JP3917017B2 - 格納式荷受台昇降装置の固縛装置 - Google Patents

格納式荷受台昇降装置の固縛装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷箱の後端で荷受台を昇降させるようにした格納式荷受台昇降装置において荷受台を格納位置と作業位置とにそれぞれ固縛するようにした固縛装置に関し、詳しくは、荷受台左右での固縛および固縛解除を円滑に行えるようにする対策に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、格納式荷受台昇降装置としては、荷箱の後部下方に格納可能となるように車体前後方向へスライド自在に片持支持された荷受台を備えたものがあり、作業時には荷受台を格納位置から荷箱の後方に引き出して作業位置に変換し、荷箱の床面と略面一になる上昇位置と地上との間で荷箱の後端左右両側に立設された支柱に沿って昇降させることで、荷物の積卸しが行われるようになっている。この荷受台は、荷箱の後部下方の左右のレールに対し左右両端が案内されて、作業位置と格納位置との間で車体前後方向にスライド移動するようになっている。
【0003】
そして、このような格納式荷受台昇降装置にあっては、荷受台を格納位置と作業位置とにそれぞれ固縛する固縛装置を備えているものがある。この固縛装置としては、一般的に、荷受台の左右両端より先端が車幅方向外方に向かって出没自在となるように支持されたロックピンと、この左右のロックピンをそれぞれ車幅方向外方に向かって突出させるように付勢し、荷受台が格納位置および作業位置に変換されたときに車体側の孔部に対し該各ロックピンの先端を係合させる付勢手段と、荷受台の後端に車体前後方向へ揺動自在に支持されたハンドルと、このハンドルに各一端が一同に連結され、各他端が上記左右のロックピンの基端に個別に連結された左右のワイヤとを備えている。この場合、ハンドルは、左右のロックピンの基端との間において付勢手段の付勢力で張設された左右のワイヤによって固縛操作位置に揺動しており、このハンドルを付勢手段の付勢力に抗して車体後方の固縛解除操作位置へ揺動させると、このハンドルの揺動に伴いワイヤを介して左右のロックピンを同期させた状態でそれぞれ没入し、これによって、車体側の孔部に対する左右のロックピン先端の係合が解除(固縛解除)され、荷受台の車体前後方向へのスライド移動が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものでは、左右のロックピンに各他端をそれぞれ個別に連結しているワイヤの各一端がハンドルに対し一同に連結されているため、経時的なハンドル操作の繰り返によって、ハンドル付近でワイヤ同士が絡み合うおそれがある。そのため、ハンドルを揺動させた際に左右のワイヤの操作量に差が生じ、左右のロックピンを出没させる力にも差が生じて左右のロックピンの出没移動量に差が発生することになる。これでは、荷受台左右でのロックピンによる固縛および固縛解除を円滑に行うことができない。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、荷受台左右でのロックピンによる固縛および固縛解除を円滑に行うことができる格納式荷受台昇降装置の固縛装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明が講じた解決手段は、荷箱の後端両側に立設された支柱内にスライダが上下方向に摺動自在に設けられ、このスライダの下端に設けられた荷受台が荷箱の下方に格納可能となるように車体前後方向へスライド自在に片持支持されているとともに、上記荷受台を荷箱下方の格納位置から車体後方へ引き出した作業位置で該荷受台を荷箱の床面後端と地上との間で支柱に沿って昇降させるようにした格納式荷受台昇降装置において、上記荷受台を格納位置と作業位置とにそれぞれ固縛するようにした固縛装置を前提とする。