JP3918910B2 - 記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のユニットが合体することによって装置本体が構成された、被記録材に記録を行う記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
FAX,プリンタ等に代表される記録装置には、例えば装置の基体となるメインフレームを備え、該メインフレームに記録装置の各構成要素が組み付けられ、該メインフレームを中心として記録装置全体が一体的に構成されたものがある。しかし、この様にメインフレームを核として記録装置全体が一体的に構成される場合、装置の組立作業が分業化できず、組立を効率的に行えないと共に、メンテナンス性が低下することになる。そこで、記録装置を各ユニット毎に分割し、各ユニット毎に組立作業を行った後に最後に各ユニットを合体させる様な構成が採られる場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、記録装置に故障が発生した場合、或いは、記録装置の制御シーケンスをバージョンアップする様な場合に、記録装置の制御部を構成する回路基板の交換を行う場合がある。ここで、記録装置が前述の様に複数のユニットが合体することによって構成されていて、前記回路基板が、2つのユニットの間に挟まれる様に配設されている場合に、前記回路基板のサイズによっては前記2つのユニットを連結する連結部を前記回路基板の引き出し経路を跨ぐ位置に配置せざるを得ない場合が生ずる。この様な場合、前記回路基板の交換作業に際しては前記2つのユニットの切り離し作業が必要となり、これによって前記回路基板の交換作業が繁雑となる。
【0004】
そこで本発明は上記観点からなされたものであり、その課題は、記録装置本体を構成する2つのユニットの連結部を、回路基板の引き出し経路を跨ぐ位置に配置せざるを得ない場合においても、回路基板の交換作業を容易に行える様にすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の記録装置は、複数のユニットが合体することによって装置本体が構成された、被記録材に記録を行う記録装置であって、当該記録装置の制御部を構成する回路基板を挿脱可能に備える第1のユニットと、該第1のユニットに連結される第2のユニットと、を有し、前記回路基板が、前記第1のユニットと前記第2のユニットとの間に挟まれる様に配設され、且つ、該回路基板の挿脱経路上には、該第1のユニットと前記第2のユニットを連結するユニット連結装置が配設されていて、該ユニット連結装置が、前記第1のユニットと前記第2のユニットとを切り離し可能とする非ロック状態において前記回路基板の挿脱経路を開放する様に構成されたことを特徴とする。
【0006】
本願請求項1記載の発明によれば、記録装置の制御部を構成する回路基板の取り外しが容易に行える様になり、以て記録装置のメンテナンス性を向上させることができる。即ち、記録装置の制御部を構成する回路基板が、第1のユニットと、第2のユニットに挟まれる様に配置されている。ここで、第1のユニットと第2のユニットとは、記録装置を構成する複数のユニットのうち、前記回路基板を挟む様に連結される任意の2つのユニットを意味する。そして、前記回路基板の挿脱経路上には第1のユニットと第2のユニットとを連結するユニット連結装置が配設されていて、当該ユニット連結装置によって前記回路基板は挿脱不可能な状態となっている。
【0007】
しかし、当該ユニット連結装置は、前記2つのユニットを切り離し可能とする非ロック状態において前記回路基板の挿脱経路を開放するので、前記2つのユニットを切り離す必要なく前記回路基板を挿脱可能となり、以て前記回路基板の取り外し作業に際して装置本体の分解作業を何ら行う必要無く、容易に且つ迅速に前記回路基板の交換作業を行うことが可能となる。
【0008】
本願請求項2記載の記録装置は、請求項1において、前記第1のユニットの背面側に前記第2のユニットが連結され、前記ユニット連結装置が、前記非ロック状態において前記回路基板を鉛直方向に挿脱可能とすることを特徴とする。
本願請求項2記載の発明によれば、前記第1のユニットの背面側に前記第2のユニットが連結され、前記ユニット連結装置が、前記非ロック状態において前記回路基板を鉛直方向に挿脱可能とするので、前記回路基板を作業性容易に前記回路基板の挿脱作業を行うことができる。
【0009】
本願請求項3記載の記録装置は、請求項2において、前記第2のユニットが、該第2のユニットの両側上部に配置される2つの連結部によって前記第1のユニットと連結され、前記2つの連結部のうち前記回路基板上部から外れて位置する他方側が、前記第1のユニット又は前記第2のユニットのいずれか一方側に設けられるフック部と、該フック部が掛止する他方側に設けられるフック受け部と、からなることを特徴とする。
【0010】
