JP3905807B2 - 人工魚礁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、魚介類及び魚介類の餌料となる微生物や藻類に生息場所を提供する人工魚礁に関する。
【0002】
【従来の技術】
人工魚礁は、一般に、廃船、廃車輌又はコンクリートや鋼材からなる構造物等を海底に沈設し、魚介類等に生息場所を提供するものである。近年では、ホタテ貝やカキ等の貝殻を利用した人工魚礁が知られており、この人工魚礁は、貝殻に魚介類が棲みついたり、微生物や藻類の胞子が付着するため、魚介類に好適な生息場所となる。
【0003】
一方、ホタテ貝やカキ等の産地では、可食部を取り除いた後の貝殻が廃棄物として大量に発生するが、この貝殻の処理を廃棄物業者に依頼するとコストが極めて高くなってしまう。このため、貝殻は漁港や加工工場の付近に積み上げられて放置されていることが多く、この貝殻が腐敗臭を放ったり、場所を占有してしまうことが問題となっている。このような廃棄物である貝殻を人工魚礁に用いることによって、ホタテ貝やカキ等の産地における問題の解決にも寄与することができる。
【0004】
上記のような貝殻を利用した人工魚礁として、特開平9−163894号公報、特開平10−210878号公報、特開平10−210879号公報に記載されているものがある。
特開平9−163894号公報、特開平10−210878号公報に記載されている人工魚礁は、樹脂製又は鋼製の通水性を有する筒状ケース内にホタテ貝殻、カキ殻等の貝殻を充填し、この筒状ケースをコンクリートのベース上に構築した骨組み内に複数配列したものである。また、上記骨組みの上部に天蓋を設け、その上面に溝や窪みを設けて微生物や藻類の胞子が付着し易い状態にする技術も記載されている。
【0005】
また、特開平10−210879号公報には、海底に沈設する構造物の屋根に、細かく砕いた貝殻とミネラルを含む堆積土砂とをセメントと水ガラスとによって凝固させた人造石が多数固定された人工魚礁が記載されている。この人造石に藻類の胞子が植え付けられており、藻類の成長が助長される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の貝殻を利用した人工魚礁には次のような問題点がある。
特開平10−210878号公報や特開平9−163894号公報に記載の人工魚礁では、貝殻を充填するネットや筒状ケース、又はこのケースが破損しないように補強材が必要となってしまう。また、これらの人工魚礁では、貝殻はネット又は筒状ケース内に密着するように充填されているため、魚介類が貝殻同士の隙間に入り込むことが難しい。このため、魚介類の生息場所や捕食生物からの避難場所としての集魚効果が小さい。また、特開平10−210878号公報又は特開平10−210879号公報に記載の人工魚礁では、天蓋表面の粗雑面又は人造石に微生物や藻類の胞子が多く付着するが、粗雑面を形成したり、貝殻を細かく砕いて人造石を作製するのに時間及び労力を要し、コストも高くなってしまう。
【0007】
本願発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、貝殻を利用した人工魚礁において、魚介類にとって好適であって、魚介類の餌料となる微生物や藻類の繁殖を促す人工魚礁を提供し、高い集魚効果を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、 コンクリートの構造体からなり、海底に沈設される人工魚礁であって、 一部がコンクリート中に埋め込まれてコンクリート部材の表面から突出するように支持された複数の貝殻を有し、 前記貝殻は、隣合う貝殻がほぼ平行となるように所定の角度で傾斜して配列されていることを特徴とする人工魚礁を提供する。
【0009】
一般に、魚には休息場や捕食生物から逃れるための隠れ場所として隙間を好む習性がある。上記コンクリート構造体の表面には複数の貝殻が突出しており、貝殻の間が小さな魚や稚魚の隠れ場所となる。また、コンクリート構造体の形状を適切に設定することで、より大きな魚の隠れ場所を提供することもできる。また、貝殻は凹凸を有する形状によって表面積が大きいため、この貝殻の表面に魚介類の餌料となる微生物や藻類の胞子が非常に多く付着する。貝殻は多孔質な構造を有するものであり、これによって微生物や藻類の成長が助長されるため、微生物等が繁殖しやすい。そして、こられの餌料を求めて多くの魚介類が集まってくる。したがって、大きな集魚効果が得られる。
【0010】
