JP3917727B2 - 輸送用ホース - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、海上で油等を輸送するのに用いるホースに関し、特に流体の通過する通路を形成する内層が破損しても流体が流出するのを防ぐことができるとともに異常の確認が容易に検知できる改良型の輸送用ホースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
沖合に停泊したタンカーに石油、その他の流体を移送するには多数のホースを連結したホースラインを用いて行うが、このような用途に用いられるホースは通常、流体が通過する通路を形成する内層または本体耐圧層と、内層が破損した場合に漏洩した流体が貯溜される外層または補助耐圧層とからなる二重構造のホース、所謂ダブルカーカスホースが多用される。ダブルカーカスホースは、流体が通過するゴムチューブ層の周囲を繊維コードまたはスチールコード等の耐圧コード層で被覆し、その外側に漏洩した流体を貯溜するためにゴム層とこれを被覆する補助耐圧コード層を配し、さらにその外側をカバーゴムで被覆したものが一般的である。
このようなホースでは、本体耐圧層が破損しても流体が直ちに外部に流出する虞はないが、安全性を考慮すると流体の漏洩が生じた場合には早期に新しいホースと交換する必要がある。従ってホースには通常、本体耐圧層の異常を知らせるための手段が設けられている。
【0003】
特開平5−272678号公報には、補助耐圧コード層を非対称とすることで漏洩した流体の流体圧によりねじれが生じるように構成し、外部からホースのねじれを目視することで流体の漏洩を検知できるようにした輸送用ホースが開示されている。その他、内層からの流体の漏洩をホースの膨らみ、伸び等によって検知できるように構成したホースが公知である。
【0004】
しかしながら、上述したようなホースは漏洩した流体の圧力により外層または補助耐圧層に圧力が加わり、ねじれ、膨らみ、伸び等を引き起こす構成であるため、圧送が停止され外層に加わる内圧が無くなると弾性力で元の形状に戻ってしまい流体圧送時以外は異常の有無の判断が不可能であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、一度ホースの内層または本体耐圧層に漏洩が生じると移送流体による内圧が無くなった状態に戻った後でも異常発生の有無を確認できるホースを提供することを目的とする。
また本発明では、ホースの異常発生を容易に検出するために通信機能を変化させ異常を知らせる手段、或は目視による判別が容易に行える手段を付加したホースを提供することも目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、流体を移送するための内部に形成された本体耐圧層と、この本体耐圧層の側周面に設けられた補助耐圧層と、両端部に固着されたニップルとを含み構成され、本体耐圧層から流体が漏洩するとその圧力によって補助耐圧層に変形が生じるホースであって、前記補助耐圧層の端部が固定され前記ニップル上を摺動可能な移動筒体と、ニップル外周面に設けられた突設部と、取付けられた補助耐圧層による中央側へ向けた常態における付勢力に抗して前記移動筒体を前記突設部に係着し、本体耐圧層からの漏洩流体の圧力が加わると係着が外れる係止手段とを備え、流体の漏洩があると移動筒体が中央側へ不可逆的に移動することを特徴とする輸送用ホースを要旨とするものである。
【0007】
また、上記輸送用ホースの端部に埋設され前記移動筒体と係合する通報手段、或はホース端部に設けられ前記移動筒体の不可逆的移動に伴い目視可能な破断部を形成する環状脆弱部を付加し、異常の検出が容易に行える輸送用ホースを要旨とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
[実施例]
以下、本発明を実施例を挙げて添付図面に基き説明する。しかしながら、本発明はこのような実施例に限定されるものではない。
【0009】
図1及び図2は本発明ホースの第1実施例を、図3及び図4は本発明ホースの第2実施例を示したものである。
