JP3915057B2 - サッシ用形材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、障子の召合せ框などのサッシを構成するサッシ用形材に関する。
【0002】
【従来の技術】
上枠と下枠と左右の縦枠で方形状のサッシ枠に障子を面内方向に移動自在に装着したスライディングサッシが知られている。
前記上枠、下枠、縦枠及び障子を形成する上框、下框、召合せ框、戸当り框は所定の断面形状のアルミ押出形材を所定の長さに切断したサッシ用形材が用いられる。
【0003】
前述のスライディングサッシは一般に、建物躯体の開口部に取付けられ、そのサッシ枠の室内側部分、障子の室内側部分が室内から目視される。
一方、近年居住者の好みや室内のトータル意匠に合致したサッシの室内側部分の意匠が要求されている。
前述の意匠とは、形状・模様・色彩などである。
しかしながら、室内側部分の意匠が異なるサッシ用形材を種々製作準備することはコスト的に不利である。
【0004】
前述のサッシ枠を形成する上枠、下枠、縦枠の室内側部分は、回り縁によって覆って室内から見えないようにできるから前述の要求を満足できるが、障子を形成する上框、下框、戸当り框、召合せ框の室内側部分は室内から見え、前述の要求を満足するには、それらの框の室内側部分の意匠を居住者の好みや、室内のトータル意匠に合致した意匠としなければならない。
特に、召合せ框はサッシの見付け方向中間部に縦向きに位置していると共に、耐風圧の関係等から見付け寸法が大きいので、その召合せ框の室内側部分が著しく目立つ。
このために、サッシを形成する各サッシ形材の中でも召合せ框の室内側部分の意匠を居住者の好みや、室内のトータル意匠に合致した意匠とすることが要求されている。
【0005】
従来、サッシ用形材の表面に部材を設けることが特許文献1,2に開示されている。
特許文献1には、サッシを形成する方立、無目の室内側部に木材嵌合材を取付けて木質の意匠とすることが開示されている。
特許文献2には、基材の表面に化粧薄板を貼着した化粧枠材が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
実開昭62−38384号公報
【特許文献2】
実開昭63−10190号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示されたものであると、方立、無目が嵌合突起を有する形状であるから、それ自体で使用した時に嵌合突起が見えてしまうので、見栄えが悪いものとなる。
特許文献2に開示されたものであると、模様、色彩を異ならせることは可能であるが、化粧枠材の表面の形状が基材の表面の形状であり、その表面の形状を異ならせることができない。
【0008】
本発明は、前述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、形材本体を共通として室内側部分の形状が異なるサッシ用形材にできると共に、形材本体のみでも見栄えが良いサッシ用形材を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、室内側部に、室内側に開口した凹陥部11を有する形材本体10と、
この形材本体10の凹陥部11に固着部材で固定されるベース部材20と、
このベース部材20に嵌め込むことで取付けされる意匠部材30より成り、
前記ベース部材20に、見付け方向に向かう樹脂製の第1の取付受部と見付け方向に向かう金属製の第2の取付受部を、長手方向に間隔を置いて設け、
前記意匠部材30に、見付け方向に向かう第1の取付部と第2の取付部を長手方向に間隔を置いてそれぞれ設け、
その意匠部材30をベース部材20に嵌め込んだ状態で長手方向に移動すると第1の取付部が第1の取付受部の室外側面に圧接し、第2の取付部が第2の取付受部の室外側面と見込み方向の隙間を置いて対向するようにしたことを特徴とするサッシ用形材である。
【0014】
【作 用】
第1の発明によれば、形材本体10を共通としてベース部材20、意匠部材30の少なくともいずれか一方を異なる形状とすることで、室内側部の形状を任意の形状にできる。例えば、丸みのある形状、凹凸のある形状、凹みの形状などの異なる形状とすることができる。
また、ベース部材20、意匠部材30の少なくともいずれか一方を異なる模様、色彩とすれば室内側部の模様、色彩を任意のものにできる。
また、形材本体10の室内側部は凹陥部11を有する形状で見栄えが良いので、形材本体10のみでも室内側部の見栄えの良いサッシ用形材とすることができる。
