JP3919955B2 - 鋼製魚礁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼製魚礁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、沿岸漁場整備開発事業に基づいて種々の人工魚礁が開発され、一部では実用されている。中でも鋼製魚礁は、予め形鋼、鋼管、鋼板などの鋼材を縦横斜めに溶接して大型の礁構造物に組立てた後、所定の海中へクレーン船などにより沈設できることから広く使用されている。
【0003】
図2は鋼製魚礁の一例を示すもので、この鋼製魚礁21は、形鋼22を縦横斜めと溶接接合して鋼製骨組み構造物23に形成するとともに、その外周部となる天井部24、傾斜部25、側面部26及び内部の水平部27と垂直部28などに、魚の隠れる影となるための鋼板29〜33を溶接固定して構成されている。なお、符号34は底材(H形鋼)である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した図2に示す鋼製魚礁は、海中に沈めて人工魚礁として使用される。この種の構造の鋼製人工魚礁では、主に底魚や稚魚などが鋼製骨組み構造物23内に蝟集し、それら底魚や稚魚などを求めて更にその外側に大型の魚が蝟集してくる。そして、漁はこれら蝟集してくる魚を対象として、網を用いる漁法や針を用いる漁法で行われるが、その漁の際、底引き網、刺網、釣り針、アンカーロープなどの漁具が天井部の鋼板29、傾斜部の鋼板30、側面部の鋼板31、内部の水平部の鋼板32、内部の垂直部の鋼板33などに引っ掛かりやすく、漁が妨げられることがある。特に針を用いる漁法では針が引っ掛かり漁が妨げられる。また網を用いる漁法では、引っ掛かりが起こった場合には、漁具の傷みが生じる。
【0005】
本発明は、上記の問題点を改善するためになしたものであって、その目的は、漁具の引っ掛かりを防止し、漁具の損傷を少なくして漁獲能率の低下を防ぎ、且つ安心して漁を行い得る鋼製魚礁を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る鋼製魚礁は、鋼材を縦横斜めに設けて構造された鋼製魚礁において、この魚礁の少なくとも外周部に設けられている鋼板が、水平に設けられる鋼板については魚礁の外周側に該当する縁部分が上向きに曲げられ、傾斜して設けられる鋼板については下側の縁部分が傾斜角度に応じて上又は下向きに曲げられ、垂直に設けられる鋼板については下側の縁部分が魚礁の内部方向に曲げられてなるものである。
【0007】
上記構成の鋼製魚礁を用いた漁においては、底引き網やアンカーロープなどは漁船に引かれて鋼製魚礁の外側から内側へと移動して行く、また釣り針などは潮流に流されながら、底引き網やアンカーロープなどと同様に鋼製魚礁の外側から内側へと移動して行く。従って、上記構成のように鋼製魚礁を構成する少なくとも外周部に設けられている鋼板が、水平に設けられる鋼板については魚礁の外周側に該当する縁部分を上向きに曲げ、傾斜して設けられる鋼板については下側の縁部分を傾斜角度に応じて上又は下向きに曲げ、垂直に設けられる鋼板については下側の縁部分を魚礁の内部方向に曲げることで、鋼板に厚みが増した形になり且つ曲げた部分が滑らかになるので、底引き網、刺網、釣り針、アンカーロープなどの漁具を引っ掛かりにくくすることができるとともに、鋼板を曲げたことで強度がアップし撓みにくくなるため鋼板を薄くもできる。また、漁具が引っ掛かりにくくなったことで、鋼製魚礁を移動しにくくすることが期待される。
【0008】
なお、傾斜して設けられる鋼板の下側の縁部分の曲げ方向については、曲げ代と曲げ角度との関係で決定されるものであって特に限定するものではないが、鋼板の水平面に対しての傾斜角度が 0 度から 45 度までの間では上向きに、 45 度から 90 度までの間では下向きに曲げることが望ましく、この傾斜角度の範囲であれば、曲げ代が30mmと小さい場合であっても曲げ角度(鋼板を起こす角度)を40〜90度の範囲で選択して曲げることにより漁具の引っ掛かりをしにくくすることができる。例えば、曲げ代が30mmの場合には上曲げの曲げ角度を40〜60度程度にし、下曲げの曲げ角度は90度とするなどとすれば良い。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る鋼製魚礁の説明図であって、aは全体斜視図、bはaのX部拡大断面図、cはaのY部拡大断面図、dはaのZ部拡大断面図である。なお、本例の鋼製魚礁は、従来技術の項で説明した図2に示す鋼製魚礁と基本的に同じ構成のものであるが、本発明はこの例の構成の鋼製魚礁に限定されるものではなく、鋼材を縦横斜めに設けて構造された鋼製魚礁であって、外周部(天井部、傾斜部、側面部等)に鋼板が設けられている鋼製魚礁に適用される。
【0010】
鋼製魚礁1は、形鋼2を縦横斜めに溶接接合して鋼製骨組み構造物3に形成するとともに、その外周部となる天井部4、傾斜部5、側面部6及び内部の水平部7と垂直部8などに、魚の隠れる影となるための鋼板9〜13を溶接固定して構成されている。なお、符号14は底材(H形鋼)である。
【0011】