【0010】
図1は、漏洩が生じていない正常な状態における本発明のホース1の端部断面を示したものである。ホース1は、ホース本体2とその端部に固着された継ぎ手3とからなるものである。ホース本体2は、本体耐圧層4と外周側の補助耐圧層5とからなる二重構造のダブルカーカスホースで、補助耐圧層5の外側をさらにカバーゴム層6で被覆してある。継ぎ手3は、フランジ3aとニップル3bとからなり、ニップル3bの外周にはリング3cが突設してある。図1の本体耐圧層4は、移送流体が通過する通路を形成するゴムチューブ層の外側をブレーカー(耐圧コード層)と補強耐圧層で被覆したもので、その端部はニップル3bのリング3cに固定されている。耐圧コード層を形成する撚り合わせコードとしては周知の繊維コードまたはスチールコード等が用いられる。補助耐圧層5は、漏洩した流体を貯溜し外部へ漏洩させないために本体耐圧層4の外側に配されるもので、図1ではゴム層とブレーカーとからなるものを示してある。補助耐圧層5の端部は移動筒体7に固定され、この移動筒体7はさらに剪断ピン8等の係止手段を介してニップル3bのリングまたは突設部3cに係着されている。補助耐圧層5は常態においてホースの中央側へ収縮力が生じるようにし、剪断ピン8はこのような補助耐圧層5の収縮力では破断しない強度のものを用いる。
【0011】
本体耐圧層4が破損し流体が本体耐圧層4から漏洩すると、漏洩した流体は補助耐圧層5と本体耐圧層4の間に貯溜され、補助耐圧層5は漏洩した流体の圧力により外側に膨らむ力を受けることになり、その結果剪断ピン8は補助耐圧層5の収縮力と同方向に一段と大きな剪断力を受ける。このような増大した剪断力を受けた剪断ピン8は破断し、図2に明示するようにリング3cに剪断ピン8を介して係着された移動筒体7はニップル3b上をホース中央側へと摺動して移動する。この移動筒体7は、補助耐圧層5の内圧が無くなっても元々の収縮力のみで中央側に留まるので、移動筒体7の摺動は付加逆的な移動となる。
【0012】
図1に示したホース本体2の端部には移動筒体7に係合して通報手段9が埋設されている。この実施例の通報手段9はコイルからなるものであり、一端が移動筒体7に固定されている。ホース1に特定周波数の電波を送ると、通報手段に異常がない限りは電波の反射状況は一様となる。しかしながらホース1の内層が破損すると、漏洩流体の圧力で剪断ピン8が破断し、移動筒体7はニップル3b上をホース中央側へ摺動することになる。その結果、図2に示すように移動筒体7に一端が固定されたコイルは伸びて切断され、通信機能に変化が起こるので、異常の発生したホースを容易に特定することができる。
【0013】
このようなホースを実際に使用する際は、流体の移送作業中常に電波を送り続け、ホースに漏洩が生じると直ちにこれを検知できるようにすることが好ましい。このようなホースでは漏洩の有無を容易に判別することが可能であり、さらにホースに埋設する通報手段はコイルのみで足りるのでホースの製造コストを安価にすることができる。
【0014】
通報手段は、受信機能と送信機能を備えたトランスポンダや送信機能のみを備えた電子装置であっても良い。しかしながらいずれにしても、剪断ピン8及び移動筒体7と協働して漏洩発生時には通信機能に変化を生じるようにする。
【0015】
次に、図3及び図4を参照して第2実施例のホースについて詳述するが、第1実施例と共通する部分については同一符号で明示する。
【0016】
図3は、漏洩が生じていない正常な状態における第2実施例のホース1を断面で示したものである。先述した第1実施例と同様に、本体耐圧層4の端部はニップル3bのリング3cに固定され、補助耐圧層5の端部は移動筒体7に固定した後剪断ピン8等の係止手段を介してニップル3bのリングまたは突設部3cに係着される。しかしながら、ホース本体2の端部には通報手段は埋設されておらず、替わりにホース本体2の端部とニップル3bとの接着部位を脆弱にした環状脆弱部10が設けられている。
【0017】
