JP3918299B2 - 画像再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像再生装置、例えば、再生機能付き電子スチールカメラなどにおける記録画像の再生に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子スチールカメラは、CCD(固体撮像装置)によりディジタル化した画像信号を半導体メモリ、磁気フロッピーディスク(商標名)などの記録媒体に記録し、必要に応じて記録した画像信号を再生するというこれまでの光学フィルムを記録媒体とする光学カメラにはない特徴があり、従来の光学カメラでは体験できない楽しみ方を実現可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、これまでの電子スチールカメラにおける画像の再生は、カメラ本体に備えられている操作用入力キー、例えば、“+”または“−”キーを用いて再生する画像を指定することしかできなかった。即ち、現在再生されている画像に対して一つ前の画像、或いは一つ次の画像を再生することしかできなく、また、その再生の順番は通常そのカメラに画像が記録されている順番であり、ユーザがそれを変更して、任意の順番に記録画像を再生することは不可能であるという不利益がある。
【0004】
従って、しばらく前に撮影した画像を再生しようとするとき、ユーザは記録されている順番に一つ前、或いは一つ後の画像を次々と見て行き、目標の画像を探していくしかできない。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、記録した画像信号を任意の順番に再生でき、これまでに不可能だった記録画像の任意順番での再生を実現でき、今までなかった楽しみ方を実現できる画像再生装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の画像再生装置は、記録媒体上に所定の順番で記録された画像データを任意に設定された順番で再生可能な画像再生装置であって、上記任意に設定された再生順番を表すリンク情報データを記録するデータ記憶手段と、インターフェースから入力されたユーザの再生指示により上記リンク情報データのテーブルに記録された現在ファイルに対する順序ファイルと、該順序ファイルに従属するリンクファイルの順序を変更して、上層ファイル間の順序と該上層ファイルとリンクファイル間の順序並びにリンクファイル間の順序を規定して上記現在ファイルの移動、削除を行い、再生すべき画像データを設定する制御手段と、上記制御手段により設定された画像データを上記記録媒体から読み出し、読み出したデータに応じて所定の画像を表示する画像表示手段とを有する。
【0007】
また、本発明では、好適には、上記制御手段は、上記インターフェースから入力されたユーザの指示に応じて、上記データ記憶手段に記憶されている上記リンク情報データを変更し、上記リンク情報データを上記データ記憶手段から外部のコンピュータに読み出し、また、外部のコンピュータから読み出した上記リンク情報データを上記データ記憶手段に書き込む。
【0008】
また、本発明では、好適には、上記データ記憶手段から読み出された上記リンク情報データは、上記外部コンピュータにおいて、汎用エディターまたは専用エディターの何れかにより編集が行われ、編集結果を新しいリンク情報データとしてが上記制御手段により上記データ記憶手段に書き込まれる。
【0009】
さらに、本発明では、上記制御手段は、上記記録媒体に記録されている複数の画像データをランダムに設定された順番で再生する。上記インターフェースで入力されたユーザの指示に応じて、上記記録媒体に記録されている複数の画像データから、所定の画像データを指定して削除し、また、上記記録媒体に記録されている複数の画像データをそれぞれ異なるグループに分類し、ユーザの指示により所定のグループの画像データを表示させる。さらに、上記制御手段は、上記画像データの削除および上記グループ分類の情報に基づき、上記データ記憶手段に保持されている上記リンク情報データを書き換える。
【0010】
本発明によれば、画像記録装置により記録媒体、例えば、光ディスク、不揮発性メモリまたは磁気ディスクなどに撮像して得られた画像データが順次記録される。画像データ再生時に、ユーザにより任意に設定された順番に所定の画像データが生成される。これを実現するために、本発明では、画像の再生順番を表すリンク情報データを所定の記憶手段に保持され、画像再生時にインターフェースから入力されたユーザの再生指示と上記リンク情報データに基づき、再生すべき画像データが選択される。当該選択された画像データが記録媒体から読み出され、画像表示手段により表示される。
