JP3921485B2 - 改良されたフィルター付き紙巻タバコおよびその製造方法 - Google Patents

Description

本発明は、フィルター付き喫煙品に関し、特に紙巻タバコおよびその製造方法に関する。

図１、３および５に示すフィルター付き紙巻タバコのような従来の喫煙品は、シガレットペーパーに包まれたタバコロッド１とフィルター６と、からなる。

紙巻タバコのフィルターは、多くの異なる形態のものが知られており、通常３つの部材から構成される、即ち、
ａ）通常、円筒状で、例えばセルロースアセテート、紙、タバコもしくはこれらに類似する材料またはこれら材料を組み合わせたものからなり、さらに例えば活性炭などの煙の粒状相をろ過するための材料を含むフィルター材２と、
ｂ）フィルターを包み、これを安定させるためのプラグ紙としても知られている紙３と、
ｃ）フィルターチッピング紙４（「チッピング」または「チッピング紙」としても知られている）と、で構成されている。

プラグ紙は、フィルターの製造中にフィルター材２の周囲に巻かれ、糊付けされることによって、フィルターの構造を固定し、完成したフィルターが問題なく、タバコロッドを供給する紙巻タバコ製造機に接続して位置するフィルター取り付け装置に確実に送られる。

図３から判るように、チッピング紙は、原則としてフィルター自体より４ｍｍほど長く、紙巻タバコの製造時にフィルター取り付け装置によってフィルターに設けられる。このようにチッピング紙は、フィルターより長いのでタバコロッドの一部を覆い、フィルターとシガレットペーパーに巻かれたタバコロッドを相互に連結する。

この結合機能を満たす他に、チッピング紙は、喫煙者の唇から出る水分に対して抵抗力を有してなければならず、また場合によっては換気孔を設けなければならず、最終的には印刷などの好適な加工によって特定のデザイン要件を満たさなければならない。

現代の高速で作動するフィルター取り付け装置では、互いに接合している２つのフィルター６からなるダブルフィルターを利用した図５に示す工程が採用されている。このダブルフィルターは、一枚のチッピング紙４で巻かれ、このチッピング紙の端部は、２つのフィルター６を越えて僅かに突出しており、プラグ紙を完全に覆い、これにより２本のタバコロッド１は、上述の方法によってこのダブルフィルターの２つの端部に取り付けられる。このダブルフィルターを２本のタバコロッド１に取り付けた後、ダブルフィルターは、２つの個々のフィルターに図５に示す破線に沿って切り離され、２本のフィルター付き紙巻タバコが製せられる。

これら公知のフィルター付き紙巻タバコには、フィルター材２がプラグ紙３とチッピング紙４とで二重に巻かれるので、構造上高価なものになってしまうという不利益がある。

従って本発明の目的は、特定の種類のフィルター付き紙巻タバコおよび上述の不利益が解消されたこの紙巻タバコの製造方法を提供する。

特に製造工程および使用する材料を大幅に変更することなく構造を変えることで材料を節約することができるフィルター付き紙巻タバコを提案する。

さらに本発明は、フィルターエレメントを巻く２つ以上の異なる材料を必要としないフィルター付き紙巻タバコを提供することを目的としている。

本発明は、ラッパーに包まれたタバコロッド及びこれに接続したフィルターを含み、このフィルターは、その長さに沿ってチッピング紙またはその他プラグ紙以外のラッパーに包まれ、ストリップ材がタバコロッドとフィルターとの接合当接部を覆うことによってフィルターとタバコロッドとが接合されており、上記チッピング紙又はその他のラッパーが５０乃至５００ＣＵの固有の通気度を有するフィルター付き紙巻タバコを提供することである。

本発明によって得られる利点は、フィルターの製造時にはプラグ紙を使用せず、その代わりフィルターは、チッピング紙またはその他のラッパーでフィルター製造機で巻かれるということである。このようにして製造されたフィルターロッドは、充分な機械的な安定性を有し、例えば圧縮空気などによる従来の方法でフィルター取り付け装置に送ることができる。以下に使用する「チッピングラッパー」または「チッピング」は、特に明記しない限り、チッピングラッパーまたはその他のラッパー（プラグ紙以外の）を意味する。

本発明においてフィルターは、チッピング紙ではなく、フィルターとタバコロッドとの間の継ぎ目の両側を２．３ｍｍ覆う別のストリップ材でタバコロッドに結合または接合される。