【0015】
また、意匠部材30はベース部材20に嵌め込むことで取付けるので、その取付けが容易であると共に、取外しも容易であり、しかも意匠部材30をベース部材20に対して見付け方向に位置決めできる。
【0019】
また、樹脂製の第1の取付受部の室外側面が第1の取付部に圧接することによって意匠部材30を見込み方向にがたつくことなしにしっかりと取付けできる。
また、第1の取付受部は樹脂製で弾性変形し易いし、弾性変形し難い金属製の第2の取付受部の室外側面は第2の取付部と隙間を置いて対向しているから、意匠部材30を長手方向にスライドして取付けし易い。
また、ベース部材20(形材本体10)の弓形の湾曲変形などによって意匠部材30がベース部材20から外れる方向の大きな力が作用した場合には樹脂製の第1の取付受部が弾性変形し、金属製の第2の取付受部の室外側面が第2の取付部に接して意匠部材30が外れることを防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、サッシ枠1に障子2を開閉自在に装着してサッシAとしてある。
この実施の形態では、サッシ枠1の室内寄り部と室外寄り部に障子2を面内方向にスライド自在にそれぞれ装着した引き違いサッシとしてある。これに限ることはなく片引きサッシ、嵌め殺し窓、内開きサッシ、外開きサッシ、玄関ドアサッシなどでも良い。
前記サッシ枠1は上枠3、下枠4、左右の縦枠5を方形枠組みしてあり、その上枠3、下枠4、縦枠5の室内側部分が室内から見える。なお、回り縁等で見えないようにすることも可能である。
前記障子2は上框6と下框7と戸当り框8と召合せ框9を方形枠組みしたもので、上框6、下框7、戸当り框8、召合せ框9の室内側部が室内から見える。
【0021】
この実施の形態では室外寄り部に装着した障子2の召合せ框9が室内寄り部に装着した障子2の召合せ框9と重なり、室内から見えない。
よって、この実施の形態の引き違いサッシにおいてはサッシ枠1の室内寄り部に装着した障子2(つまり、室内側障子)の召合せ框9の室内側部分の意匠が重要である。
【0022】
前記室内側障子の召合せ框9は図2に示すように、形材本体10と、その形材本体10の室内側部に取付けたベース部材20と、そのベース部材20に取付けた意匠部材30を備えたサッシ用形材である。
前記形材本体10の室内側部は室内側に開口した凹陥部11を有する見栄えの良い形状である。
【0023】
例えば、形材本体10は断面ほぼ矩形の中空形状で、その見付け方向一面10aにガラス装着部12を有し、見付け方向他面10bは見込み方向(室内外側方向)に連続した平坦面で、見込み方向一面(室外側面)10cに煙返し13を有し、見込み方向他面(室内側面)10dの見付け方向両端部に突条片14が室内側に向けて一体的に有し、この一対の突条片14と室内側面10dで前述の凹陥部11を形成している。
このようであるから、形材本体10のみを召合せ框として利用できると共に、室内側部には一対の突条片14を有する見栄えのよい形状である。
【0024】
前記ベース部材20は凹陥部11に嵌合することで見付け方向に位置決めして仮取付けできると共に、固着部材、例えばビス21で凹陥部11の底部(室内側面10d)に固着して取付けられる。なお、ベース部材20は凹陥部11に嵌合しないようにして凹陥部11に固着して取付けても良い。
このようであるから、ベース部材20を形材本体10の室内側部に見付け方向に位置決めして容易に取付けできる。
【0025】
具体的には、室外側部22と、この室外側部22の見付け方向両端部分と一体的に連続した一対の室内側部23で凹部24を有する断面形状で、その室外側部22は断面ほぼコ字形状で、室内側部23は中空形状で、室外側面23aが突条片14の室内側面14aに接して見付け方向の外面23bが形材本体10の見付け方向一面10a、他面10bと面一に連続する。
このように、ベース部材20が形材本体10にビス21で強固に固着されると共に、一対の室内側部23が形材本体10よりも室内側に突出しているので、その室内側部23に手を掛けて障子2を開閉移動できると共に、障子2の開閉移動時にベース部材20がぐらついたり、外れることがない。
また、一対の室内側部23は中空形状で剛性大であるから、その室内側23に手を掛けて障子2を開閉移動する際に変形等することがない。
また、一対の室内側部23の外面23bが形材本体10の見付け方向一面10a、他面10bと面一に連続するので室内から見た時の見栄えが良い。