【0011】
上記リンク情報データは、ユーザにより任意に変更することが可能であり、また、コンピュータなどにより編集してから再び、撮像装置の記憶手段に書き込まれることにより、画像データの再生順番がユーザにより容易に変更することが可能となる。さらに、画像データの削除、移動およびグループ化管理(階層化管理)を実現できるので、画像データをユーザのニーズに応じて整理、保存することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る画像再生装置の一実施形態を示す回路図であり、画像記録および画像再生装置を含む撮像装置のハードウェアの一構成例を示すブロック図である。
図示のように、本実施形態の撮像装置は、レンズブロック1、CCD部2、カメラ部3、信号処理ブロック4、RGBデコーダ5、LCD表示パネル6、コントローラ7、DRAM8、フロッピーディスクコントローラ(FDC)9、フロッピーディスクドライバー10、OSDC12および操作スイッチ部(操作SW部)14により構成されている。
【0013】
レンズブロック1は、撮像対象物(被写体)からの入射光をCCD部2に投射させるために設けられている。
CCD部2は、レンズブロック1を介して入射された光を電気信号に変換し、カメラ部3に入力する。
カメラ部3は、CCD部2からの電気信号に応じて輝度信号Y、色差信号CrおよびCbを出力する。
信号処理ブロック4は、カメラ部3からの輝度信号Y、色差信号CrおよびCbをRGBデコーダ5に転送する。
RGBデコーダ5は、信号処理ブロックから転送されてきた輝度信号Y、色差信号CrおよびCbをRGB信号に変換してLCD表示パネル6に出力する。
LCD表示パネル6は、RGBデコーダ5からのRGB信号に応じた画像を表示する。
【0014】
操作SW部14は、ユーザからの操作情報をカメラ本体側に入力するインターフェースとして機能する。即ち、操作SW部14は、操作キー(ボタン)を設けて、ユーザがボタンを押すなどの操作により入力した操作情報を集めて、コントローラ7に入力する。
コントローラ7は、ユーザの操作情報に基づき、各部分回路に指示された動作を行うための制御信号を出力する。なお、コントローラ7から出力された制御信号は、パラレルバス11を介してそれぞれの部分回路に転送される。
【0015】
DRAM8は、撮像のとき信号処理ブロック4から出力されたディジタル信号、例えば、輝度信号Y、色差信号CrおよびCbを一時保存し、保存した信号をパラレルバス11を介して、例えば、フロッピーディスクコントローラ(FDC)9に転送し、さらにフロッピーディスクドライバー10に転送し、FDC9の制御に基づき撮像された画像に応じたディジタル信号(以下、画像データともいう)を磁気記録媒体であるフロッピーディスクに記録する。また、信号再生時に、フロッピーディスクドライバー10によりフロッピーディスクに記録されている画像データが読み出され、DRAM8はFDC9を経由して転送されてきた画像データを一時保持して、必要なとき信号処理ブロック4に保持した画像データを転送する。
画像データ記録時にDRAM8に保持されたデータが圧縮処理され、逆に画像再生時にDRAM8に保持されている圧縮データが圧縮時と逆の処理、即ち伸張処理がされる。
【0016】
画像再生時に、オンスクリーンディスプレイコントローラ(OSDC)12は、コントローラ7の制御に基づきRGBデコーダ5などに画像データ以外の情報、例えば、操作メニューなどの情報を出力することにより、LCD表示パネル6に表示すべき画像信号の他に、操作メニュー、撮影条件、撮像装置の動作状況などに関する付加情報も表示させる。
【0017】
以下、図1を参照しながら、本実施形態の画像再生装置を含む撮像装置の全体の動作について説明する。
まず、被写体からの光はレンズブロック1を通ってCCD部2に到達する。CCD部2により光が電気信号に変換し、さらにカメラ部3により画像信号に応じてディジタル化された輝度信号Y、CrおよびCbの色差信号が出力され、信号処理ブロック4をそのまま通過しRGBデコーダ5にてRGB信号に変換される。RGBデコーダ5からのRGB信号がLCDパネル6に転送され、LCDパネル6に所定の画像が映し出される。
【0018】
