JP3920101B2 - 電子レンジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部機器と無線通信を行う通信手段と、この通信手段を介して外部機器との間で情報の送受信を行う通信制御手段とを備えた電子レンジに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
近年、住宅内や店舗内にある複数の調理機器を端末装置から集中して制御するシステムの開発が進んでいる。例えば特開2000−310424号公報に開示された調理機器ネットワークシステムは、ハンディターミナルを用いて複数の電子レンジと赤外線通信により一斉同報通信を行い、各電子レンジが記憶する調理シーケンスの書き換えを行うものである。ハンディターミナルは管理コンピュータに接続され、管理コンピュータから情報のダウンロードを行う。このシステムによれば、例えばコンビニエンスストアで販売メニューの変更があったような場合、店舗内に複数設置されている電子レンジに対し一斉に調理シーケンスの書き換えが行われる。
【0003】
ところで、電子レンジは、マグネトロンから加熱室内に供給されるマイクロ波を用いて被調理物を加熱するため、その本体はマイクロ波に対し遮蔽構造とされている。しかしながら、電波漏洩について所定の基準値や規格値を満たすことはできても、それを完全になくすことは構造上あるいはコスト的に難しい。そのため、特に電子レンジが外部機器との間で無線による通信を行う場合、通信時期が加熱調理の時期と重なると通信エラーが発生し易くなる虞が生じる。
【0004】
上記調理機器ネットワークシステムでは主として赤外線通信を用いており、調理機器が調理シーケンスを正確に受信できたかどうかを判断し、その通信結果をハンディターミナルに返信して再送などの処理を行うようになっている。また、調理機器にハンディターミナルから送信された調理シーケンスを正しく受信できたかどうかを示す表示部を設けている。
【0005】
しかしながら、例えば住宅内における実際の使用状況においては、電子レンジからの電波漏洩に起因する通信エラーのみならず、通信距離が長いなど機器の配置が悪い場合、使用者が誤操作を行った場合などにも通信が正常に行われない事態が生じる。このため、使用者は、通信結果の表示が「異常」を示している場合あるいは通信結果自体が表示されない場合に、その原因が全く分からず、調理が途中で中断してしまうことも想定される。
【0006】
そこで、本発明の目的は、外部機器との間で無線通信を行うものにおいて、使用者が通信状況を容易に把握できる電子レンジを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載した電子レンジは、外部機器と無線通信を行う通信手段と、この通信手段を用いて外部機器との間で情報の送受信を行う通信制御手段とを備えた電子レンジにおいて、表示手段を備え、通信手段は、ISM帯域(Industrial Science and Medical Band) を用いて無線通信を行うように構成され、通信制御手段は、外部機器との通信途中において、通信手段による無線通信の状態を表示手段に表示するように構成されているとともに、表示手段に受信強度を表示する設定モードに移行可能に構成されている
【0008】
この構成によれば、通信制御手段が通信手段を用いて外部機器と無線通信を行っている途中において、表示手段にその無線通信の状態が表示されるので、使用者は、その状態表示を見ることにより現在の通信状態例えば実際に通信が行われているかどうかを容易に認識できる。例えば、状態表示が通信中を示す表示とならない場合には、通信自体が行われておらず使用者の誤操作や故障などが推測され、状態表示が通信中を示しているが通信エラーが生じたり通信時間が長い場合には、通信距離が長かったり電子レンジが調理実行中であるなど通信環境が悪いことが推測される。その結果、使用者は、通信が正常に行われない原因を把握し易くなり、それに対する対策をとり易くなる。
通信手段はISM帯域を用いて無線通信を行うが、このISM帯域は電子レンジで被調理物の加熱に用いられるマイクロ波と同一の周波数帯であるため電波干渉が発生し易くなる。従って、本発明を適用すれば、たとえ電波干渉による通信エラーが生じても、使用者は状態表示に基づいて誤操作でないことを認識でき安心感を得られる。
また、設定モードに移行すれば表示手段に受信強度が表示されるので、使用者は、その受信強度を参照することにより、電子レンジの設置場所として通信状態の良い場所を容易に捜すことができる。
【0009】
この場合、送信時と受信時とで異なる表示態様により通信状態を表示する構成にすると良い(請求項2)。この構成によれば、使用者は、その状態表示から通信方向も確認することができ、より詳しい通信状態を把握できる。また、実際に通信に関する故障が生じた場合でも、サービスマンによる故障状況判断が容易となる。
