JP3917621B2 - ランプの梱包用保持具 - Google Patents

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Description

本発明は、U字状のランプを箱に入れて運搬などを行う場合にランプの揺動、破損などを防止するためのランプの梱包用保持具に関する。
従来、直管状の蛍光ランプなどを箱に入れて運搬などを行う場合にランプの揺動、破損などを防止するために、ランプの輸送ケースが用いられていた(例えば、特許文献1参照。)。
この従来の輸送ケースは、特許文献1の図1に示すように、所要複数本の蛍光ランプを並列状態にて収納自在にダンボール素材にて角筒状に一体に曲成されている内ケースと、この内ケースを収納自在にダンボール素材にて角筒状にかつ両端を閉鎖して形成されている外ケースとからなる。また、上記内ケースの各コーナー部には、このコーナー部がダンボール素材を折曲して形成されることで外ケース内面に当接可能に外側へ突出する複数の空間構成用突出片を、長さ方向へ一定の間隔をおいて一体に突設している。これにより、内、外両ケース間にあって、内ケースの周りに緩衝用空間を設けている。
また、2本管またはU字管型の蛍光ランプなどを箱に入れて運搬などを行う場合にランプの揺動、破損などを防止するために、2本管型蛍光ランプ用カートンが用いられていた(例えば、特許文献2参照。)。
この従来のカートンは、特許文献2の図1に示すように、一端においてベースに連結されてこのベースから長手方向に延びた2本の隔置された平行な管もしくは脚部材を有し、この2本の管もしくは脚部材はその間に予め定められたスペースが設けられていると共に、その長手方向の、上記ベースから隔たった一点において、横部材によって連結されている形式の2本管型蛍光ランプを収納するためのカートンである。このカートンは、第1前面パネル、第1および第2側面パネル、後面パネル、第2前面パネルおよび止めパネルを有する角筒スリーブから成り、上記パネルはほぼ平行な折り目に沿ってヒンジ状に連結されている。上記止めパネルの表面は、上記側面パネルにほぼ平行であると共に上記前面および後面パネルの両方に垂直である。上記止めパネルは、ランプのベースと脚部材を連結する横部材との間で、脚部材を隔離する長手方向スペースにこの止めパネルが嵌り込むのを可能とする長さおよび厚さを有する。上記第2前面パネルは、上記止めパネルに連結されている。
実開平7−17787号公報 特開平3−637号公報
上記従来の輸送ケースやカートンは、管径が比較的大きなランプを保持することを目的に形成されている。一方、最近では液晶ディスプレイパネル用のバックライトなど、管径が2〜3mmのランプが用いられるようになっている。しかし、従来の輸送ケースやカートンでは、このような細管のランプの揺動、破損などを十分に防止することができなかった。このため、特に外力に対して強度が弱いU字状の細管ランプを箱に入れて運搬などを行う場合において、ランプの揺動、破損などを防止するためのランプの梱包用保持具が求められていた。
本発明は、2本の隔置された管からなる脚部と、前記管が連結された連結部とを備える細管のランプを複数本保持するためのランプの梱包用保持具であって、前記保持具が、一端側の開口部に蓋部を有し、ほぼ角筒状に形成されたランプ保護箱と、前記ランプ保護箱の中央部に設けられた第1のランプ保持部と、前記ランプ保護箱の他端側の開口部に設けられた第2のランプ保持部とを備え、前記第1のランプ保持部が、前記複数本のランプの脚部の内側に配置されて、前記複数本のランプの脚部を前記ランプ保護箱の内平面に押圧し、前記ランプ保護箱の蓋部と前記第2のランプ保持部とが、前記ランプの長手方向の動きを規制するランプの梱包用保持具を提供する。
(1) 本発明の保持具は、請求項1に記載の構成を有することにより、U字状のランプを箱に入れて運搬などを行う場合にランプの揺動または外衝撃による破損などを防止できる。また、ランプを梱包する際にテープ止めなどの作業が不要となり、ランプの梱包作業が簡素化できる。
(2) 本発明の保持具は、請求項2に記載の構成を有することにより、ランプの揺動をより効果的に防止できる。
(3) 本発明の保持具は、請求項に記載の構成を有することにより、蓋部の開閉が容易になると共に、ランプ保護箱への斜め衝撃などによる歪み力からランプを保護できる。
