JPH05236844A - 人工漁礁の製造法 - Google Patents

人工漁礁の製造法

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JPH05236844A
JPH05236844A JP4076059A JP7605992A JPH05236844A JP H05236844 A JPH05236844 A JP H05236844A JP 4076059 A JP4076059 A JP 4076059A JP 7605992 A JP7605992 A JP 7605992A JP H05236844 A JPH05236844 A JP H05236844A
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molding
shellfish
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Reiji Mizutani
禮二 水谷
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    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Abstract

(57)【要約】 【目的】多種・多彩な魚貝類や海藻類、その他の水産生
物にとって生息しやすい人工漁礁を得る。 【構成】海底での沈下使用中に腐蝕消失する植物の茎稈
を、その長くとも約3cmに寸断することにより、魚貝
類生息用小穴(a)の成形チツプ(12)とし、上記チ
ツプ(12)の群数を漁礁となるコンクリート塊(M)
の成形型枠(11)内へ、その生コンクリート量の約3
0〜50%だけ混入させて、上記コンクリート塊(M)
を成形固化し、その固化したコンクリート塊(M)の表
面をアツトランダムに欠き取ることにより、角張った天
然の岩石風に異形粗面化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多彩な魚貝類や海藻類、
その他の水産生物にとって生息しやすい人工漁礁の製造
法に関する
【0002】
【従来の技術】魚貝類や海藻類の生息条件を満たす形状
と自負したコンクリート製人工漁礁の各種が公知であ
り、溶存酸素量が多い一定深さまでの海底に沈下使用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の人工
漁礁ではそのコンクリート塊の表面がフラツト面や円弧
面であったり、又同じく内部空洞が円筒型や球型であっ
たりして、何れにしても量産上の制約から余りにも整い
過ぎた単調・規則的な形状をなしているため、却って魚
貝類や海藻類が生息し難く、仮りに生息し得たとして
も、その魚貝や海藻の種類によって習性や好みなどが異
なる関係上、その一部に限られている。
【0004】例えば、コンクリート塊の表面が均整であ
ると、海藻類の胞子が付着し難く、その根も繁茂しな
い。又、内部空洞が単純なトンネル形状であると、潮流
が一律に速くなったり、光が入り過ぎたりして、魚貝の
種類によっては生息し難い。
【0005】その意味では、海底に沈んだ廃朽船の破壊
片などから自然に出来上がった漁礁の方が、多彩な魚貝
類や海藻類の好適な生息場所になっている。それだから
と言って、人工的な量産方法ではあらゆる種類の水産生
物に好適な漁礁を得ることが困難である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を企図しており、そのための構成上、先づ海底で
の沈下使用中に腐蝕消失する植物の茎稈を、その長くと
も約3cmに寸断することにより、魚貝類生息用小穴の
成形チツプとし、上記チツプの群数を漁礁となるコンク
リート塊の成形型枠内へ、その生コンクリート量の約3
0〜50%だけ混入させて、上記コンクリート塊を成形
固化し、その固化したコンクリート塊の表面をアツトラ
ンダムに欠き取ることにより、角張った天然の岩石風に
異形粗面化することを第1の特徴とし、
【0007】又、同じく海底での沈下使用中に腐蝕消失
する植物の茎稈を、その長くとも約3cmに寸断するこ
とにより、魚貝類生息用小穴の成形チツプとし、上記チ
ツプの群数を漁礁となるコンクリート塊の成形型枠内
へ、その生コンクリート量の約30〜50%だけ混入さ
せると共に、同じくコンクリート塊の成形型枠内へ、魚
貝類出入り用トンネルの成形トラスを設置した上、その
コンクリート塊を成形固化し、その後上記トラスを抜き
出して、コンクリート塊の表面をアツトランダムに欠き
