JP3920624B2 - 燃料電池スタック用マニホールドシステム - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は概して燃料電池スタック用のマニホールドシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は反応によって生成した化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する電気化学素子である。例えば、燃料電池の一例として、プロトンのみを燃料電池の陽極と陰極間で移送する、高分子電解質膜とも呼ばれる、プロトン交換膜(PEM)を備える燃料電池が知られている。この種の燃料電池において、2原子の水素(燃料)が陽極で反応して水素プロトンと電子を生成する。水素プロトンはPEMを介して陰極に移行する。また、この反応によって生成された電子は燃料電池の外部の回路内を陰極側に移動して電流を生成する。一方、陰極において、酸素が還元されて、水素プロトンおよび電子と反応して水を生成する。陽極反応と陰極反応は以下の化学式によって表される。
【0003】
H2 → 2H+ + 2e- (電池の陽極)
O2 + 4H+ + 4e- → 2H2O (電池の陰極)
【0004】
単一燃料電池が生成する電圧は通常比較的小さい(例えば、約1ボルト)ので、より大きい電圧を生成するために、いくつかの燃料電池が燃料電池スタックと呼ばれる配置構造に組み込まれる。燃料電池スタックは、そのスタックの1つ以上の電池をそれぞれ挟んで複数のプレート(例えば、黒鉛複合材または金属板)が上下方向に積層されている。これらのプレートは、燃料電池スタック内を通って反応物質や生成物を導く種々の通路やオリフィスを備えている。いくつかのPEM(各PEMが1つの燃料電池に対応する)が、スタックの全体にわたって、異なった燃料電池のそれぞれの陽極および陰極間に配置されている。スタックの各プレートに設けられる複数の開口部の各々は、通常、スタックの全体にわたって、反応物質や冷媒を流すための複数の通路を形成する目的で、他のプレートに設けられる複数の開口部の対応する開口部と一直線状に並んでいる。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スタックのそれらの通路は燃料電池システムの種々の導管とも接続される必要がある。例えば、スタックに供給される燃料に関連するスタック内の通路は、燃料処理装置から燃料を移送する燃料供給ラインと接続される必要がある。このようなスタック内の通路と燃料電池システムの導管の接続は、燃料電池システムを組み立てるのに必要な時間の大部分を占め、この組立時間は直接燃料電池システムの全体のコストに影響を及ぼす。
【0006】
従って、上記の問題を解決するような燃料電池スタックの配置構造が望まれている。
【0007】
本発明の目的は、燃料スタック内の通路と燃料電池システムの導管の接続を容易に行うことができ、また、燃料電池システムの熱および水管理を向上させることができる燃料電池スタック用マニホールドシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の一実施態様によれば、燃料電池システムは、燃料電池スタックと、マニホールドと、ヒンジとを備えている。マニホールドはスタックに反応物質を流す密封されたインターフェイスを形成し、ヒンジはスタックとマニホールドの間を枢動可能に接続する。
【0009】
本発明の他の実施態様によれば、燃料電池システムは燃料電池スタックと、マニホールドと、分離部(例えば、ガス/水分離部)とを備えている。マニホールドはスタックに流れを通し、マニホールド内に配置された分離部は流れの1つから水を集める。
【0010】
本発明の利点および他の特徴は、以下の図面に基づく説明、および請求の範囲から明らかになるであろう。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1について説明する。本発明の実施例による燃料電池システム10は、燃料電池スタック、例えば、PEM(プロトン交換膜)式燃料電池スタック20を備えている。この燃料電池スタック20は、そのスタック20に流入する燃料(例えば、水素)および酸化剤に対応して負荷(例えば、住宅負荷)用の電力を生成する。すなわち、スタック20は、流入する燃料と酸化剤の流れを受入れてそれらの流れをスタック20の所定の各陽極領域および所定の各陰極領域に導く流入通路を形成するように配列された開口部を有する複数のフロープレートを備えている。これらのフロープレートは、流入通路以外に、スタック20内での燃料電池反応によって消耗されなかった燃料と酸化剤の流れが通過する流出通路を形成するように配列された開口部を有している。フロープレートはさらに、上記以外の通路、例えば、スタック20に流入されてそこから流出される冷媒用の通路を有しているとよい。
【0012】
燃料電池システム10のスタック20外に設けられた装置(燃料処理装置、送風機、酸化剤設備など)とスタック20と間において、反応物質と冷媒を送るために、燃料電池システム10はマニホールドシステム11を備えている。このマニホールドシステム11は従来のマニホールド配置構造と比較していくつかの利点を有している。例えば、詳細は後述するが、このマニホールドシステム11はスタック20に対して迅速に組み付けられ、また、スタック20から迅速に取り外すことができる。さらに、マニホールドシステム11は従来のマニホールド配置構造と比較して熱および水管理においてすぐれている。
【0013】
本発明のいくつかの実施例において、マニホールドシステム11は、マニホールドまたはマニホールドハウジングと呼ばれる一体構造を用いている。このマニホールドハウジング22は、スタック20の反応剤通路および冷媒通路をそれぞれシステム10の反応剤導管および冷媒導管に連通させる各種チャンバを有している。マニホールドハウジング22は、例えば、プラスチック、金属、または複合材のような材料からなる一体構造として構成されるとよい。例えば、選択された材料からマニホールドハウジング22を形成するのに、切削加工または射出成形を用いるとよい。燃料電池システム10に一体構造のマニホールドハウジング22をその一部として連結することによって、従来の燃料電池システムと比較して、対流による熱損失を低減させることができる。
【0014】
本発明のいくつかの実施例において、マニホールドシステム11は、そのシステム11内に集められた凝縮水を(マニホールドシステム11の)単一水タンク34内に導くことによって、その集められた凝縮水を、燃料電池システム10が凍結温度下で使用される場合にその凝縮水を解凍することができる1つの場所に集中させることができる。この点にして関して、詳細は後述するが、水タンク34はマニホールドハウジング22内に配置されたガス/水分離部(図1には示されていない)から凝縮水を集め、マニホールドシステム11の熱交換器36は水タンク34内の凍結された水(氷)を解凍するのに必要な熱を放出することができる。一例を挙げれば、熱交換器36は、燃料電池システム10の起動中、燃料処理装置の排ガスと熱交換する。詳細は後述するが、本発明のいくつかの実施例において、各ガス/水分離機構は、その分離機構内において凍結水を解凍するために、水タンク34内に部分的に延出している。
