JP3918271B2 - 映像信号記録再生装置及び映像信号記録再生方法 - Google Patents

映像信号記録再生装置及び映像信号記録再生方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に記録された映像信号を再生させる映像信号記録再生装置及び映像信号記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラ一体型8ミリビデオテープレコーダ(以下、「カメラ一体型8ミリVTR」という。)は、カメラ部とVTR部とにより構成され、カメラ部により撮像された被写体の映像が電気信号に変換され、VTR部により所定の信号処理を施された後に磁気テープに磁気記録されるようになされていた。
【0003】
そして、VTR部で磁気テープに記録された映像信号は再生されてモニタに供給され、映像信号の画像を表示するようにしていた。
【0004】
ここで、VTR部では再生時に磁気記録信号が記録されているトラックをビデオヘッドが踏み外さずにトレースできるように記録時にATF(Automatic Track Finding)方式によるパイロット信号が記録されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のカメラ一体型8ミリVTRでは、このようなATFパイロット信号を用いて、記録済みの下地テープがSP(スタンダードプレイ:標準記録トラックピッチ)/LP(ロングプレイ:狭記録トラックピッチ)の判別を行っていた。SP/LP判別を行う理由は、再生画像出力時に、テープスピードを下地記録済みテープのSP/LPに合わせることで、正しく再生画像を出力するためと、トラックピッチをカウントするテープカウンタの進ませ方を下地テープに合わせるためである。
【0006】
従来のSP/LP判別は再生RF信号のエンベロープ波形の、山谷の比を検出することにより行っていた。具体的にはエンベロープ波形の山谷の比が大きいときにはSPテープと判別し、山谷の比が小さいときにはLPテープと判別する。この方式は、SPテープとLPテープの山谷の出方が大きく違うときには有効な判別方式である。例えば、NTSC方式で、20μm幅のSPヘッドにて、SP記録済み部分(20μmのトラック幅)とLP記録済み部分(10μmのトラック幅)とを変速再生する場合には、SPテープ部分では山谷がはっきり出て、LPテープ部分では山谷はほとんど出ない。このため、判別マージンは取りやすい。逆に山谷の比がSP/LPでそれ程変わらないときは、判別マージンは取りにくい。判別マージンが取りにくい場合は、判別レベルの選定決定は慎重に行わなければならない。従来の判別方法では、検出器をアナログ回路(アナログIC(集積回路))にて構成していたので、個々の部品のバラツキや温度特性により、適切な判別ができなかったという不都合があった。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、付加回路を用いずに正確なATFパイロット信号のエンベロープ波形の検出を行うことができる映像信号記録再生装置及び映像信号記録再生方法を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明の映像信号記録再生装置は、記録媒体上に映像信号を記録トラック案内信号と共に記録する記録手段と、上記記録媒体上に記録された映像信号を上記記録トラック案内信号と共に再生する再生手段と、上記再生手段により再生された上記記録トラック案内信号が含まれている低周波数成分を抜き出す低周波数通過手段と、上記低周波数成分が抜き出されたアナログの映像信号を後段の信号処理を容易にするためにデジタルビデオデータに変換するアナログ/デジタル変換手段と、上記変換されたデジタルビデオデータの周波数成分から上記記録トラック案内信号の帯域を検出して上記記録トラック案内信号のエンベロープ波形を検波する検波手段と、上記記録トラック案内信号のエンベロープ波形に基づいて生成された記録トラック案内信号のエラー信号の周波数を用いて上記映像信号の記録トラックのピッチを検出する記録トラックピッチ検出手段とを備えたものである。
【0009】
また、この発明の映像信号記録再生方法は、記録媒体上に映像信号を記録トラック案内信号と共に記録する記録ステップと、上記記録媒体上に記録された映像信号を上記記録トラック案内信号と共に再生する再生ステップと、上記再生ステップにより再生された上記記録トラック案内信号が含まれている低周波数成分を抜き出す低周波数通過ステップと、上記低周波数成分が抜き出されたアナログの映像信号を後段の信号処理を容易にするためにデジタルビデオデータに変換するアナログ/デジタル変換ステップと、上記変換されたデジタルビデオデータの周波数成分から上記記録トラック案内信号の帯域を検出して上記記録トラック案内信号のエンベロープ波形を検波する検波ステップと、上記記録トラック案内信号のエンベロープ波形に基づいて生成された記録トラック案内信号のエラー信号の周波数を用いて上記映像信号の記録トラックのピッチを検出する記録トラックピッチ検出ステップとを備えたものである。
【0010】
本発明の映像信号記録再生装置によれば、以下の作用をする。
記録手段は記録媒体上に映像信号を記録トラック案内信号と共に記録するように作用する。再生手段は記録媒体上に記録された映像信号を記録トラック案内信号と共に再生するように作用する。低周波数通過手段は再生手段により再生された記録トラック案内信号が含まれている低周波数成分を抜き出すように作用する。アナログ/デジタル変換手段は低周波数成分が抜き出されたアナログの映像信号を後段の信号処理を容易にするためにデジタルビデオデータに変換するように作用する。検波手段は変換されたデジタルビデオデータの周波数成分から上記記録トラック案内信号の帯域を検出して上記記録トラック案内信号のエンベロープ波形を検波するように作用する。記録トラックピッチ検出手段は記録トラック案内信号のエンベロープ波形に基づいて生成された記録トラック案内信号のエラー信号の周波数を用いて映像信号の記録トラックのピッチを検出するように作用する。
【0011】
本発明の映像信号記録再生方法によれば、以下の作用をする。
記録ステップは記録媒体上に映像信号を記録トラック案内信号と共に記録するように作用する。再生ステップは記録媒体上に記録された映像信号を記録トラック案内信号と共に再生するように作用する。低周波数通過ステップは再生ステップにより再生された記録トラック案内信号が含まれている低周波数成分を抜き出すように作用する。アナログ/デジタル変換ステップは低周波数成分が抜き出されたアナログの映像信号を後段の信号処理を容易にするためにデジタルビデオデータに変換するように作用する。検波ステップは変換されたデジタルビデオデータの周波数成分から記録トラック案内信号の帯域を検出して記録トラック案内信号のエンベロープ波形を検波するように作用する。記録トラックピッチ検出ステップは記録トラック案内信号のエンベロープ波形に基づいて生成された記録トラック案内信号のエラー信号の周波数を用いて映像信号の記録トラックのピッチを検出するように作用する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。本実施の形態の映像信号記録再生装置は、カメラ一体型8ミリVTRで記録された映像信号の再生時に磁気記録信号が記録されているトラックをビデオヘッドが踏み外さずにトレースできるように記録時にATF(Automatic Track Finding)方式により記録されたパイロット信号のエンベロープ波形の周波数を検出することによりSP/LP判別を行う場合に適用されるものである。