(4) 本発明の保持具は、請求項に記載の構成を有することにより、ランプを保持具に入れたまま点灯検査が可能となる。
(5) 本発明の保持具は、請求項に記載の構成を有することにより、保持具にランプを収納する作業を専用の梱包治具を用いて行うことができ、ランプの梱包作業をより効率化できる。
(6) 本発明の保持具は、請求項に記載の構成を有することにより、外衝撃をより効果的に防止できる。
(7) 本発明の保持具は、請求項に記載の構成を有することにより、ランプの揺動をさらに効果的に防止できる。
(8) 本発明の保持具は、請求項に記載の構成を有することにより、1種類の保持具で長さの異なる複数の種類のランプに対応できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(実施形態1)
先ず、本発明のランプの梱包用保持具の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態の保持具にランプを保持させた状態の斜視図Aとそのランプの斜視図Bである。図2は、図1のI−I線矢視断面図である。図3は、本実施形態の保持具にランプを収納した状態の平面図である。図4は、本実施形態の保持具の組み立て前の展開平面図である。図5A〜Fは、本実施形態の保持具を組み立てた後の六面図であり、図5Aは平面図、図5Bは左側面図、図5Cは正面図、図5Dは右側面図、図5Eは底面図、図5Fは背面図である。図6は、本実施形態の保持具の蓋部の開閉方法を説明する要部斜視図である。なお、図1〜図6では、同一部分には同一符合を付した。
図1に示すように、保持具1に複数本収納・保持されるランプ2は、2本の隔置された管からなる脚部3と、この管が連結された連結部4とを備えている。また、ランプ2の両端5には、内部電極から引き出された端子部6が設けられている。保持具1は、ランプ保護箱7と、第1のランプ保持部8と、第2のランプ保持部9とを備えている。また、ランプ保護箱7は、ほぼ角筒状に形成され、外圧緩衝用の突出片10a、10b、10cを備えている。これにより、外衝撃をより効果的に防止してランプ2を保護できる。なお、ランプ2の種類によっては、端子部6を備えないランプもある。例えば、外部電極を用いたランプの場合である。また、ランプ保護箱7の側面には、梱包治具挿入用窓部13が設けられている。なお、梱包治具については、後述する実施形態2で説明する。
また、図2に示すように、第1のランプ保持部8は、強度を増すために断面U字状に形成され、ランプ2の脚部3の内側に配置されている。第1のランプ保持部8は保持片11を備え、保持片11のスプリングバック作用により、ランプ2をランプ保護箱7の内面に押圧して保持している。これにより、ランプの横方向(図1のII−II線方向)の動きが規制され、衝撃などが加わってもランプの重なりなどが防止できる。なお、第1のランプ保持部8の形成を、例えば段ボールなどの平らな紙板材を折り曲げて行うことにより、保持片11に元の平らな紙板材への復元作用(スプリングバック作用)を付与することができる。また、第1のランプ保持部8の保持片11は、ランプ2の両端5側に向けられている。これにより、万一ランプの一部が破損などしてランプの入れ替えの必要が生じた際に、保持片11が障害とならずランプの挿入が容易となる。さらに、第1のランプ保持部8の表面を、複数本のランプ2の外形に沿った波形で形成することもでき、これによってさらにランプを安定的に保持できる。
第2のランプ保持部9は、断面V字状に形成され、ランプ2の脚部3の内側に配置されている。ランプ2の両端5は第2のランプ保持部9とランプ保護箱7との間に配置されていると共に、第2のランプ保持部9はスプリングバック作用により、ランプ2をランプ保護箱7の内面に押圧して保持している。なお、第2のランプ保持部9の形成を、例えば段ボールなどの平らな紙板材を折り曲げて行うことにより、第2のランプ保持部9に元の平らな紙板材への復元作用(スプリングバック作用)を付与することができる。また、第2のランプ保持部9の表面を、複数本のランプ2の外形に沿った波形で形成することもでき、これによってさらにランプを安定的に保持できる。
また、ランプ2の連結部4側には、ランプ保護箱7の一側面を形成する蓋部12が配置されている。この蓋部12と第2のランプ保持部9とにより、ランプ2の長手向の動きが規制され、衝撃などが加わってもランプ2の揺動、破損などを防止できる。但し、ランプ2の連結部4と蓋部12とは、必ずしも接触している必要はなく、若干の隙間を設けたほうが、ランプ2や保持具1の寸法バラツキを吸収できるので好ましい。
