JP2001211779A - 魚礁ブロック - Google Patents

魚礁ブロック

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JP2001211779A
JP2001211779A JP2000024026A JP2000024026A JP2001211779A JP 2001211779 A JP2001211779 A JP 2001211779A JP 2000024026 A JP2000024026 A JP 2000024026A JP 2000024026 A JP2000024026 A JP 2000024026A JP 2001211779 A JP2001211779 A JP 2001211779A
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reef
reef block
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JP2000024026A
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Shigeru Segawa
繁 瀬川
Toshio Senbo
壽雄 泉保
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Shikoku Research Institute Inc
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Shikoku Research Institute Inc
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Artificial Fish Reefs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な構成で高い集魚効果を確実に且つ早期
に得ることができる魚礁ブロック及び魚礁を提供する。 【解決手段】 所定間隔をもって対向配置された複数個
の側枠体2,2間に跨がって、複数本の柱状体1,1,
・・を所定の柱間隙間10をもって略平行に並設し、該
複数本の柱状体1,1,・・と上記複数個の側枠体2,
2とによって囲繞された内側領域を魚の棲息領域11と
する。かかる構成の魚礁ブロックによれば、しているの
で、例えば従来のように、廃棄コンクリート電柱を井桁
状に複数段に組み上げたり、該廃棄コンクリート電柱を
立設配置することで構成される魚礁ブロックの場合に比
して、魚礁ブロックを小型且つ軽量に構成することがで
き、その搬送等における取り扱いが容易となるととも
に、該魚礁ブロックの設置による魚礁の構築工事が簡易
となり、その低コスト化が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、魚礁ブロック及
び該魚礁ブロックを用いて構築された魚礁に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、人工魚礁を構成する魚礁ブロ
ックとしては種々の形態のものが提案されているが、そ
の素材面に着目すれば、当初から魚礁ブロックとしてコ
ンクリート成形により形成されたものと、例えば廃棄コ
ンクリート電柱等の廃材を利用して形成されたものとに
大別され、後者に属するものとしては、例えば特開平8
−289694号公報に示される如く、複数本の廃棄コ
ンクリート電柱を交差させて複数段に段積みして構成さ
れたものが知られている。かかる廃材を利用した魚礁ブ
ロックは、特に資源の有効利用という面から歓迎され、
近年、多用される傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、魚礁ブロッ
クは、これを用いて海底に魚礁を構築することで、海底
付近の潮流を適当に抑制して魚の棲息領域を形成し集魚
効果を得ることを主たる目的とするが、この他に、例え
ば稚魚とか小魚等の小型魚とこれを捕食する大型魚との
棲み分けを行って小型魚の育成を促進するという目的を
も有している。
【0004】ところが、上掲公知例の魚礁ブロックにお
いては、複数本の廃棄コンクリート電柱を交差させて複
数段に段積みして構成されたものであることから、各廃
棄コンクリート電柱の交差部分の内側に形成される各領
域は、その周壁部分においては廃棄コンクリート電柱の
径寸法に対応する隙間を介して隣接する領域と通じるも
のの、その上下両端はそのまま開放されている。このた
め、上記各領域には、その周壁部分の隙間からはここを
通ることが可能な大きさの魚しか通らないものの、上下
の開放部分からは小型魚も大型魚も共に通ることがで
き、小型魚と大型魚の棲み分けによる小型魚の育成促進
という効果は望むべくもなく、延いては、集魚効果とい
う魚礁ブロックの本来的な効果が減殺されることにもな
る。
【0005】さらに、魚礁ブロックにおける集魚効果
は、該魚礁ブロックの表面に海藻類が付着生育し魚の棲
息に好適な環境が形成されることによってより一層促進