【0013】
図1は、本実施の形態に係るSP/LP検出の原理を説明するものであり、SP×1比14倍速程度で走行した場合の様子を示す図である。
本実施の形態では、SP/LP判別を、PB(再生)ATFパイロット信号のATFエラー信号(|f1|−|f3|信号,および|f2|−|f4|信号、ここで、|f1|はf1パイロット信号のエンベロープ波形、|f2|はf2パイロット信号のエンベロープ波形、|f3|はf3パイロット信号のエンベロープ波形、|f4|はf4パイロット信号のエンベロープ波形である。ATFパイロット信号は、1トラックに1パイロットずつ、f1,f2,f3,f4の順で記録される。)の周波数(後述するエンベロープカウンタ値)を用いて行う。まず、基本的原理を説明する。
【0014】
同一スピードにてキャプスタンを走行させているとき、1フィールドに横切るトラックの本数が、下地テープのSP/LPによって約2倍違う。これを利用してSP/LP判別を行うようにする。エンベロープ信号のカウンタ値を使用するため、位相サーボをロックさせる必要はなく、高倍速であれば、どんなキャプスタン速度でもSP/LP判別ができる利点がある。ただし、NTSC方式では、LP部を幅広ヘッド(20μm)でFF(早送り)/REW(巻き戻し)動作させた時には、検出マージンは若干減少する。これは、エンベロープ信号のカウントが正しくでき難くなるためである。
【0015】
また、PB ATFパイロット信号を正しく検出するには、再生信号のfH周波数をずらさないことが必要である。一般的に、キャプスタンの速度に合わせてドラムの速度を変えるfH補正を行っている。テープフォーマット上、ある速度でキャプスタンを動かしているとき、下地がSP/LPどちらでもfH補正量はほぼ同一量でよく、このことはどんなテープスピードのときでも、下地テープのSP/LPを考えずにfH補正をかけることで、再生ATFパイロット信号を検出できることを意味する。ちなみに、本実施の形態のSP/LP判別方式は、高倍速テープ送り時に検出精度が高くなるものである。低倍速になればなるほど正しく判別できるマージンは減るが、実際にはNTSC方式/PAL方式共に、NTSC方式SP×1比±×3までのテープ速度でのSP/LP検出を正しく実現することができるものである。
【0016】
図1において、SP×1比14倍速程度で示したときの、下地テープSP/LPの場合の|f1|−|f3|信号,および|f2|−|f4|信号と、エンベロープカウンタ値を示す。図1Aはカウント区間を示すSWP信号、図1BはSPテープFF時のf1−f3信号(絶対値省略)、図1CはSPテープFF時のf2−f4信号、図1DはLPテープFF時のf1−f3信号、図1EはLPテープFF時のf2−f4信号、をそれぞれ示す。図1において、黒丸●が、波形の数をカウントアップするポイントであり、信号のアップエッジでカウントする。f1−f3の値、f2−f4の値は、SWP信号のエッジとエッジの間でカウントされたエンベロープ波形のカウント量である。このように、下地テープがSPのときは、カウント値は3または4、下地テープがLPのときは、カウント値は7または8である。このカウント量の差を元にSP/LP判別を行う。
【0017】
次に、図2のブロック図を用いて本実施の形態の映像信号記録再生装置の構成を説明する。
すなわちこの映像信号記録再生装置が適用されるカメラ一体型8ミリVTRは、図示しないカメラ部とVTR部とにより構成され、カメラ部により撮像された被写体の映像が電気信号に変換され、VTR部により所定の信号処理を施された後にATFパイロット信号と共に磁気テープに磁気記録されるようになされていた。
【0018】
まず信号処理系を説明する。
本実施の形態の映像信号記録再生装置は、テープ1にヘリカルトラックを形成することにより映像信号を記録し、このヘリカルトラックを走査(スキャン)することにより映像信号を再生する記録再生ヘッド2と、記録再生ヘッド2により再生された映像信号の高周波増幅を行う再生アンプ3と、再生アンプ3の再生RF信号のATFパイロット信号f1,f2,f3,f4が含まれている低周波数成分を抜き出すLPF4と、LPF4により抜き出されたアナログの映像信号を後段の信号処理を容易にするためにデジタルビデオデータに変換するアナログ/デジタル変換器5(A/D変換器5)と、を有して構成される。
【0019】
また、この本実施の形態の映像信号記録再生装置は、LPF4により取り出されたデジタルの周波数成分からATFパイロット信号f1,f2,f3,f4の帯域を検出してエンベロープ検波するf1BPF(BandPass Filter)+エンベロープ検波+LPF6,f2BPF+エンベロープ検波+LPF7,f3BPF+エンベロープ検波+LPF8,f4BPF+エンベロープ検波+LPF9(各ATFパイロット信号f1,f2,f3,f4に対応して4つ設けられている。)と、f1BPF+エンベロープ検波+LPF6〜f4BPF+エンベロープ検波+LPF9の出力からテープ1のSP(スタンダードプレイ:標準トラックピッチ)/LP(ロングプレイ:狭トラックピッチ)の判別を行うSP/LP検出器10と、f1BPF+エンベロープ検波+LPF6〜f4BPF+エンベロープ検波+LPF9の出力からATF位相サーボをかけるためにATFパイロット信号を用いてテープの走行方向の位相エラーを演算するATF位相エラー演算部11と、SP/LP検出結果の出力と後述するキャプスタンFGカウンタ値からテープの走行量をカウントするテープカウンタ処理回路12と、を有して構成される。
【0020】
次に、キャプスタン制御系を説明する。
この本実施の形態の映像信号記録再生装置は、テープ1を走行させるキャプスタンの回転駆動系のキャプスタンモータ22と、キャプスタンモータ22の回転周波数信号であるキャプスタンFGを検出するキャプスタンFG検出素子13と、キャプスタンFGの正弦波形をあるスレッショルド値で切って0/1のロジック信号に整形するキャプスタンFG検出回路14と、波形整形されたキャプスタンFGの周期を検出するキャプスタンFG周期検出回路16と、キャプスタンFG周期とSP/LP検出結果の出力からのキャプスタンの目標周期とを比較演算してキャプスタンの速度エラーを演算するキャプスタン速度エラー演算部17(再生速度切り替え処理を含む)と、キャプスタン速度エラー演算部17からの速度エラー量とATF位相エラー演算部11からの位相エラー量を加算して位相エラー量を出力する加算器18と、デジタルの位相エラー量をアナログ値に変換するD/A変換器19と、アナログの位相エラー量の電力を増幅する電力増幅回路20と、増幅された位相エラー量に基づいてキャプスタンモータ22の駆動信号を生成するモータドライバ回路21と、を有して構成される。
【0021】
次に、ドラム制御系を説明する。