このストリップ材は、従来のチッピング紙が製せられる材料もしくはこれとは仕様が異なる材料から構成されてもよく、または例えばチッピング紙の要件を満たす必要のない紙などの異なる材料もしくはホイルであってもよい。

追加のストリップ材料を使用しているにも拘わらず材料を節約できるのは、プラグ紙を使用せず、比較的高価なチッピング紙は、タバコロッドを覆う必要がないのでその幅を減少させることができ、即ちチッピング紙またはその他のラッパーの長さは、フィルターの長さに完全に対応しているからである。

この新規のフィルター付き紙巻タバコは、既存の紙巻タバコ製造機、特に既存のフィルター取り付け装置で製することができ、そこで２枚幅のチッピング紙（図５参照）の代わりに２つのストリップ材を使用し、この２つのストリップ材は、２倍長のフィルターとシガレットペーパーで巻かれたタバコロッドとの２つの接合位置にそれぞれ互いに離れて供給される（図６参照）。これと類似した工程が下記特許文献１に記載されている。しかしながら、この文献にはフィルターエレメントにプラグ紙を使用しないことについて記載されていない。
英国特許明細書第１，０１９，０９２号

フィルターとタバコロッドを結合させる役割を果たすストリップ材は、安定した接合と、他方では使用する材料を最小限にするということを両立させるために好ましくは４乃至１２ｍｍ、より好ましくは６乃至１０ｍｍの幅を有する。

このためには経験からストリップ材がフィルターの長さの最大で２０％、より好ましくは１５％であれば充分であり、ストリップ材はフィルターとタバコロッドを対称に覆う、即ちストリップ材は、フィルターとタバコロッド上を等しく覆うのが好ましい。

換気孔が設けられているチッピング紙またはその他のラッパーを使用する場合、現在の通常の方法で換気孔が設けられたフィルター付き紙巻タバコを製することができる。このために、多孔性チッピング紙もしくはその他のラッパーまたは製造時もしくは製造後に換気孔が設けられたチッピング紙もしくはその他のラッパーを使用することが可能である。これとは別に機械的にまたはレーザーパーホレーションによって予め換気口が設けられたチッピング紙またはその他のラッパーを用いて換気口が設けられたフィルター付き紙巻タバコを現在よく採用されている方法によって提供することも可能である。

天然の多孔性チッピング紙またはその他のラッパーは、一定レベルの換気を維持することが望ましい。糊は、フィルターを巻く紙の重なる部分にのみ塗布されればよく、チッピング紙を所定の位置に保持することに加えて糊の定着線となる。糊の使用量を減らすことにより紙巻タバコの通気度への影響を最小限にすることができ、より安定した通気が行える。

その他のラッパーとしては、孔径が約５μｍ未満のバリア材（barrier material）が挙げられる。好ましい孔径は、約１μｍ未満であり、より好ましくは０．１μｍ未満である。このような材料は、所定の通気度で蒸気相に対して高い拡散係数（モル/秒/ｍ^２）を有する。

バリア材は、弾性または剛性の材料から形成されると有利である。またバリア材は、蒸気通気性高分子材料から形成されると有利である。この高分子材料は、ポリビニリデンフルオライド、ポリビニルクロライド、ポリカーボネート、ナイロン、テフロン（登録商標）、（商品名、ＰＴＦＥ）、セルロースアセテートおよびニトロセルロースからなる群から選択することができる。その他の好適な高分子材料は、既に当業者に知られている。

本発明は、本発明の多くの異なる態様において特定の用途を有する。煙の蒸気相成分を減少させるためにフィルターのフィルター材に特定の材料を使用することはよく知られている。最近は、フィルターエレメントのラッパーに粒状材料が導入されており、この方法は、本願出願人により下記特許文献２に記載されている。最も一般的には粒状物が塗布されたラッパーがフィルターエレメントのプラグ紙となるが、ある場合にはプラグ紙は、別のラッパーになる。本発明は、喫煙品が通常、多孔性プラグ紙、特にコレスタ単位で通気度が１，５００超、好ましくは３，０００超、より好ましくは１０，０００超、さらには２０，０００程度のプラグ紙を利用している場合に特に有用である。多孔性のプラグ紙に接着剤を塗布すると接着剤がはみ出し、機械、工程ならびに最終製品およびその性能に悪影響を与える。本発明は、この問題に有用な解決策を提示する。
英国特許出願番号第０３１００３４．４号

