JP3917510B2 - 眼鏡枠形状測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼鏡フレームの枠形状、フレーム型板またはレンズの形状を測定する眼鏡枠形状測定装置に関し、特にフレーム型板とレンズの測定モードを自動的に判別し得るようにした眼鏡枠形状測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
眼鏡枠形状測定装置による形状測定は、眼鏡フレームのフレーム枠(リム)の平面視形状が一般に装用者の顔に沿って湾曲した形状を呈しているため、三次元での測定となり、その測定データはr(測定子の半径方向の変位)、θ(測定子の任意の点を基準とした水平面における回転方向の変位)、Z(測定子の高さ方向の変位)の円筒座標系で表される。このため、眼鏡枠形状測定装置は、測定子を半径方向に駆動する水平駆動機構、水平面内で回転させる回転駆動機構および上下方向に駆動する上下動駆動機構を備え、形状測定に際しては測定子をリムの内周面に形成したフレーム溝に沿って移動させることにより、r,θ,Zを測定し、これらの変位量を演算処理することによりリム形状を測定するように構成されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
実開平6−55130号
【特許文献2】
実開平6−55126号
【0004】
一方、フレーム枠を用いずレンズの下部をナイロン糸で吊ったり、ツーポイントまたはスリーピースと呼ばれるレンズにビス用孔を形成し、この孔に挿通されるビスでレンズを止めるようにした縁無しタイプの眼鏡の場合は、枠形状を測定できないため平板状のフレーム型板を用意し、このフレーム型板の形状測定を行うようにしている。また、加工済みのレンズをさらに縁摺り加工して一回り小さくし、これに適合する大きさの眼鏡フレームに装着するような場合には、レンズ自体の形状測定を行うようにしている。このため、この種の眼鏡枠形状測定装置は、アタッチメントとして保持ホルダーを備え、フレーム型板またはレンズを測定する際には、フレーム型板またはレンズを保持ホルダーに固定した上で保持ホルダーを装置に装着して測定を行うようにしている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献3】
特開2000−317795号公報
なお、出願人は本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、眼鏡枠形状測定装置による測定モードとしては、眼鏡枠測定、フレーム型板測定およびレンズ測定の3つの測定モードがある。また、眼鏡フレームのリム、フレーム型板、レンズはそれぞれ左側と右側のものがあるため、各測定モード毎に左側の測定であるか右側の測定であるかを指定する必要がある。このため、従来は測定時に作業者がコントロールパネルに設けたボタンによって眼鏡枠測定、フレーム型板測定またはレンズ測定のうちのどの測定モードであるかを指定し、さらに左側と右側のいずれの測定であるかを指定していた。
しかしながら、このような測定モードの指定と、左右いずれの測定であるかの指定との二つの指定を行うことは、作業者の精神的な負担が大きく、誤った指定を行ってしまうことがあるという問題があった。
このため、特に、フレーム型板とレンズの測定では、1つの保持ホルダーをフレーム型板とレンズに対して共通に用いているため、作業者が測定モードの指定と左右の指定を行う代わりに、保持ホルダーの装着位置によってフレーム型板とレンズの測定モードと、左右いずれの測定であるかを自動的に判別し得るようにした眼鏡枠形状測定装置の開発が要請されている。
【0007】
本発明は上記した従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、フレーム型板とレンズの測定モードと、左右いずれの測定であるかを自動的に判別し得るようにした眼鏡枠形状測定装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明は、眼鏡フレームのフレーム溝の形状、フレーム型板またはレンズの外周形状を測定する眼鏡枠形状測定装置において、上方に開放し前記眼鏡フレーム、フレーム型板またはレンズが挿入される開口部の一側縁に沿って設けられたホルダー取付部を有する筐体と、前記フレーム型板または前記レンズを保持する保持ホルダーと、前記ホルダー取付部に設けられ前記フレーム型板、レンズの測定モードを自動的に判別する自動判別機構とを備え、前記保持ホルダーは、一方の面に左または右側のフレーム型板が取付けられる型板取付部を有し、前記一方の面と対向する他方の面に左または右側のレンズが取付けられるレンズ取付部を有し、前記フレーム型板の測定時にはフレーム型板が下になるように、前記レンズの測定時にはレンズが下になるように上下反転されて前記ホルダー取付部に装着され、前記ホルダー取付部は、左側のフレーム型板またはレンズの測定時に前記保持ホルダーが固定される第1の固定部と、右側のフレーム型板またはレンズの測定時に前記保持ホルダーが固定される第2の固定部とを有し、前記自動判別機構は、前記第1の固定部に配設され前記保持ホルダーが装着されたことを検出する第1のセンサと、前記第2の固定部に配設され前記保持ホルダーが装着されたことを検出する第2のセンサとを有するものである。
【0009】
第1の発明においては、左側のフレーム型板またはレンズの測定時に保持ホルダーが第1の固定部に固定される。このとき、保持ホルダー装着を第1のセンサが検出する。右側のフレーム型板またはレンズの測定時に保持ホルダーが第2の固定部に固定される。このとき、保持ホルダー装着を第2のセンサが検出する。
【0010】
第2の発明は、眼鏡フレームのフレーム溝の形状、フレーム型板またはレンズの外周形状を測定する眼鏡枠形状測定装置において、上方に開放し前記眼鏡フレーム、フレーム型板またはレンズが挿入される開口部の一側縁に沿って設けられたホルダー取付部を有する筐体と、前記フレーム型板または前記レンズを保持する保持ホルダーと、前記ホルダー取付部に設けられ前記フレーム型板、レンズの測定モードを自動的に判別する自動判別機構とを備え、前記保持ホルダーは、一方の面に左または右側のフレーム型板が取付けられる型板取付部を有し、前記一方の面と対向する他方の面に左または右側のレンズが取付けられるレンズ取付部を有し、前記フレーム型板の測定時にはフレーム型板が下になるように、前記レンズの測定時にはレンズが下になるように上下反転されて前記ホルダー取付部に装着され、前記ホルダー取付部は、左側のフレーム型板またはレンズの測定時に前記保持ホルダーが固定される第1の固定部と、右側のフレーム型板またはレンズの測定時に前記保持ホルダーが固定される第2の固定部とを有し、前記自動判別機構は、前記第1の固定部に配設され左側のフレーム型板が装着されたことを検出する第1のセンサと、左側のレンズが装着されたことを検出する第2のセンサと、前記第2の固定部に配設され右側のフレーム型板が装着されたことを検出する第3のセンサと、右側のレンズが装着されたことを検出する第4のセンサとを有するものである。
【0011】
第2の発明においては、左側のフレーム型板またはレンズの測定時に保持ホルダーが第1の固定部に固定される。このとき、左側のフレーム型板であれば、第1のセンサがこれを検出し、左側のレンズであれば、第2のセンサがこれを検出する。右側のフレーム型板またはレンズの測定時に保持ホルダーが第2の固定部に固定される。このとき、右側のフレーム型板であれば、第3のセンサがこれを検出し、右側のレンズであれば、第4のセンサがこれを検出する。
