JP3922325B2 - 自動描画装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数の空気圧噴射式カラーインク・スプレーガンヘッドを3次元的に駆動して被描画面に所望のカラー画像を描画できる自動描画装置に関し、特に被描画面が自動車ボディーのような複雑な曲面形状であっても正確な色調で鮮明な描画を可能とするための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータの印刷装置として、インクジェット方式によるプリンタが用いられている。このインクジェットプリンタは、コンピュータの記憶装置に保存されている画像データの各画素の色調に応じて赤青黄の色の3原色と黒色の4色のインクを夫々ノズルから印刷上に重ね合わせて吐出し、その画素の色調を再現する。そしてノズルを左右方向に駆動させるとともに印刷紙を垂直方向に駆動することにより、印刷紙上に画像データを描画することができる。
【0003】
プリンタでは被塗物が紙状のものに限られているが、例えば自動車車体などに画像データをインクスプレーガンヘッド方式により直接描画できれば、複雑な意匠であっても工業的に量産することが可能となる。
【0004】
図12乃至図14は従来の自動描画装置の一例を示す。
図12において、1は画像データ処理用CPU、2はスプレーガンヘッドの駆動及びカラーインク噴射量制御機構、3は該機構の制御用CPU、4はメモリ、5は上記機構のマニュアル操作用キーボード、6は該キーボードによる操作を表示するLCD表示器、7,8,9及び10は夫々NTSC入力端子、イメージスキャナ入力端子、マウス入力端子及び第1のフロッピーディスク入力端子である。
【0005】
また、11はA/D変換器、12はメモリ、13及び14は入出力部、15はフレームメモリ、16はD/A変換器、17はモニター出力端子、18は第2のフロッピーディスク出力端子である。
【0006】
更に前記機構2はスプレーガンヘッドを壁面に対しX,Y軸方向に駆動するX軸、Y軸駆動機構20,21及び壁面との間隔を所定距離に制御するZ軸駆動機構22並びにスプレーガンヘッドのカラーインク噴射量制御機構23等から成る。
【0007】
入力端子7〜10にはビデオデッキVD、ビデオカメラVM、イメージスキャナーIM、シリアルマウスSM、第1のフロッピーディスクFD1からの出力信号が入力されるようになっており、これらの出力信号、即ち画像データはCPU1に入力されて、該CPUによりその画像データの編集等の信号処理が行なわれ、描画に必要な信号が入出力部14を介して機構制御用CPU3に与える。
【0008】
また画像データ処理用CPU1は上記各入力端子から取り込んだ画像データを編集して得られた描画信号を出力端子18を介して第2のフロッピーディスクFD2に記録しておき、必要に応じて利用できるようにしている。上記描画信号はフレームメモリ15及びD/A変換器16を介して出力端子17に出力され、カラーモニターCMにてモニターできる。
【0009】
前記スプレーガンヘッドの各駆動機構は例えば、図15に示すような枠組30に対し配設される。枠組30は図16に示す如く、上下左右の枠ユニット31〜34、左右の脚部材35,36をネジ止めにて組立て、図17に示すように現場において壁面37に対し平行に一定の間隔をおいて固定される。
枠組30に対し、X軸及びY軸駆動機構20,21は、図18に示す如く配設される。
【0010】
X軸駆動機構20は例えば図19に示すように枠組30に取り付けられる固定部40とこれに沿って移動する駆動部41から成り、固定部40はレール42及びラックギヤ43を有し、また駆動部41はリニローラ44、ピニオンギヤ45、減速ギヤ46、モータ47、ロータリーエンコーダ48及び2軸駆動機構支持台49を備えており、リニローラ44はレール42に沿って摺動可能に係合していて、ピニオンギヤ45はラックギヤ43に噛合っている。
【0011】
モータ47は前記CPU3からのX軸制御信号に応答して減速ギヤ46を介してピニオンギヤ45を駆動することによりZ軸駆動機構支持台49をレール42に沿ってX軸方向に所定距離ずつ移動せしめ得る。
【0012】