【0015】
詳細は後述するが、マニホールドシステム11は、上記以外にも多くの特徴を有している。それらの特徴の1つとして、測定子はマニホールドハウジング22内に取り付けられている。この構成によれば、スタック20が交換される場合に測定子を取り外す必要がない。他の特徴として、マニホールドシステム11はスタック20と離脱可能にヒンジ接続され、スタック20を燃料電池システム10のマニホールドシステム11とフレーム12の間に正確かつ迅速に取り付けることができる。
【0016】
図2および図3は、上記の特徴の少なくともいくつかを例示するためのマニホールドシステム11のさらに詳細な斜視図である。図示されるように、マニホールドシステム11は、スタック20の平坦な底面とマニホールドハウジング22の比較的平坦な上面との間に挟まれた平坦なガスケット82を備えている。このガスケット82は、スタック20とマニホールドシステム11の間において燃料、酸化剤および冷媒の流れを密封するために設けられている。詳細は後述するが、ガスケット82の平坦な上面95はスタック20の底面と接触している。ガスケット82は、スタック20の各通路から流出する燃料、冷媒、および酸化剤の流れをそれぞれ受け入れる開口部52、48、および42を備えている。マニホールドハウジング22の(後述する)各チャンバは、これらの燃料、冷媒、および酸化剤をマニホールドハウジング22の燃料出口50、冷媒出口46、および酸化剤出口44に導くように構成されている。これらの各出口50、46、および44は、それらの出口から流出される燃料、冷媒、および酸化剤の流れをシステム10の種々の部分に連通させる導管に接続されるとよい。
【0017】
また、ガスケット82は、燃料、冷媒、および酸化剤をスタック20に供給するための開口部64、60、および70を備えている。これらの開口部64、60および70には、マニホールドハウジング22の燃料入口62、冷媒入口56、および酸化剤入口(図2には示されていない)から燃料、冷媒、および酸化剤を受け入れる(マニホールドハウジング22の)各チャンバからの燃料、冷媒、および酸化剤が流入される。なお、これらの燃料入口62、冷媒入口56、および酸化剤入口には、それぞれ、燃料処理装置(図示せず)、冷媒システム(図示せず)、および送風機(図示せず)から燃料、冷媒、および酸化剤が種々の導管を介して流入される。
【0018】
本発明の他の実施例として、ガスケット82の代わりに、他の密封構造、例えば、燃料用開口、冷媒用開口、および酸化剤開口を個別に密封する1組の密封リングを用いてもよい。
【0019】
本発明のいくつかの実施例において、マニホールドシステム11の他の特徴の1つとして、マニホールドハウジング22と水タンク34間を密封するガスケット40(図2を参照)が設けられる。この構成によって、マニホールドハウジング22内に配置されたガス/水分離部によって集められた水はガスケット40を介して水タンク34に形成された貯水部に貯蔵される。また、マニホールドシステム11は、ガスケット82に取り付けられた測定子74、76のような測定子を備えている。これらの測定子は、例えば、マニホールドハウジング22内の各流れおよびタンク34内の水を測定(例えば、温度および/または圧力)するのに用いられる。
【0020】
詳細は後述するが、本発明のいくつかの実施例において、マニホールドハウジング22は、溝80と複数の尾根部81(図4を参照)を備えており、これら溝80と複数の尾根部81とで、ヒンジ30(図1を参照)の雌部を形成し、このヒンジ30は、スタック20をマニホールドハウジング22に対して枢動可能に接続するものである。溝80は、ガスケット82の外端の近傍においてその外端に沿って配置され、(ヒンジ30の)雄軸部を受容する。なお、この雄軸部はスタック20の一部である(詳細は後述する)。複数の尾根部81は、溝80とその溝に隣接するガスケットの外端との間に配置されており、これら複数の尾根部81は互いに離れて配置されている。各尾根部81は、ヒンジ30の軸の曲率に対して略一致するように湾曲している。詳細は後述するが、尾根部81は十分な弾性を有しており、スタック20がマニホールドハウジング22上に載置されると、この尾根部81は溝80に対してわずか外側に変形し、その結果、ヒンジ30の軸が溝80内に容易に受容される。ヒンジ30の軸が溝80に受容された後、尾根部81は元の非変形位置に戻って、溝80内のヒンジ30の軸を保持する。このようにして、ヒンジ30の組み立てを行う。
【0021】
図4と図5に示されるように、本発明のいくつかの実施例において、ガスケット82の上記の開口は、マニホールドハウジング22のチャンバとスタック20の通路間を連通する。各チャンバはマニホールドハウジング22に設けられた垂直区画壁とマニホールドハウジング22の底によって形成され、各チャンバの上側開口部はガスケット82によって密閉されている。例えば、マニホールドハウジング22の冷媒出口46とガスケット82の冷媒開口部48は、マニホールドハウジング22のL字状チャンバ158(図5を参照)によって互いに連通されている。同様に、マニホールドハウジング22の酸化剤出口44とガスケット82の酸化剤開口部42は、マニホールドハウジング22のチャンバ160によって互いに連通されている。さらに、マニホールドハウジング22の燃料出口50(ガスケット82の開口110に対応)とガスケット82の燃料開口部52は、マニホールドハウジング22のL字状チャンバ152によって互いに連通されている。一方、マニホールドハウジング22の酸化剤入口57とガスケット82の酸化剤開口部70は、マニホールドハウジング22のチャンバー156によって互いに連通されている。また、マニホールドハウジング22の冷媒入口56とガスケット82の冷媒開口部60は、マニホールドハウジング22のL字状チャンバ154によって互いに連通されている。さらに、マニホールドハウジング22の燃料入口62(ガスケット82の開口112に対応)とガスケット82の燃料開口64は、マニホールドハウジング22のチャンバ150によって互いに連通されている。
【0022】
また、図5に示されるように、マニホールドハウジング22内にガス/水分離部を形成するためのウェル(縦穴)がマニホールドハウジング22に形成されている。このウェルは、ガス/水分離部の底と側壁を形成する。例えば、詳細は後述するが、燃料入口62と連通するチャンバ150は、流入する燃料流から水を除去するガス/水分離部の一部をなす円筒状ウェル170を備えている。また、酸化剤入口57と連通するチャンバ156は流入する酸化剤流から水を除去するガス/水分離部の一部をなす円筒状ウェル172を備えている。さらに、燃料出口50と連通するチャンバ152は流出する燃料流れから水を除去するガス/水分離部の一部をなす円筒状ウェル180を備えている。