【0012】
第3の発明は、上記第2の発明において、保持ホルダーが、第1、第2、第3または第4のセンサによって検出される検出用ピンを備えているものである。
【0013】
第3の発明において、第1、第2、第3、第4のセンサは、検出用ピンを検出することで、保持ホルダーが第1または第2の固定部に装着されたことを検出する。この場合、検出用ピンを保持ホルダーの中央から左または右側にずらして設けておくと、上下反転させて装着するときの誤装着を防止することができる。
センサとしては、検出用ピンを光学的に検出するセンサが用いられる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る眼鏡枠形状測定装置の外観斜視図、図2は同じく眼鏡枠形状測定装置の要部の断面図、図3は測定子のZ方向保持機構の非測定時における断面図、図4は図3の矢印A方向から見たZ方向保持機構のフレーム溝へのローディング時における断面図、図5はローディング時の側面図、図6は形状測定時の側面図、図7はスライダーの前方から見た斜視図、図8は同スライダーの斜め前方から見た斜視図、図9(a)、(b)は退避機構を構成する回動レバーの斜視図および同回動レバーの分解斜視図、図10はスライダーの駆動機構を示す概略平面図、図11は図10のXI−XI線断面図、図12はスタイラスの接触部とリムのフレーム溝を示す図、図13は保持ホルダーの断面図、図14は同じく保持ホルダーの底面図である。図15〜図17はフレーム型板の取付け手順を説明するための図、図18〜図21はフレーム型板とレンズの測定の自動判別機構と、保持ホルダーの取付け位置を示す図で、図18は左側フレーム型板の測定時における保持ホルダーの取付け位置とセンサの位置を示す図、図19は左側レンズの測定時における保持ホルダーの取付け位置とセンサの位置を示す図、図20は右側フレーム型板の測定時における保持ホルダーの取付け位置とセンサの位置を示す図、図21は右側レンズの測定時における保持ホルダーの取付け位置とセンサの位置を示す図である。図22はセンサの状態を示す図、図23は操作手順を示すフローチャートである。
【0015】
図1および図2において、全体を符号1で示す眼鏡枠形状測定装置は、略直方体の箱型に形成された筐体2を備えている。
【0016】
前記筐体2の上面を形成する上カバー2は、前端部にスイッチパネル3が設けられ、中央には開口部5が形成されており、この開口部5から測定すべき眼鏡フレーム4、フレーム型板6またはレンズ7が上方から装着されるようになっている。また、前記開口部5の前端縁側には断面L字状の取付金具9が配設されており、この取付金具9の上面が前記眼鏡フレーム4の代わりにフレーム型板6またはレンズ7の外周形状を測定するときに用いられる保持ホルダー8のホルダー取付部Bを形成している。なお、通常は取付金具9をカバープレート10によって覆っており、フレーム型板6またはレンズ7の測定時にカバープレート10が取り外される。
【0017】
一方、前記筐体2の内部中央には、水平面内で回転自在でかつ左右方向に移動自在な回転テーブル13、この回転テーブル13の上方において前後に対向し同期して互いに接近離間する前後一対の挟持装置14A,14B、眼鏡フレーム4の左右のリム15A,15Bの内周面に形成されたフレーム溝16(図3、図12)に沿って移動する測定子としてのスタイラス17、装置全体を制御する図示を省略した制御部、前記スタイラス17の3次元の動き、すなわち半径方向の変位rを自動的に測定するr軸測定装置(図示せず)、リム15A(15B)内の任意の点Oを中心に水平面内で回転する回転角度θを自動的に測定するθ軸測定装置(図示せず)、上下方向の変位Zを自動的に測定するZ軸測定装置18(図3)等が配設されている。
【0018】
前記スイッチパネル3には、スタートボタン20、セレクトボタン21、リセットボタン22、データボタン23、アップ/ダウンボタン24、LCD表示装置25等が配設されている。スタートボタン20は、眼鏡フレーム4、フレーム型板6またはレンズ7の形状測定を開始するためのボタンで、データランプ26が緑色のときスタート可能で、赤色の時はスタート不可とされている。セレクトボタン21は、形状測定をする条件を選択するためのボタンであり、眼鏡フレーム4の場合は、両眼→右眼→左眼、フレーム型板6、レンズ7の場合は右側あるいは左側の順序で形状測定する。
【0019】
前記リセットボタン22は、形状測定中に押すと測定を中止し、スタイラス17を原点位置に戻し、原点位置で押すと原点リセットを行い、データ転送待機中の場合はそのデータをクリアーにする。データボタン23は、形状測定が終了し、データランプ26が緑色から赤色に切り替わった後に押すと測定データを加工機または管理用コンピュータへ自動的に転送する。データランプ26は、形状測定終了後に緑色から赤色に切り替わり、データ転送の準備完了を示す。アップ/ダウンボタン24は、マニュアルモードの時にはスタイラス17の前後および上下位置の調整等ができる。LCD表示装置25は、オート、マニュアルモード、エラーコード等を表示する。
【0020】
前記眼鏡フレーム4は、被測定物としてのフレームであって、リム15A,15Bが下側で、2本のテンプル31A,31Bが上側に位置するように前記開口部5から筐体2内に装填され、左右のリム15A,15Bが前記挟持装置14A,14Bの挟持手段30によってそれぞれ挟持される。
【0021】
前記各挟持装置14A,14Bは、略同一構造で前後方向に移動自在なクランプ台32と、このクランプ台32を覆う上ケース33とからなるスライダー34A,34Bを備え、これらのスライダー内に前記挟持手段30がそれぞれ配設されている。前方側のスライダー34Aと後方側のスライダー34Bは、図示を省略したワイヤによって互いに同じ距離だけ反対の向きに移動するように連結されており、通常は定荷重ばねによって最も接近した状態に保持されている。したがって、この状態において、いずれか一方のスライダー、例えば後方側のスライダー34Bを手で把持して後方へ移動させると、これに連動して前方側のスライダー34Aは同じ距離だけ前方に移動して後方側のスライダー34Bと離間する。また、後方側のスライダー34Bを後方へ移動させた後で解放すると、前後のスライダー34A,34Bは定荷重ばねの力により互いに接近する方向に同じ距離だけ移動して元の位置に復帰する。
【0022】
前記挟持手段30は、図2および図3に示すように上下方向に対向して配設され、図示してないカム機構によって互いに接近離間する方向に同期して動作する2本のクランプピン30a,30bによって構成されている。また、挟持手段30は前後2組ずつ、合計4組からなり、各挟持装置14A,14Bにそれぞれ2組ずつ配設されている。挟持手段30を構成する2本のクランプピン30a,30bの先端部は、前記上ケース33に形成した縦方向に長い長溝36(図1)から外部に突出し、通常最大に開いた状態(離間した状態)に保持されている。
【0023】
眼鏡枠形状測定装置1への眼鏡フレーム4の装着に際しては、前後一対の挟持装置14A,14Bを離間させた後、眼鏡フレーム4を開口部5から筐体2内に挿入してリム15A,15Bを各挟持手段30の上側のクランプピン30aと下側のクランプピン30bとの間に挿入し、この状態で後方側のスライダー34Bを手で把持して前方へ移動させると、これに連動して前方側のスライダー34Aが後方に移動し、これら両スライダー34A,34Bによってリム15A,15Bを前後から挟み、各リム15A,15Bの上側リム部と下側リム部を下側のクランプピン30bの上に載置する。そして、前記スタートボタン20を押すと、図示してないモータの駆動によってクランプピン30a,30bが互いに接近して各リム15A,15Bの上側リム部と下側リム部を挟持する。また、クランプピン30a,30bが閉じてリム15A,15Bを挟持すると、スライダー34A,34Bは図示してないストッパによってその挟持位置に位置決めされ、もって眼鏡フレーム4の筐体2内への装着が完了する。