また、図3に示すように、ランプ保護箱7の側面には、ランプ2の点灯検査用窓部14a、14bが設けられている。これにより、ランプ2を保持具1に収納したままで、点灯検査を行うことができる。なお、点灯検査は、点灯検査用窓部14aに高周波電圧を印加して、点灯検査用窓部14bでランプ2の点灯状態を確認して行う。
第1のランプ保持具8は、ランプ保護箱7にランプ2を収納した後に、外側からランプ2の脚部3の内側(図3の8’の位置)に配置される。その際、第1のランプ保持部8の端部15は、ランプ保護箱7に設けられた係止口16に嵌合係止される。これにより、第1のランプ保持具8はランプ保護箱7に固定される。
また、図4および図5A〜Fに示すように、保持具1は、段ボールなどの紙板材の打ち抜き加工により形成でき、ランプ保護箱7を形成する第1側面部17a、17b、第2側面部18、第3側面部19、第4側面部20を備えている。なお、図4において破線は折り目を示し、実線は外形線または切り目を示す。
第1側面部17a、17bには、係止口16を形成するための打ち抜き部16a1、16a2、16b1、16b2が設けられている。ランプ保護箱7を組み立てた後には、打ち抜き部16a1と16b2、および打ち抜き部16a2と16b1とが重なり、それぞれ係止口16を形成する。また、第1側面部17aには係合突起21が設けられ、第1側面部17bには係合突起21が係合する係合用切り目22が設けられている。保持具1を組み立てる際に、係合突起21を係合用切り目22に挿入することにより、ランプ保護箱7を角筒状に形成できる。また、第2側面部18には、梱包治具挿入用窓部13が設けられている。
また、第3側面部19には、ランプ2の点灯検査用窓部14a、14bが設けられていると共に、その一端には指穴23が設けられ、その他端には第2のランプ保持部9を形成するための折り曲げ部24が設けられている。また、指穴23の両側には、切り込み25が設けられている。第4側面部20には、ランプ2の点灯検査用窓部14a、14bが設けられていると共に、その一端には蓋部12が設けられ、その他端には第2のランプ保持部9を形成するための折り曲げ部24が設けられている。蓋部12には、突起部12aが設けられている。
保持具1のほぼ中央部には、第1のランプ保持部8を形成するための折り曲げ部26が設けられている。但し、折り曲げ部26は、必ずしも保持具1の中央部に設ける必要はなく、保持具1の端部側に偏移して設けてもよい。なお、27は開口部である。
また、図6A、Bに示すように、蓋部12を閉める際には、蓋部12の突起部12aを指穴23に挿入した後、ランプ保護箱7に設けられた切り込み25の近傍のコーナー部28を内側に折り返してロック部29を形成する。これにより、蓋部12の開口が規制されると共に、ランプ保護箱7への斜め衝撃などによる歪み力からランプを保護できる。また、蓋部12を開口する際には、ロック部29を折り返して元のコーナー部28を復元することにより、蓋部12の規制を解除すればよい。このように本実施形態の保持具1の蓋部12は、開閉が容易である。
(実施形態2)
次に、本発明の保持具にランプを収納・保持する方法の実施の形態について説明する。
図7は、本実施形態の梱包治具の斜視図である。図8は、本実施形態の梱包治具を用いて実施形態1で説明した組み立て前の保持具にランプを収納中の平面図である。図9は、図8の側面図である。
図7に示すように、梱包治具30は、基板31と、ランプ位置決め保持支柱32と、保持具載置部33とを備えている。また、基板31には、大型の開口部34と小型の開口部35とが設けられている。
梱包治具30を用いて保持具1にランプ2を収納するには、図8および図9に示すように、保持具1の梱包治具挿入用窓部13にランプ位置決め保持支柱32を挿入して保持具載置部33に保持具1を載置させる。続いて、ランプ2をランプ位置決め保持支柱32に沿って所定の数まで積み重ねる。この際図8に示すように、ランプ2を保持具1の蓋部12側にずらして積み重ねる。所定の数のランプ2を積み重ねた後、折り曲げ部24を折り曲げて第2のランプ保持部9(図2参照。)を形成すると共に、他の部分も折り曲げてランプ保護箱7(図2参照。)を角筒状に組み立てる。その後、積み重ねられたランプ2をA方向に押し込み、ランプ2の両端5を第2のランプ保持部9(図2参照。)とランプ保護箱7(図2参照。)と間に挿入する。最後に、蓋部12を閉じることにより、図1で示したように保持具1にランプ2を複数本収納・保持することができる。