されるものであるが、従来の魚礁ブロックにおいては、
その表面はコンクリート面の剥き出しが通例であり、こ
のため、該表面への海藻類の着床率が低く、当初期待の
集魚効果が得られるまでに比較的長い期間が必要であ
り、魚礁ブロックを用いた栽培漁業の採算性という点に
やおいて問題があった。
【0006】そこで本願発明では、かかる従来の魚礁ブ
ロックの問題点に鑑み、安価な構成で高い集魚効果を確
実に且つ早期に得ることができる魚礁ブロック及び該魚
礁ブロックにより構築される魚礁を提供することを目的
としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0008】本願の第1の発明にかかる魚礁ブロックで
は、所定間隔をもって対向配置された複数個の側枠体
2,2間に跨がって、複数本の柱状体1,1,・・を所
定の柱間隙間10をもって略平行に並設し、該複数本の
柱状体1,1,・・と上記複数個の側枠体2,2とによ
って囲繞された内側領域を魚の棲息領域11としたこと
を特徴としている。
【0009】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる魚礁ブロックにおいて、上記柱状体1,1,・・
を廃棄コンクリート電柱とし、これら廃棄コンクリート
電柱のうち、少なくとも上記棲息領域11を囲繞する廃
棄コンクリート電柱を、隣接する廃棄コンクリート電柱
間においてその一方の廃棄コンクリート電柱の大径の一
端部1aが他方の廃棄コンクリート電柱の小径の他端部
1bに対応するように順次逆方向に向けて配置したこと
を特徴としている。
【0010】本願の第3の発明では、上記第1又は第2
の発明にかかる魚礁ブロックにおいて、上記柱間隙間1
0を上記棲息領域11における棲息対象魚の大きさに対
応して設定したことを特徴としている。
【0011】本願の第4の発明では、上記第1,第2又
は第3の発明にかかる魚礁ブロックにおいて、上記側枠
体2に、上記柱状体1を嵌挿支持する柱支持部23,2
4と、該柱支持部23,24とこれに嵌挿される上記柱
状体1との間に接触圧を発生させてこれら両者を固着す
る固着手段26を備えたことを特徴としている。
【0012】本願の第5の発明では、上記第1,第2,
第3又は第4の発明にかかる魚礁ブロックにおいて、上
記側枠体2,2を略半円状の形態とし、その直線状の辺
22aを下側にして設置したことを特徴としている。
【0013】本願の第6の発明では、上記第1,第2,
第3又は第4の発明にかかる魚礁ブロックにおいて、上
記側枠体2,2を略多角形の形態とし、その一辺22a
を下側にして設置したことを特徴としている。
【0014】本願の第7の発明では、上記第1,第2,
第3,第4,第5又は第6の発明にかかる魚礁ブロック
において、上記柱状体1,1,・・の外表面、又は上記
側枠体2,2の外表面、又は上記該柱状体1,1,・・
の外表面と上記側枠体2,2の外表面の双方に、骨材と
して貝殻を破砕してなる貝殻破砕粒を用いたコンクリー
トモルタルを付着させたことを特徴としている。
【0015】本願の第8の発明では、上記第7の発明に
かかる魚礁ブロックにおいて、上記コンクリートモルタ
ルを吹付工法又は浸漬工法により付着させたことを特徴
としている。
【0016】本願の第9の発明では、複数個の魚礁ブロ
ックを適宜積み重ねて構成される魚礁において、上記魚
礁ブロックとして上記第1,第2,第3,第4,第5,
第6,第7又は第8の発明にかかる魚礁ブロックを適用
したことを特徴としている。
【0017】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0018】 本願の第1の発明にかかる魚礁ブロッ
クによれば、所定間隔をもって対向配置された複数個の
側枠体2,2間に跨がって、複数本の柱状体1,1,・
・を所定の柱間隙間10をもって略平行に並設し、該複
数本の柱状体1,1,・・と上記複数個の側枠体2,2
とによって囲繞された内側領域を魚の棲息領域11とし
ているので、例えば従来のように、廃棄コンクリート電
柱を井桁状に複数段に組み上げたり、該廃棄コンクリー
ト電柱を立設配置することで構成される魚礁ブロックの
場合に比して、魚礁ブロックを小型且つ軽量に構成する
ことができ、それだけ魚礁ブロックの搬送等における取
り扱いが容易となるとともに、該魚礁ブロックの設置に
よる魚礁の構築工事が簡易となり、延いては魚礁ブロッ
ク及びこれを用いて構築される魚礁のコスト低減が可能
となる。
【0019】また、複数本の柱状体1,1,・・を略平
行に並設する構成であることから、魚礁ブロックの形態
の設定の自由度が高く、例えば魚礁の構築海底の潮流条
件等に最適な形態を設定することも容易であり、それだ
け魚礁ブロックの汎用性が向上し、魚礁ブロックの利用
促進が図られることにもなる。
【0020】 本願の第2の発明にかかる魚礁ブロッ
クによれば、上記に記載の効果に加えて、次のような
特有の効果が得られる。即ち、この発明の魚礁ブロック
では、上記柱状体1,1,・・を廃棄コンクリート電柱
で構成しているので、廃材の再利用による資源の有効活