本願請求項3記載の発明によれば、前記第2のユニットは上部両側に配置された2つの連結部によって前記第1のユニットと連結されるが、前記回路基板上部から外れて配置されている1つの連結部は、前記第1のユニット又は前記第2のユニットのいずれか一方側に設けられるフック部と、該フック部が掛止する、他方側に設けられるフック受け部とからなるので、回路基板の引き抜き経路に跨らない連結部を構造単純にして安価に構成することができる。
【0011】
本願請求項4記載の記録装置は、請求項1から3のいずれか1項において、前記ユニット連結装置が、前記第1のユニットに設けられる第1の係合部と、前記第2のユニットに設けられる第2の係合部と、前記第1の係合部と前記第2の係合部とに跨る様に配設され、前記第1の係合部及び前記第2の係合部と係合することによって前記第1のユニットと前記第2のユニットとを連結する連結部材と、からなり、前記第1の係合部と前記連結部材との係合が、前記連結部材が前記第1の係合部に掛止する掛止手段によって行われ、且つ、前記第2の係合部と前記連結部材との係合が、一方側に形成された凹部に他方側に形成された凸部が弾性手段によって嵌入するスナップ手段によって行われる様に構成されたことを特徴とする。
【0012】
本願請求項4記載の発明によれば、前記第1のユニットと前記第2のユニットとを連結する連結ユニット連結装置は、第1のユニットに設けられた第1の係合部と、第2のユニットに設けられた第2の係合部と、これら第1の及び第2の係合部と係合する連結部材とからなり、そして当該連結部材は、前記第1の係合部に掛止する掛止手段によって前記第1の係合部と係合し、且つ、前記第2の係合部に対しては、一方側に形成された凹部に他方側に形成された凸部が嵌入するスナップ手段によって前記第2の係合部と係合する。従って、第1のユニットと第2のユニットとの連結及び切り離し作業を、何らの工具を必要とすることなく簡単に行うことができ、以てより一層容易に且つ迅速に前記回路基板の引き抜き作業を行うことができる。
【0013】
本願請求項5記載の記録装置は、請求項4において、前記第1の及び第2の係合部が、それぞれ前記第1の及び第2のユニットの上部であって且つそれぞれが略同じ高さ位置となる様に配設され、前記連結部材が、当該第1の及び第2の係合部に略水平に跨る板状体からなり、前記第1の係合部が、前記第1の及び第2のユニットの連結方向に対して直交する平面に沿って設けられる、正面視略T字形の形状をなす舌片からなり、前記第2の係合部が、前記連結部材の下面を支持する支持面と、前記連結部材の上面に圧接する、前記弾性手段としての弾性変形可能なスナップ板と、該スナップ板から下方に突出する、前記凸部としての嵌合突起と、からなり、前記連結部材には、前記舌片を該連結部材から上方に突出する様に挿通させる第1の溝穴と、該第1の溝穴より小なる寸法からなる、該連結部材を前記舌片に掛止させる第2の溝穴と、該連結部材を略水平に回動させることによって前記舌片を前記第1の溝穴から前記第2の溝穴へ移動させる為のガイド溝穴と、前記嵌合突起が嵌入する、前記凹部としての嵌合孔と、が形成されていて、前記第1の及び第2の係合部と、前記連結部材との係合に際し、前記第1の溝穴によって前記連結部材から前記舌片を突出させた後に前記連結部材を略水平に回動させ、これによって前記舌片を前記第1の溝穴から前記第2の溝穴に誘導して前記第1の係合部と前記連結部材との係合動作を完了させると共に、前記連結部材を前記支持面と前記スナップ板との間に挟入させることによって前記嵌合突起を前記嵌合孔に嵌入させ、以て前記連結部材と前記第2の係合部との係合動作を完了させることを特徴とする。
【0014】
本願請求項5記載の発明によれば、前記第1の係合部が正面視略T字形の形状をなす舌片からなるので、当該第1の係合部に掛止する前記連結部材は、前記T字形の形状によって上方に外れることなく確実に掛止し、以て前記第1のユニットと前記第2のユニットとの連結状態を確実なものとすることができる。
【0015】
本願請求項6記載の記録装置は、請求項1から5のいずれか1項において、前記第1のユニットが、被記録材にインク滴を吐出するインクジェット記録ヘッドを備えたキャリッジが主走査方向に往復動可能に設けられるキャリッジユニットであり、前記第2のユニットが、前記キャリッジユニットの背面側に連結され、被記録材を下流側に給送する給送手段を備えた給紙ユニットであり、前記回路基板が、上部に当該記録装置の操作部を構成する操作ボタンと、被記録材の給送経路付近まで延びた下部に被記録材の通過を検出する用紙検出器とを備え、前記キャリッジユニットにおいて前記給紙ユニットと対向する側に略垂直に配設されていることを特徴とする。
【0016】
