JP3917750B2 - 灰溶融方法とその灰溶融炉 - Google Patents

灰溶融方法とその灰溶融炉 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、都市ごみや産業廃棄物の焼却炉より排出される焼却灰や飛灰並びに石炭焚事業用ボイラ等から排出される灰等の被溶融部材である灰の表面を加熱溶融し、溶融灰をスラグとして排出する灰溶融方法において、特に前記焼却灰である主灰と飛灰を同時に加熱溶融する混合溶融の際の主灰と飛灰の供給方法に係わる灰溶融方法と関連する灰溶融炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のごみ焼却炉から排出物には焼却灰と排ガスがあるが、前記焼却灰は水封過程を経て回収された湿灰と乾燥状態で回収された乾灰を、それぞれ前処理として破砕及び磁選を経て溶融点の高い鉄分を除去した後に前記湿灰は乾燥機を介した後、前記乾灰と混合して主灰を形成する。
一方飛灰は前記焼却炉より排出された排ガスが大気放出の際経由するバグフィルタ等の集塵機により捕集される。
上記飛灰中には、沸点の低い重金属や塩類が多量に含まれているため、高温で熱処理した場合、前記含有物の大部分はガス中に揮散するが、塩類は炉の耐火物を痛める問題がある。そのため、飛灰を単独で溶融処理する場合は少なく、通常前記主灰と飛灰との混合溶融が用いられている。
【0003】
上記混合溶融による灰の溶融凝固には灰の表面を加熱溶融させ溶融灰をスラグとして排出させるバーナ式灰溶融炉が使用されている。
バーナ式灰溶融炉には、円形回転式表面溶融炉と傾斜反射炉型の固定式表面溶融炉とがあるが、後者の固定式表面溶融炉により概略の機能を説明する。
【0004】
図5に示すように、灰溶融炉51は、斜めに下降する傾斜状の炉底55と、炉本体の一端側の炉底頂部側に設けた灰供給部53と、他端側に設けた排出口57と、炉天井56に設けた固定バーナ52と、灰送り手段のプッシャ58とよりなる。
前記灰供給部53は下端に灰供給口54を備えた灰貯留部60よりなり、灰貯留部60は前記主灰と飛灰を混合した状態の混合灰を貯留し、灰供給口54より下部の炉底頂部に自然落下による灰の供給をなし、落下した混合灰を炉底55に沿い前記プッシャ58の作動によりに炉内に断続送りにより押し出し、炉底55の傾斜下降面に沿って灰供給層59を形成させる構造にしてある。
【0005】
一方、前記固定バーナ52は炉天井56の中央軸線上に設けられ、該バーナ52内に圧送された液体燃料を高圧空気ないし排熱ボイラの蒸気により微粒子化して噴射させ、それとともに供給される高温の燃焼空気と混合させて前記微粒化された燃料を燃焼させ、その燃焼火炎が灰供給層59の表面を加熱溶融するようにしてある。
そして、前記排出口57の炉底55の末端近くが前記バーナ52の火炎輻射領域に入るよう配設され、前記排出口57に向け移動を続ける灰供給層59の外表面を加熱溶融し、溶融灰25をスラグとして排出口57より図示してない水封コンベア上に滴下させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記灰溶融炉51を使用しての主灰と飛灰との混合溶融には、前記灰供給部53より主灰と飛灰の混合灰を炉内に供給して、混合したままの灰供給層を形成させ加熱溶融するようにしている。
ところが、このような混合灰により灰供給層59を形成させバーナ52により、前記灰供給層59の表面に火炎輻射熱を与えその表面を加熱する場合、飛灰のような細粒はバーナ52の燃焼ガスにより舞い上がり、排ガスとともに当該灰溶融炉より排出されるものが多い。
【0007】
本発明は、上記問題点解決のためになされたもので、被溶融部材である主灰と飛灰の炉内への供給方法に関し、加熱溶融時に飛灰の散逸を防止して飛灰を主灰とともに効率的加熱溶融を可能とした灰溶融方法とその灰溶融炉の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、炉本体の一端側から灰を傾斜した炉底上に供給し、他端側へ移動させながらバーナで加熱することにより溶融し、この溶融灰を他端側から排出する灰溶融方法において、
