームF2を親機1へ光送信するために、親機1に対して図中T11のように、光回線の使用を求める送信申請信号(RQ)に同期用光プリアンブル(光P)を付加して光送信する。
【0020】
この送信申請信号(RQ)を受け取った親機1は、光回線の使用が可能であるとき、子機3に対して図中T12のように、光回線の使用を許可するための送信許可信号(AK)に同期用光プリアンブル(光P)を付加して光送信し、子機3からフレームF2が送信されて来るのを待つ。子機3は親機1へ送信申請信号(RQ)を送信後に、親機1から送信許可信号(AK)を受け取った場合、通信端末4から受け取ったフレームF2−2に、図中T13のように同期用光プリアンブル(光P)を付加して親機1に対して光送信する。
【0021】
親機1から許可を得てフレームF1を光送信した子機3は、通信端末4からの次のフレームF2-1を第2の一定期間内に(例えば、F1を光送信し終える前までや、受信フレームを待機させるメモリが不足しているとき)検出したら、子機3は図中T8のように通信端末4に対して抑圧疑似信号(DMY)を送信し、通信端末4からのフレームF2-1の送信を停止させ通信端末4に再送を促す。これによって、再送を促された通信端末4は図中T9において再度フレームF2-2を送信する。ここで、子機3はこの通信端末抑圧後のフレームF2-2を親機1へ送信するために、図中T10で光回線空き報知信号(EP)を検出し、図中T11で親機1へ連続送信申請信号(CRQ)を送信する。子機3からの連続送信申請信号(CRQ)を受け取った親機1は、以降、子機3から送信されて来るフレームを待機し、図中T13、T17、T21で送られてきた各フレーム(F2-2、F3、F4)を受信し、図中T15、T19、T23において、前記各フレームを幹線へ送信する。図中T12で、親機1から連続送信申請に対する送信許可を得た子機3は、図中T9で通信端末4から受け取ったフレームF2-2に、図中T14で同期用光プリアンブル(光P)を付けて親機1へ送信する。
【0022】
その後、通信端末4からの次フレームF3が前フレームF2-2との間隔(G1)が、ある設定時間(G0:例えば、通信端末4のフレームの受信からフレーム送信開始にかかる最大時間、すなわち、G0=EP+CRQ+AK+3×光P)より小さい時間(G1<G0)でフレームF3が通信端末4から図中T16で送られてきたら、子機3はそのフレームを無手順で同期用光プリアンブル(光P)を付けて、図中T18で、親機1へ光送信する。
同様に次フレームF4が、前フレームF3との間隔(G2)がある設定された第2の一定時間(前記G0)より小さい時間(G2<G0)で通信端末4から図中T20で送られてきた場合、子機3は図中T22で同期用光プリアンブル(光P)を付けて無手順で親機1へフレームF4を送信する。このような手順により、子機3から親機1への連続フレーム送信を実現し、より効率的な送信を行える。
この図2に示した例では、子機3は通信端末4から短いフレーム間隔で送信されて来るフレーム群に対して、連続して親機1へフレームを送信できることを示しているが、本システムでは複数の子機3を有することが前提であり、このため、特定の子機3が回線を長時間独占することは、基本的に避けねばならない。
【0023】
このため、子機3は連続送信中に通信端末4より送信されてくるフレームが第2の一定間隔より広くなった場合にその連続送信を打ち切り、以降は、再度親機1に対して送信申請を行う。これと同様に、親機1においても子機3からの連続送信の受信中に第1の一定時間以上のフレーム待ちが生じた場合には、子機3からの連続送信が打ち切られたと判断し、回線を他の子機3に開放する(幹線2からのフレームが無ければ、他の子機3に対して回線を開放していることを示す回線空き報知信号(EP)の送信を開始する)。
【0024】
この様子を、図3を用いて説明する。図3は、一旦、通信端末4からのフレームを抑圧疑似信号で抑圧した後に、通信端末4から送信されて来るフレームF2-2に対して、図2で示した子機3が、連続送信申請を実施する様子を示している。