用が図られるとともに、該柱状体1,1,・・を専用品
で構成する場合に比して、該魚礁ブロックをより安価に
提供できるものである。
【0021】また、この場合、上記廃棄コンクリート電
柱のうち、少なくとも上記棲息領域11を囲繞する廃棄
コンクリート電柱を、隣接する廃棄コンクリート電柱間
においてその一方の廃棄コンクリート電柱の大径の一端
部1aが他方の廃棄コンクリート電柱の小径の他端部1
bに対応するように順次逆方向に向けて配置するように
しているので、該廃棄コンクリート電柱が全体としてテ
ーパ状形態をもつにも拘わらず、該廃棄コンクリート電
柱間に形成される上記柱間隙間10,10,・・を該廃
棄コンクリート電柱の全長に亙って可及的に同一とし、
上記棲息領域11における棲息環境の均等化を実現して
集魚効果のより一層の促進を図ることが可能となるもの
である。
【0022】 本願の第3の発明にかかる魚礁ブロッ
クによれば、上記又はに記載の効果に加えて、次の
ような特有の効果が得られる。即ち、この発明の魚礁ブ
ロックでは、上記柱間隙間10を上記棲息領域11にお
ける棲息対象魚の大きさに対応して設定しているので、
該棲息領域11内に入ることができる小型魚と、該棲息
領域11内に入ることができない大型魚との間において
その棲み分けを行うことができ、この結果、小型魚の集
魚及び育魚が促進され、魚礁ブロックの所期の目的が確
実に達成されるものである。
【0023】さらに、特に複数個の魚礁ブロックを用い
て魚礁を構築する場合にあっては、例えば、柱間隙間1
0の大きさが略同一の複数個の魚礁ブロックを該各魚礁
ブロック相互間に所定の間隔をもって組み合わせて魚礁
を構築する場合には、該各魚礁ブロックの内部の棲息領
域11と該各魚礁ブロック相互間の隙間部分の間におい
て魚の棲み分けを行うことができ、また、柱間隙間10
の大きさが大小異なる複数種類の魚礁ブロックを組み合
わせて魚礁を構築する場合には、柱間隙間10が大きい
魚礁ブロックの棲息領域11と柱間隙間10が小さい魚
礁ブロックの棲息領域11との間で魚の棲み分けを行う
ことができることになる。
【0024】 本願の第4の発明にかかる魚礁ブロッ
クによれば、上記,又はに記載の効果に加えて、
次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明の魚
礁ブロックでは、上記側枠体2に、上記柱状体1を嵌挿
支持する柱支持部23,24と、該柱支持部23,24
とこれに嵌挿される上記柱状体1との間に接触圧を発生
させてこれら両者を固着する固着手段26を備えている
ので、例えば上記柱状体1,1,・・と側枠体2,2と
を打設コンクリートによって固着一体化するような構成
の場合に比して、該柱状体1,1,・・と側枠体2,2
との固着作業、即ち、上記魚礁ブロックの製造作業が容
易であり、それだけ魚礁ブロックの低コスト化がさらに
促進されるものである。
【0025】 本願の第5の発明にかかる魚礁ブロッ
クによれば、上記,,又はに記載の効果に加え
て、次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明
の魚礁ブロックでは、上記側枠体2,2を略半円状の形
態とし、その直線状の辺22aを下側にして設置するよ
うにしているので、例えば、魚礁ブロックを、上記側枠
体2,2が海底の潮流方向に略直交する方向において対
向するようにして設置した場合には、該魚礁ブロックが
潮流に対して流線形状をもち該潮流に対する抵抗が少な
いことから、該魚礁ブロックを潮流速度の大きい場所に
設置した場合であっても該魚礁ブロックの安定した設置
が確保され、その設置上の高い信頼性が得られることに
なる。
【0026】 本願の第6の発明にかかる魚礁ブロッ
クによれば、上記,,又はに記載の効果に加え
て、次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明
の魚礁ブロックでは、上記側枠体2,2を略多角形の形
態とし、その一辺22aを下側にして設置するようにし
ているので、該魚礁ブロックを複数個積み重ねて魚礁を
構築する場合にあっては、該各魚礁ブロックの積み重ね
作業が容易であり、それだけ魚礁をより安価に提供する
ことができる。
【0027】 本願の第7の発明にかかる魚礁ブロッ
クによれば、上記第1,第2,第3,第4,第5又は第
6の発明にかかる魚礁ブロックにおいて、上記柱状体
1,1,・・の外表面、又は上記側枠体2,2の外表
面、又は上記該柱状体1,1,・・の外表面と上記側枠
体2,2の外表面の双方に、骨材として貝殻を破砕して
なる貝殻破砕粒を用いたコンクリートモルタルを付着さ
せているので、上記柱状体1,1,・・の外表面、又は
上記側枠体2,2の外表面、又は上記該柱状体1,1,
・・の外表面と上記側枠体2,2の外表面の双方には、
上記コンクリートモルタル中に混在している上記貝殻破
砕粒が適度に露出することになる。この場合、この貝殻
破砕粒は、元々、海洋生物の一部であって海藻類との相
性が良くその着床率が、コンクリート面におけるそれよ
りも良好であることから、上記柱状体1,1,・・の外