Y軸駆動機構21は図18に示すようにX軸駆動機構とほぼ同様の構成のY軸駆動ユニット21a,21bから成り、これら各ユニットは枠組30の左右の枠ユニット33,34に配設されており、X軸駆動機構20の両端部を支持していて、CPU3からのY軸制御信号に応答してX軸駆動機構20をY軸方向(上,下)に移動せしめ得る。
【0013】
Z軸駆動機構22は図21に示すように、例えばX軸駆動機構20の支持台49上に設けられた可動コントローラ221、光センサ222、4個のスプレーガンヘッド・ユニット223、スプレーガンヘッド支持板224等から成り、可動コントローラ221はローラ225及びZ軸方向位置制御用リニアパルスモータ226を有し、支持板224の先端下部に取り付けられた光センサー222からの信号に応答してCPU3からの指令パルスにより壁面227に対するスプレーガンヘッド223の間隔lが一定となるように制御する。
【0014】
上述した自動描画装置において、入力端子7〜10の何れかにプリントしたい原画に対応した画像信号が入力されると、CPU1に送られて、該CPUによって処理され、プリントに必要な信号が機構制御用CPU3に与えられる。CPU3は上記信号に応答して前記各機構20,21,22,23に駆動制御信号を送り、スプレーガンヘッド223を壁面と一定間隔を保持したままX,Y軸方向に駆動して、拡大されたカラー画像をプリントすべく該画像の各画素毎にスプレーガンヘッドよりインクを噴射させ、順次次の画素へと移動せしめる。
【0015】
Z軸方向の移動に関しては光センサ222によって描画壁面との距離が検知され、その検知信号により、リニアパルスモータが駆動されて支持台49が移動され、壁面とスプレーガンヘッド・ユニット223との間隔が一定となるように制御される。この自動描画装置によれば、スプレーガンヘッド・ユニット223がX軸方向及びY軸方向に駆動されることにより描画壁面に画像データを拡大して描画することが可能となり、かつ支持台49がZ方向に駆動されることにより、描画壁面が曲面形状であってもスプレーガンヘッドと壁面との間隔を一定に保つことができるので、鮮明にプリントすることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記した自動描画装置においては、4つのスプレーガンヘッド223a〜223dから吐出されるインクが一点に重ねられることで所定の色調の画素がプリントされる。ところが描画壁面が複雑な凹凸曲面形状の場合には、4つのスプレーガンヘッドから吐出されるインクの位置が微妙にずれ、他の部分と色調が異なったり不鮮明になったりする場合があった。
【0017】
例えば4つのスプレーガンヘッド223a〜223dの取付け位置が図20に示すように左右方向に僅かずつずれている場合には、描画壁面600が斜面部601をもつ形状であると各スプレーガンヘッド223a〜223dと描画壁面600との距離が異なってしまう。つまり図21及び図22に示すように、左端に位置するスプレーガンヘッド223aで点Pに描画する場合には描画壁面600と光センサ222との距離はLである。しかし次のスプレーガンヘッド223bで点Pに描画する際には、スプレーガンヘッド223bのノズル穴を点Pに対向させるべくスプレーガンヘッド・ユニット223がX軸方向に移動され、その結果光センサ222は斜面部601に対向するため、描画壁面600と光センサ222との距離がLより長いL’となる。したがって制御装置は、光センサ222の検出値をスプレーガンヘッド223aの場合と同一とするために支持台49を前進駆動し、その結果スプレーガンヘッド223bと描画壁面600との距離が短くなって描画範囲が変動し、周囲と色目が違ったり、鮮明性が低下するという不具合が発生する。
【0018】
上記不具合を解消すためには、上記スプレーガンヘッド・ユニット223の夫々をZ軸方向に移動可能に保持すると共に上記複数のスプレーガンヘッドと被描画面間のZ軸方向距離(間隔)を一定となるように駆動して描画できるようにする必要がある。このためZ軸方向移動距離のセンサをスプレーガンヘッド・ユニットに設けて、そのセンサの検出信号で該ユニットの駆動を制御する方式をとることが考えられている。