この本実施の形態の映像信号記録再生装置は、記録再生ヘッド2を回転させる回転駆動系のドラムモータ29と、ドラムモータ29の速度制御のための回転周波数信号ドラムFG/位相判別のための1回転当たりのパルス信号であるドラムPGを検出するドラムFG/PG検出素子23と、ドラムFG/ドラムPG信号の波形を整形するドラムFG/ドラムPG検出回路24と、ドラムFG/PGとキャプスタンFGとを用いてドラムサーボエラー信号を生成するドラムサーボ演算部25と、デジタルのドラムサーボエラー信号をアナログ値に変換するD/A変換器26と、アナログのエラー量の電力を増幅する電力増幅回路27と、増幅されたエラー量に基づいてドラムモータ29の駆動信号を生成するモータドライバ回路28と、を有して構成される。
【0022】
このように構成された本実施の形態の映像信号記録再生装置は、以下のような動作をする。
すなわちこの映像信号記録再生装置が適用されるカメラ一体型8ミリVTRにおいては、図示しないカメラ部により撮像された被写体の映像が電気信号に変換され、VTR部により所定の信号処理を施された後に磁気テープにATFパイロット信号と共に磁気記録される。
【0023】
以下、再生動作について説明する。
ユーザーが図示しない再生ボタンを押すと、図示しない制御部のマイコンに対して記録再生ヘッド2のドラムモータ及び図示しないキャプスタンモータ22に対する再生動作のコマンドを生成させる入力指示が行われる。マイコンは、この再生ボタンによる入力指示を検出し、記録再生ヘッド2のサーボ系を制御するように記録再生ヘッド2にサーボをかける。具体的には、記録再生ヘッド2を回転制御させるドラムサーボと、記録再生ヘッド2に対してテープ1を所定角度にわたって記録再生ヘッド2の周囲に巻き付ける状態でテープ1を走行制御させるキャプスタンサーボとを用いる。
【0024】
このサーボが安定すると、記録再生ヘッド2が各ヘリカルトラックを走査して得られた磁気記録信号を電気信号に変換する。このようにして記録再生ヘッド2がヘリカルトラックを順次走査することにより映像信号が再生される。記録再生ヘッド2から得られる微小レベルの再生信号は再生アンプ3に供給され、後段の信号処理可能なレベルに増幅される。再生アンプ3により増幅された映像信号はLPF4に供給され、ATFパイロット信号f1,f2,f3,f4が含まれている低周波数成分が抜き出される。LPF4により抜き出されたアナログの映像信号はA/D変換器に供給され、再生されたアナログの映像信号を後段の信号処理を容易にするためにデジタルビデオデータに変換される。
【0025】
LPF4により取り出されたデジタルの周波数成分はそれぞれf1BPF+エンベロープ検波+LPF6,f2BPF+エンベロープ検波+LPF7,f3BPF+エンベロープ検波+LPF8,f4BPF+エンベロープ検波+LPF9に供給され、ATFパイロット信号f1,f2,f3,f4の帯域がそれぞれ検出されてエンベロープ検波が行われる。
【0026】
各ATFパイロット信号f1,f2,f3,f4に対応してエンベロープ検波されたエンベロープ検波出力はそれぞれLPFに供給され、ATFパイロット信号f1,f2,f3,f4に対応した周波数帯域で検波される。
【0027】
f1BPF+エンベロープ検波+LPF6〜f4BPF+エンベロープ検波+LPF9の出力はSP/LP検出器10に供給され、テープ1のSP(スタンダードプレイ:標準トラックピッチ)/LP(ロングプレイ:狭トラックピッチ)の判別が行われる。また、f1BPF+エンベロープ検波+LPF6〜f4BPF+エンベロープ検波+LPF9の出力はATF位相エラー演算部11に供給され、ATFパイロット信号を用いてATF位相サーボをかけるためのテープの走行方向の位相エラーが演算される。SP/LP検出結果の出力と後述するキャプスタンFGカウンタ値とはテープカウンタ処理回路12に供給され、テープの走行量がカウントされる。
【0028】
次に、キャプスタン制御系の動作を説明する。
キャプスタンモータ22によりテープ1が走行駆動され、キャプスタンFG検出素子13によりキャプスタンモータ22の回転周波数信号であるキャプスタンFGが検出される。キャプスタンFGはキャプスタンFG検出回路14に供給され、キャプスタンFGの正弦波形があるスレッショルド値で切られて0/1のロジック信号に整形される。波形整形されたキャプスタンFGはキャプスタンFG周期検出回路16に供給され、周期が検出される。キャプスタンFG周期とSP/LP検出結果の出力のキャプスタンの目標周期とがキャプスタン速度エラー演算部17(再生速度切り替え処理を含む)に供給され、比較演算されてキャプスタンの速度エラーが演算される。キャプスタン速度エラー演算部17からの速度エラー量とATF位相エラー演算部11からの位相エラー量とが加算器18に供給され、加算されて位相エラー量が出力される。デジタルの位相エラー量はD/A変換器19に供給され、アナログ値に変換される。アナログの位相エラー量は電力増幅回路20に供給され、電力が増幅される。増幅された位相エラー量はモータドライバ回路21に供給され、キャプスタンモータ22の駆動信号が生成される。
【0029】
次に、ドラム制御系の動作を説明する。
ドラムモータ29によりドラムに搭載されたヘッド2が回転駆動され、ドラムFG/PG検出素子23によりドラムモータ29の速度制御のための回転周波数信号ドラムFG及び位相判別のための1回転当たりのパルス信号であるドラムPGが検出される。ドラムFG/ドラムPG信号はドラムFG/ドラムPG検出回路24に供給され、波形が整形される。ドラムFG/PGとキャプスタンFGとがドラムサーボ演算部25に供給され、ドラムサーボエラー信号が生成される。デジタルのドラムサーボエラー信号はD/A変換器26に供給され、アナログ値に変換される。アナログのエラー量は電力増幅回路27に供給され、電力が増幅される。増幅されたエラー量はモータドライバ回路28に供給され、ドラムモータ29の駆動信号が生成され、ドラムモータ29に供給される。
【0030】
次に、図3を用いて、SP/LP検出器10の内部構成を詳細に説明する。このブロックの入力信号としてはf1〜f4のPB ATFパイロット信号のエンベロープ検波値とSWP(ヘッド1ch(チャンネル)またはヘッド2ch(チャンネル)の切り替え信号)、C(キャプスタン)FG周期データとCFGの分周値がある。
【0031】
図3において、31は、f1PB ATFパイロット信号と、f3PB ATFパイロット信号の差分を計算する減算器、32はこのf1−f3信号のDC成分を検出するLPFであり、DCゲインは1倍である。33はf1−f3信号からDC成分を取り除く減算器、34はf1−f3信号の波の数を計数するエンベロープカウンタ、35はSWPのエッジにてカウンタ値をラッチするラッチ回路、ラッチ回路35の出力がSP/LP判別処理(ソフトウエア処理)41に供給される。
【0032】
減算器36〜ラッチ回路40についても、入力信号がf2とf4になっただけで、構成は上述したと同様である。42はエンベロープカウンタ34、39のパラメータを決めるチャタドリカウンタ値とヒステリシス値の設定処理のブロックであり、このパラメータをエンベロープカウンタ34、39に入力する。43はSWPのエッジ検出回路であり、SWPのアップエッジまたはダウンエッジが入力されたときに、一定区間のローレベル(L)出力を行う回路である。エッジ検出回路43の出力がラッチ回路35、40に供給される。44はキャプスタン速度検出器であり、現在キャプスタンが、SP×1の何倍相当にて回転しているかを計算するブロックである。このキャプスタン速度検出器44の出力がSP/LP判別処理41とチャタドリカウンタ値とヒステリシス値の設定処理42に供給される。