前記炉本体の一端側から飛灰(細粒灰)と主灰(粗粒灰)をそれぞれ個別に前後に設けた灰供給口より供給されるようにし、前記主灰を炉底上層に、飛灰をその下層にして複数層状に供給し、これを他端側へ移動させながらバーナで加熱溶融するとともに、
前記炉本体の一端側の炉底上方に位置する主灰供給口における主灰仕切り高さを炉本体の一端側に設けた飛灰供給口よりの飛灰送り手段と連動して調整して、
前記炉底上層側に供給される主灰供給層と飛灰供給層からなる前記主灰と飛灰の供給量比 率を調整することを特徴とする。
【0009】
また請求項1記載の発明を好適に実施する請求項2記載の発明は、炉本体の一端側に灰供給口を設け、他端側に溶融灰の排出口を形成し、前記灰供給口から供給された灰を傾斜下降状の炉底に沿って前記排出口側へ移動させながらバーナにより加熱溶融する灰溶融炉において、
前記炉本体の一端側から飛灰(細粒灰)と主灰(粗粒灰)をそれぞれ個別に前後に設けた灰供給口より供給されるようにし、これら2つの灰供給口を主灰供給口からの主灰が上層、飛灰供給口からの飛灰が下層となって層状に供給されるように配設するとともに、
前記炉本体の一端側の炉底上方に位置する主灰供給口にその切り出し高さを調整する主灰の切り出し高さ調整手段を、前記炉本体の一端側に設けた飛灰供給口側に灰を炉底に沿って前記排出口側へ移動させる灰送り手段と連動して調整可能に構成し、
前記切り出し高さを前記灰送り手段と連動して調整することにより、
前記炉底上層側に供給される主灰供給層と飛灰供給層からなる前記主灰と飛灰の供給量比率を調整することを特徴とする。
【0010】
前記2つの灰供給口は、炉本体の一端側に主灰供給口を前方に、前記飛灰供給口を後方にして前後に配設してもよく、又炉本体の一端側に、炉底側に向けて上下方向に延在させた主灰供給部の下端側に前記主灰供給口を開口し、一方前記飛灰供給口は前記炉底の延長方向として配設してもよい。
【0011】
また、前記飛灰供給口側に灰を炉底に沿って前記排出口側へ移動させる灰送り手段の送り速度を可変にするのがよい。
【0012】
また、前記主灰供給口に、その供給部の切り出し高さを調整する昇降可能のゲートを設けたことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】
請求項1記載の発明により、主灰と飛灰の供給口を別々に設け、飛灰により下層の灰供給層を形成し、その上層に主灰による灰供給層を形成させ、飛灰を下層に持ち主灰を上層に持つ上下2層の灰供給層を形成するようにしたため、細粒よりなる飛灰はバーナの燃焼ガスに曝され直接接触することはなくなり、飛灰の大部分が排ガスとともに炉外に放出される現象は回避できる。飛灰の溶融は主灰からの伝導伝熱及び溶融灰の接触伝熱により円滑に行なうことができる。
【0014】
また、請求項2記載の発明により、主灰と飛灰の混合溶融を可能とする灰溶融炉において、粗粒からなる主灰と細粒からなる飛灰の灰供給部を含む灰供給口を別個に設け、傾斜下降状の炉底に沿って飛灰が下層側に層状に供給され、その上層に主灰が層状に供給され、飛灰を下層とし主灰を上層とする上下2層の灰供給層を形成させたため、細粒よりなる飛灰はバーナの燃焼ガスに曝され直接接触することはなくなり、飛灰の大部分が排ガスとともに炉外に放出される現象は回避できる。飛灰の溶融は主灰からの伝導伝熱及び溶融灰の接触伝熱により円滑に行なうことができる。
【0015】
また、請求項3記載の発明により、前記2つの灰供給口を主灰供給口を前側に配設しその後方に飛灰供給口を設けるようにしたため、炉底上に灰供給層を形成する際、主灰は飛灰の上に供給されることになり、炉底上に飛灰による下層側の層流を形成させ、その上に主灰による上層側の層流を形成させ、主灰と飛灰の区分のはっきりした上下2層の灰供給層を確実に形成できる。
【0016】
また、請求項4記載の発明により、炉本体の一端側に、炉底側に向けて上下方向に延在 させた主灰供給部の下端側に前記主灰供給口を開口し、一方前記飛灰供給口は前記炉底の延長方向として配設したため、飛灰供給口の形成する供給路は炉底に沿い直線状に延設されるため、細粒の流れを阻害する屈折部分がなく円滑に層流を形成でき炉底に沿い起伏のない飛灰供給層を形成できる。