【0019】
しかしこの方式は実際には、実用に供し得ない。なぜならば、スプレーガンヘッド・ユニットはX,Y軸方向に一定速度で駆動されており、被描画面が自動車のボディのような曲面形状を有する場合であると、上記センサの検出信号でZ軸方向の追従制御を実行するのではこの制御のレスポンス速度に限界があるので、Z軸方向の移動を適切に追従制御できず、Z軸方向の段差がある場合などではスプレーガンヘッドを損傷してしまう恐れがある。
【0020】
本発明の目的はかかる問題点を解決するため、Z軸方向の移動距離センサを用いることなく、スプレーガンヘッドのZ軸方向の移動の追従制御を可能にして自動車ボディのような曲面形状を有する被描画面にも直接自動的に所望のカラー画像を描画できる装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、複数の空気圧噴射式カラーインク・スプレーガンヘッドをX,Y,Z軸方向に移動可能に保持する保持手段と、上記保持手段をX及びY軸方向に駆動するX,Y軸方向駆動手段と、上記スプレーガンヘッドを夫々独立にZ軸方向に駆動するZ軸方向駆動手段と、原画像の各画素の位置及び色に応じて前記スプレーガンヘッドの駆動及びカラーインク噴射量を制御する制御手段と、を備えた自動描画装置において、上記スプレーガンヘッドより被描画面上の所望描画範囲内の複数の座標点(Xi,Yi)までのZ軸方向移動距離Ziを測定し測定データを出力する測定手段と、所望描画速度と上記被描画面に対するZ軸方向の所望描画距離を設定し設定データを出力する設定手段と、上記測定手段の測定データをZ軸駆動能力データと比較し、駆動可能と判定された時、上記設定データと共に上記制御手段に入力する入力手段と、を設け、前記制御手段は上記データに基づいて前記スプレーガンヘッドの駆動を制御するようにしたことを要旨とする。
【0022】
本発明において、上記測定手段は、前記座標点にマーカーを接触させることにより前記スプレーガンヘッドからその座標点までのZ軸方向移動距離を測定するボディ測定器を有し、上記マーカーの先端にスプレーガンヘッドに類似した形状の測定板を取り付けてもよい。
【0023】
また本発明において、前記測定手段は、上記描画速度及び対応座標点でのZ軸方向移動可能距離に応じて上記座標点間のX軸方向間隔を設定して前記座標点のデータの測定を行なうようにしてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の自動描画装置は、複数、例えば4個の14色の公知の空気圧噴射式カラーインク・スプレーガンヘッド、これらスプレーガンヘッドをX,Y,Z軸方向に移動可能に保持するユニット、該ユニットのX,Y軸方向駆動手段、スプレーガンヘッドを独立にZ軸方向に駆動するZ軸方向駆動手段、原画像の各画素の位置及び色に応じて前記スプレーガンヘッドのX,Y,Z軸方向の駆動及び一定の空気圧によるカラーインク噴射量を演算し、制御するコンピュータ等から成る制御手段を備えている。
【0025】
上記X,Y,Z軸方向駆動手段は、ラックとピニオンの係合による駆動、シリンダ装置による駆動、ステッピングモータによる駆動など、公知の手段を採用することができる。
【0026】
そして本発明装置の特徴は、Z軸方向移動距離のセンサを用いることなく、被描画面上の所望描画範囲内の複数の座標点のデータ(Xi,Yi,Zi)を測定すると共に所望描画速度(プリントスピード)及び被描画面に対するZ軸方向の所望描画面距離(プリント面距離)を設定する。但し、測定データをそのまま使用すると、Z軸方向の駆動能力を越えた測定データ(大きな段差など)を入力し、そのままスプレーガンユニットを駆動すると、損傷したりするので、予め駆動能力データと比較し、駆動可能と判定された場合のみ、その測定データを使用する。この時、前記制御手段はこれら測定データ(ボディデータ)及び設定データに基づいてスプレーガンヘッドの駆動を制御する。
【0027】
例えば、座標点のデータは、X,Y軸方向に直交する座標点を設定して得たデータ(Xi,Yi)と、この座標点に対するZ軸方向距離を測定して得たデータ(Zi)とから成り、これらデータを制御手段としてのコンピュータに予め与える。