【0026】
前記意匠部材30は、ベース部材20に嵌め込むことで取付けできる形態である。
よって、意匠部材30を容易に取付けできると共に、取外すことができる。
【0027】
例えば、意匠部材30は前記ベース部材20の凹部24に嵌まり込む中空形状の本体部31と、この本体部31の室外側面31aに設けた見付け方向一対の取付片32を有する形態で、この一対の取付片32を前記ベース部材20の室外側部22に設けた見付け方向一対の支持片25に弾性的に圧接して取付けられる。
【0028】
この実施の形態では、一対の支持片25の対向面は見込み方向に向うほぼV字形状で、かつその見付け方向の間隔は一対の取付片32の見付け方向の間隔よりも小さく、一対の取付片32を一対の支持片25間に押し込むと一対の取付片32が相互に接近する方向に弾性変形し、その弾性復元力で一対の支持片25の対向面に強く押しつけられる。
これによって、意匠部材30を簡単で、強固に取付けできる。
また、一対の取付片32の見付け方向外面に切欠部32aが形成され、その取付片32が短くても弾性変形代を大きくできるようにしてある。
【0029】
前記本体部31の見付け方向一面31b、他面31cは前記一対の室外側部23の見付け方向の内面23cと対向、好ましくは接触し、室内側面31dはベース部材20の室内側面(室内側部分23の室内側面23d)とほぼ面一、好ましくは円弧形状に突出する。
これによって召合せ框9の室内側部は丸みのある形状となる。
【0030】
前記意匠部材30の室内側面(本体部31の室内側面31d)にラミネート33を貼着しても良い。これによって、意匠部材30を共通として色彩や模様を任意とすることができる。
【0031】
前述の召合せ框9の第2の実施の形態を図3に基づいて説明する。
この実施の形態は、意匠部材30の本体部31が平板状で、ベース部材20の凹部24内に位置していることが第1の実施の形態と相違し、他の構成は同一である。
これによって、召合せ框9の室内側部は凹みのある形状となる。
【0032】
前述の召合せ框9の第3の実施の形態を図4に基づいて説明する。
この実施の形態は、ベース部材20の室内側部23の形状と、取付けの仕方、及び意匠部材30が第1の実施の形態と相違し、他の構成は同一である。
前記室内側部23はほぼコ字形状で、かつ支持片26を有し、その支持片26が形材本体10の突条片14の室内側面14a、見付け方向の内面14bに接して凹陥部11に嵌め込むようにして仮取付けしてある。
前記意匠部材30の本体部31は矩形断面中空形状で、凹部24内に位置して取付けてある。
これによって、召合せ框9の室内側部は凹みのある形状となる。
【0033】
前述の召合せ框9の第4の実施の形態を図5に基づいて説明する。
この実施の形態は、ベース部材20の室内側部23の室内側面23dが平坦面ではなく円弧面である点が第3の実施の形態と相違し、他の構成は同一である。これによって、召合せ框9の室内側部は、なめらかに連続した凹凸のある形状となる。
【0034】
前述の召合せ框9の第5の実施の形態を図6に基づいて説明する。
この実施の形態は、ベース部材20の室内側部分23の室内側面23dと意匠部材30の室内側面(本体部31の室内側面31d)を連続した円弧形状とした点が第3の実施の形態と相違し、他の構成は同一である。
これによって、召合せ框9の室内側部は丸みのある形状となる。
【0035】
前述の召合せ框9の第6の実施の形態を図7に基づいて説明する。
この実施の形態は、意匠部材30の本体部31を板状としたことが第4の実施の形態と相違し、他の構成は同一である。
これによって、召合せ框9の室内側部は丸みがあると共に、凹みのある形状となる。
【0036】
前述の召合せ框9の第7の実施の形態を図8、図9に基づいて説明する。
この実施の形態は、ベース部材20の形態及び形材本体10の凹陥部11よりも突出しないこと、意匠部材30が形材本体10の室内側面(一対の突条片14の室内側面14a)に当接していること、意匠部材30のベース部材20への取付けの仕方が第1の実施の形態と相違し、他の構成は同一である。
これによって、召合せ框9の室内側部は意匠部材30のみで丸みのある形状となる。
【0037】
前記ベース部材20は基板27に見付け方向一対の支持片25と一対の押え片28を有し、その支持片25の見付け方向外側に押え片28が位置し、この支持片25と押え片28との間の空間部に意匠部材30の取付片32が押し込みされる。