ここで、ユーザが操作SW部14のシャッターボタンを押した場合、信号処理ブロック4から画面1枚分、例えば、640×480ドットのVGAサイズの画像がDRAM8に取り込まれる。この取り込み作業およびシステム全体の制御はコントローラ7によって制御されている。また、処理信号ブロック4、コントローラ7、DRAM8、FDC9はパラレルバス11で結合されており、信号処理ブロック4及びFDC8の制御はこのパラレルバス11を通してコントローラ7から転送されてきた制御信号により制御され、さらに、画像データもこのパラレルバス11を介して転送される。
【0019】
DRAM8に取り込まれた画像はコントローラ7に一度取り込まれ圧縮(例えば、JPEGアルゴリズムに基づいた圧縮)処理が行われる。圧縮された画像データが再びDRAM8の別のアドレスに格納される。更に圧縮された画像データにはコントローラ7によりファイルヘッダーなどが付加され、その結果、例えばJPEG形式のデータファイルとして、ストリーム(画像データからなるデータ系列)が生成される。このデータファイルがコントローラ7の制御に基づいて、FDC9に転送され、さらにFDC9の制御によってフロッピーディスクドライバー10によりフロッピーディスクに書き込まれる。
この一連の作業によって1枚の画像をフロッピーディスクに書き込むことができる。
【0020】
上述した本実施形態においては、画像データを記録する記録媒体(メディア)をフロッピーディスクとしたが、フラッシュメモリーなどのリムーバブルなメディアや内蔵のものを使用できる。さらに、画像データを一時保持するデータ格納手段として、DRAMの他にSRAMなどを用いられることはいうまでもない。
【0021】
次にフロッピーディスク上のファイルを再生してLCDパネル6にその画像を表示する再生動作について説明する。画像データ再生時に、コントローラ7の制御に基づき、フロッピーディスクドライバー10内のフロッピーディスク上のファイルが読み出され、FDC9を介してDRAM8に転送され、DRAM8により一時保持される。
DRAM8の記憶データ、即ち画像データファイルから画像データが抜き出され、コントローラ7に取り込まれながら、圧縮されたファイルが伸張されDRAM8の別のエリアにその結果が書き込まれる。
伸張作業が終わったら、信号処理ブロック4を介してDRAM8から画像データが読み出され、RGBデコーダ5によってRGB信号が生成され、それに応じてLCDパネル6により所定の画像が表示される。
【0022】
また、コントローラ7からシリアル通信でOSDC12が接続されており、OSDC12からの出力信号はRGBデコーダ5により画像データとミックスされる。これによりLCDパネル6に表示された画像の任意の位置に記号や文字を表示することができる。
さらにコントローラ7は操作SWブロック14上の操作キー、例えば、十字釦(ボタン)、シャッターボタン、電源ボタン、メニューボタンなどどれが押されているかを電気的に感知する。これによりユーザの操作を認識し動作モードを決定しシステム全体(ICやフロッピーディスク)を制御する。
【0023】
以上説明した実施形態のハードウェアの構成は、これまでの撮像装置の構成とほぼ同じであるが、本発明において、画像再生装置を構成する部分回路、例えば、コントローラ7における動作制御を改良したことによって、従来のディジタルスチールカメラにはない画像データの再生動作が実現できる。以下、こられについて図面を参照しながらさらに詳細に説明する。
【0024】
本実施形態においては、画像データファイルをメディアへ記録するときに、画像データファイルとは別にメディア、例えば、フロッピーディスクにそれぞれの画像データファイルのリンク情報を示すリンク情報ファイルが少なくとも一つ作成され、記録される。
【0025】
このリンク情報ファイルは通常フロッピーディスクがフロッピーディスクドライバーに挿入され、カメラセットの電源が入りになったときに自動的に読み込まれ、DRAM8の専用のメモリエリアに常駐される。そして、画像データファイルがフロッピーディスクに記録される毎にDRAM8のこのリンク情報ファイルのデータが更新され、さらに、フロッピーディスク内のリンク情報ファイルが新しいリンク情報ファイルによって上書きされる。
【0026】
このリンク情報ファイルには図2に示すようなリンク情報テーブルが書かれている。図示のように、このテーブルは、それぞれの画像データファイルに対して、1つ前のファイル(PREV)、1つ次のファイル(NEXT)、一つ下のファイル(DOWN)、一つ上のファイル(UP)のファイル名が記述してある。ここで、1つ前のファイル(PREV)と1つ次のファイル(NEXT)を現ファイルに対する順序ファイル、また、一つ下のファイル(DOWN)と一つ上のファイル(UP)をリンクファイルとも称する。