表面、又は上記側枠体2,2の外表面、又は上記該柱状
体1,1,・・の外表面と上記側枠体2,2の外表面に
は早期に海藻類が付着生育し、魚にとって好適な生育環
境が形成され、その結果、魚礁ブロックにおける集魚効
果及び育魚効果が早期に得られ、延いては、魚礁ブロッ
クを活用した栽培漁業のより一層の促進に寄与し得るも
のである。
【0028】 本願の第8の発明にかかる魚礁ブロッ
クによれば、上記第7の発明にかかる魚礁ブロックにお
いて、上記コンクリートモルタルを吹付工法又は浸漬工
法により付着させているので、該コンクリートモルタル
を上記柱状体1,1,・・の外表面、又は上記側枠体
2,2の外表面、又は上記該柱状体1,1,・・の外表
面と上記側枠体2,2の外表面に対して、これを薄く且
つ万遍なく付着させて上記貝殻破砕粒を上記外表面上に
可及的に均等に露出させることができ、これによって上
記に記載の効果がより一層確実ならしめられるもので
ある。
【0029】 本願の第9の発明にかかる魚礁によれ
ば、上記第1,第2,第3,第4,第5,第6,第7又
は第8の発明にかかる複数個の魚礁ブロックを適宜積み
重ねて構成しているので、該魚礁ブロックが備える特性
が如実に反映され、高い集魚効果及び育魚効果をもつ魚
礁を提供することができるものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる魚礁ブロ
ック及びこれを用いた魚礁を、添付図面に示す好適な実
施形態に基づいて具体的に説明する。
【0031】第1の実施形態 図1には、本願発明の第1の実施形態にかかる魚礁ブロ
ックZ1を示している。この魚礁ブロックZ1は、本来な
らば廃材として廃棄処分に付される廃棄コンクリート電
柱1(特許請求の範囲の「柱状体1」に該当する)を利
用して製造されたものであって、複数本の廃棄コンクリ
ート電柱1,1,・・と次述する一対の側枠体2,2と
を備えて構成され、特に潮流速度の大きい海域の海底に
設置されるに好適な魚礁ブロックである。
【0032】上記廃棄コンクリート電柱1は、例えばコ
ンクリートの遠心成型法により形成されるものであっ
て、その一端部1aから他端部1bに向かってその径寸
法が漸減するテーパー状円柱体とされている。
【0033】上記側枠体2は、魚礁ブロックZ1の端面
を形成するものであって、半円状の平面形態をもつ基板
部21と、該基板部21の外周縁に連続して該基板部2
1の外周を囲繞するように設けられたフランジ状の周壁
部22とを備えている。尚、この実施形態においては、
上記側枠体2を鋳造一体形成品で構成しているが、かか
る構成に限定されるものではなく、例えば該側枠体2を
鉄板溶接成形品とか、コンクリート成形品等で構成する
ことも可能である。
【0034】上記周壁部22は、直線状に延びる直部2
2aと該円弧状に延びる円弧部22bとを有するととも
に、該直部22aの左右両端寄り部位は上記基板部21
の平面方向外側へ向かって隆起する固定部22c,22
cとされている。尚、この実施形態においては、上記円
弧部22bの頂点部分には左右一対のボルト孔31,3
1を、また上記固定部22cにはボルト孔32を、それ
ぞれ設けている。
【0035】上記基板部21には、大きさの異なる複数
個の第1柱支持部23,23,・・と複数個の第2柱支
持部24,24,・・とが後述の如き所定の配置パター
ンで一体的に形成されている。これら第1柱支持部23
と第2柱支持部24のうち、第1柱支持部23は上記廃
棄コンクリート電柱1の大径側の一端部1aを嵌挿支持
するものであり、また上記第2柱支持部24は上記廃棄
コンクリート電柱1の小径側の他端部1bを嵌挿支持す
るものであって、これら両者は径寸法が相違する点を除
いて同一構成をもつものであり、従ってここでは上記第
1柱支持部23を例にとってその構造を説明する。
【0036】上記第1柱支持部23は、図3及び図4に
示すように、上記基板部21をその厚さ方向に貫通し且
つその両側面21a,21b側にそれぞれ延出するよう
に形成された筒体で構成されるものであって、その周方
向の二位置には、上記第1柱支持部23の軸方向に向け
て延びるとともに上記基板部21の表面21a側から裏
面21b側に向かうに伴ってその溝深さが漸減するよう
に傾斜する溝底をもつ楔溝25が設けられている。ま
た、この楔溝25には、その深溝側端部から引きボルト
27を備えた楔26が着脱自在に装着とされ、該楔溝2
5の浅溝側端部に装着されたプレート28を介して上記
引きボルト27によって上記楔26を引き込むことで、
該第1柱支持部23の内周面とこれに嵌挿された上記廃
棄コンクリート電柱1の一端部1aの外周面との間に所
定の接触圧を発生させてこれら両者を固着支持するよう
になっている。尚、この実施形態においては、上記楔溝
25に装着される上記楔26で特許請求の範囲の「固着
手段」が構成される。
【0037】一方、上記側枠体2の基板部21上におけ
る上記第1柱支持部23,23,・・と第2柱支持部2
4,24,・・の配置パターンであるが、この実施形態
においては、図5に示す如き配置パターンを採用してい