ここでは、図中T9において通信端末4から再度送られてきたフレームF2-2に対して、子機3が図中T10で光回線空き報知信号(EP)を検出し、図中T11で親機1へ連続送信申請信号(CRQ)を送信し、子機3から連続送信申請信号(CRQ)を受け取った親機1が、図中T12で送信許可を出す。この後、親機1は、子機3から送信されて来るフレームを待機し、図中T13、T17、T21で送られてきたフレーム(F2-2、F3、F4)を受信し、図中T15、T19、T23において各フレームを幹線へ送信する。ここで、親機1は子機3からの次のフレームを待機するが、ある第1の一定時間(G3)待機しても子機3からの送信が無い場合、光回線を他の子機3に開放するために、図中T24、T25で回線空き報知信号(EP)を送信する。
一方、図中T12で、親機1から連続送信申請に対する送信許可を得た子機3は、図中T9で通信端末4から受け取ったフレームF2-2を、図中T13で同期用光プリアンブル(光P)を付けて親機1へ送信する。
【0025】
その後、通信端末4から次フレームF3が前フレームF2-2との間隔(G1)がある設定時間(G0:例えば、通信端末4のフレームの受信からフレーム送信開始にかかる最大時間、すなわち、G0=EP+CRQ+AK+3×光P)より小さい時間(G1<G0)でフレームF3が通信端末4から図中T16で送られてきたら、子機3はそのフレームを無手順で同期用光プリアンブル(光P)を付けて図中T13で親機1へ光送信する。同様に次フレームF4が前フレームF3との間隔(G2)がある設定時間(G0)より小さい時間(G2<G0)で通信端末4から図中T20で送られてきた場合、子機3は図中T21で同期用光プリアンブル(光P)を付けて無手順で親機1へフレームF4を送信する。更に、子機3は、通信端末4からの次フレームを待機するが、一定時間待っても次フレームが送信されてこない(G4>G0)ため、一旦、連続送信を打ち切る。その後、子機3は、図中T26で送られてきたフレームF5に対して、図中T27、T28で親機1との間で送信手順(送信申請、送信許可)を踏んで、フレームF5を図中T29で親機1へ送信する。
【0026】
以上のように、図2および図3で説明した手法では、子機3は通信端末4から短いフレーム間隔で送信されて来るフレーム群に対して、連続して親機1へフレームを送信できることを示しているが、ここで説明した手法の場合には、子機3から親機1への連続送信を通信端末4からのフレーム間隔によって判断しているため、一つの子機3からの連続送信が不用意に長く続いてしまうことも有り得る。もちろんこの図2および図3で説明した例においても、実際のネットワーク環境で永遠に高レートデータが送信し続けることは考え難いので、十分に使用は可能であるが、冒頭で述べたように、本発明の利用が想定される主なシステムでは、一台の親機1が複数の子機3からの通信を中継するものであるため、親機1はできる限り効率的に回線を制御することが望ましく、加えて、特定の子機3が、回線を長時間独占することは基本的に避けねなければならない。
【0027】
そこで、本発明では、上記のような特定の子機3による回線の独占防止策を施した例として、図4を用いて、その実施例を説明する。図4は、図2で示した子機3が、一旦、通信端末4からのフレームを、抑圧疑似信号で抑圧した後に通信端末4から送信されて来るフレームF2-2に対する連続送信申請以降の処理を示している。
ここでは、図中T9において通信端末4から再度送られてきたフレームF2-2に対して、子機3が図中T10で光回線空き報知信号(EP)を検出し、図中T11で親機1へ連続送信申請信号(CRQ)を送信し、子機3から連続送信申請信号(CRQ)を受け取った親機1が、図中T12で送信許可を出す。親機1は以降子機3から送信されて来るフレームを待機し、図中T13、T17、T21で送られてきたフレーム(F2-2、F3、FN)を受信し、図中T15、T19、T23において各フレームを幹線へ送信する。ここで、親機1は次の子機3からのフレームを待機するが、ある一定時間(G3)待機しても子機3からの送信が無いため、光回線を他の子機3に開放するために図中T24、T25で回線空き報知信号(EP)を送信する。
【0028】
一方、図中T12で親機1から連続送信申請に対する送信許可を得た子機3は、図中T9で通信端末4から受け取ったフレームF2-2を図中T13で同期用光プリアンブル(光P)を付けて親機1へ送信する。その後、通信端末4からの次フレームF3が前フレームF2-2との間隔(G1)がある設定時間(G0:例えば、通信端末4のフレームの受信からフレーム送信開始にかかる最大時間、すなわち、G0=EP+CRQ+AK+3×光P)より小さい時間(G1<G0)でフレームF3が通信端末4から図中T16で送られてきたら、子機3はそのフレームを無手順で同期用光プリアンブル(光P)を付けて図中T13で親機1へ光送信する。
