JP3921505B2 - 水硬化性固定材の包装具 - Google Patents

水硬化性固定材の包装具 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水分により硬化する水硬化性固定材を水分から遮断されるように封止するための包装具及び包装具のための封止具に関する。
【0002】
【従来の技術】
外科、整形外科分野において、骨折、脱臼、捻挫、変形等の疾病を持つ患者に対し、患部を固定することによる治療を行うため、ポリウレタン樹脂を塗布したテープ状の基布を患部に巻き付け、ポリウレタン樹脂を水分と反応させて硬化させる水硬化性固定材、いわゆる水硬化性キャストがある。この種の水硬化性固定材はまた種々の構造物の補強、補修にも同様に使用され、構造物に基布を巻き付け、含浸樹脂を水分と反応させて硬化させ、構造物の機械的強度を増したり、破損部分の補強、或いは水漏れ対策を行うことができる。
【0003】
この種の水硬化性固定材は、水分に触れると直ちに硬化反応が始まるから、水分から完全に遮断された状態で保管されなければならない。そのため、水硬化性固定材は水分不透過性の包装袋内に気密封止され、空気中の湿分からも遮断され、使用時始めて開封されるようになっている。包装袋内に収納された水硬化性固定材が使い切りの場合にはこの方法で特に問題はないが、水硬化性固定材が使い切りでなく、必要な大きさの部分を切り取り、残りは再び包装袋内に戻し、再封止するような形態の場合には、開封部分が厳密に気密封止されないと、保管中にそこから空気中の湿分が浸入して徐々に硬化反応が進行し、使用不可能になるおそれがある。この種の従来の水硬化性固定材の包装具は、水分に対する耐性の極めて優れたアルミニウム箔で包装袋を構成し、一旦開封された水硬化性固定材の取出し口を両側から挟み込むクランプを使用して再封止を行っている(例えば米国特許第5003970号明細書)。しかしながら、アルミニウム箔は一般に皺がより易く、皺ができた状態でクランプで挟むと、皺の部分に隙間が生じ、そこに外界との間に微細な通路が形成され、湿分が浸入する危険性が大きい。この現象はクランプの締付け力を強めても防止することができず、またあまり締付け力を強めると、包装袋の破損にもつながることになる。また、固定体を収納する包装容器の開口部に磁性式の開閉機構を設け、磁気的吸引力を利用して開口部をシールする構造も提案されている(例えば特表平8-502427号公報)。この構造においても磁性式の開閉機構の表面に異物が付着すると、吸引力が急激に低下して気密が破られる問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、再封止型の包装袋の取出部が湿分の浸入を有効に遮断し得る水硬化性固定材の包装具及びこの包装具のための封止具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明の包装具においては、水分により硬化する水硬化性固定材を収納して封止するための水分不透過性の包装袋と、包装袋から水硬化性固定材を取り出し且つ再封止可能な取出部と、取出部の表面に設けられ引張り弾性率と断面二次モーメントとの積で表わされる腰の強さが 2 10N mm 2 の値を有する再封止用フィルムとを備え、取出部は再封止用フィルム上において封止具により挟着される。
【0006】
再封止用フィルムは、封止具による挟着によって取出部に皺が生ずるのを防止する機能を有するものを使用するのが好ましい。
【0007】
再封止用フィルムは、取出部の外表面又は内表面に設けることができる。
【0008】
包装袋の水硬化性固定材が収納される本体から水硬化性固定体の取出部を突出させ、かつこの突出させた取出部の断面を水硬化性固定材の断面に相応するように形成し、取出部の内壁と水硬化性固定材との間の隙間をできるだけ小さくし、この突出した取出部の先端近傍に再封止用フィルムを設けると有利である。
【0009】