【0028】
この場合、スプレーガンヘッドの横(X軸方向移動距離)への移動に伴ってZ軸方向移動可能距離に違いがでることがあるので、前記座標点の設定に際し、座標点間のX軸方向の間隔を、前記設定描画速度及び対応座標点でのZ軸方向移動可能距離に応じて設定して前記座標点のデータの測定を行うようにするのが好適である。
【0029】
以上のようにして測定したボディデータ(Z軸方向移動距離Zi)、設定描画速度及び描画面距離が前記コンピュータに与えられると、先ず原画像データ(Xi,Yi)に基づいて描画に必要なX,Y軸方向の駆動のための制御信号が前記コンピュータよりX,Y軸方向駆動手段に送られ、スプレーガンヘッド・ユニットが所定位置に移動して被描画面の描画点と一つのスプレーガンヘッドとが対向する。そしてこの描画点までのZ軸方向移動距離は上記測定データとして与えられているので、その距離となるようにZ軸方向駆動手段が駆動され、その後上記スプレーガンヘッドから前記画像データに基づいた濃度となるように所定量のカラーインクが噴射されて描画される。この制御動作が全スプレーガンヘッドについて行われ、上記描画点には全スプレーガンヘッドからのカラーインクが重畳されて所定の色調で描画される。そして原画像の各画素に対応する被描画面の各描画点に順次移動させ、全ての描画点について同じ制御動作が行われて描画が完成する。
【0030】
このように本発明の自動描画装置では、被描画面と各スプレーガンヘッドとのZ軸方向移動距離が前記測定データで予め与えられ、これに基づいて各スプレーガンヘッドが独立して駆動される。従って被描画面が自動車のボディのような曲面形状であっても、夫々のスプレーガンヘッドと被描画面との距離を容易に一定に維持することができ、画質が格段に向上し、しかもセンサを用いることなく予め測定して与えられるボディデータによりZ軸方向の移動距離が適切に制御されるので、スプレーガンヘッドの損傷を招くようなことは完全に防止される。
【0031】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明が前述した従来の自動描画装置と異なる点は、前記Z軸駆動機構23に対応するZ軸駆動制御部、スプレーガンヘッド・ユニットの構成及びZ軸移動距離の測定器を用いる点であって、X,Y軸駆動機構等の他の大部分の構成はほぼ同様である。
【0032】
図1に示すように4色(4個)のスプレーガンヘッドを用いる自動描画装置により、例えば、自動車のボディ501に描画する場合、スプレーガンヘッド・ユニット500は、ボディ501の曲面に対して常にZ軸方向に一定距離を保ってX,Y軸方向に移動させてプリントさせる必要があることは前述した。スプレーガンヘッドのX,Y軸方向駆動信号は、原画像データを処理して容易に得られるが、Z軸方向駆動信号は測定データ及び設定データより演算して得る。
【0033】
図2〜図4は本発明におけるZ軸方向移動距離(ボディデータ)の測定方法の一例を示す。図2において、502はスプレーガンヘッド・ユニット500のX,Y,Z軸移動機構を支持する枠部材、503はZ軸方向移動距離を測定するためのボディ測定器で、スプレーガンヘッド・ユニット500の右側面に取り付けられている。
【0034】
ボディ測定器503は図3に示すようにツマミ503aの回動によりZ軸方向に移動する棒状のマーカー503bを有し、その先端には測定板503cが装着される。測定板503cはスプレーガンヘッド・ユニット500に類似した形状を有している。
【0035】
図4に示すように、例えば、自動車のボディ501の被描画面の複数の座標点(Xi,Yi)に対し順次ツマミ503aの回動によりマーカー503bを移動させて測定板503cを当接させると、Z軸方向移動距離Ziが測定され、その測定値が表示部503dに表示されると共に後述のZ軸駆動制御部に送られる。このようにZ軸方向移動距離Ziの測定に際し、測定板503cを使用すれば、Ziの測定と同時にその測定点に対するスプレーガンヘッドのZ軸方向の移動可能性も予め判定することができる。
【0036】