【0033】
このように構成されたSP/LP検出器10の動作を図4の動作波形を用いて以下に説明する。
図4は、下地SPテープをSP×5倍で走行したときの、f1,f3系のPBATFパイロット信号入力からf1−f3カウント値までの動作を示す波形図である。図4Aはヘッドトラッキングパターン、図4BはSWP信号、図4CはPBf1 ATFパイロット信号、図4DはPBf3 ATFパイロット信号、図4Eはf1−f3信号、図4Fはf1−f3DC成分信号、図4Gはf1−f3DC成分除去後信号、図4Hはエンベロープ信号カウンタ値出力(ラッチ前)信号、図4Iはエンベロープ信号カウンタ値出力(ラッチ後)信号、をそれぞれ示す。
【0034】
上述した信号は、図3においてそれぞれC〜Iで示したポイントの信号に対応している。C、Dはf1、f3のエンベロープ波形信号、Eはその差分を取った信号、Fがf1−f3DC成分信号、このDC成分を取り出すLPF32は、SP/LP検出を行いたい再生キャプスタンスピードにおけるエンベロープ信号周波数よりも長い時定数になるように設定する。本実施の形態においては、この時定数を固定値とし、数Hz程度に設定している。キャプスタンの速度により、時定数を可変にしてもよい。Gはf1−f3DC成分除去後信号である。Hはエンベロープカウンタ部34の出力である。エンベロープカウンタ部34は、入力信号のアップエッジ(±0レベルで判断したとき)検出にて、カウンタを1データずつカウントアップするような回路である。詳細は後述する。IがこのカウントデータをSWPエッジにてラッチしたデータである。
【0035】
DC成分を除去する目的について説明する。再生ATFパイロット信号は周波数の低い信号であり、記録再生したときの再生出力の大きさは周波数が低くなるほど小さくなる。ヘッドとテープの特性で量は6db/octである。このため、f1〜f4信号の記録電流が同じ時、f1信号はf3信号に比べて約4db小さくなる(20*log(165kH/100kH))。また、1ch/2chヘッドの出力のバラツキや、ヘッド取り付け位置のずれ、ヘッド幅のバラツキ、その他装置で記録したテープの互換再生等の再生出力のバラツキがある。このような、再生出力の変動要因を考えると、f1−f3のエンベロープ波形の波数を計数するとき、0レベルにて波が横切るのを検出するよりも、f1−f3のDCレベルにて波を数えた方が、より正しく数えることができるからである。このような理由でDC成分を除去している。
【0036】
ここで、|f1|信号、|f3|信号の周波数をそのまま検出せずに、|f1|−|f3|信号を生成してカウントする理由は、1ch/2chのヘッドごとの出力差等を考慮した場合、カウントするスレッショルドレベルの設定が困難であると考えたからである。
【0037】
例えば、図4の波形に対して、ノイズ等の影響で図4Dに示すPB f3パイロット信号レベルに+αのDC成分が重畳された場合を考えると、図4Eに示すf1−f3信号の波形を0レベルでカウントするより、図4Fに示すf1−f3DC成分信号に対して、図4Gに示すf1−f3DC除去後信号の波形を0レベルでカウントしたほうが、より正しくカウントすることができることが分かる。
【0038】
次に、エンベロープカウンタブロックの実動作を説明する。
以下に、上述した図3に示したエンベロープカウンタブロック34、39の実動作について説明する。このエンベロープカウンタブロックの動作を図5に示す。図5に示した動作は、エンベロープカウンタブロック34、39をデジタル回路で実現した場合の例である。図5において、横方向に示す時間軸方向と縦方向に示す大きさ方向に黒丸●で示す入力データが離散化している。設定パラメータとして、大きさ方向にヒステリシスを持たせるヒステリシス値Thと、時間軸方向に、カウンタのチャタリングを無くすチャタドリを行うチャタドリカウンタ値Cntがある。このエンベロープカウンタブロックは信号のアップエッジのみをカウントするとして説明するが、アップエッジおよびダウンエッジの両エッジをカウントしてもかまわない。
【0039】
時間方向にチャタドリを行い、かつ、大きさ方向にヒステリシスを持つ理由は、微小信号ノイズや高周波ノイズを除去するためである。また、後述する低倍速時の誤カウントには、時間軸方向のチャタドリが有効である。なお、回路実現方法は後述する。
【0040】
図5において、ヒステリシス値Thのスレッショルドレベル=5、チャタドリカウンタ値Cnt=5の場合の動作を示す。第1に、カウンタブロックは、入力信号のアップエッジおよびダウンエッジの両方を検出する。第2に、アップエッジ検出後はダウンエッジ検出動作を行い、ダウンエッジ検出後はアップエッジ検出動作を行う。第3に、アップエッジ検出時に、カウンタ値をカウントする。第4に、アップエッジ検出は、入力信号≧Thが、Cnt(=5)の回数続けて起きたとき、行う。第5に、ダウンエッジ検出は、入力信号≦Thが、Cnt(=5)の回数続けて起きたとき、行う。ただし、第4、第5の動作については、Th=0のときはTh=1のときと同じ動作、Cnt=0のときはCnt=1のときと同じ動作をする。
【0041】
次に、SP/LP判別処理を説明する。
以下に、上述した図3に示したSP/LP判別処理41の動作について説明する。f1−f3カウント値とf2−f4カウント値、およびキャプスタンの速度データよりSP/LPの検出を行う方法について説明する。本実施の形態においては、処理レートを1フィールドに1回とし、ソフトウエアにより実現する場合の例を説明する。
【0042】
エンベロープカウンタ値による、SP/LP判別の基本的な考え方は、上述したように、同一スピードにてキャプスタンを走行させているとき、1フィールドに横切るトラックの本数が下地のSP/LPによって約2倍違うことを利用して判別を行う。
【0043】
まず、NTSC方式およびPAL方式の装置にてNTSC×1倍のキャプスタン速度比、n倍速のときに1フィールドの間に検出されるエンベロープカウント値のカウントアップ量についての理論上計算値を図6(NTSC)、図7(PAL)にそれぞれ示す。図6は、NTSCキャプスタン倍速に対するエンベロープカウントアップ量(1フィールド)の関係とFF/REW時のSP/LP判別スレッショルドを示している。ここで、◆はNTSC SPエンベロープカウントアップ量(1フィールド)、■はNTSC LPエンベロープカウントアップ量(1フィールド)、△はNTSC Thをそれぞれ示している。また、図7は、PALキャプスタン倍速に対するエンベロープカウントアップ量(1フィールド)の関係とFF/REW時のSP/LP判別スレッショルドを示している。ここで、▲はPAL SPエンベロープカウントアップ量(1フィールド)、×はPAL LPエンベロープカウントアップ量(1フィールド)、*はPAL Thをそれぞれ示している。
【0044】
この図は、後述するSWP信号のハイレベル又はローレベルの切り替わりポイントでのヘッドの戻りまたは進みによるカウント値のずれ量は含んでいない。図6、図7から分かるように、高倍速になればなるほど、1フィールド時間でのカウントアップ値のSP/LPの差は広くなり、検出マージンが増えることが分かる。低倍速時には、1フィールドで検出されるカウンタ値の差がSP/LPでそれほど変わらないため、数フィールドのカウントアップ量を積分することで判別マージンを稼いでいる。