本願請求項6記載の発明によれば、前記第1のユニットがキャリッジを備えたキャリッジユニットであり、前記第2のユニットが被記録材の給送手段を備えた給紙ユニットであって、これら2つのユニットの間に挟まれる様に配設される回路基板は、上部に当該記録装置の操作部を構成する操作ボタンを備え、下部に被記録材の通過を検出する用紙検出器を備えている。従って、当該回路基板は操作ボタンの取付基板を兼用し、更に、用紙検出器の取付基板をも兼用していて、従ってこの様な回路基板が容易に取り外し可能となることにより、より一層記録装置のメンテナンス性を向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
<インクジェットプリンタの装置本体の構成>
以下、図1乃至図4を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの装置本体の構成について説明する。ここで、図1は当該インクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と略称する)100の装置本体の外観斜視図であり、図2は同分解斜視図、図3は同側断面図、図4は同正面図である。
【0018】
図1及び図2において、プリンタ100は装置本体が複数のユニットに分割され、且つ、当該複数のユニットが合体することによって装置本体が構成される。図中、符号1は被記録材としての用紙P(図3参照)或いはロール紙(図示せず)を給送可能な給紙装置としての給紙ユニットを、符号20はインクジェット記録ヘッド24(図3参照)を有するキャリッジ22を備えるキャリッジユニットを、符号60は被記録材を搬送する搬送ユニットを、符号80はインクジェット記録ヘッド24のメンテナンスを行うインクシステムユニットを示していて、プリンタ100の装置本体は図2に示す様にこれら4つのユニットに分割され、且つ、これら4つのユニットが図1に示す様に合体することによって構成される。尚、本実施形態においては、キャリッジユニット20及びインクシステムユニット80が、それぞれ搬送ユニット60の上側及び右側(図4において右側)に連結し、給紙ユニット1が、キャリッジユニット20の背面側に連結することによって4つのユニットが合体する様構成されていて、給紙ユニット1と、キャリッジユニット20との連結には、後に詳述するユニット連結装置が用いられている。
【0019】
次に、図3を参照しつつ、プリンタ100の用紙搬送経路について説明する。尚、以下では、図3の左側(プリンタ100の後方側)を「上流側」と言い、図3の右側(プリンタ100の前方側)を下流側と言うこととする。プリンタ100は上流にホッパ6を備え、該ホッパ6上に単票紙としての用紙Pを傾斜姿勢で堆積・収納する。ホッパ6は上部に位置する回動支点(図示せず)を中心に図3の時計方向及び反時計方向に回動可能に設けられ、回動することにより、下部が給紙ローラ3に対して圧接及び離間動作する様になっている。また、ホッパ6は用紙Pの幅方向にスライド可能な可動ガイド4を備え(図1参照)、固定ガイド5(図1参照)と共に、堆積された用紙Pの側端をガイドする。そして、堆積された用紙Pの最上位のものは、ホッパ6が給紙ローラ3に対して圧接動作を行い、当該圧接状態において給紙ローラ3が回動することによって下流側に繰り出される。給紙ローラ3は側面視略D形の形状をなしていて、印刷動作時にはその平坦部が用紙Pに対向する状態に制御され(図3の状態)、これによって用紙Pの搬送負荷の発生を防止する様になっている。
【0020】
次に、給紙ローラ3から下流の下側には板状体としての紙案内67が略水平に設けられ、給紙ローラ3によって繰り出された用紙Pの先端が該紙案内67に斜めに当接し、滑らかに下流側に案内される。紙案内67から下流には回動駆動される搬送駆動ローラ62と、該搬送駆動ローラ62に圧接する搬送従動ローラ63とが設けられ、用紙Pは、当該搬送駆動ローラ62と搬送従動ローラ63とにニップされて、一定ピッチで下流側に搬送される。
【0021】
搬送従動ローラ63は搬送従動ローラホルダ64の下流側において軸支されていて、当該搬送従動ローラホルダ64は、回動軸64aを中心に図3の時計方向及び反時計方向に回動可能に設けられ、且つ、図示しないねじりコイルばねによって搬送従動ローラ63が常に搬送駆動ローラ62に圧接する方向(図3の時計方向)に回動付勢されている。
【0022】
次に、最も一桁側(図2の右手前側)に位置する搬送従動ローラホルダ64近傍には、用紙Pの通過を検出する、センサ本体部36bと検出子36aとからなる用紙検出器36が配設されている。検出子36aは側面視略「く」の字の形状をなし、その中央付近の回動軸36cを中心に図2の時計方向及び反時計方向に回動可能に設けられている。検出子36aの上方に位置するセンサ本体部36bは発光部(図示せず)及び該発光部からの光を受ける受光部(図示せず)を備え、検出子36aの回動軸36cから上側が、その回動動作により、前記発光部から前記受光部に向かう光の遮断及び通過を行う様になっている。従って、図3に示す様に用紙Pの通過に伴って検出子36aが上方に押し上げられるように回動すると、検出子36aの上側がセンサ本体部36bから外れ、これによって前記受光部が受光状態となって、用紙Pの通過を検出する様になっている。