また該当するファイルがない場合はNullコード(値0)などが入っておりファイルが存在するかしないかが判別できるようになっている。例えば、新品のフロッピーディスクにファイルを6枚記録した場合は図3のテーブルが構築される。なお、ここで、ファイル,ファイル,ファイル,・・・,ファイルはそれぞれのファイル名である。ファイルを追加記録する毎に新たな行がテーブルの最後に追加されて行く。例えば,ファイルという新しい画像データファイルが追加された場合、図4に示すようにリンク情報ファイルが更新される。
【0027】
このしくみはまず現在ファイル名の列の最後のファイル▲6▼の下に新たに行を作成し、それにファイル▲7▼を記述する。次にファイル▲7▼のNextの項目に記述してあるファイル▲1▼を今追加したファイル▲7▼の欄に記述(移動)する。そしてファイル▲6▼のNextにファイル▲7▼を記述する。また、Prevの列に関してはファイル▲6▼が記述してあるところを探し、そこをファイル▲7▼に置き換える。そしてファイル▲7▼のPrevの項目にはファイル▲6▼が記述してあった現在ファイル名、この場合ファイル▲1▼を記述する。
【0028】
ここで、図5に示すような左右上下に押すことができる十字ボタンでファイル操作を行うとする。例えば、十字ボタンの左側を押された場合に一つ前のファイルが指定され、十字ボタンの右側を押された場合に一つ後のファイルが指定されると規定し、この十字ボタンを用いて、再生ファイルの指定の仕方について説明する。
例えば、今ファイル▲2▼が再生されているとした場合、十字ボタンの左側を押された場合は、図4に示すリンク情報ファイルにおいてテーブルのファイル▲2▼のPrev欄のに記述してあるファイル▲1▼が次に再生するファイルとして指定される。また十字ボタンの右側を押された場合は図4のテーブルのファイル▲2▼のNext欄に記述してあるファイル、即ちファイル▲3▼を次の再生ファイルとして指定される。
【0029】
このように図4のリンク情報ファイルに示したテーブルは十字ボタンの押した場所に対してどのファイルを再生させるかを記述されたものである。
即ち、フロッピーディスクにファイルを記録した場合はその記録した順序にファイル名とそのファイルのつながりの状態がNextとPrevの欄に記述される。画像データを再生する場合には、記録した順番で再生できることになる。
【0030】
以下、ファイルの削除および移動(再生順序の入れ替え)について、それぞれの場合におけるリンク情報ファイルの設定の仕方について説明する。
図4のテーブルにおいて、例えばファイル▲3▼が削除された場合は、図6のようにテーブルが更新される。即ち、ファイル▲3▼の欄が削除され、ファイル▲2▼のNext欄がファイル▲4▼に、ファイル▲4▼のPrev欄がファイル▲2▼に書き換えられる。この書き換えは図4のテーブルでNextの項目でファイル▲2▼からファイル▲3▼、ファイル▲3▼からファイル▲4▼とたどっていけば簡単に書き換えるべきファイルを見つけることができる。即ち、間のファイル▲3▼がなくなるので、ファイル▲2▼からファイル▲4▼への連結情報に変えればいいことがわかる。Prevに関しても同様に判断することができる。
【0031】
次にファイルの移動、即ち、再生順序の入れ替えについて説明する。
図3のリンク情報ファイルのテーブルにおいて、例えば、ファイル▲3▼をファイル▲1▼とファイル▲2▼との間に入れて、十字ボタンの右側を押すことによってでファイル▲1▼→ファイル▲3▼→ファイル▲2▼、十字ボタン左側を押すことによってファイル▲2▼→ファイル▲3▼→ファイル▲1▼と再生するように設定する場合、図3のテーブルが図7に示すように変更される。この変更の方法を図8に示す。
【0032】
まず、移動するファイル▲3▼の連結情報を切る。これは前述のファイルの削除と同様の方法で行われる。ただし、削除との違いはファイル▲3▼の欄は削除しないでNext、Prevの項目のみNull情報になっている点である。
次にファイル▲1▼の後ろにファイル▲3▼を挿入するわけであるから、ファイル▲1▼のNextにファイル▲3▼を記述し、もともとそこに記述してあったファイル▲2▼をファイル▲3▼のNextに記述する。
次にPrev項目を上から検索しファイル▲1▼が記述してあるところをファイル▲3▼に置き換え、ファイル▲3▼のPrevの項目にファイル▲1▼を記述する。