そして、上記荷受台の左右両端より先端が車幅方向外方に向かって出没自在となるように支持されたロックピンと、この左右のロックピンをそれぞれ車幅方向外方に向かって突出させるように付勢し、荷受台が格納位置および作業位置に変換されたときに車体側の孔部に対し該各ロックピンの先端を係合させる付勢手段と、上記荷受台の下面側に設けられ、車体中心線と平行に前後方向に進退移動する進退移動機構と、この進退移動機構の前端左右両位置に一端が個別に連結され、他端が上記左右のロックピンの基端に連結された左右のワイヤと、この左右のワイヤをそれぞれ独立した経路で配索する配索手段と、上記進退移動機構の後端に連結された車体前後方向へ揺動自在なハンドルとを備える。そして、上記進退移動機構に、上記荷受台の下面側より下方に突出する軸に一端側が回動自在に支持されたプレートと、このプレートの他端側の後端に前端が回動自在に支持されていると共に、後端が上記ハンドルの一端に回動自在に支持され、車体前後方向に延びるロッド状のリンク部材と、上記プレートの他端側の前端に後端が揺動自在に支持された略逆T字状のヨーク部材とを設けるとともに、上記ヨーク部材の前端の左右両位置に上記左右のワイヤの一端をそれぞれ個別に取り付け、そのヨーク部材の揺動中心線を常に車体中心線と平行となるように構成している。
【0007】
この特定事項により、荷受台を格納位置および作業位置の間でスライド移動させる場合には、ハンドルを付勢手段の付勢力に抗して車体後方の固縛解除操作位置へ揺動させると、このハンドルの揺動に伴い進退移動機構が車体後方へ退去移動し、その進退移動機構の前端左右位置に各一端が個別に連結された左右のワイヤがそれぞれ独立した経路で手繰り寄せられて、左右のロックピンを同期させた状態でそれぞれ没入させる。これによって、車体側の孔部に対する左右のロックピン先端の係合が解除(固縛解除)され、荷受台の車体前後方向へのスライド移動が可能となる。そして、荷受台を格納位置または作業位置までスライド移動させると、左右のロックピンの先端が付勢手段の付勢力によって車体側の孔部に対しそれぞれ係合する。このとき、付勢手段の付勢力によって、左右のワイヤがそれぞれ独立した経路で引き戻されると共に、進退移動機構が車体前方へ進出移動し、これに伴いハンドルも車体前方の固縛操作位置へ揺動される。
【0008】
このように、左右のロックピンに各他端をそれぞれ個別に連結しているワイヤの各一端が進退移動機構の前端左右位置に個別に連結されている上、左右のワイヤが配索手段によってそれぞれ独立した経路で配索されていることにより、経時的なハンドル操作の繰り返によってハンドル付近で左右のワイヤ同士が互いに絡み合うことが確実に防止され、ハンドルを揺動させた際に左右のワイヤの操作量に差が生じることもない。このため、左右のロックピンを出没させる力に差を生じさせることがなくなって、左右のロックピンの出没移動量が同一となり、荷受台左右でのロックピンによる固縛および固縛解除を円滑に行うことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係わる固縛装置を備えた格納式荷受台昇降装置を示している。
【0011】
格納式荷受台昇降装置1は、車両の荷箱2の後端に立設された左右一対の支柱3と、該支柱3内に昇降自在にそれぞれ挿入されたスライダ4(図2参照)と、左右のスライダ4の下端部に支持された荷受台5と、各スライダ4にそれぞれワイヤ6を介して連結された昇降シリンダ7とを備えている。
【0012】
上記支柱3は、横断面が矩形状となる中空の長尺体からなり、この内部にスライダ4が配置されている。このスライダ4は、その上端部および途中部に複数の昇降ローラ(図示せず)を備え、これら昇降ローラによって、昇降移動が円滑に行なわれるようになっている。そして、これら左右のスライダ4の上端部にはワイヤ6の一端部がそれぞれ止着されている。このワイヤ6は、スライダ4から上方に導かれ、支柱3の上部に設けられたシーブ33によって下方に折り返されて前部側を下方に導かれた後、支柱3の下部からシーブ(図示省略)を経て昇降シリンダ7に導かれ、他端が適宜に止着されている。
【0013】
上記昇降シリンダ7は、支柱3間に配設されたクロスメンバ8内の前部に配置されており、この昇降シリンダ7の伸縮作動によって、上述のように配置されたワイヤ6を支柱3に繰り出し、もしくは支柱3から引き込むことによりスライダ4を昇降作動させるようにしている。従って、上述したように、昇降シリンダ7によりスライダ4を昇降作動させることで、当該スライダ4に連結された荷受台5を地上と荷箱2の床面との間で昇降作動させることができるようになっている。