【0045】
図8に、エンベロープカウント値を用いたSP/LP判別アルゴリズムを示す。図8AはFF/REW時のエンベロープカウント値を用いたSP/LP判別アルゴリズム、図8BはFF/REW時以外のエンベロープカウント値を用いたSP/LP判別アルゴリズムを示す。
【0046】
図8Aにおいて、スタートして、ステップS1でエンベロープカウント値を積分する。ステップS2で積分値がスレッショルド値よりも大きいか否かを判断する。ステップS2で積分値がスレッショルド値よりも小さいかまたは両者が等しいときは、ステップS3へ進み、カウントアップする。ステップS2で積分値がスレッショルド値よりも大きいときは、ステップS4へ進み、カウントダウンする。ステップS5でカウント値が0であるか4であるかを判断する。ステップS5でカウント値が0であるときは、ステップS6へ進み、LPと判別して終了する。ステップS5でカウント値が4であるときは、ステップS7へ進み、SPと判別して終了する。
【0047】
図8Bにおいて、スタートして、ステップS11でエンベロープカウント値を積分する。ステップS12で積分値がスレッショルド値よりも大きいか否かを判断する。ステップS12で積分値がスレッショルド値よりも小さいかまたは両者が等しいときは、ステップS13へ進み、SPと判別して終了する。ステップS12で積分値がスレッショルド値よりも大きいときは、LPと判別して終了する。
【0048】
図9に、FF/REW時のエンベロープカウント値を用いたSP/LP判別処理フローチャートを示す。図9において、ステップS21で、キャプスタン走行量積分値に前回までの走行量積分値+今回(1フィールド)の走行量を入れる。ステップS22でf1−f3エンベロープカウンタ積分値に前回までのf1−f3エンベロープカウンタ積分値+今回(1フィールド)のf1−f3エンベロープカウンタ積分値を入れる。ステップS23でf2−f4エンベロープカウンタ積分値に前回までのf2−f4エンベロープカウンタ積分値+今回(1フィールド)のf2−f4エンベロープカウンタ積分値を入れる。ステップS24でキャプスタン走行量積分値が12トラックよりも大きいか否かを判断する。ステップS24でキャプスタン走行量積分値が12トラックよりも大きいかまたは両者が等しいときは、ステップS25へ進み、判別スレッショルドレベルをキャプスタン走行量積分値に従ってテーブルから持ってくる。ステップS26で積分値がスレッショルドよりも大きいか否かを判断する。ステップS26で積分値がスレッショルドよりも小さいかまたは両者が等しいときはステップS27へ進み、カウントアップする。ステップS26で積分値がスレッショルドよりも大きいときはステップS28へ進み、カウントダウンする。ステップS29でカウント値が0であるか4であるかを判断する。ステップS29でカウント値が0であるときは、ステップS30へ進み、LPと判別する。ステップS29でカウント値が4であるときは、ステップS31へ進み、SPと判別する。最後に、ステップ32で積分値をクリアして終了する。また、ステップS24でキャプスタン走行量積分値が12トラックよりも小さいときは終了する。
【0049】
このように、キャプスタン低倍速走行時には走行量積分値がある値になるまでカウンタ値を積分するのがポイントである。ここで、FF/REW時の判別スレッショルド値は図6、図7に示した値である。
【0050】
次に、エンベロープカウンタ部のチャタドリカウンタ値の設定(ソフトウエア処理)について説明する。この動作は上述した図3に示すエンベロープカウンタ部34、39に対するチャタドリカウンタ値の設定処理42を示す。
【0051】
まず、上述したヘッドの戻りおよび進みによるカウンタ値のずれについて説明する。ヘッドは、×1倍速走行時には1フィールドに1トラックづつ進む。従って、フォワード方向の×1倍速以上の変速再生では、エンベロープ波形は、SWPのポイントで1トラック先のトラックに進む。逆に、リバース方向の変速再生では、エンベロープ波形は手前に1トラック分戻る。このため、f1−f3(f2−f4でも同様)エンベロープ波形で考えると、SWPのエッジのタイミングで、フォワード方向走行時は1/4波分だけ位相が進み、リバース方向走行時は1/4波分だけ位相が戻る。
【0052】
図10にフォワード方向SP×3倍速走行時のSP/LP検出器の内部動作波形を示し、図11にリバース方向SP×3倍速走行時のSP/LP検出器の内部動作波形を示す。
【0053】
図10Aはヘッドトラッキングパターン(実線は下地SP時、点線は下地LP時)、図10Bは下地SP時のSWP信号、図10Cは下地SP時のf1−f3信号、図10Dは下地SP時の4フィールドのカウント量=3のf1−f3信号、図10Eは下地LP時のSWP信号、図10Fは下地LP時のf1−f3信号、図10Gは下地LSP時の4フィールドのカウント量=6のf1−f3信号をそれぞれ示す(黒丸●はカウントアップタイミング)。また、図11Aはヘッドトラッキングパターン(実線は下地SP時、点線は下地LP時)、図11Bは下地SP時のSWP信号、図11Cは下地SP時の4フィールドのカウント量=3のf1−f3信号、図11Dは下地SP時の4フィールドのカウント量=5のf1−f3信号、図11Eは下地SP時の4フィールドのカウント量=5のf1−f3信号(図11Dと同じものである)、図11Fは下地LP時のSWP信号、図11Gは下地LP時のf1−f3信号、図11Hは下地LP時の4フィールドのカウント量=5のf1−f3信号をそれぞれ示す(黒丸●はカウントアップタイミング、☆★は誤カウントタイミング)。再生時のトラッキング位相を少しずらした波形をいくつか上げている。
【0054】
フォワード方向走行時には位相進みがあるが、これはカウント値がSP/LP共に大きくなる方向であり、特に、本実施の形態の検出方式に対しての問題はない。リバース方向走行時は、SWPポイントでの位相遅れがあるため図11に示す誤カウントタイミング☆と★に示したようにカウントを多くしてしまうときがある。これを誤カウントと呼ぶ。これは、トラッキングの位相により起きたり起きなかったりする現象である。LPテープ走行時にこの誤カウントが起きても検出マージンは増えるだけなので問題はないが、SPテープ走行時に誤カウントしてしまうと、本当はSPテープなのにLPテープであると誤検出しがちになる。このような点を解決する手段として、この誤カウント動作時のエンベロープ信号が高周波信号であることを利用して、上述した図3に示したエンベロープカウンタブロック34、39に対するチャタドリカウンタ値の設定処理42を、ある程度長めの、適当な値に設定することで、低倍速時にもSP/LP検出を正しく行うことができるようにしている。図11にチャタドリ時間としてTを設定したとき、☆の誤カウントはなくなる。また、★の誤カウントはその左側カウントアップがなくなる。こうすることで、SP/LPのカウントアップ量の差分を確保できる。しかし、この時間Tは、あまり長くするとLPテープ走行時の正規のエンベロープ信号のカウントができなくなるので、時間Tの長さを適切な長さに設定することが必要である。
【0055】