好ましくは粒状材料が接着剤を用いてチッピング紙または別のラッパーの所定の位置に塗布され、チッピング紙またはラッパーは、フィルターエレメントの長さに亘って巻かれる。その長さは、フィルターエレメントの全長であることが好ましい。

上記所定の位置は、予めパーホレーション処理されたラッパーの孔の位置に併せて決められるのが好ましい。孔は、フィルターに対して円周方向または長手方向に配することができる。孔は、粒状材料の所定の位置の上流に位置すると有利である。また孔は、フィルターをタバコロッドに取り付けるストリップ材の下流に位置すると最も有利である。

粒状材料は、活性炭、モレキュラーシーブその他の好適な蒸気相吸収剤の内の１つ以上であることが好ましい。

チッピング紙またはその他のラッパーは、固有の通気度が５０乃至５００ＣＵ（コレスタ単位）の範囲内であり、好ましくは１５０ＣＵ超であることが好ましい。チッピング紙その他のラッパーの坪量は、２５乃至４５ｇ/ｍ^２の範囲内であると有利であり、３０ｇ/ｍ^２超であることが好ましい。チッピング紙がパーホレーション処理されている場合、換気レベルは、パーホレーション処理された領域において５０乃至５，０００ＣＵ/ｃｍ長（ＣＵ/ｃｍ length）の範囲であると有利である。

ストリップ材の坪量は、２０乃至５０ｇ/ｍ^２の範囲内であると有利である。

さらに本発明には従来のものとは異なる喫煙品のエレメントの接合に関する解決策を提供するという利点がある。例えば、本願出願人による下記特許文献３に記載されているラッパーは、所定の形状の粒状のセラミックフィラーとバインダー（無機または有機）と、さらに任意成分として灰質向上剤（ash improver）および／または燃焼添加剤から構成されている。セラミックフィラーは、ラッパーの５０乃至９５重量パーセント存在し、２乃至９０μｍの範囲の粒径を有し、その平均粒径は、約５０μｍである。このフィラーは、アルミナまたはこれと同じような熱安定性を有する金属酸化物もしくは金属塩であることが好ましい。このようなラッパーは脆いという特性を有するので、このラッパーに包まれたタバコロッドを、従来のタバコロッドにフィルターを取り付ける方法で使用されているようなローリングプレート上でタバコロッドをロールさせる必要のない方法でフィルターに取り付けると有利である。したがってこの場合もプラグ紙を用いずに幅の狭いストリップ材を使用することで従来とは異なるラッパーを有するフィルター付き紙巻タバコを提供することができる。
国際公開パンフレットＷＯ０１/４１５９０号

また本発明は、５０乃至５００ＣＵの固有の通気性を有するチッピング紙またはその他プラグ紙以外のラッパーで巻かれたフィルター及びラッパーに包まれたタバコロッドを含み、このフィルターの前記チッピング紙またはその他のラッパーには粒状材料が付着しているフィルター付き紙巻タバコを製造する方法において、この方法は、フィルター製造機にフィルタートウを供給する工程と、前記チッピング紙またはその他のラッパーに粒状材料を付着させるために、上記フィルター製造機に位置する粒状材料塗布ステーションに前記チッピング紙またはその他のラッパーを供給する工程と、フィルタートウを前記処理されたチッピング紙またはその他のラッパーで包み、このフィルタートウをフィルターの単位長さに切断する工程と、その後、この切断されたフィルターをフィルター取り付け装置に供給し、該装置により、幅の狭いストリップ材を使用して、フィルターをタバコロットに相互に結合させることにより、フィルター付き紙巻タバコを製する工程とを含むことを特徴とする方法を提供することでもある。

好ましくは本発明の方法は、多孔性またはパーホレーション処理されたチッピング紙またはその他のラッパーをフィルター製造機に供給する工程を含む。

本発明は、種々のフィルター付き製品を少量生産する施設に利用することができる。時には異なる製造機に異なるフィルター換気レベルのフィルターエレメントを供給する必要がある。本発明によりフィルター製造者は、プラグ紙以外のラッパーに巻かれたフィルターを製造することができる。ラッパーは、予めパーホレーション処理されたものでもよく、ラッパーで巻かれたフィルターエレメントをオンラインでパーホレーション処理してもよい。連続した数群のフィルターは、異なる換気レベルに製することができ、それぞれ特定の換気レベルのフィルターを必要とする、ストリップ材を使用してタバコロッドをフィルターエレメントに取り付ける一連の紙巻タバコ製造機に供給される。したがってプラグ紙を使用せず、フィルター製造機の生産性を上げることによってコストを削減することができる。