【0014】
一方、上記クロスメンバ8には、その後面部にテールランプ91が配置されている。具体的には、クロスメンバ8は、上記昇降シリンダ7を収容する前側収容部81と、テールランプ91を収容する後側収容部82とに仕切壁(図示せず)で前後約半分に区画されている。
【0015】
後側収容部82は、既存のクロスメンバ8の後面を切欠き、昇降シリンダ7を収容した前側部分と仕切壁で仕切ることによって形成されており、後側収容部82内の両側にテールランプ91(図では右側のみ示す)を配設している。つまり、従来では空間部になっているものの使用されていなかったクロスメンバ8内の後部スペースを有効に利用している。これにより、従来ではクロスメンバ8の下部に設けていたテールランプ91を、クロスメンバ8内に収容した分だけテールランプ91の高さ位置を高く確保できるようになっている。なお、仕切壁は必ずしも必要でなく、必要に応じて補強部材などをクロスメンバ8内に配設して仕切壁を無くした構造であってもよい。
【0016】
荷受台5は、前後2つに分割された基部側となる前側の基端側荷受部材51と先端側となる後側の先端側荷受部材52とを備え、基端側荷受部材51と先端側荷受部材52とはヒンジ53を介して回動自在に連結されており、先端側荷受部材52が基端側荷受部材51の上面に2つ折りで重ね合わされて格納されるように構成されている。
【0017】
上記基端側荷受部材51は、先端側荷受部材52とともにその上面に荷物を載置する荷受本体部54と、荷受本体部54の左右両側に設けられ、上記スライダ4に支持される支持部55とからなり、その両者54,55が一体的に連結されて構成されている。
【0018】
上記支持部55は、その外側面を前後方向に延びるガイド溝(図示せず)を備えている。また、上記各スライダ4の下端部よりブラケット41が支柱3の後方に突出配置されており、このブラケット41の下端部に設けられた第1ガイドローラ(図示せず)が上記ガイド溝に転動自在に配置されている。ブラケット41は、支柱3の後面31に上下方向に形成された切欠溝32を挿通して支柱3から後方に突出配置されている。
【0019】
また、スライダ4の下端に設けられた当接ローラ(図示せず)は、荷受台5を後述する格納位置から後方にスライドさせて当該後方に突出配置される作業位置に配置した際には支持部55の基端部を支持しており、これによって上記第1ガイドローラによる下方からの支持と相まって荷受台5を水平状態で保持するようにしている。
【0020】
そして、上記支持部55の基端(前端)には、第2ガイドローラ56が設けられている。この第2ガイドローラ56は、荷箱2の後部下方に設けられた左右一対のスライドレール(図示せず)に沿って前後方向に転動するように、支持部55の基端より略水平方向に突出する軸56aに対し回動自在に支持されており、該第2ガイドローラ56を通じて荷受台5がスライドレールに沿って円滑にスライド移動できるようになっている。そして、このように構成された荷受台5は、折り畳んだ状態でスライドレールの前端部にスライドさせて荷箱2の後部下方に格納する格納位置と、スライドレールの後方にスライドさせて折り畳んだ先端側荷受部材52を基端側荷受部材51の延長上に水平に展開して地上と荷箱2の床面との間で昇降作動させる作業状態とに配置することができるようになっている。
【0021】
また、上記支柱3の後面31には、カバー材Cが連設されている。カバー材Cは、支柱3の後面31から後方に突出配置されたブラケット41を被覆するためのもので、支柱3の左右の横幅と同じ横幅を有するとともに、ブラケット41の突出長さと略同じ前後幅を有する横断面矩形状の中空長尺体に形成されている。つまり、カバー材Cは各支柱3の後方延長上にこの支柱3と一体化した形で配置されている。このカバー材Cの後面には、スライダ4の昇降動作に伴うブラケット41の上下移動を許容するための切欠溝C1が形成されている。そして、このように、カバー材Cにより支柱3から突出したブラケット41を内部に被覆することで、ブラケット41を損傷などから保護するとともに、装置全体の外観を見映えよくスッキリとさせるようにしている。
【0022】