一方粗粒の構成よりなる主灰に対しては、炉底側に向けて上下方向に延在させた主灰供給部の下端側に前記主灰供給口を開口しているため、上記炉底上に形成された安定した飛灰供給層の上に主灰の上層流を形成でき、主灰と飛灰の区分のはっきりした安定した状態の上下2層の供給層を形成できる。
なお、この場合主炉底側に向けて上下方向に延在させた主灰供給部の下端側に前記主灰供給口を開口しているため主灰の供給路は飛灰供給層との会合部で屈折を余儀なくさせられるが、主灰の構成が粗粒であるため前記屈折部での灰の流れの阻害を受けることはない。
【0017】
また、前記飛灰供給口側に灰を炉底に沿って前記排出口側へ移動させる灰送り手段の送り速度を可変にすることにより、前記2つの灰供給口のうちの少なくとも飛灰供給口側に灰の送り手段を設けたため、細粒に基因する飛灰供給層の円滑性を欠く灰の流れに対し外力によりそれを除去し、安定した飛灰供給層を形成できる。そしてその上に形成される主灰供給層の形成とともに合成された上下2層の灰供給層の形成を安定したものにすることができる。
また、上下2層の灰供給層の下層側の飛灰供給層の供給量を調整し、主灰と飛灰の割合を適当に設定して、上層側の主灰の溶融熱により供給されてきた飛灰が確実に溶融できるように適量の供給を可能にすることができる。
【0018】
また、請求項1の発明により前記主灰供給口に灰供給量を決める切り出し高さを調整する昇降可能のゲートを設けたため、主灰の種類による安息角に合わせ、主灰供給層の先端が排出口の適当手前位置に設定することができ、安定した主灰と飛灰の溶融スラグの生成を可能にすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例の形態を、図示例と共に説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、形状、その相対的位置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお従来例を示す図面と同一部材については同一符号を使用する。
【0020】
図1は本発明の主灰、飛灰の混合溶融用の灰溶融炉の参考例の概略の構成を示す模式図である。
図1に示すように本実施形態の灰溶融炉10aは、炉本体の一端側の傾斜下降状の炉底55の上部の前部に設けた主灰供給口11aを含む主灰供給部11と、その後部に設けられた飛灰供給口12aを含む飛灰供給部12と、前記飛灰供給口12aの下部に設けられ炉底55に沿って作動する灰送り手段であるプッシャ13と、前記炉本体の他端側に設けられた溶融灰25の排出口57と、炉体上部の炉天井56に設けられたバーナ52とより構成する。
【0021】
上記構成により、飛灰22と主灰21はそれぞれ個別に前後に設けた灰供給口より供給されるようにしてあり、飛灰22は自然落下により炉底55の入り口に落下させ、落下した飛灰22をプッシャ13により炉底55に沿って送り出し、飛灰供給層22aを形成させる。上記飛灰供給層22aの形成とともに、その上側に主灰21を主灰供給口11aより自然落下させ飛灰供給層22aの流動につれ主灰供給層21aを形成させ、上下2層の灰供給層を炉底55の他端側に移動させる。
【0022】
上記のようにして炉底55の他端側に移動する灰供給層はその移動の過程において、前記バーナ52の火炎輻射熱によりその表面の主灰供給層21aの主灰21は加熱溶融し、下層の飛灰22は直接バーナ52の火炎に曝されることもなく、燃焼ガスによる舞い上がりを起こすことなく主灰21からの伝導伝熱及び溶融灰25の接触伝熱により加熱溶融される。
主灰21と飛灰22はともに加熱溶融され溶融灰25となり、スラグとして排出口57を経由して図示してない下部の水封コンベア上に落下して外部へ排出する。
【0023】
なお、上記構成において、主灰供給口11a近辺の主灰供給層21a表面がバーナ52の火炎輻射熱により生成される焼結層の破砕のために図示してない上下動可能の破砕機を設けても良い。
【0024】
図2は図1の参考例に対応する実施形態の概略の構成を示す模式図で、該実施形態に示す灰溶融炉は図1の灰溶融炉の主灰供給口に主灰の安息角設定、並びに主灰と飛灰との混合比の設定用のゲートを設けたものである。