【0029】
同様にそれ以降のフレームFNを、前フレーム次FN-1との間隔を監視しながら親機1へ順次送信し続け、この無手順(連続)で送信したフレームの数がある一定の数(N)に達した場合には、次フレームFN+1‐1が先に述べた連続送信を行う基準となるある一定時間(G0)より小さいタイミング(図中G4<G0)で送られてきた場合でも、一旦連続送信を取り止める。これにより、図中T24で示すように、親機1からの回線空き報知信号(EP)が検出されていないので、子機3は、通信端末4へ抑圧疑似信号を送信して通信端末4からの送信を停止させる。その後、子機3が、図中T25の回線空き報知信号(EP)を検知した場合、図中T27、T28による親機1との間の送信手順(送信申請、送信許可)を経て、通信端末4から再度送信されて来るフレームFN+1-2を、図中T29で親機1へ送信する。
すなわち、ここで示した実施形態では、一つの子機3が親機1への送信にあたり無手順でフレームを送信する数をカウントし、そのカウント数に基づいて制限することで、一つの子機3が長時間光回線を占有し続ける危険性を排除したものである。
【0030】
次に、上述した図2、図3および図4のような子機3からの送信を親機1からの光回線空き報知信号および子機3からの光回線送信申請、親機1からの光回線送信許可信号を用いて制御されて送られたフレームおよび、そのフレームに続いて送信されて来る複数のフレームを受信する、図1の光無線通信システムにおける、親機1の具体的構成の一例を図5に示す。
この図5に示す親機1において,制御手段13は、親機1の全体の動作を制御すると共に、ネットワーク幹線2との間の通信制御、子機3との間の半二重光無線通信制御を行うものである。また、親機1は、子機3との間で光による無線通信を行うための構成として、広範囲に光を出力し、各信号を光信号として送信するための光回線送信手段19と、広範囲からの光を受光して光信号を電気的デジタル信号として受信する光回線受信手段11を有する。光回線受信手段11で受信した光信号は、電気的デジタル信号として光回線フレーム受信手段8、光回線フレーム検出手段9、光回線送信申請信号検出手段10へ入力される。
【0031】
光回線フレーム受信手段8では、光回線受信手段11から入力された信号を光回線フレーム検出手段9の検出結果を基に、幹線へ送信するフレームを幹線への送信タイミングまで確保し、制御手段13の制御に従い出力信号を有線回線出力信号切替手段6へ出力する。光回線フレーム検出手段9は、光回線受信手段11が受信した信号からフレームを検出し、光回線フレーム受信手段8に、受信フレームを指示する。
光回線送信申請信号検出手段10は、光回線受信手段11が受信した信号から任意の子機3から送られた光回線送信申請信号を検出し、そのことを制御手段13へ送信し、検出した送信申請信号の情報(どの子機3からの申請か等を示すIDなど)を光回線送信許可信号検出手段38へ伝送する。
光回線送信許可信号検出手段38は光回線送信申請信号検出手段10によって検出され抽出された申請情報(IDなど)を用いて、該送信申請信号を送ってきた子機3へ光回線送信許可信号を制御手段13の指示に従って光送信信号切替手段18へ送信する。
【0032】
抑圧疑似信号発生手段7は、制御手段13の指示に従い、幹線からの信号を抑圧する必要が生じた際に抑圧疑似信号を発生し、有線回線出力信号切替手段6へ抑圧疑似信号を送信する。
有線回線出力信号切替手段6は、光回線フレーム受信手段8からのフレームと抑圧疑似信号発生手段7からの抑圧疑似信号を受け、制御手段13の指示に従い各信号を随時適切に切り替えて、有線回線送信手段5へ送信する。有線回線送信手段5は、有線回線出力信号切替手段6からの信号を幹線出力信号として幹線へ出力する。有線回線受信手段14は、幹線からのデータを受信し、受信したデータを有線回線フレーム検出手段15および光回線送信タイミング遅延手段16へ送信する。
【0033】