取ることにより、角張った天然の岩石風に異形粗面化す
ることを第2の特徴とし、
【0008】更に、海底での沈下使用中に腐蝕消失する
植物の茎稈を、その長くとも約3cmに寸断することに
より、魚貝類生息用小穴の成形チツプとし、上記チツプ
の群数を漁礁となるコンクリート塊の成形型枠内へ、そ
の生コンクリート量の約30〜50%だけ混入させると
共に、同じくコンクリート塊の成形型枠内へ、魚貝類出
入り用トンネルの成形トラスと、そのトンネルと連通す
る魚貝類産卵用球室の成形バルーンとを設置した上、そ
のバルーンの膨張状態においてコンクリート塊を成形固
化し、その後収縮させたバルーンとトラスとを抜き出し
て、コンクリート塊の表面をアツトランダムに欠き取る
ことにより、角張った天然の岩石風に異形粗面化するこ
とを第3の特徴とするものである。
【0009】
【作用】第1発明の上記構成によれば、魚貝類生息用小
穴の成形チツプとして、入手しやすい安価な植物の茎稈
を採用しており、そのチツプの群数を生コンクリートに
混入して、漁礁となるコンクリート塊を成形するように
なっているため、その人工漁礁の量産効果を著しく昂め
ることができ、又上記チツプの混合比率が生コンクリー
ト量の約30〜50%に設定されたこととも相俟って、
そのコンクリート塊の強度低下を招くおそれがなく、こ
れをクレーンなどにより安心裡に海底へ沈下させること
もできるのである。
【0010】そして、上記チツプの各個はその長くとも
約3cmとして、生コンクリートとの混練中に、その位
置や方向性、分布状態などがアツトランダムとなり、海
底での沈下使用中に腐蝕消失するものであるため、その
結果的に成形される魚貝類生息用小穴としても、人工漁
礁であるにも拘らず千変万化の予測不能な開口状態を得
られ、多彩な魚貝類の習性や好みなどに対応させること
ができる。
【0011】他方、成形したコンクリート塊の表面につ
いては、これを爾後的に欠き取り彫刻して、あたかも角
張った天然岩石の如く、異形粗面化するようになってい
るため、その漁礁の表面には海藻類が繁殖しやすくな
り、その意味からも水産生物の誘致効果に優れる。
【0012】又、第2発明の上記構成によれば、コンク
リート塊の成形型枠内に成形トラスを設置して、これに
より魚貝類出入り用トンネルを成形することもでき、そ
のトンネルを断面三角形やその変形状態に形作ることに
より、各種魚貝類の習性や好みなどに対応合致させて、
上記誘致効果をますます昂めることができる。
【0013】更に、第3発明の上記構成によれば、コン
クリート塊の成形型枠内へ上記トラスのほか、圧縮エヤ
ーの給排作用を受ける成形バルーンも設置して、これに
より魚貝類出入り用トンネルと連通する産卵用球室をも
成形することができるため、豊富な魚貝類の誘致効果を
一層昂め得ることになる。
【0014】
【実施例】以下、図面に基いて本発明の詳細を具体的に
説明すると、その基本実施例を示した図1〜6におい
て、(11)は漁礁となるコンクリート塊(M)の成形
型枠であり、大きくとも約2m立方程度に枠組みされて
いる。その枠組み形状としては三角錐や三角柱、これら
の変形に相当する角張ったものが、好ましい。蓋し、成
形後にコンクリート塊(M)の表面を欠き取り彫刻する
仕上げ作業が、極力少なくて済むからである。
【0015】(12)は魚貝類生息用となる小穴(a)
の成形チツプであって、例えばトウモロコシやセイタカ
アワダチソウ、その他の比較的硬質な植物の茎稈から成
り、これを上記コンクリート塊(M)の大きさとの相関
々係も考慮して、長くとも約3cmに寸断して使用す
る。その寸断するに当っては、上記茎稈を斜め切りする
ことが良い。
【0016】そのチツプ(12)の長さを約3cm以下
に定めた所以は、これよりも長いと生コンクリートとの
混練後上記型枠(11)へ流し込む際、その流れと平行
する如くに、チツプ(12)の方向性がすべて一定化す
るおそれがあり、千変万化の小穴(a)を開口させ難く
なるからである。又、そのチツプ(12)の太さについ
ては図2〜5のように、その異なる多くの茎稈を無駄な
く混在させることが良い。そうすれば、節の張り出しな
どとも相俟って、これにより成形される小穴(a)の大
きさや開口形状などを自然品のそれとして、非人工的に
変化させることもできることとなるからである。
【0017】そして、このような成形チツプ(12)の
群数を生コンクリート量の約30〜50%として、その
生コンクリートと混練し、これを上記型枠(11)へ流
し込むことにより、コンクリート塊(M)の成形を行な
う。そのチツプ(12)の混合比率として、生コンクリ