【0024】
前記回転テーブル13は、左右方向に往復移動自在なスライドテーブル40(図3)上に回転自在に配設されており、眼鏡フレーム4、フレーム型板6またはレンズ7の形状測定時に図示してないパルスモータによって1回転強回転し、このときの回転テーブル13の回転角(実際にはモータに供給されるパルス数)を図示してないθ軸測定装置により前記スタイラス17の水平面内での回転方向の変位θとして検出するように構成されている。前記回転テーブル13の上面には、その中心を通る径方向の長溝37が前記スタイラス17に対応して形成されている。
【0025】
前記スライドテーブル40は、図示してないDCモータにワイヤを介して連結されており、左側のリム15A、フレーム型板6またはレンズ7の形状測定時に左側に、右側のリム15B、フレーム型板6またはレンズ7の形状測定時に右側に移動されるように構成されている。
【0026】
前記回転テーブル13の内部にはスライダー41が配設されており、その構成等を図3〜図11に基づいて詳述すると、このスライダー41は、上プレート42と、この上プレート42の下面側にねじ止めされた上向きコ字状の下プレート43とからなり、内部に前記スタイラス17を無荷重に近い状態で昇降自在に保持するZ方向保持機構44と、前記スタイラス17を最下方位置、すなわち図3の実線で示す退避位置Tに退避させる退避機構45が配設されている。
【0027】
また、スライダー41は、回転テーブル13内において前記長溝37の長手方向に移動自在に配設され、図10に示すように定荷重ばね50によって一方向(矢印C方向)に付勢されており、一側面にはスライダー金具51が固定されている。また、定荷重ばね50の付勢力は、スライダー41の側面に配設したモータ駆動制御のワイヤ52の移動からも制御される。すなわち、ワイヤ52にはストッパ金具53が固設されており、このストッパ金具53はワイヤ52の動きに連動し、かつスライダー金具51の移動方向の手前に位置している。したがって、通常のスライダー41が定荷重ばね50で付勢されている状態では、ワイヤ52のストッパ金具53にスライダー金具51が当接した状態となり、スライダー41の移動がワイヤ52のストッパ金具51により規制されることになる。そして、2つのプーリ55,55間に張架されたワイヤ52は、モータ54が回転すると移動し、それに伴いストッパ金具53も移動し、スライダー41も同時に移動する。しかし、スライダー41はスタイラス17の接触部17Cがフレーム溝16に当接するとその位置で定荷重ばね50の付勢力を受けた状態で停止する(測定開始状態)。
【0028】
一方、モータ54は回転し続けており、ワイヤ52は移動しているので、ストッパ金具53はスライダー金具51から離間して単独で移動していき、付勢方向側に配設してあるフォトセンサ56によって感知されると、モータ54が停止し、そこがストッパ金具53の退避位置となっている。そして、測定を開始し、測定が終了すると逆の操作で戻るようになっている。なお、スライダー41の半径方向の変位r、つまりリム15A(15B)内の任意の点Oからスタイラス17がフレーム溝16に接触する接触点P(図1)までの水平距離は、図示してないr軸測定装置により測定される(例えば、上記特許文献1,2、非特許文献1参照)。なお、図10および図11において、57はスライダー41のスライド軸(ガイド棒)である。
【0029】
【非特許文献1】
ホーヤ株式会社製 フレームトレーサーGT1000
【0030】
図3において、前記スタイラス17は、前記Z方向保持機構44の一構成部品であるロッド46の上端に取付けられたL字状の本体17Aと、この本体17Aの上端部に水平に突設された細長いピン17Bとからなり、このピン17Bの先端部が接触部17Cを形成し前記リム15A,15Bのフレーム溝16に順次挿入され、その溝壁に所定の測定圧Fで押し付けられる。また、接触部17Cは、図12に示すように球径Dが1.6mm<D<2.2mmの半球状に形成されている。
【0031】
接触部17Cの球径Dを1.6mm<D<2.2mmに設定した理由は、開き角度α(図12)が110°,100°,90°と異なるフレーム溝16であってもスタイラス17の接触部17Cがフレーム溝16から外れたりすることがなく確実に測定することができ、また開き角度αが110°,100°,90°のいずれの場合であっても120°のヤゲンVがフレーム溝16に接したときのヤゲン頂点Sから接触部17Cの中心O0 までの距離Rを近似的に等しくするためである。このようにすると、フレーム溝16に応じてその開き角度αを測定する必要がなく、また開き角度αとは無関係に一定の補正値を測定値に加えて測定値を修正するだけでよい。
【0032】
前記Z方向保持機構44は、上端に前記スタイラス17が取付けられた前記ロッド46と、このロッド46を上方に押上げ前記スタイラス17を無荷重に近い状態で保持するバランスばね48とで構成されている。前記ロッド46は、前記回転テーブル13の長溝37と前記上プレート42に形成した挿通孔を上下動自在に貫通し、下端にプレート49が固定されている。
【0033】
また、前記ロッド46は前記バランスばね48によって上方に付勢されているが、通常は前記退避機構45によって図3に示すように下方に押し下げられることによりスタイラス17を退避位置Tに退避させている。次に、眼鏡フレーム4の形状測定操作が開始されると、前記退避機構45から解放され、前記ロッド46は押し上げられて、スタイラス17の接触部17Cの軸線がリム15A(15B)のフレーム溝16に臨む高さ位置、すなわちローディング位置Rdに保持されるように構成されている。
【0034】
ここで、本実施の形態においては、前記スタイラス17、ロッド46、プレート49、後述するピン66、センサロッド72等で上下動自在な可動体60を構成しており、この可動体60が前記バランスばね48の付勢力によって上昇してスタイラス17を上方のローディング位置Rdに移動させると、可動体60の重量とバランスばね48の付勢力とが所定のバランスを保つようにバランスばね48のばね力を設定し、可動体60を無荷重に近い状態に保持してリム15A,15Bの形状測定を行うようにしている。この場合、可動体60の重さとバランスばね48のばね力を等しくして無荷重の状態にすることが好ましいが、実際にはバランスばね48の精度や耐久性の問題(厳密に設定すると、ばね自体の精度に誤差があった場合、その誤差を吸収できないため)により、可動体60の重さよりバランスばね48のばね力を若干大きく設定している。
【0035】
前記退避機構45は、上下動自在なねじ棒61を有し前記下プレート43上に固定された退避状態解除用のリニアステッピングアクチュエータ62と、このアクチュエータ62によって回動させられる回動レバー63と、この回動レバー63を図3において反時計方向に付勢する付勢用ばね64等で構成されている。付勢用ばね64の上端は回動レバー63に接続され、下端は下プレート43の水平な底板部に接続されている。
【0036】
図9において、前記回動レバー63は、それぞれ金属板の折曲加工によって形成され図示しない止めねじによって一体的に結合された2つのレバー部材63A,63Bによって構成されている。一方のレバー部材63Aは、水平板部63A−1aと垂直板部63A−1bとからなる側面視逆L字状のレバー本体63A−1と、水平板部63A−1aの一側縁に延設され前記ねじ棒61が当接可能な当接片63A−2と、水平板部63A−1aの下面に垂設された固定片63A−3とで構成されている。固定片63A−3には2つのねじ孔63Cが形成されている。