【0010】
また、外部機器との通信途中と通信終了時とで異なる表示態様により通信状態を表示する構成にすると良い(請求項3)。この構成によれば、使用者は、その状態表示から通信が終了したことを容易に認識することができるとともに、電子レンジが情報を受信済みであるかどうかを確認することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の電子レンジを住宅内ネットワークを用いて構成した加熱調理器システムに適用した第1の実施形態について図1ないし図7を参照しながら説明する。
図7は、住宅内ネットワークの概略的な電気的構成を示している。この図7において、住宅内ネットワーク1は、ホームサーバ機能を有するホーム端末2(外部機器に相当)と、加熱調理器である電子レンジ3、電磁調理器4、クッキングヒータ5および炊飯器6とが無線通信により接続された構成を備えている。また、図示しないが上記住宅内ネットワーク1には冷蔵庫、エアコン、洗濯機などの家電機器も接続可能となっている。
【0013】
ホーム端末2は、住宅内ネットワーク1を介してこれら加熱調理器と無線通信を行うことにより、加熱調理器に対し調理データ(加熱パターンコード、加熱制御コード)、応急運転指令(応急運転コード)、自動故障診断指令(指示コード)などを送信し、加熱調理器からその動作状態情報、誤使用情報(誤使用コード)、故障情報(エラーコード)などを受信するようになっている。また、ホーム端末2は、インターネット7に接続することにより種々のサーバにアクセスしたりメールの送受信を行うようになっている。調理情報提供サーバ8は、調理情報データベース9に蓄積されている調理情報を配信するものである。
【0014】
上記ホーム端末2は、パソコンとほぼ同じ電気的構成をなしており、マイクロコンピュータからなる制御回路10を主体として構成されている。この制御回路10には、表示パネル11、タッチセンサ12、操作部13、音声出力部14、音声入力部15および記憶部16が接続されている。また、制御回路10には、住宅内ネットワーク1を介して加熱調理器との間で近距離無線通信を行うための通信回路17と、インターネット7に接続するための外部ネットワーク通信部18が接続されている。近距離無線通信は、ISM帯域(Industrial Science and Medical Band:2.4GHz帯) を用いる小電力スペクトル拡散変調方式であって、例えばBluetooth 規格が用いられる。
【0015】
図4は、電子レンジ3の全体構成を示している。本体19の内部には前面が開口した加熱室20が配設されている。本体19の前面には、加熱室20の前面開口部20aを開閉する扉21が回動可能に取り付けられている。加熱室20の底部には回転板22が設けられており、加熱調理時は、図示しない丸皿を介して回転板22上に被調理物を載置するようになっている。また、加熱室20の左右の側壁部には、それぞれ図示しない角皿を支えるための支え部23が設けられている。
【0016】
本体19内のうち加熱室20の右側には機械室(図示せず)が設けられており、この機械室内に加熱手段としてのマグネトロン24(図6参照)が配設されている。このマグネトロン24は、加熱室20内にISM帯(2.45GHz)の周波数を持つマイクロ波を供給し、加熱室20内の被調理物を加熱するものである。また、加熱室20の天井部には、オーブンおよびグリル調理用の加熱手段としてのヒータ25(図6参照)が配設されている。
【0017】
一方、本体19の前面の図4中右端部には、操作パネル26が配設されている。図5に示すように、操作パネル26の上部には表示パネル27(表示手段に相当)が設けられている。この表示パネル27は、加熱室20内の被調理物の現在温度、調理時間、調理メニュー番号、仕上がり温度などを数値で表示し、ヒータ加熱の加熱方式、加熱状態、調理内容などを文字で表示するようになっている。また、表示パネル27は、通信状態を示すために、アンテナ形状を模式的に表した図形(以下、通信表示図形と称す)を表示するようになっている。
【0018】
操作パネル26の下部には、操作部28が設けられている。この操作部28は、加熱調理のスタートを指示するためのスタートキー28a、各種の調理メニューを設定するためのメニュー設定キー28b、調理メニューごとに予め設定されている仕上がり温度を変更するための仕上がり調節キー28c、取り消しキー28dなどからなる操作キーおよび調理メニューや加熱時間を設定するためのダイアル28eを備えている。
【0019】