測定すべき座標点(測定点)は図5に示すような被描画範囲505の部分のボディ形状から決める。測定点を決めるための基本は、例えば、図6に示すように(i)被描画範囲505のX方向の両端506,507は必ず測定点とする、(ii)X,Y方向において変位が大きい所508,509は必ず測定点とする。
【0037】
また、特に図7に示すように、被描画面に突起物Dなどが存在しその段差Zが大きい時は、測定点P1,P2を遠目にしてZ軸方向の移動が可能な所まで離した位置とする。
【0038】
なお、所望描画速度の設定と一緒に被描画面に対するZ軸方向の所望描画面距離Zoを設定するが、これは図8に示すように描画時のスプレーガンヘッド・ユニット先端と被描画面とのZ軸方向の距離で、被描画面からどの位の間隔を保って描画するかを設定することにより、Z軸方向にはzi−Zoだけ移動させればよいことになる。
【0039】
本実施例に用いられる制御装置は、図9に示すように前記X,Y軸駆動機構に相当する描画制御部510とZ軸駆動機構に相当するZ軸駆動制御部511とから構成される。描画制御部510は被描画面の形状データ及び4つのスプレーガンヘッド504の取付け位置データに応じてその駆動機構と駆動体のモータを夫々駆動し、これによりスプレーガンヘッド・ユニット500はX軸方向及びY軸方向に駆動されて夫々のスプレーガンヘッド504を所定の描画点に対向させる。そして4つのスプレーガンヘッド504を夫々駆動することによりインクを噴出して描画を行う。またZ軸駆動制御部511は入力手段(ボディ測定器)503からの前記測定データ及び設定データを受け、被描画面との距離に応じてスプレーガンヘッド駆動用のステッピングモータを制御して夫々のスプレーガンヘッド504のZ軸方向の位置を決定する。
【0040】
Z軸駆動制御部511の構成を図10に示す。先ずスプレーガンヘッド504の一つについてX軸方向及びY軸方向の位置が決定される。この決定は手動入力によって行ってもよいし、予めメモリに記憶されたデータを用いることもできる。その位置データに基づいて前記駆動機構と駆動体のモータが駆動され、そのスプレーガンヘッド504のX軸方向及びY軸方向の位置が決定される。そして入力手段503のZ軸方向移動距離の設定値Zo及び測定値Ziが入力されると、判定部65でこのZiとZ軸方向駆動能力データと比較し、駆動可能と判定されると、データメモリ61にZoと一緒に記憶させる。上記Z軸方向駆動能力データはスプレーガンヘッドの移動中での損傷を避けるためで、被描画面の形状等に応じて予め設定しておく。CPU60はX,Y軸方向のアドレス値(位置データ)とデータメモリ61中の上記データを比較し、入力手段503の設定値及び測定値がデータメモリ61のデータとほぼ同値となるようにI/Oポート62を介してX,Y,Z軸方向駆動用ステッピングモータのドライバ63を制御して、そのスプレーガンヘッド504をZ軸方向に移動させ位置を決定する。そしてその位置でそのスプレーガンヘッド504からカラーインクが吐出され、3原色の1色又は黒色に描画される。この制御を4つのスプレーガンヘッド504について夫々行うことで被描画面の描画点が所定の色調に描画される。
【0041】
なお、CADデータやティーチングデータなどを利用する場合は、プログラムメモリ64に予めデータを入力しておけば、必要に応じてそのデータを利用することができる。このように本実施例の描画装置では、夫々のスプレーガンヘッド504のZ軸方向の移動を独立して制御しているので、複雑な曲面形状の被描画面であっても各スプレーガンヘッド504と被描画面との距離をほぼ一定に制御することができ、所定の色調でしかも鮮明に描画することが可能となる。
【0042】
図11は本発明装置に使用されるスプレーガンヘッド・ユニットの構成例で、101〜104はスプレーガンヘッドで、ベース板105上において、駆動モータ106〜109、ピニオンギヤ111〜114、ラックギヤ115〜118、スライドレール120〜123によりZ軸方向に移動可能に支持され、このユニット自体は前述したようにして枠部材502に別途X,Y軸方向に移動可能に設けられている。
【0043】
124〜127はY,M,C,Kの各カラーインクのノズルで、これらは各スプレーガンヘッドとは別個に設け、フレキシブルインクパイプで供給するようにしてもよい。また、128〜131は空気圧取り入れ口で、フレキシブルエアホースを介して供給される。