【0037】
前記他方のレバー部材63Bは、先端に向かうにしたがって幅が段階的に減少し前記ロッド46の下端部付近に突設したピン56に上方から当接可能な板状の本体63B−1と、本体63B−1の基端側後端縁に垂設された固定片63B−2と、本体63B−1の基端側両側縁に垂設された左右一対の折曲片63B−3とで構成されている。前記固定片63B−2は、2つのねじ取付孔63Dを有し、これらのねじ取付孔92Dに挿通される止めねじを前記ねじ孔63Cにねじ込むことにより前記固定片63A−3に固定されている。前記一対の折曲片63B−3は、挿通孔63Eをそれぞれ有している。
【0038】
このような回動レバー63は、前記一対の折曲片63B−3の挿通孔63Eに挿通される軸65によって上下方向に回動自在に軸支され、非測定時においては図2に示すように本体63B−1が前記付勢用ばね64のばね力によって前記ピン56に上方から圧接されることにより、前記ロッド46を前記バランスばね48に抗して押し下げスタイラス17を退避位置Tに退避させている。このとき、ねじ棒61は原点位置に下降している。前記付勢用ばね64は引張りコイルばねからなり、上端が回動レバー63に接続され、下端が下プレート43の水平な底板部に接続されている。また、付勢用ばね64のばね力は、前記バランスばね48のばね力より大きく設定されている。
【0039】
前記アクチュエータ62の下方には、前記ねじ棒61を検出する原点センサ67(図4)が配設されている。この原点センサ67は、前記ねじ棒61によってON、OFFするもので、ねじ棒61が原点位置にあるときはON状態に保持され、アクチュエータ62の駆動によってねじ棒61が上昇するとOFFに切り替わる。
【0040】
眼鏡フレーム4の形状測定時に前記アクチュエータ62への通電によってねじ棒61を回転上昇させると、前記回動レバー63は当接片63A−2がねじ棒61によって付勢用ばね64の張力に抗して押し上げられることにより図3時計方向に回動し、略水平な状態になると、アクチュエータ62が一旦停止してねじ棒61によりその高さ位置に保持される。図4および図5はこの状態を示す。すなわち、回動レバー63が図3において時計方向に回動すると、当接片63A−2も同方向に回動するため、ロッド46はバランスばね48の付勢力によって徐々に上昇する。そして、当接片63A−2が所定の高さまで上昇すると、アクチュエータ62が停止し、スタイラス17が退避位置Tからローディング位置Rdに移動する。このローディング位置Rdはフレーム溝16の中心位置でもある。そして、スタイラス17がフレーム溝16に挿入された状態では、さらにねじ棒61は上昇し、当接片63A−2が上方斜め方向の退避位置まで回動し、スタイラス17は回動レバー63から上下方向の駆動では全く影響を受けないフリーな状態になり、測定が開始される(図6参照)。
【0041】
ロッド46が回動レバー63から開放され上方位置に停止した状態において、ピン56は当接片63B−1の下方に十分離間して位置しており、ロッド46の上下動を可能にしている。つまり、ロッド46は形状測定時において回動レバー63から完全に離間して解放され、上下方向の変位Zの測定を可能にするために上下動自在な状態に維持される。
【0042】
可動体60の重量とバランスばね64の付勢力とが釣り合い状態を保つ位置は、スタイラス17のローディング位置Rd(フレーム溝16の中心と同一位置)に対して1〜5mm程度高い位置とされる。測定時におけるスタイラス17の高さ方向の変位Zは、約±10mm程度である。
【0043】
本実施の形態で前記釣り合い状態を保つ高さ位置とフレーム溝16の位置とを完全に一致させていない理由は、バランスばね48を含む部品等の経時変化や組立誤差等を考慮したもので、僅かにバランスばね48を押さえた状態に設定することで、位置調整の余地を残している。すなわち、理想的にはリムのフレーム溝16にスタイラス17の接触部17Cが係合する場合、Z軸方向の荷重は、無荷重の状態が好ましい。しかし、構造上、バランスばね48が極限に伸びきった状態ではその位置から更に上の方へ位置調整することは難しく、ばねを押えた状態からでは前記の位置調整は容易であるためである。
【0044】
リムの形状測定が終了すると、アクチュエータ62の駆動によってねじ棒61を下降させる。このため、回動レバー63は付勢用ばね64の張力によって反時計方向に回動し、第2当接片63bがピン66を押圧することにより、ロッド46を強制的に引き下げ、スタイラス17をローディング位置Rdから退避位置Tに退避させる。
【0045】
前記プレート49の上面には、前記スタイラス17の上下方向の変位Zを測定する前記Z軸測定装置18が設けられている。このZ軸測定装置18は従来周知のもので、前記上プレート42の下面側にL型金具70を介して設けられたリング状のセンサヘッド71と、このセンサヘッド71内を非接触で上下動自在に貫通するセンサロッド72とで構成されている。センサヘッド71は、扁平なコイルを軸線方向に9個並べて構成したものが用いられ、奇数(1,3,5,7,9)の5つのコイルが一次励磁コイル、偶数(2,4,6,8)の4つのコイルが二次誘導コイルを形成している。センサロッド72は、SUS303等の非磁性材からなる筒体内に複数個の磁性球と非磁性球を交互に配列して形成されるもので、前記プレート49上に垂直に立設されており、このセンサロッド72が前記ロッド46とともに上下方向に変位するとセンサヘッド71内の誘導コイルに誘起電圧が生じ、この誘起電圧を検出して信号処理することにより前記センサロッド72の上下方向の変位を前記スタイラス17の上下方向の変位Zとして検出するように構成されている。一方、プレート49の下面と前記下プレート43との間には、前記バランスばね48が弾装されている。
【0046】
さらに、前記スライダー41には測定用ロッド75が配設されている。この測定用ロッド75は、前記フレーム型板6またはレンズ7の外周形状を測定する際に測定子として用いられるもので、前記上プレート42に設けた筒体76を上下動自在に貫通して上端が前記回転テーブル13の長溝37の真下の一端部付近に位置し、引張りコイルばね73によって上方に付勢され、回転防止用ピン78によって回転が防止されている。回転防止用ピン78は、測定用ロッド75の下端部外周面に突設されており、先端部が前記下プレート43の垂直板部に形成した上下方向に長いスリット79に摺動自在に挿入されている。
【0047】
また、前記測定用ロッド75は、リミットスイッチ80をON、OFFさせるピン状の操作部材81を有し、通常プッシュラッチ83によって通常最下位置に保持されている。プッシュラッチ83は、一回操作されると測定用ロッド75を保持し、二回操作されると保持状態を解除し、測定状態に移行させるもので、市販のものが用いられている。測定用ロッド75を押し下げると、プッシュラッチ83による測定用ロッド75の保持状態が解除されるため、測定用ロッド75は引張りコイルばね73によって引き上げられ、フレーム型板6またはレンズ7と接触可能なローディング位置Rdo に移動する。この場合、フレーム型板6またはレンズ7の形状測定は、リム15A,15Bの形状測定と異なり二次元測定、すなわち半径方向の変位rと、回転角度θの測定であるため、測定用ロッド75を必ずしも上下動自在な状態で保持する必要がなく、回転防止用ピン78をスリット79の上側終端壁に圧接した状態で測定してもよい。