ホース1の本体耐圧層4が破損し移送中の流体が漏洩すると、上述の実施例と同様に補助耐圧層5に加わる内圧により剪断ピン8がより大きな剪断力を受けて破断する。剪断ピン8が破断すると、移動筒体7はニップル3b上の突設部3cとの係着が外れてホース中央側へと移動する。移動筒体7には補助耐圧層5の端部が固定され、さらに補助耐圧層5はカバーゴム層6で被覆されているので、移動筒体7がホース中央側に摺動するとホース本体2の端部は軸方向中央側への軸力を受けることになる。その結果、端部に設けられた環状脆弱部10が裂開し、ホース1の端部には図4に示すように溝等の破断部が生じる。
【0018】
このような構成のホースでは、ホース本体2の端部に形成された破断部を視認することによって漏洩が有ったことを確認することができる。
【0019】
補助耐圧層5には常時中央側への収縮力が働いており、その収縮力に剪断ピン8が抗しているので、移送流体の漏洩により剪断ピン8が破断すると移動筒体7はホース中央側へと摺動し、漏洩流体による内圧が無くなった後でも元の位置に戻ることはない。従って、一度漏洩が生じれば移動筒体7はホースの異常を示し続けることになるので、移動筒体7に様々な漏洩検出手段を連働させて確実且つ容易に漏洩の検出を行うことができる。
【0020】
剪断ピン8等の係止手段は、その強度を補助耐圧層5に所定値以上の内方からの圧力が加わった際に破断するよう事前に設計しておくが、その設定値はホースの用途に応じて種々に変更することが可能である。
【0021】
本発明のホースは上述した実施例以外にも適宜に変更が可能である。例えば本体耐圧層4、補助耐圧層5の構成を変更したり、ホース本体2の外周に浮力材を巻き付けてフローティングホースとすることも可能である。
【0022】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のホースは剪断ピン等の係止手段を流体の漏洩を検出する手段として用いるもので、漏洩による流体の圧力を受けて係止手段の破断により摺動した移動筒体は元に戻ることがないために異常の検出が確実であり、しかもホースに加わる内圧が無くなった状態でも異常が有ったことを示し続ける。
この移動筒体と様々な漏洩検出手段を連働させることで、漏洩の検出を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ホースの第1実施例を断面図に示したものである。
【図2】図1に示したホースの内層から漏洩が生じている状態を示した断面図である。
【図3】本発明ホースの第2実施例を断面図に示したものである。
【図4】図3に示したホースの内層から漏洩が生じている状態を示した断面図である。
【符号の説明】
1 ホース
2 ホース本体
3 継ぎ手
3a フランジ
3b ニップル
3c リングまたは突設部
4 本体耐圧層
5 補助耐圧層
6 カバーゴム層
7 移動筒体
8 剪断ピン
9 通報手段
10 環状脆弱部

Claims (3)

  1. 流体を移送するための内部に形成された本体耐圧層と、この本体耐圧層の側周面に設けられた補助耐圧層と、両端部に固着されたニップルとを含み構成され、本体耐圧層から流体が漏洩するとその圧力によって補助耐圧層に変形が生じるホースであって、
    前記補助耐圧層の端部が固定され前記ニップル上を摺動可能な移動筒体と、ニップル外周面に設けられた突設部と、取付けられた補助耐圧層による中央側へ向けた常態における付勢力に抗して前記移動筒体を前記突設部に係着し、本体耐圧層からの漏洩流体の圧力が加わると係着が外れる係止手段とを備え、流体の漏洩があると移動筒体が中央側へ不可逆的に移動することを特徴とする輸送用ホース。
  2. 前記移動筒体に係合した通報手段を端部に埋設し、前記移動筒体の不可逆的移動に対応して該通報手段の通信機能に変化が生じるよう構成した請求項1記載の輸送用ホース。
  3. 前記移動筒体に接続された環状脆弱部をホース端部に設け、前記移動筒体の不可逆的移動に伴い環状脆弱部位に目視可能な破断部が形成される請求項1記載の輸送用ホース。
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