【0033】
上述したリンク情報ファイルのテーブルの書き換えによって、画像再生時の再生順序の入れ替えを実現できる。このように、本実施形態において、リンク情報ファイルを設けて、画像再生時の順番に関するリンク情報を示すテーブルを記憶しておき、画像データ再生時にユーザのボタン操作および当該テーブルのリンク情報に応じて、所定の画像データが指定され、再生される。さらに、リンク情報を示すテーブルを書き換えることによって再生順番を任意に設定することが可能であり、従来の画像再生装置にはなかった再生操作を実現できる。
【0034】
なお、図4のリンクファイルのテーブルにおいて、DownおよびUpの項目にはまだ情報が記入されていない(データがない状態)、即ち、Nullコードのみが入っている状態である。以下、リンクファイルテーブルにおけるDownおよびUp欄の情報を用いて、画像データファイルのより高度な管理方法、例えば、階層化について説明する。
【0035】
本実施形態において、ユーザにより再生画像の管理方法の一つとして、例えば、図5に示す十字ボタンの下側および上側を使うことによって画像データの分岐再生を制御することができる。ここで、例えば、ファイル▲3▼の画像に関連するような画像、例えば、ファイル▲4▼、ファイル▲5▼、ファイル▲6▼の画像をひとかたまりとして、ファイル▲3▼の画像から十字ボタン下側を押すことによってこれらの画像を見られるようにすることによって、画像の分類管理をすることができる。
【0036】
画像データの階層化管理の一つの用途として、例えば、プレゼンテーションなどで大まかにはファイル▲1▼、ファイル▲2▼、ファイル▲3▼およびファイル▲7▼の画像を次々と表示させて説明するが、例えば、ファイル▲3▼の画像の内容を更に細かく表示するような画像をファイル▲4▼、ファイル▲5▼およびファイル▲6▼に用意しておき、説明者が必要に応じてファイル▲3▼の画像のところで十字ボタンの下側を押すことによって、ファイル▲4▼の画像が表示され、例えば、それがファイル▲3▼の画像のクローズアップした画像や、ファイル▲5▼およびファイル▲6▼がそれぞれ左右別の方向から撮影された画像といったようにすれば必要に応じてより詳しく画像を見せながらプレゼンテーションをすることができる。
【0037】
また、ファイル▲4▼、ファイル▲5▼およびファイル▲6▼の何れかの画像データが表示されているとき、十字ボタンの上側を押すことによって元のファイル▲3▼の画像に戻ることができる。図9に対するリンク情報ファイルを図10に示す。
以下、図3および図10を参照しつつ、画像データファイルを階層化管理する場合のリンク情報ファイルについて説明する。
【0038】
まず、図3のファイル▲4▼をファイル▲3▼の下ボタン(即ち、十字ボタンの下側)に関連づける。移動するファイル▲4▼の連結情報を切る。これは前述のファイルの移動と同様な動作である。次にファイル▲4▼のPrev、Nextの欄にそれぞれファイル▲6▼およびファイル▲5▼を記述する。さらに、ファイル▲3▼のDown欄にファイル▲4▼を、ファイル▲4▼のUp欄にファイル▲3▼を記述する。
これで、まずファイル▲4▼がファイル▲3▼の下の階層に分岐することができる。
【0039】
次にファイル▲5▼をファイル▲4▼の後に移動する。これは前述のファイルの移動と同じ動作をすればよい。同様にファイル▲6▼の移動も行う。さらにこの移動の動作(ファイル▲5▼およびファイル▲6▼)をした際に、ファイル▲5▼およびファイル▲6▼のNextの列をリンク情報をもとにたどって行く。例えば、ファイル▲6▼はファイル▲4▼とファイル▲5▼から再びファイル▲6▼にもどって行く。
【0040】
ここで、Down欄の列に記述してあるファイル名があれば、今たどっているリンク情報は一つ上に階層があり、そこから分岐したものであると判断できる。従って、ここでそのファイル名、この場合はファイル▲4▼が該当するがその行の現在ファイル名の欄にあるファイル▲3▼を(図10のファイル▲3▼の行を参照)、ファイル▲4▼、ファイル▲5▼およびファイル▲6▼のUpの欄に記述する。
【0041】