包装袋が帯状に形成される場合には、この包装袋の外表面又は内表面に沿い長手方向に間隔をおいて複数の取出部を設け、この取出部にそれぞれ再封止用フィルムを設け、水硬化性固定材の消費に従い、各取出部において順次包装袋を切断して水硬化性固定材を所要の長さに切取り、その後切断した取出部に設けられている再封止用フィルム上で封止具により再封止することができる。この場合、取出部の配置個所は、水硬化性固定材から切取る部分の通常使用される長さを考慮して適宜定められる。水硬化性固定材の切取り長さが不定の場合には、包装袋の外表面又は内表面全体に再封止用フィルムを設ければ、任意の個所で再封止用フィルムを介して封止具により取出部を挟着することにより、水硬化性固定材の使用量の無駄をなくすことができる。
【0010】
再封止用フィルムは取出部の全周に設けても、全周の一部分に設けるようにしてもよい。
【0011】
包装袋の取出部へ再封止用フィルムを設ける方法には、粘着剤もしくは接着剤の使用又は溶着により再封止用フィルムを取出部の外表面又は内表面上に固定する方法があり、これらの方法で包装袋の取出部と再封止用フィルムとを一体化するのが好ましい。
【0012】
再封止用フィルムは、上述のように封止具による挟着によって取出部に皺が生ずるのを防止する機能を有するものが好ましい。その機能を達成する手段には種々の形態が考えられるが、要は再封止用フィルムを設けた取出部の再封止用フィルムを含めた物性が、包装袋のみの場合より皺がより難い腰の強さと厚さを有するようにして封止時の密着性を高め、かつ再封止時の操作性が良好であるように構成するのが好ましい。その1つの手段として、取出部を形成する包装袋の持つ剛さより値の大きい剛さを持つ材料で再封止用フィルムを形成することができる。フィルムの腰の強さは例えば物質の引張り弾性率と断面二次モーメントとの積で表わすことができる。即ち長方形のフィルムにたいしては次式が成立する。
A=EI=E・bd3/12 [N・mm2]
ここで、Aは腰の強さ、Eは物質の引張り弾性率、Iは断面二次モーメント、bはフィルムの幅、dはフィルムの厚さである。この腰の強さは2〜10N・mm2の範囲が好ましく、2N・mm2より小さいと取出部に皺がよるのを十分に防止することができず、10 N・mm 2 り大きいと封止具の操作がやり難くなる。フィルムの厚さは0.1〜5.0mmの範囲が好ましく、0.1mmより薄いと取出部に皺がより易く、5.0mmより厚いと封止具の操作がやり難く、またかえって皺がより易くなる。なお、フィルムの適切な厚さの範囲はフィルムの種類によって多少変動がある。また、包装袋を形成しやすくするため、剛さが比較的低い値の材料で包装袋を形成する場合があるが、このような場合でも再封止用フィルムも同様に剛さの低い値の材料、例えば包装袋より剛さの低い値の材料で形成してもよく、取出部の再封止用フィルムと包装袋との合成された剛さが大きくなって、皺がより難い腰の強さと厚さが得られればよい。
【0013】
再封止用フィルムには、上述の性質の外、滑り性があると好ましい。この滑り性については、JIS K 7125「プラスチックフィルム及びシートの摩擦係数試験方法」に準拠して、100g荷重をかけ、0.12mm/secの速さで軟鋼と摩擦させたときの動摩擦係数で表わした滑り性が0.4以下の値が好ましく、0.4より大きいと操作がやり難い。なお、この滑り性は使用する封止具の挟着構造によっては必ずしも必要な条件ではない。
【0014】
再封止用フィルムとしては、ポリエチレン、ポリアミド、エチレン酢酸ビニル共重合体、ウレタン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、シリコーン、天然ゴム、クロロプレンゴム等の材料を使用することができる。
【0015】
本発明においては、包装袋の水硬化性固定材取出部を再封止するためには従来の種々の封止具を使用することができる。例えば、内側に凸条を有する第1の挟持体と、第1の挟持体の凸条に対応する凹溝を有する第2の挟持体とを備え、第1の挟持体の凸条は第2の挟持体の凹溝内に嵌合式に挿脱可能であり、第1の挟持体の凸条と第2の挟持体の凹溝との間に包装袋の取出部を配置し、第2の挟持体の凹溝内において第1の挟持体と第2の挟持体とで包装袋の取出部を挟着し得るようなものを使用することができる。
【0016】