図2に示すように、本実施形態に示す灰溶融炉10bは、炉本体の一端側の傾斜下降状の炉底55上部の前部に設けた主灰供給口11aを含む主灰供給部11と、その後部に設けられた飛灰供給口12aを含む飛灰供給部12と、前記飛灰供給口12aの下部に設けられ炉底55に沿って作動する灰送り手段であるプッシャ13と、前記炉本体の他端側に設けられた溶融灰25の排出口57と、炉体上部の炉天井56に設けられたバーナ52と、前記主灰供給口11aに設けた灰供給仕切り高さH調整用の昇降可能のゲート14とより構成する。
【0025】
上記構成により、飛灰22と主灰21はそれぞれ個別に前後に設けた灰供給口より供給されるようにしてあり、飛灰22は自然落下により炉底55の入り口に落下させ、落下した飛灰22をプッシャ13により炉底55に沿って送り出し、飛灰供給層22aを形成させる。上記飛灰供給層22aの形成とともに、その上側に主灰21を主灰供給口11aより自然落下させ飛灰供給層22aの流動につれ主灰供給層21aを形成させ、形成された上下2層の灰供給層はその状態のまま炉底55の他端側に移動する。
【0026】
なお、前記昇降可能のゲート14により異なる性質の主灰21には、ゲート調整機構14aを介して仕切り高さHをプッシャ13と連動して調整することにより、当該主灰21の主灰供給層21aと当該飛灰22の飛灰供給層22aとの供給量比率を調整するとともに、主灰供給層21aの先端が前記排出口57の適当手前に位置するようにして、安定した溶融灰25の生成とその出滓を可能にする構成にしてある。
【0027】
上記のようにして炉底55の他端側に移動する灰供給層はその移動の過程において、前記バーナ52の火炎輻射熱によりその表面の主灰供給層21aは加熱溶融し、下層の飛灰22は直接バーナ52の火炎に曝されることもなく、燃焼ガスによる舞い上がりを起こすことなく主灰21からの伝導伝熱及び溶融灰25の接触伝熱により加熱溶融される。
主灰21と飛灰22はともに加熱溶融され溶融灰25となり、スラグとして排出口57を経由して図示してない下部の水封コンベア上に落下して外部へ排出する。
【0028】
上記第2の実施形態の場合は、ゲート14の適宜調整により、主灰21の供給仕切り高さHを適当値に設定して、安息角の変動に対応して主灰供給層21aの形成を最良の加熱溶融状態に置き、主灰21と飛灰22との供給量比率の適正化を図り、主灰と飛灰との混合溶融において安定した灰溶融と安定した出滓を可能にすることができる。
【0029】
図3は、本発明の第2の参考例の概略の構成を示す模式図で、スクリューフィーダを主灰供給部と飛灰供給部に備えたものである。
図3に示すように、本実施形態に示す灰溶融炉10cは、炉本体の一端側の上部に設けた主灰供給口11aを含む主灰供給部11と、炉底55の一端側の炉底傾斜面に沿い設けられた飛灰供給部15と、前記炉本体の他端側に設けられた溶融灰25の排出口57と、炉体上部の炉天井56に設けられたバーナ52と、前記主灰供給部11内に直立状に設けた可変速可能のスクリューフィーダ16aと、前記飛灰供給部15内に炉底55の傾斜面に沿い設けた可変速可能のスクリューフィーダ16bとより構成する。
【0030】
上記構成により、飛灰22と主灰21はそれぞれ個別に設けた主灰供給部11と飛灰供給部15とより、それぞれスクリューフィーダ16a、16bを介して炉内に供給されるようにしてあり、飛灰22はスクリューフィーダ16bを介して炉底55に沿って送り出され飛灰供給層22aを形成する。該飛灰供給層22aの形成とともに、その上側に主灰21は主灰供給部11よりスクリューフィーダ16aを介して飛灰供給層22aの流動とともに主灰供給層21aを形成させ、上下2層の灰供給層を炉底55上に形成してその状態を維持したまま炉底55の他端側に移動させる。
【0031】
上記のようにして炉底55の他端側に移動する灰供給層はその移動の過程において、前記バーナ52の火炎輻射熱によりその表面の主灰供給層21aの主灰21は加熱溶融し、下層の飛灰22は直接バーナ52の火炎に曝されることもなく、燃焼ガスによる舞い上がりを起こすことなく、主灰21からの伝導伝熱及び溶融灰25の接触伝熱により加熱溶融される。
斯くして、主灰21と飛灰22はともに加熱溶融され溶融灰25となり、スラグとして排出口57を経由して図示してない下部の水封コンベア上に落下して外部へ排出される。
【0032】