有線回線フレーム検出手段15は、有線回線受信手段14より送られてきた受信データからフレームを検出し、制御手段13へ検出結果を送信すると同時に、光回線送信タイミング遅延手段16に対してもフレーム検出の結果を送信する。光回線送信タイミング遅延手段16は、有線回線受信手段14から送られた信号から有線回線フレーム検出手段15のフレーム検出結果を元にフレームをFIFOなどの一時記憶装置に待機させ、制御手段13の指示によって光回線送信タイミングにおいて待機させていたフレームを光回線出力信号切替手段18へ送信する。光プリアンブル発生手段17は、制御手段13の指示に従い、フレームの光送信時にフレームの前に同期信号として付加するプリアンブル信号を生成し、光回線出力信号切替手段18に送信する。光回線空き報知信号発生手段12は、制御手段13の指示に従い光回線が空いている際に配下の子機3へ光回線が空いていることを知らせる光回線空き報知信号を発生し、光回線出力信号切替手段18へ送信する。
【0034】
光回線出力信号切替手段18は、光回線送信許可信号検出手段38からの光回線送信許可信号、光回線回線空き報知信号発生手段12からの光回線空き報知信号、光プリアンブル発生手段17からの光プリアンブル、そして光回線送信タイミング遅延手段16からのフレームの各データを、制御手段13の適切な指示に随時従い切り替え、光回線送信手段19へ送信する。
光回線送信手段19は、光回線出力信号切替手段によって適切に切り替え出力されたデータを光信号として光回線へ送信する。
なお、制御手段13は子機3からの送信許可信号を解析し、もし、子機3からの送信申請が連続送信の要求であれば、それ以降の受信制御を、連続送信信号を受信する制御にする。更に、この制御手段13では、回線を制御するために子機3から送信されて来るフレーム待ち時間などの時間検出なども同時に行っている。
【0035】
次に、図6に、図1の光無線通信システムの子機3の具体的構成の一例を示す。上述した図2の通信端末4からの送信フレームを親機1に送信する際に、親機1からの送信許可を得た後、通信端末4から続けて送信されて来るフレームに対してそのフレーム間隔が狭い場合は、無手順で親機1へ送信し、フレーム間隔が広い場合には改めて親機1に送信許可を得てから送信する例である。
また、この図6に示す子機3において,制御手段27は、当該子機3の全体の動作を制御すると共に、通信端末4との間の通信制御、親機1との間の半二重光無線通信制御を行うものである。
更にまた、当該子機3は、親機1との間で光による無線通信を行うための構成として、狭い範囲に光を出力し、各信号を光信号として送信するための光回線送信手段20と、親機1からの光を受光して光信号を電気的デジタル信号として受信する光回線受信手段28を有する。
有線回線受信手段26は、通信端末4からの信号を受信し光回線送信タイミング遅延手段24および有線回線フレーム検出手段25へ受信データを送信する。有線回線フレーム検出手段25は有線回線受信手段26によって受信された通信端末4からの信号から光回線へ送出するフレームを検出し、その検出結果を制御手段27へ送り、同様に検出結果を光回線送信タイミング遅延手段24へ送る。
【0036】
光回線送信タイミング遅延手段24は、有線回線受信手段26で受信された信号から有線回線フレーム検出手段25の検出結果を基に、フレームをFIFOなどの一時記憶装置に待機させ、制御手段27の指示に従って光回線送信タイミング遅延手段24において待機させていたフレームを光回線出力信号切替手段21へ送信する。光回線送信申請信号発生手段23は、制御手段27の指示に従い、通信端末4からフレームが送信されてきて親機1から光回線への送信許可を必要とする場合に、光回線送信申請信号を発生し、光回線出力信号切替手段21へ光回線送信申請信号を送信する。
光プリアンブル発生手段22は、制御手段27の指示により、フレームの光送信の前に親機1の受信時の同期信号としてのプリアンブルを発生し、光回線出力信号切替手段21へ光プリアンブルを送信する。光回線出力信号切替手段21は、光回線送信タイミング遅延手段24からのフレーム、光回線送信申請信号発生手段23からの光回線送信申請信号および光プリアンブル発生手段22からの光プリアンブルの各信号を制御手段27の適切な指示に随時従い、各々の信号を切り替えて光回線送信手段20へ送信する。光回線送信手段20は、光回線出力信号切替手段21から送られる各信号を親機1へ光信号として送信する。