る。即ち、この実施形態では、上記周壁部22の直部2
2aの近傍で該直部22aに対応して横方向に延びる柱
配置線L1と、上記周壁部22の円弧部22bの近傍で
該円弧部22bに対応して円弧状に延び且つその両端が
上記柱配置線L1と交差する柱配置線L2とに沿って一定
間隔で複数個の外周側柱位置を設定するとともに、上記
柱配置線L1と柱配置線L2とで囲繞された領域の内側に
は上記柱配置線L2と同心の柱配置線L 3に沿って所定間
隔で複数個の内側柱位置を設定している。また、この場
合、上記複数個の外周側柱位置と内側柱位置は、上記周
壁部22の直部22aに直交して上下方向に延びる縦方
向中心線L0に対して線対称位置に位置するように該縦
方向中心線L0を跨いでその左右両側にそれぞれ設定さ
れている。
【0038】そして、複数個の上記外周側柱位置には、
上記各第1柱支持部23,23,・・と上記各第2柱支
持部24,24,・・とが、隣接する第1柱支持部23
と第2柱支持部24との間隔を一定に保持した状態で順
次交互に、しかも上記縦方向中心線L0に対して線対称
となる該縦方向中心線L0の両側の二位置の一方には上
記第1柱支持部23が、他方には上記第2柱支持部24
がそれぞれ位置するようにして、配置されている。ま
た、上記内側柱位置には、上記各第1柱支持部23,2
3,・・と上記各第2柱支持部24,24,・・とが、
隣接する第1柱支持部23と第2柱支持部24との間隔
を、上記外周側柱位置における間隔と同じ又はこれと異
なる所定間隔をもって順次交互に、しかも上記縦方向中
心線L0に対して線対称となる該縦方向中心線L0の両側
の二位置の一方には上記第1柱支持部23が、他方には
上記第2柱支持部24が位置するようにして、それぞれ
配置されている。
【0039】このように、上記上記側枠体2における上
記各第1柱支持部23,23,・・と上記各第2柱支持
部24,24,・・の配置パターンを採用すれば、図1
に示すように、魚礁ブロックZ1の両端に対向状態で一
対の側枠体2,2を配置する場合、同一構造の側枠体2
を二つ用意し、これら一対の側枠体2,2をそれぞれ上
記基板部21の表面21aを対向方向の外側へ向けた状
態で配置すると(換言すれば、同一構造の側枠体2を表
裏反転させて使用すると)、対向配置された一対の側枠
体2,2の一方の側枠体2の第1柱支持部23と他方の
側枠体2の第2柱支持部24とが同軸上に位置し、これ
ら一対の側枠体2,2間に上記廃棄コンクリート電柱1
を配置し且つその両端部1a,1bをそれぞれ固定支持
することが可能となり、例えばこの実施形態のように該
側枠体2を鋳造品で構成する場合には単一の鋳型を用意
すれば良く、それだけ製造コストの低減が可能となるも
のである。
【0040】さらに、外周側柱位置に順次配置されて上
記略半円状領域を囲繞する上記第1柱支持部23と第2
柱支持部24との配置間隔は、図2に示すように上記柱
配置線L1,L2上で隣接する第1柱支持部23に支持さ
れた一方の廃棄コンクリート電柱1の外表面と第2柱支
持部24に支持された他方の廃棄コンクリート電柱1の
外表面との間隔、即ち、柱間隙間10が、全て同一とな
るように一定寸法に設定されている。また、この柱間隙
間10の寸法は、魚礁ブロックZ1の育魚対象魚の大き
さに対応して適宜変更設定し得ることは勿論である。
【0041】このように構成された上記廃棄コンクリー
ト電柱1,1,・・と上記側枠体2,2とを用いて上記
魚礁ブロックZ1が形成される。即ち、魚礁ブロックZ1
の製作に際しては、先ず、所定間隔をもって上記一対の
側枠体2,2を対向配置する(尚、同一構造の一対の側
枠体2,2を用いる場合には、これらを表裏反転させて
配置する)。この状態においては、一方の側枠体2にお
ける第1柱支持部23と第2柱支持部24が、他方の側
枠体2における第2柱支持部24と第1柱支持部23に
それぞれ同軸上に対応している。
【0042】次に、これら一対の側枠体2,2の間に上
記複数本の廃棄コンクリート電柱1,1,・・を、その
大径の一端部1aを一方の側枠体2の第1柱支持部23
に、その小径の他端部1bを他方の側枠体2の第2柱支
持部24に、それぞれ嵌挿させ、且つこれらを上記楔2
6によって固着保持させることで上記魚礁ブロックZ 1
が得られる。
【0043】従って、この魚礁ブロックZ1において
は、上記一対の側枠体2,2の間に複数本の廃棄コンク
リート電柱1,1,・・が順次その天地を逆とした状態
で配置され、図2に示すように、その外周側に列設され
た各廃棄コンクリート電柱1,1,・・の内側にはこれ
ら各廃棄コンクリート電柱1,1,・・と上記一対の側
枠体2,2とによって囲繞された略半円状の断面形状を
もつ内側棲息領域11(特許請求の範囲の「棲息領域1
1」に該当する)が形成され、且つこの内側棲息領域1
1は上記各廃棄コンクリート電柱1,1,・・間の柱間
隙間10,10,・・を介してその外側領域と連通して
いる。
【0044】尚、この実施形態においては、上記魚礁ブ
ロックZ1の両端のみに上記側枠体2を配置している
が、この側枠体2の配置個数は必要に応じて、例えば廃
