JP2720219B2 - 透水性コンクリートを利用した伊勢海老魚礁 - Google Patents

透水性コンクリートを利用した伊勢海老魚礁

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    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は透水性コンクリートを利用して表面に付着す
る藻,海草等の根付けを強固にして、伊勢海老の蝟集成
育を行わせることができる魚礁に関するものである。
従来の技術 わが国は周囲が海に囲まれているため、古来より魚介
類を主要な蛋白源として摂取している。一方において近
海の沿岸部に多くの工業廃水が流入して海水が汚染され
ており、魚介類の漁獲高に悪影響を与えている現状にあ
る。
そこで近年、海中に人工の魚礁を設置してこの人工の
魚礁に藻、海草等の根付けを行い、魚介類を再び沿岸部
に誘導しようとする試みがなされ、大学、大企業におい
ても多くの開発研究がなされて相応の成果を挙げてい
る。
上記人工の魚礁には、海草魚礁、貝魚礁、魚魚礁等が
あるが、これらの魚礁の材料として一般に生コンクリー
ト製、鋳鋼製、陶磁製、プラスチック製等の造型体が多
用されており、該造型体の形状は海流及び海底の状況に
応じて種々のものが製作され、かつ、使用されている。
これらの人工の魚礁を海中に浸漬すると、表面に藻、
海草等が付着して生育する。すると小さな海老、貝、魚
類が集まるので、これら小さな生物を食する中形生物が
集り、更にこれら中形生物を食する大形生物が集まる。
このような繰り返しによって魚礁に対して多くの魚介類
が集まるので、これらの魚介類の資源を増加することが
出来る。
尚、上記人工の魚礁に対する藻、海草等の付着を容易
にするため、該人工の魚礁の表面に予め凹凸を形成し
て、前記藻等が定着するようにした試みも実施されてい
る。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来の人工の魚礁の中で、
特に伊勢海老を蝟集成育する目的を持つ魚礁が各企業及
び研究機関から提案され、かつ、実験されているが、何
れの伊勢海老魚礁にあっても顕著な効果を発揮するには
至っていないのが現状である。
即ち、伊勢海老魚礁として要求される必須条件は、魚
礁内で適度な潮流があり、水がきれいなこと、伊勢海老
が入り込んだ後で外敵が進入できないこと、魚礁内で伊
勢海老が自由に行動するスペースがあり、かつ、伊勢海
老が身をひそめる場所があること、魚礁内に伊勢海老の
餌となる貝類,藻,海草が付着し、潮流によって剥離し
ないこと等である。
これに対して従来の魚礁は、一般に生コンクリート、
鋳鋼、陶磁器、プラスチツク 等で成っているのが通例であって、表面に藻、海草等が
付着しても生育の過程において海流によってこれらの
藻、海草等が流されてしまうことが多く、定着率が低い
という問題点があり、更に適度な潮流等の伊勢海老魚礁
として要求される上記必須条件を満足することができな
いので、魚礁による伊勢海老の誘導効果が得られないと
いう難点を有している。
そこで本発明はこのような従来の人工の魚礁が有して
いる課題を解消して、伊勢海老魚礁として要求される前
記必須条件を充分に満足して、伊勢海老の蝟集成育を行
わせることができる魚礁を得ることを目的とするもので
ある。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、透水性コンクリ
ートからなる方形版の版面に開口部を形成すると共に、
上面周縁部に所定間隔で外側へ傾斜した支持台を形成
し、かつ、四隅部に対角線の両側が下方へ傾斜した方形
の支柱部を突設する一方、下面周縁部に内側へ傾斜した
所定幅のテーパー部を形成してなる造形体の複数枚を、
前記支柱部に前記テーパー部の四隅部が載置されるよう
に上下方向で積層し、上段の造形体と下段の造形体間の
内部空間の高さが前記支持台間及び支持台と支柱部間に
形成される窓の開口高さよりも高く形成されている透水