【0023】
いくつかの実施例において、マニホールドハウジング22は、マニホールドハウジング22からスタック20に流れる反応物質の流れから水を除去するガス/水分離部の一部をなすウェル以外に、システム10の種々の部分から、マニホールドハウジング22に流れる反応物質の流れから水を除去するガス/水分離部の一部をなすウェルを備えている。具体的に、マニホールドハウジング22はそのようなウェル174および176を有している。これらのウェル174および176は、導管126(ウェル174に対応)および導管122(ウェル176に対応)を介して燃料電池システム10の他の部分からウェル174および176に流入する流れから水を除去するガス/水分離部の一部をなす。他のガス/水分離部と異なって、ウェル174および176は、スタック10に対して直接的に流入/流出するマニホールドハウジング22内の流れと接触しないように構成されている。すなわち、ウェル174を一部とするガス/水分離部は、チャンバ152内においてウェル174をチャンバ152から隔離する円筒状側壁186を備えている。この側壁186はマニホールドハウジング152の底から上方に延長してガスケット82に至り、ウェル174を密閉する。同様に、ウェル176を一部とするガス/水分離部は、チャンバ152内においてウェル176をチャンバ152から隔離する円筒状側壁184を備えている。この側壁184はマニホールドハウジング152の底から上方に延長してガスケット82に至り、ウェル176を密閉する。
【0024】
マニホールドハウジング22の他の特徴の1つとして、マニホールドハウジング22は、その底から水タンク34内に延長して、例えば、タンク34の水の温度を測定する測定子74が挿入される開口部191を備えているとよい。開口部191は円筒状側壁190によって包囲されている。この側壁190は開口部191をチャンバ156から隔離して、マニホールドハウジング22の底から上方に延長してガスケット82に至り、開口部191を密閉する。また、マニホールドハウジング22は、流れを隔離しながらその流れの特性を計測するための測定子が挿入される他の側壁を備えているとよい。例えば、マニホールドハウジング22は、チャンバ156から測定子76を隔離して、マニホールドハウジング22の底から上方に延長してガスケット82に至り、開口部191を密閉する円状壁192を備えているとよい。
【0025】
図6はマニホールドハウジング22の裏側を示す図である。図示されるように、ウェル172、174、および180は、それらのウェル172、174、および180をタンク34の温水によって包囲してそれらのウェル内の水の凍結を防ぐために、水タンク34の水面下まで延長している。また、マニホールドハウジング22は、酸化剤出口44が連通するチャンバ160の一部であり、水タンク34の水面下まで延長する箱状ウェル161を備えているとよい。この構成によって、スタック20から流入される加熱された酸化剤の流れを水タンク34の加熱に利用することができる。
【0026】
前述したように、各ガス/水分離部はマニホールドハウジング22内の円筒状ウェルによって形成される。一例として、ウェル176によって形成されるガス/水分離部200が図7に示されている。図示されるように、ガス/水分離部200には、ウェル176内に集められる水のレベルを調整する浮子206がウェル176内に配置されている。この浮子206を設けることによって、ガス/水分離部200は、ウェル176内の水のレベルを、ガスが水タンク34内に進入するのを防ぐのに十分なレベルに調整することができる。さらに具体的には、浮子206は、ウェル176の底の開口部204内に着座するように設計された成形エラストマからなるグロメット(すなわち、バルブシート)202を備えている。ウェル176内に貯留される水のレベルが十分なレベルに達していないと、グロメット202が開口部204に着座し、ウェル176と水タンク34間の連通を遮断してウェル176内の水レベルを上昇させる。ウェル176内の水のレベルが十分なレベルを超えると、浮子206が上昇して、グロメット202を開口部204から上方に持ち上げ、ウェル176の水レベルが適当なレベルに低下するまでウェル176内の水が水タンク34に流入される。
【0027】
本発明のいくつかの実施例において、図8に示されるように、水タンク34は上側に開口部222を有する略箱状の形状を有している。上側の開口部222を介して、水タンク34とマニホールドハウジング22内の各ガス/水分離部は連通している。フランジ220が開口部222の周囲に沿って設けられ、このフランジ220は、水タンク34をマニホールドハウジング22に接続させる複数のボルトが貫通する穴226を有している。本発明のいくつかの実施例において、水タンク34は、その1つの側壁に、熱交換器36が嵌め込まれる凹領域224を有している。
【0028】
スタック20をマニホールドハウジング22に取り付けためにヒンジ30が組み込まれるとき、図9に示されるように、スタック20は水平位置まで回転されるとよい。スタック20が水平位置に回転されたとき、ガスケット82(図9には示されていない)はマニホールドハウジング22の上面に位置し、浮子206(図10も参照)はウェル内に挿入されてガス/水分離部が形成される。スタック20およびマニホールドシステム11の保守点検もスタック20を水平位置にして行われるとよい。
【0029】
図9に示されるように、スタック20が垂直位置に回転されたとき、スタック20の酸化剤出口開口部302、冷媒出口開口部304、および燃料出口開口部306は、対応するガスケット82の酸化剤開口部64、冷媒開口部60、および燃料開口部70とそれぞれ一直線状に並び、また、スタック20が垂直位置に回転されたとき、スタック20の燃料入口開口部314、冷媒入口開口部312、および酸化剤入口開口部310は、対応するガスケット82の燃料開口部42、冷媒開口部48、および酸化剤開口部52とそれぞれ一直線状に並ぶ。
【0030】
図11に示されるように、スタック20が垂直位置に回転され、マニホールドシステム11がフレーム12(図1を参照)に取り付けられた後、フレーム12に固着されるとよい。本発明のいくつかの実施例において、燃料電池システム10は、スタック20が垂直位置に回転されたときにそのスタック20をフレームに接続させる掛止め機構またはコネクタを備えているとよい。コネクタは、スタック20を横切って延長してスタック20と接触する板バネ400を備えているとよい。板バネ400の弾性によって、スタック20の長手方向の軸に力がかかり、スタック20をマニホールドハウジング22に対して圧縮し、ガスケット82によって形成されたシール部を付勢する。板バネ400の各端部には、フレーム12に取り付けられる垂直ボルト404が挿入される切欠402が形成されている。スタック20が垂直位置に回転されたとき、ボルト404が切欠402に挿入され、次いで、上側固定ナット406を各ボルト404の自由端に螺合させることによって、スタック20をフレーム12に固着する。ボルト404は、フレーム12の水平部材13(図1を参照)に固着される山形部材410を貫通する。ボルト404の頭部は、フレーム部材410の、板バネ400が設けられる側とは反対側にあり、図11においては見えていない。下側固定ナット408は、板バネ400とフレーム部材410の間に位置して、ボルト404の中間部に螺合されている。