上述の封止具において、第1の挟持体の凸条と第2の挟持体の凹溝とが持つ剛性を異なるように構成すると、両挟持体間に封止すべきものが挟まれたとき、封止すべきものは剛性の低いほうの挟持体の表面になじみながら変形し、適切な押圧力が作用する。この場合、剛性を異ならせる方法には、両挟持体を構成する材料に剛性の異なるものを使用し、一方の、例えば凸条を有する第1の挟持体を弾性材料で、凹溝を有する第2の挟持体を剛性材料で形成する方法又はその逆の方法、凸条を有する第1の挟持体を剛構造にし、凹溝を有する第2の挟持体を軟構造にする方法がある。前者の方法においては例えば第1の挟持体をアルミニウム、ばね鋼で形成し、第2の挟持体を熱可塑性エラストマーとして好ましくは圧縮永久歪みが小さく、滑り抵抗が小さく、柔軟性が高く、反発弾性が大きい性質を持つもの、例えばオレフィン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマーで形成することができる。また、後者の方法においては凸条を有する第1の挟持体を断面長方形の閉じた構造にして変形に対し耐性の大きい剛構造とし、凹溝を有する第2の挟持体は断面コの字状に形成して軟構造とすることができる。このような両挟持体の材料又は構造に特殊な関係を持つ封止具を利用すると、再封止用フィルムの機能と相俟って、一層確実な気密封止を達成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例について説明する。
【0018】
図1は本発明の実施例の斜視図を示し、aは包装袋の斜視図、bは封止具の閉じた状態の正面図、cは封止具の開いた状態の正面図、dは封止具の側面図、e、fは包装袋の取出部を封止具で挟着した状態のそれぞれ斜視図、拡大断面図である。なお、理解を容易にするため図の縮尺度は同一にとっていない。1は包装袋で、約80μm厚のアルミラミネートフィルムで袋状に形成され、その内部に破線で概略的に示す水硬化性固定材2が収納される。包装袋1は水硬化性固定材2が収納できる容積を持った本体部分3と、この本体部分3から突出するように形成した取出部4とからなり、取出部4は収納される水硬化性固定材2の断面に相応した断面を有し、両側辺5、6、先端7、末端8は溶着により封止され、外界の湿分から遮断されている。水硬化性固定材の使用が必要になったときには、先端7を切断して開口し、水硬化性固定材2を引き出し、所望の長さに切取る。この水硬化性固定材2を切取るため取出部4に引き出したとき、そこから外界の湿分が浸入し難いように、水硬化性固定材2と取出部4の内壁との間に生じる隙間ができるだけ小さくなるように取出部4の断面は構成されている。即ち取出部4の断面は水硬化性固定材2の断面にほぼ相応するように形成するのが好ましい。図の実施例では平らな帯状の水硬化性固定材を収納する場合の包装具で、取出部4は平らな薄い形状が使用されている。この取出部4は本体部分3と同様の材料で構成することができる。
【0019】
取出部4の先端近傍には、厚さ0.2mmのポリエチレン膜よりなる再封止用フィルム9が取出部4の外表面上に全周にわたって、即ち図に示す取出部4の表側、裏側の両者にわたって帯状にアクリル系粘着剤により接合され、取出部4と一体化されている。再封止用フィルム9の幅dは後述の封止具の幅より大きい範囲に設けられ、封止具で再封止用フィルム9を挟んだとき封止具がフィルムからはみ出ないようにすることが好ましい。
【0020】
10は封止具で、凸条11を有する第1の挟持体12と、凹溝13を有する第2の挟持体14とを備え、両挟持体12、14はヒンジ15により結合され、ヒンジ15の周りに回転可能である。両挟持体12、14を開いた状態で両挟持体間に封止すべきものを挿入して閉じ、第2の挟持体14の凹溝13内において第1の挟持体12との間に封止すべきものを挟み込むようになっている。第1の挟持体12はアルミニウムで形成され、第2の挟持体14はオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成されている。
【0021】
図2a、bは包装具内に収納される水硬化性固定材の、異なる例の正面図である。21は水硬化性固定材で、テープ状の基布22に水硬化性のポリウレタン樹脂を塗布したものを、aではロール状に巻き込んで形成され、bでは適宜の長さに折りたたんで形成され、必要な長さのものを引き出して切断し、使用される。
【0022】