性コンクリートを利用した伊勢海老魚礁を基本としてい
る。
また、上記方形版の版面に形成された開口部は上段と
下段とで相互に互い違いの位置に形成されるとともに、
支持台は半円状断面の複数の凹部を有し、上段の造形体
が載置されることにより伊勢海老が潜む透孔が形成され
るように構成してある。
作用 上記構成の本発明によれば、魚礁を海中に浸漬する
と、該魚礁内の各中空部に伊勢海老の餌となる貝類,
藻,海草が付着するとともにこれらの貝類,藻類が剥離
しない上、魚礁の相対向する面に形成された窓によって
魚礁内で適度な潮流が得られる。また、上記複数個の造
形体に設定された開口部が、上下方向の造形体間で相互
に互い違いの位置に形成されているので、魚礁内で伊勢
海老が自由に行動するスペースがあり、かつ、魚礁内に
伊勢海老が身をひそめる場所が得られる。
実施例 以下図面に基づいて本発明の具体的な実施例を説明す
る。
第1図は本発明にかかる伊勢海老用の魚礁1の全体を
示す外観図であって、この魚礁1は透水性コンクリート
を主体として構成されており、図示例の場合には全体的
に直方体状の形状を有している。尚、この魚礁1の外観
形状は直方体に限定されるものではなく、魚礁1の設置
場所等に応じて種々選定されるものである。
この魚礁1の内方には、後述するような適宜な空間部
が形成されているとともに、魚礁1の一方側の相対向す
る外壁面に上記空間部に連通する多数の窓2,2,2…が形
成されているとともに、魚礁1の他方側の相対向する外
壁面にも同様に上記空間部に連通する多数の窓3,3,3が
…が形成されている。また、魚礁1の上面には複数本の
スリット4,4,4…が形成されている。
上記の窓2,2,2…及び窓3,3,3…は魚礁1内に潮流を導
入するために開口形成されている。
第2図は第1図のII−II線に沿う断面図であって、図
示したように魚礁1の最下段には第1段目の造形体11が
配置されており、この造形体11の略中心位置には伊勢海
老が進入するための大径の開口部11aが形成されてい
る。即ち、魚礁1は海底の転石8,8上に載置されるもの
であるため、これらの転石8,8によって魚礁1と海底と
の間に空隙部が形成されて、この空隙部及び前記大径の
開口部11aを経由して伊勢海老が魚礁1内に進入するよ
うに設定される。
上記第1段目の造形体11の上面周縁部には、ブロック
等で構成された第1段目の支持台12a,12aが相互に適宜
な間隔を保って固定されていて、この支持台12a,12aに
よって包囲された部位に前記開口ブロック11aに連通す
る中空室25が形成され、更に該支持台12a,12aの上方に
第2段目の造形体13が載置固定されている。この第2段
目の造形体13には複数の開口部13a,13aが形成されてい
る。
上記の支持台12a,12a相互間に保持された間隔によっ
て、前記した魚礁1の相対向する面に位置して該魚礁1
内の中空室25に連通する多数の窓2,2,2…及び窓3,3,3…
(第1図参照)形成される。また、ブロック等で構成さ
れた支持台12a,12aは進入した伊勢海老が身をひそめる
物体としての役割を持つ。
上記の第1段目の支持台12a,12aには、魚礁1の内方
から周縁部に向けて次第に下降するテーパ40が付与され
ていて、このテーパ40に沿って第2段目の造形体13の肉
厚が周縁部に向けて次第に大きくなるように設定されて
いる。このような形状としたことによって中空室25の上
下方向の寸法S1が、窓2及び窓3の上下方向の寸法S0
略2倍となっている。換言すれば、魚礁1の外壁面に形
成される多数の窓2,2,2…及び窓3,3,3…は、潮流の入口
における上下方向の寸法が小さく、かつ、入口から中心
部に向けて次第に広くなるようにしてある。
具体的な寸法例としては、中空室の略中心位置におけ
る上下方向の寸法S1が140〜200mmであり、魚礁の相対向
する面に開口形成された窓2,3の上下方向の寸法S0が70
〜100mmであるように設定されている。
上記した第2段目の造形体13の上面周縁部には、更に