また、貝殻を隣合う貝殻がほぼ平行となるように所定の角度で傾斜させて配列することによって、コンクリート構造体の表面に所定間隔を設けて多数の貝殻を配置することができる。このため、微生物及び藻類の胞子が貝殻の表面に多く付着するとともに、コンクリート構造体の表面と貝殻との間に隙間が形成され、この隙間に魚が集まってくるため、集魚効果が高くなる。また、コンクリート構造体の表面と貝殻との隙間に海流が入り込んで渦流が発生すると、この隙間に微生物や藻類の胞子が滞留しやすくなり、微生物や藻類の胞子が貝殻の表面に効率良く付着する。
【0011】
請求項2に係る発明は、 請求項1に記載の人工魚礁において、前記貝殻は、その一部をコンクリートに埋め込むことによって固定されているものとする。
【0012】
上記人工魚礁では、貝殻を粉砕したりせずにそのままの形状で用いることができ、該貝殻の一部をコンクリートに埋め込むことによって、容易かつ安価に貝殻をコンクリート構造体の表面に固定することができる。また、コンクリートの部材寸法を構造体として必要な寸法より厚く形成し、この厚くした部分に貝殻を埋め込んで、この部分をコンクリート構造体の強度には寄与しない部分とみなすことができる。このため、コンクリート構造体に複数の貝殻を埋め込んでも、該コンクリート構造体の強度を維持することができる。
【0013】
請求項3に係る発明は、 請求項1又は請求項2に記載の人工魚礁において、前記貝殻は、前記コンクリートの構造体の外周部から中央部に向かって傾斜しているものとする。
【0014】
上記貝殻は、上記コンクリートの構造体の外周部から中央部に向かって傾斜しているため、海流は貝殻の傾斜に沿うように、コンクリートの構造体の外周部からコンクリートの構造体上を通過して流れていく。このため、貝殻に対する海流の流体圧が低減され、海流によって貝殻がコンクリート構造体から剥離されたり、貝殻の突出している部分が破損してしまうのを防止することができる。
【0015】
請求項4に係る発明は、 請求項1又は請求項2に記載の人工魚礁において、前記貝殻は、前記コンクリート構造物の表面との角度が45度〜60度となるように傾斜しているものとする。
【0016】
上記人工魚礁では、貝殻がコンクリート構造物の表面との角度が45度〜60度となるように傾斜しているため、貝殻に対する海流の流体圧を効果的に低減することができる。また、コンクリート構造体の表面と貝殻との間に魚介類にとって好適な隙間が形成されるため、集魚効果が高くなる。
【0017】
請求項5に係る発明は、 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の人工魚礁において、前記貝殻は、ホタテ貝殻、カキ殻、アコヤ貝殻を含む大型二枚貝の貝殻であって、凸状面を前記コンクリートの構造体の外周部側に向けて支持されているものとする。
【0018】
ホタテ貝殻、カキ殻、アコヤ貝殻等の大型二枚貝の貝殻は、一般に廃棄物となるが、上記人工魚礁ではこのような貝殻を有効に利用することができる。そして、貝殻の表面に微生物や藻類の胞子が多く付着して、貝殻に含有されるカルシウムによってこれらの繁殖が助長されたり、貝殻によって魚の好む隙間が形成されるため、高い集魚効果を得ることができる。また、貝殻は凸状面をコンクリートの構造体の外周部側に向けて支持されているため、貝殻に対する海流の流体圧が低減されるとともに、凸状面の内面付近に微生物等が滞留して貝殻に付着しやすくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本願に係る発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本願発明の一実施形態である人工魚礁を示す概略構成図である。
この人工魚礁は、中空のほぼ立方体の枠体であるコンクリート躯体1と、コンクリート躯体1の上部に支持された複数の上床版2と、コンクリート躯体1の中空部に支持された中床板3とで構成されている。上床版2及び中床版3はコンクリートからなる板状部材であって、上床版2及び中床版3の表面に複数の貝殻4が突出するように埋め込まれている。この貝殻は、ホタテ貝殻、カキ殻、アコヤ貝殻等の大型二枚貝の貝殻であって、魚介類の集荷場や加工工場で可食部が取り出された後の廃棄されるものを利用することができる。
【0020】
コンクリート躯体1は、図2に示すように、一体となったコンクリートからなる、ほぼ立方体状の枠体であって、コンクリート躯体1の内部は海水が流入・流出しやすいように中空となっている。そして、コンクリート躯体1の垂直な4つの辺11から、それぞれ対角線上に、コンクリート躯体1の中心部に向かって垂直な壁体12が張出している。この壁体12の最も張出している部分には、中床版3を支持するための切り欠き部12aが形成されている。また、コンクリート躯体1の上部で水平方向の4辺となる4つの部材13の内側には、上床版2を支持するための複数の支持凸部14が形成されている。
【0021】
