JP3916602B2 - 凹凸感模様を有する加飾性多層成形体 - Google Patents
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Description
本発明は、さらにメタリック調が付与された多層成形体を提供するものである。
本発明はまた、中間層と基材層との間に第2中間層を設けることにより、基材層を低発泡させた場合の発泡による、中間層と基材層との界面の乱れを吸収し、波打ち等のない外観に優れた多層成形体を提供した。
本発明の多層積層体は、図1に示したように基材層3、中間層2および表面層1を順次積層した構成であり、表面層1の基材層と反対側の表面(本発明では単に「表面」という)は平坦であり、中間層2が表面層側に凸の線状表面層側凸部4と共に該凸部と対峙し基材層側に凸の線状基材層側凸部5を有することを特徴としている。そのような構成とすることにより、表面が平坦であるにもかかわらず、深みのある立体的凹凸感のある模様を付与することができるのである。中間層および表面層は、基材層全面に積層してもよく、または部分的に積層してもよい。
第1実施形態において中間層は単層のみならず複数層で構成しても良い。例えば、図3に示すように、表面層1と基材層3との間に第1中間層2と第2中間層2'を設ける等である。図3に示す本発明の加飾性多層成形体は、表面層1と基材層3との間に第1中間層2と第2中間層2'を設けたこと以外、図1の成形体と同様である。図3における図1と同じ符号および記号の説明は図1においてと同様であるため、それらの説明を省略する。特に、図3における第1中間層2は図1における中間層2に対応するものである。
第2実施形態において、特に、第1中間層2が基材層側に第2凸部5を有する場合は、第2中間層は層状のみならずストライプ状で構成しても良い。例えば、図5に示すように、表面層1と基材層3との間に第1中間層2と第2中間ストライプ2''を設ける。図5に示す本発明の加飾性多層成形体は、第2中間層の代わりにストライプ状の第2中間ストライプ2''を設けたこと以外、図3の成形体と同様である。図5における図3と同じ符号および記号の説明は図3においてと同様であるため、それらの説明を省略する。
第2中間ストライプの断面形状は、該ストライプが第1中間層の基材層側の面における第2凸部を有しない全ての領域と接触する限り、特に制限されるものではなく、いかなる形状を有していても良い。
第2中間ストライプは第1中間層の存在により外観にほとんど影響を与えないので、その色は特に制限されることはないが、より優れた立体的凹凸感および生産性を達成する観点からは、第1中間層と同様の色に設定されることが好ましい。
実験例1
基材層、中間層および表面層のコンパウンド(樹脂組成物)を、それぞれ基材層用押出機、中間層用押出機、表面層用押出機から同時に押出し、ダイス内で積層して3層の押出多層成形体を成形した。押出条件は次の通りである:
基材用押出機: 45φ、二軸押出機(押出温度 180℃)
中間層用押出機:40φ、一軸押出機(押出温度 200℃)
(中間層に凸形状部を有する金型を使用)
表面層用押出機:30φ、一軸押出機(押出温度 200℃)
成形体形状 :平板(14mm×120mm)
基材層、中間層および表面層には次の配合のコンパウンド(樹脂組成物)を用いて、押出成形体1を作成した。
<基材配合>
ABS樹脂 100 重量部
(ユ−エムジー・エービーエス社製)
発泡剤(重炭酸ナトリウム) 1.5 重量部
無機質充填材(タルク) 15 重量部
<中間層>
PMMA樹脂(MFR=6) 100 重量部
(商品名 アクリペット;三菱レイヨン社製)
無機質充填材(マイカ粉末) 1.8 重量部
無機質充填材(アルミペースト)0.2 重量部
<表面層>
PMMA樹脂(MFR=10)
(商品名 アクリペット;三菱レイヨン社製)
得られた押出成形体の各寸法は以下の通りである。
表面層厚さT3:160μm
中間層厚さT2:110μm
基材層厚さT1:14mm
第1凸部高さh凸1:100μm
第1凸部幅w凸1:1.2mm
第2凸部深さh凸2:700μm
第2凸部幅w凸2:1.2mm
第1凸部間隔幅WS:2.6mm
配合例1における中間層に使用したPMMA樹脂(MFR=6)(商品名 アクリペット;三菱レイヨン社製)に代えて、PMMA樹脂(MFR=10)(商品名 アクリペット;三菱レイヨン社製)を使用した以外、配合例1と同様のコンパウンド(樹脂組成物)を使用して、押出成形品1と同様に多層押出成形体2を作製した。
表面層厚さT3:200μm
中間層厚さT2:120μm
基材層厚さT1:14mm
第1凸部高さh凸1:30μm
第1凸部幅w凸1:2.8mm
第2凸部深さh凸2:700μm
第2凸部幅w凸2:2.5mm
第1凸部間隔幅WS:1.2mm
中間層を図6に示したような複数のストランドとして形成した以外、基材層、中間層および表面層に、上記配合例2と同じ配合のコンパウンド(樹脂組成物)または樹脂を用いて、押出成形品2と同様に多層押出成形体3を作製した。
表面層厚さT3:200μm
基材層厚さT1:14mm