【0048】
前記リミットスイッチ80は、前記測定用ロッド75の使用、不使用状態を検出するためのもので、測定用ロッド75が最下位置まで下降し前記プッシュラッチ83によって保持された状態において、可動片80aが前記操作部材81によって押圧回動させられることによりOFF状態に保持され、測定用ロッド75が上昇して操作部材81による可動片80aの押圧状態が解除させられると、ON状態に切り替わるように構成されている。
【0049】
前記フレーム型板6は、合成樹脂製で中央孔86(図15)と、この中央孔86の両側に位置する2つの位置決め用孔87を有している。フレーム型板6としては、1種類で表裏を反転することにより左眼用(L)と右眼用(R)とに対応させる。
【0050】
前記レンズ7は、縁摺り加工された加工済みのレンズで、同じくサイズ毎に左右対称な形状の左用(L)と右用(R)の2種類が用意される。
【0051】
図1、図2、図13〜図17において、前記保持ホルダー8は、金属製のホルダー本体90を備えている。ホルダー本体90は、略正方形の板状に形成された固定部90Aと、この固定部90Aの後方に向かって一体に延設された角棒状の腕部90Bとで構成されている。固定部90Aの上面91aと下面91bには、それぞれ2つの永久磁石92a,92b、93a,93bが埋設されている。前記永久磁石92a,92b、93a,93bは、前記保持ホルダー8を前記取付金具9のホルダー取付部Bに固定するためのもので、固定部90Aの幅方向中心線上に位置するように前後方向に適宜間隔をおいて配列されている。また、上面側の永久磁石92a,92bと下面側の永久磁石93a,93bは互いに対向するように配置されている。さらに、固定部90Aには、2本の位置決めピン94a,94bと、1本の検出用ピン95が上下面91a,91bを貫通して設けられている。2本の位置決めピン94a,94bは、前記保持ホルダー8を前記取付金具9のホルダー取付部Bに位置決めするためのもので、前方側の永久磁石92a,93aの両側に略等距離離れて位置するように貫設されている。前記検出用ピン95は、フレーム型板6とレンズ7の測定モードを判別するために用いられるもので、上端側が上側の永久磁石92bの左側に位置(図19)するように貫設されている。このため、検出用ピン95の下端側は、図14に示すように下側の永久磁石93bの右側に位置している。
【0052】
前記腕部90Bは、前記固定部90Aより幅が狭く、厚さが厚く、長さが長い角棒状で、上面96aが前記固定部90Aの上面91aと同一面を形成し、下面96bが前記下面91bより下方に位置している。腕部90Bの先端部で上面側は、型板取付部97を形成しており、この型板取付部97には型板固定金具100が固定されている。型板固定金具100は、四角のブロック状に形成され、上面が前記フレーム型板6の取付面100aを形成している。また、この取付面100aには、図15に示すようにねじ取付孔101が形成されるとともに、このねじ取付孔101の両側に位置して2本の位置決めピン102が突設されている。位置決めピン102は、前記フレーム型板6の位置決め用孔87に嵌合することにより、フレーム型板6を前記取付面100aに位置決めする。
【0053】
さらに、前記型板固定金具100の一側面には、固定用ピン103が打ち込まれている。この固定用ピン103は、前記フレーム型板6を前記取付面100aに固定する固定用ねじ104を前記ねじ取付孔101内に固定するためのもので、先端部103aが円錐形に形成されて前記ねじ取付孔101内に突出し、その突出寸法は前記固定用ねじ104のねじ山105aの高さ(ねじ溝105bの深さ)より若干小さく設定されている。
【0054】
前記固定用ねじ104は、図15に示すように前記フレーム型板6の中央孔86を通って前記ねじ取付孔101に挿入される雄ねじ部104Aと、この雄ねじ部104Aの基端に一体に設けられた頭部104Bとからなり、雄ねじ部104Aの外周には軸線方向に長いピン用ガイド溝110が形成されており、その先端が雄ねじ部104Aの先端面に開放している。ピン用ガイド溝110の溝幅は、前記固定用ピン103の挿入を可能にするため、該ピン103の外径より大きく設定されている。前記雄ねじ部104Aに形成されるねじは2条ねじからなり、そのねじ山105aとねじ溝105bが前記ピン用ガイド溝110によって分断されている。前記頭部104Bの外周面には操作時の滑りを防止するためにナール(凹凸)がローレット加工によって形成されている。
【0055】
図13において、前記ホルダー本体90の上面で固定部90Aと腕部90Bとの境部には、ストッパピン111が突設されている。このストッパピン111は、フレーム型板6の形状測定時に前記保持ホルダー8を上下反転させて前記取付金具9のホルダー取付部Bに取付けたとき、前記前方側のスライダー34Aの後面に当接することで、スライダー34Aが後方へ移動するのを防止する。一方、前記腕部90Bの前端面112は前記固定部90Aより下方に位置し、レンズ7の形状測定時に前記保持ホルダー8を正常な状態で前記取付金具9のホルダー取付部Bに取付けたとき、図2に示すように前記前方側のスライダー34Aの後面に当接することで、スライダー34Aが後方へ移動するのを防止するストッパ面を形成している。
【0056】
前記腕部90Bの下面側はレンズ取付部113を形成しており、このレンズ取付部113には、レンズ7を保持するリープカップ115が着脱自在に嵌合するカップ軸114と、ホルダー本体90の長手方向に移動自在なレンズ押え軸116と、このレンズ押え軸116をホルダー本体90の後方に付勢する付勢手段としての圧縮コイルばね117と、前記レンズ押え軸116を前記圧縮コイルばね117による付勢方向とは反対方向、すなわち前方に移動させる押しねじ118が配設されている。また、前記レンズ押え軸116の下面には、前記リープカップ115の基部115aを後方に押圧しホルダー本体90に固定するリープ押え119が複数個の止めねじ120によって固定されている。
【0057】
前記カップ軸114、レンズ押え軸116および前記圧縮コイルばね117は、前記腕部90Bの内部中央に形成された前後方向に長い収納孔121に収納されている。収納孔121は腕部90Bの後端面に開放している。
【0058】
前記カップ軸114は小さい円板状で、下面側に嵌合部123と位置決め用突子124が突設されている。嵌合部123は、断面形状が矩形の突条体で、カップ軸114の中央に径方向に形成されている。そして、このカップ軸114は、前記収納孔121の後端部内に固定されており、前記嵌合部123と位置決め用突子124が前記腕部90Bの下面96b側に形成した前後方向に長い長溝125内に突出している。長溝125の中央部は、前記収納孔121と連通している。
【0059】
前記リープカップ115の基部115aの上面には、前記カップ軸114の嵌合部123が嵌合する嵌合凹部126と、前記位置決め用突子124が嵌合する小さな嵌合凹部127が形成されている。リープカップ115の下面には、前記レンズ7が両面粘着テープによって固定される。
【0060】
前記レンズ押え軸116は、前記収納孔121内に摺動自在に配設されており、下面後端部には前記カップ軸114との干渉を避けるために前後方向に長い凹部130が形成されている。前記圧縮コイルばね117は前記収納孔121の前方側に収納され、レンズ押え軸116を前記押しねじ118方向、すなわち後方に付勢している。
【0061】
前記押しねじ118は、前記リープ押え119によるリープカップ115の押圧状態を解除するためのもので、前記腕部90Bの後端面に固定されたスクリューベース131のねじ孔にねじ込まれており、先端面が前記レンズ押え軸116の後端面に接触している。押しねじ118には3条ねじが形成されている。