ブロック等で構成された第2段目の支持台14a,14aが適
宜な間隔を保って固定されていて、この支持台14a,14a
によって包囲された部位に中空室26が形成され、更に該
支持台14a,14aの上方に第3段目の造形体15が載置固定
されている。この第3段目の造形体15には1個の開口部
15aが形成されている。
上記の支持台14a,14aにも、前記支持台12a,12aと同様
なテーパ40が付与されているとともに、このテーパ40に
沿って第3段目の造形体15の肉厚が次第に大きくなるよ
うに設定されていて、中空室26の上下方向の寸法S1が、
前記した窓2及び窓3の上下方向の寸法S0の略2倍とな
っている。
以下同様にして第4段目の造形体17,第5段目の造形
体19,第6段目の造形体21,第7段目の造形体23がそれぞ
れ第3段目の支持台16a,16a、第4段目の支持第18a,18
a、第5段目の支持台20a,20a、第6段目の支持台22a,22
a、第7段目の支持台24a,24aを介在させて積層固定され
ている。上記各支持台の内方には中空室27,28,29,30,31
が形成されている。
更に第7段目の支持台24a,24aの上面には前記スリッ
ト4,4,4,4が形成された天板33が固定されている。各支
持台16a,18a,20a,22a,24aには全て前記と同様なテーパ4
0が付与されている。
上記各造形体17,19,21,23にはそれぞれ唯1個の開口
部17a,19a,21a,23aが上記中空室27,28,29,30,31を介し
て相互に連通された状態として形成されている。
第3図は本発明にかかる魚礁1を部分的に破断して、
特に第5段目の透水性コンクリートからなる方形版の造
形体19の上面を示しており、図示したように四隅部にそ
れぞれ対角線の両側が下方へ傾斜した方形の支柱部41a
が設けられ、また、前記窓2,3を形成する複数の外側へ
傾斜した支持台20aが周縁部に適宜間隔で突設されてい
る。支持台20aは8個のブロックが用いられており、こ
のブロックは半田状断面の複数の凹部を有している。造
形体19の版面には開口部19aが形成されている。そし
て、第4図は前記造形体19の下面にを示しており、図示
したように、周縁部に内側へ傾斜した所定幅のテーパー
部40が形成されている。したがって、テーパー部40の四
隅部が下段となる造形体17の支柱部41aの上に載置でき
るようになっている。そして、この上段としての造形体
19が下段となる造形体17に載置されることにより、造形
体19のテーパー部40と造形体17の支持台18aの半円状断
面の複数の凹部により伊勢海老が潜む透孔が形成される
こととなる。
第5図(A)は上記第1段目の造形体11の平面図であ
って、略中心位置に長方形の開口部11aが形成されてい
る。同図(B)は上記第2段目の造形体13の平面図であ
って、略中心位置に3個の開口部13a,13a,13a,13aが形
成されている。同図(C)(D)(E)(F)は各々第
3段目,第4段目,第5段目,第6段目の造形体15,17,
19,21の平面図であって、略中心位置に三角形の開口部1
5a,17a,19a,21aが夫々開口部の位置を適宜変更した状態
として形成されている。同図(G)は第7段目の造形体
23であって、略中心位置に長方形の開口部23aが形成さ
れている。同図(H)は天板33の平面図であって、この
天板33にはスリット4,4…が設けられている。
一方、同図(I)は、各造形体11,15,19,23上に固定
された支持台12a,16a,20a,24aの配置例を示しており、
同図(J)は同じく造形体13,17,21上に固定された支持
台14a,18a,22aの配置例を示している。
上記の各造形例は、透水性コンクリートを主体として
構成されており、この透水性コンクリートは、セメント
中に所定量の石灰石、珪石等の粒状骨材を添加し、か
つ、必要に応じてセメント凝結材、表面安定材を添加し
て混練した成形されるものである。この混練した際に、
賦形した形がそのまま保持される、即ち手で握って形が