棄コンクリート電柱1の長さとか強度等の条件に応じ
て、適宜増減設定し得るものである。
【0045】さらに、この実施形態においては、上述の
如く構成された魚礁ブロックZ1の外表面(即ち、上記
一対の側枠体2,2の外表面と上記複数本の廃棄コンク
リート電柱1,1,・・の外表面)に、例えばフジツ
ボ、ムラサキ貝、カキ類等の貝殻を破砕してなる貝殻破
砕粒を骨材として用いたコンクリートモルタルを、吹付
工法又は浸漬工法によって、比較的薄く且つ万遍なく可
及的に均等に付着させ、該魚礁ブロックZ1の外表面に
上記貝殻破砕粒を適度に露出させている。
【0046】このように構成された魚礁ブロックZ
1は、それ単体で海底に沈設されることで魚礁を構成し
得ることは勿論のこと、これを複数個組み合わせて一つ
の魚礁を構成することもできるものであり、その設置個
数は漁場の条件に応じて適宜選択できるものである。
【0047】図5には、魚礁の構築例として、複数個の
上記魚礁ブロックZ1,Z1,・・を多段に積み上げて一
つの魚礁を構築したものを示している。即ち、この魚礁
は、設置海底G上に、上記魚礁ブロックZ1を順次横方
向に列設状態で設置するとともに、この一段目の魚礁ブ
ロックZ1,Z1,・・の上に、二段目の魚礁ブロックZ
1を、その下面両端の固定部22c,22cが一段目の
隣接する一方の魚礁ブロックZ1の頂点部分と他方の魚
礁ブロックZ1の頂点部分とにそれぞれ載置されるよう
に設置する。この場合、下段側の魚礁ブロックZ1の頂
点部分に設けたボルト孔31と上段側の魚礁ブロックZ
1の固定部22cに設けたボルト孔32とが重合し、こ
れら重合したボルト孔31,32間に固定ボルト(図示
省略)を挿通配置し且つこれで締結することで上記各魚
礁ブロックZ1,Z1,・・は一体的に結合されて一つの
魚礁を構成することになる。
【0048】このように構成された魚礁においては、上
記各魚礁ブロックZ1,Z1,・・のそれぞれに上記各内
側棲息領域11,11,・・が形成されているととも
に、該各魚礁ブロックZ1,Z1,・・相互間の隙間部分
によって外側棲息領域12,12,・・が形成されてい
る。従って、上記各魚礁ブロックZ1,Z1,・・の柱間
隙間10,10,・・が同一である場合には、該柱間隙
間10,10,・・を通って上記各内側棲息領域11,
11,・・に入ることのできる稚魚等の小型魚と、該各
内側棲息領域11,11,・・に入ることができずに上
記外側棲息領域12に入らざるを得ない大型魚との間で
棲み分けができることになる。また一方、上記各魚礁ブ
ロックZ1,Z1,・・の柱間隙間10,10,・・を該
各魚礁ブロックZ1,Z1,・・毎に、あるいは所定個数
毎に異ならせた場合には、この柱間隙間10,10,・
・の大きさが異なる該各魚礁ブロックZ1,Z1,・・毎
に魚の棲み分けができると同時に、上記外側棲息領域1
2との間においても魚の棲み分けができ、棲み分けの多
様化が促進され、良好な集魚効果及び育魚効果が実現さ
れるものである。
【0049】さらに、この実施形態の魚礁ブロックZ1
においては、上述の如き多段積み上げ式の魚礁としての
効果の他に、魚礁ブロックZ1単体としても以下のよう
な特有の効果が得られるものである。
【0050】即ち、この実施形態の魚礁ブロックZ1
おいては、(イ) 所定間隔をもって対向配置された複
数個の側枠体2,2間に跨がって、複数本の上記廃棄コ
ンクリート電柱1,1,・・を所定の柱間隙間10をも
って略平行に並設し、該複数本の廃棄コンクリート電柱
1,1,・・と上記一対の側枠体2,2とによって囲繞
された内側領域を上記内側棲息領域11としているの
で、例えば従来のように、廃棄コンクリート電柱を井桁
状に複数段に組み上げたり、該廃棄コンクリート電柱を
立設配置することで構成される魚礁ブロックの場合に比
して、魚礁ブロックZ1を小型且つ軽量に構成すること
ができ、それだけ魚礁ブロックZ1の搬送等における取
り扱いが容易となるとともに、該魚礁ブロックZ1の設
置による魚礁の構築工事が簡易となり、延いては魚礁ブ
ロックZ1及びこれを用いて構築される魚礁のコスト低
減が可能となる、(ロ) 複数本の廃棄コンクリート電
柱1,1,・・を略平行に並設する構成であることか
ら、魚礁ブロックZ1の形態の設定の自由度が高く、例
えば魚礁の構築海底の潮流条件等に最適な形態を設定す
ることも容易であり、それだけ魚礁ブロックZ1の汎用
性が向上し、その利用促進が図られる、(ハ) 魚礁ブ
ロックZ1を廃棄コンクリート電柱1,1,・・によっ
て構成しているので、廃材の再利用による資源の有効活
用が図られるとともに、該廃棄コンクリート電柱1,
1,・・を専用品で構成する場合に比して、該魚礁ブロ
ックZ1をより安価に提供できる、(ニ) 上記側枠体
2の上記各柱支持部23,24に、該柱支持部23,2
4と廃棄コンクリート電柱1との間に接触圧を発生させ
てこれら両者を固着するための固着手段として、楔溝2
5とこれに装着される楔26とを備えているので、例え
ば該廃棄コンクリート電柱1と側枠体2とを打設コンク
リートによって固着一体化するような構成の場合に比し
て、該廃棄コンクリート電柱1と側枠体2との固着作