次に本発明の包装具の再封止操作を図1について説明する。包装袋1の取出部4より水硬化性固定材2を引き出し、所要の長さのものを切取った後、水硬化性固定材2を包装袋1内に再封止用フィルム9の位置より奥へ押し戻した後、封止具10の両挟持体12、14を開き、包装袋1の取出部4へ挿入し、再封止用フィルム9の上に封止具10が位置するようにして両挟持体12、14を閉じる。すると、図1e、fに示すように、取出部4は再封止用フィルム9を介して第2の挟持体14の凹溝13内において両挟持体12、14間に挟着され、再封止は終了する。この場合、封止具10で挟着したとき、包装袋1の取出部4は封止具10の両挟持体の凸条と凹溝とで形成される空間に沿い変形しながら挟着されるが、再封止用フィルム9が存在するため取出部を構成する包装袋の材料は再封止用フィルムにより支持されながら変形するため皺が殆どよることなく封止具10の両挟持体の内面と密着し、また封止具10との滑りがよく、確実な気密封止が可能になる。
【0023】
図3は本発明の異なる実施例を示す。aはその斜視図、bは封止操作の説明図である。31は包装袋で、長い帯状に形成され、内部には長尺状の水硬化性固定材32が封入され、この包装袋31を図2aのようにロール状に巻き込むか、図2bのように折りたたんで保存する。この包装袋31も図1の実施例と同様に水分に対する不透過性の優れたアルムニウム箔を使用して形成されている。この実施例の図1の実施例と異なる点は、図1の実施例では取出部はただ1つで固定されているのに対し、図3の実施例では取出部が複数個存在し、しかも取出部が固定ではなく、水硬化性固定材の取り出し毎に順次移動するものである。包装袋31の長手方向に間隔dをおいて取出部33〜35が設けられ、各取出部の個所の外表面にそれぞれ再封止用フィルム331〜351が設けられている。取出部間の間隔dは、水硬化性固定材の切取るべき通常の長さに相応して決定することができるが任意であり、取出部の個数も、水硬化性固定材32の全長、取出部間の間隔dに応じて任意である。
【0024】
次に図3の実施例の封止操作を図3bについて説明する。水硬化性固定材が必要になったときには、包装袋31の最初の取出部33の手前で一点鎖線37で示す位置で包装袋31と水硬化性固定材32との両者を併せて切断し、その切断部分から手前に位置する水硬化性固定材321を取出し使用する。残りの水硬化性固定材は若干包装袋31内に再封止用フィルム331の奥まで押し戻し、この再封止用フィルム331上で図1で示した封止具10を使用して再封止する。更に水硬化性固定材が必要になったときには、前述と同様の操作を第2番目の取出部34に対し行えばよい。間隔dに対応した長さ以上の長さの水硬化性固定材を必要とする場合には、その長さに対応して、それより奥の取出部について操作を行えば、多少水硬化性固定材の無駄が生じるが、所要の長さのものを得ることができる。
【0025】
図3の実施例で、再封止用フィルムを包装袋の全面に設ければ、任意の位置が取出部となり、任意の長さの水硬化性固定材を無駄を生じることなく得ることができる。
【0026】
図1の実施例においては、再封止用フィルムは取出部の外表面に設けたが、取出部の内表面に設けることもできる。図3の実施例においても同様に包装袋の内表面に設けることができる。また図3の実施例において、再封止用フィルムを外表面又は内表面の全面に設け、任意の個所で再封止可能とすることにより、再封止用フィルム間の間隔に無関係に所望の長さの水硬化性固定材を無駄なく切取ることもできる。
【0027】
図4は水硬化性固定材を封入した包装袋を保護のため収める外箱の例である。aは図2aに示すロール式の水硬化性固定材に使用して有利な例で、直方体の例えばダンボール製の外箱41の側部に取出し口42を備えている。bは図2bに示す折りたたみ式の水硬化性固定材に使用して有利な例で、直方体の例えばダンボール製の外箱43の上部に取出し口44を備えている。このような外箱内に包装袋を入れて使用すると、比較的外力に対し抵抗力の小さい包装袋を十分に保護することができる。
【0028】