できる程度の賦形性を有していることが湿態強度等の点
から適当である。上記石灰石、珪石等の粒状骨材及びセ
メント凝結材、表面安定材のセメントへの混入率は特に
限定されるものではなく、夫々の漁場に適した多孔率を
有する透水性コンクリートを作成するために、前記各成
分の含有率を適宜実験的に選択することが出来る。
好ましい実施例としては、セメント20〜25重量%中に
所定のメッシュに粉砕された石灰石、珪石等の粒状骨材
(例えば7号砕石程度)を75〜80重量%、セメント凝結
材を0〜0.6重量%、残部水分を添加して一体成形した
透水性コンクリートを用いるとよく、得られた伊勢海老
魚礁の圧縮強度及び透水性がともに良好となり、魚礁と
して要求される性能を満足することができる。
そこで、上記石灰石、珪石等の粒状骨材及びセメント
凝結材と水分との混合割合を、表1に示した配分例に基
づいて調整し、3種類の透水性コンクリートのサンプル
を製造した。
上記表1に基づいて製造したサンプル1,2,3に関し、
夫々1日経過後の圧縮強度、28日経過後の圧縮強度及び
透水性を測定した結果を表2に示す。
表2のサンプル1は、透水性が29g/cm2・minであっ
て、3個のサンプル中で透水性が最も良好であるが、1
日経過後及び28日経過後の圧縮強度が、3個のサンプル
中最も弱い。従って圧縮強度が上記のサンプル1以下に
弱くなると、長期の使用中に波浪により造型体が破壊さ
れる惧れがあるので、セメントの混合割合の下限はサン
プル1のセメント量から20%が適当である。一方サンプ
ル3は、1日経過後及び28日経過後の圧縮強度が3個の
サンプル中最も大きく、長期の使用中にあっても波浪に
よる破壊が発生しないが、コンクリート魚礁内の空隙が
少ないため、透水性が3個のサンプル中最も少ない。従
ってこの透水性がサンプル3以下に少なくなると、藻、
海草類の付着後の定着率が弱くなる惧れがあり、かつ、
混合時の粘性が大きくなりすぎて、混合物の型内への詰
め込み作業が困難になるので、セメントの混合割合の上
限は25%が適当である。またセメントの混合割合が決定
されると、必然的に珪石等粒状骨材の混合割合も決定さ
れて、この混合割合は表1のサンプル1,3から75〜80重
量%が適当である。更にセメント凝結材は必要に応じて
添加すれば良いため、その混合割合は0〜0.6重量%が
適当である。
一方表1のサンプル2は強度、透水性の面でともに良
好であり、人工の魚礁用の透水性コンクリートとしては
3個のサンプルの中で最も適している。
各伊勢海老魚礁の具体的な製造方法としては、型枠の
内方に成形用型材として一定の粒度を有する粒状材を配
置し、この型枠内に、セメント中に所定量の石灰石,珪
石等の粒状骨材を添加した練状体を挿入して、該練状体
の固化後に前記型枠及び粒状体を除去する手段が採用さ
れる。上記の成形用型材として使用する粒状体は、セメ
ントに添加した粒状骨材と同一の粒径を保持した構成に
してあり、製造時には練状体の固化後に高圧水を吹き付
けて粒状体を除去することができる。
かかる本発明の構成によれば、魚礁1を海中に浸漬す
ると、該魚礁内の各中空部に伊勢海老の餌となる貝,
藻,海草が付着し、かつこれらの貝類,藻類が潮流によ
って剥離しないという特徴がある。更に魚礁1の相対向
する面に形成された窓2,3によって魚礁内で適度な潮流
が得られる上、中空室の略中心位置における上下方向の
寸法が各窓2,2,3の上下方向の寸法の略2倍となってい
るので、魚礁1内で伊勢海老が自由に行動するスペース
があり、かつ、伊勢海老が入り込んだ後で窓2,3から外
敵が進入できないという大きな特徴がある。
更に前記支持台によって伊勢海老が身をひそめる場所
が形成されるという作用が得られ、伊勢海老魚礁として
要求される必須条件を満足するものである。
発明の効果 以上詳細に説明した如く、本発明にかかる透水性コン
クリートを利用した伊勢海老魚礁によれば、予め設定さ
れた適宜形状の開口部を有する複数個の透水性コンクリ
ートの間に、それぞれ複数個の支持台を介挿固定して多