上記第2の参考例の場合は、主灰供給部11内と飛灰供給部15内とにそれぞれ設けられた可変速スクリューフィーダ16a、16bとにより回転数制御により連続的に灰を供給でき、安定した灰供給層の形成が可能となり、安定した灰の溶融と安定した溶融灰の出滓を可能にする。また、主灰と飛灰の供給量を容易に調整できる。
【0033】
図4は、本発明の上記第2の参考例に対応する第2の実施形態の概略の構成を示す模式図で、スクリューフィーダを主灰供給部と飛灰供給部に備えた図3の灰溶融炉に安息角設定並びに主灰と飛灰との混合比設定用のゲートを設けたものである。
図4に示すように、本実施形態に示す灰溶融炉10dは、炉本体の一端側上部に設けた主灰供給口11aを含む主灰供給部11と、炉底55の一端側の炉底傾斜面に沿い設けられた飛灰供給部15と、前記炉本体の他端側に設けられた溶融灰25の排出口57と、炉体上部の炉天井56に設けられたバーナ52と、前記主灰供給部11内に直立状に設けた可変速可能のスクリューフィーダ16aと、前記飛灰供給部15内に炉底55の傾斜面に沿い設けた可変速可能のスクリューフィーダ16bと、前記主灰供給口11aに設けた灰供給仕切り高さH調整用の上下昇降可能のゲート14とより構成する。
【0034】
上記構成により、炉底55上に飛灰22を下層に、主灰21を上層に持つ上下2層の灰供給層を形成して、その状態を維持したまま炉底55の他端側に移動させる状況は図3と同一であるので詳細な説明は省略する。
しかし、図4の場合は前記ゲート14をゲート調整機構14aを介して主灰21の異なる性質に対応して適宜仕切り高さHをスクリューフィーダ16a,16bと連動して調整することにより、主灰21と飛灰22との供給量比率を調整するとともに、灰供給層21aの末端を排出口57の手前の適当位置に停止させ、安定した灰の溶融と溶融灰25の出滓を可能にする。
【0035】
なお、上記のようにして形成された主灰21を上層とし飛灰22を下層とする灰供給層がバーナ52よりの火炎輻射熱を受け飛灰22が燃焼ガスとともに舞い上がることなく主灰21とともに溶融灰25として外部へ排出される状況は図3と同一であるので詳細説明は省略する。
【0036】
上記第2の実施形態の場合は、主灰供給部11内と飛灰供給部15内とにそれぞれ設けられた可変速スクリューフィーダ16a、16bと、主灰供給口11aに設けたゲート14の仕切り高さHの調整により、主灰21と飛灰22の供給量を容易に制御でき、さらには灰の供給角度である安息角も調整でき、灰の性質にも対応できる。
【0037】
【発明の効果】
上記のように本発明によれば下記効果を奏する。
請求項1記載の発明により、主灰と飛灰の供給口を別々に設け、飛灰により下層の灰供給層を形成し、その上層に主灰による灰供給層を形成させ、飛灰を下層に持ち主灰を上層に持つ上下2層の灰供給層を形成できるようにするとともに、両者の供給比率を容易に調整出来るようにしたため、細粒の飛灰はバーナの燃焼ガスに直接接触して曝されることはなくなり、飛灰の大部分が排ガスとともに炉外に放出される現象は回避できる。
【0038】
また、請求項2記載の発明により、主灰と飛灰の混合溶融を可能とする灰溶融炉において、粗粒よりなる主灰と細粒よりなる飛灰の灰供給口部を別個に設け、傾斜下降状の炉底に沿って飛灰が下層側にその上層に主灰が層状に供給され、上下2層の灰供給層を形成させる灰溶融炉の構成としたため、細粒の飛灰はバーナの燃焼ガスに直接接触して曝されることはなくなり、飛灰の大部分が排ガスとともに炉外に放出される現象は回避できる。飛灰の溶融は主灰からの伝導伝熱及び溶融灰の接触伝熱により円滑に行なうことができる。
【0039】
また、請求項3記載の発明は、前記2つの灰供給口の配設位置について特定したもので、これにより主灰供給口を前側に配設しその後方に飛灰供給口を設けるようにしたため、主灰は飛灰の上に供給されることになり、主灰と飛灰の区分のはっきりした上下2層の灰供給層を確実に形成できる。
【0040】
また、請求項4記載の発明は前記2つの灰供給口の配設位置についての別の配設位置を特定したもので、これにより主灰供給口を上下方向に設け、飛灰供給口を前記炉底の延長方向に設けたため、飛灰の層流形成は、細粒の流れを阻害する屈折部分がなく円滑な層流よりなる起伏のない飛灰供給層を形成できる。