専用の梱包治具30を使用することにより、ランプの梱包作業を容易かつ迅速に行うことができ、作業効率を向上できる。
(実施形態3)
次に、本発明のランプの梱包用保持具の他の実施の形態について説明する。
図10は、本実施形態の保持具にランプを保持させた状態の斜視図Aとそのランプの斜視図Bである。図11は、図10のI−I線矢視断面図である。図12は、本実施形態の保持具にランプを収納した状態の平面図である。図13は、図12の状態から第2のランプ保護箱を最大限に引き出した状態の平面図である。図14は、本実施形態の第1のランプ保護箱の組み立て前の展開平面図Aと第2のランプ保護箱の組み立て前の展開平面図Bである。図15は、本実施形態の保持具の蓋部の開閉方法を説明する要部斜視図である。なお、図10〜図15では、図1〜図6と同一部分または対応部分には同一の符合を付した。また、本実施形態では、実施形態1の説明と重複する部分の説明は、一部を除いて省略した。
図10〜図13に示すように、本実施形態の保持具1は、第1のランプ保護箱7aと第2のランプ保護箱7bとを備える以外は、実施形態1の保持具1とほぼ同様の構成であるり、ほぼ同様の効果を有する。第1のランプ保護箱7aは、スライド溝36を備え、第2のランプ保護箱7bは、突出片10dを備えている。また、第2のランプ保護箱7bの一部は、第1のランプ保護箱7aの内部に挿入されており、突出片10dはスライド溝36に挿入されている。突出片10dは、スライド溝36内を移動可能であり、これにより第1のランプ保護箱7aと第2のランプ保護箱7bとは、相互にスライドすることができる。このように、本実施形態の保持具1は長さの異なる複数の種類のランプに対応できる。
また、図11に示すように、第2のランプ保護箱7bは蓋部12を備え、蓋部12は断面V字状に形成されている。ランプ2は、第2のランプ保持部9と蓋部12との間に配置されていると共に、蓋部12はスプリングバック作用により、ランプ2を第2のランプ保持部9の方向に押圧して保持している。この蓋部12と第2のランプ保持部9とにより、ランプ2の長手向の動きが規制され、衝撃などが加わってもランプ2の揺動、破損などをより効果的に防止できる。また、ランプ2の長さに若干の変動があっても、蓋部12のスプリングバック作用により、ランプ2の長さの変動を吸収することができる。
また、図14A、Bに示すように、第1のランプ保護箱7aと第2のランプ保護箱7bとは、それぞれ段ボールなどの紙板材の打ち抜き加工により形成できる。また、第1のランプ保護箱7aと第2のランプ保護箱7bとは、それぞれ第1側面部17a、17b、第2側面部18、第3側面部19、第4側面部20を備えている。また、第2のランプ保護箱7bの第4側面部20の一端に設けられた蓋部12は、折り曲げ可能に形成されている。なお、図14A、Bにおいて破線は折り目を示し、実線は外形線または切り目を示す。
本実施形態の保持具1を組み立てるには、先ず図14Bに示した係合突起21を係合用切り目22に挿入することにより、第2のランプ保護箱7bを角筒状に形成する。次に、角筒状の第2のランプ保護箱7bを第1のランプ保護箱7aで包むように、図14Aに示した係合突起21を係合用切り目22に挿入することにより、第2のランプ保護箱7bを内部に収納した状態で、第1のランプ保護箱7aを角筒状に形成すれば、本実施形態の保持具1が完成する。
本実施形態の保持具1にランプ2を収納する場合は、図15Aに示すように、蓋部12を開口した状態で、図10に示すように、脚部3からランプ2を保持具1内に挿入すればよい。その後、蓋部12を閉める際には、図15A、Bに示すように、蓋部12を折り曲げて形成し、蓋部12の突起部12aを指穴23に挿入した後、第2のランプ保護箱7bに設けられた切り込み25の近傍のコーナー部28を内側に折り返してロック部29を形成する。また、蓋部12を開口する際には、ロック部29を折り返して元のコーナー部28を復元することにより、蓋部12の規制を解除すればよい。