【0031】
前述の実施例の説明において、「上」、「下」、「垂直」、および「水平」といった方向に関する用語は、燃料電池システムおよび関連する構成部品を説明するための便宜的な用語であり、このような方向性は本発明を実施するのに必ずしも必要ではなく、ここに述べた方向性とは異なる方向性に基づいて本発明を実施することも可能である。
【0032】
以上、本発明を限られた実施例に基づいて説明したが、それらの開示に基づいて、当業者が種々の改良例および変更例を考案できることは明らかであり、そのような改良例および変更例はすべて請求の範囲、従って、本発明の精神と範囲に包含されるとみなされるべきである。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による燃料電池システム用マニホールドシステムによれば、以下の効果を得ることができる。すなわち、マニホールドシステムはスタックと離脱可能にヒンジ接続されるので、スタックをマニホールドシステムとフレーム間に正確かつ迅速に取り付けることができる。また、燃料電池システムに一体構造のマニホールドハウジングをその一部として連結することによって、従来の燃料電池システムと比較して、対流による熱損失を低減させることができる。さらに、マニホールドシステムは、そのシステム内に集められた凝縮水を水タンク内に導くことによって、その集められた凝縮水を燃料電池システムが凍結温度下で使用される場合に解凍することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による燃料電池システムの斜視図である。
【図2】本発明の実施例による燃料電池システム用マニホールドシステムの斜視図である。
【図3】本発明の実施例による燃料電池システム用マニホールドシステムの分解斜視図である。
【図4】本発明の実施例によるマニホールドシステムのガスケットとマニホールドハウジングの平面図である。
【図5】本発明の実施例によるマニホールドハウジングの平面図である。
【図6】本発明の実施例によるマニホールドハウジングの底面図である。
【図7】図6の線7−7に沿った断面図である。
【図8】本発明の実施例によるマニホールドシステムの水タンクの斜視図である。
【図9】本発明の実施例によるヒンジの作動を説明するための燃料電池とマニホールドシステムの斜視図である。
【図10】本発明の実施例による燃料電池とマニホールドシステムの分解斜視図である。
【図11】本発明の実施例によるスタックを燃料電池システムのフレームに固着するコネクタとスタックを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 燃料電池システム
11 マニホールドシステム
12 フレーム
20 燃料電池スタック
22 マニホールドハウジング
30 ヒンジ
34 水タンク
36 熱交換器
40 ガスケット
42、48、52 開口部
50 燃料出口
46 冷媒出口
44 酸化剤出口
62 燃料入口
56 冷媒入口
60、64、70 開口部
82 ガスケット
150、152、154、156、158、160 チャンバ
161 箱状ウェル
170、172、174、176、180 円筒状ウェル
184、186 円筒状側壁
200 ガス/水分離部
206 浮子
202 グロメット
【発明の属する技術分野】
本発明は概して燃料電池スタック用のマニホールドシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は反応によって生成した化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する電気化学素子である。例えば、燃料電池の一例として、プロトンのみを燃料電池の陽極と陰極間で移送する、高分子電解質膜とも呼ばれる、プロトン交換膜(PEM)を備える燃料電池が知られている。この種の燃料電池において、2原子の水素(燃料)が陽極で反応して水素プロトンと電子を生成する。水素プロトンはPEMを介して陰極に移行する。また、この反応によって生成された電子は燃料電池の外部の回路内を陰極側に移動して電流を生成する。一方、陰極において、酸素が還元されて、水素プロトンおよび電子と反応して水を生成する。陽極反応と陰極反応は以下の化学式によって表される。
【0003】
H2 → 2H+ + 2e- (電池の陽極)
O2 + 4H+ + 4e- → 2H2O (電池の陰極)
【0004】
単一燃料電池が生成する電圧は通常比較的小さい(例えば、約1ボルト)ので、より大きい電圧を生成するために、いくつかの燃料電池が燃料電池スタックと呼ばれる配置構造に組み込まれる。燃料電池スタックは、そのスタックの1つ以上の電池をそれぞれ挟んで複数のプレート(例えば、黒鉛複合材または金属板)が上下方向に積層されている。これらのプレートは、燃料電池スタック内を通って反応物質や生成物を導く種々の通路やオリフィスを備えている。いくつかのPEM(各PEMが1つの燃料電池に対応する)が、スタックの全体にわたって、異なった燃料電池のそれぞれの陽極および陰極間に配置されている。スタックの各プレートに設けられる複数の開口部の各々は、通常、スタックの全体にわたって、反応物質や冷媒を流すための複数の通路を形成する目的で、他のプレートに設けられる複数の開口部の対応する開口部と一直線状に並んでいる。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スタックのそれらの通路は燃料電池システムの種々の導管とも接続される必要がある。例えば、スタックに供給される燃料に関連するスタック内の通路は、燃料処理装置から燃料を移送する燃料供給ラインと接続される必要がある。このようなスタック内の通路と燃料電池システムの導管の接続は、燃料電池システムを組み立てるのに必要な時間の大部分を占め、この組立時間は直接燃料電池システムの全体のコストに影響を及ぼす。
【0006】
従って、上記の問題を解決するような燃料電池スタックの配置構造が望まれている。
【0007】
本発明の目的は、燃料スタック内の通路と燃料電池システムの導管の接続を容易に行うことができ、また、燃料電池システムの熱および水管理を向上させることができる燃料電池スタック用マニホールドシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の一実施態様によれば、燃料電池システムは、燃料電池スタックと、マニホールドと、ヒンジとを備えている。マニホールドはスタックに反応物質を流す密封されたインターフェイスを形成し、ヒンジはスタックとマニホールドの間を枢動可能に接続する。