図6は、電子レンジ3の電気的構成を示すもので、CPU、ROM、RAM、各種周辺回路などを備えたマイクロコンピュータからなる制御回路29を主体として構成されている。ROMには、加熱調理制御プログラムが記憶されている。制御回路29には、上述した表示パネル27、操作部28、マグネトロン24、ヒータ25に加え、スピーカからなる音声出力部30、メモリからなる記憶部31、住宅内ネットワーク1を介してホーム端末2との間で無線通信を行うための通信回路32(通信手段に相当)などが接続されている。
【0020】
ここで、通信回路32は、ホーム端末2が送信した電波をアンテナ33を通して受信し、それを復調した受信データを制御回路29(通信制御手段に相当)に出力するとともに、制御回路29からの送信データを変調しそれをアンテナ33を通して送信するようになっている。また、液晶画面を有する表示パネル27は、多色発光可能なバックライト27aを備えている。さらに、記憶部29には、加熱パターンコードで識別される複数種類の加熱パターンデータが記憶されている。
【0021】
次に本実施形態の作用について図1ないし図3も参照しながら説明する。
ホーム端末2は、使用者の操作に従ってインターネット7を介して調理情報提供サーバ8に接続し、調理情報データベース9に蓄積されているレシピなどの調理情報を検索しダウンロードする。ホーム端末2は、ダウンロードした調理情報を記憶部16に記憶し、使用者が選択した調理メニューについての材料と分量に関する情報および調理手順に関する情報を表示パネル11に表示する。
【0022】
この状態で、表示パネル11の「送信」と表示された部分をタッチ操作すると、ホーム端末2は、当該調理に適した加熱調理器であって現在未使用状態にあるもの例えば電子レンジ3に対し、住宅内ネットワーク1を通して調理データを無線送信する。一方、電子レンジ3は、この調理データを受信し、その後スタートキー28aが押されるとその調理データに従って加熱調理を開始する。そして、調理が終了すると、電子レンジ3は、ホーム端末2に対し住宅内ネットワーク1を通して調理終了情報を無線送信する。調理終了情報を受信したホーム端末2は、表示パネル11への表示または音声出力部14からの音声出力により、調理が終了したことを使用者に報知する。
【0023】
図1は、調理データの送信開始から調理終了情報の送信終了までの間における電子レンジ3の表示パネル27の表示内容を示している。電子レンジ3の制御回路29は、調理データの受信を開始すると、表示パネル27に受信中を意味する図形表示を行う。この図形表示は、図2(b)に示すように、6つの互いに類似する通信表示図形が0.25秒ごとに順次周期的に切り替わることにより、あたかも電波がアンテナに向かってくるように見えるアニメーション表示(動的表示)となっている。
【0024】
制御回路29は、調理データの受信が終了すると、表示パネル27に受信終了を意味する図形表示を行う。この図形表示は、受信中に表示されるものとは異なる通信表示図形とその図形の左脇に表示される「ネットメニュー」の文字とが組み合わされた表示態様となっている。この「ネットメニュー」とは、電子レンジ3に、ホーム端末2から送信された調理データが設定されていることを示している。
【0025】
その後、使用者によって電子レンジ3のスタートキー28aが押されると、制御回路29は、表示パネル27に、上記受信終了時に表示される図形とともに調理方法(「レンジ」)、調理時間(「30分」)および加熱出力(「300W」)を表示する。
【0026】
制御回路29は、調理が終了し調理終了情報の送信を開始すると、表示パネル27に送信中を意味する図形表示を行う。この図形表示は、図2(a)に示すように、受信中の図形表示で用いた6つの互いに類似する通信表示図形が0.25秒ごとに受信中とは逆の順序で順次周期的に切り替わることにより、あたかも電波がアンテナから放出されるように見えるアニメーション表示(動的表示)となっている。そして、送信が終了すると、制御回路29は、表示パネル27の表示を全て消去する。なお、制御回路29は、調理データの受信終了後調理開始前に再び調理データの受信を開始すると、表示パネル27に上記受信中を意味する図形表示を行う。
【0027】
さらに、電子レンジ3は、通信状態の確認を可能とする設定を行うことができる。例えばメニュー設定キー28bの「あたため」キーと仕上がり調節キー28cのうち右側のキーとを同時に押した後スタートキー28aを押すと、設定モードに移行する。この設定モードにおいて、制御回路29は、表示パネル27に受信強度(受信レベル)を表示する。受信強度は、図3に示すように受信不能、低レベル、中レベル、高レベルの4段階に分けられ、各段階に応じた形態を持つ通信表示図形により表示される。なお、表示パネル27には、設定モードであることを示す「設定」の文字も併せて表示される。
【0028】