次に、図12に、エンベロープカウンタのチャタドリカウンタ値の設定値について示す。これは上述した図3に示したエンベロープカウンタ34、39に対するチャタドリカウンタ値の設定処理42の設定動作を示すものである。図12において、まず第1に、キャプスタン速度の計算を行う。具体的には、n倍速走行時のエンベロープ波形の周波数は、1フィールドの周波数=fvとすると、フォワード走行時には、(FWD)SP fenv(fwd sp)=fv×(n−1)/4、リバース走行時には、(RVS)SP fenv(rvs sp)=fv×(n+1)/4、であるので、リバース側の下地SPで誤検出しないように、SPのエンベロープ波形の1/8波長分をチャタドリすると考える。このようにして、第2に、チャタドリカウンタ値の計算を行う。具体的には、T=1/(8×fenv(rvs sp))=1/(2×(n+1)fv)程度にするのが適当である。第3に、このようにして、求められたチャタドリカウンタ値の設定を行う。なお、計算および処理は1フィールドに1度行う。
【0056】
上述したように、テープスピードにより、入力エンベロープ周波数が変わるのに合わせて、このチャタドリカウンタ値を増減するのがよい。キャプスタンの速度計算は上述した図3に示したキャプスタン速度検出器44で行い、チャタドリカウンタ値の設定値の計算は上述した図3に示したチャタドリカウンタ値とヒステリシス値の設定処理42で行う。この場合、ハードウエアのみでも、ソフトウエア(プログラム)でもどちらでも実現は可能である。
【0057】
次に、ドラム回転速度補正について説明する。
ドラムモーター、キャプスタンモーター等のメカニカル機構の動作過渡時に行うドラム回転速度補正について、以下に説明する。ドラムの回転周波数補正は、変速再生時の再生画の周波数fHを一定にしてモニターから再生画を安定して出力することができるようにするためと、FF/REW時の定常時には、ビデオサブコード信号を正規の周波数で検出するために行っている。
【0058】
従来から、このような目的でドラム回転周波数補正をかけていた。しかし、本実施の形態では、SP/LP判別を実現するためには、再生ATFパイロット信号を得る必要があるので、SP/LP検出を行う必要のあるときには、ドラム回転周波数補正をかける必要が生じた。
【0059】
図13に、FF/REW,FRサーチ時のfH補正範囲の拡張を示す。横軸に時間、縦軸にキャプスタンスピード(×1比)を示したときの、ドラムfH補正の拡張部分と動作モードとを示す。図13において、FF/REW,FR(フォワード/リバース)サーチ時のクロッグ検出、SP/LP判別は再生ATFパイロット信号の検波値を用いて生成される。テープカウンタの精度を確保するために、動作モードではFF/REWの立ち上がり、およびFRサーチのCUE(REV)で示す遷移時に、fH補正範囲を拡張して、再生ATFパイロット信号の検波値を得られるようにしている。
【0060】
図13において、ドラムfH補正がオンの部分がキャプスタンの速度に従ってドラムの速度を変えている部分である。「拡張」で示した部分がドラムfH補正時間を拡張した部分である。このように、実際に拡張したドラムfH補正をかけるモードは、メカニカル機構の動作遷移時のみであり、メカニカル機構の遷移は動作モードの、XX→FF/REW、FF/REW→XXである。
【0061】
また、このドラムfH補正処理の代わりに、再生ATFパイロット信号検波器の基準検波周波数を変えるようにしてもよい。基準検波周波数を変える方式は、メカニカル機構の制御上の理由等により、ドラムの速度をfH補正の値にできないときに有効である。以下、簡単に、ドラムfH補正の処理フローを説明する。まず、第1に、ドラムのfH補正をキャプスタンの速度によりかけるモードであるか判別する。第2に、第1の条件であるときは、キャプスタンの速度に従い、ドラムサーボの速度目標、位相目標を設定し、その他のモードの時はなにもせずに終了する。
【0062】
なお、上述した本実施の形態において、|f1|−|f3|信号および|f2|−|f4|信号の作成は、従来のATFエラー信号の作成方法であるPB(再生) ATFパイロット信号にREFパイロット信号をかけ算することにより、信号を1度低域信号に落とす方式でもよい。しかし、本実施の形態では、上述したように、ATFパイロット信号の直接検波方式のほうが、信号が2系統同時に検出することができ、検出系にバラツキや温度特性がなく、検波値のDCオフセットを取りやすいという利点がある。このSP/LP検出方式で検出された結果を用いて、第1に、再生動作時のテープスピードの切り替えを行い、第2に、再生動作時とFF/REW動作時とで、テープカウンタのカウントスピードの切り替えを行う。
【0063】
このように、本実施の形態では、SP/LP判別を低域のPB ATFパイロット信号の周波数をもとに行うことにより、もともとATFサーボをかけるために検出しているf1,f2,f3,f4の各エンベロープ波形の大きさをもとにSP/LP判別を行うことができ、検出回路の多くをATFサーボ用の回路と共通に使用できるという、コスト上、実装面積上の利点がある。また、ATFパイロット信号の検出をデジタル化することにより、検出系に、温度特性、部品のバラツキがほとんどなくなるという利点もある。
【0064】
上述した本実施の形態の映像信号記録再生装置は、記録媒体としてのテープ1上に映像信号を記録トラック案内信号と共に記録する記録手段としての記録再生ヘッド2と、記録媒体上に記録された映像信号を記録トラック案内信号と共に再生する再生手段としての記録再生ヘッド2と、再生手段により再生された記録トラック案内信号のエンベロープ波形の検波を行う検波手段としてのf1BPF+エンベロープ検波+LPF6〜f4BPF+エンベロープ検波+LPF9と、検波手段の検波出力のエンベロープ波形信号の信号周波数により映像信号の記録トラックのピッチを検出する記録トラックピッチ検出手段としてのSP/LP検出器10とを備えたので、SP/LP判別を低域の再生ATFパイロット信号の周波数をもとに行うことにより、もともとATFサーボをかけるために検出しているエンベロープ波形の大きさをもとにSP/LP判別を行うことができ、検出回路の多くをATFサーボ用の回路と共通に使用でき、コストを下げることができ、実装面積を小さくすることができる。
【0065】
また、本実施の形態の映像信号記録再生装置は、上述において、記録トラックピッチ検出手段としてのSP/LP検出器10は4つのエンベロープ波形信号f1,f2,f3,f4の差f1−f3,f2−f4を用いて行うようにしたので、もともとATFサーボをかけるために検出しているf1,f2,f3,f4の各エンベロープ波形の大きさをもとにSP/LP判別を行うことができる。
【0066】
また、本実施の形態の映像信号記録再生装置は、上述において、検波手段の検波出力のエンベロープ波形信号を用いて、常に再生手段の回転駆動の速度補正をかけるかまたは再生手段の回転駆動の速度補正ずれに対応した検波周波数のシフト処理を行う、位相エラー検出手段としてのATF位相エラー演算部11を設けたので、テープスピードによらずに安定した再生ATFパイロット信号を得ることができ、このSP/LP検出で検出された結果を用いて、再生動作時のテープスピードの切り替えを行うことができ、また、再生動作時とFF/REW動作時とで、テープカウンタのカウントスピードの切り替えを行うことができる。
【0067】