また、本実施形態の保持具1は、図16Aに示すように、第1の切り込み25aと第2の切り込み25bとを設けて、第1のコーナー部28aと第2のコーナー部28bとを形成してもよい。これにより、蓋部12と第2のランプ保持部9との間隔を微調整でき、より細かくランプの長さの変化に対応できる。この場合に蓋部12を閉めるには、図16Bに示すように、蓋部12を折り曲げて形成し、蓋部12の突起部12aを指穴23に挿入した後、第1のコーナー部28aを内側に折り返して第1のロック部29aを形成すればよい。また、図16Cに示すように、蓋部12をさらに内側に押し込んだ後、第2のコーナー部28bを内側に折り返して第2のロック部29bを形成することもできる。
また、本実施形態の保持具1は、図17および図18に示すように、第1のランプ保護箱7aのスライド溝36に段差37または突起38を設けることができる。これにより、保持具1の長さの調節が正確に行えると共に、振動などが加わっても第1のランプ保護箱7aと第2のランプ保護箱7bとの位置が変動することがない。なお、図17のように、段差37を設ける場合は、第2のランプ保護箱7bの突出片10dがB方向へ移動する際に障害となるように段差37を設ける。
(実施形態4)
次に、実施形態1と2の保持具に共通する変形例を説明する。図19A、B、Cは、図1および図10に示した外圧緩衝用の突出片10aの部分の模式図である。突出片10aは、図19Aに示すように、その端部を折り曲げて形成してもよく、図19Bに示すように、相互に垂直な二方向に延びるように形成してもよい。これにより、多方向からの外衝撃を吸収してランプを保護できる。また、突出片10aは、図19Cに示すように、長尺の突出片10aを折り曲げて形成してもよい。これにより、突出片10aのスプリングバック機能を利用して外衝撃を吸収してランプを保護できる。さらに、図1および図10に示した外圧緩衝用の突出片10b、10cについても上記と同様に形成することができる。
続いて、実施形態1と2の保持具に共通する他の変形例を説明する。第1のランプ保持部8または第2のランプ保持部9は、必ずしもランプ保護箱7または第1のランプ保護箱7aと一体として形成する必要はなく、別部品として形成してもよい。図20、図21は、第1のランプ保持部8または第2のランプ保持部9を独立して形成した別部品の模式図である。図20Aおよび図21Aに示した別部品は、第2のランプ保持部9として用いられる。図20Bおよび図21Bに示した別部品は、第1のランプ保持部8および第2のランプ保持部9のいずれにも用いられる。図20Cに示した別部品は、第1のランプ保持部8として用いられる。上記別部品を第1のランプ保持部8として用いる場合は、保持具1にランプ2を収納した後に、上記別部品を外側からランプ2の脚部3の内側に挿入すればよい。また、上記別部品を第2のランプ保持部9として用いる場合は、例えば図22に示すように、予めランプ保護箱7の端部に上記別部品(第2のランプ保持部9)を配置した後、ランプ保護箱7にランプ2を収納すればよい。なお、図22Aは、図20Aに示した別部品を配置した例であり、図22Bは、図21Aに示した別部品を配置した例である。
上記別部品の材質としては、例えば、スポンジ、ゴム、樹脂成形材、中空エアシート材などを用いることができる。また、上記別部品の表面にフィルムなどを貼り合わせることもできる。フィルムを貼り合わせることにより、表面の滑りを良好にでき、上記別部品とランプとの摩擦を減少させて、ランプの破損を確実に防止できる。
以上説明したように本発明は、U字状のランプを箱に入れて運搬などを行う場合にランプの揺動、破損などを防止することができるランプの梱包用保持具を提供することができ、その工業的価値は大である。
実施形態1の保持具にランプを保持させた状態の透視図Aとそのランプの斜視図Bである。 図1のI−I線矢視断面図である。 実施形態1の保持具にランプを収納した状態の平面図である。 実施形態1の保持具の組み立て前の展開平面図である。 実施形態1の保持具を組み立てた後の平面図である。 実施形態1の保持具を組み立てた後の左側面図である。 実施形態1の保持具を組み立てた後の正面図である。 実施形態1の保持具を組み立てた後の右側面図である。 実施形態1の保持具を組み立てた後の底面図である。 実施形態1の保持具を組み立てた後の背面図である。 実施形態1の保持具の蓋部の開閉方法を説明する要部斜視図である。 実施形態2の梱包治具の斜視図である。 