中間層凸部深さ:80μm
中間層凸部幅:2.0mm
中間層凸部と凸部との間隔幅:1.9mm
押出成形体1〜3を目視で観察し、表面凹凸感を以下の基準でランク付けした。
○:凹凸感模様が明瞭に発現している
△:凹凸感模様は得られているが明瞭性がやや劣る(あいまいである)
×:スジ模様は得られるが凹凸感を有していない
押出成形体1:○
押出成形体2:△
押出成形体3:×
基材層、第2中間層、第1中間層および表面層のコンパウンド(樹脂組成物)を、それぞれ基材層用押出機、第2中間層用押出機、第1中間層用押出機、表面層用押出機から同時に押出し、ダイス内で積層して、図3に示すような4層の押出多層成形体を成形した。押出条件は次の通りである:
基材用押出機: 45φ、二軸押出機(押出温度 180℃)
第2中間層用押出機:40φ、一軸押出機(押出温度 200℃)
第1中間層用押出機:40φ、一軸押出機(押出温度 200℃)
(凸形状部を有する金型を使用)
表面層用押出機:30φ、一軸押出機(押出温度 200℃)
成形体形状 :平板(14mm×120mm)
基材層、第2中間層、第1中間層および表面層には次の配合のコンパウンド(樹脂組成物)を用いて、押出成形体4を作成した。
<基材配合>
ABS樹脂 100 重量部
(ユ−エムジー・エービーエス社製)
発泡剤(重炭酸ナトリウム) 1.5 重量部
無機質充填材(タルク) 15 重量部
<第2中間層>
PMMA樹脂(MFR=6) 100 重量部
(商品名 アクリペット;三菱レイヨン社製)
無機質充填材(マイカ粉末) 1.8 重量部
無機質充填材(アルミペースト)0.2 重量部
<第1中間層>
PMMA樹脂(MFR=6) 100 重量部
(商品名 アクリペット;三菱レイヨン社製)
無機質充填材(マイカ粉末) 1.8 重量部
無機質充填材(アルミペースト)0.2 重量部
<表面層>
PMMA樹脂(MFR=10)
(商品名 アクリペット;三菱レイヨン社製)
得られた押出成形体の各寸法は以下の通りである。
表面層厚さT3:160μm
第1中間層厚さT2:110μm
第2中間層厚さT2’:700μm
基材層厚さT1’:14mm
第1凸部高さh凸1:50μm
第1凸部幅w凸1:1.2mm
第2凸部深さh凸2:500μm
第2凸部幅w凸2:1.5mm
第1凸部間隔幅WS:2.6mm
押出成形体4を目視で観察し、表面凹凸感を実験例1と同様の基準でランク付けした。評価結果は「○」であった。
押出成形体4の外観について波打ちは発生していなかった。
基材層、第2中間ストライプ、第1中間層および表面層のコンパウンド(樹脂組成物)を、それぞれ基材層用押出機、第2中間ストライプ用押出機、第1中間層用押出機、表面層用押出機から同時に押出し、ダイス内で積層して図5に示すような押出多層成形体を成形した。押出条件は次の通りである:
基材用押出機: 45φ、二軸押出機(押出温度 180℃)
第2中間ストライプ用押出機:40φ、一軸押出機(押出温度 200℃)
(複数のストライプ形成用孔を有する金型を使用)
第1中間層用押出機:40φ、一軸押出機(押出温度 200℃)
(凸形状部を有する金型を使用)
表面層用押出機:30φ、一軸押出機(押出温度 200℃)
成形体形状 :平板(14mm×120mm)
配合例4における第2中間層に使用した配合を第2中間ストライプの配合とした以外、配合例4と同様のコンパウンド(樹脂組成物)を使用して、押出成形品5を作成した。
得られた押出成形体の各寸法は以下の通りである。
表面層厚さT3:160μm
第1中間層厚さT2:110μm
第2中間ストライプ厚さT2’’:700μm
基材層厚さT1’’:14mm
第1凸部高さh凸1:50μm
第1凸部幅w凸1:1.2mm
第2凸部深さh凸2:500μm
第2凸部幅w凸2:1.5mm
第1凸部間隔幅WS:2.6mm
押出成形体5を目視で観察し、表面凹凸感を実験例1と同様の基準でランク付けした。評価結果は「○」であった。
押出成形体5の外観について波打ちは発生していなかった。
Claims (6)
- 基材層、中間層および表面層からなる加飾性多層成形体であって、中間層が表面層側に凸の線状表面層側凸部、および前記線状表面層側凸部と対峙し基材層側に凸の線状基材層側凸部をし、表面が平坦であるも凹凸感模様を呈していることを特徴とする加飾性多層成形体。
- 加飾性多層成形体が共押出成形により得られ、線状が押出方向に直線状であることを特徴とする、請求項1の加飾性多層成形体。
- 中間層の表面層側凸部の厚みが、基材層側凸部の厚みより薄いことを特徴とする、請求項1〜2いずれかに記載の加飾性多層成形体。
- 凹凸感模様がメタリック調であることを特徴とする、請求項1〜3いずれかに記載の加飾性多層成形体。
- 中間層が表面層構成樹脂のメルトフローレート(MFR)より小さいMFRを有する樹脂で構成されていることを特徴とする、請求項1〜4いずれかに記載の加飾性多層成形体。
- 基材層が低発泡層であることを特徴とする、請求項1〜5いずれかに記載の加飾性多層成形体。
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