また、本実施の形態の映像信号記録再生方法は、記録媒体としてのテープ1上に映像信号を記録トラック案内信号と共に記録する記録ステップと、記録媒体上に記録された映像信号を記録トラック案内信号と共に再生する再生ステップと、再生ステップにより再生された記録トラック案内信号のエンベロープ波形の検波を行う検波ステップと、検波ステップの検波出力のエンベロープ波形信号の信号周波数により映像信号の記録トラックのピッチを検出する記録トラックピッチ検出ステップとを備えたので、SP/LP判別を低域の再生ATFパイロット信号の周波数をもとに行うことにより、もともとATFサーボをかけるために検出しているエンベロープ波形の大きさをもとにSP/LP判別を行うことができ、検出ステップの多くをATFサーボ用のステップと共通に使用でき、コストを下げることができ、処理速度を下げることができる。
【0068】
また、本実施の形態の映像信号記録再生方法は、上述において、記録トラックピッチ検出ステップは4つのエンベロープ波形信号f1,f2,f3,f4の差f1−f3,f2−f4を用いて行うようにしたので、もともとATFサーボをかけるために検出しているf1,f2,f3,f4の各エンベロープ波形の大きさをもとにSP/LP判別を行うことができる。
【0069】
また、本実施の形態の映像信号記録再生方法は、上述において、検波ステップの検波出力のエンベロープ波形信号を用いて、常に再生ステップの回転駆動の速度補正をかけるかまたは再生ステップの回転駆動の速度補正ずれに対応した検波周波数のシフト処理を行う、位相エラー検出ステップを設けたので、テープスピードによらずに安定した再生ATFパイロット信号を得ることができ、このSP/LP検出で検出された結果を用いて、再生動作時のテープスピードの切り替えを行うことができ、また、再生動作時とFF/REW動作時とで、テープカウンタのカウントスピードの切り替えを行うことができる。
【0070】
【発明の効果】
本発明の映像信号記録再生装置は、記録媒体上に映像信号を記録トラック案内信号と共に記録する記録手段と、上記記録媒体上に記録された映像信号を上記記録トラック案内信号と共に再生する再生手段と、上記再生手段により再生された上記記録トラック案内信号のエンベロープ波形の検波を行う検波手段と、上記検波手段の検波出力のエンベロープ波形信号の信号周波数により上記映像信号の記録トラックのピッチを検出する記録トラックピッチ検出手段とを備えたので、SP/LP判別を低域の再生ATFパイロット信号の周波数をもとに行うことにより、もともとATFサーボをかけるために検出しているエンベロープ波形の大きさをもとにSP/LP判別を行うことができ、検出回路の多くをATFサーボ用の回路と共通に使用でき、コストを下げることができ、実装面積を小さくすることができるという効果を奏する。
【0071】
また、本発明の映像信号記録再生装置は、上述において、上記記録トラックピッチ検出手段は4つのエンベロープ波形信号の差を用いて行うようにしたので、もともとATFサーボをかけるために検出しているf1,f2,f3,f4の各エンベロープ波形の大きさをもとにSP/LP判別を行うことができるという効果を奏する。
【0072】
また、本発明の映像信号記録再生装置は、上述において、上記検波手段の検波出力のエンベロープ波形信号を用いて、常に上記再生手段の回転駆動の速度補正をかけるかまたは上記再生手段の回転駆動の速度補正ずれに対応した検波周波数のシフト処理を行う、位相エラー検出手段を設けたので、テープスピードによらずに安定した再生ATFパイロット信号を得ることができ、このSP/LP検出で検出された結果を用いて、再生動作時のテープスピードの切り替えを行うことができ、また、再生動作時とFF/REW動作時とで、テープカウンタのカウントスピードの切り替えを行うことができるという効果を奏する。
【0073】
また、本発明の映像信号記録再生方法は、記録媒体上に映像信号を記録トラック案内信号と共に記録する記録ステップと、上記記録媒体上に記録された映像信号を上記記録トラック案内信号と共に再生する再生ステップと、上記再生ステップにより再生された上記記録トラック案内信号のエンベロープ波形の検波を行う検波ステップと、上記検波ステップの検波出力のエンベロープ波形信号の信号周波数により上記映像信号の記録トラックのピッチを検出する記録トラックピッチ検出ステップとを備えたので、SP/LP判別を低域の再生ATFパイロット信号の周波数をもとに行うことにより、もともとATFサーボをかけるために検出しているエンベロープ波形の大きさをもとにSP/LP判別を行うことができ、検出ステップの多くをATFサーボ用のステップと共通に使用でき、コストを下げることができ、処理速度を下げることができるという効果を奏する。
【0074】
また、本発明の映像信号記録再生方法は、上述において、上記記録トラックピッチ検出ステップは4つのエンベロープ波形信号の差を用いて行うようにしたので、もともとATFサーボをかけるために検出しているf1,f2,f3,f4の各エンベロープ波形の大きさをもとにSP/LP判別を行うことができるという効果を奏する。
【0075】
また、本発明の映像信号記録再生方法は、上述において、上記検波ステップの検波出力のエンベロープ波形信号を用いて、常に上記再生ステップの回転駆動の速度補正をかけるかまたは上記再生ステップの回転駆動の速度補正ずれに対応した検波周波数のシフト処理を行う、位相エラー検出ステップを設けたので、テープスピードによらずに安定した再生ATFパイロット信号を得ることができ、このSP/LP検出で検出された結果を用いて、再生動作時のテープスピードの切り替えを行うことができ、また、再生動作時とFF/REW動作時とで、テープカウンタのカウントスピードの切り替えを行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のSP/LP検出の原理を示す波形図であり、SP×1比14倍速程度で走行した場合の様子を示す図であり、図1Aはカウント区間を示すSWP信号、図1BはSPテープFF時のf1−f3信号(絶対値省略)、図1CはSPテープFF時のf2−f4信号、図1DはLPテープFF時のf1−f3信号、図1EはLPテープFF時のf2−f4信号、をそれぞれ示す。
【図2】本発明の実施の形態に係る映像信号記録再生装置の構成を示すブロック図であり、PB ATFパイロット信号を用いてSP/LP検出を行うものである。
【図3】本発明の実施の形態のSP/LP検出器の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態のSP/LP検出の動作を示す波形図であり、下地SPテープをSP×5倍で走行したときの、f1,f3系のPB ATFパイロット信号入力からf1−f3カウント値までの動作を示す波形図である。図4Aはヘッドトラッキングパターン、図4BはSWP信号、図4CはPBf1 ATFパイロット信号、図4DはPBf3 ATFパイロット信号、図4Eはf1−f3信号、図4Fはf1−f3DC成分信号、図4Gはf1−f3DC成分除去後信号、図4Hはエンベロープ信号カウンタ値出力(ラッチ前)信号、図4Iはエンベロープ信号カウンタ値出力(ラッチ後)信号、をそれぞれ示す。