以上説明したように、本実施形態の電子レンジ3は、住宅内ネットワーク1を介してホーム端末2と無線通信を行い、ホーム端末2との間で調理データや調理終了情報などを送受信可能に構成されている。そして、電子レンジ3が情報を受信している間、表示パネル27には実際にホーム端末2からの電波を受信していること(受信中)を示す図形が動的に表示され、電子レンジ3が情報を送信している間、表示パネル27には実際にホーム端末2に対し電波を送信していること(送信中)を示す図形が動的に表示される。
【0029】
使用者は、この表示を見ることにより、通信状態すなわち通信が実際に行われているかどうかと通信の方向とを容易に確認できる。例えば、使用者がホーム端末2において電子レンジ3に対する送信操作をしても、電子レンジ3の表示パネル27に送信中を示す図形が表示されない場合には、通信自体が行われておらず使用者の誤操作や故障などが推測される。また、表示パネル27に送信中を示す図形が表示されているが通信エラーが生じたり通信時間が長い場合には、ホーム端末2との通信距離が長いなど通信環境が悪いことが推測される。その結果、使用者は、通信が正常に行われない原因を把握し易くなり、それに対する対策をとり易くなる。また、実際に通信に関する不具合が生じた場合でも、サービスマンによる原因調査が容易となる。
【0030】
さらに、送受信中の表示と受信終了時の表示とは異なる表示態様であるため、使用者は、受信が終了したことを判別し易くなるとともに、電子レンジ3が情報を受信済みであるかどうかを確認することができる。また、電子レンジ3を設定モードにすれば表示パネル27に受信強度が表示されるので、使用者は、その受信強度を参照することにより、ホーム端末2または電子レンジ3の設置場所として通信状態の良い場所を容易に捜すことができる。
【0031】
本実施形態では、電子レンジ3で用いられるマイクロ波と同一の周波数帯であるISM帯域を用いて無線通信が行われるが、通信方式にスペクトル拡散変調方式を用いているので、電波干渉による通信エラーが発生しにくくなっている。また、たとえ通信エラーが生じた場合であっても、使用者は、従来構成とは異なり実際の通信が実行されているか否かが分かるので操作上の安心感が得られる。
【0032】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図8および図9を参照しながら説明する。
本実施形態の電子レンジは、図9に示すように操作パネル26のスタートキー28aの左脇に赤/緑の2色発光可能な発光ダイオード34(以下、LED34と称す)を設け、このLED34(表示手段に相当)の発光態様により通信状態を表示するようになっている。その他の構成は上述した第1の実施形態と同様である。
【0033】
図8は、電子レンジの動作状態に対するLED34の発光態様を示している。LED34は、調理データの受信中0.5秒間赤色を発光しその後0.5秒間消灯する点滅発光(0.5秒間隔の点滅発光)を行う。調理データの受信終了から加熱調理の終了までの間は、LED34は赤色の連続発光を行う。そして、調理終了情報の送信中、LED34は0.25秒間隔の緑色の点滅発光を行い、送信終了後に消灯する。
【0034】
また、受信強度を表示する設定モードにおいて、LED34は、受信不能の場合に消灯し、低レベルの場合に1秒間隔の緑色の点滅発光を行い、中レベルの場合に0.5秒間隔の緑色の点滅発光を行い、高レベルの場合に緑色の連続発光を行う。
【0035】
このようにLED34を用いて通信状態を表示する本実施形態によっても、使用者は通信が実際に行われているかどうか、通信の方向および受信強度を認識できるため、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、表示パネル27に替えてLED34を用いて通信状態を表示すると、従来用いていた表示パネル27の表示部に対する設計変更が不要となるため、設計コストおよび製造コストを下げることができる。
【0036】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図10を参照しながら説明する。
本実施形態の電子レンジは、図6に示すバックライト27aの発光態様により通信状態を表示するようになっている。バックライト27a(表示手段に相当)は、青色、緑色、黄色、赤色を発光可能となっている。
【0037】
図10は、電子レンジの動作状態に対するバックライト27aの発光態様を示している。バックライト27aは、調理データの受信中0.5秒間隔の緑色の点滅発光を行い、調理データの受信が終了すると赤色の連続発光を行う。その後、加熱調理が開始されると、バックライト27aは黄色の連続発光を行い、調理終了情報の送信中は0.25秒間隔の青色の点滅発光を行う。送信終了後は黄色の連続発光を行う。
【0038】
また、受信強度を表示する設定モードにおいて、バックライト27aは、受信不能の場合に消灯し、低レベルの場合に赤色の連続発光を行い、中レベルの場合に黄色の連続発光を行い、高レベルの場合に青色の連続発光を行う。