【0023】
続いて、搬送駆動ローラ62の下流には、プラテン66及びインクジェット記録ヘッド24が上下に対向する様に配設されている。プラテン66は主走査方向に長く(図2参照)、搬送駆動ローラ62の回動によってインクジェット記録ヘッド24の下へ搬送される用紙Pは、プラテン66によって下から支持される。インクジェット記録ヘッド24はインクカートリッジ23を搭載するキャリッジ22の底部に設けられ、該キャリッジ22は、主走査方向に延びるキャリッジガイド軸25にガイドされながら主走査方向に往復動する。尚、本実施形態においてインクカートリッジ23は図4に示す様に4つのカートリッジ、即ち、4色のインク(ブラック、イエロー、シアン、マゼンダ)がそれぞれ別個独立に充填された4つのカートリッジからなり、それぞれが別個独立に交換可能となっている。
【0024】
次に、インクジェット記録ヘッド24から下流はプリンタ100の排紙部となっていて、排紙駆動ローラ65と、排紙従動ローラ31と、排紙補助ローラ32とが配設されている。排紙駆動ローラ65は回動駆動される排紙駆動ローラ軸65aの軸方向に渡って複数個取り付けられ(図4参照)、排紙従動ローラホルダ31aに軸支される排紙従動ローラ31は、排紙駆動ローラ65に軽く圧接することによって従動回動する様に設けられている。従ってインクジェット記録ヘッド24によって印刷の行われた用紙Pは、排紙駆動ローラ65と排紙従動ローラ31とによってニップされた状態で排紙駆動ローラ65が回動することにより、排紙方向(図3の矢印方向)に排出される。尚、排紙補助ローラホルダ32aに軸支される排紙補助ローラ32は、排紙従動ローラ31のやや上流側に設けられ、用紙Pをやや下方に押しつける様にして用紙Pのプラテン66からの浮き上がりを防止し、以て用紙Pとインクジェット記録ヘッド24との距離を規制している。
【0025】
ここで、以上説明したホッパ6,可動ガイド4,固定ガイド5,給紙ローラ3は、図1及び図2に示す前述の給紙ユニット1に設けられている。給紙ユニット1は、図2に示す様にホッパ6を挟んで左右に立設配置される、略柱形状をなす取付部右2aと取付部左2bとを備えた給紙ユニットフレーム2によってその基体が構成され、前記ホッパ6,給紙ローラ3の回動軸3a等が、当該給紙ユニットフレーム2に設けられている。そして、給紙ユニット1は、後に詳述する様に、取付部2a及び取付部2bの上部においてキャリッジユニット20の背面側に連結される。
【0026】
次に、前記紙案内67,搬送駆動ローラ62,搬送従動ローラホルダ64,排紙駆動ローラ軸65aは、図1及び図2に示す搬送ユニット60に設けられている。搬送ユニット60は図2に示す様に平面視略コの字形の形状をなす搬送ユニットフレーム61によって基体が構成され、後方にプリンタ100の電源供給部である電源ユニット68を備え、前方において排紙駆動ローラ軸65aを、本体中程において搬送駆動ローラ62を軸支し、また、前方上部にプラテン66を、中程上部に搬送従動ローラホルダ64を備えている。また、搬送ユニット60は左側下部に、給紙ローラ3,搬送駆動ローラ62,排紙駆動ローラ65,後述するポンプ装置82,ブレードユニット84、のこれらの共通の駆動源となる駆動モータ69(図4参照)を備えている。駆動モータ69と、該駆動モータ69によって駆動される前記5つの駆動対象とは、前記4つのユニットが図1に示す様に合体した状態において、図示及び説明を省略する動力伝達機構によって連結され、且つ、選択的に駆動可能となっている。
【0027】
搬送ユニット60の右側部に連結される、インクジェット記録ヘッド24のメンテナンス手段としてのインクシステムユニット80は、図2に示す様に搬送ユニットフレーム61の右側面に連結される、ユニットの基体となるフレーム81を備え、該フレーム81に、キャップ装置83,ポンプ装置82,ブレードユニット84を備えている。キャップ装置83はキャリッジ22がホームポジション(図4の右側領域)に移動した際にインクジェット記録ヘッド24をキャップしてノズル面(図示せず)を保護し、ポンプ装置82は当該キャップ状態のキャップ装置83に負圧を供給し、インクジェット記録ヘッド24のノズル開口からのインク吸引を行う。また、ブレードユニット84はキャリッジ22の往復動領域を横切る位置と往復動領域から退避する位置とを移動可能となっていて、キャリッジ22の往復動領域を横切る位置に移動し、そしてキャリッジ22が印字領域からホームポジション(図4の右側領域)に移動することにより、或いは、その逆方向に移動することにより、インクジェット記録ヘッド24のノズル面(図示せず)を払拭することによりクリーニングを行う。
【0028】
そして、前記キャリッジガイド軸25及び用紙検出器36は、キャリッジユニット20に設けられている。キャリッジユニット20は、図2に示す様に主フレーム21aと、該主フレーム21aの両サイドに立設されるサイドフレーム右21b及びサイドフレーム左21cとによって基体が構成され、後方において前記キャリッジガイド軸25を軸支している。