意匠部材30の取付片32は、突出片40に横向片41を設けた形状で、その突出片40と横向片41を前述の空間部に押し込むことで突出片40、横向片41が押え片28と支持片25とに強い力で接する。
【0038】
この実施の形態では図9に示すように、一対の支持片25の一部分、例えば長手方向両端寄り部分を突き出し加工して押え片28に向う突出部29を形成し、取付片32の横向片41を突出部29に押しつけるようにしてある。
このようにすることで、取付片32の長手方向の一部分、例えば横向片41の一部分が突出部29を弾性変形し、その弾性復元力によって強い力で突出片40が押え片28に押しつけられるから、意匠部材30をベース部材20に強固に取付けできる。また、突出部29は一部分に設けてあるから意匠部材30を小さな力で押し込みできる。
【0039】
意匠部材30の本体部31はほぼ半円形の中空断面形状で、その室外側面31aに設けた一対の突片34が一対の突条片14の見付け方向の内面14bに接して凹陥部11に嵌合して仮取付けされる。
【0040】
この実施の形態であれば、形材本体10の室内側面10dとベース部材20が意匠部材30で被覆され、その意匠部材30の意匠が召合せ框9の室内側部の意匠となる。
よって、形材本体10とベース部材20を共通して形状の異なる意匠部材30を取付けることで、任意の形状の召合せ框とすることができる。
例えば、意匠部材30の本体31の室内側面31dの形状を凹みのあるもの、凹凸のあるもの、フラットのもの等とすることで、召合せ框9の室内側部を種々の形状の意匠とすることができる。
【0041】
意匠部材30の室内側面(本体部31の室内側面31d)に図8に仮想線で示すようにラミネート33を貼着することもできる。
【0042】
前述の各実施の形態において、ベース部材20と意匠部材30を接着して意匠部材30がより外れ難くしても良い。
例えば、図3に示すように、接着部材50でベース部材20と意匠部材30を接着する。この接着部材50はブロック51の両面に両面接着テープ52を設けたものであるが、両面接着テープのみとすることも可能であるし、接着剤を塗布するようにしても良い。
【0043】
また、前述の各実施の形態において、ベース部材20に見付け方向に向う取付受部、意匠部材30に見付け方向に向う取付部を設け、意匠部材30をベース部材20に嵌め込んだ状態で長手方向に移動することで取付部が取付受部の室外側面に接するようにし、これによって意匠部材30がベース部材20からより一層外れ難くしても良い。
【0044】
例えば、図10、図11に示すように、ベース部材20、好ましくはベース部材20を形材本体10に固定する部分、例えば、室外側部22の室内側面における見付け方向中間に、取付受部材60を固着部材、例えばビス61で固着する。
このビス61はベース部材20を貫通して形材本体10に螺合される。
前記取付受部材60は、取付体62と一対の取付受片63を備えている。その取付体62がビス61で固着され、取付受片63の室外側面63aがベース部材20における取付受部材60を取付けした取付面(前述の室外側部22の室内側面)と見込み方向に間隔を置いて対向し、この取付受片63が前述の取付受部である。
この実施の形態では、前述の取付受部材60は短尺材でベース部材20の長手方向に間隔を置いて複数固着してある。
【0045】
意匠部材30、好ましくは本体部31の室外側面31aに一対の鉤形片64が一体的に設けてある。この各鉤形片64の見付け方向に向う片部64aが前記取付受片63の室外側面63aに接し、この片部64aが前述の取付部である。
この一対の鉤形片64は長手方向に一体的に連続していると共に、その長手方向に間隔を置いた複数部分が切欠きされている。この切欠部65の大きさは前記取付受部材60が入り込む大きさである。
【0046】
このようであるから、前述の切欠部65を図11に仮想線で示すように取付受部材60に合致させて意匠部材30をベース部材20に嵌め込み、意匠部材30をベース部材20に沿って長手方向に移動することで、一対の鉤形片64の片部64aが一対の取付受片63の室外側面63aに接し、意匠部材30はベース部材20からより一層外れ難く支持される。
【0047】
前記取付受片63の室外側面63aにはストッパ、例えば突片66が設けてあり、前述のように意匠部材30を長手方向に移動して鉤形片64の片部64aが取付受片63の室外側面63aに接触してから所定のストローク移動すると前述の片部64aが突片66に当接して意匠部材30が長手方向に移動できないようにする。