このように構築されたリンク情報ファイルに基づき、表示画像データを階層構造に管理し、異なる階層間に表示ファイルが移動することが可能である。例えば、ファイル▲3▼が画像が表示されているとき、十字ボタンの下側が押されると、図10に示すリンク情報に基づき、一つ下の階層に移動し、まず、ファイル▲4▼の画像データが表示される。この下層の階層において上層階層と同じく十字ボタンの左および右側を押すことにより、同じ階層内の複数の画像データ、例えば、ファイル▲4▼、ファイル▲5▼およびファイル▲6▼の画像をリンク情報により指定された順番で表示することができる。また、下層階層の何れかの画像データが表示されているとき、十字ボタンの上側が押されると、図10に示すリンク情報に基づき、上層階層に戻り、即ち、上層から下層への分岐点にあるファイル▲3▼の画像表示に戻る。
【0042】
以上、画像ファイルのリンク情報テーブルの構築および変更のアルゴリズムを示したが、以下、これらの動作指示を与えるユーザインターフェースについて図11〜14を参照して簡単に説明する。
図11〜14にファイルを削除、移動する場合のユーザインターフェース画面(エディット画面)の例を示している。
【0043】
図11は通常の画像が一枚表示されている画面である。この例では現在ファイル▲4▼を再生している。ここで操作SWブロック14のエディットスイッチが押されると図12の表示画面になり、通常の画像の他に操作メニューが表示される。ここでユーザーは十字ボタンで操作項目を選択する。例えば、操作メニューから削除を選んで十字ボタンを垂直に押すと削除が実行され、現在表示されている画像データに対応したファイル▲4▼は削除される。
【0044】
また、移動を選択し、十字ボタンを垂直に押すと、図13の表示になり、十字ボタンでどのファイルの後ろに現在のファイル▲4▼を繋げるかを指定することになる。例えば、ファイル▲2▼を十字ボタンで選択して垂直に押すことによってファイル▲2▼の後ろにファイル▲4▼を繋げることができる。
また、サブ(現在の階層の下層階層)を選ぶことによってファイルの分岐を行うことができる。図14に示すように、前述の移動と同様に分岐もとのファイルを選択することによって、例えば、この場合ファイル▲2▼の下にファイル▲4▼を分岐することができる。
【0045】
さらに、このリンク情報を表したリンク情報ファイルは図2で示したフォーマットに従っていれば、他のエディターなどで自由に作成してもかまわない。したがってPC上でより操作性の優れたエディターやまたは汎用エディターを使ってリンク情報ファイルのテーブルを任意に書き換えて使うことも可能である。
【0046】
さらに、例えば、ディジタルカメラにランダム設定キーを設けて、ユーザがランダム設定キーを押すことにより、リンクファイル本体を変更せずに読み込んだリンク情報データを自動的にランダムに構築しなおす機能を付加することによって、ユーザがランダムに再生されていく画像を楽しむことができる。
【0047】
以上説明したように、本実施形態によれば、記録媒体に所定の順番で記録された画像データに対して、ユーザにより設定された任意の再生順番を表すリンク情報データに基づき、制御手段により再生すべき画像データを設定し、設定された画像データを記録媒体から読み出し、当該読み出しデータに応じて画像表示手段により所定の画像を表示する。リンク情報データがユーザにより任意に変更でき、且つ確定したリンク情報データが画像データとともに記録媒体に保存することが可能なため、ユーザにより任意に設定された順番で記録媒体に記録された画像データを再生することができ、画像データの管理を容易に実現できる。
【0048】
なお、以上の説明においては、画像データファイルの記録媒体として、フロッピーディスクを例として挙げたが、本発明はこれに限定されることなく、他の記録媒体、例えば、不揮発性メモリ、光ディスクなどに画像データファイルを記録し、再生時にこれらの記録媒体に指定された画像データファイルを読み出し再生できることはいうまでもない。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像再生装置によれば、記録媒体に記録した画像データを記録順番以外にユーザによって任意に設定された順番で再生できる。さらに、インターフェースを介して入力されたユーザの指示に基づき、リンク情報データを変更することで記録された画像データを削除、移動または階層化することができ、画像データ管理の便利性が向上する。
【0050】
また、リンク情報データを外部のコンピュータなどにより編集し、編集したデータを新しいリンク情報データとして使用可能なため、リンク情報の変更を簡単に実現でき、これまでのディジタルカメラにはできなかった画像再生動作を容易に実現できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像再生装置の全体の構成を示す回路図である。