上記中床版3は、図3及び図4に示すように、内部に縦横の鉄筋が所定間隔で配置されたコンクリートの板状部材であって、中床版3の表面には、魚介類や藻類の生息場所となる複数の貝殻4が固着されている。また、中床版3を吊り上げる吊り部材5が表面から突出するように設けられ、4つの角部にはそれぞれボルトを挿通するボルト孔6が設けられている。そして、4つの角部には、コンクリート躯体1の壁体12に形成されている切り欠き部12aの形状に合わせて、切り欠き面3aが形成されている。なお、中床版3表面上の貝殻4の配列については後述する。
【0022】
上記上床版2は、コンクリートからなる板状部材であって、コンクリート躯体上部の隣合う2つの水平部材によってそれぞれ支持され、中央部に海水や魚介類が通過する開口部2aを形成するように4枚の上床版2が配置されている。上床版2の表面には、上記中床版3と同様に、貝殻が固着され、吊り部材と、ボルト孔とが設けられている。
【0023】
次に、上記中床版3の作製方法について説明する。
型枠(図示しない)内に所定間隔で鉄筋7,8を配置し、型枠内にコンクリートを打設する。次に、コンクリートが固化する前に、貝殻4と吊り部材5とをコンクリートに埋め込む。このとき、貝殻4は、図3及び図4に示すように、隣合う貝殻がほぼ平行となるように、中床版3の一組の対向する縁辺3b、3c付近から中央部に向かって所定の角度で傾斜させてほぼ等間隔で配置し、コンクリート内に所定の深さまで埋め込む。なお、中床版3の中央部では、図4及び図5に示すように、対向する貝殻4の先端を突き合わせ、水平面との角度を大きくして埋め込む。また、貝殻4は、貝殻4の凸状面4aを中床版3の縁辺側に向け、先端を中央部側へ傾斜させて配列する。このように規則的に貝殻を配列することにより、中床版3上に多くの貝殻を埋め込むことができ、これらの貝殻間及び貝殻と中床版3の表面との間に適当な隙間を形成することができる。
なお、貝殻を埋め込む作業は人力で行ない、貝殻を埋め込む深さを一定にするために、貝殻にマーキングを行なっても良い。これにより、精度良く、迅速に作業を行なうことができる。
【0024】
本実施例では、貝殻4は、相互に接触しないように25mm〜30mmの間隔で、中床版3の表面との角度が45度〜60度となるように傾斜して配列されている。また、中床版3の厚さは約90mmであり、貝殻4は表面から約16mm〜20mm程度の深さまで埋め込まれている。この中床版3は、貝殻4が埋め込まれている部分を除く、下面から約70mmを構造体の断面として強度設定されているため、構造体の強度に影響を与えずに貝殻を配置することができる。
【0025】
中床版3のコンクリートが固化した後、型枠を取り外す。そして、吊り部材5にワイヤー等を係止して中床版3を吊り上げ、コンクリート躯体1の中心部で対向するように設けられている4つの壁体12の切り欠き部12a上に、中床版3の切り欠き面3aを合わせて設置する。そして、図5に示すように、中床版3のボルト孔6及びこの位置に合わせて壁体12に設けられた穴12bにボルト9を挿通し、モルタルを充填・固化させて中床版3を固定する。
なお、コンクリート躯体1は、その形状に従って鉄筋及び型枠を配置し、型枠内にコンクリートを打設したものであり、あらかじめ製作しておくことができる。
【0026】
一方、上床版2では、中床版3と同様に、型枠内に鉄筋を配置してコンクリートを打設し、コンクリートが固化する前に、貝殻と吊り部材とを埋め込む。このとき、貝殻は、隣合う貝殻がほぼ平行となるように、コンクリート躯体1の外周側から中央部に向かって傾斜させて配列する。そして、コンクリートが固化した後、型枠を取り外し、開口部2aを形成するようにコンクリート躯体1の上部に4つの上床版2を配置し、支持凸部14上に固定する。
【0027】
上床版2及び中床版3が設置されたコンクリート躯体1は、人工魚礁として海底に沈設される。この人工魚礁では、上床版2又は中床版3に埋め込まれている複数の貝殻の表面に、魚介類の餌料となる微生物や藻類の胞子が非常に多く付着するとともに、貝殻に含有されるカルシウムによって微生物等の繁殖が助長される。また、上床版2又は中床版3の表面と貝殻との間に隙間が形成されているため、この隙間が小さな魚や稚魚にとって好適な生息場所、避難場所となる。また、コンクリート躯体1の内側がより大きな魚の生息場所となる。このため、多くの魚介類が餌料や生息場所を求めてこの人工魚礁に集まり増殖する。また、海流が貝殻4の傾斜に沿うように流れるため、貝殻に対する海流の流体圧が低減され、貝殻4は上床版2又は中床版3上に安定した状態で支持される。
【0028】
図6は、上記中床版3における他の貝殻4の配列を示す図であり、貝殻22は、中床版21の4つの縁辺21b、21c、21d、21eから、中央部に向かって傾斜して配列されている。このような配列によっても、中床版21上に多数の貝殻22を配置することができ、貝殻に対する海水の流体圧を効果的に減じることができる。