【0009】
本発明の他の実施態様によれば、燃料電池システムは燃料電池スタックと、マニホールドと、分離部(例えば、ガス/水分離部)とを備えている。マニホールドはスタックに流れを通し、マニホールド内に配置された分離部は流れの1つから水を集める。
【0010】
本発明の利点および他の特徴は、以下の図面に基づく説明、および請求の範囲から明らかになるであろう。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1について説明する。本発明の実施例による燃料電池システム10は、燃料電池スタック、例えば、PEM(プロトン交換膜)式燃料電池スタック20を備えている。この燃料電池スタック20は、そのスタック20に流入する燃料(例えば、水素)および酸化剤に対応して負荷(例えば、住宅負荷)用の電力を生成する。すなわち、スタック20は、流入する燃料と酸化剤の流れを受入れてそれらの流れをスタック20の所定の各陽極領域および所定の各陰極領域に導く流入通路を形成するように配列された開口部を有する複数のフロープレートを備えている。これらのフロープレートは、流入通路以外に、スタック20内での燃料電池反応によって消耗されなかった燃料と酸化剤の流れが通過する流出通路を形成するように配列された開口部を有している。フロープレートはさらに、上記以外の通路、例えば、スタック20に流入されてそこから流出される冷媒用の通路を有しているとよい。
【0012】
燃料電池システム10のスタック20外に設けられた装置(燃料処理装置、送風機、酸化剤設備など)とスタック20と間において、反応物質と冷媒を送るために、燃料電池システム10はマニホールドシステム11を備えている。このマニホールドシステム11は従来のマニホールド配置構造と比較していくつかの利点を有している。例えば、詳細は後述するが、このマニホールドシステム11はスタック20に対して迅速に組み付けられ、また、スタック20から迅速に取り外すことができる。さらに、マニホールドシステム11は従来のマニホールド配置構造と比較して熱および水管理においてすぐれている。
【0013】
本発明のいくつかの実施例において、マニホールドシステム11は、マニホールドまたはマニホールドハウジングと呼ばれる一体構造を用いている。このマニホールドハウジング22は、スタック20の反応剤通路および冷媒通路をそれぞれシステム10の反応剤導管および冷媒導管に連通させる各種チャンバを有している。マニホールドハウジング22は、例えば、プラスチック、金属、または複合材のような材料からなる一体構造として構成されるとよい。例えば、選択された材料からマニホールドハウジング22を形成するのに、切削加工または射出成形を用いるとよい。燃料電池システム10に一体構造のマニホールドハウジング22をその一部として連結することによって、従来の燃料電池システムと比較して、対流による熱損失を低減させることができる。
【0014】
本発明のいくつかの実施例において、マニホールドシステム11は、そのシステム11内に集められた凝縮水を(マニホールドシステム11の)単一水タンク34内に導くことによって、その集められた凝縮水を、燃料電池システム10が凍結温度下で使用される場合にその凝縮水を解凍することができる1つの場所に集中させることができる。この点にして関して、詳細は後述するが、水タンク34はマニホールドハウジング22内に配置されたガス/水分離部(図1には示されていない)から凝縮水を集め、マニホールドシステム11の熱交換器36は水タンク34内の凍結された水(氷)を解凍するのに必要な熱を放出することができる。一例を挙げれば、熱交換器36は、燃料電池システム10の起動中、燃料処理装置の排ガスと熱交換する。詳細は後述するが、本発明のいくつかの実施例において、各ガス/水分離機構は、その分離機構内において凍結水を解凍するために、水タンク34内に部分的に延出している。
【0015】
詳細は後述するが、マニホールドシステム11は、上記以外にも多くの特徴を有している。それらの特徴の1つとして、測定子はマニホールドハウジング22内に取り付けられている。この構成によれば、スタック20が交換される場合に測定子を取り外す必要がない。他の特徴として、マニホールドシステム11はスタック20と離脱可能にヒンジ接続され、スタック20を燃料電池システム10のマニホールドシステム11とフレーム12の間に正確かつ迅速に取り付けることができる。
【0016】
図2および図3は、上記の特徴の少なくともいくつかを例示するためのマニホールドシステム11のさらに詳細な斜視図である。図示されるように、マニホールドシステム11は、スタック20の平坦な底面とマニホールドハウジング22の比較的平坦な上面との間に挟まれた平坦なガスケット82を備えている。このガスケット82は、スタック20とマニホールドシステム11の間において燃料、酸化剤および冷媒の流れを密封するために設けられている。詳細は後述するが、ガスケット82の平坦な上面95はスタック20の底面と接触している。ガスケット82は、スタック20の各通路から流出する燃料、冷媒、および酸化剤の流れをそれぞれ受け入れる開口部52、48、および42を備えている。マニホールドハウジング22の(後述する)各チャンバは、これらの燃料、冷媒、および酸化剤をマニホールドハウジング22の燃料出口50、冷媒出口46、および酸化剤出口44に導くように構成されている。これらの各出口50、46、および44は、それらの出口から流出される燃料、冷媒、および酸化剤の流れをシステム10の種々の部分に連通させる導管に接続されるとよい。
【0017】
また、ガスケット82は、燃料、冷媒、および酸化剤をスタック20に供給するための開口部64、60、および70を備えている。これらの開口部64、60および70には、マニホールドハウジング22の燃料入口62、冷媒入口56、および酸化剤入口(図2には示されていない)から燃料、冷媒、および酸化剤を受け入れる(マニホールドハウジング22の)各チャンバからの燃料、冷媒、および酸化剤が流入される。なお、これらの燃料入口62、冷媒入口56、および酸化剤入口には、それぞれ、燃料処理装置(図示せず)、冷媒システム(図示せず)、および送風機(図示せず)から燃料、冷媒、および酸化剤が種々の導管を介して流入される。
【0018】
本発明の他の実施例として、ガスケット82の代わりに、他の密封構造、例えば、燃料用開口、冷媒用開口、および酸化剤開口を個別に密封する1組の密封リングを用いてもよい。
【0019】
本発明のいくつかの実施例において、マニホールドシステム11の他の特徴の1つとして、マニホールドハウジング22と水タンク34間を密封するガスケット40(図2を参照)が設けられる。この構成によって、マニホールドハウジング22内に配置されたガス/水分離部によって集められた水はガスケット40を介して水タンク34に形成された貯水部に貯蔵される。また、マニホールドシステム11は、ガスケット82に取り付けられた測定子74、76のような測定子を備えている。これらの測定子は、例えば、マニホールドハウジング22内の各流れおよびタンク34内の水を測定(例えば、温度および/または圧力)するのに用いられる。