そして、本発明の特徴部分として、図2および図3に示すように、上記格納式荷受台昇降装置1は、荷受台5を格納位置と作業位置とにそれぞれ固縛する固縛装置10を備えている。この固縛装置10は、上記荷受台5の基端側荷受部材51基端位置(前端位置)の左右両端より先端(外端)がそれぞれ車幅方向外方に向かって出没自在となるように支持されたロックピン101,101と、この左右のロックピン101,101をそれぞれ車幅方向外方に向かって突出させるように付勢する付勢手段102,102と、上記基端側荷受部材51の下面側に設けられ、車体中心線と平行に前後方向に進退移動する進退移動機構103と、この進退移動機構103の前端左右両位置に一端が個別に連結され、他端が上記左右のロックピン101,101の基端(内端)に連結された左右のワイヤ104,104と、この左右のワイヤ104,104をそれぞれ独立した経路で配索する配索手段105と、上記基端側荷受部材51の後端左右両位置に車体前後方向へ揺動自在に支持され、上記進退移動機構103の後端に連結された左右のハンドル106L,106Rとを備えている。
【0023】
上記左右のロックピン101,101は、その先端が略紡錘形状に形成され、荷受台5を格納位置に変換したときに車体側となるスライドレールの前部に開口する孔部(図示せず)に対し挿通されて係合する一方、荷受台5を作業位置に変換したときに車体側となるスライダ4の支持部材41の下部に開口する孔部(図示せず)に対し挿通されて係合するようになっている。この場合、スライドレール前部の孔部周囲およびスライダ4の支持部材41下部の孔部周囲は、テーパ状に形成され、ロックピン101が孔部に対し装通され易い構造となっている。
【0024】
上記左右の付勢手段102(同一構成となるので右側のものについてのみ説明する)は、図4に示すように、略円筒形状のケーシング102aと、そのケーシング102a内周面の内側位置と外側位置とに所定間隔隔てて外周面がそれぞれ固設され、内周面で上記ロックピン101の基部側を車幅方向に摺動自在に支持する内側および外側摺動筒部材102b,102cと、この内側摺動筒部材102bと外側摺動筒部材102cとの間に位置するロックピン101の略中間位置に固設された鍔部102dと、内側摺動筒部材102bと鍔部102dとの間および外側摺動筒部材102cと鍔部102dとの間におけるロックピン101の外周面上にそれぞれ縮装された付勢スプリング102e,102eとを備えている。
【0025】
上記進退移動機構103は、図2および図3に示すように、基端側荷受部材51の下面側より下方に突出する軸103aに一端側(図2では側)が回動自在に支持された略矩形状のプレート103bと、このプレート103bの他端側(図2では側)の後端(図2では端)に前端が回動自在に支持されていると共に、後端が上記左側のハンドル106Lの一端(図2では端)に回動自在に支持され、車体前後方向に延びるロッド状のリンク部材103cと、上記プレート103bの他端側の前端(図2では端)に後端が回動自在に支持された略逆T字状のヨーク部材103dとを備えている。このヨーク部材103dは、プレート103bの他端側の前端に対し揺動自在に支持され、その揺動中心が常に車体中心線と平行となるように構成されている。
【0026】
上記左右のワイヤ104,104は、その一端が上記ヨーク部材103dの前端左右両位置にそれぞれ個別に連結されている。このヨーク部材103dに一端が連結された各ワイヤ104は、車体中心線と平行に前方へ延びたのち、左右のロックピン101,101の基端に向かって略直角に折曲されて配索されている。
【0027】
上記配索手段105は、ヨーク部材103dの前方に対応する基端側荷受部材51下面の前端位置に設けられ、車体中心線と平行に前方へ延びる左右のワイヤ104,104を左右のロックピン101の基端に向かってそれぞれ略直角に折曲させるプーリ105a,105aと、ヨーク部材103dの前端左右両位置と各プーリ105aとの間を車体中心線と平行に前方へ延びる左右のワイヤ104,104の一側部分を所定位置で摺動自在に装通する一側グロメット105b、…と、各プーリ105aと各ロックピン101の基端との間を車幅方向へ延びる左右のワイヤ104,104の他側部分を所定位置で摺動自在に装通する他側グロメット105c、…とを備えている。この場合、左右のワイヤ104,104は、その一側部分が配索手段105によって互いに接触することなく所定間隔隔てて配索され、左右のワイヤ104,104同士の絡み合いが確実に防止されるようになっている。