よって、意匠部材30を長手方向に位置決めし、その鉤形片64の片部64aが取付受片63の室外側面63aから外れないようにできる。
なお、取付受片63の突片66と反対側は面取りして室外側面63aに鉤形片64の片部64aがスムーズに接触開始できるようにしてある。
【0048】
この実施の形態では、ベース部材20と意匠部材30は前述の第7の実施の形態と同様にして連結される。
つまり、ベース部材20は支持片25と押え突片28aを有し、意匠部材30の取付片32は、突出片40に横向片41を設けた形状で、その突出片40と横向片41の見付け方向の寸法を支持片25と押え突片28aの見付け方向間隔よりも若干大きくし、支持片25を弾性変形して押し込むことで連結する。
【0049】
前述の取付受部と取付部で意匠部材30をベース部材20に外れ難く取付けるのは前述の形態に限ることはなく、前述した各実施の形態でも適用できることは勿論である。
例えば、図12に示すように、意匠部材30をベース部材20の凹部24に嵌め込むように取付ける場合でも、取付受部材60をベース部材20に固着し、意匠部材30に一対の鉤形片64を設ければ良い。
【0050】
なお、前述の取付受部材60は長尺材でも良いし、ベース部材20に一体的に設けても良い。この場合には長手方向の一部分を切欠いて鉤形片64の切欠部65と嵌まり合うようにする。
【0051】
また、前述の各実施の形態において、ベース部材20に樹脂製の取付受部材と金属製の取付受部材を長手方向に間隔を置いて取付け、樹脂製の取付受部材に意匠部材30の取付部を接して意匠部材30が見込み方向にがたつかないように支持し、金属製の取付受部材に意匠部材30の取付部が接することで意匠部材30が外れないように支持しても良い。
【0052】
例えば、図13に示すように、ベース部材20に樹脂製の第1取付受部材70と金属製の第2取付受部材80を長手方向に間隔を置いて固着部材、例えばビス71,81で、前述と同様にそれぞれ固着してそれぞれ取付ける。
【0053】
好ましくは、ベース部材20の長手方向両端寄り部と長手方向中間部に第2取付受部材80をそれぞれ取付け、この第2取付受部材80間に第1取付受部材70をそれぞれ取付ける。
このように、第1・第2取付受部材70,80を取付けることで、召合せ框9が強風雨などによってほぼ弓形に湾曲変形した際に、形材本体10の長手方向両端寄り部、長手方向中間部と意匠部材30の長手方向両端寄り部、長手方向中間部が第2取付受部材80で見込み方向に強固に支持され、形材本体10から意匠部材30が外れることを確実に防止できる。
【0054】
前記第1・第2取付受部材70,80は図14、図15に示すように、取付体72,82と一対の取付受片73,83を備えている。その各取付体72,82の孔72a,82aからビス71,81を挿通し、図16、図17に示すようにベース部材20(室外側部22)を貫通して形材本体10に螺合して固着される。
前記各取付受片73,83の室外側面73a,83aがベース部材20における第1・第2取付受部材70,80を取付けした取付面(前述の室外側部22の室内側面)と見込み方向に間隔を置いて対向し、この第1取付受部材70の取付受片73が樹脂製の第1の取付受部で、第2取付受部材80の取付受片83が金属製の第2の取付受部である。
【0055】
この実施の形態のベース部材20は図16、図17に示すように、基板27(室外側部22)に見付け方向一対の押え片28を設けた断面ほぼコ字形状で、その一対の押え片28が形材本体10の一対の突条片14の内面14bにそれぞれ接し、このベース部材20は形材本体10の凹陥部11内に収納して取付けてある。
前記意匠部材30は、本体31の室外側面31aに一対の取付片32と一対の鉤形片64を設けた形状で、その一対の取付片32が一対の押え片28間に嵌合すると共に、基板27に当接し、本体31の室外側面31aが一対の突条片14の室内側面14aに当接するようにしている。
【0056】
図13に示すように、前記意匠部材30の一対の鉤形片64における各第1・第2取付受部材70,80と対向した部分は切欠きされ、その切欠部65に各第1・第2取付受部材70,80が嵌まり合うようにしてある。
このようであるから、意匠部材30を見込み方向室外側に移動して各切欠部65を各第1・第2取付受部材70,80に嵌め合わせ、一対の取付片32をベース部材20の基片27に当接する。