そして、本例では、水平に設けられている天井部4の鋼板9は、図1bに示すように鋼製魚礁1の外周側に該当する縁部分9aが上向きに曲げられ、また傾斜して設けられている傾斜部5の鋼板10は、図1cに示すように下側の縁部分10a が上向きに曲げられ、垂直に設けられている側面部6の鋼板11は、図1dに示すように下側の縁部分11a が鋼製魚礁1の内部方向に曲げられている。なお、本例の鋼製魚礁1では、内部の水平部7に水平に設けられている鋼板12については鋼製魚礁1の外周側に該当する縁部分12a を上向きに、垂直部8に垂直に設けられている鋼板13については下側の縁部分13a を鋼製魚礁1の内部方向にそれぞれ曲げて構成した。また、本例の鋼製魚礁1では各鋼板9〜13の長さは縦方向と横方向のそれぞれの形鋼2のスパン(2000〜2500mm)に合わせた長さに形成され、天井部4の鋼板9は3枚の鋼板(板厚 6〜12mm×幅 500〜1200mm)をスパン毎に連結して構成した。また、鋼板9〜10の曲げ部分については約50mmの曲げ代で本例では直角に曲げているが、曲げ代は30〜100mm の範囲、曲げ角度は40〜90度の範囲が好ましい。また、傾斜部5の鋼板10の傾斜角度は本例では水平と約30度に形成されている。
【0012】
上記構成の鋼製魚礁1では、外周部となる天井部4、傾斜部5、側面部6に設けられている鋼板9〜11はもとより内部の水平部7と垂直部8に設けられている鋼板12, 13について、鋼板9〜13の所定の縁部分をそれぞれ所定の方向に曲げているので、鋼板に厚みが増した形になり且つ曲げた部分が滑らかになるので、底引き網、刺網、釣り針、アンカーロープなどの漁具が引っ掛かりにくくできる。また、天井部4の鋼板9については上向きに曲げたことで、底引き網やアンカーロープなどが鋼板9の上面を直接擦りながら移動することを防ぎ、上面に付着している生物の保護が期待できる。また、各鋼板9〜13は曲げたことで撓みにくくなるため板厚を薄く(例えば約 9mm→約6mm)できる。
【0013】
なお、上記例では、外周部となる天井部4、傾斜部5、側面部6に設けられている鋼板9〜11と、内部の水平部7と垂直部8に設けられている鋼板12, 13との両方の鋼板9〜13について、その所定の縁部分をそれぞれ所定の方向に曲げた例を説明したが、外周部となる天井部4、傾斜部5、側面部6に設けられている鋼板9〜11についてのみ、その所定の縁部分をそれぞれ所定の方向に曲げただけでも上記の作用効果が十分期待できる。また、図示省略するが鋼製魚礁1の天井部4や内部にコンクリート版や礁枠内に石を詰め込んだ石詰礁が配設されてあってもよい。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る鋼製魚礁であれば、鋼製魚礁を構成する少なくとも外周部に設けられている鋼板が、水平に設けられる鋼板については魚礁の外周側に該当する縁部分が上向きに曲げられ、傾斜して設けられる鋼板については下側の縁部分が傾斜角度に応じて上又は下向きに曲げられ、垂直に設けられる鋼板については下側の縁部分が魚礁の内部方向に曲げられているので、鋼板に厚みが増した形になり且つ曲げた部分が滑らかになるので、底引き網、刺網、釣り針、アンカーロープなどの漁具の引っ掛かりが防止でき、これにより漁具の損傷を少なくして漁獲能率の低下を防ぎ、且つ安心して漁が行える。また、特に水平に設けられる天井部の鋼板を上向きに曲げたことで、底引き網やアンカーロープなどがその鋼板の上面を直接擦りながら移動することを防ぎ、天井部の鋼板の上面に付着した生物の保護が期待できる。また、鋼板を曲げたことで強度がアップし撓みにくくなるため鋼板を薄くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋼製魚礁の説明図であって、aは全体斜視図、bはaのX部拡大断面図、cはaのY部拡大断面図、dはaのZ部拡大断面図である。本発明に係る鋼製魚礁の全体斜視図である。
【図2】従来の鋼製魚礁の全体斜視図である。
【符号の説明】
1:鋼製魚礁 2:形鋼 3:鋼製骨組み構造物
4:天井部 5:傾斜部 6:側面部
7:内部の水平部 8:内部の垂直部 9〜13:鋼板
9a〜13a :鋼板の縁部分 14:底材
Claims (3)
- 鋼材を縦横斜めに設けて構造された鋼製魚礁において、この魚礁の少なくとも外周部に設けられている鋼板が、水平に設けられる鋼板については魚礁の外周側に該当する縁部分が上向きに曲げられ、傾斜して設けられる鋼板については下側の縁部分が傾斜角度に応じて上又は下向きに曲げられ、垂直に設けられる鋼板については下側の縁部分が魚礁の内部方向に曲げられてなることを特徴とする鋼製魚礁。
- 傾斜して設けられる鋼板の下側の縁部分は、その鋼板の水平面に対しての傾斜角度が 0 度から45度までの間では上向きに、45度から90 度までの間では下向きに曲げられてなる請求項1記載の鋼製漁礁。
- 縁部分が30mm以上の曲げ代で曲げられてなる請求項1又は2記載の鋼製魚礁。
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- 1998-10-27 JP JP30533198A patent/JP3919955B2/ja not_active Expired - Fee Related
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