【0029】
また、図4に示す様にキャリッジユニット20はユニット左側背面にキャリッジモータ27を備え、該キャリッジモータ27には駆動プーリ28が取り付けられている。そして、ユニット右側には従動プーリ29を備え、駆動プーリ28と従動プーリ29との間にはキャリッジベルト26が掛架されていて、該キャリッジベルト26の一部が、キャリッジ22に固定されている。従ってキャリッジ22は、キャリッジモータ27の回動によって主走査方向(図4の左右方向)に往復動する。
【0030】
尚、図2において排紙フレーム30はキャリッジユニット20側に取り付けられているが、排紙フレーム30はキャリッジユニット20側に取り付けることも、搬送ユニット60側に取り付けることも可能となっていて、いずれの側に属することも可能となっている。
【0031】
以上がプリンタ100の装置本体の構成であり、前記4つのユニットが合体し、且つ、連結されることによってプリンタ100が可動となる。尚、キャリッジユニット20と給紙ユニット1とは、後述する1つのユニット連結装置及び1つの連結部によって連結され、その他のユニット同士については、図示を省略する固定ねじによって連結される。
【0032】
<ユニット連結装置の構成及び回路基板の挿脱方法>
次に、給紙ユニット1とキャリッジユニット20とを連結するユニット連結装置50の構成及び回路基板33の挿脱方法について図5乃至図13を参照しつつ説明する。ここで、図5はプリンタ100の装置本体を後方から視た外観斜視図、図6は図5の状態から給紙ユニット1を切り離した状態を示す外観斜視図、図7は回路基板の平面図、図8はプリンタ100の外観斜視図である。また、図9はユニット連結装置50の外観斜視図、図10は連結部材37の平面図、図11はユニット連結装置50による連結方法を示す状態推移図、図12は他の実施形態に係るユニット連結装置による連結方法を示す状態推移図、図13は給紙ユニット1とキャリッジユニット20の連結部の斜視図である。
【0033】
図5及び図6において、給紙ユニット1はキャリッジユニット20の背面側に、プリンタ100の制御部を構成する回路基板33を挟む様に連結される。回路基板33は図5及び図6に示す様にプリンタ100の中央付近において垂直に立設され、図7に詳しく示す様に上部にプリンタ100の電源投入スイッチ34及び制御スイッチ35,35を、下部に用紙検出器36の検出部36b(図3参照)を備えている。
【0034】
電源投入スイッチ34及び制御スイッチ35,35は、図8に示す様にプリンタ100の外観を構成するカバー部材90の上面に配設されたパネルボタン91によって押下可能となっている。ここで、パネルボタン91をカバー部材90の前面に配設する様な構成のプリンタにあっては、制御部を構成する回路基板33とは別に、電源投入スイッチ34及び制御スイッチ35,35を配設するプリント基板を別途カバー部材90の前方裏に配設する必要があるが、本実施形態においてはパネルボタン91をカバー部材90の上面に配設し、且つ、回路基板33を装置中央付近において垂直に立設したことにより、電源投入スイッチ34及び制御スイッチ35,35を回路基板33上部に配設可能となり、以て前記プリント基板が不要となっている。
【0035】
また、回路基板33を例えば装置底部に水平に配設する様な構成のプリンタにあっては、用紙検出器36の検出部36bを配設する為のプリント基板を別途搬送従動ローラホルダ64(図3参照)の上方に配設する必要があるが、本実施形態においては回路基板33を装置中央付近において垂直に立設したことにより、回路基板33の下部に用紙検出器36の検出部36bを配設可能となり、以て前記プリント基板が不要となっている。
【0036】
尚、回路基板33をキャリッジユニット20の主フレーム21aの背面側に配設したことにより、該回路基板33とキャリッジ22との距離が接近し、これによって回路基板33とキャリッジ22とを接続するフラットケーブル48(図5参照)のケーブル長を短尺化することが可能となっている。
【0037】
次に、給紙ユニット1は、取付部2a及び取付部2bのそれぞれの上部においてキャリッジユニット20の主フレーム21aと連結される。より詳しくは、取付部2aの上部が、後に詳述するユニット連結装置50によって連結され、取付部2bの上部が、図13に詳しく示す様に主フレーム21aに設けられたL字形状をなすフック受け部46に、取付部2bに設けられた逆U字形状をなすフック部8が掛止することによって連結される様になっている。
【0038】
ユニット連結装置50は、図9(a)に示す様に「第1の係合部」としての舌片41と、連結部材37と、「第2の係合部」を構成するスナップ板44及び支持面43とから構成されている。舌片41は、給紙ユニット1とキャリッジユニット20との連結方向(図11の左右方向)に対して直交する平面に沿って設けられる、正面視略T字形の形状からなり、支持面43は、取付部2aの上部において滑らかな水平面からなり、スナップ板44は、「弾性手段」として弾性変形可能な樹脂材からなっている。