業、即ち、上記魚礁ブロックZ1の製造作業が容易であ
り、それだけ該魚礁ブロックZ1の低コスト化がさらに
促進される、(ホ) 上記側枠体2,2を略半円状の形
態とし、その直部22aを下側にして設置するようにし
ているので、例えば、魚礁ブロックZ1を、上記側枠体
2,2が海底の潮流方向に略直交する方向において対向
するようにして設置した場合には、該魚礁ブロックZ1
が潮流に対して流線形状をもち該潮流に対する抵抗が少
ないことから、該魚礁ブロックZ1を潮流速度の大きい
場所に設置した場合であってもその安定した設置が確保
され、その設置上の高い信頼性が得られるものであり、
かかる効果は該魚礁ブロックZ1を複数後組み合わせて
構成された魚礁においてはより一層顕著となる、(ヘ)
上記魚礁ブロックZ1の外表面に、骨材として貝殻を
破砕してなる貝殻破砕粒を用いたコンクリートモルタル
を付着させているので、該魚礁ブロックZ1の外表面に
は、上記コンクリートモルタル中に混在している上記貝
殻破砕粒が適度に露出し、例えば該魚礁ブロックZ1
外表面がコンクリート面の剥き出しである場合に比し
て、該外表面への海藻類の着床率が高く、より早期に海
藻類が付着生育し、当初予定の集魚効果及び育魚効果が
早期に得られる、等の特有の効果が期待できるものであ
る。
【0051】第2の実施形態 図5には、本願発明の第2の実施形態にかかる魚礁ブロ
ックZ2を示している。この魚礁ブロックZ2は、上記第
1の実施形態にかかる魚礁ブロックZ1とその基本構成
を同じにするものであって、これと異なる点は、上記側
枠体2の平面形態を長矩形としたこと、及びこれに伴っ
て上記内側棲息領域11を形成する外周側の廃棄コンク
リート電柱1,1,・・が長矩形の柱配置線L4に沿っ
て配置され且つ該内側棲息領域11が長矩形の断面形状
をもつ点である。
【0052】これ以外の構成、例えば、上記側枠体2に
は楔26を備えた第1柱支持部23,23,・・及び第
2柱支持部24,24,・・が所定の配置パターンで設
けられている点とか、上記柱配置線L4に沿って配置さ
れる廃棄コンクリート電柱1,1,・・間の柱間隙間1
0の大きさが所定寸法に設定され上記内側棲息領域11
内と外部との間で魚の棲み分けが可能とされている点等
は、上記第1の実施形態にかかる魚礁ブロックZ1の場
合と同様であり、従って、かかる各構成に関しては上記
第1の実施形態における該当説明を援用することで、こ
こでの説明を省略する。
【0053】ところで、この実施形態の魚礁ブロックZ
2においては、上記側枠体2の平面形態を長矩形とした
ことで、該魚礁ブロックZ2を単体で設置して魚礁を構
築する場合は勿論のこと、この魚礁ブロックZ2を複数
個多段に積み上げて魚礁を構築する場合においても、安
定した設置が可能であり、その設置上の高い信頼性が確
保されるものである。
【0054】また、複数個の魚礁ブロックZ2,Z2,・
・を多段に積み上げて魚礁を構築する場合、例えば図6
に示すように、各段毎に複数個の魚礁ブロックZ2
2,・・を近接状態で横方向に列設する構築方法と
か、各段毎に複数個の魚礁ブロックZ2,Z2,・・をこ
れら相互間に所定の間隔をもって列設する構築方法(図
示省略)とかが考えられる。そして、前者の構築方法を
採用する場合にあっては、各魚礁ブロックZ2,Z2,・
・毎に、あるいは所定個数毎に、上記柱間隙間10の大
きさを異ならせることによって、各魚礁ブロックZ2
2,・・の内側棲息領域11,11,・・相互間にお
いて魚の棲み分けを行うことができる。また、後者の構
築方法を採用する場合にあっては、各魚礁ブロック
2,Z2,・・の柱間隙間10の大きさを同じとしたと
きには、該各魚礁ブロックZ2,Z2,・・の内側棲息領
域11,11,・・と該各魚礁ブロックZ2,Z2,・・
相互間の隙間領域との間において魚の棲み分けができ、
さらにこれに加えて、該各魚礁ブロックZ2,Z2,・・
毎に上記柱間隙間10の大きさを異ならせたときには、
該各魚礁ブロックZ2,Z2,・・の内側棲息領域11,
11,・・相互間及びこれらと上記各隙間領域との間に
おいて魚の棲み分けを行うことができ、棲み分け形態の
多様化がさらに促進されることになる。
【0055】第3の実施形態 図7には、本願発明の第3の実施形態にかかる魚礁ブロ
ックZ3を示している。この実施形態の魚礁ブロックZ3
は、上記側枠体2を長矩形以外の多角形とした場合の一
例として、略大形状の側枠体2を備えたものを示したも
のである。従って、この実施形態の魚礁ブロックZ3
おいては、上記第1及び第2の実施形態にかかる魚礁ブ
ロックZ2と同様の作用効果が得られるものであり、こ
れら特有の作用効果については上記第1及び第2の実施
形態における該当説明を援用することとし、ここでの説
明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる魚礁ブロッ
クの斜視図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のIII矢視図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】図1に示した魚礁ブロックを用いた魚礁の構築