この状態で意匠部材30を長手方向に移動し、図16に示すように、前記第1取付受部材70の取付受片73の室外側面73aに、鉤形片64の見付け方向に向かう片部64aを圧接すると共に、図17に示すように、前記第2取付受部材80の取付受片83の室外側面83aと鉤形片64の片部64aを見込み方向に隙間を置いて対向させて意匠部材30をベース部材20に取付ける。
前記片部64aにおける第1取付受部材70の取付受片73の室外側面73aに圧接する部分が第1の取付部、好ましくは金属製の第1の取付部で、前記片部64aにおける第2取付受部材80の取付受片83の室外側面83aと対向する部分が第2の取付部、好ましくは金属製の第2の取付部である。
【0057】
そして、鉤形片64の片部64aと第1取付受部材70の取付受片73の室外側面73aの圧接部で意匠部材30が室内側に動くことが規制され、前記取付片32と基片27の当接部で意匠部材30が室外側に動くことが規制され、意匠部材30がベース部材20に対して見込み方向にがたつくことなしにしっかりと保持する。
なお、第1取付受部材70の取付受片73の室外側面73aにおける上部寄りは、室内側に向けて斜めで、前述の鉤形片64の片部64aがスムーズに接触開始すると共に、取付受片73を弾性変形させて強く圧接するようにしてある。
【0058】
また、鉤形片64の片部64aと第2取付受部材80の取付受片83の室外側面83aが隙間を置いて対向しているから、前述のように意匠部材30を長手方向にスライドして取付ける際に弾性変形し難い取付受片83と片部64aが干渉(接触)しないから、意匠部材30の取付けの妨げにならない。
そして、形材本体10が弓形に湾曲変形した際に樹脂製の取付受片73が弾性変形し、片部64aが金属製の取付受片83の室外側面83aに接し、意匠部材30が形材本体10から外れることを防止する。
【0059】
前記第1取付受部材70の取付受片73の室外側面73aにはストッパ、例えば突片74が設けてあり、前述のように意匠部材30を長手方向に移動して鉤形片64の片部64aが取付受片73の室外側面73aに接触してから所定のストローク移動すると前述の片部64aが突片74に当接して意匠部材30が長手方向に移動できないようにする。
よって、意匠部材30を長手方向に位置決めし、その鉤形片64の片部64aが取付受片73の室外側面73aから外れないようにできる。
これと同時に、第2取付受部材80の取付受片83の室外側面83aから鉤形片64の片部64aが外れないようにできる。
なお、この突片74を設けなければ、鉤形片64に切欠部65を形成せずに意匠部材30の長手方向一端部から長手方向他端部までに亘ってスライドして取付けることが可能である。
【0060】
前述の各実施の形態における形材本体10、ベース部材20、意匠部材30はアルミ押出し形材であるが、樹脂押出形材、成形材などを用いることもできる。また形材本体10、ベース部材20、意匠部材30を異なる材質とすることも可能である。
【0061】
前述した第1〜第10の実施の形態に示すように、形材本体10を共通して異なる形状のベース部材20、意匠部材30を取付けて室内側部の形状が異なる召合せ框9とすることができる。
また、形材本体10とベース部材20を共通として異なる形状の意匠部材30を取付けて室内側部の形状が異なる召合せ框9とすることができる。
また、意匠部材30の模様、色彩を変えることで、室内側部の模様、色彩を変えることができる。このことはラミネート33を貼着することでも達成できる。
【0062】
以上の実施の形態のサッシ用形材は召合せ框9について述べたが、上框6、下框7、戸当り框8や上枠3、下枠4、縦枠5、連窓のコーナー方立のサッシ用形材とすることもできる。
【0063】
例えば、図18(a)に示すように入隅用のコーナー方立90の2つの室内側面91に凹陥部11をそれぞれ形成し、この各凹陥部11にベース部材20をそれぞれ取付け、その各ベース部材20に意匠部材30をそれぞれ取付ける。
また、図18(b)に示すように入隅用のコーナー方立90の斜めの室内側面92に凹陥部11を形成し、その凹陥部11にベース部材20を取付け、そのベース部材20に意匠部材30を取付ける。
図18において、コーナー方立90の両側には縦枠93が取付部材94でそれぞれ取付けてある。
【0064】
さらには、カーテンウォール、手摺等を形成する部材の形材にも応用することができる。
【0065】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、形材本体10を共通としてベース部材20、意匠部材30の少なくともいずれか一方を異なる形状とすることで、室内側部の形状を任意の形状にできる。例えば、丸みのある形状、凹凸のある形状、凹みの形状などの異なる形状とすることができる。