更に132〜135は各スプレーガンヘッドに対するフレキシブル信号ケーブルである。
【0044】
なお、エアホース、信号ケーブル等は、例えば、フレキシブル・ケーブル・キャピラ内に収容して配置するのが好適である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による描画装置によれば、自動車ボディやバンパーなどの複雑な曲面をもつ被描画面に対しても、所定の色調でしかも鮮明に描画することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スプレーガンヘッドと被描画ボディ曲面との関係を示す説明図である。
【図2】ボディデータの測定方法の説明図である。
【図3】ボディデータ測定器を示す図である。
【図4】ボディデータの測定方法の説明図である。
【図5】自動車ボディの被描画範囲の一例を示す図である。
【図6】測定点を決める方法の説明図である。
【図7】Z軸方向の段差とX軸方向の測定点間隔の関係を示す図である。
【図8】描画面距離を示す図である。
【図9】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図10】上記実施例の要部を示すブロック図である。
【図11】本発明装置に使用されるスプレーガンヘッド・ユニットを示す斜視図である。
【図12】従来の自動描画装置の一例を示すブロック図である。
【図13】図12の装置に使用されるCPUを示す斜視図である。
【図14】図12の装置の主要部を示すブロック図である。
【図15】図12の装置に使用する枠組の一例を示す斜視図である。
【図16】上記枠組の分解図である。
【図17】上記枠組の側面図である。
【図18】上記枠組の断面図である。
【図19】上記枠組に設けられたX,Y軸駆動機構を示す図である。
【図20】スプレーガンヘッド・ユニットの概略図である。
【図21】スプレーガンヘッドとX方向の被描画面との関係を示す図である。
【図22】スプレーガンヘッドとX方向の被描画面との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 枠体
2 可動枠ユニット
3 駆動体
500 スプレーガンヘッド・ユニット
504 スプレーガンヘッド
503 データ入力手段

Claims (3)

  1. 複数の空気圧噴射式カラーインク・スプレーガンヘッドをX,Y,Z軸方向に移動可能に保持する保持手段と、
    上記保持手段をX及びY軸方向に駆動するX,Y軸方向駆動手段と、
    上記スプレーガンヘッドを夫々独立にZ軸方向に駆動するZ軸方向駆動手段と、
    原画像の各画素の位置及び色に応じて前記スプレーガンヘッドの駆動及びカラーインク噴射量を制御する制御手段と、を備えた自動描画装置において、
    上記スプレーガンヘッドより被描画面上の所望描画範囲内の複数の座標点(Xi,Yi)までのZ軸方向移動距離Ziを測定し測定データを出力する測定手段と、
    所望描画速度と上記被描画面に対するZ軸方向の所望描画距離を設定し設定データを出力する設定手段と、
    上記測定手段の測定データ及び設定手段の設定データを上記制御手段に入力する入力手段と、を設け、前記制御手段は測定データをZ軸駆動能力データと比較し、駆動可能と判定された時、上記データに基づいて前記スプレーガンヘッドの駆動を制御するようにしたことを特徴とする自動描画装置。
  2. 上記測定手段は、前記座標点にマーカーを接触させることにより前記スプレーガンヘッドからその座標点までのZ軸方向移動距離を測定するボディ測定器を有し、上記マーカーの先端にスプレーガンヘッドに類似した形状の測定板を取り付けたことを特徴とする請求項1記載の自動描画装置。
  3. 前記測定手段は、上記描画速度及び対応座標点でのZ軸方向移動可能距離に応じて上記座標点間のX軸方向間隔を設定して前記座標点のデータの測定を行なうことを特徴とする請求項1記載の自動描画装置。
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