【0039】
連結部材37は板状体からなり、図10に示す様に「凹部」としての嵌合孔39と、溝穴38とが形成されている。嵌合孔39は、スナップ板44において支持面43に向かって突出する様に形成された「凸部」としての嵌合突起45(図11参照)が嵌入することによって連結部材37とスナップ板44及び支持面43(第2の係合部)との係合状態を形成する。また、溝穴38は、舌片41に連結部材37が掛止する為のものであり、該溝穴38によって連結部材37が舌片41に掛止することによって舌片41(第1の係合部)と連結部材37との係合状態を形成する。
【0040】
以上の様に構成されたユニット連結装置50は、以下に説明する2通りの方法によって給紙ユニット1とキャリッジユニット20とを連結させることができる。即ち、第1に図9(a)に示す様に予め連結部材37をスナップ板44と支持面43との間に挟入させ、嵌合突起45に嵌合孔39を嵌入させて、連結部材37を給紙ユニット1の取付部2aに取り付けた状態とする。そして、給紙ユニット1を持ち上げて、連結部材37を溝穴38によって舌片41に掛止させて、以て図9(b)に示す様に給紙ユニット1とキャリッジユニット20とを連結させることができる。ここで、舌片41は、舌片41の幅方向に延びる、図10において符号38bで示す溝穴部によって連結部材37から上方に突出する様に挿通された後、溝穴部38bと平行に延びる、符号38aで示す「第2の溝穴」としての溝穴部に移動して、連結部材37が舌片41に掛止した状態となる。
【0041】
次に、図13に示した連結部によって取付部2bと主フレーム21aとを連結したのみの状態、即ち、給紙ユニット1とキャリッジユニット20とが合体しているが連結が完了していない状態において、図11(a)〜(c)に示す様に取付部材37を水平に回動させることによって連結状態、即ちユニット連結装置50のロック状態とすることができる。より詳しくは、図10に示す様に溝穴部38bと斜めに交差する様に形成された、符号38cで示す「第1の溝穴」としての溝穴部によって連結部材37から舌片41を突出させ(図11(a)の状態)、連結部材37を略水平に回動させて舌片41を溝穴部38cから溝穴部38aに誘導し、舌片41と連結部材37との係合動作を完了させると共に(図11(b)及び(c))、連結部材37を支持面43とスナップ板44との間に挟入させることによって嵌合突起45を嵌合孔39に嵌入させ、以て連結部材37と支持面43及びスナップ板44との係合動作を完了させる。
【0042】
尚、図10において符号38dで示す溝穴領域は、舌片41を溝穴部38cから38aへ誘導する為のガイド溝穴領域となっている。また、給紙ユニット1とキャリッジユニット20とを切り離し可能な状態とするには、前述と逆の順、即ち、図11(c)から(a)に示す順に連結部材37を回動させて、連結部材37を取り外すことによって行うことができる。
【0043】
以上の様に、ユニット連結装置50は、連結部材37と舌片41とが掛止手段によって係合し、且つ、嵌合孔39に嵌合突起45が嵌入するスナップ手段によって係合し、以て給紙ユニット1とキャリッジユニット20とを連結するので、給紙ユニット1とキャリッジユニット20との連結或いは切り離し作業においてドライバ等の工具が不要となり、以て容易に給紙ユニット1とキャリッジユニット20との連結或いは切り離し作業を行うことができる。
【0044】
尚、ユニット連結装置50は、図12に示す様な実施の形態とすることもできる。図12に示すユニット連結装置50の実施の形態は、図9において主フレーム21aに設けられていた舌片41が連結部材37の側に設けられ、連結部材37の側に設けられていた溝穴部38aが、主フレーム21aの側に設けられている。つまり、図12に示す連結部材37’はキャリッジユニット20と給紙ユニット1との連結方向(図12の左右方向)と直交する平面に沿って設けられる舌片41’を備え、主フレーム21aには、同様にキャリッジユニット20と給紙ユニット1との連結方向と直交する方向に延びる溝穴部38a’が形成されている。従って、キャリッジユニット20と給紙ユニット1との連結に際しては、図12(a)から(b)に示す様に、溝穴部38a’に舌片41’を掛止させつつ連結部材37’をキャリッジユニット20と給紙ユニット1との連結方向に直交する方向(図12(a)の矢印の方向)にスライドさせることにより、連結部材37’と溝穴部38aとの係合動作を完了させると共に、前記スライド動作により連結部材37’を支持面43とスナップ板44との間に挟入させることによって嵌合突起45を嵌合孔39に嵌入させ、以て連結部材37’と支持面43及びスナップ板44との係合動作を完了させる。以上により、図11を参照しつつ前述した実施の形態と同様な作用効果、即ち、ドライバ等の工具を必要とせずに簡単に給紙ユニット1とキャリッジユニット20とを連結或いは切り離し可能となる作用効果を得ることができる。