数段の造形体を形成し、該造形体の内方に相互に連通す
る中空室を形成するとともに、該造形体の最下段の略中
心位置に伊勢海老が上記中空室内に進入するための大径
の開口部を設けた構成としたので、以下に記す作用効用
がもたらされる。
即ち、魚礁を海中に浸漬した際に該魚礁が透水性コン
クリートで成っているので、該魚礁内の各中空部に藻及
び海草類の発生が極めて迅速であり、かつ、付着後の成
育も順調に進行する。更に藻、海草類の根が魚礁の内方
にある微小な孔部内に食い込むので、根付けが完全とな
って海流によってこれら藻、海草類が流されることが防
止され、長期に亘って繁茂の状態を維持することができ
る。
また、各造形体の間に介挿固定された支持台の相互間
に特定の間隔を保持したことによって魚礁の相対向する
面に適宜な開口面積を持つ窓が形成されているので、魚
礁内で適度な潮流が得られ、魚礁内で伊勢海老が自由に
行動するスペースと、伊勢海老が身をひそめる場所が得
られる。
従って本発明によれば、伊勢海老魚礁として要求され
る必須条件を満たすことが出来て、伊勢海老の蝟集効果
が高められるという大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる魚礁造型体の一実施例を示す外
観図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図
は本発明にかかる魚礁1を部分的に破断した外観図、第
4図は第3図に示した造形体19の下面を示す斜視図、第
5図は上記実施例における各造形体及び支持台を構成す
る各部材の構造例を示す平面図である。 1……(伊勢海老用の)魚礁、2,3……窓 4……スリット 11,13,15,17,19,21,23……造形体 11a,13a,15a,17a,19a,21a,23a……開口部 12a,14a,16a,18a,20a,22a,24a……支持台 25,26,27,28,29,30,31……中空室 33……天板

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透水性コンクリートからなる方形版の版面
    に開口部を形成すると共に、上面周縁部に所定間隔で外
    側へ傾斜した支持台を形成し、かつ、四隅部に対角線の
    両側が下方へ傾斜した方形の支柱部を突設する一方、下
    面周縁部に内側へ傾斜した所定幅のテーパー部を形成し
    てなる造形体の複数枚を、前記支柱部に前記テーパー部
    の四隅部が載置されるように上下方向で積層し、上段の
    造形体と下段の造形体間の内部空間の高さが前記支持台
    間及び支持台と支柱部間に形成される窓の開口高さより
    も高く形成されていることを特徴とする透水性コンクリ
    ートを利用した伊勢海老魚礁。
  2. 【請求項2】方形版の版面に形成された開口部は上段と
    下段とで相互に互い違いの位置に形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の透水性コンクリートを利用し
    た伊勢海老魚礁。
  3. 【請求項3】支持台は半円状断面の複数の凹部を有し、
    上段の造形体が載置されることにより伊勢海老が潜む透
    孔が形成されることを特徴とする請求項1記載の透水性
    コンクリートを利用した伊勢海老魚礁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62155036A (ja) * 1985-12-26 1987-07-10 三井建設株式会社 人工伊勢海老礁

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62155036A (ja) * 1985-12-26 1987-07-10 三井建設株式会社 人工伊勢海老礁

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