【0062】
前記リープ押え119は、前記長溝125に摺動自在に収納されており、前記圧縮コイルばね117の付勢力によってレンズ押え軸116が後退すると、これと一体に後退して前記リープカップ115の基部115aの前面に押し付けられ、これにより基部115aを前記長溝125の後方側終端壁に押し付けることにより、リープカップ115をホルダー本体90に固定し、カップ軸114からの脱落を防止するようにしている。
【0063】
このような構造からなる保持ホルダー8において、フレーム型板6を型板固定金具100の取付面100aに取付けるには、先ず位置決めピン102を位置決め用孔87に嵌合してフレーム型板6を位置決めし、取付面100aに密着させる(図15)。次に、固定用ねじ104をフレーム型板6の中央孔86より型板固定金具100のねじ取付孔101に挿入する。このとき、固定用ピン103の先端部103aが雄ねじ部104Aのねじ山105aに当たって傷つけたり、ピン自体が破損したりしないように挿入する。すなわち、先端部103aがピン用ガイド溝110内に位置するように固定用ピン103とピン用ガイド溝110を一致させてねじ取付孔101に挿入する(図15)。次に、固定用ねじ104の頭部104Bを手で把持して締め付け方向に回転させる(図16)。
【0064】
このとき、ピン用ガイド溝110の側壁の開放端縁には雄ねじ部104Aを形成するねじ山105aとねじ溝105b(図15)が交互に形成されているため、固定用ピン103の位置によってはその先端部103aがねじ山105aと一致する場合が想定される。この場合は、固定用ねじ104を締め付けても先端部103aがねじ山105aに当たって締め付けることができないため、固定用ねじ104を緩み方向に僅かに(半ピッチ程度)移動させて固定用ピン103の先端部103aをねじ溝105bと一致させ、この状態で固定用ねじ104を締付け方向に回転させると、固定用ピン103の先端部103aがピン用ガイド溝110から出てねじ溝105bに移行する。そして、固定用ねじ104を締め付けていくと、ねじ溝105bの溝壁が固定用ピン103の先端部103aに押し付けられることにより固定用ねじ104をねじ取付孔101に固定し、フレーム型板6を型板固定金具100の取付面100aに固定する。図17はこの状態を示す。このときの固定用ねじ104の締め付け固定に要する回転数は、1回転以内である。
【0065】
また、固定用ねじ104の雄ねじ部104Aは2条ねじであるため、固定用ねじ104の進む距離を雄ねじ部104Aのピッチの2倍とすることができる。言い換えれば、ねじ山105aとねじ溝105bの間隔が一条ねじの場合のピッチの半分であるため、固定用ねじ104を軸線方向に僅かに移動させるだけで、固定用ピン103の先端部103aをねじ溝105bと一致させることができる。
【0066】
フレーム型板6を保持ホルダー8から取り外すときは、固定用ねじ104を緩み方向に回転させて固定用ピン103の先端部103aをピン用ガイド溝110内に戻す。このときの固定用ねじ104の回転は、締付け時と同様に1回転以内である。固定用ピン103の先端部103aがピン用ガイド溝110内に戻した後、固定用ねじ104をねじ取付孔101および中央孔86から抜き取り、フレーム型板6を保持ホルダー8から外す。
【0067】
保持ホルダー8のレンズ取付部113にレンズ7を取付けるには、先ずレンズ7をリープカップ115の下面に両面粘着テープによって固着する。次に、リープカップ115の嵌合凹部126とカップ軸114の嵌合部123を嵌合すると同時に位置決め用突子124と嵌合凹部127を嵌合する。このとき、リープカップ115のカップ軸114に対する取付けを容易にするために、予め押しねじ118を締め込んでレンズ押え軸116を圧縮コイルばね117に抗して前方へ移動させておく。リープカップ115をカップ軸114に嵌合した後、押しねじ118を緩めると、レンズ押え軸116は圧縮コイルばね117の付勢力によって後方に移動するため、リープ押え119がリープカップ115の基部115aを後方に押圧して長溝125の後方側終端壁に押し付け、もってレンズ7が保持ホルダー8に取付けられる。
【0068】
レンズ7を保持ホルダー8から取り外すときは、押しねじ118を締め付けることによりレンズ押え軸116を圧縮コイルばね117に抗して前方へ移動させてリープ押え119によるリープカップ115の押圧状態を解除した後、リープカップ115をカップ軸114から外す。
【0069】
このような保持ホルダー8は、ホルダー本体90の上面と下面側に型板取付部97とレンズ取付部113がそれぞれ設けられているため、フレーム型板6の測定時にはフレーム型板6が筐体2内に装着されるように上下反転して使用され、レンズ7の測定時には型板取付部97を上にしてレンズ7が筐体2内に装着されるように前記取付金具9のホルダー取付部Bに位置決めされて固定される。
【0070】
次に、取付金具9のホルダー取付部Bと、フレーム型板6、レンズ7の測定モードを判別する自動判別機構について説明する。
図18〜図21において、前記保持ホルダー8が取付けられる前記固定金具9は、磁性材料によって形成され、上面がホルダー取付部Bを形成している。また、ホルダー取付部Bは、前記保持ホルダー8が選択的に位置決めされて固定される第1、第2の固定部140A,140Bを有している。第1、第2の固定部140A,140Bは、固定金具9の幅方向に所定距離離間して設けられており、第1の固定部140Aが左側のフレーム型板6(L)または左側のレンズ7(L)の測定時に保持ホルダー8が固定される位置で、第2の固定部140Bが右側のフレーム型板6(R)または右側のレンズ7(R)の測定時に保持ホルダー8が固定される位置である。
【0071】
また、第1の固定部140Aには、それぞれ2つからなる位置決め用孔141a,141bと検出用孔143a,143bが、前記ホルダー本体90の固定部90Aに貫設した前記2本の位置決めピン94a,94bと、検出用ピン95に対応して形成されている。同じく、第2の固定部140Bにも、それぞれ2つからなる位置決め用孔142a,142bと検出用孔144a,144bが、前記ホルダー本体90の固定部90Aに貫設した前記2本の位置決めピン94a,94bと、検出用ピン95に対応して形成されている。位置決め用孔141a,141b、142a,142bは、前記固定金具9の下面側に貫通する孔または貫通しない孔のいずれであってもよい。一方、検出用孔143a,143b、144a,144bは、固定金具9の下面側に貫通する孔とされる。
【0072】
前記固定金具9の下面で前記各第1、第2の固定部140A,140Bに対応する箇所には、それぞれ左右2つずつ、合計4つからなる第1〜第4のセンサSW1 ,SW2 ,SW3 ,SW4 が配設されており、これらのセンサと前記検出用ピン95とによってフレーム型板6、レンズ7の形状測定を行うときの自動判別機構を構成している。
【0073】
さらに自動判別機構の構成等を詳述すると、各第1〜第4のセンサSW1 ,SW2 ,SW3 ,SW4 は、前記検出用孔143a,143b、144a,144bをそれぞれ挟んで対向するように配置された発光素子および受光素子を備え、前記保持ホルダー8の検出用ピン95を光学的に検出するもので、通常は発光素子からの光を受光素子によって受光することにより、OFF状態に保持されており、前記検出用ピン95によって発光素子からの光が遮られると、ONの状態に切り替わり、その信号を制御部に送出するように構成されている。制御部では、第1〜第4のセンサSW1 ,SW2 ,SW3 ,SW4 のうちのいずれか1つからの検出信号を受け取ることにより、フレーム型板6の測定モードであるかレンズ7の測定モードであるか、および左右いずれの側のフレーム型板6の測定であるか、または左右いずれの側のレンズ7の測定であるかを自動的に判別し、測定モードを切り替える。