【0028】
上記左右のハンドル106L,106Rのうち、左側のハンドル106Lは、他端(図2では端)が基端側荷受部材51の後端右位置に回動自在に支持されて前後方向へ揺動自在に操作されるようになっている。この左側のハンドル106Lは、常時、左右のワイヤ104,104および進退移動機構103を介した付勢スプリング102eの付勢力によって固縛操作位置(図2に実線で示す位置)に操作されている。一方、右側のハンドル106Rは、その一端および他端が基端側荷受部材51の後端左位置に固定されて揺動不能に構成され、荷受台5を格納位置から作業位置に引き出すときに把持部として機能するようになっている。
【0029】
ここで、荷受台5を格納位置および作業位置の間でスライド移動させる場合の操作手順について説明する。
【0030】
まず、荷受台5を格納位置から作業位置までスライド移動させる場合には、左側のハンドル106Lを付勢スプリング102eの付勢力に抗して車体後方の固縛解除操作位置(図2に二点鎖線で示す位置)へ揺動させるように操作すると、このハンドル106Lの揺動に伴い進退移動機構103がプレート103bを図2の実線位置から二点鎖線位置まで揺動させるように車体後方へ退去移動し、その進退移動機構103のヨーク部材103dの前端左右位置に各一端が個別に連結された左右のワイヤ104,104がそれぞれ独立した経路で手繰り寄せられて、左右のロックピン101,101を同期させた状態でそれぞれ没入させることによって、左右のスライドレール前部の孔部に対するロックピン101,101の係合が解除される。これによって、左右のハンドル106L,Rを把持して荷受台5を車体後方へスライド移動させ、作業位置に近付いたところで、左側のハンドル106Lの操作を解除すると、ロックピン101,101が付勢スプリングの付勢力で突出することによって、スライダ4の支持部材41下部の孔部に対し装通されて係合し、作業位置での荷受台5の固縛がなされることになる。
【0031】
また、荷受台5を作業位置から格納位置までスライド移動させる場合にも、左側のハンドル106Lを付勢スプリング102eの付勢力に抗して車体後方の固縛解除操作位置へ揺動させるように操作すれば、進退移動機構103が車体後方へ退去移動し、左右のワイヤ104,104がそれぞれ独立した経路で手繰り寄せられて左右のロックピン101,101を同期させた状態でそれぞれ没入させ、これによって、左右のスライダ4の支持部材41下部の孔部に対するロックピン101,101の係合が解除される。これによって、左右のハンドル106L,Rを把持して荷受台5を車体前方へスライド移動させ、格納位置に近付いたところで、左側のハンドル106Lの操作を解除すると、ロックピン101,101が付勢スプリングの付勢力で突出することによって、左右のスライドレール前部の孔部に対し装通されて係合し、格納位置での荷受台5の固縛がなされることになる。
【0032】
このように、左右のロックピン101,101に各他端をそれぞれ個別に連結しているワイヤ104,104の各一端が進退移動機構103のヨーク部材103d前端左右位置に個別に連結されている上、左右のワイヤ104,104の一側部分が配索手段105の一側グロメット105b,…によってそれぞれ独立した経路で配索されていることにより、ハンドル106Lの操作の繰り返によって進退移動機構103付近で左右のワイヤ104,104同士が互いに絡み合うことが確実に防止され、ハンドル106Lを揺動させた際に左右のワイヤ104,104の操作量に差が生じることもない。このため、左右のロックピン101,101を出没させる力に差を生じさせることがなくなって、左右のロックピン101,101の出没移動量が同一となり、荷受台5左右でのロックピン101,101による固縛および固縛解除を円滑に行うことができる。