光回線受信手段28は、親機1から送られて来る光信号を受信し、電気的デジタル信号として光回線空き報知信号検出手段30、光回線送信許可信号検出手段31、光回線フレーム検出手段29、有線回線送信タイミング遅延手段32へ受信信号を送信する。
【0037】
光回線空き報知信号検出手段30は、光回線受信手段28から送られた信号から親機1が光回線の空きを知らせるために放出している光回線空き報知信号を検出し、その結果を制御手段27へ送る。
光回線送信許可信号検出手段31は、光回線受信手段28から送られてきた信号から親機1が当該子機3に対して光回線へのフレーム送信を許可する光回線送信許可信号を検出し、その結果を制御手段27へ送る。
光回線フレーム検出手段29は、光回線受信手段28から送られる信号から親機1が送信した光送信フレームを検出し、その結果を制御手段27へ送ると同時に、有線回線送信タイミング遅延手段32へ送り、フレームの一時待機を支持する。有線回線送信タイミング遅延手段32は、光回線受信手段28から送られた信号から、光回線フレーム検出手段29のフレーム検出結果を基に、検出したフレームをFIFOなどの一時記憶装置に一旦待機させ、制御手段27の通信端末4への送信指示に従って有線回線出力信号切替手段34へ待機させていたフレームを送信する。抑圧疑似信号発生手段33は、制御手段27の適切な指示に従って、有線接続された通信端末4からの送信の抑圧を必要とした場合に抑圧疑似信号を発生し、有線回線出力信号切替手段34へ抑圧疑似信号を送る。
【0038】
有線回線出力信号切替手段34は、有線回線送信タイミング遅延手段32からのフレーム信号および抑圧疑似信号発生手段33からの抑圧疑似信号とを受け、制御手段27の適切な指示に随時従い、これらのフレーム信号と抑圧疑似信号を随時切り替え、有線回線送信手段35へ送信する。
有線回線送信手段35は、有線回線出力信号切替手段34より送られる信号を通信端末側有線回線へ送信する。
なお、この子機3の全体の動作を制御する制御手段27では、通信端末4からのフレーム間隔を計測することで、親機1への送信を連続送信として申請するかなどを判断し、光回線送信申請信号発生手段23に、その連続送信を行うための連続送信申請信号の発生を促している。更に、親機1への送信が現在連続送信中であるか否かを判断し適切に通信端末4からのフレームを親機1へ送信するための制御を行っている。
【0039】
次に、上述した図5の構成の親機1および図6の子機3において、前記図2、図3、図4の送受信タイミングイメージで説明したような通信手順を実現する場合の処理の流れを説明する。
先ず、図7にはネットワーク幹線2を介して送られてきたフレームを親機1が受信し、このフレームを配下の子機3に送信するまでの、親機1における処理の流れ(主に制御手段13の制御動作の流れ)を示す。
【0040】
この図7において、親機1の制御手段13は(図5)、ステップS1の処理として、子機3との間で光無線通信が行われているか否かを監視し、光回線が使われていないときに光回線空き報知信号を配下の子機3に向けて光送信する。次に、ステップS2で幹線からの信号を監視し、幹線からフレームが送られてこなければ、光送信制御状態としては幹線からのフレーム待ちとなり、幹線からフレームを受信した場合には、次のステップS3へ移る。ステップS3では幹線から受け取ったフレームを光回線へ出力できるか否か光回線の状態をチェックする。もし、光回線が子機3などによって利用されている場合にはステップS8へ進み、幹線へ抑圧疑似信号を送信し、ステップS9で幹線からのフレーム送信の停止を確認し、ステップS10で抑圧疑似信号を停止し、改めてステップS2において幹線からのフレームが受信されるまで待機する。もし、ステップS3において光回線が空いていればステップS4に進み、幹線からのフレームをFIFOなどの一時記憶装置へ光回線送信タイミングまで待機さておき、次のステップS5で子機3へ送出していた光回線空き報知信号を停止し、ステップS6でフレーム送信の前に子機3が受信時に同期を取るための光プリアンブルを送信し、これに続いてステップS4で一時待機させていたフレームを、ステップS7で光送信する。フレームを送信し終えたら、ステップS11で子機3へ光回線が空いたことを知らせるために光回線空き報知信号を送出し、再びステップS2で幹線からのフレーム受信を待機する。
【0041】