【0020】
詳細は後述するが、本発明のいくつかの実施例において、マニホールドハウジング22は、溝80と複数の尾根部81(図4を参照)を備えており、これら溝80と複数の尾根部81とで、ヒンジ30(図1を参照)の雌部を形成し、このヒンジ30は、スタック20をマニホールドハウジング22に対して枢動可能に接続するものである。溝80は、ガスケット82の外端の近傍においてその外端に沿って配置され、(ヒンジ30の)雄軸部を受容する。なお、この雄軸部はスタック20の一部である(詳細は後述する)。複数の尾根部81は、溝80とその溝に隣接するガスケットの外端との間に配置されており、これら複数の尾根部81は互いに離れて配置されている。各尾根部81は、ヒンジ30の軸の曲率に対して略一致するように湾曲している。詳細は後述するが、尾根部81は十分な弾性を有しており、スタック20がマニホールドハウジング22上に載置されると、この尾根部81は溝80に対してわずか外側に変形し、その結果、ヒンジ30の軸が溝80内に容易に受容される。ヒンジ30の軸が溝80に受容された後、尾根部81は元の非変形位置に戻って、溝80内のヒンジ30の軸を保持する。このようにして、ヒンジ30の組み立てを行う。
【0021】
図4と図5に示されるように、本発明のいくつかの実施例において、ガスケット82の上記の開口は、マニホールドハウジング22のチャンバとスタック20の通路間を連通する。各チャンバはマニホールドハウジング22に設けられた垂直区画壁とマニホールドハウジング22の底によって形成され、各チャンバの上側開口部はガスケット82によって密閉されている。例えば、マニホールドハウジング22の冷媒出口46とガスケット82の冷媒開口部48は、マニホールドハウジング22のL字状チャンバ158(図5を参照)によって互いに連通されている。同様に、マニホールドハウジング22の酸化剤出口44とガスケット82の酸化剤開口部42は、マニホールドハウジング22のチャンバ160によって互いに連通されている。さらに、マニホールドハウジング22の燃料出口50(ガスケット82の開口110に対応)とガスケット82の燃料開口部52は、マニホールドハウジング22のL字状チャンバ152によって互いに連通されている。一方、マニホールドハウジング22の酸化剤入口57とガスケット82の酸化剤開口部70は、マニホールドハウジング22のチャンバー156によって互いに連通されている。また、マニホールドハウジング22の冷媒入口56とガスケット82の冷媒開口部60は、マニホールドハウジング22のL字状チャンバ154によって互いに連通されている。さらに、マニホールドハウジング22の燃料入口62(ガスケット82の開口112に対応)とガスケット82の燃料開口64は、マニホールドハウジング22のチャンバ150によって互いに連通されている。
【0022】
また、図5に示されるように、マニホールドハウジング22内にガス/水分離部を形成するためのウェル(縦穴)がマニホールドハウジング22に形成されている。このウェルは、ガス/水分離部の底と側壁を形成する。例えば、詳細は後述するが、燃料入口62と連通するチャンバ150は、流入する燃料流から水を除去するガス/水分離部の一部をなす円筒状ウェル170を備えている。また、酸化剤入口57と連通するチャンバ156は流入する酸化剤流から水を除去するガス/水分離部の一部をなす円筒状ウェル172を備えている。さらに、燃料出口50と連通するチャンバ152は流出する燃料流れから水を除去するガス/水分離部の一部をなす円筒状ウェル180を備えている。
【0023】
いくつかの実施例において、マニホールドハウジング22は、マニホールドハウジング22からスタック20に流れる反応物質の流れから水を除去するガス/水分離部の一部をなすウェル以外に、システム10の種々の部分から、マニホールドハウジング22に流れる反応物質の流れから水を除去するガス/水分離部の一部をなすウェルを備えている。具体的に、マニホールドハウジング22はそのようなウェル174および176を有している。これらのウェル174および176は、導管126(ウェル174に対応)および導管122(ウェル176に対応)を介して燃料電池システム10の他の部分からウェル174および176に流入する流れから水を除去するガス/水分離部の一部をなす。他のガス/水分離部と異なって、ウェル174および176は、スタック10に対して直接的に流入/流出するマニホールドハウジング22内の流れと接触しないように構成されている。すなわち、ウェル174を一部とするガス/水分離部は、チャンバ152内においてウェル174をチャンバ152から隔離する円筒状側壁186を備えている。この側壁186はマニホールドハウジング152の底から上方に延長してガスケット82に至り、ウェル174を密閉する。同様に、ウェル176を一部とするガス/水分離部は、チャンバ152内においてウェル176をチャンバ152から隔離する円筒状側壁184を備えている。この側壁184はマニホールドハウジング152の底から上方に延長してガスケット82に至り、ウェル176を密閉する。
【0024】
マニホールドハウジング22の他の特徴の1つとして、マニホールドハウジング22は、その底から水タンク34内に延長して、例えば、タンク34の水の温度を測定する測定子74が挿入される開口部191を備えているとよい。開口部191は円筒状側壁190によって包囲されている。この側壁190は開口部191をチャンバ156から隔離して、マニホールドハウジング22の底から上方に延長してガスケット82に至り、開口部191を密閉する。また、マニホールドハウジング22は、流れを隔離しながらその流れの特性を計測するための測定子が挿入される他の側壁を備えているとよい。例えば、マニホールドハウジング22は、チャンバ156から測定子76を隔離して、マニホールドハウジング22の底から上方に延長してガスケット82に至り、開口部191を密閉する円状壁192を備えているとよい。
【0025】
図6はマニホールドハウジング22の裏側を示す図である。図示されるように、ウェル172、174、および180は、それらのウェル172、174、および180をタンク34の温水によって包囲してそれらのウェル内の水の凍結を防ぐために、水タンク34の水面下まで延長している。また、マニホールドハウジング22は、酸化剤出口44が連通するチャンバ160の一部であり、水タンク34の水面下まで延長する箱状ウェル161を備えているとよい。この構成によって、スタック20から流入される加熱された酸化剤の流れを水タンク34の加熱に利用することができる。
【0026】