ート量の30%よりも少量であると、コンクリート塊
(M)の大きさに比して、その成形される小穴(a)の
個数が少なく、その分布状態が粗になるため、目的とす
る好適な漁礁を得ることが困難である。
【0018】逆に、生コンクリート量の50%よりも多
量に混入すると、そのチツプ(12)と直接触れる周辺
において、コンクリート自身の硬化に長時間を要すると
共に、コンクリート塊(M)の強度低下を招くおそれが
あり、クレーンなどによって吊り降ろし作業することも
できなくなる。その意味から生コンクリート量に対する
成形チツプ(12)の混合比率を、上記数値範囲に設定
するのである。
【0019】何れにしても、上記チツプ(12)を生コ
ンクリートと混練すると、その過程ではチツプ(12)
が位置や分布状態、方向性などについてアツトランダム
となり、又チツプ(12)の複数が連珠状に接触し合う
ことも起るため、そのチツプ(12)によって成形され
る魚貝類生息用小穴(a)が、人工漁礁であるにも拘ら
ず、予測できない複雑・多彩な変化状態に開口する結果
となる。そのあたかも自然品のように仕上がる意味か
ら、各種魚貝類の生息上好適な環境を生成できるわけで
ある。
【0020】特に、図6から示唆される通り、上記コン
クリート塊(M)の成形型枠(11)内へ、その周辺部
から圧縮エヤー導入管路(13)を接続配管して、コン
クリート塊(M)の成形中に、圧縮エヤーを型枠(1
1)内へ吹き込み、そのエヤージエツトによりコンクリ
ート塊(M)の表面を言わば洗い流して、その表面から
上記チツプ(12)を部分的に露出させることが好まし
い。蓋し、漁礁としての使用中におけるチツプ(12)
の腐蝕が促進され、その消失による小穴(a)の成形上
歩留りも可及的に無くせるからである。
【0021】そして、上記コンクリート塊(M)の成形
固化後には、これを型枠(11)から取り出して成形状
態からの異形に仕上げるべく、その表面をツルハシや
槌、その他の作業工具によってアツトランダムに欠き取
り彫刻し、全体的な角張った天然岩石風に粗面化するの
であり、このようにして完成したコンクリート塊(M)
を漁礁として、クレーンなどにより海底へ吊り降ろし、
その溶存酸素量の多い約10mまでの深さに沈めて使用
する。
【0022】次に、図7、8は本発明の第1変形実施例
を示しており、これでは漁礁となるコンクリート塊
(M)の成形型枠(11)内へ、魚貝類出入り用トンネ
ル(b)の成形トラス(14)を設置した上、そのコン
クリート塊(M)の成形を行なうと共に、その成形固化
後に上記トラス(14)を抜き出すことによって、コン
クリート塊(M)の内部に魚貝類の出入り可能なトンネ
ル(b)を貫通形成している。上記トラス(14)とし
て、図では断面三角形を示しているが、その他の角形や
円形などに形作っても良い。
【0023】このような製造法によれば、そのトラス
(14)によって造形されるトンネル(b)の開口形状
とも相俟って、各種魚貝類の習性や好みなどに対応させ
やすく、その生息環境としてますます多様化できる利点
がある。
【0024】その際、図8では鋼矢板から全体的な三角
柱状に枠組みしたコンクリート塊(M)の成形型枠(1
1)とトラス(14)を示唆しているが、これに代る図
9のような花瓶やバケツなどを思わせる成形型枠(1
1)内へ、その貫通状態にトンネル成形用トラス(1
4)を組み込んでも良い。
【0025】更に、図10〜13は本発明の第2変形実
施例を表わしており、これではコンクリート塊(M)の
成形型枠(11)内へ、魚貝類出入り用トンネル(b)
の成形トラス(14)に加えて、そのトンネル(b)と
連通する魚貝類産卵用球室(c)の成形バルーン(1
5)をも設置し、そのバルーン(15)に圧縮エヤーを
吹き込んで、これを膨張状態に維持した上、上記コンク
リート塊(M)の成形を行ない、その成形固化後にバル
ーン(15)と上記トラス(14)とを型枠(11)か
ら抜き出すようになっている。
【0026】これによれば、漁礁となるコンクリート塊
(M)の内部に、魚貝類の出入り用トンネル(b)と産
卵用球室(c)とが、その相互の連通状態に成形される
こととなるため、各種魚貝類の誘致効果を昂めることが
でき、その生息条件としても更に一層多様化し得るので
ある。
【0027】その場合、上記バルーン(15)はその圧
縮エヤーを抜けば、自づと収縮することになり、そのた
めコンクリート塊(M)の成形後にその型枠(11)か
ら支障なく抜き出すことができ、そのエヤーの封入性と
伸縮性を有する限りでは、ゴムチユーブやキヤンバスシ
ート、その他の材質からバルーン(15)を作成するこ