状態説明図である。
【図6】本願発明の第2の実施形態にかかる魚礁ブロッ
クの簡略化した正面図である。
【図7】本願発明の第3の実施形態にかかる魚礁ブロッ
クの簡略化した正面図である。
【符号の説明】
1は柱状体(廃棄コンクリート電柱)、2は側枠体、1
0は柱間隙間、11は内側棲息領域、12は外側棲息領
域、21は基板部、22は周壁部、23は第1柱支持
部、24は第2柱支持部、25は楔溝、26は楔、27
は引きボルト、28はプレート、31及び32はボルト
孔、Gは設置海底、L1〜L5は柱配置線、L0は縦方向
中心線、Z1〜Z3は魚礁ブロックである。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔をもって対向配置された複数個
    の側枠体(2),(2)間に跨がって、複数本の柱状体
    (1),(1),・・を所定の柱間隙間(10)をもっ
    て略平行に並設し、該複数本の柱状体(1),(1),
    ・・と上記複数個の側枠体(2),(2)とによって囲
    繞された内側領域を魚の棲息領域(11)としたことを
    特徴とする魚礁ブロック。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記柱状体(1),(1),・・が廃棄コンクリート電
    柱であって、これら廃棄コンクリート電柱のうち、少な
    くとも上記棲息領域(11)を囲繞する廃棄コンクリー
    ト電柱は、隣接する廃棄コンクリート電柱間においてそ
    の一方の廃棄コンクリート電柱の大径の一端部(1a)
    が他方の廃棄コンクリート電柱の小径の他端部(1b)
    に対応するように順次逆方向に向けて配置されているこ
    とを特徴とする魚礁ブロック。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記柱間隙間(10)が上記棲息領域(11)における
    棲息対象魚の大きさに対応して設定されていることを特
    徴とする魚礁ブロック。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、 上記側枠体(2)には、上記柱状体(1)を嵌挿支持す
    る柱支持部(23,24)と、該柱支持部(23,2
    4)とこれに嵌挿される上記柱状体(1)との間に接触
    圧を発生させてこれら両者を固着する固着手段(26)
    が備えられていることを特徴とする魚礁ブロック。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4において、 上記側枠体(2),(2)が略半円状の形態をもち、そ
    の直線状の辺(22a)を下側にして設置されることを
    特徴とする魚礁ブロック。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3又は4において、 上記側枠体(2),(2)が略多角形の形態をもち、そ
    の一辺(22a)を下側にして設置されることを特徴と
    する魚礁ブロック。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5又は6におい
    て、 上記柱状体(1),(1),・・の外表面、又は上記側
    枠体(2),(2)の外表面、又は上記該柱状体
    (1),(1),・・の外表面と上記側枠体(2),
    (2)の外表面の双方に、骨材として貝殻を破砕してな
    る貝殻破砕粒を用いたコンクリートモルタルが付着され
    ていることを特徴とする魚礁ブロック。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 上記コンクリートモルタルが吹付工法又は浸漬工法によ
    り付着されていることを特徴とする魚礁ブロック。
  9. 【請求項9】 複数個の魚礁ブロックを適宜積み重ねて
    構成される魚礁であって、 上記魚礁ブロックとして請求項1,2,3,4,5,
    6,7又は8に記載の魚礁ブロックが適用されているこ
    とを特徴とする魚礁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR20190054586A (ko) * 2017-11-14 2019-05-22 제주대학교 산학협력단 붉바리 생육을 위한 어초체
CN112088825A (zh) * 2020-09-15 2020-12-18 中国水产科学研究院淡水渔业研究中心 一种稻虾共作养殖系统、养殖方法、应用

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KR20190054586A (ko) * 2017-11-14 2019-05-22 제주대학교 산학협력단 붉바리 생육을 위한 어초체
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