前述したように、各ガス/水分離部はマニホールドハウジング22内の円筒状ウェルによって形成される。一例として、ウェル176によって形成されるガス/水分離部200が図7に示されている。図示されるように、ガス/水分離部200には、ウェル176内に集められる水のレベルを調整する浮子206がウェル176内に配置されている。この浮子206を設けることによって、ガス/水分離部200は、ウェル176内の水のレベルを、ガスが水タンク34内に進入するのを防ぐのに十分なレベルに調整することができる。さらに具体的には、浮子206は、ウェル176の底の開口部204内に着座するように設計された成形エラストマからなるグロメット(すなわち、バルブシート)202を備えている。ウェル176内に貯留される水のレベルが十分なレベルに達していないと、グロメット202が開口部204に着座し、ウェル176と水タンク34間の連通を遮断してウェル176内の水レベルを上昇させる。ウェル176内の水のレベルが十分なレベルを超えると、浮子206が上昇して、グロメット202を開口部204から上方に持ち上げ、ウェル176の水レベルが適当なレベルに低下するまでウェル176内の水が水タンク34に流入される。
【0027】
本発明のいくつかの実施例において、図8に示されるように、水タンク34は上側に開口部222を有する略箱状の形状を有している。上側の開口部222を介して、水タンク34とマニホールドハウジング22内の各ガス/水分離部は連通している。フランジ220が開口部222の周囲に沿って設けられ、このフランジ220は、水タンク34をマニホールドハウジング22に接続させる複数のボルトが貫通する穴226を有している。本発明のいくつかの実施例において、水タンク34は、その1つの側壁に、熱交換器36が嵌め込まれる凹領域224を有している。
【0028】
スタック20をマニホールドハウジング22に取り付けためにヒンジ30が組み込まれるとき、図9に示されるように、スタック20は水平位置まで回転されるとよい。スタック20が水平位置に回転されたとき、ガスケット82(図9には示されていない)はマニホールドハウジング22の上面に位置し、浮子206(図10も参照)はウェル内に挿入されてガス/水分離部が形成される。スタック20およびマニホールドシステム11の保守点検もスタック20を水平位置にして行われるとよい。
【0029】
図9に示されるように、スタック20が垂直位置に回転されたとき、スタック20の酸化剤出口開口部302、冷媒出口開口部304、および燃料出口開口部306は、対応するガスケット82の酸化剤開口部64、冷媒開口部60、および燃料開口部70とそれぞれ一直線状に並び、また、スタック20が垂直位置に回転されたとき、スタック20の燃料入口開口部314、冷媒入口開口部312、および酸化剤入口開口部310は、対応するガスケット82の燃料開口部42、冷媒開口部48、および酸化剤開口部52とそれぞれ一直線状に並ぶ。
【0030】
図11に示されるように、スタック20が垂直位置に回転され、マニホールドシステム11がフレーム12(図1を参照)に取り付けられた後、フレーム12に固着されるとよい。本発明のいくつかの実施例において、燃料電池システム10は、スタック20が垂直位置に回転されたときにそのスタック20をフレームに接続させる掛止め機構またはコネクタを備えているとよい。コネクタは、スタック20を横切って延長してスタック20と接触する板バネ400を備えているとよい。板バネ400の弾性によって、スタック20の長手方向の軸に力がかかり、スタック20をマニホールドハウジング22に対して圧縮し、ガスケット82によって形成されたシール部を付勢する。板バネ400の各端部には、フレーム12に取り付けられる垂直ボルト404が挿入される切欠402が形成されている。スタック20が垂直位置に回転されたとき、ボルト404が切欠402に挿入され、次いで、上側固定ナット406を各ボルト404の自由端に螺合させることによって、スタック20をフレーム12に固着する。ボルト404は、フレーム12の水平部材13(図1を参照)に固着される山形部材410を貫通する。ボルト404の頭部は、フレーム部材410の、板バネ400が設けられる側とは反対側にあり、図11においては見えていない。下側固定ナット408は、板バネ400とフレーム部材410の間に位置して、ボルト404の中間部に螺合されている。
【0031】
前述の実施例の説明において、「上」、「下」、「垂直」、および「水平」といった方向に関する用語は、燃料電池システムおよび関連する構成部品を説明するための便宜的な用語であり、このような方向性は本発明を実施するのに必ずしも必要ではなく、ここに述べた方向性とは異なる方向性に基づいて本発明を実施することも可能である。
【0032】
以上、本発明を限られた実施例に基づいて説明したが、それらの開示に基づいて、当業者が種々の改良例および変更例を考案できることは明らかであり、そのような改良例および変更例はすべて請求の範囲、従って、本発明の精神と範囲に包含されるとみなされるべきである。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による燃料電池システム用マニホールドシステムによれば、以下の効果を得ることができる。すなわち、マニホールドシステムはスタックと離脱可能にヒンジ接続されるので、スタックをマニホールドシステムとフレーム間に正確かつ迅速に取り付けることができる。また、燃料電池システムに一体構造のマニホールドハウジングをその一部として連結することによって、従来の燃料電池システムと比較して、対流による熱損失を低減させることができる。さらに、マニホールドシステムは、そのシステム内に集められた凝縮水を水タンク内に導くことによって、その集められた凝縮水を燃料電池システムが凍結温度下で使用される場合に解凍することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による燃料電池システムの斜視図である。
【図2】本発明の実施例による燃料電池システム用マニホールドシステムの斜視図である。
【図3】本発明の実施例による燃料電池システム用マニホールドシステムの分解斜視図である。
【図4】本発明の実施例によるマニホールドシステムのガスケットとマニホールドハウジングの平面図である。
【図5】本発明の実施例によるマニホールドハウジングの平面図である。
【図6】本発明の実施例によるマニホールドハウジングの底面図である。
【図7】図6の線7−7に沿った断面図である。
【図8】本発明の実施例によるマニホールドシステムの水タンクの斜視図である。
【図9】本発明の実施例によるヒンジの作動を説明するための燃料電池とマニホールドシステムの斜視図である。
【図10】本発明の実施例による燃料電池とマニホールドシステムの分解斜視図である。
【図11】本発明の実施例によるスタックを燃料電池システムのフレームに固着するコネクタとスタックを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 燃料電池システム
11 マニホールドシステム
12 フレーム
20 燃料電池スタック
22 マニホールドハウジング
30 ヒンジ
34 水タンク
36 熱交換器
40 ガスケット
42、48、52 開口部
50 燃料出口
46 冷媒出口
44 酸化剤出口
62 燃料入口