とができる。その膨張形状としても、ラグビーボールの
ような細長い球型を採用しても良い。
【0028】又、図13に抽出する如く、上記バルーン
(15)の円周面にトラス(14)の複数を密着状態に
組み付けることにより、その成形される魚貝類の産卵用
球室(c)と同じく出入り用トンネル(b)とを、互い
に連通開口させることができる。(16)は上記バルー
ン(15)に対する圧縮エヤーの給排管路であり、型枠
(11)からの抜き出し用索条を兼ねている。(17)
は同じくトラス(14)の抜き出し用索条を示してい
る。
【0029】尚、第1、2変形実施例におけるその他の
構成は、図1〜6の上記基本実施例と実質的に同一であ
るため、その図7〜13に図1〜6との対応符号を記入
するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明では海底での沈下
使用中に腐蝕消失する植物の茎稈を、その長くとも約3
cmに寸断することにより、魚貝類生息用小穴(a)の
成形チツプ(12)とし、上記チツプ(12)の群数を
漁礁となるコンクリート塊(M)の成形型枠(11)内
へ、その生コンクリート量の約30〜50%だけ混入さ
せて、上記コンクリート塊(M)を成形固化し、その固
化したコンクリート塊(M)の表面をアツトランダムに
欠き取ることにより、角張った天然の岩石風に異形粗面
化する人工漁礁の製造法であるため、冒頭に述べた従来
技術の課題を容易に改良することができ、多彩な魚貝類
や海藻類の誘致性能に富む人工漁礁を得られる効果があ
る。
【0031】即ち、本発明の場合海底での沈下使用中に
腐蝕消失する植物の茎稈を、その長くとも約3cmに寸
断することにより、魚貝類生息用小穴(a)の成形チツ
プ(12)とし、しかもこれを生コンクリート量の約3
0〜50%として、その生コンクリートと混練すること
により、漁礁となるコンクリート塊(M)の成形を行な
うようになっているため、その混練中には上記チツプ
(12)の位置や分布状態、方向性などがアツトランダ
ム化し、その腐蝕結果として海底での使用中に開口する
こととなる小穴(a)も、予測不能な千変万化の開口状
態となる。従い、コンクリート製の人工漁礁であるにも
拘らず、あたかも自然品を思わせる多種・多様な仕上が
り状態となり、その意味から魚貝類や海藻類の最適な生
息環境を生成でき、その習性や好みなどにも対応させ得
るのである。
【0032】又、上記漁礁となるコンクリート塊(M)
の表面を、その成形固化後ツルハシや槌などの作業工具
によって、やはりアツトランダムに欠き取ることによ
り、言わば稜線の極立つように凹凸仕上げ加工を施すよ
うになっているため、その表面には海藻類の胞子が付着
しやすく、海藻類も効率良く繁茂することとなり、魚貝
類の誘致効果を向上させることができる。
【0033】そして、上記チツプ(12)はありふれた
植物の茎稈から成り、極めて容易に採集できると共に、
表面仕上げ加工用の作業工具もありふれており、しかも
アツトランダムに欠き取り彫刻しさえすれば良いため、
誰でも安価に人工漁礁を製造でき、量産効果も最大限に
発揮させ得るのである。
【0034】殊更、請求項2に記載の通り、上記構成に
加えて魚貝類出入り用トンネル(b)の成形トラス(1
4)を、漁礁となるコンクリート塊(M)の成形型枠
(11)内に設置した上、そのコンクリート塊(M)の
成形を行ない、その固化後にトラス(14)を抜き出す
ことによって、上記コンクリート塊(M)の内部に魚貝
類の出入り用トンネル(b)も開口させるならば、その
トンネル(b)の開口形状とも相俟って、魚貝類の生息
環境を一層多種・多様化できることになる。
【0035】又、請求項3に記載の通り、上記魚貝類出
入り用トンネル(b)の成形トラス(14)に加えて、
そのトンネル(b)と連通する魚貝類産卵用球室(c)
の成形バルーン(15)をも、やはり漁礁となるコンク
リート塊(M)の成形型枠(11)内に設置して、その
コンクリート塊(M)の成形を行なった後、上記トラス
(14)とバルーン(15)を抜き出すことにより、魚
貝類の産卵用球室(c)も開口形成するならば、その魚
貝類をますます豊富に滞在させることができ、その意味
から著しく有効な人工漁礁を得られることになる。
【0036】そして、上記何れの製造法を採る場合に
も、請求項4に記載の通り、コンクリート塊(M)の成
形中において、その型枠(11)内へ圧縮エヤーを吹き
込み、そのエヤージエツトによりコンクリート塊(M)
の表面を洗い流すならば、その表面から魚貝類生息用小
穴(a)の成形チツプ(12)が意図的に、且つ部分的