【0029】
また、図7に示すように、上床版を設けずにコンクリート躯体31と、中床板32とで人工魚礁を構成することもできる。中床版32は、上記人工魚礁が有する中床版3と同様のものが用いられており、中床版32に埋め込まれている複数の貝殻によって、魚介類にとって好適な生息場所、避難場所となる空間を形成することができる。
【0030】
図8及び図9は、本願発明の他の実施形態である人工魚礁を示す概略構成図である。
図8に示す人工魚礁は、平面的な枠体及び平板をプレキャストコンクリート部材として製作し、これらをボルト等によって立体的に組み立てたものである。そして、平板状のプレキャストコンクリート部材41の表面には、貝殻が一部をコンクリート中に埋め込んで固定されている。貝殻42は、図1に示す人工魚礁と同様に、隣合う貝殻がほぼ平行となるように所定の角度で傾斜して配列されている。この人工魚礁では、貝殻42が埋め込まれているプレキャストコンクリート部材41を容易に配置することができ、魚介類に好適な生息場所を提供することができる。
【0031】
また、図9に示す人工魚礁は、板状部52と、これを支持する脚部53とからなるコンクリート部材51を上方に複数を積み重ねたものである。それぞれの板状部52は間隔をあけて水平に支持され、各板状部52の上面には、図1に示す人工魚礁と同様に多数の貝殻54が一部を埋め込んで固定されている。
この人工魚礁では、貝殻54が埋め込まれる面積が大きくなり、小さな魚や稚魚の隠れ場所を多く設けることができるとともに、多くの微生物や藻類の繁殖を促すことができる。また、ほぼ水平に支持された複数の板状部52の間がより大きな魚の隠れ場所となり、効果的な集魚が可能となる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明の人工魚礁では、コンクリート構造体の表面に複数の貝殻が突出しており、これらの隙間が魚介類にとっての休息場所又は避難場所となり、高い集魚効果が得られる。また、貝殻の表面に魚介類の餌料となる微生物や藻類の胞子が非常に多く付着し、貝殻のカルシウムによって微生物や藻類の繁殖が促される。一方、ホタテ貝殻、カキ殻、アコヤ貝殻等の大型二枚貝の貝殻を用いることによって、廃棄物である貝殻を有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の一実施形態である人工魚礁を示す概略構成図である。
【図2】 図1に示す人工魚礁で用いられるコンクリート躯体を示す概略構成図である。
【図3】 図1に示す人工魚礁で用いられる中床版を示す概略斜視図である。
【図4】 図1に示す人工魚礁で用いられる中床版を示す概略断面図である。
【図5】 図1に示す人工魚礁で用いられるコンクリート躯体と中床版との固定部の拡大断面図である。
【図6】 図1に示す人工魚礁で用いられる中床版の他の例を示す概略斜視図である。
【図7】 図1に示す人工魚礁の他の例を示す概略斜視図である。
【図8】 本願発明の他の実施形態である人工魚礁を示す概略斜視図である。
【図9】 本願発明の他の実施形態である人工魚礁を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1、31 コンクリート躯体
2 上床版
3、21、32 中床版
4、22、42、54 貝殻
12 壁体
41、51 コンクリート部材
Claims (5)
- コンクリートの構造体からなり、海底に沈設される人工魚礁であって、
一部がコンクリート中に埋め込まれてコンクリート部材の表面から突出するように支持された複数の貝殻を有し、
前記貝殻は、隣合う貝殻がほぼ平行となるように所定の角度で傾斜して配列されていることを特徴とする人工魚礁。 - 前記貝殻は、その一部をコンクリートに埋め込むことによって固定されていることを特徴とする請求項1に記載の人工魚礁。
- 前記貝殻は、前記コンクリートの構造体の外周部から中央部に向かって傾斜していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の人工魚礁。
- 前記貝殻は、前記コンクリート構造物の表面との角度が45度〜60度となるように傾斜していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の人工魚礁。
- 前記貝殻は、ホタテ貝殻、カキ殻、アコヤ貝殻を含む大型二枚貝の貝殻であって、凸状面を前記コンクリートの構造体の外周部側に向けて支持されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の人工魚礁。
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