【0045】
次に、回路基板33の挿脱方法について説明する。先ず、回路基板33は、図7に示す様にキャリッジユニット20の背面側に設けられた基板受け部49によって垂直方向に位置決めされ、且つ、該基板受け部49とねじ固定部47とにおいてねじ固定される様になっている。尚、基板受け部49におけるねじ固定は、プリンタ100正面側(図7の紙面裏側)から行われる様になっていて、給紙ユニット1がキャリッジユニット20に連結された状態においても、ねじ固定作業が行える様になっている。また、ねじ固定部47におけるねじ固定は、プリンタ100背面側(図7の紙面表側)から行われる様になっていて、且つ、これについても給紙ユニット1がキャリッジユニット20に連結された状態でねじ固定作業が行える様になっている。
【0046】
ここで、回路基板33は、図5に示す様に給紙ユニット1がキャリッジユニット20に連結された状態において、回路基板33上に配置された回路部品とキャリッジユニット20との位置関係によって横方向(図7の左方向)に引き抜き不可となっていて、上方への引き抜きのみが可能となっているが、上方にはユニット連結装置50の連結部材37(図5参照)が配設されているので、従って図7に示した基板受け部49及びねじ固定部47において固定用ねじを取り去った状態においても、当該状態では回路基板33を取り外すことができない様になっている。
【0047】
しかし、ユニット連結装置50は、前述した様にキャリッジユニット20と給紙ユニット1とが図13に示す連結部によって連結された状態のまま、キャリッジユニット20と給紙ユニット1とを連結するロック状態と、非ロック状態とを切り替え可能となっている。即ち、連結部材37が取り付けられた状態でロック状態となり、連結部材37が取り外された状態で非ロック状態となるので、連結部材37が取り外された非ロック状態においては、回路基板33の挿脱経路を開放し、図5において符号33’及び仮想線で示す如く回路基板33を上方に引き抜くことが可能となる。従ってこれにより、回路基板33の交換作業の際に、キャリッジユニット20と給紙ユニット1とを切り離す必要が無く、容易に且つ迅速に回路基板33の交換作業を行うことが可能となる。
【0048】
尚、本実施形態においては、前述の様に掛止手段とスナップ手段とによって何らの工具を必要とせずにキャリッジユニット20と給紙ユニット1とを連結及び切り離し可能とするユニット連結装置50を用いているので、これによってより一層回路基板33の交換作業が容易なものとなっている。
【0049】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば、記録装置の制御部を構成する回路基板が、第1のユニットと、第2のユニットに挟まれる様に配置されていて、且つ、該回路基板の挿脱経路上には第1のユニットと第2のユニットとを連結するユニット連結装置が配設されているが、当該ユニット連結装置は、前記2つのユニットを切り離し可能とする非ロック状態において前記回路基板の挿脱経路を開放するので、前記2つのユニットを切り離す必要なく前記回路基板を挿脱可能となり、以て前記回路基板の取り外し作業に際して装置本体の分解作業を何ら行う必要無く、容易に且つ迅速に前記回路基板の交換作業を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの装置本体の外観斜視図である。
【図2】本発明に係るインクジェットプリンタの装置本体の分解斜視図である。
【図3】本発明に係るインクジェットプリンタの側断面図である。
【図4】本発明に係るインクジェットプリンタの装置本体の正面図である。
【図5】本発明に係るインクジェットプリンタの装置本体を後方から視た外観斜視図である。
【図6】本発明に係るインクジェットプリンタの装置本体から給紙ユニットを切り離した状態において、当該装置本体及び給紙ユニットを後方から視た外観斜視図である。
【図7】本発明に係るインクジェットプリンタの回路基板の平面図である。
【図8】本発明に係るインクジェットプリンタの外観斜視図である。
【図9】ユニット連結装置の外観斜視図である。
【図10】ユニット連結装置を構成する連結部材の平面図である。
【図11】ユニット連結装置による連結方法を示す状態推移図(平面図)である。
【図12】他の実施形態に係るユニット連結装置の連結方法を示す状態推移図である。
【図13】給紙ユニットとキャリッジユニットの連結部の斜視図である。
【符号の説明】
1 給紙ユニット
2 給紙ユニットフレーム
2a 取付部右
2b 取付部左
8 フック部
20 キャリッジユニット
21a 主フレーム
22 キャリッジ
23 インク・カートリッジ
24 インクジェット記録ヘッド
25 キャリッジガイド軸
33 回路基板
34 電源投入スイッチ