次に、図8には配下の子機3から光送信申請があり、それを親機1が許可して子機3から光送信されてきたフレームを親機1が受信し、このフレームをネットワーク幹線2へ送信するまでの、親機1における処理の流れ(主に制御手段13の制御動作の流れ)を示す。
この図8において、先ず、親機1の制御手段13は、ステップS12の処理として、子機3からの光回線送信申請信号があるか否かを、光回線送信申請信号検出手段10の検出結果を元に監視し、もし、子機3からの送信申請信号があれば、ステップS13においてその送信申請信号を解析し、子機3からの申請が連続送信要求かを判断する。もし、連続送信の要求であればステップS14で子機3からフレーム送信待ち時間を連続送信用にセットし、もし、連続送信要求で無いならば、ステップS15において子機3からのフレーム待ち時間を単発送信用にセットする。(これは、ステップS20のタイムアウトカウンタの値となる)。
【0042】
子機3から送信申請を受けフレーム待ち時間をセットしたら、ステップS16で光回線空き報知信号を停止し、ステップS17へ進み、子機3から受信した信号の子機識別情報(IDなど)を組み込んだ光回線送信許可信号を光プリアンブルを付加して光回線へ送信する。送信許可信号を送出したらステップS18において子機3からの光送信されるフレームを待ち、ステップS15、ステップS16でセットされた特定時間内にフレームが来ない場合には、ステップS20でタイムアウトし、ステップS21で幹線からのフレームが送られて来ていないのを確認して、再び光回線を配下の子機3へ開放するため、ステップS22で光回線空き報知信号を送出する。
【0043】
もし、ステップS21で幹線からフレームが来ている場合には、ステップS23で光プリアンブルを付加して光送信する。ここでは、幹線からのフレームの光送信をステップS21およびステップS23で簡単に表現しているが、この幹線からのフレームの光送信フローは先に説明した図8のフローによって動作する。それから、ステップS18において子機3からフレームを光受信できた場合には、ステップS19において、この受信フレームをタイミングを見計らって幹線へ送信する。
【0044】
次に、図2、図3、図4の送信タイミングイメージで説明した通信を実現するための子機3の動作について説明する。先ず、図9には親機1から送られてきたフレームを子機3が受信し、このフレームを有線回線で接続された通信端末4へ送信するまでの、子機3における処理の流れ(主に制御手段27の制御動作の流れ)を示す。
図9では、先ず、ステップS24において親機1からフレームが送出されて来ていないか否かを監視し、もし親機1からの光送信フレームがあればステップS25において、一旦、FIFO等の一時記憶装置に光受信したフレームを記憶する。次に、ステップS26において有線回線に通信端末4からのフレームが来ていないかを確認し、もし通信端末4からフレームが送られて来ていればステップS29において、一旦、通信端末4からのフレーム送信を抑圧するために抑圧疑似信号を有線側に送出する。
ステップS26で有線回線が空き、ステップS27に移行した時に、抑圧疑似信号を送出中ならば、このステップS27で前記信号の送出を停止し、次のステップS28において、ステップS25において待機させておいたフレームを有線回線へ送出し、通信端末4への送信を行う。
【0045】
次に、図10に、図2、図3、図4の各動作のタイミング概要、および、図6の構成における子機3において、通信端末4から送られてきたフレームを子機3が光回線を通して親機1へ送信するまでの、子機3における処理の流れ(主に制御手段27の制御動作の流れ)を示す。
図10では、先ず、ステップS30において通信端末4からのフレームの送信があるかを監視し、もしフレームが送信されて来ていれば前送信フレームとの間隔を検知し、もし一定の間隔より狭い場合にはステップS40において既に親機1から連続送信許可を得ているかを判断し、もし、既に連続送信許可を得ているのであればステップS41で現在の連続送信フレーム数をチェックし、その数が定められた数に達していなければステップS38へ移り、光プリアンブルを付加してステップS39でフレームを光回線へ送信する。もし、ステップS40およびステップS41で連続送信ができる状態でなければ、ステップS44、ステップS45、ステップS46を経て通信端末4を一時抑圧し、通信端末4へフレームの再送を促し、ステップS30で再び通信端末4からの送信を待機する。
【0046】