また本発明は、フィルター付き紙巻タバコの製造コストを削減するための方法において、この方法は、５０乃至５００ＣＵの固有の通気性を有するチッピング紙またはその他プラグ紙以外のラッパーでフィルター長さに沿って巻かれた所定の換気レベルを有する複数群のフィルターを同じフィルター製造機から供する工程と、前記複数群の換気孔が設けられたフィルターを２本のタバコロッドの間に位置するダブル（通常のフィルターの２倍の長さの）フィルターからなるダブル紙巻タバコ集合体を製することができる複数のフィルター取り付け装置にそれぞれ供給する工程とを含み、前記各フィルター取り付け装置により、幅の狭い２枚のストリップ材を用いて前記ダブルフィルターと２本のラッパーに包まれたタバコロッドを接続したのち、前記ダブルフィルターを切断して２本のフィルター付き紙巻タバコとし、これにより複数のフィルター取り付け装置から異なる換気孔が設けられた複数群のフィルター付き紙巻タバコを製造することを特徴とする方法を提供することでもある。

さらに本発明を利用することによって紙巻タバコがフィルターおよびチッピング紙に向かって燃焼する際に発生する熱い燃えさし（coal）が落ちるのを防ぐことができる。ストリップ材は、紙巻タバコが終わりまで燃焼する際の熱い燃えさしの落下を防ぐのを補助する材料、例えば紙巻タバコを消火させるように意図された材料で処理してもよく、これとは別にストリップ材として紙巻タバコの燃焼速度を減じ、消火する坪量の重い低通気度の紙を使用してもよい。このような紙の典型的な特性は、固有の通気度が３ＣＵ以下、好ましくは２ＣＵ以下、さらに好ましくは１ＣＵ以下であり、坪量が４０乃至４５ｇ/ｍ^２の範囲内にある。好適な処理としては、例えば当業者に知られているモノアンモニウムホスフェイトとなどの燃焼抑制剤を使用する処理が挙げられる。

またこれとは別にストリップ材を温度が上昇する際のメッセージまたは印しを示すために変色する熱変色性材料で処理してもよい。これとは別に販促材を印刷または貼付してもよい。

ストリップ材は、フィルター取り付け装置上での糊の塗布に起因する問題を除去するために自己粘着性であると有利である。

本発明を添付の図面を参照した例によって詳述する。

図１、３および５に示した従来のフィルター付き紙巻タバコについては、既に上記で詳しく説明した。これらの図は、図２、４および６に示した本発明によるフィルター付き紙巻タバコと比較するためのものである。

図２および４に示すように本発明のフィルター付き紙巻タバコは、シガレットペーパに包まれたタバコロッド１’と、フィルター材料２’および従来チッピング紙として使用されているラッパー４’を有するフィルター６’と、から構成されている。このチッピング紙４’は、フィルター６’の全長に亘って、しかし越えずに延びており、フィルター材料２’の全円周を包む。ストリップ材５は、図４から明らかなようにタバコロッド１’とフィルター６’の間の接合当接部を覆い、タバコロッド１’とフィルター６’の外周を僅かに越えて延び、シガレットペーパーに包まれたタバコロッド１’とチッピング紙４’に包まれたフィルター材２’、即ちフィルター６’を結合する役割を果たす。このストリップ材５は、４乃至１２ｍｍの幅を有し、好ましくは６乃至１０ｍｍの幅を有する。約８ｍｍの幅のストリップ材を使用した場合、良好な結果が得られた。

これは、ストリップ材５がフィルター６’の長さの最大で２０％、好ましくは１５％未満を覆うという要件を満たすためである。図４から明らかなようにストリップ材は、フィルター６’とタバコロッド１’を対称に覆う、即ちストリップ材は、フィルター６’とタバコロッド１’の端部を同じ面積で覆う。

図２、４および６には例示していないが、チッピング紙４’は、紙巻タバコが換気できるように多孔性であってもよく、または換気孔を設けることもができる。

これとは別に既にフィルターが取り付けられ完成したフィルター付き紙巻タバコに機械的にまたはレーザーパーホレーションによって換気孔を設けてもよい。

ストリップ材の材料として、チッピング紙、例えばシガレットペーパーなどのその他の紙およびホイルなど、紙巻タバコの製造に使用される全ての材料を使用することができる。ストリップ材は、印刷されても、印刷されてなくてもよい。ストリップ材は、紙巻タバコが最後まで燃焼する際に熱い燃えさし（coal）が落下するのを防ぐために製せられた材料で処理することも可能である。