【0033】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、上記実施形態では、荷受台5を手動により格納状態と作業状態との間でスライドさせるようにしたものについて説明したが、荷受台と車体側とにスライドシリンダを前後方向に連結し、このスライドシリンダの伸縮作動により荷受台をスライドさせるようにしてもよい。加えて、スライドシリンダに限らず、モータ等の適宜なアクチュエータを用いて荷受台をスライド作動させるようにしてもよい。
【0034】
さらに、上記実施形態では、荷受台5を二つ折りに構成したものに付いて説明したが、荷受台は折り畳み不能な1枚もので構成されていてもよいのはもちろんのこと、2つ折りに限らず、3つ折りもしくはそれ以上に折り畳むように構成されていてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明における格納式荷受台昇降装置の固縛装置によれば、左右のロックピンに各他端をそれぞれ個別に連結しているワイヤの各一端を進退移動機構の前端左右位置に個別に連結している上、左右のワイヤを配索手段によってそれぞれ独立した経路で配索することで、ハンドル操作の繰り返によるハンドル付近での左右のワイヤ同士の絡み合いを確実に防止し、ハンドルを揺動させた際の左右のワイヤの操作量の差をなくして左右のロックピンの出没力の差を是正し、左右のロックピンの出没移動量を同一にして、荷受台左右でのロックピンによる固縛および固縛解除を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる固縛装置を備えた格納式荷受台昇降装置を示す斜視図である。
【図2】固縛装置を上方から見た平面図である。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
【図4】左側のロックピンおよび付勢手段の構成を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 格納式荷受台昇降装置
2 荷箱
3 支柱
4 スライダ
5 荷受台
10 固縛装置
101 ロックピン
102 付勢手段
103 進退移動手段
104 ワイヤ
105 配索手段
106L ハンドル

Claims (1)

  1. 荷箱の後端両側に立設された支柱内にスライダが上下方向に摺動自在に設けられ、このスライダの下端に設けられた荷受台が荷箱の下方に格納可能となるように車体前後方向へスライド自在に片持支持されているとともに、上記荷受台を荷箱下方の格納位置から車体後方へ引き出した作業位置で該荷受台を荷箱の床面後端と地上との間で支柱に沿って昇降させるようにした格納式荷受台昇降装置において、上記荷受台を格納位置と作業位置とにそれぞれ固縛するようにした固縛装置であって、
    上記荷受台の左右両端より先端が車幅方向外方に向かって出没自在となるように支持されたロックピンと、
    この左右のロックピンをそれぞれ車幅方向外方に向かって突出させるように付勢し、荷受台が格納位置および作業位置に変換されたときに車体側の孔部に対し該各ロックピンの先端を係合させる付勢手段と、
    上記荷受台の下面側に設けられ、車体中心線と平行に前後方向に進退移動する進退移動機構と、
    この進退移動機構の前端左右両位置に一端が個別に連結され、他端が上記左右のロックピンの基端に連結された左右のワイヤと、
    この左右のワイヤをそれぞれ独立した経路で配索する配索手段と、
    上記進退移動機構の後端に連結された車体前後方向へ揺動自在なハンドルと
    を備えており、
    上記進退移動機構は、上記荷受台の下面側より下方に突出する軸に一端側が回動自在に支持されたプレートと、このプレートの他端側の後端に前端が回動自在に支持されていると共に、後端が上記ハンドルの一端に回動自在に支持され、車体前後方向に延びるロッド状のリンク部材と、上記プレートの他端側の前端に後端が揺動自在に支持された略逆T字状のヨーク部材とを備えているとともに、
    上記ヨーク部材は、その前端の左右両位置に上記左右のワイヤの一端がそれぞれ個別に取り付けられ、そのヨーク部材の揺動中心線が常に車体中心線と平行となるように構成されていることを特徴とする格納式荷受台昇降装置の固縛装置。
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