【0074】
具体的に説明すると、左側のフレーム型板6(L)を測定するときは、フレーム型板6(L)を保持ホルダー8の取付面100aに位置決めして固定用ねじ104により固定した後、図18に示すようにフレーム型板6(L)が下になるように保持ホルダー8を上下反転させて、ホルダー本体90の固定部90Aを取付金具9の第1の固定部140A上に位置決めして固定する。この位置決め固定は、2本の位置決め用ピン94a,94bを位置決め用孔141a,141bに挿入し、下になっている永久磁石92a,92bと取付金具9を磁気的に吸着させることで行うことができる。
【0075】
このとき、検出用ピン95は右側の検出用孔143aに挿入される。このため、第1のセンサSW1 の発光ダイオードから出た光を検出用ピン95が遮り、センサSW1 をONさせ、その信号が制御部に送出される。制御部ではセンサSW1 からの検出信号によって固定部140Aに保持ホルダー8を介して左側のフレーム型板6(L)が装着されたことを検出し、測定用ロッド75による左側のフレーム型板6(L)の形状測定を行うように指令を発する。
【0076】
左側のレンズ7(L)を測定するときは、レンズ7(L)を保持ホルダー8に取付ける。すなわち、レンズ7(L)が取付けられたリープカップ115(図13)をカップ軸114に嵌合し、圧縮コイルばね117の付勢力によりレンズ押え軸116を後方に移動させてリープ押え119でリープカップ115の基端部115aを押圧し、長溝125の後方側終端壁に固定する。
【0077】
次に、レンズ7(L)が取付けられた保持ホルダー8を図2および図19に示すように取付金具9の第1の固定部140A上に位置決めして固定する。この位置決め固定は、2本の位置決め用ピン94a,94bを位置決め用孔141a,141bに挿入し、下側の永久磁石93a,93bと取付金具9を磁気的に吸着させることで行うことができる。このときは、保持ホルダー8を上下反転させる必要がなく、検出用ピン95を左側の検出用孔143bに挿入する。このため、センサSW2 の発光ダイオードから出た光を検出用ピン95が遮り、センサSW2 をONさせ、その検出信号が制御部に送出される。制御部ではセンサSW2 からの信号によって固定部140Aに左側のレンズ7(L)が保持ホルダー8を介して装着されたことを検出し、測定用ロッド75による左側のレンズ7(L)の形状測定を行うように指令を発する。
【0078】
右側のフレーム型板6(R)を測定するときは、フレーム型板6(R)を保持ホルダー8に固定した後、図20に示すようにフレーム型板6(R)が下になるように保持ホルダー8を上下反転させて、ホルダー本体90の固定部90Aを取付金具9の固定部140B上に位置決めして固定する。この位置決め固定は、2本の位置決め用ピン94a,94bを位置決め用孔142a,142bに挿入し、下になっている永久磁石92a,92bと取付金具9を磁気的に吸着させることで行うことができる。このとき、検出用ピン95は右側の検出用孔144aに挿入される。このため、センサSW3 の発光ダイオードから出た光を検出用ピン95が遮り、センサSW3 をONさせ、その検出信号が制御部に送出される。制御部ではセンサSW3 からの検出信号によって固定部140Bに右側のフレーム型板6(R)が保持ホルダー8を介して装着されたことを検出し、測定用ロッド75による右側のフレーム型板6(R)の形状測定を行うように指令を発する。
【0079】
右側のレンズ7(R)を測定するときは、左側のレンズ7(L)と同様にレンズ7(R)を保持ホルダー8のレンズ取付部113に取付けた後、保持ホルダー8を図21に示すように取付金具9の固定部140B上に位置決めして固定する。この位置決め固定は、2本の位置決め用ピン94a,94bを位置決め用孔142a,142bに挿入し、下側の永久磁石93a,93bと取付金具9を磁気的に吸着させることで行うことができる。このときは、保持ホルダー8を上下反転させる必要がない。保持ホルダー8を固定部140Bに固定すると、検出用ピン95は左側の検出用孔144bに挿入される。このため、センサSW4 の発光ダイオードから出た光を検出用ピン95が遮り、センサSW4 をONさせ、その検出信号が制御部に送出される。制御部ではセンサSW4 からの検出信号によって固定部140Bに右側のレンズ7(R)が保持ホルダー8を介して装着されたことを検出し、測定用ロッド75による右側のレンズ7(R)の形状測定を行うように指令を発する。
【0080】
このように、ホルダー取付部Bに第1、第2の固定部140A,14Bを設け、各固定部140A,140Bにそれぞれ2つずつ合計4つのセンサSW1 ,SW2 ,SW3 ,SW4 を設け、これらのセンサからの検出信号に基づいてフレーム型板6とレンズ7の測定モードと、フレーム型板またはレンズの左右どちら側であるかを判別するようにすると、作業者がコントロールパネル3側でその都度測定モードを指定する必要がなく、作業者の負担を軽減することができる。特に、作業者による指定ミスを防止することができる。
【0081】
図22に第1〜第5のセンサSW1 ,SW2 ,SW3 ,SW4 ,SW5 のON、OFF状態を示す。同図において、第5のSW5 は前述したスライダー34Aまたは34BによってON、OFFされるセンサ(スイッチ)で、フレーム型板6またはレンズ7の測定時にスライダー34A,34Bが離間している状態に維持されているときはONしており、眼鏡フレーム4のリム形状を測定するとき、スライダー34A,34Bが互いに接近して眼鏡フレーム4を挟持するとOFFに切り替わり、その信号が制御部に送出されると、制御部では眼鏡フレーム4が装着されたことを検出し、スタイラス17による眼鏡枠の形状測定を行うように指令を発する。
【0082】
ここで、上記した実施の形態においては、第1〜第4のセンサSW1 ,SW2 ,SW3 ,SW4 を用いて、フレーム型板6とレンズ7の判別、および左眼用か右眼用かの判別を行うようにした例を示したが、本発明はこれに限らず左眼用と右眼用を測定する指定を操作スイッチによって行うようにすると、センサSWを2つに減らすことができる。
【0083】
次に、上記構造からなる眼鏡枠形状測定装置20の操作手順を図23に示すフローチャートに基づいて概略説明する。
先ず、電源をONにする(ステップ200)。次に、リム15A,15Bの形状測定(フレームトレース)を行う場合(ステップ201)は、眼鏡フレーム4を開口部5から筐体2の内部に挿入し、一対の挟持装置14A,14Bによってリム15A,15Bをそれぞれ挟持させる。そして、セレクトボタン21によって形状測定の条件を設定する(ステップ202)。次に、スタートボタン20を操作しリム15A,15Bの形状測定を順次行う(ステップ203)。測定状態において、データボタン23は緑色に点灯している。形状測定が終了するとデータボタン23は緑色から赤色に変わり、測定が終了したことを知らせる。形状測定されたリブ15A,15Bの測定データは加工機または管理用コンピュータに自動的に転送される(ステップ205)。
【0084】