56 冷媒入口
60、64、70 開口部
82 ガスケット
150、152、154、156、158、160 チャンバ
161 箱状ウェル
170、172、174、176、180 円筒状ウェル
184、186 円筒状側壁
200 ガス/水分離部
206 浮子
202 グロメット
Claims (26)
- 燃料電池スタックと、
前記スタックに反応物質を流す密封されたインターフェイスを形成するマニホールドと、
前記スタックと前記マニホールドとの間を枢動可能に接続するヒンジと
を備えてなり、前記ヒンジは前記スタックに固着された第1ヒンジ部と前記マニホールドに固着された第2ヒンジ部とを備えてなり、前記第1および第2ヒンジ部は前記スタックと前記マニホールドの間を離脱可能に接続する接続部を形成することを特徴とする燃料電池システム。 - 前記第1ヒンジ部は前記ヒンジ部の雄部を含むことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記第2ヒンジ部は前記ヒンジ部の雌部を含むことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記ヒンジは、前記マニホールドの前記スタックに対する開口部が露出される第1位置から、前記スタックが前記マニホールドに密封された状態で接続される第2位置まで、前記スタックを枢動させることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記燃料電池スタックを保持するフレームと、
前記スタックが前記第2位置にあるときに前記スタックを前記フレームに固着するコネクタと、
をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。 - 前記マニホールド内に配置されて前記流れの1つから水を集める分離部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記分離部は前記マニホールドに配置されたウェルと、前記ウェル内に配置されたプランジャとを備え、
前記ウェルはその底に前記ウェルから水を放出させるオリフィスを備え、
前記プランジャは、前記オリフィスへの接近を制御することによって、前記ウェル内の水のレベルを調整する
ことを特徴とする請求項6に記載の燃料電池システム。 - 前記マニホールドに取り付けられて前記オリフィス内を流れる水を集める水タンクをさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の燃料電池システム。
- 前記ウェルは前記水タンク内に延長していることを特徴とする請求項8に記載の燃料電池システム。
- 前記ウェルは前記水タンクの水面下にあることを特徴とする請求項9に記載の燃料電池システム。
- 前記ウェルは前記マニホールドと一体に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の燃料電池システム。
- 前記マニホールドが前記スタックに直接通さない他の流れを前記マニホールドに送る導管と、
前記マニホールド内に配置されて前記他の流れから水を集める他の分離部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池システム。 - 前記他の分離部は前記マニホールドに配置されたウェルと、前記ウェル内に配置されたプランジャとを備え、
前記ウェルはその底に前記ウェルから水を放出させるオリフィスを備え、
前記プランジャは、前記オリフィスへの接近を制御することによって、前記ウェル内の水のレベルを調整する
ことを特徴とする請求項12に記載の燃料電池システム。 - 前記マニホールドに取り付けられて前記オリフィス内を流れる水を集める水タンクをさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の燃料電池システム。
- 前記マニホールド内に配置された測定子をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池システム。
- 前記水タンク内の氷を溶解する熱交換器をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池システム。
- マニホールドを用いて燃料電池スタックに反応物質を流す工程と、
前記スタックと前記マニホールドとの間を枢動可能に接続する接続部を形成する工程と
を含んでなり、前記の接続部を形成する工程はさらに、
前記スタックに取り付けられる第1ヒンジ部を形成する工程と、
前記マニホールドに固着される第2ヒンジ部を形成する工程と、
を含んでなり、前記第1および第2ヒンジ部は前記スタックと前記マニホールドの間を離脱可能に接続する接続部を形成することを特徴とする燃料電池スタックの使用方法。 - 前記第1ヒンジ部は前記ヒンジ部の雄部を含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
- 前記第2ヒンジ部は前記ヒンジ部の雌部を含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
- 前記枢動可能な接続部は、前記マニホールドの前記スタックに対する開口部が露出される第1位置から、前記スタックが前記マニホールドに密封された状態で接続される第2位置まで、前記スタックを回転させることを特徴とする請求項17に記載の方法。
- 前記スタックが前記第2位置にあるときに前記スタックを前記フレームに固着する工程をさらに含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
- 前記マニホールド内の前記流れの1つから水を分離する工程をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の燃料電池スタックの使用方法。
- 前記水を分離する工程は、
前記マニホールドに水タンクを取り付ける工程と、
前記マニホールド内に前記水タンクと連通するガス/水分離部を配置する工程と、
を含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。 - 前記分離部の少なくとも一部を前記水タンクの水面下に延長させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
- 前記マニホールドが前記スタックに直接通さない他の流れを前記マニホールドに送る工程と、
前記マニホールド内に配置されて前記他の流れから水を集める工程と、
をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。 - 前記マニホールド内の前記流れの1つについて特性を測定する工程をさらに含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
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