【図2】リンク情報ファイルで表したテーブルを示す図である。
【図3】リンク情報を示したテーブルの一例を示す図である。
【図4】画像データファイルを追加する場合のリンク情報テーブルを示す図である。
【図5】十字ボタンを示す図である。
【図6】画像データファイルを削除する場合のリンク情報テーブルを示す図である。
【図7】画像データファイルを移動した場合のリンク情報テーブルを示す図である。
【図8】画像データファイルを移動する操作を表すリンク情報テーブルを示す図である。
【図9】画像データファイルを階層化管理する場合の表示画像の遷移を示す図である。
【図10】画像データファイルを階層化管理する場合のリンク情報テーブルを示す図である。
【図11】通常の画像表示例を示す図である。
【図12】メニュー画面が表示された場合の画像表示例を示す図である。
【図13】画像データファイルを移動する場合の画面表示例を示す図である。
【図14】階層化管理における分岐元ファイルの指定画面の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1…レンズブロック、2…CCD部、3…カメラ部、4…信号処理ブロック、5…RGBデコーダ、6…LCD表示パネル、7…コントローラ、8…DRAM9…フロッピーディスクコントローラ(FDC)、10…フロッピーディスクドライバー、11…パラレルバス、12…OSDC、13…シリアル信号線、14…操作スイッチ部。
Claims (12)
- 記録媒体上に所定の順番で記録された画像データを任意に設定された順番で再生可能な画像再生装置であって、
上記任意に設定された再生順番を表すリンク情報データを記録するデータ記憶手段と、
インターフェースから入力されたユーザの再生指示により上記リンク情報データのテーブルに記録された現在ファイルに対する順序ファイルと、該順序ファイルに従属するリンクファイルの順序を変更して、上層ファイル間の順序と該上層ファイルとリンクファイル間の順序並びにリンクファイル間の順序を規定して上記現在ファイルの移動、削除を行い、再生すべき画像データを設定する制御手段と、
上記制御手段により設定された画像データを上記記録媒体から読み出し、読み出したデータに応じて所定の画像を表示する画像表示手段と
を有する画像再生装置。 - 上記制御手段は、上記リンク情報データを上記データ記憶手段から外部のコンピュータに読み出し、汎用エディターまたは専用エディターの何れかにより編集が行われ、編集結果を新しいリンク情報データとして上記制御手段により上記データ記憶手段に書き込まれる
請求項1記載の画像再生装置。 - 上記制御手段は、上記記録媒体に記録されている複数の画像データをランダムに設定された順番で再生する
請求項1記載の画像再生装置。 - 上記制御手段は、上記インターフェースで入力されたユーザの指示に応じて、上記記録媒体に記録されている複数の画像データから、所定の画像データを指定して削除する
請求項1記載の画像再生装置。 - 上記制御手段は、上記画像データの削除に応じて、上記データ記憶手段に保持されている上記リンク情報データを書き換える
請求項4記載の画像再生装置。 - 上記制御手段は、上記記録媒体に記録されている複数の画像データをそれぞれ異なるグループに分類し、ユーザの指示により所定のグループの画像データを表示させる
請求項1記載の画像再生装置。 - 上記制御手段は、上記グループ分類の情報に基づき、上記リンク情報データを書き換える
請求項6記載の画像再生装置。 - 上記制御手段は、上記データ記憶手段に保持されている上記リンク情報データを上記画像データを記録する記録媒体に記録する
請求項1記載の画像再生装置。 - 上記制御手段は、上記記録媒体に記録されている上記リンク情報データを読み出し、上記データ記憶手段に保持させる
請求項8記載の画像再生装置。 - 上記データ記憶手段は、システムに内蔵されているメモリである
請求項1記載の画像再生装置。 - 上記記録媒体は、不揮発性メモリである
請求項1記載の画像再生装置。 - 上記記録媒体は、光ディスクである
請求項1記載の画像再生装置。
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1998
- 1998-05-07 JP JP12504598A patent/JP3918299B2/ja not_active Expired - Fee Related
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