次に、フレーム型板7の形状測定(パターントレース)を行う場合(ステップ206)は、フレーム型板7を保持ホルダー8に取付ける(ステップ207)。次に、カバー10を外して保持ホルダー8を取付金具9の上に位置決めして固定する(ステップ208)。セレクトボタン21によって形状測定の条件(右側、左側)を設定する(ステップ209)。次に、測定用ロッド75をセットしてスタートボタン20を操作し、フレーム型板7の形状測定を行う(ステップ210)。以下、上記したステップ203−ステップ204−ステップ205を経てフレーム型板7の形状測定を終了する。
【0085】
次に、レンズ6の形状測定(レンズトレース)を行う場合(ステップ211)は、レンズ6を保持ホルダー8に取付ける(ステップ212)。次に、カバー10を外して保持ホルダー8を取付金具9の上に位置決めして固定する(ステップ213)。以下、上記したステップ209−ステップ210−ステップ203−ステップ204−ステップ205を経てレンズ6の形状測定を終了する。
【0086】
なお、上記した実施の形態においては、検出用ピン95を保持ホルダー8の固定部90Aの幅方向中央から左側にずれた位置に突設することにより、上下反転させてホルダー取付部Bに装着するときの誤装着を防止するようにしたが、これに限らず幅方向中央に検出用ピン95を設けてもよい。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る眼鏡枠形状測定装置は、筐体のホルダ取付部に第1、第2の固定部を設け、さらに各固定部にセンサをそれぞれ設けたので、保持ホルダーの装着位置によってフレーム型板の測定であるか、レンズの測定であるかを自動的に判別することができる。
また、各固定部にセンサを2つずつ設けると、左眼用であるか右眼用であるかも同時に判別することができる。したがって、この場合は、作業者が操作ボタンによって測定モードを指定したり左眼用または右眼用の測定であるかをその都度指定する必要がなく、装置の取扱性を向上させることができる。また、人為的な指定ミスを防止することもできる。
また、保持ホルダーに第1、第2、第3または第4のセンサによって検出される検出用ピンを設けた発明においては、前記ピンを保持ホルダーの中央から左または右側にずらして設けておくと、上下反転させて装着するときの誤装着を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る眼鏡枠形状測定装置の外観斜視図である。
【図2】 同じく眼鏡枠形状測定装置の要部の断面図である。
【図3】 測定子のZ方向保持機構の非測定時における断面図である。
【図4】 図3の矢印A方向から見たZ方向保持機構のフレーム溝へのローディング時における断面図である。
【図5】 ローディング時の側面図である。
【図6】 形状測定時の側面図である。
【図7】 スライダーの前方から見た斜視図である。
【図8】 同スライダーの斜め前方から見た斜視図である。
【図9】 (a)、(b)は退避機構を構成する回動レバーの斜視図および同回動レバーの分解斜視図である。
【図10】 スライダーの駆動機構を示す概略平面図である。
【図11】 図10のXI−XI線断面図である。
【図12】 スタイラスの接触部とリムのフレーム溝を示す図である。
【図13】 保持ホルダーの断面図である。
【図14】 同じく保持ホルダーの底面図である。
【図15】 フレーム型板の取付け手順を説明するための図である。
【図16】 フレーム型板の取付け手順を説明するための図である。
【図17】 フレーム型板の取付け手順を説明するための図である。
【図18】 左側フレーム型板の測定時における保持ホルダーの取付け位置とセンサの位置を示す図である。
【図19】 左側レンズの測定時における保持ホルダーの取付け位置とセンサの位置を示す図である。
【図20】 右側フレーム型板の測定時における保持ホルダーの取付け位置とセンサの位置を示す図である。
【図21】 右側レンズの測定時における保持ホルダーの取付け位置とセンサの位置を示す図である。
【図22】 センサの状態を示す図である。
【図23】 操作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…眼鏡枠形状測定装置、2…筐体、4…眼眼フレーム、5…開口部、6…フレーム型板、7…レンズ、8…保持ホルダー、9…取付金具、15A,15B…リム、16…フレーム溝、17…スタイラス(測定子)、90…ホルダー本体、97…型板取付部、113…レンズ取付部、140A,14B…第1、第2の固定部、SW1 ,SW2 ,SW3 ,SW4 ,SW5…センサ。

Claims (3)

  1. 眼鏡フレームのフレーム溝の形状、フレーム型板またはレンズの外周形状を測定する眼鏡枠形状測定装置において、
    上方に開放し前記眼鏡フレーム、フレーム型板またはレンズが挿入される開口部の一側縁に沿って設けられたホルダー取付部を有する筐体と、
    前記フレーム型板または前記レンズを保持する保持ホルダーと、
    前記ホルダー取付部に設けられ前記フレーム型板、レンズの測定モードを自動的に判別する自動判別機構とを備え、
    前記保持ホルダーは、一方の面に左または右側のフレーム型板が取付けられる型板取付部を有し、前記一方の面と対向する他方の面に左または右側のレンズが取付けられるレンズ取付部を有し、前記フレーム型板の測定時にはフレーム型板が下になるように、前記レンズの測定時にはレンズが下になるように上下反転されて前記ホルダー取付部に装着され、
    前記ホルダー取付部は、左側のフレーム型板またはレンズの測定時に前記保持ホルダーが固定される第1の固定部と、右側のフレーム型板またはレンズの測定時に前記保持ホルダーが固定される第2の固定部とを有し、
    前記自動判別機構は、前記第1の固定部に配設され前記保持ホルダーが装着されたことを検出する第1のセンサと、前記第2の固定部に配設され前記保持ホルダーが装着されたことを検出する第2のセンサとを有することを特徴とする眼鏡枠形状測定装置。
  2. 眼鏡フレームのフレーム溝の形状、フレーム型板またはレンズの外周形状を測定する眼鏡枠形状測定装置において、
    上方に開放し前記眼鏡フレーム、フレーム型板またはレンズが挿入される開口部の一側縁に沿って設けられたホルダー取付部を有する筐体と、
    前記フレーム型板または前記レンズを保持する保持ホルダーと、
    前記ホルダー取付部に設けられ前記フレーム型板、レンズの測定モードを自動的に判別する自動判別機構とを備え、
    前記保持ホルダーは、一方の面に左または右側のフレーム型板が取付けられる型板取付部を有し、前記一方の面と対向する他方の面に左または右側のレンズが取付けられるレンズ取付部を有し、前記フレーム型板の測定時にはフレーム型板が下になるように、前記レンズの測定時にはレンズが下になるように上下反転されて前記ホルダー取付部に装着され、
    前記ホルダー取付部は、左側のフレーム型板またはレンズの測定時に前記保持ホルダーが固定される第1の固定部と、右側のフレーム型板またはレンズの測定時に前記保持ホルダーが固定される第2の固定部とを有し、
    前記自動判別機構は、前記第1の固定部に配設され左側のフレーム型板が装着されたことを検出する第1のセンサと、左側のレンズが装着されたことを検出する第2のセンサと、前記第2の固定部に配設され右側のフレーム型板が装着されたことを検出する第3のセンサと、右側のレンズが装着されたことを検出する第4のセンサとを有することを特徴とする眼鏡枠形状測定装置。
  3. 請求項2記載の眼鏡枠形状測定装置において、
    保持ホルダーは、第1、第2、第3または第4のセンサによって検出される検出用ピンを備えていることを特徴とする眼鏡枠形状測定装置。
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