またフィルター材料に変更を加える必要が無く、活性炭などの添加剤を含むまたは含まないセルロースアセテート、紙、タバコなどの従来の全てのフィルター材料を使用することができる。

図６から明らかなように本発明によるフィルター付き紙巻タバコは、図５に示した工程と同じように容易に製造することができる、即ち両端部が２本のタバコロッド１’に２枚のストリップ材によって取り付けられたダブルフィルター６’（通常の紙巻タバコのフィルターの２倍の長さの）によって製造することができる。このダブルフィルターは、真ん中で分けられ、フィルター６’とタバコロッド１’とからなる２本のフィルター付き紙巻タバコが製せられる。

図７は、チッピング紙４’が所定の位置７で接着剤で処理されており、フィルター６’のフィルター材料を包む前に粒状材料がその所定の位置に付着している本発明のフィルター付き紙巻タバコを示す。この粒状材料が塗布された各位置の上流は、換気用の穿孔８であり、この場合穿孔はフィルター材料がチッピング紙に包まれる前にチッピング紙に設けられたものである。この穿孔は、粒状材料が塗布される後に設けてもよいが、粒状材料を塗布した前に設けるのが好ましい。粒状材料は、穿孔と整合し、ストリップ材と整合して位置する。ストリップ材５は、各タバコロッドをダブルフィルターと接合する。

従来の紙巻タバコのフィルターの長手方向軸に対する横断面図。 本発明の紙巻タバコのフィルターの長手方向軸に対する横断面図。 図１に示した従来のフィルターを使用したフィルター付き紙巻タバコの縦断面図。 本発明のフィルター付き紙巻タバコの図３に対応する図。 従来のダブルフィルター（通常の紙巻タバコのフィルターの２倍の長さ）を介して接合された２倍の長さの紙巻タバコ（ダブル紙巻タバコ）の概略図。 本発明のダブル紙巻タバコの図３に対応する図。 本発明のフィルター付き紙巻タバコの別の態様を示す縦断面図。

Claims (28)