に露出するため、追って海底での沈下使用中に腐蝕消失
しやすくなり、その結果小穴(a)の歩留まりを極力な
くすことができ、量産上頗る有益であると言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造した人工漁礁の断面図であ
る。
【図2】魚貝類生息用小穴の成形チツプを示す斜面図で
ある。
【図3】図2に対応する別な太い成形チツプを示す斜面
図である。
【図4】図2に対応する別な細い成形チツプを示す斜面
図である。
【図5】図2に対応する更に別な太い成形チツプを示す
斜面図である。
【図6】コンクリート塊の成形型枠に対する圧縮エヤー
の吹き込み状態を示す部分断面図である。
【図7】本発明により製造した別な人工漁礁の断面図で
ある。
【図8】図7の人工漁礁を成形する型枠の斜面図であ
る。
【図9】図8に対応する成形型枠の変形実施例を示す斜
面図である。
【図10】本発明により製造した更に別な人工漁礁の外
観図である。
【図11】図10の断面図である。
【図12】図11の人工漁礁を成形する型枠の斜面図で
ある。
【図13】魚貝類出入り用トンネルの成形トラスと、魚
貝類産卵用球室の成形バルーンとを組み付けた状態の斜
面図である。
【符号の説明】
(11)・型枠 (12)・チツプ (14)・トラス (15)・バルーン (M)・・コンクリート塊 (a)・・小穴 (b)・・トンネル (c)・・球室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】海底での沈下使用中に腐蝕消失する植物の
    茎稈を、その長くとも約3cmに寸断することにより、
    魚貝類生息用小穴(a)の成形チツプ(12)とし、 上記チツプ(12)の群数を漁礁となるコンクリート塊
    (M)の成形型枠(11)内へ、その生コンクリート量
    の約30〜50%だけ混入させて、上記コンクリート塊
    (M)を成形固化し、 その固化したコンクリート塊(M)の表面をアツトラン
    ダムに欠き取ることにより、角張った天然の岩石風に異
    形粗面化することを特徴とする人工漁礁の製造法。
  2. 【請求項2】海底での沈下使用中に腐蝕消失する植物の
    茎稈を、その長くとも約3cmに寸断することにより、
    魚貝類生息用小穴(a)の成形チツプ(12)とし、 上記チツプ(12)の群数を漁礁となるコンクリート塊
    (M)の成形型枠(11)内へ、その生コンクリート量
    の約30〜50%だけ混入させると共に、 同じくコンクリート塊(M)の成形型枠(11)内へ、
    魚貝類出入り用トンネル(b)の成形トラス(14)を
    設置した上、そのコンクリート塊(M)を成形固化し、 その後、上記トラス(14)を抜き出して、コンクリー
    ト塊(M)の表面をアツトランダムに欠き取ることによ
    り、角張った天然の岩石風に異形粗面化することを特徴
    とする人工漁礁の製造法。
  3. 【請求項3】海底での沈下使用中に腐蝕消失する植物の
    茎稈を、その長くとも約3cmに寸断することにより、
    魚貝類生息用小穴(a)の成形チツプ(12)とし、 上記チツプ(12)の群数を漁礁となるコンクリート塊
    (M)の成形型枠(11)内へ、その生コンクリート量
    の約30〜50%だけ混入させると共に、 同じくコンクリート塊(M)の成形型枠(11)内へ、
    魚貝類出入り用トンネル(b)の成形トラス(14)
    と、そのトンネル(b)と連通する魚貝類産卵用球室
    (c)の成形バルーン(15)とを設置した上、そのバ
    ルーン(15)の膨張状態においてコンクリート塊
    (M)を成形固化し、 その後収縮させたバルーン(15)と、トラス(14)
    とを抜き出して、コンクリート塊(M)の表面をアツト
    ランダムに欠き取ることにより、角張った天然の岩石風
    に異形粗面化することを特徴とする人工漁礁の製造法。
  4. 【請求項4】コンクリート塊(M)の成形型枠(11)
    内へ、その成形中に圧縮エヤーを吹き込み、そのエヤー
    ジエツトによりコンクリート塊(M)の表面を洗い流し
    て、小穴(a)の成形チツプ(12)を腐蝕消失しやす
    く部分的に露出させることを特徴とする請求項1、2又
    は3記載の人工漁礁の製造法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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