【図5】本発明の実施の形態のエンベロープカウンタブロックの動作を説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態のNTSCキャプスタン倍速に対するエンベロープカウントアップ量(1フィールド)の関係とFF/REW時のSP/LP判別スレッショルドを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態のPALキャプスタン倍速に対するエンベロープカウントアップ量(1フィールド)の関係とFF/REW時のSP/LP判別スレッショルドを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態のエンベロープカウント値を用いたSP/LP判別アルゴリズムを示す図であり、図8AはFF/REW時のエンベロープカウント値を用いたSP/LP判別アルゴリズム、図8BはFF/REW時以外のエンベロープカウント値を用いたSP/LP判別アルゴリズムを示す。
【図9】本発明の実施の形態のFF/REW時のエンベロープカウント値を用いたSP/LP判別処理フローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態のフォワード方向SP×3倍速走行時のSP/LP検出器の内部動作波形を示し、図10Aはヘッドトラッキングパターン(実線は下地SP時、点線は下地LP時)、図10Bは下地SP時のSWP信号、図10Cは下地SP時のf1−f3信号、図10Dは下地SP時の4フィールドのカウント量=3のf1−f3信号、図10Eは下地LP時のSWP信号、図10Fは下地LP時のf1−f3信号、図10Gは下地LSP時の4フィールドのカウント量=6のf1−f3信号をそれぞれ示す。
【図11】本発明の実施の形態のリバース方向SP×3倍速走行時のSP/LP検出器の内部動作波形を示し、図11Aはヘッドトラッキングパターン(実線は下地SP時、点線は下地LP時)、図11Bは下地SP時のSWP信号、図11Cは下地SP時の4フィールドのカウント量=3のf1−f3信号、図11Dは下地SP時の4フィールドのカウント量=5のf1−f3信号、図11Eは下地SP時の4フィールドのカウント量=5のf1−f3信号(図11Dと同じものである)、図11Fは下地LP時のSWP信号、図11Gは下地LP時のf1−f3信号、図11Hは下地LP時の4フィールドのカウント量=5のf1−f3信号をそれぞれ示す。
【図12】本発明の実施の形態のエンベロープカウンタのチャタドリカウンタ値の設定値を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態のFF/REW,FRサーチ時のfH補正範囲の拡張を示す図である。
【符号の説明】
1……テープ、2……記録再生ヘッド、3……再生アンプ、4……LPF、5……A/D変換器、6……f1BPF+エンベロープ検波+LPF、7……f2BPF+エンベロープ検波+LPF、8……f3BPF+エンベロープ検波+LPF、9……f4BPF+エンベロープ検波+LPF、10……SP/LP検出器、11……ATF位相エラー演算部、12……テープカウンタ処理、13……キャプスタンFG検出素子、14……キャプスタンFG検出回路、15……カウンタ、16……キャプスタンFG周期検出回路、17……キャプスタン速度エラー演算部(再生速度切り替え処理を含む)、18……加算器、19……D/A変換器、20……電力増幅回路、21……モータドライバ回路、22……キャプスタンモータ、23……ドラムFG/ドラムPG検出素子、24……ドラムFG/ドラムPG検出回路、25……ドラムサーボ演算部、26……D/A変換器、27……電力増幅回路、28……モータドライバ回路、29……ドラムモータ、31……減算器、32……LPF、33……減算器、34……エンベロープカウンタ、35……ラッチ回路、36……減算器、37……LPF、38……減算器、39……エンベロープカウンタ、40……ラッチ回路、41……SP/LP検出処理(ソフトウエア処理)、42……チャタドリカウンタ値とヒステリシス値の設定処理、43……エッジ検出器、44……キャプスタン速度検出器

Claims (6)

  1. 記録媒体上に映像信号を記録トラック案内信号と共に記録する記録手段と、
    上記記録媒体上に記録された映像信号を上記記録トラック案内信号と共に再生する再生手段と、
    上記再生手段により再生された上記記録トラック案内信号が含まれている低周波数成分を抜き出す低周波数通過手段と、
    上記低周波数成分が抜き出されたアナログの映像信号を後段の信号処理を容易にするためにデジタルビデオデータに変換するアナログ/デジタル変換手段と、
    上記変換されたデジタルビデオデータの周波数成分から上記記録トラック案内信号の帯域を検出して上記記録トラック案内信号のエンベロープ波形を検波する検波手段と、
    上記記録トラック案内信号のエンベロープ波形に基づいて生成された記録トラック案内信号のエラー信号の周波数を用いて上記映像信号の記録トラックのピッチを検出する記録トラックピッチ検出手段と、
    を備えたことを特徴とする映像信号記録再生装置。
  2. 請求項1記載の映像信号記録再生装置において、
    上記記録トラックピッチ検出手段は4つのエンベロープ波形信号の差を用いて行うようにしたことを特徴とする映像信号記録再生装置。
  3. 請求項1記載の映像信号記録再生装置において、
    上記検波手段の検波出力のエンベロープ波形信号を用いて、常に上記再生手段の回転駆動の速度補正をかけるかまたは上記再生手段の回転駆動の速度補正ずれに対応した検波周波数のシフト処理を行う、位相エラー検出手段を設けたことを特徴とする映像信号記録再生装置。
  4. 記録媒体上に映像信号を記録トラック案内信号と共に記録する記録ステップと、
    上記記録媒体上に記録された映像信号を上記記録トラック案内信号と共に再生する再生ステップと、
    上記再生ステップにより再生された上記記録トラック案内信号が含まれている低周波数成分を抜き出す低周波数通過ステップと、
    上記低周波数成分が抜き出されたアナログの映像信号を後段の信号処理を容易にするためにデジタルビデオデータに変換するアナログ/デジタル変換ステップと、
    上記変換されたデジタルビデオデータの周波数成分から上記記録トラック案内信号の帯域を検出して上記記録トラック案内信号のエンベロープ波形を検波する検波ステップと、
    上記記録トラック案内信号のエンベロープ波形に基づいて生成された記録トラック案内信号のエラー信号の周波数を用いて上記映像信号の記録トラックのピッチを検出する記録トラックピッチ検出ステップと、
    を備えたことを特徴とする映像信号記録再生方法。
  5. 請求項4記載の映像信号記録再生方法において、
    上記記録トラックピッチ検出ステップは4つのエンベロープ波形信号の差を用いて行うようにしたことを特徴とする映像信号記録再生方法。
  6. 請求項4記載の映像信号記録再生方法において、
    上記検波ステップの検波出力のエンベロープ波形信号を用いて、常に上記再生ステップの回転駆動の速度補正をかけるかまたは上記再生ステップの回転駆動の速度補正ずれに対応した検波周波数のシフト処理を行う、位相エラー検出ステップを設けたことを特徴とする映像信号記録再生方法。
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