また、ベース部材20、意匠部材30の少なくともいずれか一方を異なる模様、色彩とすれば室内側部の模様、色彩を任意のものにできる。
また、形材本体10の室内側部は凹陥部11を有する形状で見栄えが良いので、形材本体10のみでも室内側部の見栄えの良いサッシ用形材とすることができる。
【0066】
また、意匠部材30はベース部材20に嵌め込むことで取付けるので、その取付けが容易であると共に、取外しも容易であり、しかも意匠部材30をベース部材20に対して見付け方向に位置決めできる。
【0070】
また、樹脂製の第1の取付受部の室外側面が第1の取付部に圧接することによって意匠部材30を見込み方向にがたつくことなしにしっかりと取付けできる。
また、第1の取付受部は樹脂製で弾性変形し易いし、弾性変形し難い金属製の第2の取付受部の室外側面は第2の取付部と隙間を置いて対向しているから、意匠部材30を長手方向にスライドして取付けし易い。
また、ベース部材20(形材本体10)の弓形の湾曲変形などによって意匠部材30がベース部材20から外れる方向の大きな力が作用した場合には樹脂製の第1の取付受部が弾性変形し、金属製の第2の取付受部の室外側面が第2の取付部に接して意匠部材30が外れることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】引き違いサッシの概略内観図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す召合せ框の横断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す召合せ框の横断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す召合せ框の横断面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態を示す召合せ框の横断面図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態を示す召合せ框の横断面図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態を示す召合せ框の横断面図である。
【図8】本発明の第7の実施の形態を示す召合せ框の横断面図である。
【図9】ベース部材の斜視図である。
【図10】本発明の第8の実施の形態を示す召合せ框の横断面図である。
【図11】ベース部材と意匠部材と取付受部材の斜視図である。
【図12】本発明の第9の実施の形態を示す召合せ框の横断面図である。
【図13】本発明の第10の実施の形態を示す召合せ框の分解斜視図である。
【図14】第1取付受部材の斜視図である。
【図15】第2取付受部材の斜視図である。
【図16】第1取付受部材による取付部分の横断面図である。
【図17】第2取付受部材による取付部分の横断面図である。
【図18】本発明の第11の実施の形態を示すコーナー方立の横断面図である。
【符号の説明】
9…召合せ框(サッシ用形材)、10…形材本体、11…凹陥部、20…ベース部材、21…ビス(固着部材)、22…室外側部、23…室内側部、24…凹部、30…意匠部材、63…取付受片(取付受部)、64a…片部(取付部)、70…第1取付受部材、73…取付受片(第1の取付受部)、80…第2取付受部材、83…取付受片(第2の取付受部)。

Claims (1)

  1. 室内側部に、室内側に開口した凹陥部11を有する形材本体10と、
    この形材本体10の凹陥部11に固着部材で固定されるベース部材20と、
    このベース部材20に嵌め込むことで取付けされる意匠部材30より成り、
    前記ベース部材20に、見付け方向に向かう樹脂製の第1の取付受部と見付け方向に向かう金属製の第2の取付受部を、長手方向に間隔を置いて設け、
    前記意匠部材30に、見付け方向に向かう第1の取付部と第2の取付部を長手方向に間隔を置いてそれぞれ設け、
    その意匠部材30をベース部材20に嵌め込んだ状態で長手方向に移動すると第1の取付部が第1の取付受部の室外側面に圧接し、第2の取付部が第2の取付受部の室外側面と見込み方向の隙間を置いて対向するようにしたことを特徴とするサッシ用形材。
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