1. ラッパーに包まれたタバコロッド及びこれに接続したフィルターを含み、このフィルターは、その長さに沿ってチッピング紙またはその他プラグ紙以外のラッパーに包まれ、ストリップ材がタバコロッドとフィルターとの接合当接部を覆うことによってフィルターとタバコロッドとが接合されており、上記チッピング紙又はその他のラッパーが５０乃至５００ＣＵの固有の通気度を有するフィルター付き紙巻タバコ。
2. 前記ストリップ材がチッピング紙であることを特徴とする請求項１記載のフィルター付き紙巻タバコ。
3. 前記ストリップ材がホイル材であることを特徴とする請求項１記載のフィルター付き紙巻タバコ。
4. 前記ストリップ材がプリントまたは押印されていることを特徴とする請求項１、２または３記載のフィルター付き紙巻タバコ。
5. 前記ストリップ材の幅が４乃至１２ｍｍであることを特徴とする請求項１乃至４いずれか１項記載のフィルター付き紙巻タバコ。
6. 前記ストリップ材の幅が６乃至１０ｍｍであることを特徴とする請求項５記載のフィルター付き紙巻タバコ。
7. 前記ストリップ材がフィルターの長さの最大で２０％に亘って延びていることを特徴とする請求項1乃至６のいずれか１項記載のフィルター付き紙巻タバコ。
8. 前記ストリップ材がフィルターの長さの１５％未満に亘って延びていることを特徴とする請求項７記載のフィルター付き紙巻タバコ。
9. 前記ストリップ材がフィルターとタバコロッドを等しく覆うことを特徴とする請求項１乃至８のいずれか１項記載のフィルター付き紙巻タバコ。
10. 前記チッピング紙またはその他のラッパーが換気孔を含むことを特徴とする請求項１乃至９のいずれか１項記載のフィルター付き紙巻タバコ。
11. 前記チッピング紙またはその他のラッパーの坪量が２５乃至４５ｇ/ｍ^２であることを特徴とする請求項1乃至１０のいずれか１項記載のフィルター付き紙巻タバコ。
12. 前記その他のラッパーが約５μｍより小さい孔径のバリア材であることを特徴とする請求項1乃至９のいずれか１項記載のフィルター付き紙巻タバコ。
13. 前記バリア材が約１μｍより小さい孔径を有することを特徴とする請求項１２記載のフィルター付き紙巻タバコ。
14. 前記バリア材が蒸気通気性高分子材料から形成されていることを特徴とする請求項１２又は１３記載のフィルター付き紙巻タバコ。
15. 粒状材料が前記チッピング紙またはその他のラッパー上の所定の位置に塗布されていることを特徴とする請求項１乃至１４のいずれか１項記載のフィルター付き紙巻タバコ。
16. 前記粒状材料が活性炭又はモレキュラーシーブの中の一つ又はそれ以上であることを特徴とする請求項１５記載のフィルター付き紙巻タバコ。
17. 前記チッピング紙またはその他のラッパーが穿孔されており、換気レベルが穿孔された領域において５０乃至５０００ＣＵ／ｃｍ長の範囲にあることを特徴とする請求項１乃至１６のいずれか１項記載のフィルター付き紙巻タバコ。
18. 前記ストリップ材の坪量が２０乃至５０ｇ/ｍ^２の範囲にあることを特徴とする請求項1乃至１７のいずれか１項記載のフィルター付き紙巻タバコ。
19. 前記タバコロッドのラッパーが所定の形状の粒状セラミックフィラーとバインダーおよび任意成分として灰質向上材および／または燃焼添加剤を含むラッパーであることを特徴とする請求項１乃至１８のいずれか１項記載のフィルター付き紙巻タバコ。
20. 前記セラミックフィラーが前記ラッパーの重量で５０乃至９５％の範囲で含まれることを特徴とする請求項１９記載のフィルター付き紙巻タバコ。
21. 前記セラミックフィラーの粒径が２乃至９０μｍの範囲内にあることを特徴とする請求項１９または２０記載のフィルター付き紙巻タバコ。
22. 前記セラミックフィラーの平均粒径が約５０μｍであることを特徴とする請求項２１記載のフィルター付き紙巻タバコ。
23. 前記セラミックフィラーがアルミナまたはこれと同じような熱安定性を有する金属酸化物もしくは金属塩であることを特徴とする請求項１９、２０、２１または２２項記載のフィルター付き紙巻タバコ。
24. フィルター付き紙巻タバコの製造コストを削減するための方法において、この方法は、５０乃至５００ＣＵの固有の通気性を有するチッピング紙またはその他プラグ紙以外のラッパーでフィルター長さに沿って巻かれた所定の換気レベルを有する複数群のフィルターを同じフィルター製造機から供する工程と、前記複数群の換気孔が設けられたフィルターを２本のタバコロッドの間に位置するダブルフィルターからなるダブル紙巻タバコ集合体を製することができる複数のフィルター取り付け装置にそれぞれ供給する工程とを含み、前記各フィルター取り付け装置により、幅の狭い２枚のストリップ材を用いて前記ダブルフィルターと２本のラッパーに包まれたタバコロッドを接続したのち、前記ダブルフィルターを切断して２本のフィルター付き紙巻タバコとし、これにより複数のフィルター取り付け装置から異なる換気孔が設けられた複数群のフィルター付き紙巻タバコを製造することを特徴とする方法。
25. ５０乃至５００ＣＵの固有の通気性を有するチッピング紙またはその他プラグ紙以外のラッパーで巻かれたフィルター及びラッパーに包まれたタバコロッドを含み、このフィルターの前記チッピング紙またはその他のラッパーには粒状材料が付着しているフィルター付き紙巻タバコを製造する方法において、この方法は、フィルター製造機にフィルタートウを供給する工程と、前記チッピング紙またはその他のラッパーに粒状材料を付着させるために、上記フィルター製造機に位置する粒状材料塗布ステーションに前記チッピング紙またはその他のラッパーを供給する工程と、フィルタートウを前記処理されたチッピング紙またはその他のラッパーで包み、このフィルタートウをフィルターの単位長さに切断する工程と、その後、この切断されたフィルターをフィルター取り付け装置に供給し、該装置により、幅の狭いストリップ材を使用して、フィルターをタバコロットに相互に結合させることにより、フィルター付き紙巻タバコを製する工程とを含むことを特徴とする方法。
26. 前記チッピング紙またはその他のラッパーにその製造時または製造後に換気孔が設けられることを特徴とする請求項２４または２５記載の方法。
27. 前記フィルター付き紙巻タバコに前記チッピング紙またはその他のラッパーの換気孔が設けられていることを特徴とする請求項２４または２５記載の方法。
28. 前記換気孔が機械的にまたはレーザービームで設けられることを特徴とする請求項２４乃至２７のいずれか１項記載の方法。

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