一方粗粒の構成よりなる主灰に対しては、上下方向に設けられているため、上記炉底上に形成された起伏の少ない飛灰供給層の上層に上層流を形成でき、主灰と飛灰の区分のはっきりした良好な上下2層の供給層を形成できる。
【0041】
また、請求項5記載の発明により、前記2つの灰供給口のうちの少なくとも飛灰供給口側に灰の送り手段を設けたため、上下2層の飛灰供給層の供給量を調整し、主灰と飛灰の割合を適当に設定して、飛灰を含む主灰の溶融が確実にできるように適量の供給が可能である。
【0042】
また発明により、前記主灰供給口に灰供給量を決める切り出し高さを調整する昇降可能のゲートを設けたため、主灰と飛灰の混合比率を容易に調整出来るとともに、主灰の種類による安息角に合わせ、主灰供給層の先端が排出口の適当手前位置に設定することができ、安定した主灰と飛灰の溶融灰の生成を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の参考例である主灰と飛灰の混合溶融用の灰溶融炉の概略構成を示す模式図である。
【図2】 本発明の第1の参考例に対応する第1の実施形態に係る灰溶融炉の概略構成を示す模式図である。
【図3】 本発明の第2の参考例である灰溶融炉の概略構成を示す模式図である。
【図4】 本発明の第2の参考例に対応する第2の実施形態に係る灰溶融炉の概略構成を示す模式図である。
【図5】 従来の灰溶融炉の概略構成を示す模式図である。
【符号の説明】
10a、10b、10c、10d 灰溶融炉
11 主灰供給部
11a 主灰供給口
12、15 飛灰供給部
12a 飛灰供給口
13 プッシャ
14 ゲート
16a、16b スクリューフィーダ
21 主灰
21a 主灰供給層
22 飛灰
22a 飛灰供給層
25 溶融灰

Claims (5)

  1. 炉本体の一端側から灰を傾斜した炉底上に供給し、他端側へ移動させながらバーナで加熱することにより溶融し、この溶融灰を他端側から排出する灰溶融方法において、
    前記炉本体の一端側から飛灰(細粒灰)と主灰(粗粒灰)をそれぞれ個別に前後に設けた灰供給口より供給されるようにし、前記主灰を炉底上層に、飛灰をその下層にして複数層状に供給し、これを他端側へ移動させながらバーナで加熱溶融するとともに、
    前記炉本体の一端側の炉底上方に位置する主灰供給口における主灰仕切り高さを炉本体の一端側に設けた飛灰供給口よりの飛灰送り手段と連動して調整して、
    前記炉底上層側に供給される主灰供給層と飛灰供給層からなる前記主灰と飛灰の供給量比率を調整することを特徴とする灰溶融方法。
  2. 炉本体の一端側に灰供給口を設け、他端側に溶融灰の排出口を形成し、前記灰供給口から供給された灰を傾斜下降状の炉底に沿って前記排出口側へ移動させながらバーナにより加熱溶融する灰溶融炉において、
    前記炉本体の一端側から飛灰(細粒灰)と主灰(粗粒灰)をそれぞれ個別に前後に設けた灰供給口より供給されるようにし、これら2つの灰供給口を主灰供給口からの主灰が上層、飛灰供給口からの飛灰が下層となって層状に供給されるように配設するとともに、
    前記炉本体の一端側の炉底上方に位置する主灰供給口にその切り出し高さを調整する主灰の切り出し高さ調整手段を、前記炉本体の一端側に設けた飛灰供給口側に灰を炉底に沿って前記排出口側へ移動させる灰送り手段と連動して調整可能に構成し、
    前記切り出し高さを前記灰送り手段と連動して調整することにより、
    前記炉底上層側に供給される主灰供給層と飛灰供給層からなる前記主灰と飛灰の供給量比率を調整することを特徴とする灰溶融炉。
  3. 前記2つの灰供給口を、炉本体の一端側に主灰供給口を前方に、前記飛灰供給口を後方にして前後に配設したことを特徴とする請求項2記載の灰溶融炉。
  4. 炉本体の一端側に、炉底側に向けて上下方向に延在させた主灰供給部の下端側に前記主灰供給口を開口し、一方前記飛灰供給口は前記炉底の延長方向として配設したことを特徴とする請求項2記載の灰溶融炉。
  5. 前記飛灰供給口側に灰を炉底に沿って前記排出口側へ移動させる灰送り手段の送り速度を可変にしたことを特徴とする請求項2乃至のいずれかに記載の灰溶融炉。
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