実施形態2の梱包治具を用いて実施形態1で説明した組み立て前の保持具にランプを収納中の平面図である。 図8の側面図である。 実施形態3の保持具にランプを保持させた状態の斜視図Aとそのランプの斜視図Bである。 図10のI−I線矢視断面図である。 実施形態3の保持具にランプを収納した状態の平面図である。 図12の状態から第2のランプ保護箱を最大限に引き出した状態の平面図である。 実施形態3の第1のランプ保護箱の組み立て前の展開平面図Aと第2のランプ保護箱の組み立て前の展開平面図Bである。 実施形態3の保持具の蓋部の開閉方法を説明する要部斜視図である。 実施形態3の保持具の変形例を示す要部斜視図である。 実施形態3の保持具の変形例を示す要部斜視図である。 実施形態3の保持具の変形例を示す要部斜視図である。 外圧緩衝用の突出片10aの部分の模式図である。 第1のランプ保持部8または第2のランプ保持部9を独立して形成した別部品の模式図である。 第1のランプ保持部8または第2のランプ保持部9を独立して形成した別部品の模式図である。 別部品として形成した第2のランプ保持部9をランプ保護箱7に配置してランプ2を収納した状態の断面図である。
符号の説明
1 保持具
2 ランプ
3 脚部
4 連結部
5 ランプの両端
6 端子部
7 ランプ保護箱
7a 第1のランプ保護箱
7b 第2のランプ保護箱
8 第1のランプ保持部
9 第2のランプ保持部
10a、10b、10c、10d 突出片
11 保持片
12 蓋部
12a 突起部
13 梱包治具挿入用窓部
14a、14b 点灯検査用窓部
15 第1のランプ保持部の端部
16 係止口
16a1、16a2、16b1、16b2 打ち抜き部
17a、17b 第1側面部
18 第2側面部
19 第3側面部
20 第4側面部
21 係合突起
22 係合用切り目
23 指穴
24 第2のランプ保持部を形成するための折り曲げ部
25 切り込み
25a 第1の切り込み
25b 第2の切り込み
26 第1のランプ保持部を形成するための折り曲げ部
27 開口部
28 コーナー部
28a 第1のコーナー部
28b 第2のコーナー部
29 ロック部
29a 第1のロック部
29b 第2のロック部
30 梱包治具
31 基板
32 ランプ位置決め保持支柱
33 保持具載置部
34 大型の開口部
35 小型の開口部
36 スライド溝
37 段差
38 突起

Claims (8)

  1. 2本の隔置された管からなる脚部と、前記管が連結された連結部とを備える細管のランプを複数本保持するためのランプの梱包用保持具であって、
    前記保持具が、一端側の開口部に蓋部を有し、ほぼ角筒状に形成されたランプ保護箱と、前記ランプ保護箱の中央部に設けられた第1のランプ保持部と、前記ランプ保護箱の他端側の開口部に設けられた第2のランプ保持部とを備え、
    前記第1のランプ保持部が、前記複数本のランプの脚部の内側に配置されて、前記複数本のランプの脚部を前記ランプ保護箱の内平面に押圧し、
    前記ランプ保護箱の蓋部と前記第2のランプ保持部とが、前記ランプの長手方向の動きを規制することを特徴とするランプの梱包用保持具。
  2. 前記第2のランプ保持部が、前記複数本のランプの脚部の内側に配置されて、前記複数本のランプを前記ランプ保護箱の内平面に押圧する請求項1に記載のランプの梱包用保持具。
  3. 前記蓋部が突起部を備え、前記ランプ保護箱が指穴を備え、前記突起部が前記指穴に係合可能である請求項1または2に記載のランプの梱包用保持具。
  4. 前記ランプ保護箱が、前記ランプの点灯検査用窓部を備えている請求項1〜のいずれかに記載のランプの梱包用保持具。
  5. 前記ランプ保護箱が、梱包治具挿入用窓部を備えている請求項1〜のいずれかに記載のランプの梱包用保持具。
  6. 前記ランプ保護箱が、外圧緩衝用の突出片を備えている請求項1〜のいずれかに記載のランプの梱包用保持具。
  7. 前記第1のランプ保持部および前記第2のランプ保持部から選ばれる少なくとも一方の表面が、前記ランプの外形に沿った波形で形成されている請求項1〜のいずれかに記載のランプの梱包用保持具。
  8. 前記ランプ保護箱が、第1のランプ保護箱と第2のランプ保護箱からなる請求項1〜のいずれかに記載のランプの梱包用保持具。
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