【0039】
このようにバックライト27aを用いて通信状態を表示する本実施形態によっても、使用者は通信が実際に行われているかどうか、通信の方向および受信強度を認識できるため、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、バックライト27aにより表示パネル27全体が発光するため視認性を高めることができ、離れた位置から電子レンジを見る場合や夜間において通信状態を認識し易くなる。
【0040】
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に示す各実施形態に限定されるものではなく、以下のような拡張または変更が可能である。
各実施形態において、調理終了情報の送信終了時に送信終了を意味する表示を行っても良い。また、第1の実施形態において調理データの送受信終了時に、文字との組み合わせではなく通信表示図形のみを表示するようにしても良い。
第2の実施形態では2色発光が可能な発光ダイオード34を使用したが、送信時と受信時とで点滅発光の点滅間隔を変えることにより、単色発光の発光ダイオードでも通信状態の表示が可能となる。
表示パネル27の表示態様、発光ダイオード34やバックライト27aの発光態様は上述した態様に限られない。
【0041】
受信強度を4段階表示としたが、3段階以下または5段階以上の段階的表示としても良い。
受信中と送信中とで同じ表示態様や発光態様としても良い。
通信状態を表示するとともに、音声出力部30から通信状態に応じた音声を出力するように構成しても良い。
通信手段を備えた電磁調理器5、クッキングヒータ6、炊飯器7などの加熱調理器についても、電子レンジ3と同様に通信状態を表示する構成としても良い。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の電子レンジは、外部機器とISM帯域を用いて無線通信を行う通信手段と、この通信手段を用いて外部機器との間で情報の送受信を行う通信制御手段と、表示手段とを備え、通信制御手段は、外部機器との通信途中において、通信手段による無線通信の状態を表示手段に表示するように構成されているとともに、表示手段に受信強度を表示する設定モードに移行可能に構成されているので、使用者は、その状態表示を見ることにより現在の通信状態例えば実際に通信が行われているかどうかを容易に認識できる。また、通信が正常に行われない原因を把握し易くなり、それに対する対策をとり易くなる。さらに、電子レンジの設置場所として通信状態の良い場所を容易に捜すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態について電子レンジの動作状態に対する表示パネルの表示内容を示す図
【図2】送受信時における電子レンジの表示パネルの表示内容を示す図
【図3】設定モードにおける電子レンジの表示パネルの表示内容を示す図
【図4】電子レンジの全体構成を示す斜視図
【図5】操作パネルの正面図
【図6】電子レンジの電気的構成を示すブロック図
【図7】住宅内ネットワークの概略的な電気的構成図
【図8】本発明の第2の実施形態について電子レンジの動作状態に対する発光ダイオードの発光態様を示す図
【図9】図5相当図
【図10】本発明の第3の実施形態について電子レンジの動作状態に対するバックライトの発光態様を示す図
【符号の説明】
2はホーム端末(外部機器)、3は電子レンジ、27は表示パネル(表示手段)、27aはバックライト(表示手段)、29は制御回路(通信制御手段)、32は通信回路(通信手段)、34は発光ダイオード(表示手段)である。

Claims (3)

  1. 外部機器と無線通信を行う通信手段と、この通信手段を用いて前記外部機器との間で情報の送受信を行う通信制御手段とを備えた電子レンジにおいて、
    表示手段を備え、
    前記通信手段は、ISM帯域(Industrial Science and Medical Band) を用いて無線通信を行うように構成され、
    前記通信制御手段は、前記外部機器との通信途中において、前記通信手段による無線通信の状態を前記表示手段に表示するように構成されているとともに、前記表示手段に受信強度を表示する設定モードに移行可能に構成されていることを特徴とする電子レンジ。
  2. 前記通信制御手段は、前記通信手段による送信時と受信時とで異なる表示態様により通信状態を表示することを特徴とする請求項1記載の電子レンジ。
  3. 前記通信制御手段は、前記外部機器との通信途中と通信終了時とで異なる表示態様により通信状態を表示することを特徴とする請求項1または2記載の電子レンジ。
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