もし、ステップS31で通信端末4から受け取ったフレームと一つ前に受信した同通信端末4からのフレームとの間隔が広いと判断された場合には、ステップS32において、一旦、FIFOなどの一時記憶装置に送られて来ているフレームを光回線への送信タイミングまで待機させ、ステップS33において、直前のフレームを抑圧しているかを調べる。 もし、抑圧されていればステップS34で親機1への送信申請信号に連続送信をフラグを組込み、ステップS35に移る。
もし、ステップS33で直前のフレームが抑圧されていないならば、そのままステップS35に移り光回線が空いているか否かを親機1の送出する光回線開き報知信号を監視することで光回線の空きを検出する。このステップS35で光回線が空かずステップS42でタイムアウトした場合は、ステップS44において有線回線へ抑圧疑似信号を送信し、ステップS45で通信端末4からの送信の停止を確認し、ステップS46で通信端末4への抑圧疑似信号を停止する。
それから、再びステップS30において通信端末4からの送信フレームを監視する。ここで、ステップS35において、親機1からの光回線開き報知信号が検出され、光回線の空きを確認できた場合には、ステップS36へ移り、親機1に対する光回線への送信要求として、光プリアンブルを付加した光回線送信申請信号を、親機1に対して光送信する。
【0047】
光回線送信申請をした後、ステップS37において親機1から光回線送信許可信号が帰ってくるかを一定時間監視し、もし、光回線送信許可信号が親機1から得られず、ステップS43においてタイムアウトした場合には、ステップS44、ステップS45、ステップS46を経て、抑圧疑似信号で通信端末4の送信を抑圧し、再び、ステップS30において通信端末4からのフレーム送信を監視する。
ステップS37において、親機1から光回線送信許可信号を得られた場合には、ステップS38で、親機1がフレームを光受信する際の同期信号としての光プリアンブルを光送信し、これに続けてステップS39において、ステップS32で一時待機させていた通信端末4からのフレームを光送信する。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたように本願によれば、親機と子機の間での送信手順を必要とする半二重光無線通信システムにおいて、その送信時の親機と子機間での送信手順による送信時でのオーバーヘッドによる通信性能の低下を防止するために、送信状況に応じて一回の送信手順を親機と子機間で交わすだけで複数のフレームを連続して送信することにより、送信時のオーバーヘッドとなっていた親機と子期間の送信手続きの回数を減らして、通信性能を向上させることが可能となった。
加えて、本発明では子機が、子機が常に連続送信を要求するのではなく、通信端末4からの送信が混み合っているときにのみ連続送信の要求を出すようにしたことで、親機が不必要に子機からのフレーム送信待ちをすることが極めて少なくなり、他の子機に対する回線の開放も、より効率的にすることができる。
更に、限られた回数だけの連続送信とすることで、特定の通信装置が長時間回線を独占してしまうことを回避することも考慮されているおり、これまでの半二重光無線通信システム用の親機及び子機の円滑な通信制御を損なうことなく、より快適な通信性能を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半二重光無線通信システムの親機1及び子機3の一実施形態の概略を示すブロック図である。
【図2】図1において子機3が親機1にフレームを連続送信するタイミングの一例と、抑圧疑似信号を発生するタイミングの一例を示す説明図である。
【図3】図1において子機3が親機1にフレームを連続送信するタイミングの他の例を示す説明図である。
【図4】図1において子機3が親機1にフレームを連続送信するタイミングの他の例における抑圧疑似信号を発生するタイミングを示す説明図である。
【図5】図1の親機1を詳しく示すブロック図である。
【図6】図1の子機3を詳しく示すブロック図である。
【図7】図1の親機1の光フレーム送信及び光回線空き報知信号送信を説明するためのフローチャートである。
【図8】図1の子機3の光フレーム受信及びその受信手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】図1の子機3の光フレーム受信及び有線送信を説明するためのフローチャートである。