35 制御スイッチ
36 紙検出器
37 連結部材
38a〜38d 溝穴部
39 嵌合孔
41 舌片
43 支持面
44 スナップ板
45 嵌合突起
46 フック受け部
49 基板受け部
50 ユニット取付装置
60 搬送ユニット
61 搬送ユニットフレーム
80 インクシステムユニット
81 フレーム
100 インクジェットプリンタ
Claims (6)
- 複数のユニットが合体することによって装置本体が構成された、被記録材に記録を行う記録装置であって、
当該記録装置の制御部を構成する回路基板を挿脱可能に備える第1のユニットと、
該第1のユニットに連結される第2のユニットと、を有し、
前記回路基板が、前記第1のユニットと前記第2のユニットとの間に挟まれる様に配設され、且つ、該回路基板の挿脱経路上には、該第1のユニットと前記第2のユニットを連結するユニット連結装置が配設されていて、
該ユニット連結装置が、前記第1のユニットと前記第2のユニットとを切り離し可能とする非ロック状態において前記回路基板の挿脱経路を開放する様に構成されたことを特徴とする記録装置。 - 請求項1において、前記第1のユニットの背面側に前記第2のユニットが連結され、前記ユニット連結装置が、前記非ロック状態において前記回路基板を鉛直方向に挿脱可能とすることを特徴とする記録装置。
- 請求項2において、前記第2のユニットが、該第2のユニットの両側上部に配置される2つの連結部によって前記第1のユニットと連結され、
前記2つの連結部のうち前記回路基板上部に位置する一方側が、前記ユニット連結装置によって構成され、
前記2つの連結部のうち前記回路基板上部から外れて位置する他方側が、前記第1のユニット又は前記第2のユニットのいずれか一方側に設けられるフック部と、該フック部が掛止する他方側に設けられるフック受け部と、からなることを特徴とする記録装置。 - 請求項1から3のいずれか1項において、前記ユニット連結装置が、
前記第1のユニットに設けられる第1の係合部と、
前記第2のユニットに設けられる第2の係合部と、
前記第1の係合部と前記第2の係合部とに跨る様に配設され、前記第1の係合部及び前記第2の係合部と係合することによって前記第1のユニットと前記第2のユニットとを連結する連結部材と、からなり、
前記第1の係合部と前記連結部材との係合が、前記連結部材が前記第1の係合部に掛止する掛止手段によって行われ、且つ、前記第2の係合部と前記連結部材との係合が、一方側に形成された凹部に他方側に形成された凸部が弾性手段によって嵌入するスナップ手段によって行われる様に構成されたことを特徴とする記録装置。 - 請求項4において、前記第1の及び第2の係合部が、それぞれ前記第1の及び第2のユニットの上部であって且つそれぞれが略同じ高さ位置となる様に配設され、
前記連結部材が、当該第1の及び第2の係合部に略水平に跨る板状体からなり、
前記第1の係合部が、前記第1の及び第2のユニットの連結方向に対して直交する平面に沿って設けられる、正面視略T字形の形状をなす舌片からなり、
前記第2の係合部が、前記連結部材の下面を支持する支持面と、
前記連結部材の上面に圧接する、前記弾性手段としての弾性変形可能なスナップ板と、
該スナップ板から下方に突出する、前記凸部としての嵌合突起と、からなり、
前記連結部材には、前記舌片を該連結部材から上方に突出する様に挿通させる第1の溝穴と、
該第1の溝穴より小なる寸法からなる、該連結部材を前記舌片に掛止させる第2の溝穴と、
該連結部材を略水平に回動させることによって前記舌片を前記第1の溝穴から前記第2の溝穴へ移動させる為のガイド溝穴と、
前記嵌合突起が嵌入する、前記凹部としての嵌合孔と、が形成されていて、
前記第1の及び第2の係合部と、前記連結部材との係合に際し、前記第1の溝穴によって前記連結部材から前記舌片を突出させた後に前記連結部材を略水平に回動させ、これによって前記舌片を前記第1の溝穴から前記第2の溝穴に誘導して前記第1の係合部と前記連結部材との係合動作を完了させると共に、前記連結部材を前記支持面と前記スナップ板との間に挟入させることによって前記嵌合突起を前記嵌合孔に嵌入させ、以て前記連結部材と前記第2の係合部との係合動作を完了させることを特徴とする記録装置。 - 請求項1から5のいずれか1項において、前記第1のユニットが、被記録材にインク滴を吐出するインクジェット記録ヘッドを備えたキャリッジが主走査方向に往復動可能に設けられるキャリッジユニットであり、
前記第2のユニットが、前記キャリッジユニットの背面側に連結され、被記録材を下流側に給送する給送手段を備えた給紙ユニットであり、
前記回路基板が、上部に当該記録装置の操作部を構成する操作ボタンと、下部に被記録材の通過を検出する用紙検出器とを備え、前記キャリッジユニットにおいて前記給紙ユニットと対向する側に略垂直に配設されている、
ことを特徴とする記録装置。
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