次に図1に示す本発明の包装具と、同じ形状の包装袋を使用し本発明の再封止用フィルムを有しない包装具とについて、保存安定性を測定し比較した結果を示す。ガラス繊維を使用した編み基布に水硬化性ウレタンプレポリマーを含浸させたものを7層積層して芯材とし、これを目付け220g/m2のポリエチレンテレフタレートよりなる不織布で覆ったものを作り、これを図1の包装袋中に封入し、温度23℃、湿度65%RHに保持した雰囲気内で1日1回、60秒間開封した後図1に示す封止具で封止し、そのときの特に芯材の状態の変化を、経時的に観察する試験を行った。その観察結果は次表のとおりである。
Figure 0003921505
この表から判るように、本発明の包装具を使用したものでは芯材の変化が全くなく、開封を行っても残りのものを同じ性能を保持して保存することができるのに対し、従来のものでは一旦開封すると湿分の浸入を防ぐことができず、硬化が進行し、早期に使用不能となる。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、包装袋がアルミニウム箔のような皺のより易い材質で構成されている場合でも、再封止用フィルムの上から封止具で挟着することにより、確実に気密封止を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の、aは斜視図、bは封止具の閉じた状態の正面図、cは封止具の開いた状態の正面図、dは封止具の側面図、e、fは包装袋の取出部を封止具で挟着した状態のそれぞれ斜視図、拡大断面図である。
【図2】a、bはそれぞれ水硬化性固定材の異なる例の正面図である。
【図3】本発明の異なる実施例の、aは斜視図、bは封止操作の説明図である。
【図4】a、bはそれぞれ本発明の包装具に使用する保護用の外箱の異なる例の斜視図である。
【符号の説明】
1 包装袋
2 水硬化性固定材
3 本体部分
4 取出部
5、6 側辺
7 先端
8 末端
9 再封止用フィルム
10 封止具
11 凸条
12 第1の挟持体
13 凹溝
14 第2の挟持体
15 ヒンジ
21 水硬化性固定材
22 基布
31 包装袋
32 水硬化性固定材
33〜35 取出部
331〜351 再封止用フィルム
37 一点鎖線
41、43 外箱
42、44 取出し口

Claims (7)

  1. 水分により硬化する水硬化性固定材を収納して封止するための水分不透過性の包装袋と、包装袋から水硬化性固定材を取り出し且つ再封止可能な取出部と、取出部の表面に設けられ引張り弾性率と断面二次モーメントとの積で表される腰の強さが2〜10N・mm2の値を有する再封止用フィルムとを備え、取出部は再封止用フィルム上において封止具により再封止され、封止具は内側に凸条を有する第1の挟持体と、第1の挟持体の凸条に対応する凹溝を有する第2の挟持体とを備え、第1の挟持体の凸条は第2の挟持体の凹溝内に嵌合式に挿脱可能であり、第1の挟持体の凸条と第2の挟持体の凹溝とは剛性を異にし、第1の挟持体の凸条と第2の挟持体の凹溝との間に包装袋の取出部を配置して挟着するように形成されることを特徴とする水硬化性固定材の包装具。
  2. 再封止用フィルムを取出部の表面に設けたことを特徴とする請求項1記載の水硬化性固定材の包装具。
  3. 再封止用フィルムの動摩擦係数で表わした滑り性が0.4以下(0を含まず)であることを特徴とする請求項1又は2記載の水硬化性固定材の包装具。
  4. 包装袋の取出部を固定材の断面に相応する断面で容器より突出するように設け、この取出部の先端近傍に再封止用フィルムを設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の水硬化性固定材の包装具。
  5. 包装袋を帯状に形成し、この包装袋に沿い長手方向に間隔をおいて複数の取出部を設け、この取出部にそれぞれ再封止用フィルムを設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の水硬化性固定材の包装具。
  6. 包装袋を帯状に形成し、この包装袋の全面に再封止用フィルムを設け、包装袋の長手方向の任意の個所を取出部としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の水硬化性固定材の包装具。
  7. 第1の挟持体と第2の挟持体とを剛性の異なる材料で形成したことを特徴とする1〜6のいずれか1つに記載の水硬化性固定材の包装
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