【図10】図1の子機3の光フレーム送信及びその送信手順を説明するためのフローチャートである。
【図11】従来の子機3から親機1への送信タイミングの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 親機
3a、3b、3c 子機
4a、4b、4c 通信端末
7 抑圧疑似信号発生手段
16 光回線送信タイミング遅延手段

Claims (4)

  1. 幹線に接続可能な半二重光無線通信親機と通信端末に接続可能な半二重光無線通信子機との間で半二重光無線通信を行う半二重光無線通信システムであって、
    前記子機は、
    前記親機への連続送信を行う際、前記親機への光送信許可手順を実行後の第2の一定期間内に、前記通信端末からのフレームを受信した場合、前記通信端末からの前記フレームの送信を一旦停止及び前記フレームの再送を促す抑圧疑似信号を発生して、前記通信端末に対して送信する送信手順を実行し、且つ、前記親機に対して、連続送信申請信号を送信して連続送信許可を得た後は、光送信を許可する前記送信手順を各フレーム毎に実行しない連続送信し、
    前記親機は、
    前記子機からの前記連続送信申請信号を受信して当該子機に対し連続送信許可を与えた後、前記子機からの連続送信による連続フレーム受信後の第1の一定期間は、回線を他の子機へ開放せずに、送信許可した前記子機からのフレーム送信を待機し、前記第1の一定期間以上、送信許可した前記子機からの送信が無い場合に、前記光回線を他の子機からの送信に開放するようにしたことを特徴とする半二重光無線通信システム。
  2. 幹線に接続可能な半二重光無線通信親機と通信端末に接続可能な半二重光無線通信子機との間で半二重光無線通信を行う半二重光無線通信システムに使用される前記子機であって、
    前記親機への連続送信は、前記親機への光送信許可手順を実行後の第2の一定期間内に、前記通信端末からのフレームを受信した場合、前記通信端末からの前記フレームの送信を一旦停止及び前記フレームの再送を促す抑圧疑似信号を発生して、前記通信端末に対して送信する送信手順を実行し、且つ、前記親機に対して、連続送信申請信号を送信して連続送信許可を得た後は、光送信を許可する前記送信手順を各フレーム毎に実行しない連続送信を可能とするようにしたことを特徴とする半二重光無線通信子機。
  3. 幹線に接続可能な半二重光無線通信親機と通信端末に接続可能な半二重光無線通信子機との間で半二重光無線通信を行う半二重光無線通信方法であって、
    前記子機が前記親機への連続送信を行う際、前記親機への光送信許可手順を実行後の第2の一定期間内に、前記通信端末からのフレームを受信した場合、前記通信端末からの前記フレームの送信を一旦停止及び前記フレームの再送を促す抑圧疑似信号を発生して、前記通信端末に対して送信する送信手順を実行し、且つ、前記親機に対して、連続送信申請信号を送信して連続送信許可を得た後は、光送信を許可する前記送信手順を各フレーム毎に実行しない連続送信し、
    前記親機は、前記子機からの前記連続送信申請信号を受信して当該子機に対し連続送信許可を与えた後、前記子機からの連続送信による連続フレーム受信後の第1の一定期間は、回線を他の子機へ開放せずに、送信許可した前記子機からのフレーム送信を待機し、前記第1の一定期間以上、送信許可した前記子機からの送信が無い場合に、前記光回線を他の子機からの送信に開放するようにしたことを特徴とする半二重光無線通信方法。
  4. 幹線に接続可能な半二重光無線通信親機と通信端末に接続可能な半二重光無線通信子機との間で半二重光無線通信を行う半二重光無線通信方法であって、
    前記子機が前記親機への連続送信を行う際、前記親機への光送信許可手順を実行後の第2の一定期間内に、前記通信端末からのフレームを受信した場合、前記通信端末からの前記フレームの送信を一旦停止及び前記フレームの再送を促す抑圧疑似信号を発生して、前記通信端末に対して送信する送信手順を実行し、且つ、前記親機に対して、連続送信申請信号を送信して連続送信許可を得た後は、光送信を許可する前記送信手順を各フレーム毎に実行しない連続送信ことを特徴とする半二重光無線通信方法。
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